JP3187015U - 梱包用結束具 - Google Patents

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Abstract

【課題】物品を紐で梱包する際に使用する結束具において、繰り返しの使用が可能で、縛り目の形成を必要とせず、容易に、且つ確実に物品を結束することができる梱包用結束具を提供する。
【解決手段】梱包用結束具1は、矩形平板状の結束具本体2と、結束具本体に形成された、紐を挿入する結束部10とで構成される梱包用結束具であって、結束部は、結束具本体の周囲に形成された挿入部11と、挿入部に連設された挿通部12と、挿通部の先端に形成された紐保持部13とで構成され、結束部は、結束具本体に少なくとも4箇所以上形成されることを特徴とする。また結束部の挿通部は、紐保持部へ向かうにつれて先細のテーパー状に形成されている。また結束具本体は、合成樹脂や紙製にて形成されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、物品を紐で梱包する際に使用する結束具において、特に、繰り返しの使用が可能であり、且つ、縛り目を必要としない梱包用結束具に関する。
一般的に、荷物や古雑誌等の物品を梱包する際、強度を有する紐を掛け、紐の交わり箇所を結ぶことにより、複数の物品を一体的に梱包することができる。しかしながら、紐だけで物品を梱包すると緩みが発生し、運搬の際に紐から物品が落下してしまうことがあった。
そのため従来技術として、新聞紙や雑誌類を紐で縛るとき、簡単に結束できる結束具がある(例えば特許文献1参照)。
上掲特許文献1の結束具は、合成樹脂材料の成形にて、環状のフレームから内側に向けて突き出たアームを設け、前記アームの根元のフレームの表面に、凸形状のストッパーを設け、さらにストッパーの隣のフレームの表面に、凹凸のブレーキを設けたことを特徴としている。
特開平11−11443号公報
しかしながら、上掲特許文献1の結束具は、結束具で物品を結束する際、紐でアームを結び止めなければならず、多くの手間を必要とした。またアームの表面に凸形状のストッパーを設けなければならず、製造の際のコストアップに繋がるという問題も生じた。
そこで本考案は上記の点に鑑み、物品を紐で梱包する際に使用する結束具において、繰り返しの使用が可能で、縛り目の形成を必要とせず、容易に、且つ確実に物品を結束することができる梱包用結束具を提供することにある。
解決を解決するための手段
上記課題を解決するため、矩形平板状の結束具本体と、結束具本体に形成された、紐が挿入される結束部とで構成される梱包用結束具であって、結束部は、結束具本体の周囲に形成された挿入部と、挿入部に連設された挿通部と、挿通部の先端に形成された紐保持部とで構成され、前記結束部は、前記結束具本体に少なくとも4箇所以上形成されていることを特徴とする。
また前記結束部の挿通部は、紐保持部へ向かうにつれて先細のテーパー状に形成されている。
また前記結束部は、結束具本体の一側面に4箇所、対向する他側面に2箇所形成されている。
また前記結束部において、一箇所の結束部の紐保持部を大径に形成した。
また、前記結束具本体の結束部が形成されていない側面に切込部を施した。
また前記結束具本体を合成樹脂にて形成した。
さらに、前記結束具本体を紙製にて形成してもよい。
考案の効果
結束部は、結束具本体の周囲に形成された挿入部と、挿入部に連設された挿通部と、挿通部の先端に形成された紐保持部とで構成され、結束部は、前記結束具本体に少なくとも4箇所以上形成されており、結束部の挿通部は、紐保持部へ向かうにつれて先細のテーパー状とされていることにより、物品を紐で梱包する際、紐の挿入が容易になるとともに、紐の保持力が高まり、結束の際の縛り目の形成を必要としない。
また前記結束具本体を合成樹脂にて形成することで、繰り返しの使用が可能であり、また結束具本体を紙製にて形成した場合、紐と一緒に廃棄することができる。
本考案の梱包用結束具の全体図である。 前記梱包用結束具の結束状態の第一結束工程の正面図である。 前記梱包用結束具の結束状態の第二結束工程の正面図である。 前記梱包用結束具の結束状態の第三結束工程の正面図である。 前記梱包用結束具の結束状態の第四結束工程の正面図である。 本考案の梱包用結束具の結束状態の全体斜視図である。
以下、本考案の梱包用結束具における実施の形態を図面に基づいて説明する。
本考案の梱包用結束具は、繰り返しの使用が可能で、縛り目の形成を必要とせず、容易に、且つ確実に物品を結束することを特徴とする。
図1の(a),(b)に示す梱包用結束具1は、矩形平板状の結束具本体2と、結束具本体2に複数形成された結束部10とで構成されている。
結束具本体2は、矩形の平板状を呈しており、四隅は安全性を考慮して傾斜状に形成されている。また結束具本体2の材質は特に限定されるものではないが、例えば合成樹脂にて形成することが好ましい。合成樹脂にて形成することにより、低価格で量産することができるとともに、適宜強度が得られるため繰り返しの使用が可能となる。また、結束具本体2を紙製にて形成した場合、紐と一緒に廃棄することができる。
また前記結束具本体2には、複数の結束部10が形成されている。図1の(b)に示すように前記結束部10は、結束具本体2の周囲に形成された挿入部11と、挿入部11に連設された挿通部12と、挿通部12の先端に形成された紐保持部13とで構成されている。
挿入部11は、結束具本体2の側面に略三角形状に形成されている。また挿入部11の先方には、挿通部12が連設されており、挿通部12の先端には円形状の紐保持部13が形成されている。また特に、前記挿通部12は、紐保持部13へ向かうにつれて先細のテーパー状に形成されている。そのことにより、挿入部11からの紐の挿入が容易になるとともに、挿通部12から紐保持部13へ紐を摺動させることができ、さらに紐保持部13にて紐を確実に保持することができる。
また前記結束部10は、前記結束具本体2に少なくとも4箇所以上形成されている。そのことにより、図6に示すように、物品20を紐3にて縦方向に確実に結束させることができる。
また、前記結束部10には、結束する際の順位を示すナンバーAが記載されている。本考案の梱包用結束具1を使用し、紐で物品を結束する際、このナンバーAの順に紐を挿入することで、容易に、且つ確実に物品を結束することができる。
図1の(a)に示す結束具本体2において、ナンバー(1)には、結束部10aが形成されている。結束部10aは結束具本体2の一側面(図中左側面)に形成されており、挿入部11aと、挿入部11aに連設された挿通部12aと、挿通部12aの先端に形成された紐保持部13aとで構成されている。
ナンバー(2)には、結束部10bが形成されている。結束部10bは結束具本体2の他側面(図中右側面)に形成されており、挿入部11bと、挿入部11bに連設された挿通部12bと、挿通部12bの先端に形成された紐保持部13bとで構成されている。
ナンバー(3)には、結束部10cが形成されている。結束部10cは結束具本体2の一側面(図中左側面)であり、結束部10aの上部に形成されており、挿入部11cと、挿入部11cに連設された挿通部12cと、挿通部12cの先端に形成された紐保持部13cとで構成されている。
ナンバー(4)には、結束部10dが形成されている。結束部10dは結束具本体2の一側面(図中左側面)に形成されており、挿入部11dと、挿入部11dに連設された挿通部12dと、挿通部12dの先端に形成された紐保持部13dとで構成されている。
また特に、前記結束部10dにおいては、紐保持部13dの径が他の紐保持部の径より大径に形成されている。紐保持部13dの径を大径に形成することにより、図3に示すように、紐3を強く引くことにより、紐の締付力を高めることができる。
図1の(a)に示す結束具本体2において、ナンバー(1)〜(4)に結束部10a,10b,10c,10dの少なくとも4箇所の結束部を形成することにより、図6に示すように、物品20を紐3にて縦方向に確実に結束させることができる。
さらに、ナンバー(5)には、結束部10fが形成されている。結束部10fは結束具本体2の他側面(図中右側面)に形成されており、挿入部11fと、挿入部11fに連設された挿通部12fと、挿通部12fの先端に形成された紐保持部13fとで構成されている。
またさらに、ナンバー(6)には、結束部10gが形成されている。結束部10gは結束具本体2の他側面(図中左側面)に形成されており、挿入部11gと、挿入部11gに連設された挿通部12gと、挿通部12gの先端に形成された紐保持部13gとで構成されている。
ナンバー(5)の結束部10fおよびナンバー(6)の結束部10gを形成することにより、図5に示すように、物品20を縦方向とともに横方向に結束することができる。
また他の好適例として、前記結束具本体2の結束部10が形成されていない側面に切込部4を施した。切込部4は、図中、結束具本体2の下部に形成されている。結束具本体2の下部に切込部4を形成することで、図4に示すように、縦方向の結束から横方向の結束を容易に実施することができる。
次に、本考案の梱包用結束具の結束工程を図2乃至図5に基づいて説明する。
先ず、図2に示す第一結束工程としては、結束具本体2のナンバー(1)の結束部10aの下方より紐3を挿入し、ナンバー(2)の結束部10bの上部からナンバー(3)の結束部10cの下方より上部へ引き出す。この際、紐3の端部3´を紐3の下部へ配置させるようにすることが好ましい。これにより、紐3の抜けを防止することができる。
次に、図3に示す第二結束工程としては、ナンバー(3)の結束部10cより引き出された紐3を物品20の上面から下面にかけて掛け渡し、ナンバー(4)の結束部10dから挿入し、紐保持部13dから引き抜く。この際、紐保持部13dは大径に形成されているため、紐3は紐保持部13d内を容易に移動することができ、物品20を紐3にて強固に結束することができる。この状態で、物品20の縦方向の結束が実現できる。
次に、図4に示す第三結束工程としては、紐3をナンバー(4)の結束部dより切込部4を介してナンバー(5)の結束部fへ挿入する。結束部fより引き出された紐3を物品20の上面から下面を通して巻き上げナンバー(6)の結束部gへ挿入する。
図5に示す第四結束工程としては、ナンバー(6)の結束部gへ挿入した後、紐3の先端をナンバー(5)の結束部fから引き出された紐3の下部に配置し引き戻すことにより、物品20を十文字状態に結束することができる。
また他の好適例として、前記結束具本体2の結束部10が形成されていない側面に切込部4を施した。切込部4は、図中、結束具本体2の下部に形成されている。結束具本体2の下部に切込部4を形成することで、図4に示すように、縦方向の結束より横方向の結束を容易に実施することができる。
上述の構造とすることで、本考案の梱包用結束具1は、物品20を紐3で梱包する際、繰り返しの使用が可能で、縛り目を必要とせず、容易に、且つ確実に物品を結束することができる。
1 梱包用結束具
2 結束具本体
3 紐
4 切込部
10 結束部
11 挿入部
12 挿通部
13 紐保持部
20 物品
A ナンバー

Claims (7)

  1. 矩形平板状の結束具本体と、結束具本体に形成された、紐が挿入される結束部とで構成される梱包用結束具であって、結束部は、結束具本体の周囲に形成された挿入部と、挿入部に連設された挿通部と、挿通部の先端に形成された紐保持部とで構成され、前記結束部は、前記結束具本体に少なくとも4箇所以上形成されていることを特徴とする梱包用結束具。
  2. 前記結束部の挿通部は、紐保持部へ向かうにつれて先細のテーパー状に形成されている請求項1記載の梱包用結束具。
  3. 前記結束部は、結束具本体の一側面に4箇所、対向する他側面に2箇所形成されている請求項1または2記載の梱包用結束具。
  4. 前記結束部において、一箇所の結束部の紐保持部を大径に形成した請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の梱包用結束具。
  5. 前記結束具本体の結束部が形成されていない側面に、切込部を施した請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の梱包用結束具。
  6. 前記結束具本体を合成樹脂にて形成した請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の梱包用結束具。
  7. 前記結束具本体を紙製にて形成した請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の梱包用結束具。
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