JP5015864B2 - 消火栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、消火栓扉をハンドルの操作で開いて放水ノズル付きホースを引き出して放水する消火栓装置に関する。
従来、自動車専用道路などのトンネル内には、火災発生時に備えて消火栓装置が設置されている。
図12は従来の消火栓装置100の正面図であり、図13は消火栓装置100の消火栓扉104を開いた状態の内部構造の平面図であり、図14はその側面図である。消火栓装置100の筐体102の前面には消火栓扉104と消火器扉106が設けられている。
消火栓扉104にはハンドルが設けられ、ハンドルを手前に引くことでロックを解除し、消火栓扉104の下側を回転軸に前方に開放することができる。また消火栓扉104と筐体102との間には緩衝用ダンパ108が設けられ、消火栓扉104を滑らかに開放できるようにしている。
消火栓扉104の内部には、先端にノズル110を装着したホース112を筐体内のホースバケット116に内巻きして収納している。ホース112はホースバケット116の側面板に開口した孔を通してホースバケット116内に収納される。その孔からホース112を引き出したときに、ホース112が擦れてホース表面が傷付くことを防ぐために、ホース112は保護管112aの中を通ってホースバケット116内に入る。

消火栓扉104に設けた消火栓弁開閉レバー114は、操作用のワイヤー118によりバルブ類収納部に配置している消火栓弁120に連結され、消火栓弁開閉レバー114の開閉操作に伴うワイヤー118の動きで、消火栓弁120を開閉制御するようにしている。

特開2005−318972号公報
しかしながら、このようなトンネル消火栓装置に設けた消火栓扉にあっては、使用したホースの巻き戻し作業やバルブ類の点検作業を全開状態に開いている消火栓扉に乗って行っており、作業員が乗った場合の重量に耐えられる堅牢な構造が必要であり、このため消火栓扉の重量が増加し、消火栓扉を閉じる作業も大変になる。
また点検作業の際には、消火栓扉の上に、上側を軸として開くことのできる保守扉を開いて作業する場合もあり、この場合には、保守扉のロックを解除するために、消火栓扉を少し開けばよいが、消火栓扉はロックを解除すると全開位置まで開いてしまい、途中でとめることができないという問題もある。
本発明は、消火栓扉を任意の開放位置に開いた状態で保持可能とする消火栓装置を提供することを目的とする。
本発明は消火栓装置を提供する。即ち、本発明は、ノズル付きホースを収納した筐体と、筐体の扉開口部にヒンジにより開閉自在に設けられた1又は複数の扉と扉に設けたハンドルの開閉操作により消火栓扉を任意の開放位置に保持する扉保持機構と、を設けた消火栓装置を対象とする。

ここで、扉保持機構は、
リンダ内に摺動自在に配置されたピストンから外部にピストンロッドを取り出し、シリンダ及びピストンロッドの一端を扉の内側に他端を筐体の内側に各々回動自在に連結したダンパー機構と、
ピストン内部に設けられ、閉鎖時にピストン両側のシリンダ室の連通を阻止してピストンロッドをロックし、開放時にピストン両側のシリンダ室を連通してピストンロッドのロックを解除する内蔵バルブと、
ハンドルに設けられ、ハンドルの開閉操作に応じて作動する作動レバーと、
ピストンロッドの中を貫通して移動自在に配置されたプッシュロッドを介して内蔵バルブを作動するバルブ作動部と、
動レバーとバルブ作動部とをワイヤーで連結し、ンドル開閉操作に応じて内蔵バルブを開閉させる開閉制御機構と、
を備える。

また、本発明が対象とする扉は、筐体に開閉自在に設けられた消火栓扉、保守扉、又は消火器扉を含む。

本発明によれば、ハンドルを手前に引く開操作をすると扉保持機構による消火栓扉のロックが解除されて開閉自在な状態となり、ハンドルを元に戻す閉操作をすると扉保持機構にロックがかかり、その位置に扉を停止して保持することができ、消火時にノズル付きホースを引き出すための全開位置から点検などのために少し消火栓扉を開く位置など、必要に応じた任意の位置に消火栓扉を開いて保持することができ、利便性を高めることができる。
またロック状態にある扉保持機構は、同時に充分な強度で筐体に対し消火栓扉を支持することができ、消火栓扉の軸受構造が簡単であっても、扉保持機構による支持で消火栓扉の支持強度を高めることができ、任意の扉開放位置で作業のために消火栓扉に作業員が乗っても、その重量に充分に耐えることができる。
図1は本発明によるトンネルに設置される消火栓装置の実施形態を示した正面図である。図1において、消火栓装置10は、架台11の上に筐体12を設置している。筐体12は、前面に消火器収納部と消火栓収納部に対応した扉開口16,17を備えた化粧板14を取り付けた箱型形状を持っている。
筐体12の右側の扉開口部16には、消火栓扉18と保守扉22が設けられており、その内側となる筐体12の内部がホース収納部及びバルブ類収納部となっている。消火栓扉18は下側のヒンジ21を中心に前方に開閉することができる。
消火栓扉18のヒンジ21には破断して示すように、スプリング25が設けられており、消火栓扉18を開方向に付勢している。消火栓扉18の保持は後の説明で明らかにする扉内側に配置した扉保持機構により行われ、この扉保持機構はハンドル20の開閉操作の動きをワイヤーにより受け、ハンドル20を離した図示の状態で、消火栓扉18をロックし、ハンドル20を前に引くと、その時のワイヤーの動きを受けてロック解除となり、スプリング25の力を受けて任意の角度に消火栓扉18を開くことができ、必要とする角度に達した位置でハンドル20を離すと、その位置でロックする。

消火栓扉18の上には、ヒンジ23により上向に開閉する保守扉22が設けられており、点検時に消火栓扉18を開いて保守扉22の下方左右内側のロックを外すことで開くことができる。
扉開口部17の右側には通報装置扉24が設けられ、ここに赤色表示灯26、発信機28、及び応答ランプ30を設けている。赤色表示灯26は常時点灯し、消火栓装置10の設置場所が遠方から分かるようにしている。火災時には、発信機28を押してスイッチボタンをオンすると、発信信号が監視室の火災受信機に送信されて火災警報が出され、これに伴い応答信号が火災受信機から送られて、応答ランプ30を点灯するようにしている。
扉開口部17には消火器扉32が設けられ、消火器扉32に対応した筐体12の内部を消火器収納部とし、例えば2本の消火器を収納している。消火器扉32にはハンドル34が設けられ、ハンドル34を手前に引くとラッチが外れ、消火器扉32は左側をヒンジとして前方に開くことができる。
図2は図1の実施形態について消火栓扉及び保守扉を外して内部構造を示した正面図である。図2において、筐体12の中央部にはホース収納部36が形成され、その右側にバルブ類収納部38を形成している。

ホース収納部36にはU字型に形成したフレームパイプ40が開口側に配置されている。フレームパイプ40の両側にはホースバケット42が取り付けられ、内部にホース収納空間を形成している。
左側のホースバケット42には筐体アングルが配置され、そこに扉保持機構62の上部のブラケットを回動自在に連結し、下側は消火栓扉側に連結され、消火栓扉を任意の開放角度に保持できるようにしている。
ホースバケット42及び筐体内壁で囲まれたホース収納部36にはホース44が内巻きして収納されている。ここで、右側のバルブ類収納部38にはホース接続口46が配置されており、ホース接続口46にホース44の1次側を接続した後、ホース44をホース収納部36に巻き込むことになるが、この場合のホース44の巻き込みは、扉開口部16から見て右巻きとなるようにホース44を巻き込んでいる。
即ち、ホース接続口46に接続したホース44はまずホース収納部36の下側に巻き込まれ、その後に、右回りに収納部内に巻き込まれ、最後にノズル48を装着したホース先端をフレームパイプ40の中央付近に取り付けられたホースガイド43の上部の開口から右側に取り出し、右側のホースバケット42に装着しているノズルホルダー50にノズル48を装着して保持させている。
ノズル48は消火栓弁開閉レバー60の横の同じ高さレベルに配置して、ノズル48の取り出しと消火栓弁開閉レバー60の操作による放水時の作業を行い易くしている。ホースガイド43はホース44を全て右側に引き出した際に、ホース接続口46付近のフレームパイプ40でホース44が折れて放水障害になるのを防いでいる。
このようなホース収納部36に対するホース44の右巻きした内巻きによる収納により、ホース44の巻き込み開始部分44aはホース接続口46から最短距離でホース収納部36の下側部分に送り込まれる。このため図1に示したように、ホース112を左巻きとしてホース巻き込み開始部分112aをホース収納部の上部に送り込む場合のホース収納部から外れるホース部分(巻き込み半周程度)がなくなり、その分、ホース44を短くでき、ホース収納部36の容積が減ることで、結果的に筐体12を薄型化できる。

また、ホース巻き込み開始部分44aは右巻きによりホース収納部36の下側に送りこまれるため、ホース44がホースバケット42に当って摺動するようなことはなく、図1の従来のホース左巻きによりホースバケットに当って摺動することに対する保護の必要がなく、構造を簡単にできる。

またホース収納部36に右巻きとして収納した後に取り出したホース先端のノズル48は放水部を下向きにしてノズルホルダー50に着脱自在に装着されており、放水部が下向きであることから、消火栓扉を開いてノズル48を放水部を下に向けたまま外すことができ、消火栓弁54に設けている消火栓弁開閉レバー60を操作しない限り、放水されないが、火災時に操作する者にとっては不慣れであることから、放水口が自分に向かないことで、安心感をもってノズル48を外すことができ、安全面でのメリットが大きい。
筐体12に設けたホース収納部36の右側に配置したバルブ類収納部38には、ポンプ設備からの配管が接続される消火栓接続口52からホース接続口46に至る配管系統に、消火栓弁54、自動調圧弁56、自動排水弁58を設けている。
即ち、消火栓接続口52からの配管は消火栓弁54の1次側に接続され、消火栓弁54の2次側を自動排水弁58の1次側に接続すると共に、自動調圧弁56の1次側に接続している。自動調圧弁56の2次側はホース接続口46となり、ここにホース44を接続している。
消火栓弁54は開閉駆動軸を扉開口部16に向けるように配置しており、開閉駆動軸に直接、消火栓弁開閉レバー60を装着し、扉開口部16に平行な面内で上下に配置した閉位置と開位置との間で消火栓弁開閉レバー60を回動操作するようにしている。
即ち、消火栓弁開閉レバー60が図示の水平位置で消火栓弁54は閉位置にあり、このとき2次側の配管内に圧がないことから自動排水弁58は開状態にある。消火栓弁開閉レバー60を右回りに回動して下向きとなる開位置に操作すると、消火栓弁54が開位置に作動され、2次側の配管内に消火用水が供給されて圧が上昇し、自動排水弁58は閉鎖位置に作動される。これによって、給水接続口52から加圧された消火用水は自動調圧弁56を通して所定圧に調圧した後、ホース44側に供給される。
また消火栓弁開閉レバー60を下向きとなる開位置に操作すると、同時に消火栓弁開閉レバー60の左側に設置しているスイッチ61がオンし、これによってポンプ設備に信号が送られ、ポンプ設備が起動される。放水を停止する際には、消火栓弁開閉レバー60を元の水平位置に戻すと消火栓弁54が閉じ、同時にスイッチ61がオフとなってポンプ設備の運転停止が行われる。
このように本実施形態にあっては、従来、消火栓扉に設けてワイヤー連結により消火栓弁を開閉していた消火栓弁開閉レバー60を筐体12側に配置して消火栓弁54に直接設けたことで、消火栓扉18の構造が簡略化され、薄型化と軽量化を達成することができる。
また消火栓弁開閉レバー60は消火栓弁54の開閉駆動軸に直接設けられていることが一見して明確であり、弁を開く操作として水平状態にある消火栓弁開閉レバー60を下向きに約90°回す操作は人間工学的にみて極めて自然な操作であり、充分に高い操作性か確保される。
また消火栓弁54の開閉駆動軸を消火栓弁開閉レバー60により直接操作するため、従来のように消火栓扉に設けてワイヤーにより遠隔操作する場合に比べ小さい操作力で容易に操作することができる。
図3は、図1について内部構造を示した平面図である。図3において、ホース収納部36は手前側にフレームパイプ40が配置され、フレームパイプ40の両側にはホースバケット42が取り付けられ、ホース収納部36を仕切り形成し、ホース44が右巻きにより内巻き状態で収納されている。また左側のホースバケット42と消火栓扉18との間には扉保持機構62が設けられている。
図4は図1について内部構造を示した側面図である。図4において、筐体12の前面の扉開口部には、下側のヒンジ21を回転軸として消火栓扉18が開閉自在に装着されている。筐体12と消火栓扉18との間には扉保持機構62が連結され、扉保持機構62はハンドル20の開閉操作に応じてロック状態とロック解除状態にワイヤーを介して制御される。
即ち、消火栓扉18のハンドル20を手前に引くと、扉保持機構62はロック解除状態となり、閉鎖位置から図示の消火栓扉18の全開位置までの間の任意の位置18a,18bに開き、例えば位置18aに開いたときにハンドル20を離せば、その位置18aに消火栓扉18を保持することができる。
また消火栓扉18を図1に示したように閉じた全閉状態についても、ラッチ機構やマグネットなどによる扉保持は行われておらず、扉保持機構62のみによる全閉位置での保持となっている。
筐体12内に配置された消火栓弁54は開閉駆動軸55を扉開口部の方向に向けて配置され、開閉駆動軸55に直接消火栓弁開閉レバー60を設けている。図4にあっては、消火栓弁開閉レバー60を下向きとなる位置に操作して消火栓弁54を開位置に操作した状態を示している。
図5は本発明による扉保持機構の実施形態を示した説明図である。図5において、扉保持機構62は、消火栓扉18のハンドル20に設けたレバーアーム64を筐体12と消火栓扉18の間に配置しているダンパー機構66にワイヤー88により連結している。
ハンドル20は図6に取り出して示すように、前方に設けているハンドルレバー23を手前に引くと、背後の両側に張り出しているレバーアーム64が64aに示す位置に作動する。このため図6のようにハンドルレバー23を引くと図5のワイヤー88はローラ89を介してハンドル20側に引かれることになる。
ダンパー機構66はシリンダ68の上部のブラケット78を筐体側に固定し、また、シリンダ68の下側から取り出しているピストンロッド72の先端に設けたブラケット94を消火栓扉側に固定している。
ワイヤー88は固定部材92,95により筐体と消火栓扉との間に支持されたワイヤチューブ86内を通した後、ブラケット94に対し軸98により回動自在に設けたレバー96の先端に固定されている。レバー96に対してはプッシュロッド72の中を通して突出したプッシュロッド76の先端が当接している。
このため、図6のようにハンドルレバー23を手前に引いてワイヤー88を引くと、レバー96が回動し、プッシュロッド76を押し込み、内蔵しているバルブを開作動し、シリンダ68に対しピストンロッド72を伸縮自在とするロック解除状態を作り出す。
またハンドル20のハンドルレバー23を離すと、レバーアーム64は元の位置に戻り、レバー96によるプッシュロッド76の押し込みが解除され、内蔵バルブを閉作動し、シリンダ68に対しピストンロッド72が動かなくなるロック状態とすることができる。
図7は図5のダンパー機構66を取り出して示した断面図である。図7において、ダンパー機構66のシリンダ68内にはピストン70が摺動自在に配置され、ピストン70の下側にピストンロッド72を一体に設け、ピストンロッド72はシール86、ロッドガイド88及びダストシール90を介して外部に取り出されている。
ピストン70の内部にはスプール弁74が配置され、スプール弁74はオリフィス孔75を介してビストン72の両側のシリンダ室の連通を開閉可能としている。スプール弁74に対してはピストンロッド72の中を貫通してプッシュロッド76が配置され、プッシュロッド76の動きによりスプール弁74を開閉作動できるようにしている。
ピストン70の両側のシリンダ室にはオイル82が充填され、更に、ブラケット78側のシリンダ室についてはフリーピストン80を配置し、その外側のシリンダ室に所定圧力の窒素ガス84を充填している。
図8は図7のダンパー機構66の動作を示した説明図である。図8(A)はプッシュロッド76を押し込んでいない初期位置の状態であり、このときスプール弁74はオリフィス孔75を通るピストン両側のシリンダ室を連通する流路を閉じており、ピストン70は移動できないことから、ピストンロッド72をロック状態としている。

図8(B)はプッシュロッド72を押し込んでスプール弁74を開位置に作動した場合であり、オリフィス孔75を通るピストン両側のシリンダ室が連通してオイル82が流動可能となり、ピストン70がフリーとなる。

このとき図の上側のブラケット78を筐体固定側として消火栓扉に固定している下側のブラケット94に扉重量による引っ張り荷重が加わっていれば、ピストン70が左側に移動してピストンロッド72が伸び、消火栓扉を開放方向に作動させる。またフリーピストン80を介して充填している窒素ガス84の圧力によりフリーとなったピストン70が移動してピストンロッド72を押し出す動作が併せて行われる。
ピストン70の移動中に、プッシュロッド76を初期位置に戻すと、図8(C)のようにスプール弁74が再び閉じ、その位置でピストン70の動きを停止してロック状態とする。
このようなダンパー機構66のプッシュロッド76を、図5に示したように、ハンドル20を引いてワイヤー88を介して遠隔的に押し込み作動させることで、消火栓扉18をロックを解除してフリー状態とし、図4に示したように、任意の開放角度に開くことがでる。また、必要な角度に開いた状態でハンドル20を離せばプッシュロッド74が初期位置に戻ってロック状態とし、消火栓扉をその位置に停止して保持することができる。
この場合、スプール弁74のハンドル操作に伴う微小なストロークで流路を閉じて停止させるため、停止精度は極めて良好であり、ハンドル20を離して止めようとした位置に正確に消火栓扉を停止させることができる。
図9は図5のダンパー機構66の他の実施形態を示した断面図である。この実施形態のダンパー機構66は、図7のダンパー機構66に設けているフリーピストン80を取り除き、窒素ガス84によるガス作動機構としている。
図9においては、ピストン70の両側のシリンダ室には窒素ガス84を充填し、プッシュロッド76の押し込みによるスプール弁74の作動でオリフィス孔75を通る流路を開き、両側のシリンダ室を連通して窒素ガス84を流通可能とし、これによってビストン70をフリー状態としている。
また、ピストン70の下側のシリンダ室の一部にはオイル82を入れているが、オイル82は潤滑用であり、ピストン70をロック又はフリーとするための媒体は窒素ガス84のみとなる。それ以外の構成は図7の実施形態と基本的に同じになる。
この図9の実施形態にあっては、フリーピストンを設けていない分、図7に比べシリンダ68の全長を短くして小型化できる。
図10は本発明による扉保持機構の他の実施形態であり、図10(A)に扉閉鎖状態を示し、図10(B)に扉保持機構の設置部分を拡大して示している。
図10(A)において、本実施形態は、消火栓扉12に対する扉保持機構62を筐体12の下部内側に内蔵し、消火栓扉18を開いても扉保持機構62が扉開口部から外に出ないように配置したことを特徴とする。
即ち、筐体12の扉開口部の下側にはヒンジ21により消火栓扉18が開閉自在に支持され、その上に、保守扉22がヒンジ23により開閉自在に支持されている。消火栓扉18と筐体12との間には扉保持機構62が連結される。
扉保持機構62は図5に示したダンパー機構66を備え、ダンパー機構66の左端を消火栓扉18のヒンジ21の部分を越えて延在した延在部65に連結し、ダンパー機構66の左端を筐体12の内側下部に固定した固定部材91に連結している。
図10(B)は図10(A)の扉保持機構62の部分を拡大して取り出しており、消火栓扉18のヒンジ21を越えて内側に延在した延在部65にダンパー機構66の一端のブラケット78を回動自在に連結し、ダンパー機構66の他端のブラケット94を筐体12の内部の固定部材91に回動自在に連結している。このダンパー機構66の詳細は図5に示したと基本的に同じになる。
図11は図10の実施形態について消火栓扉及び保守扉を開放した状態を示している。消火栓扉18は図5のようにハンドル20を手前に引くと、ワイヤー88により連結されたダンパー機構66に内蔵しているバルブの開放が行われ、ピストンロッド72がフリーとなり、消火栓扉18をヒンジ21を中心に手前に開くことができ、開いている途中でハンドル20を離すとバルブが閉じ、その時の扉開放角度を維持する。
ここで図11のように消火栓扉18の全開位置であっても、ダンパー機構66は筐体12の内部に納まっており、外部に飛び出すことがない。このため図4の実施形態に比べ、図11の実施形態では、扉開口部の外側で行うホース操作や筐体内の機器保守点検の作業がダンパー機構66により邪魔されることがなく、作業性が良い。
また図11は上部の保守扉22を開いた状態を併せて示しており、消火栓扉18を開いた後に、扉開口部内側のロックを外して図示のようにヒンジ23を中心に上向きに保守扉22を開き、保守扉22の内側に設けている支持ロッド93の先端を筐体12の内部の受け部97にセットすることで、開放状態を保つことができる。
なお、上記の実施形態は図4から明らかなように、ノズル及び消火栓弁開閉レバーを筐体側に設けて消火栓扉に設けない場合を例にとるものであったが、図12〜図14の従来装置のように、ノズル及び消火栓弁開閉レバーを消火栓扉に設けた消火栓装置について、上記の実施形態と同様に、ハンドルの操作によりロック位置とロック解除位置に操作されるダンパー機構を備えた本発明の扉保持機構を設けるようにしても良い。
また、上記の実施形態は消火栓扉に対し任意の角度で開放保持する扉保持機構を設けているが、消火器扉や保守扉などの消火栓装置に設けられる任意の扉についても同様に本発明の扉保持機構を設け、任意の角度で開放保持させるようにしても良い。
また、上記の実施形態でダンパー機構にオイル、窒素ガスを充填しているが、適宜の液体又は気体を充填しても良い。
また、上記の実施形態は、消火栓扉の1箇所に扉保持機構を設けているが、例えば扉両側の2箇所に設けるようにしても良い。
また消火栓扉の1箇所に扉保持機構を設ける場合、左右の扉荷重のバランスをとるために、扉中央となる位置に扉保持機構を設けることが望ましい。
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
本発明による消火栓装置の実施形態を正面から示した説明図 図1について扉側を外して本体内部構造を示した正面図 図1について内部構造を示した平面図 図1について内部構造を示した側面図 本発明による扉保持機構の実施形態を示した説明図 図5のハンドルを取り出して示した説明図 図5のダンパー機構を取り出して示した断面図 図7のダンパー機構の動作を示した説明図 図5のダンパー機構の他の実施形態を示した断面図 本発明による扉保持機構の他の実施形態を示した説明図 図10について消火栓扉の開放状態を示した説明図 従来の消火栓装置の扉を外して内部構造を示した正面図 従来の消火栓装置の扉を開放して内部構造を示した平面図 従来の消火栓装置の扉を開放して内部構造を示した側面図
符号の説明
10:消火栓装置
11:架台
12:筐体
14:化粧板
16:扉開口部
18:消火器扉
18:通報装置扉
20,34:ハンドル
21,23:ヒンジ
22:保守扉
24:通報装置扉
25:スプリング
26:赤色表示灯
28:発信機
30:応答ランプ
32:消火器扉
36:ホース収納部
38:バルブ類収納部
40:フレームパイプ
42:ホースバケット
44:ホース
46:ホース接続口
48:ノズル
50:ノズルホルダー
52:配管接続口
54:消火栓弁
56:自動調圧弁
58:自動排水弁
60:消火栓弁開閉レバー
62:扉保持機構
64:レバーアーム
65:延在部
66:ダンパー機構
68:シリンダ
70:ピストン
72:ピストンロッド
74:スプール弁
76:プッシュロッド
78,94:ブラケット
80:フリーピストン
82:オイル
84:窒素ガス
86:シール
88:ロッドガイド
90:ダストシール
91,92,95:固定部材
96:レバー
98:軸

Claims (2)

  1. ノズル付きホースを収納した筐体と、
    前記筐体の扉開口部にヒンジにより開閉自在に設けられた1又は複数の扉と
    前記扉に設けたハンドルの開閉操作により前記扉を任意の開放位置に保持する扉保持機構と、
    を設けた消火栓装置に於いて、前記扉保持機構は、
    シリンダ内部に摺動自在に配置されたピストンから外部にピストンロッドを取り出し、前記シリンダ及びピストンロッドの一端を前記扉の内側に他端を前記筐体の内側に各々回動自在に連結したダンパー機構と、
    前記ピストン内部に設けられ、閉鎖時に前記ピストン両側のシリンダ室の連通を阻止して前記ピストンロッドをロックし、開放時に前記ピストン両側のシリンダ室を連通して前記ピストンロッドのロックを解除する内蔵バルブと、
    前記ハンドルに設けられ、前記ハンドルの開閉操作に応じて作動する作動レバーと、
    前記ピストンロッドの中を貫通して移動自在に配置されたプッシュロッドを介して前記内蔵バルブを作動するバルブ作動部と、
    前記作動レバーと前記バルブ作動部とをワイヤーで連結し、前記ハンドルの開閉操作に応じて前記内蔵バルブを開閉させる開閉制御機構と、
    を備えたことを特徴とする消火栓装置。
  2. 請求項1記載の消火栓装置に於いて、前記扉は、前記筐体に開閉自在に設けられた消火栓扉、保守扉、又は消火器扉を含むことを特徴とする消火栓装置。
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