JP3122733U

JP3122733U - 多用途風呂敷

Info

Publication number: JP3122733U
Application number: JP2006002743U
Authority: JP
Inventors: 小松トモ子
Original assignee: 小松トモ子
Priority date: 2006-04-12
Filing date: 2006-04-12
Publication date: 2006-06-29
Anticipated expiration: 2016-04-12

Abstract

【課題】スーパーマーケット等の店舗において、無料で配布されるビニール袋を用いずに、購入した品物を包んで持ち帰るための多用途風呂敷を提供する。
【解決手段】スーパーマーケット等で用いられる買物かごの内面に拡げて敷いた場合に、四辺が買物かごの開口部から外側に垂れ下がる程度の大きさの方形の風呂敷本体２と、風呂敷本体２の一方の面の対角線上に取り付けられ、両端が風呂敷本体２の四隅から延在する帯３とを有する多用途風呂敷１。
【選択図】図１

Description

本考案は、スーパーマーケット等の店舗において、無料で配布されるビニール袋を用いずに、購入した品物を包んで持ち帰るための多用途風呂敷に関する。

スーパーマーケット等の店舗における品物の精算作業は、客がレジスターの所まで運んできた買物かごからレジスター要員が品物を一つづつ取り出してその価格をレジスターに入力し、価格の入力し終わった品物を別の空の買物かごに一時的に移し、全品物の対価の精算終了後、客自身が買物かごからビニール袋に購入した品物を詰め替えるのが一般的である。

特許文献１は、補強兼取手帯付き風呂敷を開示し、スーパーマーケット等における精算の際に、予め前記風呂敷を空の買物かごの内面に敷いておき、その買物かごに価格の入力し終わった品物を入れ、精算後、風呂敷を買物かごに入っている状態で結び、そのまま取手をもって持ち帰る技術を開示している。この技術によれば、買物かごからビニール袋に詰め替える作業が不要となり、また、ビニール袋も不要となり資源保護の観点からも好ましい。

しかし、特許文献１の風呂敷において、補強兼取手帯を取手として利用するためには、風呂敷を買物かごに敷く場合、必ず、補強兼取手帯のある面を下にして敷く必要があり、このことは、レジスター要員が精算を始めるまでのわずかな間にすばやく空の買物かごに敷くことを難しくする。とくに、レジスターに大勢の精算待ちの客がいる場合には問題となる。

特許文献２は、風呂敷本体の対角線上位置にパイルテープを取り付けた風呂敷を開示し、パイルテープを利用して、品物を包み込んだ風呂敷の隅部を固定するとしている。しかし、このパイルテープはある程度の厚みをもち柔軟性に欠けるので、風呂敷本来の使用方法、すなわち風呂敷の四隅を結んで品物を包み込む場合には、邪魔となってしまう。

一方、なんら工夫のされていない通常の風呂敷を特許文献１の風呂敷のように用いると、品物の量が多い場合、風呂敷の四隅を結ぶだけでは運搬上安定性、耐久性に問題がある。また、風呂敷を買物かごの内面に拡げて敷いた場合、風呂敷の四辺は、後から品物を包み込めるように、買物かごの開口部から外側に垂らす必要があるが、品物を入れるにつれて品物の重みや衝撃により、外側に垂らした風呂敷の四辺が買物かごの内側にずれ落ちる可能性がある。
特開２０００−１８５７６０号実開平５−４２１６５号

そこで、本考案の課題は、代価の精算時にすばやく買物かごに敷くことができ、かつ、精算時に品物をいれても風呂敷が買物かごの内側にずれ落ちることがなく、さらに品物をしっかりと包み込むことができる風呂敷を提供することである。

上記の課題のもとに、本考案は、多用途風呂敷を、方形の風呂敷本体と、風呂敷本体の一方の面の対角線上に取り付けられ、両端が風呂敷本体の四隅から延在する帯とから構成している（請求項１）。

また、多用途風呂敷を、スーパーマーケット等で用いられる買物かごの内面に拡げて敷いたときに、四辺が買物かごの開口部から外側に垂れ下がる程度の大きさの方形の風呂敷本体と、風呂敷本体の一方の面の対角線上に取り付けられ、両端が風呂敷本体の四隅から延在する帯とから構成し、多用途風呂敷が敷かれた買物かごに精算後の品物が入った状態で、多用途風呂敷の四隅を結んで品物を包み込み、そのまま持ち帰ることを可能としている（請求項２）。

本考案によると、スーパーマーケット等の店舗において、品物の精算作業後に客自らが買物かごからビニール袋に購入した品物を詰め替える作業が不要となる。また、スーパーマーケットで無料で配られるビニール袋も不要になり資源保護の観点からも好ましい。さらに、本考案の多用途風呂敷には、表裏に使用方向がないので、使用者は風呂敷の使用方向を気にする必要がなくなり、レジスター要員が精算を始めるまでのわずかな間にすばやく空の買物かごに敷くことができる。また、多用途風呂敷を買物かごの内面に拡げて敷いたとき、帯の延在部が重りとなるので、多用途風呂敷を敷いた買物かごへ品物を入れても、多用途風呂敷の四辺が買物かごの内側にずれ落ちることがない。

また、多用途風呂敷はその構造が簡単で、材質は一般的な絹、綿、化繊等であるから、電気洗濯機等により容易に洗濯でき、常に清潔を保てる。また、帯に丈夫で柔軟性に富む布テープ等を用いて風呂敷本体を補強するから、包む品物の重量が増えても安心して持ち運びできる。帯は柔軟性に富むから風呂敷を折り畳むことができ携帯性に優れる。帯の延在部で結べば、風呂敷本体の四隅では包みきれない大きさの品物も包むことができる。帯の結び目は把手として利用できる。

図１は、本考案に係る多用途風呂敷１を示している。多用途風呂敷１は、方形の風呂敷本体２と、風呂敷本体２の一方の面の対角線上に取り付けられ、両端が風呂敷本体２の四隅から延在する帯３とを有している。風呂敷本体２の素材は、絹、綿、化繊たとえばナイロン（登録商標）であり、従前の風呂敷と特に変わりはなく、従来の風呂敷を流用することができる。また、帯３は、丈夫で柔軟性に富む素材たとえば布テープで作成されており、風呂敷本体２に縫い付けられている。

図２は、多用途風呂敷１を、買物かご４の内面に拡げて敷いた状態を示している。多用途風呂敷１は、スーパーマーケット等で用いられる買物かご４の内面に拡げて敷いたときに、四辺が買物かご４の開口部から外側に垂れ下がる程度の大きさを有している。

スーパーマーケット等の店舗における品物の精算作業は、客がレジスターまで運んできた買物かご４からレジスター要員が品物を一つづつ取り出して価格をレジスターに入力し、価格の入力し終わった品物を別の空の買物かご４に移すことで行われる。本考案では、使用者は、レジスター要員が精算を開始する前に、前記別の空の買物かご４に本考案の多用途風呂敷１をすばやく拡げて敷き、図２の状態にしておく。そして、レジスター要員は価格の入力し終わった品物を多用途風呂敷１が敷かれた買物かご４に投入していくことになる。

多用途風呂敷１を敷く際は、帯３の縫い付けられている面が表にきても裏にきてもよいが、多用途風呂敷１の対角線と、買物かご４の開口部の対角線とが４５°をなすように多用途風呂敷１を敷くことが好ましい。多用途風呂敷１の四辺は、後から品物を包み込めるように、買物かごの開口部から外側に垂らす。このとき帯３の延在部が重りとなるので、多用途風呂敷１を敷いた買物かご４へ品物を入れても、多用途風呂敷１の四辺が買物かごの内側にずれ落ちることがない。

全品物の精算が終了すると、多用途風呂敷１が敷かれた買物かご４に購入した品物の全部が入った状態となる。使用者は、この状態のまま多用途風呂敷１の四隅又は帯３を結んで品物を包み込む。そして、買物かご４から購入した品物ごと多用途風呂敷１をそのまま取り出せばよい。

図３は、購入品５を包んだ多用途風呂敷１を買物かご４から取り出した状態を示している。図３では、多用途風呂敷１の四隅で結んで購入品５を包み込んでいるが、購入品５のサイズが大きい場合は、帯３の延在部で結べばよい。

本考案による多用途風呂敷は、上述のスーパーマーケットにおける使用に限られるものではなく、従来の一般的な風呂敷としても何ら問題なく使用することができる。

本考案に係る多用途風呂敷の平面図である。本考案に係る多用途風呂敷を買物かごに拡げて敷いた状態を示す斜面図である。本考案に係る多用途風呂敷により購入品を包んだ状態を示す斜面図である。

符号の説明

１多用途風呂敷
２風呂敷本体
３帯
４買物かご
５購入品

Claims

方形の風呂敷本体（２）と、風呂敷本体（２）の一方の面の対角線上に取り付けられ、両端が風呂敷本体（２）の四隅から延在する帯（３）とを有する多用途風呂敷（１）。
スーパーマーケット等で用いられる買物かご（４）の内面に拡げて敷いたときに、四辺が買物かご（４）の開口部から外側に垂れ下がる程度の大きさの方形の風呂敷本体（２）と、風呂敷本体（２）の一方の面の対角線上に取り付けられ、両端が風呂敷本体（２）の四隅から延在する帯（３）とを有する多用途風呂敷（１）であって、
多用途風呂敷（１）が敷かれた買物かご（４）に精算後の品物が入った状態で、多用途風呂敷の四隅を結んで品物を包み込み、そのまま持ち帰ることを可能とした多用途風呂敷（１）。