JP3962578B2 - 包装箱 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部に収納された物品を露出させて陳列することができる包装箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、図5に示すように、開封時に左側板32から天蓋板33と後側板34側の天フラップ35とを切除し、更に前側板36の一部36aを天フラップ37と共に切除することによって、内部に収納された物品(図示せず)を露出させる包装箱38が知られている。この種の包装箱38は、物品の出荷の際に該物品を包装して輸送することができるだけでなく販売店等において該物品を露出させて展示することができ、特に、袋包装された菓子等のように自立性のない複数の物品を包装する際に採用される。
【0003】
ところで、一般に販売店等において該物品を展示する際には、予め物品を露出させた状態に開封した複数の包装箱38を上下方向に積み上げることが行なわれる。しかし、天蓋板33、天フラップ35,37及び前側板37の一部を切除して内部の物品を露出させた状態の包装箱38の上に同じ形状の他の包装箱38を載置すると、下方の包装箱38の各側板32,34,36,39の上縁のみでは上方の包装箱38を確実に支持することができず、積み上げ状態が不安定となるだけでなく、上方の包装箱38が下方の包装箱38の開放された上部からその内部に落ち込む不都合がある。
【0004】
また、包装箱38が比較的薄手の板紙によって形成されている場合には、一部が切除されて両側のみが残余する前側板36の強度が著しく低下するため、上方に積み重ねた他の包装箱38の荷重によって容易に変形してしまい、包装箱38を上下に積み上げた状態を維持することができない不都合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
かかる不都合を解消して、本発明は、物品を露出させた開封状態であっても安定して上下に積み重ねることができる包装箱を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は、閉塞された矩形状の底部の周縁に沿って左右方向に互いに対向して起立する左右の側板と前後方向に互いに対向する前後の側板とによって物品が収納される四角筒状の胴部が形成され、前側板の上縁に折目線を介して連設された第1天フラップと後側板の上縁に折目線を介して連設された第2天フラップとを互いに内方に水平に折り曲げ、前記左側板の上縁に折目線を介して連設された天蓋板を水平に折り曲げて胴部の上部を閉塞する包装箱に以下の構成を採用するものである。
【0007】
即ち、前記天蓋板と前記左側板との境界の折目線は破断可能な破断折目線とされると共に、前記前側板と前記第1天フラップとの境界の折目線は破断可能な破断折目線とされる。前記前側板は、その両側縁から夫々所定距離を存して両側縁に沿って該前側板の上縁から下方に向かって延びる一対の縦折目線と、両縦折目線の略中央部に位置して該前側板の上縁から下方に向かって延びる縦破断線と、該縦破断線の下端からその左右方向に延びて両縦折目線の下端に至る横破断線とを備える。また、前記第2天フラップは、該後側板の上縁から所定距離を存して該上縁に沿って左右方向に延びる横折目線を備える。
【0008】
そして、前記天蓋板及び前記第1天フラップを夫々前記破断折目線に沿って切除した後、縦破断線及び横破断線に沿って破断して前側板の一部を観音開き状に遊離させることにより前側板の一部を物品を露出可能に開放すると共に、前側板から遊離した一対の遊離片を前記縦折目線を介して内方に鋭角に折り曲げ、各遊離片の先端部を夫々左右の側板の内面に連結して、開放された前側板の両側に縦方向に延びる一対の三角筒状の支柱部を形成する。
【0009】
更に、前記第2天フラップの後側板側の一部を水平に維持すると共に横折目線を介して前記第2天フラップの先端側を下方に鋭角に折り曲げ、第2天フラップの先端部を後側板の内面に連結して、内方に張り出し且つ後側板の上縁に沿って延びる張出部を形成する。
【0010】
本発明の包装箱によれば、内部に収納された物品を露出させて展示するとき、先ず前記天蓋板を破断折目線を介して左側板の上縁から切り離す。次いで、該天蓋板を切り離したことによって露出した前記第1天フラップを破断折目線を介して前側板の上縁から切り離す。続いて、前側板を縦破断線及び横破断線に沿って破断して一対の遊離片を形成する。これによって、該包装箱の上部及び前側板の一部が開放される。次いで、前側板から遊離した一対の遊離片を夫々前記縦折目線に沿って包装箱の内方に鋭角に折り曲げ、更に、各遊離片の先端部を夫々左右の側板の内面に連結する。このように、前側板から遊離させた遊離片を折り曲げるだけで、前側板の両側に前記支柱部を形成することができる。一方、前記天蓋板を切り離したことによって露出した前記第2天フラップを横折目線に沿って下方に鋭角に折り曲げ、更に、第2天フラップの先端部を後側板の内面に連結する。このように、第2天フラップを折り曲げるだけで後側板の上縁に沿った張出部を容易に形成することができる。しかもこのとき、前記支柱部は前側板の一部で形成され、前記張出部は第2天フラップによって形成されるので、物品を露出する際に不要となる包装箱の一部を無駄なく利用して前記支柱部及び前記張出部を設けることができる。
【0011】
そして、このように物品を露出した状態の包装箱を積み上げるときには、上部に積み重ねた包装箱の底部を、一対の前記支柱部の上端と前記張出部の水平な上側面とで確実に支持することができ、上部に積み重ねた包装箱の落ち込みを防止して安定に積み重ねることができる。しかも、前記前側板の両側に前記支柱部が形成されていることによって、上方からの荷重に対する強度を十分に向上させることができ、前記前側板の一部が物品の露出のために開放されていても、上部に積み重ねた包装箱を確実に支えて積み重ね状態を維持することができる。
【0012】
また、本発明において、各遊離片の先端部を夫々左右の側板の内面に連結するための態様としては、前記前側板に、前記縦破断線と各縦折目線との間において各縦折目線に平行する線上に設けられた一対の他の縦折目線と、各他の縦折目線の折り曲げに伴って横方向に突出する第1突起を形成する略コ字形の切込みとを設けると共に、前記左右の側板に、前記第1突起を係止して各遊離片の先端部を連結する第1切れ目を設けることが挙げられる。同じように、第2天フラップの先端部を後側板の内面に連結するための態様としては、前記第2天フラップに、その先端縁と前記横折目線との間において該横折目線に平行する線上に設けられた他の横折目線と、該他の横折目線の折り曲げに伴って下方に突出する第2突起を形成する略コ字形の切込みとを設けると共に、前記後側板に、前記第2突起を係止して各遊離片の先端部を連結する第2切れ目を設けることが挙げられる。
【0013】
これによって、各遊離片を夫々左右の側板に連結するときには、他の縦折目線を折り曲げることによって前記第1突起を突出させ、該第1突起を前記第1切れ目に挿入して係止させるだけでよいので、各遊離片と左右の側板とを極めて容易に連結することができる。同じように、他の横折目線を折り曲げることによって前記第2突起を突出させ、該第2突起を前記第2切れ目に挿入して係止させるだけで第2突起を後側板に連結することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の包装箱の外観を示す説明的斜視図、図2は本実施形態の包装箱の展開図、図3は開封作業の一部を示す説明図、図4は展示状態とした包装箱の説明的斜視図である。
【0015】
本実施形態の包装箱1は、図1に示すように、直方体状に形成され、内部に例えば袋包装された菓子等のように自立性のない複数の物品(図示しない)が収納される。この包装箱1は、図2に示すように、紙製板材から大略矩形状に打ち抜かれた板紙2を組み立てることによって形成されている。該板紙2は、図中左から順に、左側板3、前側板4、右側板5、及び後側板6が各折目線a,b,cを介して交互に連設されている。左側板3の上縁には、破断可能な折目線である破断折目線dを介して天蓋板7が連設さている。前側板4の上縁には、破断可能な折目線である破断折目線eを介して第1天フラップ8が連設さている。後側板6の上縁には、折目線fを介して第2天フラップ9が連設さている。天蓋板7の先端縁には折目線gを介して差込み片10が設けられており、左側板3の図中左側縁には折目線hを介して接着片11が連設されている。更に、左側板3の下縁と右側板5の下縁とには、夫々折目線i,jを介して一対の第1底フラップ12,13が連設さており、前側板4の下縁と後側板6の下縁とには、夫々折目線k,mを介して一対の第2底フラップ14,15が連設さている。各第1底フラップ12,13は各第2底フラップ14,15側の一部に折目線n,oを介して接着部16,17を備えている。
【0016】
また、前側板4には、その両側縁から夫々所定距離を存して両側縁に沿って上縁から下方に向かって延びる一対の第1縦折目線p,qが形成されている。両第1縦折目線p,qの略中央位置には前側板4の上縁から下方に向かって延びる縦破断線Aが形成されており、縦破断線Aの下端からその左右方向に延びて両第1縦折目線p,qの下端に至る横破断線Bが形成されている。更に、縦破断線Aと各第1縦折目線p,qとの間には、各第1縦折目線p,qに平行する一対の第2縦折目線r,sが形成されており、各第2縦折目線r,sの一部の不連続部分には略コ字形の切込みD,Eが形成されている。この切込みD,Eは、後述するように各第2縦折目線r,sの折り曲げに伴って横方向に突出する第1突起18,19を形成するものである。
【0017】
また、第2天フラップ9には、後側板6の上縁から所定距離を存して左右方向に延びる第1横折目線tが形成されており、第2天フラップ9の先端縁と第1横折目線tとの間には、第1横折目線tに平行する第2横折目線uが形成されている。第2横折目線uの一部の不連続部分には略コ字形の切込みFが形成されている。この切込みFは、後述するように第2横折目線uの折り曲げに伴って下方に突出する第2突起20を形成するものである。
【0018】
更に、左側板3と右側板5とには、各第1突起18,19が差込み可能な第1切れ目21,22が形成されており、後側板6には、第2突起20が差込み可能な第2切れ目23が形成されている。
【0019】
以上の構成からなる図2示の板紙2は、左側板3、前側板4、右側板5、及び後側板6を各折目線a,b,cを介して夫々直角に折り曲げて接着片11を後側板6に接着することによって図1に示す四角筒状の胴部24を形成する。一方、図2に示す各第1底フラップ12,13及び各第2底フラップ14,15は、図示しないが、夫々折目線i,j,k,mを介して胴部24の内方に直角に折り曲げられて四つ巴状に重合されることによって胴部24の下方を閉塞する。このとき、各第1底フラップ12,13が、接着部16,17を介して各第2底フラップ14,15の一部に接着されることによって所謂ボトムロック式の底部25が形成される。
【0020】
そして、胴部24の上方から物品(図示しない)を投入し、第1天フラップ8と第2天フラップ9とを破断折目線e及び折目線fを介して水平に折り曲げた後、天蓋板7を破断折目線dを介して水平に折り曲げて、図1に示すように、胴部24の上方を閉蓋する。本実施形態の包装箱1はこのような包装状態として保管や輸送が行なわれる。
【0021】
次に、本実施形態の包装箱1における物品の展示に際しての開封作業を説明する。先ず、天蓋板7を引き上げて開封した後、図3に示すように、天蓋板7を破断折目線dを介して切除すると共に、第1天フラップ8を破断折目線eを介して切除する。これにより、胴部24の上部に第2天フラップ9が露出し、前側板4の上縁が切断端縁となって露出する。
【0022】
次いで、前側板4の縦破断線A及び横破断線Bを破断して前側板4の一部を遊離させる。こうして形成された一対の遊離片26,27を、図4に仮想線示するように、第1縦折目線p,qを介して胴部24の内方に観音開き状に折り曲げる。続いて、遊離片26,27を、第1縦折目線p,qを介して更に鋭角に折り曲げると共に、第2縦折目線r,sを介して遊離片26,27の先端部を第1縦折目線p,qと逆方向に折り曲げる。これによって、遊離片26,27に第1突起18,19が形成される。そして、図4に示すように、左側板3側の遊離片26に形成された第1突起18を、左側板3に形成された第1切れ目21に差し込んで係止する。同じように、右側板5側の遊離片27に形成された第1突起19を、右側板5に形成された第1切れ目22に差し込んで係止する。これにより、左右の側板3,5に各遊離片26,27が連結され、前側板4の両側縁に沿って上下方向に延びる三角筒状の一対の支柱部28,29が形成される。
【0023】
一方、図4に示すように、第2天フラップ9の一部(後側板6側に位置する基端部30)を水平に維持して、第1横折目線tを介して第2天フラップ9の他部(先端側)を下方に折り曲げる。続いて、第2横折目線uを介して第2天フラップ9の先端部を第1横折目線tと逆方向に折り曲げる。これによって、第2天フラップ9に第2突起20が形成される。そして、第2突起20を後側板6に形成された第2切れ目23に差し込んで係止する。これにより、後側板6に第2天フラップ9が連結され、後側板6の上縁に沿って延びる三角筒状の張出部31が形成される。本実施形態の包装箱1はこのよにして内部に収納された物品が露出され、物品の販売等に際しての展示が行なわれる。
【0024】
そして、本実施形態の包装箱1によれば、図4に示すように、前側板4の両側に沿って支柱部28,29が形成され、後側板6の上縁に沿って張出部31が形成されることで、同形の他の包装箱1を上部に安定して積み重ねることができ、上部の包装箱1が下部の包装箱1の胴部24内に落ち込む事態を確実に回避することができる。更に、前側板4が内部の物品を良好に露出させるべく比較的大きく開放されても、一対の支柱部28,29によって前側板4に十分な強度を付与することができ、上部に積み重ねた包装箱1の荷重による前側板4の変形や折れ曲がりを防止して、複数の包装箱1の積み重ね状態を確実に維持することができる。
【0025】
なお、本実施形態の包装箱1においては、ボトムロック式の底部25を採用したが本発明における底部の構造はこれに限るものではなく、例えば、図示しないが、天蓋板7と同様な底蓋板を設けて胴部24の下方を閉蓋してもよい。
【0026】
また、本実施形態の包装箱1においては、支柱部28,29及び張出部31を形成する場合に、図4に示すように、第1突起18,19と第1切れ目21,22との係合によって遊離片26,27と左右の側板3,5とを連結させ、第2突起20と第2切れ目23との係合によって第2天フラップ9と後側板6とを連結させた態様を挙げたが、これに限るものではなく、例えば、図示しないが遊離片26,27の先端部の内面及び第2天フラップ9の先端部の内面に両面接着テープを予め設けておいてもよい。これにより、遊離片26,27と左右の側板3,5とを両面接着テープを介して貼合して連結し、第2天フラップ9と後側板6とを両面接着テープを介して貼合して連結して、支柱部28,29及び張出部31を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の包装箱の外観を示す説明的斜視図。
【図2】本実施形態の包装箱の展開図。
【図3】開封作業の一部を示す説明図。
【図4】展示状態とした包装箱の説明的斜視図。
【図5】従来の包装箱を示す説明的斜視図。
【符号の説明】
1…包装箱、3…左側板、4…前側板、5…右側板、6…後側板、7…天蓋板、8…第1天フラップ、9…第2天フラップ、18,19…第1突起、20…第2突起、21,22…第1切れ目、23…第2切れ目、24…胴部、25…底部、28,29…支柱部、31…張出部、A…縦破断線、B…横破断線、D,E,F…切込み、d,e…破断折目線、p,q…第1縦折目線(縦折目線)、r,s…第2縦折目線(他の縦折目線)、t…第1横折目線(横折目線)、u…第2横折目線(他の横折目線)。

Claims (2)

  1. 閉塞された矩形状の底部の周縁に沿って左右方向に互いに対向して起立する左右の側板と前後方向に互いに対向する前後の側板とによって物品が収納される四角筒状の胴部が形成され、前側板の上縁に折目線を介して連設された第1天フラップと後側板の上縁に折目線を介して連設された第2天フラップとを互いに内方に水平に折り曲げ、前記左側板の上縁に折目線を介して連設された天蓋板を水平に折り曲げて胴部の上部を閉塞する包装箱において、
    前記天蓋板と前記左側板との境界の折目線は破断可能な破断折目線とされると共に、前記前側板と前記第1天フラップとの境界の折目線は破断可能な破断折目線とされ、
    前記前側板は、その両側縁から夫々所定距離を存して両側縁に沿って該前側板の上縁から下方に向かって延びる一対の縦折目線と、両縦折目線の略中央部に位置して該前側板の上縁から下方に向かって延びる縦破断線と、該縦破断線の下端からその左右方向に延びて両縦折目線の下端に至る横破断線とを備え、
    前記第2天フラップは、該後側板の上縁から所定距離を存して該上縁に沿って左右方向に延びる横折目線を備え、
    前記天蓋板及び前記第1天フラップを夫々前記破断折目線に沿って切除した後、
    縦破断線及び横破断線に沿って破断して前側板の一部を観音開き状に遊離させることにより前側板の一部を物品を露出可能に開放すると共に、前側板から遊離した一対の遊離片を前記縦折目線を介して内方に鋭角に折り曲げ、各遊離片の先端部を夫々左右の側板の内面に連結して、開放された前側板の両側に縦方向に延びる一対の三角筒状の支柱部を形成し、
    前記第2天フラップの後側板側の一部を水平に維持すると共に横折目線を介して前記第2天フラップの先端側を下方に鋭角に折り曲げ、第2天フラップの先端部を後側板の内面に連結して、内方に張り出し且つ後側板の上縁に沿って延びる張出部を形成することを特徴とする包装箱。
  2. 前記前側板は、前記縦破断線と各縦折目線との間において各縦折目線に平行する線上に設けられた一対の他の縦折目線と、各他の縦折目線の折り曲げに伴って横方向に突出する第1突起を形成する略コ字形の切込みとを備え、
    前記左右の側板は、前記第1突起を係止して各遊離片の先端部を連結する第1切れ目を備え、
    前記第2天フラップは、その先端縁と前記横折目線との間において該横折目線に平行する線上に設けられた他の横折目線と、該他の横折目線の折り曲げに伴って下方に突出する第2突起を形成する略コ字形の切込みとを備え、
    前記後側板は、前記第2突起を係止して各遊離片の先端部を連結する第2切れ目を備えることを特徴とする請求項1記載の包装箱。
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