JP6486704B2 - 消火栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、屋内やトンネル等に設置され、消火ホースを収納した消火栓装置に関する。
従来、火災を消火するための消火栓装置としては、屋内用を例にとると、図27に示すものが知られている。なお、図27(A)は消火栓扉を閉じた状態を示し、図27(B)は消火栓扉を開いた状態を示す。なお、図27(B)は内部構造を省略している。
図27(A)に示すように、消火栓装置200は金属製の収納箱202の前面に、開閉自在に消火栓扉204を設け、また消火栓扉204の上部に通報パネル206を設け、ここに発信機208、赤色表示灯210、及び内蔵した警報用スピーカに対応して音響孔212を設けている。
赤色表示灯210は常時点灯し、消火栓装置200の設置場所が遠方から視認できるようにしている。火災時には、発信機208中央に設けたボタンを押圧操作することでボタン内側のスイッチをオンすると、発信信号が監視室の防災受信盤(火災受信機)に送信されて防災受信盤の報知部から火災警報が報知出力されると共に、防災受信盤から引き出された制御線に接続されて各所に設置された地区音響端末に対して地区音響信号が送られて所定の各場所でも警報音が出力される。
収納箱202の内部には消火栓弁を配置し、消火栓弁には先端にノズルを装着した消火ホースを連結接続して引き出し自在に収納している。
通常時、消火栓装置200の消火栓扉204は図27(A)に示した如く閉じられており、適宜の扉ロック機構等により閉状態に維持されている。そして火災が発生した場合には、扉ロック機構等を操作して扉閉状態を解除して図27(B)のように消火栓扉204を開き、例えば一人がノズルを持ちながら消火ホースを引き出して火災発生場所(消火対象)に向かい、もう一人が発信機208を操作して通報すると共に消火栓弁214を開放操作するといったように、二人ないしそれ以上で消火活動を行う。これは、ホースの引出中に消火栓弁を開放すると、水圧とその反動等によりホースが適切に引き出せなくなったり、危険が生じたりするといった問題を回避するため、また使用中、消火栓扉の開放を人の手で維持する必要がある等のためである。
このように、少なくとも二人操作を必要とする消火栓装置は1号消火栓として法的に規格が定められており、一方、一人操作を可能とする消火栓として放水による反動力を抑えると共に保形ホースを使用した2号消火栓も法的に規格が定められている。
特開平9−38231号公報 特開2012−176181号公報
しかしながら、このような従来の消火栓装置にあっては、消火栓扉は横に回動して開放する構成が多く、放水作業を開始するときに、開放した消火栓扉が放水中にホースを挟むなど放水作業に悪影響を及ぼさないようにするため、係員が消火栓扉の開放を保持することが必要となる。また、扉の開放を維持した場合、扉が通路を遮って避難通路を遮ってしまう問題がある。
この問題を解決するため本願出願人にあっては、消火栓弁と消火ホースを収納した収納箱の開口を、ファスナーにより開閉するスクリーン(シート)を用いて覆うようにし、消火栓扉として機能するシートを開いた場合に、装置前側に消火栓扉のように突出せずに消火作業の邪魔にならないようにした消火栓装置を提案している(特許文献2)。
しかしながら、ファスナーにより開閉するスクリーンを用いた消火栓装置にあっては、例えば開口上部のファスナーを開いてスクリーンを降ろした場合、開口下部の外側にスクリーンが飛び出した状態で折り畳まれ、外側に飛び出したスクリーンの折り畳み部分が開口からホースを引き出す際に邪魔となり、また消火操作の際に踏みつけられて汚れたり、損傷したりする問題があり、また、ファスナーによるスクリーンの開閉では操作性が十分とはいえない問題もある。
本発明は、スクリーンを開放した場合の折り畳みによる外側への飛び出しを解消して消火作業を行い易くする消火栓装置を提供することを目的とする。
(消火栓装置)
本発明は、消火ホースを収納した消火栓装置に於いて、
前面に開口した箱形の装置本体と、
展開した状態で開口を覆って閉鎖し、折り畳まれた状態で開口を開放するスクリーンと、
スクリーンの開閉方向の両端及びその間に所定間隔で配置した複数本のガイドバー部材と、
開口を形成する開口枠の相対する枠面の内側に配置し、スクリーンの開閉方向と直行する方向の両サイドを開口枠の内側に位置させた状態で、ガイドバー部材の両端を案内移動させるガイド部と、
スクリーンの一端に配置したガイドバー部材を一方の開口端部に着脱自在に支持すると共にスクリーンの他端に配置したガイドバー部材を他方の開口端部に固定してスクリーンを展開状態とし、スクリーンの一端の支持を解除することによりスクリーンを折り畳み状態に移動させるスクリーン開放機構と、
を備えたことを特徴とする。
(上下左右方向の移動による折畳み)
スクリーンを展開状態から下方向、上方向、右方向又は左方向に移動して折り畳み状態とする。
(上下方向の移動による折畳みとウェイトバー)
スクリーンを展開状態から下方向又は上方向に移動して折り畳み状態とする場合、スクリーンの裏面に配置した複数のガイドバー部材の間にウェイトバー部材を配置する。
(ウェイトバー部材をガイド部で案内しない構造)
ウェイトバー部材の両端をガイド部から外れたフリー状態に位置させる構造とする。
(ウェイトバー部材のストッパー部)
ウェイトバー部材の両端に、ガイドバー部材より前面への移動を規制するストッパー部を設ける。
(マグネット吸着)
開口枠の裏面に相対したスクリーンの裏面にマグネット部材を配置する。またウェイトバー部材の両端に、開口枠の裏面にスクリーンを介してウェイトバー部材の両端を吸着させるマグネット部材を設けても良い。
(ガイドバー部材とウェイトバー部材の間隔)
スクリーンに配置したウェイトバー部材の閉方向側に隣接して配置したガイドバー部材との間隔(L1)に対し、ウェイトバー部材の開方向側に隣接して配置したガイドバー部材との間隔(L2)を短くする。
(ガイドバー部材の抜止めガイド構造)
ガイドバー部材の両端をガイド部に沿って案内移動しながら抜け止めする抜け止め構造とする。
(スクリーン下方向の移動による上端ガイドバー)
スクリーンを展開状態から下方向に移動して折り畳み状態とする場合、スクリーンの裏面に配置した上端のガイドバー部材を、円柱、円筒、又は半円を含む上淵を彎曲面とした部材とする。
(スクリーン突き離し機構)
スクリーン開放機構によりスクリーンの端部に配置したガイドバー部材を支持した状態で開方向側に付勢し、ガイドバー部材の支持を解除した場合に開方向側に突き離して移動させるスクリーン突き離し機構を設ける。
(スクリーンを上方向又は左右方向へ移動する駆動機構)
スクリーンを展開状態から下方向又は左右方向に移動して折り畳み状態とする場合、スクリーン開放機構は、スクリーンを折り畳み状態に移動させる駆動機構を備える。
(本発明の他の形態)
本発明は、消火ホースを収納した消火栓装置に於いて、
前面に開口した箱形の装置本体と、
展開した状態で開口を覆って閉鎖し、折り畳まれた状態で開口を開放するスクリーンと、
スクリーンの裏面の開閉方向の両端及びその間に所定間隔で配置した複数本のガイドバー部材と、
スクリーンの裏面に配置した複数のガイドバー部材の間に配置した複数本のウェイトバー部材と、
ウェイトバー部材に設けられ、スクリーンの装置本体の前面への移動を規制するストッパー部と、
スクリーンの両側を開口の内側に位置させた状態で、ガイドバー部材の両端を案内移動させるガイド部と、
スクリーンの一端に配置したガイドバー部材を一方の開口端部に着脱自在に支持すると共にスクリーンの他端に配置したガイドバー部材を他方の開口端部に固定してスクリーンを展開状態とし、スクリーンの一端の支持を解除することによりスクリーンを折り畳み状態に移動させるスクリーン開放機構と、
を備えたことを特徴とする。
(装置本体とスクリーン扉の分割構造)
本発明は、
前面に開口した箱形の装置本体と、
ノズル付きのホースと、
ノズル付きのホースを装置本体の開口から取出し自在に装置本体に収納するホース収納部と、
装置本体の開口に設けられ、装置本体の開口を閉鎖するスクリーン扉と、
を備えた消火栓装置であって、
スクリーン扉は、
装置本体の開口の一部となる扉開口と、
下側を固定して上方に展開して保持することによりスクリーン扉の扉開口を閉鎖し、上端の保持を解除することにより下部に折り畳んでスクリーン扉の扉開口を開放するスクリーンと、
を設け、
装置本体とスクリーン扉を分割し、装置本体の開口にスクリーン扉を取外し自在に構成したことを特徴とする。
(スクリーン扉の下部内側の折畳み)
スクリーン扉は、スクリーンの両側をスクリーン扉の扉開口を形成する開口枠の内側に位置させた状態でスクリーンを上方に展開して保持することにより装置本体の開口を覆って閉鎖し、スクリーン上端の保持を解除することによりスクリーンを扉開口の下部内側に折り畳んで開口を開放する。
(スクリーン扉の構造)
スクリーン扉は、
装置本体の開口に取付け固定する扉枠と、
スクリーンの裏面の上下両端及びその間に所定間隔で配置した複数本のガイドバー部材と、
スクリーンの裏面に配置したガイドバー部材の間に配置した複数本のウェイトバー部材と、
扉枠の左右両側の開口枠の内側に配置され、スクリーンの左右両側を開口枠の内側に位置させた状態で、ガイドバー部材の左右両端をガイド溝に摺接して上下方向に案内移動させる第1ガイドレールと、
第1ガイドレールの内側に配置され、ウェイトバーの両端を摺接して奥行方向への動きを規制すると共に上下方向に案内移動させる第2ガイドレールと、
スクリーンの上端のガイドバー部材を保持することでスクリーンを展開した閉鎖状態に保持し、所定の操作により上端のガイドバー部材の保持を解除してスクリーンを折り畳んで開放状態とするスクリーン開閉機構と、
を備える。
(スクリーン開閉機構)
スクリーン開閉機構は、スクリーンの上端のガイドバー部材に上向きにバックル金具(尾錠金具)を設ける共に扉枠の上部の開口枠にバックル装置(尾錠装置)を設け、バックル金具をバックル装置に挿入して保持することでスクリーンを展開した閉鎖状態に保持し、バックル装置の所定の操作によりバックル金具の保持を解除してスクリーンを折り畳んで開放状態とする。
(ガイドバーとウェイトバーの間隔)
スクリーンの裏面に配置したウェイトバー部材の上側に隣接して配置したガイドバー部材との間隔に対し、ウェイトバー部材の下側に隣接して配置したガイドバー部材との間隔を短くする。
(上下端のガイドバー)
スクリーンの裏面に配置した複数のガイドバー部材は矩形断面をもつ板状のバー部材であり、
複数のガイドバー部材の内の上下端に配置したガイドバー部材は両端に設けたローラを第1ガイドレールのガイド溝に収納して回転自在に支持し、
上下端の間に配置したガイドバー部材は両端を第1ガイドレールのガイド溝に回転しないように収納する。
(ウェイトバーのガイドレール終端)
第2ガイドレールは、スクリーンを展開して扉開口を閉鎖した状態で、下から1本目のウェイトバー部材と下から2本目のガイドバー部材との間となる所定位置をガイドレール終端とすると共に、ガイドレール終端から内側に湾曲して延在する湾曲ガイドレールを一体に形成し、
スクリーンを展開した状態で前記ガイドレール終端を外れた下側に位置するウェイトバー部材の両端の奥行方向への動きを規制する張出片を扉枠の内側両端に設ける。
(ホース収納部)
ホース収納部は、円環状に内巻するホースの左右両端側及び又は上下両端側を外側から保持するホースフレームを備え、内巻したホースの下側に、折り畳まれたスクリーンを収納可能な空き空間を形成するようにホースフレームを装置本体の背面内壁に固定する。
(ホースフレームの形状)
ホースフレームは、開口側に矩形に張出して平行配置した一対の矩形フレーム部と、一対の矩形フレーム部の背面側の端部を矩形フレーム部に直交する方向で連結する一対のフレーム固定部とを備え、矩形フレーム部及び記フレーム固定部を連続する一部材として形成する。
(ホースフレームの配置方向)
ホースフレームは、一対の矩形フレーム部が左右に並んだ縦方向又は上下に並んだ横方向に位置するように、一対のフレーム固定部を装置本体の背面内壁に固定する。
(スクリーンの材質)
スクリーンを不燃性、難燃性又は耐火性とする。
(基本的な効果)
本発明は、消火栓装置に於いて、前面に開口した箱形の装置本体と、展開した状態で開口を覆って閉鎖し、折り畳まれた状態で開口を開放するスクリーンと、スクリーンの開閉方向の両端及びその間に所定間隔で配置した複数本のガイドバー部材と、開口を形成する開口枠の相対する枠面の内側に配置し、スクリーンの開閉方向と直行する方向の両サイドを開口枠の内側に位置させた状態で、ガイドバー部材の両端を案内移動させるガイド構造と、スクリーンの一端に配置したガイドバー部材を一方の開口端部に着脱自在に支持すると共にスクリーンの他端に配置したガイドバー部材を他方の開口端部に固定してスクリーンを展開状態とし、スクリーンの一端の支持を解除することによりスクリーンを折り畳み状態に移動させるスクリーン開放機構とを備えるようにしたため、展開して開口を閉鎖しているスクリーンの一端の保持を解除してガイドバー部材を開放方向へ移動すると、スクリーンの両端側は開口枠の内側に位置していることから、ガイドバー部材はその間のスンリーン部分を内側に湾曲しながら移動するようになり、これによりスクリーンを開口内側の装置本体内に折り畳んだ状態でスクリーンを開放し、スクリーン折畳み部分が全く外側に飛び出さないことから、スクリーンを開放した状態で行うホース引出し等の消火操作を、スクリーンの折畳み部分により妨げられることがなく容易に行うことを可能とする。
(上下左右方向の移動による折畳みによる効果)
また、スクリーンを展開状態から下方向、上方向、右方向又は左方向に移動して折り畳み状態とすることで、必要に応じてスクリーンの様々な方向での開閉を可能とする。
(上下方向の移動による折畳みとウェイトバーの効果)
また、スクリーンを展開状態から下方向又は上方向に移動して折り畳み状態とする場合、スクリーンの裏面に配置した複数のガイドバー部材の間にウェイトバー部材を配置するようにしたため、ガイドバー部材の直線移動に伴うその間のスクリーン部分の内側への湾曲が、ガイドバー部材の間に設けたウェイトバーの重みで付勢され、ガイドバー部材の直線移動に対し、その間のスクリーン部分の畳み込みを円滑に行うことを可能とする。
(ウェイトバー部材をガイド部で案内しない構造による効果)
また、ウェイトバー部材の両端をガイド部から外れたフリー状態に位置させるようにしたため、スクリーンを展開状態から下方向又は上方向に移動して折り畳み状態とする場合、ウェイトバー部材はガイド部による案内を受けることなくスクリーンと一体になって移動し、開口下端または開口下端に移動した場合のスクリーンの畳み込みを滑らかに可能とする。
(ウェイトバー部材のストッパー部による効果)
また、ウェイトバー部材の両端に、ガイドバー部材より前面への移動を規制するストッパー部を設けるようにしたため、スクリーンを展開状態から下方向又は上方向に移動して折り畳み状態とする場合、ウェイトバー部材の前面方向への動きがストッパー部により規制され、スクリーンが前方に湾曲して飛び出すことがなく、開口下端又は開口上端に滑らかに畳み込むことを可能とする。
(ウェイトバー部材のマグネット吸着による効果)
また、開口枠の裏面に相対したスクリーンの裏面にマグネット部材を配置するか、或いは、ウェイトバー部材の両端に、開口枠の裏面にスクリーンを介してウェイトバー部材の両端を吸着させるマグネット部材を設けるようにしたため、スクリーンの展開状態で張り与え、スクリーンに皺ができにくいようにする。
(ガイドバーとウェイトバーの間隔による効果)
また、スクリーンに配置したウェイトバー部材の閉方向側に隣接して配置したガイドバーとの間隔(L1)に対し、ウェイトバー部材の開方向側に隣接して配置したガイドバーとの間隔(L2)を短くするようにしたため、ウェイトバー部材がガイドバー部材の中央ではなく、若干下側にオフセットした位置に配置され、ガイドバー部材の直線移動に伴いその間のスクリーン部分が内側への湾曲を始めると、ウェイトバー部材は中央より若干下側に配置していることで、その重みによりスクリーンの湾曲を更に強く付勢し、スクリーンの畳み込みを更に円滑に行うことを可能とする。
(ガイドバー部材の抜止めガイド構造による効果)
また、ガイドバー部材の両端をガイド部に沿って案内移動しながら抜け止めする抜け止め構造としたため、スクリーンを展開状態から下方向又は上方向に移動して折り畳み状態とする場合、ガイドバー部材が斜めにならずに水平状態を保ったまま移動し、また、ガイドバー部材の移動中に斜めになってもガイド部から抜け出してしまうことを確実に防止可能とする。
(スクリーン下方向の移動による上端ガイドバーの効果)
また、スクリーンを展開状態から下方向に移動して折り畳み状態とする場合、スクリーンの裏面に配置した上端のガイドバーを、円柱、円筒、又は半円を含む上淵を彎曲面とした部材したため、スクリーンを開放した状態でホースを引き出す場合に、下方に開放して折り畳み状態となってスクリーンの上端にホースが接触しても抵抗にならず、ホース引出し力を低減すると共に摩擦によるホースの損耗も抑制可能とする。
(スクリーン突き離し機構による効果)
また、スクリーン開放機構によりスクリーンの端部に配置したガイドバー部材を支持した状態で開方向に付勢し、ガイドバーの支持を解除した場合に開方向に突き離して移動させるスクリーン突き離し機構を設けるようにしたため、例えばスクリーン上端のガイドバーの支持を解除して自然落下により降下させた場合、ガイドバーが水平状態を保ったまま落下せずに斜めに傾きながら落下して途中に引っかかって止まってしまう恐れがあるが、スクリーン上端のガイドバーを、左右対称となるバランスのとれた位置で突き離すため、ガイドバーは水平状態を保ったまま下降し、途中て傾いて止まってしまうようなことを確実に防止可能とする。
また、スクリーンを駆動機構により上方向若しくは右又は左方向に開放させる場合にも、スクリーン端部のガイドバー部材を対称となるバランスのとれた位置で上方向若しくは右又は左方向に突き離すため、上方向に開放する場合にガイドバー部材は水平状態を保ったまま上昇し、またガイドバー部材を右又は左方向に開放する場合は垂直状態を保ったまま横方向に移動し、途中て傾いて止まってしまうようなことを確実に防止可能とする。
また、長期間に亘り設置している間に埃が堆積して固まる等してガイドバーが動かなかったり、動きが悪くなっていても、強制的に開方向に突き離すため、長期間に亘りスクリーンを閉鎖状態に保持していても、確実に開放可能とする。
(スクリーンを上方向及び左右方向へ移動する駆動機構の効果)
また、スクリーンを下方向に移動して開放させる場合には、ガイドバー部材及びウェイトバー部材を含むスクリーンの自重による自然落下開放できるが、スクリーンを展開状態から上方向又は左右方向に移動して折り畳み状態とする場合に、スクリーン開放機構にスクリーンを折り畳み状態に移動させる駆動機構を設けることで、スクリーンの自重によることなく、スクリーンの開口を可能とする。
(装置本体とスクリーン扉の分割構造による効果)
本発明は、消火栓装置に於いて、前面に開口した箱形の装置本体と、ノズル付きのホースと、ノズル付きのホースを装置本体の開口から取出し自在に装置本体に収納するホース収納部と、装置本体の開口に設けられ、下側を固定したスクリーンを上方に展開して保持することにより開口を閉鎖し、スクリーン上端の保持を解除することによりスクリーンを下部に折り畳んで開口を開放する開閉自在なスクリーン扉とを設け、装置本体とスクリーン扉を分割し、装置本体の開口にスクリーン扉を取外し自在に設けるようにしたため、組立製造段階で装置本体とスクリーン扉を個別に製造し、最終的に、装置本体の開口にスクリーン扉を組付け固定することで、消火栓装置を完成させることができ、製造組立が容易で生産性が高く、製造コストも低減可能とする。
また、設置後にスクリーンが汚れたり損傷した場合には、汚れたり損傷したスクリーン扉を装置本体から外し、別途準備したスクリーン扉に交換することで、簡単且つ容易に修復可能とする。
(スクリーン扉の下部内側の折畳みによる効果)
スクリーン扉は、両側を開口枠の内側に位置させた状態でスクリーンを上方に展開して保持することにより装置本体の開口を覆って閉鎖し、スクリーン上端の保持を解除することによりスクリーンを下部内側に折り畳んで開口を開放するようにしたため、スクリーンの保持を解除して扉を開放した場合、スクリーンは下側に落下して内側に折り畳まれた状態となり、消火栓装置の外側に従来の横開きの消火栓扉のように飛び出すことがなく、消火活動や避難を妨げることがない。
(スクリーン扉の構造による効果)
また、分割構造のスクリーン扉は、装置本体の開口に取付け固定する扉枠と、スクリーンの裏面の上下両端及びその間に所定間隔で配置した複数本のガイドバー部材と、スクリーンの裏面に配置したガイドバー部材の間に配置した複数本のウェイトバー部材と、扉枠の左右両側の開口枠の内側に配置され、スクリーンの左右両側を開口枠の内側に位置させた状態で、ガイドバー部材の左右両端をガイド溝に摺接して上下方向に案内移動させる第1ガイドレールと、第1ガイドレールの内側に配置され、ウェイトバーの両端を摺接して奥行方向への動きを規制すると共に上下方向に案内移動させる第2ガイドレールと、スクリーンの上端のガイドバー部材を保持することでスクリーンを展開した閉鎖状態に保持し、所定の操作により上端のガイドバー部材の保持を解除してスクリーンを折り畳んで開放状態とするスクリーン開閉機構とを備えるようにしたため、スクリーンの展開状態でスクリーン上端のガイドバー部材の保持を解除して第1ガイドレールに沿ってガイドバー部材を落下させると、スクリーンの両端側は開口枠の内側に位置していることから、ガイドバー部材はその間のスクリーン部分を内側に湾曲しながら落下するようになり、これによりスクリーンを開口下部の内側に折り畳んで開放した状態とし、スクリーン折畳み部分が全く外側に飛び出さないことから、ホース引出し等の消火操作がスクリーンの折畳み部分により妨げられることがなく、容易に行うことを可能とする。
また、スクリーンの保持を解除し、ガイドバー部材を第1ガイドレールに沿って落下させる場合、ガイドバー部材の落下に伴うその間のスクリーン部分の内側への湾曲を、ガイドバー部材の間に設けたウェイトバーの重みで付勢し、ガイドバー部材の落下に伴い、その間のスクリーン部分の内側への畳み込みを円滑に行うことを可能とする。
また、スクリーンの裏面に配置した複数のガイドバー部材の間にウェイトバー部材を配置し、ウェイトバー部材の両端の奥行方向の動きを規制するように第2ガイドレールに当てることで、展開状態に開いたスクリーンにウェイトバー部材の重みにより張り(テンション)を与え、また、ウェイトバーの奥行方向への動きを規制することで、展開状態にあるスクリーンの平坦性を高め、従来の横開きする金属製の消火栓扉と同等の質感を出すことを可能とする。
(スクリーン開閉機構の効果)
また、分割構造のスクリーン扉に設けたスクリーン開閉機構は、スクリーンの上端のガイドバー部材に上向きにバックル金具(尾錠金具)を設ける共に扉枠の上部の開口枠にバックル装置(尾錠装置)を設け、バックル金具をバックル装置に挿入して保持することでスクリーンを展開した閉鎖状態に保持し、バックル装置の所定の操作によりバックル金具の保持を解除してスクリーンを折り畳んで開放状態とするようにしたため、バックル装置の例えば操作レバーを手前に引く操作により、バックル金具の保持を解除して展開したスクリーンを落下させて簡単且つ確実にスクリーンを開放して消火活動を行うことを可能とする。
(ガイドバーとウェイトバーの間隔による効果)
また、分割構造のスクリーン扉において、スクリーンの裏面に配置したウェイトバー部材とその上側に隣接して配置したガイドバーとの間隔(L1)に対し、ウェイトバー部材とその下側に隣接して配置したガイドバーとの間隔(L2)を短くするようにしたため(L1>L2)、ウェイトバー部材がガイドバー部材の中央ではなく、若干下側にオフセットした位置に配置され、ガイドバー部材の落下に伴いその間のスクリーン部分が内側への湾曲を始めると、ウェイトバー部材は中央より若干下側に配置していることで、その重みによりスクリーンの湾曲を更に強く付勢し、スクリーンの畳み込みを更に円滑に行うことを可能とする。
(上下端のガイドバーによる効果)
また、分割構造のスクリーン扉において、スクリーンの裏面に配置した複数のガイドバー部材は矩形断面をもつ板状のバー部材であり、複数のガイドバー部材の内の上下端に配置したガイドバー部材は両端に設けたローラを第1ガイドレールのガイド溝に収納して回転自在に支持し、上下端の間に配置したガイドバー部材は両端を第1ガイドレールのガイド溝に回転しないように収納するようにしたため、下端のガイドバーはスクリーンの落下に伴い内側に回転し、スクリーンを扉内側に確実に折り畳み可能とする。
また、上端のガイドバー部材にはスクリーン開閉に使用するバックル金具を設けているが、スクリーンの保持解除により落下して開口下部の内側に折り畳み状態となった場合、上端のガイドバー部材は外側に回転してバックル金具を横向きに倒し、バックル金具が上向きに飛び出してホース引出しの邪魔になることを未然に防止可能とする。
(ウェイトバーのガイドレール終端による効果)
また、第2ガイドレールは、スクリーンを展開して扉開口を閉鎖した状態で、下から1本目のウェイトバー部材と下から2本目のガイドバー部材との間となる所定位置をガイドレール終端とすると共に、ガイドレール終端から内側に湾曲して延在する湾曲ガイドレールを一体に形成し、スクリーンを展開した状態でガイドレール終端を外れた下側に位置するウェイトバー部材の両端の奥行方向への動きを規制する張出片を記扉枠の内側両端に設けるようにしたため、ウェイトバーの上下方向の動きを案内する第2ガイドバーの下側が途中で終端していることで、落下したスクリーンの内側への畳み込みを滑らかに行うことを可能とする。
また、スクリーンをフラットに展開した状態で、ガイドレール終端を外れた下側に位置するウェイトバー部材はフリー状態となるが、フリー状態にあるウェイトバー部材の動きを扉枠の内側両端に設けた張出片に当接することで、展開状態にあるスクリーンの平坦性を高めることを可能とする。
また、扉開口の下部内側に折り畳み状態にあるスクリーンを引き上げてフラットな閉鎖状態に展開する場合、扉開口の下部内側に折り畳まれているスクリーンに設けたウェイトバー部材の両側を、第2ガイドレール終端から内側に延在した湾曲ガイドレールに沿って第2ガイドレールに案内移動し、畳み込み状態となっているスクリーンを円滑にフラットに展開して扉開口を閉鎖可能とする。
(ホース収納部の効果)
また、ホース収納部は、円環状に内巻するホースの左右両端側及び又は上下両端側を外側から保持するホースフレームを備え、内巻したホースの下側に空き空間を形成するようにホースフレームを装置本体の背面内壁に固定するようにしたため、ホースフレームに内巻きして収納したホースに妨げられることなく、スクリーンを開口下部の内側に折り畳んで開放した状態とすることを可能とする。
(ホースフレームの形状による効果)
また、ホースフレームは、開口側に矩形に張出して平行配置した一対の矩形フレーム部と、一対の矩形フレーム部の背面側の端部を矩形フレーム部に直交する方向で連結する一対のフレーム固定部とを備え、矩形フレーム部及び記フレーム固定部を連続する一部材として形成するようにしたため、ホースフレームの形状が単純化されることで、パイプフレーム等を曲げ加工して両端を溶接等で連結することで、ホースフレームの製造を容易にしてコストを低減し、また、装置本体に対する取付固定も簡単且つ容易にできる。
(ホースフレームの配置方向による効果)
また、ホースフレームは、一対の矩形フレーム部が左右に並んだ縦方向又は上下に並んだ横方向に位置するように、一対のフレーム固定部を装置本体の背面内壁に固定するようにしたため、一対の矩形フレーム部が左右に並んだ縦方向に位置するように固定した場合は、矩形フレームの間となる上下方向の空間を有効に利用してホースの引き出しや巻き戻しを容易に行うことを可能とし、また、一対の矩形フレーム部が上下に並んだ横方向に位置するように固定した場合は、矩形フレームの間となる左右方向の空間を有効に利用してホースの引き出しや巻き戻しを容易に行うことを可能とする。
スクリーンを下側に開放する消火栓装置の実施形態を示した説明図 図1の消火栓装置の内部構造を示した説明図 スクリーンのガイド構造を内側から一部を切り出して示した説明図 スクリーンのガイド構造を外側から一部を切り出して示した説明図 スクリーンを取り出して示した説明図 スクリーンの正面、側面、背面を示した説明図 ハンドル操作によるスクリーン開放機構を示した説明図 スクリーンの閉鎖状態と開放状態を側面から見た断面で示した説明図 開放操作によりスクリーンが下降して開放するまでの動きを取り出して模式的に示した説明図 ウェイトバーにストッパー部を設けたスクリーンのガイド構造を内側から一部を切り出して示した説明図 ウェイトバーにマグネット部材を設けたスクリーンのガイド構造を内側から一部を切り出して示した説明図 抜け止め構造を備えたスクリーンのガイド構造を外側から一部を切り出して示した説明図 スクリーンを突き離し開放する消火栓装置の実施形態を示した説明図 装置本体とスクリーン扉の分割構造を備えた消火栓装置を示した説明図 スクリーン扉を取り出して裏面側から示した説明図 スクリーン扉をスクリーン開放状態として裏側から示した斜視図 スクリーンを取り出して裏面側から示した説明図 スクリーン上部のガイド構造を部分的に取り出して示した説明図 スクリーン下部のガイド構造を部分的に取り出して示した説明図 開放操作によりスクリーンが下降して開放するまでの動きを取り出して模式的に示した説明図 ホースを収納した装置本体を示した説明図 装置本体に設けたホース収納部を模式的に示した説明図 スクリーンを上側に開放する消火栓装置の実施形態を示した説明図 消火栓装置の遠隔操作によるスクリーン開放機構を示した説明図 開放操作によりスクリーンが上昇して開放する動きを示した説明図 スクリーンを右側に開放する消火栓装置の実施形態を示した説明図 従来の消火栓装置を示した説明図
[スクリーンを下側に開放する消火栓装置]
(消火栓装置の概要)
図1はスクリーンを下側に開放する消火栓装置の実施形態を示した説明図であり、図1(A)は閉鎖状態を示し、図1(B)は開放状態を示す。
図1(A)に示すように、消火栓装置10の装置本体12は前面に矩形の開口枠14により形成した開口16をもつ箱形の構造であり、開口16の上部に通報パネル18を設け、通報パネル18には、発信機20、赤色表示灯22、音響警報器として例えばスピーカを背後に内蔵した音響孔24を設けている。
装置本体12の開口16の内側にはスクリーン26を展開した状態で配置し、開口16を閉鎖している。スクリーン26はその裏面の上端、下端、及びその間に所定間隔で例えば4本のガイドバー部材として機能するガイドバー32を配置している。また、スクリーン26の裏面に配置したガイドバー32の間には、それぞれウェイトバー部材として機能するウェイトバー34を配置している。
装置本体12の前面に設けた左右に位置する開口枠14の内側には上下方向にガイド部36を形成しており、ガイド部36の中にスクリーン26の裏面に配置したガイドバー32の両端を摺動自在に嵌め入れている。
スクリーン26の下端に配置したガイドバー32は開口16の下端に固定しており、スクリーン26の上端に配置したガイドバー32はハンドル28を備えたスクリーン開放機構30により着脱自在に支持し、これによりスクリーン26を開口16の内側で上下方向に展開して閉鎖状態としている。また、スクリーン26の上端に配置したガイドバー32には、下側に折り畳み状態に開放したスクリーン26を引き上げて閉鎖状態とする場合に使用する取っ手35を両側の2か所に設けている。
スクリーン26の裏面に配置したウェイトバー34はその両端がガイド部36に入らないようにガイドバー32より短くしており、その重さをスクリーン26に加えている。
またスクリーン26の両端は左右に位置する開口枠14の内側に位置しており、これによりスクリーン26を下側に移動して開放する場合、ガイドバー32の間のスクリーン部分が開口16からの外側への飛び出しことを防止し、このためガイドバー32の間に位置するスクリーン26の部分を、必ず開口16の下部内側に折り畳むように開放することを可能としている。
図1(A)のスクリーン26を展開状態に支持した開口16の閉鎖状態で、スクリーン開放機構30のハンドル28を時計回りに回動操作してスクリーン26の上端に配置したガイドバー32の支持を解除すると、スクリーン26は下降し、図1(B)に示すように、下降したスクリーン26は開口16の下部内側に折り畳まれた状態に移動し、装置本体12の前面を開放する。
ここで、スクリーン26の上端に配置したガイドバー32は、上端を彎曲面とするため例えば円柱上の棒部材(丸棒)を使用しており、図1(B)のようにスクリーン26を開放した状態でホースを引き出す場合に、下方に開放して折り畳み状態となってスクリーン26の上端のガイドバー32にホースが接触した場合の抵抗を低減し、ホース引出し力を低減すると共に摩擦によるホースの損耗も抑制可能としている。なお、スクリーン上端に配置するガイドバー32は、円柱以外に、円筒形のパイプ部材、半円形の棒部材等であっても良い。
(スクリーンのガイド構造)
図2は図1の消火栓装置の内部構造を示した説明図であり、図2(A)は正面から見た内部構造、図2(B)は平面から見た内部構造を示す。また、図3はスクリーンのガイド構造を内側から一部を切り出して示した説明図、図4はスクリーンのガイド構造を外側から一部を切り出して示した説明図である。
図2に示すように、箱形の装置本体12の開口を形成する左右の開口枠14の裏側には、相互に向かい合うように開口するガイド部36を備えたガイド枠38を上下方向に配置し、ガイド部36の中にスクリーン26の裏面に配置したガイドバー32の両端を上下方向に摺動自在に嵌め入れている。
図3及び図4に一部を拡大して示すように、装置本体12の正面側に位置して開口16を仕切る開口枠14の内側のコーナー部には、横向きに開いたガイド部36を形成したガイド枠38を固定しており、ガイド枠38のガイド部36の中に、スクリーン26の背後に配置したガイドバー32の端部を摺動自在に嵌め入れている。
ここで、ガイドバー32により上下方向に展開して支持するスクリーン26の両側端は、ガイド部36の開口側となる開口枠14の裏面に位置しており、ガイドバー32が上下方向に移動しても、スクリーン26の両側端は開口枠14の裏面側に位置し、開口16から外側に飛び出すことはない。この結果、上端に配置したガイドバー32の支持を解除してスクリーン26を開く場合、ガイドバー32の下降移動に伴うその間のスクリーン部分は必ず内側に屈曲することになる。
また、ガイドバー32の間に配置したウェイトバー34の両端をガイド部36から外れたフリー状態に位置させており、スクリーンを展開状態から下方向に移動して折り畳み状態とする場合、ウェイトバー34はガイド部36による案内を受けることなくスクリーン26と一体になって移動し、開口下端に移動した場合のスクリーン26の畳み込みを滑らかに可能とする。
(スクリーンの構造)
図5はスクリーンを取り出して示した説明図、図6はスクリーンの正面、側面、背面を示した説明図、図7はハンドル操作によるスクリーン開放機構を示した説明図である。
図5に示すように、スクリーン26は不燃性又は難燃性のシートを使用しており、シートの表面の色は、装置本体12と同じ所定の指定色とし、また、表側に「消火栓」の文字を印刷している。
スクリーン26の裏面の上端、下端、及びその間には等間隔でガイドバー32を接着固定等により配置し、またガイドバー32の間にウェイトバー34を同じく接着固定等により配置している。
ガイドバー32及びウェイトバー34は、骨組みとして、また重しとして、スクリーン26を展開状態で張るようになり、スクリーン26に皺ができにくいようにしている。
4本のガイドバー32の内、スクリーン上端に配置したガイドバー32は例えば円柱状の棒部材であり、それ以外のガイドバー32は、上下に扁平な板状の棒状部材であり、また、ウェイトバー34も同様に上下に扁平な板状の棒状部材としている。また、ガイドバー32及びウェイトバー34はその自重によりスクリーン26を展開状態に保持し、また開放操作に伴い自然落下してスクリーン26を開くことから、十分な重さを確保可能な金属部材とする。
また、ガイドバー32の両端はガイド部の中を摺動することから、先端に丸みをつけて滑らかに移動可能とする。なお、ガイドバー32及びウェイトバー34は丸棒としても良いし、またガイド部に嵌め入れる両端にローラを装着しても良い。
ここで図6に示すように、スクリーン26の裏面に配置したガイドバー32はその中心間の間隔をLとして等間隔又は不等間隔に配置し、その間にウェイトバー34を配置している。ウェイトバー34の配置間隔は、閉方向側(上側)に隣接するガイドバー32との中心間の間隔をL1、開方向側(下側)に隣接するガイドバー32との中心間の間隔L2とすると、
L1>L2
となるように配置している。なお、以下の説明では、「中心間の間隔」を単に「間隔」という。
即ち、ウェイトバー34は、ガイドバー32の配置間隔Lの半分のL/2となる中央ではなく、中央から若干下側へオフセットした位置に配置している。
このようにウェイトバー34をガイドバー32の間の中央から下側にオフセットして配置することで、スクリーン26を下側に移動して開放する場合に、ガイドバー32の間のスクリーン部分の内側への湾曲をウェイトバー34の重さで付勢し、下降中にガイドバー32の間のスクリーン部分に歪んで折れるような変形を起こし、ガイドバー32が斜めに傾いて動きが悪くなるようなことを抑制する。
スクリーン開放機構30は、図7に示すように、スクリーン26の上端に配置したガイドバー32の略中央にはフック金具40を設け、スクリーン開放機構30のフック爪42を、フック金具40のフック穴40aに押圧挿通し、これによりスクリーン26を展開状態に支持して開口を閉鎖している。
スクリーン26を開放する場合には、ハンドル28を、例えば時計回りに回動操作すると、フック金具40からフック爪42を抜いてガイドバー32によるスクリーン26の支持を解除し、ガイドバー32の下降によりスクリーン26を下側に折り畳んで装置本体12の前面を開放する。
また、スクリーン開放機構30としては、磁石による固定方式としても良い。この場合には、ハンドル操作に連動して磁石部をスクリーン上端のガイドバー32から切り離す構造とすれば良い。
(開放操作に伴うスクリーンの動き)
図8はスクリーンの閉鎖状態と開放状態を側面から見た断面で示した説明図であり、図8(A)は閉鎖状態を示し、図8(B)は開放状態を示している。
図8(A)に示す閉鎖状態でハンドル28を操作してスクリーン26の上端に配置したガイドバー32の支持を解除すると、全てのガイドバー32はガイド部36に沿って自重により一斉に下降を始め、スクリーン26は図8(B)に示す装置本体12の内部下側に折り畳まれた状態となって装置本体12の前面を開放する。
この消火栓装置10の開放状態で、スクリーン26は外側に飛び出すことなく内部下側に折り畳まれた状態で位置するため、消火栓装置10からホースを引き出して行う消火作業の妨げとはならず、また、スクリーン26の折畳み部分は外にでていないため、消火作業により踏まれて汚れたり損傷したりすることもない。
また、消火栓装置10による消火作業を終了し、水抜きしたホースを収納した場合には、折り畳み状態となって開放しているスクリーン26の上端のガイドバー32に設けている取っ手35を両手で持って上に引き上げ、スクリーン開放機構30にフック金具40を嵌め入れて展開状態に保持することで閉鎖する。
図9は開放操作によりスクリーンが下降してから開放するまでの動きを取り出して模式的に示した説明図である。
図9(A)はスクリーン26を展開した閉鎖状態であり、上端のガイドバー32を、スクリーン26を展開する位置に支持している。この状態で上端のガイドバー32の支持を解除すると、図9(B)に示すように、固定している下端のガイドバー32を除く残りのガイドバー32がガイド部に沿って一斉に下降を始め、これに伴いウェイトバー34も一斉に下降を始め、スクリーン26が全体として下降を始める。
このとき下端のガイドバー32は動かないことから、その上に隣接するガイドバー32の下降に伴って、ガイドバー32の間のスクリーン26の部分は内側に湾曲を始め、湾曲部分26aが形成される。このガイドバー32の間となるスクリーン26の湾曲部分26aにはウェイトバー34を配置しているため、ウェイトバー34の重みによりスクリーン26の湾曲部分26aを押し下げる力が加わり、スクリーン26全体としての下降を勢い付ける。
続いて図9(C)のように、下から2番目のガイドバー32が下端のガイドバー32に当って停止すると、その上のガイドバー32の下降に伴ってスンリーン26に2番目の湾曲部分26aが形成される。以下同様にして、図9(D)に示すように、3番目の湾曲部分26aが形成され、最終的に図9(E)に示すように、3つの湾曲部分26aが重なってスクリーン26を折り畳み状態とし、装置本体の前面を開口する。
(ウェイトバーのストッパー構造)
図10はウェイトバーにストッパー部を設けたスクリーンのガイド構造を内側から一部を切り出して示した説明図
から一部を切り出して示した説明図である。
図10に示すように、ガイドバー32の間に配置するウェイトバー34の両端に、内側にL形に屈曲して形成したストッパー部34aを設けている。ストッパー部34aはガイド部36を備えたガイド枠38の内側に当接してウェイトバー34の前方への動きを規制している。これ以外の構造は図3の実施形態と同じである。
このようにウェイトバー34の両端にガイドバー32より前面への移動を規制するストッパー部34aを設けたことで、スクリーン26を展開状態から下方向に移動して折り畳み状態とする場合、ウェイトバー34の前面方向への動きがストッパー部34aにより規制され、スクリーン26が前方に湾曲して飛び出すことがなく、開口下端に滑らかに畳み込む動きを可能とする。
(マグネット吸着構造)
図11はウェイトバーにマグネット部材を設けたスクリーンのガイド構造を内側から一部を切り出して示した説明図である。
図11に示すように、ガイドバー32の間に配置するウェイトバー34の両端裏側にマグネット部材35を配置し、スクリーン26を展開した状態で、開口枠14の裏面にスクリーン26を介してウェイトバー34の両端をマグネット部材35の磁力で吸着させている。これ以外の構造は図3の実施形態と同じである。
このようにウェイトバー34の両端裏側にマグネット部材35を配置したことで、スクリーン26を展開した状態で、開口枠14の裏面に間にスクリーン26を挟んだ状態でウェイトバー34の両端をマグネット部材35の磁力で吸着保持することが可能となり、展開したスクリーン26を開口枠14の裏面に押し付けることで張り与え、スクリーン26に皺ができにくいようにする。
また上端のガイドバー32の保持を解除してスクリーン26を下降させる場合、マグネット部材35を配置したウェイトバー34と開口枠14の間にはスクリーン26が介在して直接に磁気吸着していないため、ガイドバー32及びウェイトバー34を配置したスクリーン26の重さにより磁気吸着が解除されてスクリーン26は下降し、開口下端に滑らかに畳み込まれる。
また、マグネット吸着構造の他の実施形態として、図11の様にウェイトバー34の両端ではなく、開口枠14の裏面に相対したスクリーン26の両側の裏面に1又は複数のマグネット部材を配置し、スクリーン26を間に挟んで開口枠14の裏面に磁気吸着させるようにしても良い。
また、図11のマグネット部材21に加え、開口枠14の裏面に相対したスクリーン26の両側の裏面に1又は複数のマグネット部材を配置するようにしても良い。
(ガイドバーの抜止めガイド構造)
図12は抜け止め構造を備えたスクリーンのガイド構造を外側から一部を切り出して示した説明図である。
図12に示すように、本実施形態のガイド部36は開口側に抜け止め部36aを形成した溝形状をもつガイド枠38を配置しており、これに対応してガイドバー32の両端に平面から見てT形となる抜け止めガイド部32aを一体に形成し、抜け止めガイド部32aを抜け止め部36aを形成したガイド部36に入れることで、ガイドバー32の両端をガイド部に沿って案内移動しながら抜け止めする構造としている。これ以外の構造は図4の実施形態と同じである。
このようにガイド部36に対しガイドバー32を抜け止め構造としたことで、スクリーン26を展開状態から下方向に移動して折り畳み状態とする場合、ガイドバー32が斜めにならずに水平状態を保ったまま移動し、また、ガイドバー32が移動中に斜めになってガイド部36から抜け出してしまうことを確実に防止可能とする。
(スクリーン突き離し開放機構)
図13はスクリーンを突き離して開放する消火栓装置の他の実施形態を示した説明図であり、図13(A)は閉鎖状態を示し、図13(B)はスクリーンの保持を解除して開放した直後の状態を示す。
図13(A)に示すように、本実施形態にあっては、スクリーン上端のガイドバー32を、スクリーン開放機構30により保持して閉鎖状態している点は、図1の実施形態と同じであるが、これに加え閉鎖状態に保持しているスクリーン上端のガイドバー42に対し、ホルダ59、バネ61及び押し金63を備えたスクリーン突き離し開放機構を設けたことを特徴とする。
クスリーン突き離し開放機構は、スクリーン開放機構30により保持しているスクリーン上端のガイドバー32の上部に、下向きに開口した円筒状のホルダ59を左右2か所の対象となる位置に配置し、ホルダ59の中に先端に押し金63を装着したバネ61を収納し、ガイドバー32を下側から押し上げてスクリーン開放機構30のラッチ爪によりラッチする場合に、押し金63を介してバネ61を圧縮しながらホルダ59内に押し込んで保持している。
このため装置本体12の前面をスクリーン26の展開保持により閉鎖した状態で、スクリーン上端のガイドバー32には、圧縮状態にあるバネ61により開放方向となる下向きの力が加えられている。それ以外の構成は、図1乃至図9に示した実施形態と同じになる。
図13(B)は、ハンドル28を時計回りに操作して、スクリーン上端のガイドバー32の保持を解除した直後の状態であり、ガイドバー32の保持が解除されると、圧縮状態にあるバネ61が伸展し、押し金63によりガイドバー32を下方に突き離し、スクリーン26を勢いよく降下させて開放する。
このようなスクリーン26の突き離し開放によれば、次の作用効果が得られる。
まず、スクリーン上端のガイドバー32の保持を解除して自然落下により降下させた場合、ガイドバー32が水平状態を保ったまま落下せずに斜めに傾きながら落下する場合があり、ガイドバー32はガイド部36の途中に引っかかって止まってしまう問題がある。これに対し図13に示すにスクリーン突き離し機構を設けたことで、スクリーン上端のガイドバー32を、左右対称となるバランスのとれた位置でのバネ61の伸展により突き離すため、ガイドバー32は水平状態を保ったまま下降し、途中て傾いて止まってしまうようなことを防止可能とする。
また、消火栓装置を設置した後に、長期間に亘りスクリーン26を閉鎖状態に保持していると、ガイドバー32の両端のガイド部36に入っている部分に埃が堆積し、湿気を受けた後に乾燥したりすることで固まり、スクリーン開放のためにハンドル28の操作によりスクリーン上端のガイドバー32の保持を解除しても、自然落下による降下では、ガイドバー32が動かなかったり、動きが悪く途中で止まったりする問題がある。これに対し図10に示すようにスクリーン突き離し機構を設けたことで、ガイドバー32の動きが悪くなっていても、バネ61の力で強制的に下方に突き離すため、確実にスクリーン26を落下させて開放でき、長期間に亘りスクリーン26を閉鎖状態に保持していても、確実に開放可能とする。
なお、スクリーン突き離し機構の構造は、図13に限定されず、スクリーンの保持を解除した場合、スクリーン上端のガイドバー32を、水平状態を保ったまま下方に突き離す構造であれば、適宜の構造で良い。
[装置本体とスクリーン扉の分割構造を備えた消火栓装置]
(消火栓装置の概要)
図14は装置本体とスクリーン扉の分割構造を備えた消火栓装置を示した説明図であり、図14(A)に正面を示し、図14(B)に側面を示し、図14(C)にスクリーン扉を開放した状態を示す。
図14に示すように、本実施形態の消火栓装置10は、前面に開口した箱枠形の装置本体12とスクリーン扉60で構成しており、装置本体12とスクリーン扉60を分割し、装置本体12の開口にスクリーン扉60を取外し自在に設けている。また、スクリーン扉60の上部には通報パネル18を設けている。
スクリーン扉60は、スクリーン開閉機構として機能するバックル装置66によりスクリーン26を展開した状態に保持することにより扉開口64を覆って閉鎖している。
消火栓装置10の上部(スクリーン扉60の上部)に配置した通報パネル18には、発信機20、赤色表示灯22、内蔵した警報用スピーカに対応した音響孔24を設けている。
火災時に消火栓装置10を使用する場合には、スクリーン扉60に設けているバックル装置66の操作レバーを手前に引くと、バックル装置66によるバックル金具のラッチが解除され、スクリーン26は自重により扉開口64の両側のガイドレールに沿って落下し、図14(C)に示すように、落下したスクリーン26は内側に折り畳まれた状態となって、扉開口64を開放する。
スクリーン26を開放したスクリーン扉60の扉開口64の内部となる装置本体12内には、ホース収納部を構成するホースフレーム74により先端にノズル72を連結したホース70を内巻き状態で収納している。
ホース70の後端は消火栓弁75の2次側に連結しており、ハンドルを操作することで消火栓弁75の開放又は閉鎖を可能とする。また本実施形態のホース70は一人操作を可能とする保形ホースを使用している。
本実施形態のノズル72はノズル先端の回動操作により開閉可能なノズルを使用しており、火災時には例えばスクリーン扉60のスクリーン26を開放し、消火栓弁75を開操作し、この状態で閉鎖状態にあるノズル72をもってホース70を引き出し、火災発生場所に近づいたらノズル72を開操作して放水することで消火作業を行う。
ノズル72からの放水による消火活動で火災が鎮火した場合には、消火栓弁75を閉じて放水を停止し、その後、ホース70を元に戻す復旧作業を行う。この復旧作業用は使用したホース70を水抜きした後に、ホースフレーム74の中にホース70を内巻きして巻き戻す。
(スクリーン扉)
図15はスクリーン扉を取り出して示した説明図であり、図15(A)に裏面を示し、図15(B)にX−X断面を示す。図16はスクリーン扉をスクリーン開放状態として裏側から示した斜視図である。
(スクリーン扉の概要)
図15に示すスクリーン扉60は、図14に示した装置本体12の前面の開口に着脱自在に配置するものであり、装置本体12から独立して製造組立てを行うように分割構造としており、スクリーン扉60が完成した後に装置本体12の開口に取付けてねじ止め固定する。
図15(A)に示すスクリーン扉60は、スクリーン26を上に引き上げてバックル装置66に保持して展開することにより扉開口64を覆って閉鎖している。スクリーン26の裏面には、上端及び下端の各々にガイドバー32を設けると共に、その間に等間隔で2本のガイドバー32を配置している。ガイドバー32は扉枠62の裏側に配置したガイド部68により上下方向に移動可能としている。
4本のガイドバー32の間となるスクリーン26の裏面には、ウェイトバー34を各々配置している。ウェイトバー34も扉枠62の裏側に配置したガイド部68により上下方向に移動可能としている。
図15(B)及び図16に示すように、扉枠62の裏側に配置したガイド部68には、第1ガイドレール80と第2ガイドレール82を設けている。手前に配置している第1ガイドレール80は上下方向にガイド溝を設けた鞘状の部材であり、スクリーン26の裏面に設けたガイドバー32の両端をガイド溝に嵌め入れて上下方向に案内移動する。
第1ガイドレール80の奥にはガイド溝を形成する隙間を介して第2ガイドレール82を配置している。第1ガイドレール80と第2ガイドレール82の間にはガイド溝として機能する隙間を上下方向に形成しており、この第2ガイドレール82のガイド溝に、スクリーン26の裏面に設けたウェイトバー34の両端を内側に屈曲して形成したストッパ部を入れており、第2ガイドレール82はウェイトバー34を上下方向に案内移動すると共に、スクリーン26を展開保持して扉開口64を閉鎖した状態で、ウェイトバー34の前方及び奥行方向への動きを規制するストッパとして機能し、展開したスクリーン26をフラットに保ち、従来の金属製の消火栓扉に相当する質感を出せるようにしている。
スクリーン扉60のバックル装置66を操作してスクリーン26の展開保持を解除すると、スクリーン26はガイドバー32及びウェイトバー34と共にガイド部68に沿って落下し、図16に示すように、落下したスクリーン26は扉開口64の下部内側に畳み込まれた状態となって扉開口64を開く。
扉開口64の裏側のガイド部68に設けたウェイトバー34を案内移動する第2ガイドレール82は、その下側を切欠することでガイドレール終端を形成しており、このガイドレール終端に続いて内側に湾曲した湾曲ガイドレール84を形成している。
また、湾曲ガイドレール84の下側となる扉開口64の両側には、斜め下向きに張出片78を設けている。張出片78は上下には動くが奥行方向には動くことがなく、展開したスクリーン26の一番下のウェイトバー34が第2ガイドレール82のガイド溝からは外れた位置となってフリー状態に置かれることから、図15(A)に示すように、張出片78に一番下のウェイトバー34の両側のストッパ部34aを当てて内側への動きを規制し、スクリーン26の下部をフラットに保つことを可能にしている。
また、スクリーン26の上端に突出して設けているバックル金具86は、扉開口64の下部内側にスクリーン26をガイドバー32及びウェイトバー34と共に折り畳んだ状態で、後の説明で明らかにする下端のガイドバー32の回転構造により外側に回転し、バックル金具86をホース引出しの邪魔とならないように、横に倒すようにしている。
(スクリーンの構造)
図17はスクリーンを取り出して裏面側から示した説明図である。図17に示すように、スクリーン26は不燃性又は難燃性のシートを使用しており、シートの表面の色は、装置本体12と同じ所定の指定色としている。
スクリーン26の裏面の上端、下端、及びその間には、等間隔Lでガイドバー32を接着固定等により配置し、またガイドバー32の間にウェイトバー34を同じく接着固定等により配置している。
ガイドバー32及びウェイトバー34は、骨組みとして、また、重しとして、スクリーン26を展開状態でフラットに張る機能を果たし、スクリーン26に皺ができにくいようにしている。
ガイドバー32は上下に扁平な板状の棒状部材であり、また、ウェイトバー34も同様に上下に扁平な板状の棒状部材としている。また、ガイドバー32及びウェイトバー34はその自重によりスクリーン26を展開状態に保持し、また開放操作に伴い自然落下してスクリーン26を折り畳み状態として扉開口64を開くことから、十分な重さを確保可能な金属部材とする。
上端及び下端に配置したガイドバー32は両端にローラ88を軸支しており、ローラ88は図15及び図16に示した第1ガイドレール80のガイド溝に入って上端及び下端のガイドバー32を回転自在に支持している。上下端の間に配置したガイドバー32は両端にローラを設けずに、そのまま第1ガイドレール80のガイド溝に入れており、先端に丸みをつけて滑らかに移動可能とする。
ここで、図17に示すように、スクリーン26の裏面のガイドバー32の間に配置したウェイトバー34は、上側に隣接するガイドバー32との中心間の間隔をL1、下側に隣接するガイドバー32との中心間の間隔L2とすると、
L1>L2
となるように配置している。
即ち、ウェイトバー34は、ガイドバー32の配置間隔の半分となる中央ではなく、中央から若干下側へオフセットした位置に配置している。
このようにウェイトバー34をガイドバー32の間の中央から下側にオフセットして配置することで、スクリーン26を下側に移動して開放する場合に、ガイドバー32の間のウェイトバー34を設けたスクリーン部分の内側への湾曲を、ウェイトバー34の重さで付勢し、下降中にガイドバー32の間のスクリーン部分が歪んで折れるような変形を起こしたり、ガイドバー32が斜めに傾いて動きが悪くなることを抑制可能としている。
スクリーン26の上端に配置したガイドバー32の略中央にはバックル金具86を設け、図14(A)に示すように、扉開口64の上部に設けたバックル装置66にバックル金具86に差し込んで保持し、これによりスクリーン26を展開状態に支持して扉開口を閉鎖している。
スクリーン26を開放する場合には、バックル装置66に設けたレバーを手前に引くことで、バックル金具86によるスクリーン26の保持を解除し、スクリーン26をガイドバー32及びウェイトバー34と共にガイド部に沿って落下させ、落下したスクリーン26を扉開口64の下部内側に折り畳んだ状態として開放する。
(スクリーンガイド構造)
図18はスクリーン扉上部のガイド構造を部分的に取り出して示した説明図である。図18に示すように、スクリーン扉に設けた扉枠62の裏側には、ガイド溝90を上下方向に開口した鞘状の第1ガイドレール80を配置しており、ガイド溝90の中にスクリーン26の上端裏面に配置したガイドバー32の両端に軸支したローラ88を嵌め入れている。
第1ガイドレール80に続いては奥行方向に所定の隙間を介して第2ガイドレール82を配置しており、第1ガイドレール80との隙間が第2ガイドレール82のガイド溝92を形成している。第2ガイドレール82のガイド溝92には、スクリーン26の裏面に配置したウェイトバー34の両端を内側に屈曲したストッパ部34aが入り、ウェイトバー34をガイド溝92に沿って上下方向に案内移動させると共に、スクリーン26の展開状態でウェイトバー34の前方及び奥行方向への動きを規制し、スクリーン26をフラットな状態に保つことを可能としている。
また、ガイドバー32及びウェイトバー34により上下に移動するスクリーン26の両端は、扉枠62の裏面に位置して前に出ることがなく、このためバックル装置の操作によりスクリーン26を落下させた場合、スクリーン26は扉開口64から外側に飛び出すことがなく、確実に扉開口64の下部の内側に折り畳み状態とすることを可能とする。
図19はスクリーン扉下部のガイド構造を部分的に取り出して示した説明図である。図19に示すように、ウェイトバー34を案内移動する第2ガイドレール82は、スクリーン26の展開状態で、1番下のウェイトバー34に至る手前の位置で、斜め下向きに切欠してガイドレール終端94を形成しており、ガイドレール終端94に続いて下方内側に湾曲ガイドレール84を延在している。
このように第2ガイドレール82の下側を終端して、その下側でウェイトバー34の奥行方向への規制を解除することで、バックル装置の操作により落下するスクリーン26を扉開口64の下部内側へ折り畳むためにスクリーン26が湾曲する動きを妨げないようにしている。
また、スクリーン26の下端に設けたガイドバー32は両端に軸支したローラ88を第1ガイドレール80のガイド溝90に入れて回転自在に支持しており、バックル装置の操作によりスクリーン26を落下した場合、ローラ88により下端のガイドバー32を内側に回転し、この動きによりスクリーン26を内側に振って扉開口64の下部内側への折り畳みを確実に開始可能としている。
また、スクリーン26の展開状態で、一番下のウェイトバー34はガイドレール終端94から外れた下側に位置し、そのままでは奥行方向に動いてしまうフリー状態にあることから、扉枠62の側面内側に張出片78を配置し、張出片78にフリーとなっているウェイトバー34のストッパ部34aを当接することで、ウェイトバー34の奥行方向への動きを規制してフラット性を維持している。張出片78としては、上下には屈曲可能で横方向には動かない可撓性のある繊維入りの樹脂シート等を設ける。
また、第2ガイドレール82の終端から延在した湾曲ガイドレール84は、扉開口64の下部内側に折り畳み状態となっているスクリーン26を引き上げて閉鎖する場合に、スクリーン26の折り畳み状態で下部内側に位置しているウェイトバー34を湾曲ガイドレール84に当てて案内し、ウェイトバー34がガイドレール終端94を通って第2ガイドレール82のガイド溝92に滑らかに入ることを可能にしている。
(開放操作に伴うスクリーンの動き)
図20は開放操作によりスクリーンが下降して開放するまでの動きを取り出して模式的に示した説明図である。なお、図20(A)はガイド部を想像線で示しているが、図20(B)〜(E)はガイド部を省略している。
図20(A)はスクリーン26を展開した閉鎖状態であり、上端のガイドバー32に設けたバックル金具86をバックル装置66に嵌め入れ、スクリーン26を展開する位置に保持している。この状態でバックル装置66のレバーを操作してバックル金具86の保持を解除すると、図20(B)に示すように、下端のガイドバー32を除く残りのガイドバー32が第1ガイドレール80のガイド溝に沿って一斉に下降を始め、これに伴いウェイトバー34も一斉に下降を始め、スクリーン26が全体として下降を始める。
このとき下端のガイドバー32は下降せずに停止していることから、その上に隣接するガイドバー32の下降に伴って、ガイドバー32の間のスクリーン26の部分は内側に湾曲を始める。このガイドバー32の間となるスクリーン26の湾曲部分にはウェイトバー34を配置しているため、ウェイトバー34の重みによりスクリーン26の湾曲部分を押し下げる力が加わり、スクリーン26全体としての下降を勢い付ける。
また、下端のガイドバー32はローラ88により第1ガイドレール80に回転自在に支持しているため、スクリーン26の落下に伴い下端のウェイトバー34は内側に倒れ込むように回転し、これによりガイドバー32の間となるスクリーン26の部分を内側へ振って湾曲を促進させている。
続いて図20(C)のように、下から2番目のガイドバー32が下端のガイドバー32に当って停止すると、その上のガイドバー32の下降に伴ってスクリーン26に2番目の湾曲部分が形成される。以下同様にして、図20(D)に示すように、3番目の湾曲部分が形成され、最終的に図20(E)に示すように、3つの湾曲部分が重なってスクリーン26を折り畳み状態とし、扉開口64を開放する。
[装置本体とホース収納部]
(装置本体)
図21はホースを収納した装置本体を示した説明図であり、図21(A)に正面を示し、図21(B)に側面から見た断面を示す。
図21に示すように、箱枠形に形成した装置本体12は、前面の開口に扉取付部65を設け、ここに図15乃至図20に示したスクリーン扉60を嵌め入れてねじ止め固定する。また、装置本体12の扉取付部65に取り付けたスクリーン扉60は、必要に応じて取り外すことにより、修理や交換等を可能とする。
装置本体12は内部を棚板部材93で上下に仕切り、棚板部材93の下側にホース収納空間95を形成し、棚板部材93の上側にパネル機器収納空間96を形成している。
(ホース収納部)
図21に示すホース収納空間95には、ホースフレーム74をフレーム固定金具98により装置本体12の背面内壁に固定することにより、ホース収納部を設置している。
ホース収納部は、図22(A)に、装置本体12のホース収納空間95を透視状態として模式的に示すように、パイプ部材を使用して形成したホースフレーム74を装置本体12内に配置している。
ホースフレーム74は、左右に前方に張り出した矩形フレーム部74aと装置本体12の背面内壁に固定するフレーム固定部74bを1本のパイプ部材を屈曲することにより形成している。
ホースフレーム74は装置本体12の内部背面に固定した状態で、左右の縦方向に位置する矩形フレーム部74aと内部背面との間にホースを内巻することで、想像線で示す円環状に内巻きしたホース70を左右から挟むように収納して保持する。また、装置本体12の左右の内壁部分は、環状に内巻したホース70の外周が当たることで、ホース収納部の横幅を決めている。
また、ホースフレーム74を背面内壁に固定することで、ホース収納状態で装置本体12内の下部に、スクリーン扉を開放した場合に折り畳まれたスクリーンを収納するための空き空間を形成可能としている。
また、ホースフレーム74は左右の縦方向に矩形フレーム74aが位置するように配置することで、矩形フレーム部74aの間の縦長の空間をホース70の取出し及び内巻き状態に巻き戻すために使用可能であり、縦に広いスペースを有効に利用してノズル付きのホース70を引出して行う消火作業や、ホース70を巻き戻す作業を行い易くする。
再び図21を参照するに、ホース70の先端には開閉操作可能なノズル72を装着し、内巻したホース70の後端は消火栓弁75の2次側に連結し、消火栓弁75を開操作することで、消火ポンプから加圧供給された消火用水をホース70側に供給するようにしている。
また、消火栓弁75の1次側は装置本体12の側面に設けた配管接続口77に連結しており、配管接続口77には消火栓装置10の設置状態で給水本管から分岐して立ち上げた給水管を接続する。
(矩形フレーム部を上下の横方向に並べて配置したホース収納部の構造)
図22(B)はホースフレームの矩形フレーム部を上下の横方向に並べて配置したホース収納部を模式的に示した説明図である。
図22(B)に示すホース収納部は、図22(A)に示した縦置きして配置したホースフレーム74を、横置きして配置している。即ち、ホースフレーム74はフレーム固定部74bが左右の縦方向に位置するように装置本体12の背面内壁に固定しており、上下の横方向に位置する矩形フレーム部74aと内部背面との間にホースを内巻することで、想像線で示す円環状に内巻きしたホース70を上下から挟むように収納して保持する。また、装置本体12の左右の内壁部分は、環状に内巻したホース70の外周が当たることで、ホース収納部の横幅を決めている。
また、ホースフレーム74を背面内壁に固定することで、ホース収納状態で装置本体12内の下部に、スクリーン扉を開放した場合に折り畳まれたスクリーンを収納するための空き空間を形成可能としている。
また、ホースフレーム74は上下の横方向に矩形フレーム74aが位置するように配置することで、矩形フレーム部74aの間の横長の空間をホース70の取出し及び内巻き状態に巻き戻すために使用可能であり、横に広いスペースを有効に利用してノズル付きのホース70を引出して行う消火作業や、ホース70を巻き戻す作業を行い易くする。
なお、ホース収納部の構造は、上記のホースフレーム74の形状に限定されず、ホース70を内巻して保持すると共にホース収納状態で下部に折り畳まれたスクリーンを収納する空き空間を形成するものであれば、適宜のフレーム形状及び固定構造を含む。
[スクリーンを上側に開放する消火栓装置]
(消火栓装置の概要)
図23はスクリーンを上側に開放する消火栓装置の実施形態を示した説明図であり、図23(A)は閉鎖状態を示し、図23(B)は開放状態を示す。
23(A)に示すように、消火栓装置10の装置本体12は前面に矩形の開口枠14により開口16を形成し、開口16の上部に発信機20、赤色表示灯22を備えた通報パネル18を設けている。
装置本体12の開口16の内側にはスクリーン26を展開した状態で配置し、開口16を閉鎖している。スクリーン26は図5乃至図7に示した構造と基本的に同じであり、その裏面の上端、下端、及びその間に所定間隔で例えば4本のガイドバー32を配置し、ガイドバー32の間にウェイトバー34を配置している。なお、ガイドバー32の形状としては、全て上下に扁平な板状の棒状部材としても良いし、スクリーン下端に配置するガイドバー32を円柱、円筒、半円等の下側を彎曲面とした部材として、ホースの接触抵抗を低減しても良い。
装置本体12の前面に設けた左右に位置する開口枠14の内側には上下方向にガイド部36を形成しており、ガイド部36の中にスクリーン26の裏面に配置したガイドバー32の両端を摺動自在に嵌め入れている。このガイド構造も図3及び図4に示したと同じである。
スクリーン26の上端に配置したガイドバー32は、開口16の上部に配置した駆動機構44の下に固定しており、スクリーン26の下端に配置したガイドバー32は開口下部に着脱自在に支持しており、これによりスクリーン26を開口16の内側で上下方向に展開して閉鎖状態としている。また、スクリーン26の下端に配置したガイドバー32には、上側に折り畳み状態に開放したスクリーン26を引き下げて閉鎖状態とする場合に使用する取っ手35を両側の2か所に設けている。
スクリーン26の裏面に配置したウェイトバー34はその両端がガイド部36に入らないようにガイドバー32より短くしており、隣接する上下のガイドバー32との間隔は図6に示したと同じになる。
またスクリーン26の両端は、図3及び図4から明らかなように、左右に位置する開口枠14の内側に位置しており、これによりスクリーン26を下側に移動して開放する場合、ガイドバー32の間のスクリーン部分が開口16からの外側への飛び出しことを抑制し、このため開放したスクリーン26を必ず開口16の上部内側に折り畳むことを可能としている。
開口16の上部に配置した駆動機構44は、開口枠14の内側に位置する両端部から下側にワイヤー(図示せず)を垂らしてスクリーン26の下端に配置したガイドバー32の両端に連結しており、このワイヤーを巻き取り方向に付勢している。この駆動機構44としては、例えばロールカーテンに使用しているカーテン巻取り装置を利用することができる。
また駆動機構44の前部にはハンドル28を設けており、ハンドル28を時計回りに操作すると、スクリーン26の下端に配置したガイドバー32の保持を開閉機構46により解除し、駆動機構44によるワイヤーの巻き上げで、図9(B)に示すように、スクリーン26は引き揚げ、引き揚げたスクリーン26を開口16の上部内側に折り畳まれた状態に移動し、装置本体12の前面を開放する。
(遠隔操作によるスクリーン開放機構)
図24は図23に示した消火栓装置の遠隔操作によるスクリーン開放機構を示した説明図である。
図24に示すように、スクリーン開放機構は、開口上部に設けたハンドル28の回動操作による動きをワイヤー48により開口下部に配置した開閉機構46に伝えてスクリーン26の下端に配置したガイドバー32の保持を解除し、スクリーン26を駆動機構44により引き上げ、装置本体12の前面を開放する。
ハンドル28の軸28aにレバー47を固定し、レバー47の先端にワイヤー48を締結し、ローラ49,50を経由して開閉機構46にワイヤー48を引き込んでいる。
開閉機構46は、軸54により回動自在なリンクレバー52を設け、リンクレバー52の下端にワイヤー48を締結すると共に、バネ58を設けて、リンクレバー52を反時計回りに付勢している。
リンクレバー52の上端にはフック爪56を、スクリーン26の下端に配置したガイドバー32に設けたフック金具40のフック穴に嵌め入れて保持している。
ハンドル28を矢印のように時計回りに回動操作すると、レバー47の回動に伴いワイヤー48を引き込み、このワイヤー48の動きを開閉機構46のリンクレバー52に伝達し、リンクレバー52を時計回りに回動し、フック爪56をフック金具40から外してガイドバー32の保持を解除し、ガイドバー32を上部に配置した駆動機構44のワイヤー巻き上げにより引き上げ、スクリーン26を開口上部の内側に畳み込み状態として装置本体12の前面を開放する。
また、開閉機構46としては、磁石による固定方式としても良い。この場合には、ハンドル操作に連動して磁石部をスクリーン下端のガイドバー32から切り離す構造とすれば良い。
(開放操作に伴うスクリーンの動き)
図25はスクリーン開放操作によりスクリーンを引き上げて開放する動きを示した説明図であり、図25(A)は閉鎖状態を示し、図25(B)は開放状態を示している。
図25(A)に示す閉鎖状態でハンドル28を操作し、図24に示した開閉機構46の遠隔操作でスクリーン26の下端に配置したガイドバー32の保持を解除すると、駆動機構44から引き出して連結しているワイヤーの巻き上げにより、下端のガイドバー32はガイド部36に沿って上昇を始め、これに伴いガイドバー32の間隔が下側から順次縮んで行くことで、その間のスクリーン26の部分は内側に湾曲を始め、内側に湾曲しながら折り畳まれるようにして上昇する。
このときガイドバー32の間となるスクリーン26の湾曲部分にはウェイトバー34を配置しているため、ウェイトバー34の重みによりスクリーン26の湾曲部分を押し下げる力が加わり、スクリーン26の湾曲が滑らかに行われ、スクリーン26の折れ曲がり等を起こすことなく、図25(B)に示すように、スクリーン26は開口上部の内側に折り畳まれた状態に引き上げられ、装置本体12の前面を開放する。
この消火栓装置10の開放状態で、スクリーン26は外側に飛び出すことなく上部内側に折り畳まれた状態で位置するため、消火栓装置10からホースを引き出して行う消火作業の妨げとはならない。
また、消火栓装置10により消火作業を終了し、水抜きしたホースを収納した場合には、折り畳み状態となって開放しているスクリーン26の下端のガイドバー32に設けている取っ手35を両手で持って引き上げ、フック金具40に開閉機構46のラッチ爪を嵌め入れて展開状態に保持することで閉鎖する。
(手動操作によるスクリーン開放構造)
また、図11の実施形態でスクリーン26を上側に開放する構造としては、駆動機構44を設けず、単純にスクリーン下端のガイドバー32に設けている取っ手35を手で持ち上げて開放する構造としても良い。この手動による開放の場合、各ガイドバー32に磁石部を付け、持ち上げたときに隣接するガイドバー32に付けた磁石部が引き合って吸着固定することで、持ち上げたスクリーン26を上部に折り畳んだ状態に保持すれば良い。
(スクリーン突き離し開放機構)
また、図23乃至図25に示したスクリーンを上側に開放する消火栓装置の実施形態についても、図13の実施形態と同様に、スクリーン突き離し機構を設け、スクリーン開放機構30によりスクリーン26の下端に配置したガイドバー32を支持した状態で開方向となる上方向に付勢し、ハンドル28の操作により遠隔的にガイドバー32の支持を解除した場合に、上方向に突き離して上昇させながら駆動機構44により引き上げるようにしても良い。
これによりスクリーン下端のガイドバー32を左右対称となるバランスのとれた位置で上方向に突き離すため、ガイドバー32は水平状態を保ったまま上昇して駆動機構44により引き上げられ、途中て傾いて止まってしまうようなことを確実に防止可能とする。
また、長期間に亘り設置している間に埃が堆積して固まる等してガイドバー32が動かなかったり、動きが悪くなっていても、強制的に上方向に突き離すため、長期間に亘りスクリーン26を閉鎖状態に保持していても、確実に開放可能とする。
(装置本体とスクリーン扉の分割構造)
また、図23乃至図25に示したスクリーンを上側に開放する消火栓装置の実施形態についても、図14乃至図22の実施形態と同様に、装置本体12とスクリーン扉側を分割し、装置本体12の開口にスクリーン扉側を取外し自在に設けるようにしても良い。
[スクリーンを右側に開放する消火栓装置]
図26はスクリーンを右側に開放する消火栓装置の実施形態を示した説明図であり、図26(A)は閉鎖状態を示し、図26(B)は開放状態を示す。
図26(A)に示すように、消火栓装置10の装置本体12は前面に矩形の開口枠14により開口16を形成し、開口16の上部に発信機20、赤色表示灯22を備えた通報パネル18を設けている。
装置本体12の開口16の内側にはスクリーン26を展開した状態で配置し、開口16を閉鎖している。スクリーン26は、その裏面の上端、下端、及びその間に所定間隔で例えば4本のガイドバー32を配置している。その詳細は図5乃至図7に示した構造からウェイトバー34を除いた構造と基本的に同じになる。なお、ガイドバー32の形状としては、全て左右に扁平な板状の棒状部材としても良いし、スクリーン左端に配置するガイドバー32を円柱、円筒、半円等の下側を彎曲面とした部材として、ホースの接触抵抗を低減しても良い。
装置本体12の前面に設けた上下に位置する開口枠14の内側には左右方向にガイド部36を形成しており、ガイド部36の中にスクリーン26の裏面に配置したガイドバー32の両端を摺動自在に嵌め入れている。
スクリーン26の右端に配置したガイドバー32は開口16の右端に固定しており、スクリーン26の左端に配置したガイドバー32はハンドル28を備えたスクリーン開放機構30により着脱自在に支持しており、これによりスクリーン26を開口16の内側で左右方向に展開して閉鎖状態としている。また、スクリーン26の左端に配置したガイドバー32には、右側に折り畳み状態に開放したスクリーン26を左側に引いて閉鎖状態とする場合に使用する取っ手35を上下の2か所に設けている。
スクリーン26の上下端は、上下に位置する開口枠14の内側に位置しており、これによりスクリーン26を右側に移動して開放する場合、ガイドバー32の間のスクリーン部分の開口16から外側への飛び出しを防止し、開放したスクリーン26を必ず開口16の右側内部に折り畳むことを可能としている。
開口16の右端には駆動機構44を配置している。駆動機構44は、上端部及び下端部から左側にワイヤー(図示せず)を引き出してスクリーン26の左端に配置したガイドバー32の上端部及び下端部に連結しており、このワイヤーを巻き取り方向に付勢している。この駆動機構44としては、例えばロールカーテンに使用しているカーテン巻取り装置を利用することができる。
消火栓装置10を開放する場合には、開口左側に設けたハンドル28を時計回りに操作すると、スクリーン26の左端に配置したガイドバー32の保持を解除し、駆動機構44によるワイヤーの巻き込みで、図26(B)に示すように、スクリーン26を開口16の右側内部に折り畳まれた状態に移動し、装置本体12の前面を開放する。
即ち、図26(A)に示す閉鎖状態でハンドル28を操作し、スクリーン26の左端に配置したガイドバー32の保持を解除すると、駆動機構44から引き出して連結しているワイヤーの巻取りにより、左端のガイドバー32はガイド部36に沿って右側に移動を始め、これに伴いガイドバー32の間隔が左側から順次縮んで行くことで、その間のスクリーン26の部分は内側に湾曲を始め、内側に湾曲しながら折り畳まれるようにして移動し、図26(B)に示すように、開口16の右側内部に折り畳まれた状態となって、装置本体12の前面を開放する。
この消火栓装置10の開放状態で、スクリーン26は外側に飛び出すことなく右側内部に折り畳まれた状態で位置するため、消火栓装置10からホースを引き出して行う消火作業の妨げとはならない。
また、消火栓装置10により消火作業を終了し、水抜きしたホースを収納した場合には、折り畳み状態となってスクリーン26の左端のガイドバー32に設けている取っ手35を両手で持って左側に引き、フック金具40に開口左側のスクリーン開放機構30のラッチ爪を嵌め入れて展開状態に保持することで閉鎖する。
なお、スクリーン開放機構30としては、磁石による固定方式としても良い、この場合には、ハンドル操作に連動して磁石部をスクリーン上端のガイドバー32から切り離す構造とすれば良い。
また、スクリーン26を右側に開放する構造としては、駆動機構44を設けず、単純にスクリーン左端のガイドバー32に設けている取っ手35を手で横に引いて開放する構造としても良い。この手動による開放の場合、各ガイドバー32に磁石部を付け、横に引いて開いたときに隣接するガイドバー32に付けた磁石部が引き合って吸着固定することで、開放したスクリーン26を右端に折り畳んだ状態に保持すれば良い。
また、図26に示したスクリーンを右側に開放する消火栓装置の実施形態についても、図13の実施形態と同様に、スクリーン突き離し機構を設け、スクリーン開放機構30によりスクリーン26の左端に配置したガイドバー32を支持した状態で開方向となる右方向に付勢し、ハンドル28の操作によりガイドバー32の支持を解除した場合に右方向に突き離して移動させながら駆動機構44により引くようにしても良い。
これによりスクリーン左端のガイドバー32を上下対称となるバランスのとれた位置で右方向に突き離すため、ガイドバー32は垂直状態を保ったまま移動して駆動機構44により引かれ、途中で傾いて止まってしまうようなことを確実に防止可能とする。
また、図26に示したスクリーンを右側に開放する消火栓装置の実施形態についても、図14乃至図22の実施形態と同様に、装置本体12とスクリーン扉側を分割し、装置本体12の開口にスクリーン扉側を取外し自在に設けるようにしても良い。
また、長期間に亘り設置している間に埃が堆積して固まる等してガイドバー32が動かなかったり、動きが悪くなっていても、強制的に右方向に突き離すため、長期間に亘りスクリーン26を閉鎖状態に保持していても、確実に開放可能とする。
さらに,図26はスクリーン26を右側に移動して装置本体12の前面を開放するようにしているが、スクリーン26を左側に移動して装置本体12の前面を開放するようにしても良く、この場合には、図26のスクリーン26、スクリーン開放機構30及び駆動機構44の位置関係を左右逆に入れ替えた構成とすれば良い。
[本発明の変形例]
上記の実施形態は、屋内に設置する消火栓装置を例にとるものであったが、これ以外に、自動車専用道路等のトンネル内に設置するトンネル用消火栓装置についても、装置本体の開口に、上記の実施形態と同様に、スクリーンを用いた開閉構造を設けるようにしても良い。
また、上記の実施形態は二人操作を行う消火栓装置を例にとっているが、一人操作を行う消火栓装置や補助散水栓装置についても同様に適用できる。また、人の手によって、通常閉鎖されている収納箱の内部に収納された各種装置等を取り出したり操作したりする消火栓装置である限りにおいて、収納箱の内部に設ける装置類は任意であり、例えば上記実施形態のものに加え消火ポンプの起動スイッチボタン等を設けた消火栓装置についても同様に適用できる。
また、上記各実施形態で示した消火栓装置の、例えば装置本体に内蔵されるホース類や消火栓弁、通報パネル部の構成及び配置その他、スクリーン部分以外の構成についても任意であり、適宜の構成を採用して良い。要するに、消火栓装置の開口部に対しスクリーンを用いた開閉構造を設け、本願の課題の一部又は全部を解決し、或いは若干でも改善するものであれば良い。
また、発信機は必ずしも消火栓と一対でなくてもよく、発信機の設置場所は消火栓の場所によらず適宜設計配置されてもよい。
また、図10に示した遠隔開閉機構は一例であり、ハンドル操作によりスクリーンの保持を解除して開放させる構造であれば、適宜の機構構造を用いても良い。
また、上記の実施形態は、非常表示灯、発信機及び音響装置を設けた通報装置扉を例にとっているが、非常表示灯、発信機又は音響装置の少なくとも何れか1つを通報装置扉に設けた消火栓装置としても良い。
また、上記の実施形態は、通報装置扉を設けた消火栓装置を例にとっているが、通報装置扉に設けていない消火栓装置としても良い。
また、図14〜図22の実施形態は、スクリーン開閉機構として、バックル装置を例にとっているが、押し釦やレバーの操作によりラッチを解除したりマグネットの吸着を解除する適宜の装置を用いるようにしても良い。
また、本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:消火栓装置
12:装置本体
14:開口枠
16:開口
18:通報パネル
20:発信機
22:赤色表示灯
24:音響孔
26:スクリーン
26a:湾曲部分
28:ハンドル
30:スクリーン開放機構
32:ガイドバー
34:ウェイトバー
34a:ストッパ部
35:取っ手
36:ガイド部
38:ガイド枠
40:フック金具
40a:フック穴
42:フック爪
44:駆動機構
60:スクリーン扉
62:扉枠
64:扉開口
65:扉取付部
66:バックル装置
68:ガイド部
70:ホース
72:ノズル
74:ホースフレーム
74a:矩形フレーム部
74b:フレーム固定部
75:消火栓弁
78:張出片
80:第1ガイドレール
82:第2ガイドレール
84:湾曲ガイドレール
86:バックル金具
88:ローラ
90,92:ガイド溝
94:ガイドレール終端
95:ホース収納空間
96:パネル機器収納空間
98:フレーム固定金具

Claims (23)

  1. 消火ホースを収納した消火栓装置に於いて、
    前面に開口した箱形の装置本体と、
    展開した状態で前記開口を覆って閉鎖し、折り畳まれた状態で前記開口を開放するスクリーンと、
    前記スクリーンの開閉方向の両端及びその間に所定間隔で配置した複数本のガイドバー部材と、
    前記開口を形成する開口枠の相対する枠面の内側に配置し、前記スクリーンの開閉方向と直交する両サイドを前記開口枠の内側に位置させた状態で、前記ガイドバー部材の両端を案内移動させるガイド部と、
    前記スクリーンの一端に配置したガイドバー部材を一方の開口端部に着脱自在に支持すると共に前記スクリーンの他端に配置したガイドバー部材を他方の開口端部に固定して前記スクリーンを展開状態とし、前記スクリーンの一端の支持を解除することにより前記スクリーンを折り畳み状態に移動させるスクリーン開放機構と、
    を備えたことを特徴とする消火栓装置。
  2. 請求項1記載の消火栓装置に於いて、前記スクリーンを展開状態から下方向、上方向、右方向又は左方向に移動して折り畳み状態とすることを特徴とする消火栓装置。
  3. 請求項1記載の消火栓装置に於いて、
    前記スクリーンを展開状態から下方向又は上方向に移動して折り畳み状態とする場合、前記スクリーンの裏面に配置した前記複数のガイドバー部材の間にウェイトバー部材を配置したことを特徴とする消火栓装置。
  4. 請求項3記載の消火栓装置に於いて、前記ウェイトバー部材の両端を前記ガイド部から外れたフリー状態に位置させる構造としたことを特徴とする消火栓装置。
  5. 請求項3記載の消火栓装置に於いて、前記ウェイトバー部材の両端に、前記ガイドバー部材より前面への移動を規制するストッパー部を設けたことを特徴とする消火栓装置。
  6. 請求項3記載の消火栓装置に於いて、前記開口枠の裏面に相対した前記スクリーンの裏面にマグネット部材を配置したことを特徴とする消火栓装置。
  7. 請求項3記載の消火栓装置に於いて、前記ウェイトバー部材の両端に、前記開口枠の裏面に前記スクリーンを介して前記ウェイトバー部材の両端を吸着させるマグネット部材を設けたことを特徴とする消火栓装置。
  8. 請求項3乃至7の何れかに記載の消火栓装置に於いて、前記スクリーンに配置したウェイトバー部材の閉方向側に隣接して配置した前記ガイドバー部材との間隔に対し、前記ウェイトバー部材の開方向側に隣接して配置した前記ガイドバー部材との間隔を短くしたことを特徴とする消火栓装置。
  9. 請求項1記載の消火栓装置に於いて、
    前記ガイドバー部材の両端を前記ガイド部に沿って案内移動しながら抜け止めする抜け止め構造としたことを特徴とする消火栓装置。
  10. 請求項1記載の消火栓装置に於いて、
    前記スクリーンを展開状態から下方向に移動して折り畳み状態とする場合、前記スクリーンの裏面に配置した上端のガイドバー部材を、円柱、円筒、又は半円を含む上淵を彎曲面とした部材としたことを特徴とする消火栓装置。
  11. 請求項1記載の消火栓装置に於いて、
    前記スクリーン開放機構により前記スクリーンの端部に配置した前記ガイドバー部材を支持した状態で開方向に付勢し、前記ガイドバー部材の支持を解除した場合に開方向に突き離して移動させるスクリーン突き離し機構を設けたことを特徴とする消火栓装置。
  12. 請求項1記載の消火栓装置に於いて、前記スクリーンを展開状態から下方向又は上方向に移動して折り畳み状態とする場合、前記スクリーン開放機構は、前記スクリーンを折り畳み状態に移動させる駆動機構を備えたことを特徴とする消火栓装置。
  13. 消火ホースを収納した消火栓装置に於いて、
    前面に開口した箱形の装置本体と、
    展開した状態で前記開口を覆って閉鎖し、折り畳まれた状態で前記開口を開放するスクリーンと、
    前記スクリーンの裏面の開閉方向の両端及びその間に所定間隔で配置した複数本のガイドバー部材と、
    前記スクリーンの裏面に配置した前記複数のガイドバー部材の間に配置した複数本のウェイトバー部材と、
    前記ウェイトバー部材に設けられ、前記スクリーンの前記装置本体の前面への移動を規制するストッパー部と、
    前記スクリーンの両側を前記開口の内側に位置させた状態で、前記ガイドバー部材の両端を案内移動させるガイド部と、
    前記スクリーンの一端に配置したガイドバー部材を一方の開口端部に着脱自在に支持すると共に前記スクリーンの他端に配置したガイドバー部材を他方の開口端部に固定して前記スクリーンを展開状態とし、前記スクリーンの一端の支持を解除することにより前記スクリーンを折り畳み状態に移動させるスクリーン開放機構と、
    を備えたことを特徴とする消火栓装置。
  14. 前面に開口した箱形の装置本体と、
    ノズル付きのホースと、
    前記ノズル付きのホースを前記装置本体の開口から取出し自在に前記装置本体に収納するホース収納部と、
    前記装置本体の開口に設けられ、前記装置本体の開口を閉鎖するスクリーン扉と、
    を備えた消火栓装置であって、
    前記スクリーン扉は、
    前記装置本体の開口の一部となる扉開口と、
    下側を固定して上方に展開して保持することにより前記扉開口を閉鎖し、上端の保持を解除することにより下部に折り畳んで前記扉開口を開放するスクリーンと、
    を設け、前記スクリーンの両側を前記扉開口を形成する開口枠の内側に位置させた状態で前記スクリーンを上方に展開して保持することにより前記装置本体の開口を覆って閉鎖し、スクリーン上端の保持を解除することにより前記スクリーンを前記扉開口の下部内側に折り畳んで開口を開放し、
    前記装置本体と前記スクリーン扉を分割し、前記装置本体の開口に前記スクリーン扉を取外し自在に構成したことを特徴とする消火栓装置。
  15. 請求項14記載の消火栓装置に於いて、
    前記スクリーン扉は、
    前記装置本体の開口に取付け固定する扉枠と、
    前記スクリーンの裏面の上下両端及びその間に所定間隔で配置した複数本のガイドバー部材と、
    前記スクリーンの裏面に配置した前記ガイドバー部材の間に配置した複数本のウェイトバー部材と、
    前記扉枠の左右両側の開口枠の内側に配置され、前記スクリーンの左右両側を前記開口枠の内側に位置させた状態で、前記ガイドバー部材の左右両端をガイド溝に摺接して上下方向に案内移動させる第1ガイドレールと、
    前記第1ガイドレールの内側に配置され、前記ウェイトバーの両端を摺接して奥行方向への動きを規制すると共に上下方向に案内移動させる第2ガイドレールと、
    前記スクリーンの上端のガイドバー部材を保持することで前記スクリーンを展開した閉鎖状態に保持し、所定の操作により前記上端のガイドバー部材の保持を解除して前記スクリーンを折り畳んで開放状態とするスクリーン開閉機構と、
    を備えたことを特徴とする消火栓装置。
  16. 請求項15記載の消火栓装置に於いて、前記スクリーン開閉機構は、前記スクリーンの上端のガイドバー部材に上向きにバックル金具(尾錠金具)を設ける共に前記扉枠の上部の開口枠にバックル装置(尾錠装置)を設け、前記バックル金具を前記バックル装置に挿入して保持することで前記スクリーンを展開した閉鎖状態に保持し、前記バックル装置の所定の操作により前記バックル金具の保持を解除して前記スクリーンを折り畳んで開放状態とすることを特徴とする消火栓装置。
  17. 請求項15記載の消火栓装置に於いて、前記スクリーンの裏面に配置した前記ウェイトバー部材の上側に隣接して配置した前記ガイドバー部材との間隔に対し、前記ウェイトバー部材の下側に隣接して配置した前記ガイドバー部材との間隔を短くしたことを特徴とする消火栓装置。
  18. 請求項15記載の消火栓装置に於いて、
    前記スクリーンの裏面に配置した複数のガイドバー部材は矩形断面をもつ板状のバー部材であり、
    前記複数のガイドバー部材の内の上下端に配置したガイドバー部材は両端に設けたローラを前記第1ガイドレールのガイド溝に収納して回転自在に支持し、
    前記上下端の間に配置したガイドバー部材は両端を前記第1ガイドレールのガイド溝に回転しないように収納したことを特徴とする消火栓装置。
  19. 請求項15記載の消火栓装置に於いて、
    前記第2ガイドレールは、前記スクリーンを展開して前記扉開口を閉鎖した状態で、下から1本目のウェイトバー部材と下から2本目のガイドバー部材との間となる所定位置をガイドレール終端とすると共に、前記ガイドレール終端から内側に湾曲して延在する湾曲ガイドレールを一体に形成し、
    前記スクリーンを展開した状態で前記ガイドレール終端を外れた下側に位置するウェイトバー部材の両端の奥行方向への動きを規制する張出片を前記扉枠の内側両端に設けたことを特徴とする消火栓装置。
  20. 請求項15記載の消火栓装置に於いて、前記ホース収納部は、円環状に内巻する前記ホースの左右両端側及び又は上下両端側を外側から保持するホースフレームを備え、内巻した前記ホースの下側に、前記折り畳まれたスクリーンを収納可能な空き空間を形成するように前記ホースフレームを前記装置本体の背面内壁に固定したことを特徴とする消火栓装置。
  21. 請求項20記載の消火栓装置に於いて、前記ホースフレームは、開口側に矩形に張出して平行配置した一対の矩形フレーム部と、前記一対の矩形フレーム部の背面側の端部を前記矩形フレーム部に直交する方向で連結する一対のフレーム固定部とを備え、前記矩形フレーム部及び前記フレーム固定部を連続する一部材として形成したことを特徴とする消火栓装置。
  22. 請求項21記載の消火栓装置に於いて、前記ホースフレームは、前記一対の矩形フレーム部が左右に並んだ縦方向又は上下に並んだ横方向に位置するように、前記一対のフレーム固定部を前記装置本体の背面内壁に固定したことを特徴とする消火栓装置。
  23. 請求項1、13又は14の何れかに記載の消火栓装置に於いて、前記スクリーンを不燃性、難燃性又は耐火性としたことを特徴とする消火栓装置。
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