JP2002284123A - 穿孔結束器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 段ボールを廃棄のために梱包する際に一
番困ることは、不揃いになり崩れやすく、また、梱包の
際に力を要することである。そのため、能率が上がら
ず、運搬にも苦労をしている。 【解決手段】 引き戻しリングを装着したベースにポー
ル受けを固着し、鋭角な先端とフック用切り込みを具備
したポールを軸支し、固定ピンによりポールとポール受
けを固定して段ボールにポールを突き刺して紐を引き上
げて梱包する方式の穿孔結束器具。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明になる穿孔結束器具
は梱包用品に関している。

【０００２】

【従来の技術】段ボール箱は軽く、クッション性があ
り、丈夫なため、製品や商品の梱包に重要な役割を果た
している。段ボールは箱の中仕切り、底板、天板等にも
使用されている。サイズ、形状、厚みは種々雑多であ
り、廃棄の際の梱包に苦労している。通常は、段ボール
箱を折り畳み、適当なサイズに揃え、中仕切り、底板、
天板等は箱の間に挟んで十文字に紐を掛けている。

【０００３】

【発明の解決しようとする課題】段ボールを廃棄のため
に梱包する際に一番困ることは、不揃いになり崩れやす
く、また、梱包の際に力を要することである。そのた
め、能率が上がらず、運搬にも苦労をしている。バイン
ダー機の使用も考えられるが、大量に処理するために使
用するのでなくては、経費面でも採算ベースに乗らず、
梱包場所も限定され、スペースも必要となるので、廃棄
用段ボールの梱包には適していない。そこで、廃棄用段
ボールを簡単に梱包できる簡便な器具が必要となる。し
かし、従来の技術では、このような器具が提供されてい
ないので、この発明において、サイズや形状のことなる
段ボールを散らばらないように梱包するための器具を提
供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明における穿孔結
束器具においては、先端８を鋭利に尖らしたポール７に
フック用切り込み１０を設けている。ポール７はポール
受け３に軸１３で回転自在に軸支されている。ポール７
の後部に固定穴１２が設けられていて、ポール受け３に
設けた固定穴６と位置を合わせて固定ピン１７で固定す
る。ポール受け３にはポール７のストッパー４となる立
ち上がりが設けられ、ポール７を直立の位置で固定す
る。ポール受け３はベース１に固着するように接着或い
はネジ止めされているので、ベース１から外れることは
ない。ベース１には、引き戻しリング２が装着されてい
る。引き戻しリング２はポール７を段ボール１９に突き
刺して、フック用切り込み１０に紐１８を掛け、紐１８
をポール７を突き刺した穴に通すとき、ベース１を引き
戻しやすいようにするためのものである。積み上げた破
棄用の段ボール１９に上からポール７を突き刺して、フ
ック用切り込み１０に紐１８を掛けてポール７を引き抜
くと、紐１８は段ボール１９を突き抜けて引き上げられ
る。この紐１８を結束することで、段ボール１９を散ら
かすことなく梱包し、運搬することができる。

【０００５】ポール７の先端８が尖っているので移動や
保管する際に、人や物を傷つける恐れがある。そこで、
ポール７の先端８に安全キャップ１４を被せ、ポール７
の末端９に安全キャップ１５を被せている。安全キャッ
プ１４、１５を被せるためには、ポール７が直立して固
定されている状態から、固定ピン１７を抜いて、ポール
７を倒し、ポール７の末端９を浮かせるようにする。ポ
ール７の末端９に安全キャップ１５を被せた後、ポール
７の固定穴１２と安全キャップ１５の固定穴１６との位
置を合わせて固定ピン１７を挿入して固定する。ポール
７を倒すことでコンパクトになり、保管や運搬の際にス
ペースを取らなくなり、陳列も容易になる。

【０００６】

【発明の実施の形態】ポールのフック用切り込みに代え
て、貫通した孔を使用してもよい。

【０００７】ポールを折り畳む代わりに、ポールをポー
ル受けへ差し込み式にしてもよい。

【０００８】先端と末端の安全キャップを鎖や紐で繋ぐ
と、安全キャップの紛失を避けられる。

【０００９】用途は段ボールに限らず、紙、布、プラス
チック等各種の製品に使用できる。

【００１０】

【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
１はこの発明になる穿孔結束器具の斜視図である。ベー
ス１の側面に引き戻しリング２が回転自在に装着されて
いる。ベース１の上部にはポール受け３が固着されてい
る。固着方法は接着或いはネジ止めで行われる。ポール
受け３はポール７を支える役目を果たし、ポール受け３
とポール７を軸支している。ポール７をポール受け３の
ストッパー４の位置で止めて直立させ、ポール受け３の
固定穴６とポール７の固定穴１２とを合わせて固定ピン
１７を挿入して固定している。ポール７の先端８は鋭利
に尖っていて先端８より少し下がった位置にフック用切
り込み１０がある。

【００１１】図２はこの発明になる穿孔結束器具の斜視
図である。ポール７を倒してコンパクトにし、ポール７
の先端８に安全キャップ１４を嵌め、末端９に安全キャ
ップ１５を嵌め、固定ピン１７で固定した状態を示して
いる。このような状態に保持することで、安全に保管し
たり運搬することができる。

【００１２】図３はこの発明になる穿孔結束器具の分解
図である。ベース１、引き戻しリング２にポール受け３
を固着する。ポール受け３にはストッパー４、軸穴５、
固定穴６の付いた立ち上がりが有り、ポール７を装着で
きるようになっている。ポール７は前部に鋭利な先端８
とフック用切り込み１０を有し、後部を平らにした末端
９、軸穴１１、固定穴１２を有している。ポール受け３
の軸穴５とポール７の軸穴１１を合わせて軸１３で回転
自在に軸着している。ポール受け３の固定穴６とポール
７の固定穴１２を合わせて固定ピン１７を挿入すること
でポール７を直立の状態に保つことができる。ポール７
の先端８に安全キャップ１４を嵌め、ポール７を倒して
ポール７の末端９に安全キャップ１５を嵌め、ポール７
の固定穴１２と安全キャップ１５の固定穴１６を合わせ
て固定ピン１７を挿入することで、ポール７を倒した状
態に保持する。

【００１３】図４はこの発明になる穿孔結束器具の使用
例である。段ボール１９にポール７を突き刺しポール７
のフック用切り込み１０に紐１８を掛けた状態を表して
いる。このように、段ボール１９に穴を開けて紐１８を
通すことで、段ボール１９の梱包が楽になり、散らかる
こともなくなる。

【００１４】

【発明の効果】廃棄用段ボールの梱包の際の労力と作業
時間を減少させる。

【００１５】廃棄用段ボールが散らかることがなくな
る。

【００１６】折り畳んだ段ボールの跳ね返りを防ぐこと
ができる。

【００１７】梱包用の紐の消費量が減少する。

【００１８】梱包した廃棄用段ボールの保管や運搬が楽
になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図

【図２】斜視図

【図３】分解図

【図４】使用例

【符号の説明】

１ ベース ２ 引き戻しリング ３ ポール受け ４ ストッパー ５ 軸穴 ６ 固定穴 ７ ポール ８ 先端 ９ 末端 １０ フック用切り込み １１ 軸穴 １２ 固定穴 １３ 軸 １４ 安全キャップ １５ 安全キャップ １６ 固定穴 １７ 固定ピン １８ 紐 １９ 段ボール

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】回転自在に可動する引き戻しリング（２）
   を装着したベース（１）にストッパー（４）、軸穴
   （５）、固定穴（６）を具備したポール受け（３）を固
   着し、ポール受け（３）に鋭角な先端（８）、フック用
   切り込み（１０）、軸穴（１１）、固定穴（１２）を具
   備したポール（７）を回転自在に軸支し、固定ピン（１
   ７）によりポール（７）とポール受け（３）を固定して
   段ボール（１９）にポール（７）を突き刺して紐（１
   ８）を引き上げて梱包し、使用後はポール（７）を倒し
   て、先端（８）と末端（９）に安全キャップ（１４）、
   （１５）を被せて保管することを特徴とした穿孔結束器
   具。