JP6258631B2 - 消防用設備及び消火栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、受信機からの感知器回線に接続した火災感知器の監視区域または閉鎖型スプリンクラーヘッドの放水区域に対応して消火栓装置を設置した消防用設備及び消火栓装置に関する。
従来、建物内で発生した火災を消火するための消火栓装置としては例えば図17乃至図19に示すのもが知られている。
図17は従来の消火栓装置の正面図であり、消火栓装置200は金属製の収納箱202の前面に、図示しない蝶番構造等を介して開閉自在に消火栓扉204を設け、また消火栓扉204の上部に通報パネル206を設け、ここに発信機208、赤色表示灯210、及び内蔵した警報用スピーカに対応して音響孔212を設けている。
赤色表示灯210は常時点灯し、消火栓装置200の設置場所が遠方から視認できるようにしている。火災時には、発信機208中央に設けたボタンを押圧操作することでボタン内側のスイッチをオンすると、発信信号が監視室の防災受信盤(火災受信機)に送信されて防災受信盤の報知部から火災警報が報知出力されると共に、防災受信盤から引き出された制御線に接続されて各所に設置された地区音響端末に対して地区音響信号が送られて所定の各場所でも警報音が出力される。
図18は図17に示した消火栓装置200の消火栓扉204を取り外した状態で内部構造を示した説明図であり、収納箱202の内部に消火栓弁214を配置し、消火栓弁214には先端にノズル218を装着した消火ホース2116を連結接続し、図示の如くホルダー220に折り畳み状態で掛けることで引き出し自在に収納している。図18はこの消火栓扉204を開放した状態であり、図18に示した内部構造は省略している。
通常時、消火栓装置200の消火栓扉204は図17に示した如く閉じられており、適宜の扉ロック機構等により閉状態に維持されている。そして火災が発生した場合には、扉ロック機構等を操作して扉閉状態を解除して図19のように消火栓扉204を開き、例えば一人がノズル218を持ちながら消火ホース216を引き出して火災発生場所(消火対象)に向かい、もう一人が発信機208を操作して通報すると共に消火栓弁214を開放操作するといったように、二人ないしそれ以上で消火活動を行う。これは、ホースの引出中に消火栓弁214を開放すると、水圧とその反動等によりホースが適切に引き出せなくなったり、危険が生じたりするといった問題を回避するため、また使用中、消火栓扉の開放を人の手で維持する必要がある等のためである。
このように、少なくとも二人操作を必要とする消火栓装置は1号消火栓として法的に規格が定められており、一方、一人操作を可能とする消火栓として放水による反動力を抑えると共に保形ホースを使用した2号消火栓も法的に規格が定められている。
特開平9−38231号公報 特開2012−239485号公報 特開2012−235910号公報
ところで、従来、このような消火栓装置を使用した消火活動における統計結果として、火災発生時の消火栓の使用例に対し奏功率は10%に留まることが報告されている。これはスプリンクラー消火設備の奏功率が60〜70%にあることと対比すると、消火栓の奏功率はかなり低い結果となっている。
このように消火栓装置の奏功率が低い要因は、消火栓装置は通常時、図17に示したように消火栓扉204が閉じていて内部を見ることができないため、図18に示すような消火栓弁と消火ホースを収納した内部構造が充分知られておらず、また、火災が発生した場合に図18のように消火栓扉204を開いても、角度によっては扉に遮られて内部が見えづらいために扱い難いことに起因している。
また、消火栓扉は横に回動して開放する構成が多く、放水作業を開始するときに、開放した消火栓扉が放水中にホースを挟むなど放水作業に悪影響を及ぼさないようにするため、係員が消火栓扉の開放を保持することが必要となる。また、扉の開放を維持した場合、扉が通路を遮って避難通路を遮ってしまう問題がある。
この問題を解決するため本願出願人にあっては、消火栓弁と消火ホースを収納した収納箱の開口を、ロールスクリーン又はシャッターなどの消火栓扉で覆うようにし、ハンドル操作によりラッチを解除するとロールスクリーン又はシャッターなどの消火栓扉が装置前側に突出することがなく開き、開放した消火栓扉が消火作業の邪魔にならないようにした消火栓装置を提案している(特許文献2,3)。
しかしながら、開放した消火栓扉が前に突出せずに消火作業の邪魔にならないようにした消火栓装置にあっても、通常状態では消火栓扉は閉鎖しているため、火災が発生した場合、消火栓扉を開放するためにはハンドル操作を必要とし、一般の人は消火栓扉を開けて放水操作した経験がなく、装置内部を見たことがない人も多いため、実際に火災が起きたときに、消火栓扉の開け方が分からず、消火栓扉の開放に手間取ったり、消火栓装置を使って消火活動が行われない場合がある。
本発明は、火災が発生した場合に消火栓扉の開放操作に戸惑うことなく、一般の人であっても、消火栓装置を使った消火活動を容易に行うことを可能とする消防用設備及び消火栓装置を提供することを目的とする。
(消防用設備1)
本発明は、受信機からの感知器回線に火災感知器を接続し、火災感知器を設置した防護区画に対応して、前面に開口した収納箱の内部に消火ホースを収納した消火栓装置を設置した消防用設備に於いて、
消火栓装置は、
収納箱前面の開口部に開閉自在に設けられ、通常時に閉鎖保持された消火栓扉と、
消火栓扉の機械的な閉鎖保持及び閉鎖保持の解除による消火栓扉の開放が可能な扉開放機構と、
手動による開放操作を扉開放機構まで機械的に連動させ、当該開放操作により当該扉開放機構を作動して消火栓扉の機械的な閉鎖保持を解除する操作部と、
外部から扉開放制御信号を受信した場合に、電磁的駆動力により扉開放機構を作動して消火栓扉の機械的な閉鎖保持を解除させる開放駆動部と、
を備え、
受信機は、火災感知器からの火災信号を受信した場合に、扉開放制御信号を消火栓装置の開放駆動部へ送信し、扉開放機構を作動して消火栓扉を自動開放させる制御部を備えたことを特徴とする。
(消防用設備2)
また、本発明は、二次側に閉鎖型スプリンクラーヘッドを接続した流水検知装置からの信号を受信機に接続し、閉鎖型スプリンクラーヘッドを設置した防護区画に対応して、前面に開口した収納箱の内部に消火ホースを収納した消火栓装置を設置した消防用設備に於いて、
消火栓装置は、
収納箱前面の開口部に開閉自在に設けられ、通常時に閉鎖保持された消火栓扉と、
消火栓扉の機械的な閉鎖保持及び閉鎖保持の解除による消火栓扉の開放が可能な扉開放機構と、
手動による開放操作を扉開放機構まで機械的に連動させ、当該開放操作により当該扉開放機構を作動して消火栓扉の機械的な閉鎖保持を解除する操作部と、
外部から扉開放制御信号を受信した場合に、電磁的駆動力により扉開放機構を作動して消火栓扉の機械的な閉鎖保持を解除させる開放駆動部と、
を備え、
受信機は、流水検知装置からの火災信号を受信した場合に、扉開放制御信号を消火栓装置の開放駆動部へ送信し、扉開放機構を作動して消火栓扉を自動開放させる制御部を備えたことを特徴とする。
(発信機に連動した自動開放)
開放駆動部は、消火栓装置に備わる発信機が操作された場合に、開放駆動部により扉開放機構を作動して消火栓扉を自動開放させる。
(扉開放注意音)
消火栓装置は音響警報器を備え、受信機の制御部は、開放駆動部により扉開放機構を作動して消火栓扉を自動開放させる場合に、所定の扉開放注意音を出力させる。
(扉解放機構)
消火栓装置の扉開放機構は、
消火栓扉側に設けたフック金具のフック穴に嵌合して消火栓扉を閉鎖保持し、フック金具のフック穴から離脱して消火栓扉の閉鎖を解除するフック爪と、
操作部の開放操作による操作軸の回動を受けてフック爪を引き込み、フック金具のフック穴から離脱させる第1開放機構と、
第1開放機構から分離され、開放駆動部の作動による駆動軸の回動を受けてフック爪を引き込み、フック金具のフック穴から離脱させる第2開放機構と、
を備える。
(ロータリーソレノイド)
消火栓装置の開放駆動部はロータリーソレノイドであり、操作部は操作ハンドルであり、外部から扉開放制御信号を受けて作動した場合のソレノイド駆動軸の回転角を、操作ハンドルにより消火栓扉を開放させるハンドル回転角以上の所定回転角とする。
(ロールスクリーン)
消火栓装置の消火栓扉として、収納箱前面の開口部に、開口部のいずれかの開口端に配置したロールスクリーン装置による巻き出し又は巻き込みにより開閉自在な不燃性又は難燃性のスクリーンを配置する。
(シャッター)
消火栓装置の消火栓扉として、収納箱前面の開口部に、上部の保持で開口部を閉鎖し、上部の保持解除で下降して開口部を開く、複数枚の板部材で構成されたシャッター扉を備える
(消防用設備)
消防用設備は、自動火災報知設備、スプリンクラー設備、又は屋内消火栓設備を含む。
(消火栓装置)
本発明は、前面に開口した収納箱の内部に消火ホースを収納した消火栓装置に於いて、
収納箱前面の開口部に開閉自在に設けられ、通常時に閉鎖保持された消火栓扉と、
消火栓扉の機械的な閉鎖保持及び閉鎖保持の解除による消火栓扉の開放が可能な扉開放機構と、
手動による開放操作を扉開放機構まで機械的に連動させ、当該開放操作により当該扉開放機構を作動して消火栓扉の機械的な閉鎖保持を解除する操作部と、
外部から扉開放制御信号を受信した場合に、電磁的駆動力により扉開放機構を作動して消火栓扉の機械的な閉鎖保持を解除させる開放駆動部と、
を備えたことを特徴とする。

なお、消火栓装置における他の特徴は、消防用設備の消火栓装置の場合と基本的に同じになる。
(基本的な効果)
本発明によれば、火災感知器または閉鎖型スプリンクラーヘッドの作動に伴う流水検知装置で火災を検知した場合、火災を検知した防護区画に対応して設置している消火栓装置の消火栓扉が受信機からの開放制御信号による自動的に開放して、筐体内部に収納しているノズル、ホース、消火栓弁などの消火に使用する機材を自動的に見せることで、一般の人であっても、消火栓扉の開放操作に戸惑うことなく、消火栓扉が自動開放して中が見えている消火栓装置からノズル付きのホースを取り出して消火作業を行うことを可能とする。
(発信機に連動した自動開放による効果)
また、消火栓装置は発信機を備え、発信機の操作に連動して開放作動機構を作動し、消火栓扉を自動開放させるようにしたため、発信機を使用した火災通報操作に連動して消火栓扉が自動開放し、消火栓扉の開放操作を必要とすることなく、消火栓扉が自動開放して中が見えている消火栓装置からノズル付きのホースを取り出して消火作業を迅速に行うことを可能とする。
(扉開放注意音による効果)
また、消火栓装置は音響警報器を備え、受信機の制御部は、開放駆動部により扉開放機構を作動して消火栓扉を自動開放させる場合に、所定の扉開放注意音を出力させるようにしたため、消火栓扉を自動開放する場合に、その近くにいる人に注意を喚起し、また、消火栓装置における消火栓扉の自動開放に注意を向けさせ、消火栓扉が自動開放した消火栓装置からノズル付きのホースを取り出して消火作業を迅速に行うことを可能とする。
(扉開放機構による効果)
また、消火栓装置の扉開放機構は、消火栓扉側に設けたフック金具のフック穴に嵌合して消火栓扉を閉鎖保持し、フック金具のフック穴から離脱して消火栓扉の閉鎖を解除するフック爪と、操作部の操作ハンドルを回動する開放操作を受けてフック爪を引き込み、フック金具のフック穴から離脱させる第1開放機構と、第1機構から分離され、開放駆動部の作動による駆動軸の回動を受けてフック爪を引き込み、フック金具のフック穴から離脱させる第2開放機構とを備えた構造としたため、ハンドル操作による閉鎖解除と開放駆動部による閉鎖解除を、相互に干渉することなく、一つの扉開放機構で行うことを可能とする。
(ロータリーソレノイドによる効果)
また、消火栓装置の開放駆動部はロータリーソレノイドであり、外部から扉開放制御信号を受けて作動した場合のソレノイド駆動軸の回転角を、操作ハンドルにより消火栓扉を開放させるハンドル回転角以上の所定回転角とするようにしたため、ハンドル操作と略同等の回転角となるロータリーソレノイドの駆動により、消火栓扉のラッチを遠隔的に解除して自動開放可能とする。
(ロールスクリーンによる効果)
また、消火栓装置の消火栓扉として、収納箱前面の開口部に、開口部のいずれかの開口端に配置したロールスクリーン装置による巻き出し又は巻き込みにより開閉自在な不燃性又は難燃性のスクリーンを配置するようにしたため、消火栓扉が装置前側に突出することがなく開き、開放した消火栓扉が消火作業の邪魔にならない。
(シャッターによる効果)
また、消火栓装置の消火栓扉として、収納箱前面の開口部に、上部の保持で開口部を閉鎖し、上部の保持解除で下降して開口部を開くシャッター扉を設けるようにしたため、消火栓扉が装置前側に突出することがなく開き、開放した消火栓扉が消火作業の邪魔にならない。
消防用設備の概略を示した説明図 ロールスクリーンを用いた消火栓装置の実施形態を示した説明図 消火栓装置のスクリーン閉鎖状態と開放状態の縦断面を示した説明図 ロールスクリーン装置を取り出して示した説明図 扉開放機構に対するスクリーン先端の保持構造を示した説明図 扉開放機構の操作手順を示した説明図 扉開放機構を平面で示した説明図 扉開放機構の実施形態を示した説明図 ハンドル操作による扉開放機構の動作を示した説明図 消火栓装置に設けた通報パネルの回路構成を示した説明図 スクリーンを横開きする消火栓装置の他の実施形態を示した説明図 シャッター扉を設けた消火栓装置の実施形態を示した説明図 消火栓装置のシャッター閉鎖状態と開放状態の縦断面を示した説明図 シャッター扉を取り出して示した説明図 扉開放機構に対するシャッター扉の保持構造を示した説明図 流水検知装置からの信号を受信して消火栓扉を自動開放させる消防用設備の概略を示した説明図 従来の消火栓装置を示した正面図 従来の消火栓装置につき消火栓扉を取外して内部構造を示した説明図 従来の消火栓装置について消火栓扉の開放状態を示した説明図
[消防用設備の概要]
図1は消防用設備の概略を示した説明図、図2は消火栓扉にロールスクリーンを用いた消火栓装置の実施形態を示した説明図である。
図1に示すように、防災受信盤等として設置した受信機1から例えば階別の監視区域に分けて引出した感知器回線に火災感知器2を接続し、監視区域の火災を監視している。また、火災感知器2の監視区域に対応して廊下などに消火栓装置10を設置しており、受信機1から引出した制御回線に消火栓装置10を接続している。
受信機1は、制御部3、受信回路部4、制御回路部5、警報表示部6、操作部7及び移報部8を備え、受信回路部4を介して階別に引き出した感知器回線に火災感知器2を接続し、制御回路部5を介して引き出した制御回線に消火栓装置10や図示しない地区音響装置などを接続している。
図2に示すように、消火栓装置10は、前面に開口した収納箱12の内部に消火ホースを収納し、収納箱前面の開口部14に開閉自在に例えばロールスクリーン装置26から巻き出したスクリーン24を用いた消火栓扉を設け、扉開放機構30に上部の支持部材28を係合して閉鎖状態に保持しており、操作部として機能する操作ハンドル32による開放操作又は外部からの扉開放制御信号による扉開放機構30の作動で、消火栓扉として機能するスクリーン24の閉鎖保持を解除して開放させる。
また、扉開放機構30は、受信機1からの扉開放制御信号による開放駆動部として機能するロータリーソレノイドの駆動で作動し、スクリーン24の閉鎖保持を解除して自動開放させる。
また、消火栓装置10は通報パネル16を備え、そこに発信機18、赤色表示灯20、音響警報器として例えばスピーカを背後に内蔵した音響孔22を設けている。
本実施形態にあっては、火災を受信機1に通報するため発信機18に設けた押釦スイッチを操作した場合、この発信機18の操作に連動して扉開放機構30を作動し、消火栓扉として機能するスクリーン24の閉鎖保持を解除して開放させる。
受信機1の制御部3は、プログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしては、CPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
制御部3は、受信回路部4を介して火災を検知して発報した火災感知器2からの火災信号を受信すると、警報表示部6に指示して火災警報音出力、代表火災表示、地区表示を行うと共に、制御回路部5を介して火災を検知した火災感知器2に対応した監視区域の地区音響装置に地区音響警報信号を送信して地区音響警報を出力させる制御を行う。
また、本実施形態における受信機1の制御部3は、受信回路部4を介して火災を検知して発報した火災感知器2からの火災信号を受信した場合に、火災を検知した火災感知器2の監視区域に対応して廊下などに設置している消火栓装置10に制御回路部5を介して扉開放制御信号を送信し、消火栓装置10に設けた開開放駆動部として機能するロータリーソレノイドにより扉開放機構30を作動して消火栓扉を自動開放させる制御を行う。
更に、受信機1の制御部3は、制御回路部5を介して消火栓装置10に扉開放制御信号を送信する場合に、消火栓装置10に設けた音響警報器としてのスピーカに扉開放注意信号を送信し、消火栓扉として機能するスクリーン24を自動開放させる場合に、所定の扉開放注意音を出力させる制御を行う。
[消火栓装置の構成]
図3は消火栓装置のスクリーン閉鎖状態と開放状態の縦断面を示した説明図であり、図3(A)はスクリーン閉鎖状態を示し、図3(B)はスクリーン開放状態示す。図4はロールスクリーン装置を取り出して示した説明図、図5は扉開放機構に対するスクリーン先端の保持構造を示した説明図、図6は扉開放機構の操作手順を示した説明図である。
(消火栓装置の概要)
図3に示すように、消火栓装置10は、内部に図16〜図18の従来例と同様に、消火栓弁と消火ホースを収納した金属製の収納箱12を備え、収納箱12の前面開口部14の下部側に配置したロールスクリーン装置26から不燃性又は難燃性の繊維シートからなるスクリーン24を上部に巻き出して開口部14を閉鎖している。
ロールスクリーン装置26から巻き出したスクリーン24の上端には棒状の支持部材28を装着している。支持部材28の軸両端は、開口部14の左右両内側の上下方向に沿って形成したスリット状のガイド溝52に摺動自在に差し込み、ガイド溝52に沿って上下方向に案内移動可能としている。
ロールスクリーン装置26は、図3に示すように、基台36の左右両側にサイドホルダ38を起立し、両サイドホルダ38の間にローラパイプ34を回転自在に支持し、ローラパイプ34にはスクリーン24の下端を固定した状態で巻き込んでいる。
支持部材28の軸方向略中央には、フック金具40を設け、扉開放機構30のフック爪54を、フック金具40のフック穴56に押圧挿通し、これによりスクリーン24を閉鎖状態に保持している。
ロールスクリーン装置26はコイルバネを内蔵しており、スクリーン24の巻き出しに伴うローラパイプ34の回転で内蔵したコイルバネを巻き込み、スクリーン24を巻き出して開口部14を閉鎖した状態でも、巻き込む方向の力を継続的にスクリーン24に加えている。
扉開放機構30は、前方側には操作ハンドル32を設け、後方側には開放駆動部として機能するロータリーソレノイド60を設けている。ロータリーソレノイド60は、電磁コイルに通電した場合の電磁力によるロータの回転で駆動軸を所定方向に回動し、電磁コイルの通電を停止すると初期位置に戻り、駆動軸の1回の最大回転角は例えば最大90°前後であり、ストッパの位置を変えることで、最大回転角の範囲で任意の回転角を設定可能とする。
消火栓装置10を使用する際には、図6(A)の扉閉鎖状態で、操作ハンドル32を図6(B)に示すように、例えば下向き(右回り)に回動操作すると、フック金具40からフック爪54を抜いて支持部材28の保持を解除し、図6(C)に示すように、ロールスクリーン装置26がスクリーン24を自動的に巻き取り、開口部14が開放される。
ロータリーソレノイド60は受信機1からの開放制御信号により動作して駆動軸を回動し、操作ハンドル32を回動した場合と同様に、フック金具40からフック爪54を抜いて支持部材28の保持を解除し、ロールスクリーン装置26がスクリーン24を自動的に巻き取り、開口部14が自動開放される。
また、ロータリーソレノイド60は、発信機18の押釦操作に連動して動作して駆動軸を回動し、操作ハンドル32を回動した場合と同様に、フック金具40からフック爪54を抜いて支持部材28の保持を解除し、ロールスクリーン装置26がスクリーン24を自動的に巻き取り、開口部14が自動開放される。
[扉開放機構の構成]
(操作ハンドル又はロータリーソレノイドによる開放)
図7は操作ハンドル及びロータリーソレノイドを備えた扉開放機構を平面から見て示した説明図であり、図7(A)は扉閉鎖状態を示し、図7(B)は操作ハンドルによる扉開放を示し、図7(C)はロータリーソレノイドによる扉開放を示す。
図7(A)に示すように、扉開放機構30のフック爪54をフック金具40のフック穴に挿通保持した扉閉鎖状態で、例えば操作ハンドル32を下向きに回動すると、ハンドル操作軸66が回動し、図7(B)に示すように、フック爪54を筐体に引き込み、フック金具40の保持を解除し、開口部14が開放される。このときロータリーソレノイド60を連結したソレノイド駆動軸78が動くことはない。
一方、図8(A)に示す扉閉鎖状態で、受信機からの扉開放制御信号によりロータリーソレノイド60を駆動すると、ソレノイド駆動軸78が回動し、図7(C)に示すように、フック爪54を筐体内に引き込み、フック金具40の保持を解除し、開口部14が開放される。このとき操作ハンドル32を連結したハンドル操作軸66が動くことはない。
(扉開放機構の詳細)
図8は扉開放機構の実施形態を示した説明図であり、図8(A)に側面断面を示し、図8(B)に平面を示す。なお、図8(A)は図8(B)のX−X断面から見た内部構造となる。また、図9はハンドル操作による扉開放機構のラッチ解除を示した説明図であり、図9(A)に側面断面を示し、図9(B)に平面を示す。
図8に示すように、扉開放機構30は、箱型に形成した筐体62の内部にスライダ64をガイド80に沿って、図示で左右方向に摺動自在に設け、スライダ64の左側となる先端にフック爪54を固定し、筐体62の左側面の開口から外部に出没自在に配置している。スライダ64の右側となる後方にはスプリング82を配置し、スライダ64を左方向に付勢している。
スライダ64は上方に開いたコ字形の断面形状であり、手前となる側面に、図示で左右方向にガイド溝76aを形成し、そこに直交する前方向からハンドル操作軸66を挿入している。ガイド溝76aの長さは、スライダ64の最大移動量を決める。
スライダ62の奥行き側となる側面にも、ガイド溝76aと同じにガイド溝76b(図示せず)を形成し、そこに直交する後方向からソレノイド駆動軸78を挿入している。ハンドル操作軸66とソレノイド駆動軸78は、軸先端に形成した球状受け部を、ボール75を介して突き合わせ、回動自在に配置している。
ハンドル操作軸66にはリンクアーム68aを固定し、リンクアーム68aの先端にローラ70aを設けている。リンクアーム68aの先端に設けたローラ70aは、スライダ64の手前側面に形成した縦方向の駆動溝72aとこれに直交して連設した横方向の退避溝74aの交差部位に初期状態で位置している。
ソレノイド駆動軸78にも、ハンドル駆動軸66の場合と同様、リンクアーム68bを固定し、リンクアーム68bの先端にローラ70bを設けている。リンクアーム68bの先端に設けたローラ70bは、スライダ64の奥行き側の側面に形成した縦方向の駆動溝72b(図示せず)とこれに直交して連設した横方向の回避溝74b(図示せず)の交差部位に初期状態で位置している。
ここで、操作ハンドル32を回動する開放操作を受けてフック爪54を引き込み、フック金具40のフック穴から離脱させる第1開放機構は、ハンドル操作軸66、リンクアーム68a、ローラ70a、スライダ64に形成した駆動溝72a、退避溝74a、ガイド溝76aで構成する。
また、第1機構から分離され、ロータリーソレノイド60の作動による駆動軸の回動を受けてフック爪54を引き込み、フック金具40のフック穴から離脱させる第2開放機構は、ソレノイド駆動軸78、リンクアーム68b、ローラ70b、スライダ64に形成した駆動溝72b、退避溝74b、ガイド溝76bで構成する。
(ハンドル操作による扉開放機構の動作)
図8に示す初期状態において、ハンドル操作軸66を、これに連結した操作ハンドルの時計回りの操作で回動すると、図9に示すように、ハンドル操作軸66の回動に伴ってリンクアーム68aが時計回りに回動し、リンクアーム68aの先端に設けたローラ70aもハンドル操作軸66を中心に駆動溝72aを外側へ移動しながら時計回りに回動し、この回転運動がスライダ64の直線運動に変換され、スライダ64はスプリング82を圧縮しながら右方向に移動し、左側先端に設けているフック爪54を筐体62に引き込み、フック金具40のフック穴からフック爪54を抜いて、扉閉鎖を解除して開放させる。
このとき、ハンドル操作軸66の回転はソレノイド駆動軸78に伝達されず、ソレノイド駆動軸78は初期位置に停止している。この状態でスライダ64が図示で右方向に移動するが、初期位置に停止しているリンクアーム68bの先端に設けたローラ70bは、スライダ64の移動に対し、横方向に形成した退避溝74b(図示せず)に入り、リンクアーム68bの先端に設けたローラ70bに妨げられることなく、ハンドル操作軸66の回動でスライダ64を図示で右方向に移動することを可能とする。
(ロータリーソレノイド駆動による扉開放機構の動作)
図8に示す初期状態において、ソレノイド操作軸78を、これに連結しロータリーソレノイド60の駆動で時計回りに回動すると、ソレノイド軸78の回動に伴ってリンクアーム68bが時計回りに回動し、リンクアーム68bの先端に設けたローラ70bもソレノイド駆動軸78を中心に駆動溝72b(図示せず)を外側へ移動しながら時計回りに回動し、この回転運動がスライダ64の直線運動に変換され、スライダ64はスプリング82を圧縮しながら右方向に移動し、左側先端に設けているフック爪54を筐体62に引き込み、フック金具40のフック穴からフック爪54を抜いて、扉閉鎖を解除して開放させる。
このとき、ソレノイド駆動軸78の回転はハンドル操作軸66に伝達されず、ハンドル操作軸66は初期位置に停止している。この状態でスライダ64が図示で右方向に移動するが、初期位置に停止しているリンクアーム68aの先端に設けたローラ70aは、スライダ64の移動に対し、横方向に形成した退避溝74aに入り、リンクアーム68aの先端に設けたローラ70aに妨げられることなく、ソレノイド駆動軸78の回動でスライダ64を図示で右方向に移動することを可能とする。
(ハンドル操作とソレノイ駆動の回転角)
扉開放機構30を操作ハンドル32の操作で扉開放するためのハンドル回転角をθ1とし、扉開放機構30をロータリーソレノイド60の駆動で扉開放するためのソレノイド回転角をθ2とすると、ソレノイド回転角θ2は、ハンドル回転角θ1以上の回転角とする。例えばハンドル回転角θ1は約80度程度であることから、ソレノイド回転角θ2は例えば80°〜90°の範囲内の所定角度とする。
[発信機操作に連動した扉開放]
図10は消火栓装置に設けた通報パネルの回路構成を示した説明図である。図10に示すように、消火栓装置10に設けた通報パネル16には、赤色表示灯20、スピーカ22a、発信機18におけるラッチ構造の押釦スイッチ18aを設けており、それぞれ受信機からの制御回線L1,L2,L3に接続している。
また、消火栓装置10の扉開放機構30に設けたロータリーソレノイド60を、受信機からの扉開放制御信号又は発信機18の押釦スイッチ18aに連動して駆動するソレノイド駆動回路を設けている。このソレノイド駆動回路は、受信機からのソレノイド駆動電圧を供給する制御回線L4にロータリーソレノイド60を接続すると共に、これと直列に押釦スイッチ18aに連動する連動スイッチ接点90を直列に接続している。また、ロータリーソレノイド60の両端に、受信機からの扉開放制御信号を受ける制御回線L5を接続している。なお、制御回線L4,L5には逆流阻止用のダイオード92,94を接続している。
ロータリーソレノイド60の駆動は、受信機から扉開放制御信号が制御回線L5を介して送信された場合は、制御回線L5を介して得られる駆動電圧をロータリーソレノイド60に印加して駆動する。
また、発信機18の押釦スイッチ18aを操作した場合は、これに連動してスイッチ接点90が閉じ、制御回線L4を介して受けている駆動電圧をロータリーソレノイド60に印加して駆動する。
[ロールスクリーンを用いた消火栓装置の他の実施形態]
図11はロールスクリーンを用いた消火栓装置の他の実施形態を示した説明図である。
図11に示すように、本実施形態の消火栓装置10は、収納箱12の前面の開口部14の右側にロールスクリーン装置26を配置し、ロールスクリーン装置26から横方向(図示の例では左向き)に不燃性又は難燃性の繊維シートからなるスクリーン24を引き出し、スクリーン24の先端(左端)に設けた支持部材28を開口部14の左側に配置した扉開放機構30に保持して閉鎖状態としている。
支持部材28には、図5を横向きにしたと同様に、フック穴を備えたフック金具40を設け、扉開放機構30のフック爪54にフック金具40を挿通させ、これによりスクリーン24を閉鎖状態に保持している。また、扉開放機構30には、操作ハンドル32とロータリーソレノイド60(図示せず)を設けている。
消火栓装置10を使用する際には、操作ハンドル32を例えば反時計回りに回動操作するか、受信機からの扉開放制御信号又は発信機18の押釦スイッチ18aの操作に連動したロータリーソレノイド60の駆動により、フック金具40のフック穴56からフック爪54が抜けて支持部材28の保持が解除され、ロールスクリーン装置26がスクリーン24を右側に案内移動して巻き取り、開口部14が開放される。
[シャッター扉を用いた消火栓装置]
図12はシャッター扉を設けた消火栓装置の実施形態を示した説明図、図13は消火栓装置のシャッター閉鎖状態と開放状態の縦断面を示した説明図、図14はシャッター扉を取り出して示した説明図、図15は扉開放機構に対するシャッター扉の保持構造を示した説明図である。
図12に示すように、本実施形態の消火栓装置10は、内部に図16〜図18の従来例と同様に、消火栓弁と消火ホースを収納した金属製の収納箱12を備え、収納箱12の前面の開口部14に、シャッター扉124と扉開放機構30を設け、シャッター扉124により開口部14を開閉自在としている。
シャッター扉124は例えば5枚の板部材126−1〜126−5で構成し、収納箱12の前面側左右端に設けたガイド溝134を形成し、板部材126−1〜126−5のガイド部136をガイド溝134に挿入することで、左右方向の移動を制限しつつ、上下方向には摺動自在としている。
シャッター扉124の最上部に位置する板部材126−1は、収納箱12側に固定した扉開放機構30により保持され、この保持状態で紐部材144により連結された板部材126−1〜126−5が吊下げ状態に展開して開口部14を閉鎖している。
扉開放機構30は、前方側には操作ハンドル32を設け、後方側には扉開放駆動部として機能するロータリーソレノイド60を設けている。扉開放機構30の詳細は図8及び図9に示したと同じになる。
消火栓装置10を使用する際には、扉閉鎖状態で、操作ハンドル32を下向き(右回り)に回動操作すると、フック金具40からフック爪54を抜いて板部材126−1の保持を解除し、板部材126−1〜126−4はガイド溝134に沿って自重により各板面が順次重なりつつ下降し、開口部14を開放する。
ロータリーソレノイド60は受信機1からの開放制御信号により動作して駆動軸を回動し、操作ハンドル32を回動した場合と同様に、フック金具40からフック爪54を抜いて支持部材28の保持を解除し、板部材126−1〜126−4はガイド溝134に沿って自重により各板面が順次重なりつつ下降し、開口部14を開放する。
また、ロータリーソレノイド60は、発信機18の押釦操作に連動して動作して駆動軸を回動し、操作ハンドル32を回動した場合と同様に、フック金具40からフック爪54を抜いて支持部材28の保持を解除し、板部材126−1〜126−4はガイド溝134に沿って自重により各板面が順次重なりつつ下降し、開口部14を開放する。
開放したシャッター扉124の閉鎖は、最上部の板部材126−1に設けた取っ手128をもって上に引き上げ、扉開放機構30に保持させる。
[流水検知装置からの信号による消火栓扉自動開放]
図16は流水検知装置からの信号を受信して消火栓扉を自動開放させる消防用設備の概略を示した説明図である。
図16に示すように、例えば共同住宅のスプリンクラー消火設備にあっては、住戸毎に、閉鎖型スプリンクラーヘッド102を接続した配管に流水検知装置100を設けており、火災による熱気流を受けて閉鎖型スプリンクラーヘッド102が作動すると、これに伴う配管の流水を流水検知装置100が検知して流水検知信号を出力する。流水検知装置100は、図示しない住戸受信機を経由して例えば管理人室などに防災監視盤として設置した受信機1の受信回路部4に回線接続している。
受信機1の制御部3は、流水検知装置100からの流水検知信号を受信回路部4を介して受信した場合、閉鎖型スプリンクラーヘッド102を設置した防護区画、例えば防護区画となる住戸の階に対応した廊下などに設置した消火栓装置10に扉開放制御信号を送信し、消火栓装置10の扉開放機構をロータリーソレノイドの駆動により作動して消火栓扉を自動開放させる。
また、受信機1からの感知器回線には例えば集合住宅の共用部に設置した火災感知器2を接続しており、火災感知器2で火災を検知した場合の消火栓装置10に対する消火栓扉の自動開放制御は図1の実施形態と基本的に同じになる。
なお、図16は集合住宅のスプリンクラー消火設備に設けた流水検知装置を例にとっているが、それ以外の適宜のスプリンクラー消火設備の流水検知装置からの信号についても、同様にして、防護区画に対応して設けた消火栓装置の消火栓扉を自動開放するようにしても良い。
[本発明の変形例]
また、上記の実施形態は二人操作を行う消火栓を例にとっているが、一人操作を行う消火栓や補助散水栓についても同様に適用できる。また、人の手によって、通常閉鎖されている収納箱の内部に収納された各種装置等を取り出したり操作したりする消火栓装置である限りにおいて、収納箱の内部に設ける装置類は任意であり、例えば上記実施形態のものに加え消火ポンプの起動スイッチボタン等を設けた消火栓装置についても同様に適用できる。
また本発明の適用対象となる消火栓装置は屋内型に限らず、トンネルなどに設置とした消火栓装置や消火器収納装置に適用する。更に、上記各実施形態で示した消火栓装置の、例えば収納箱に内蔵されるホース類や消火栓弁、通報パネル部の構成及び配置その他、扉部分以外の構成についても任意であり、適宜の構成を採用して良い。要するに、消火栓装置の開口部に対しスクリーンロール装置やシャッター扉などを用いた消火栓扉と扉開放機構を用いた開閉構造を設け、本願の課題の一部又は全部を解決し、或いは若干でも改善するものであれば良い。
また、消防用設備は、自動火災報知設備やスプリンクラー設備に限定することなく、泡消火設備やトンネネル非常用設備等、消火栓と併設する設備であればその組み合わせは限定しない。
また、発信機は必ずしも消火栓と一対でなくてもよく、発信機の設置場所は消火栓の場所によらず適宜設計配置されてもよい。
また、上記の実施形態にあっては、操作ハンドル32のレバー先端を右側に向けて配置し、下向きに回動操作(時計回り)して開放しているが、操作ハンドル32のレバー先端を左側に向けて配置し、下向きに回動操作(半時計回り)して開放するようにしても良い。
また、上記の実施形態は扉開放機構30を駆動する扉開放駆動部としてロータリーソレノイドを例にとっているが、これ以外の適宜の駆動手段を使用しても良い。
また、図8及び図9に示した扉開放機構は一例であり、ハンドル操作とこれと独立した扉開放駆動部の駆動により扉閉鎖を解除して開放させる構造であれば、適宜の機構構造を用いても良い。
また、上記の実施形態は、消火栓扉を開放した場合に、開放した消火栓扉が前方に飛び出すことのない、スクリーンロール装置やシャッター扉などを用いた消火栓扉を使用した消火栓装置を例にとっているが、従来例に示した横開きの消火栓扉を備えた消火栓装置についても、同様に、ハンドル操作とハンドル操作とこれと独立したロータリーソレノイドの駆動により扉閉鎖を解除して開放させるようにしても良い。この場合、横開きした消火栓扉は、前方への飛び出しを抑制するため、扉開口に対し横並びに概ね180°開く全開位置まで回動して保持する開放付勢機構(ドアオープナー)を設けることが望ましい。
また、上記の実施形態のシャッター扉を用いた消火栓装置の他の実施形態として、複数枚の横板部材を縦方向に折り曲がり自在に連設した折り畳み式のシャッター扉とし、シャッター扉の上部を扉解放機構に保持して開口部を閉鎖し、扉開放機構による操作ハンドルの操作又はロータリーソレノイドの作動によりシャッター扉の保持を解除すると、自重により折り畳まれながら落下して開口部を開放する構造としても良い。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:消火栓装置
12:収納箱
14:開口部
16:通報パネル
18:発信機
18a:押釦スイッチ
20:赤色表示灯
22:音響孔
24:スクリーン
26:ロールスクリーン装置
28:支持部材
30:扉開放機構
32:操作ハンドル
40:フック金具
42、56フック穴
54:フック爪
60:ロータリーソレノイド
64:スライダ
66:ハンドル操作軸
68a,68b:リンクアーム
70a,70b:ローラ
72a,72b:駆動溝
74a,74b:退避溝
78:ソレノイド駆動軸
124:シャッター扉
126−1〜126−5:板部材

Claims (18)

  1. 受信機からの感知器回線に火災感知器を接続し、前記火災感知器を設置した防護区画に対応して、前面に開口した収納箱の内部に消火ホースを収納した消火栓装置を設置した消防用設備に於いて、
    前記消火栓装置は、
    前記収納箱前面の開口部に開閉自在に設けられ、通常時に閉鎖保持された消火栓扉と、
    前記消火栓扉の機械的な閉鎖保持及び当該閉鎖保持の解除による前記消火栓扉の開放が可能な扉開放機構と、
    手動による開放操作を前記扉開放機構まで機械的に連動させ、当該開放操作により当該扉開放機構を作動して前記消火栓扉の機械的な閉鎖保持を解除する操作部と、
    外部から扉開放制御信号を受信した場合に、電磁的駆動力により前記扉開放機構を作動して前記消火栓扉の機械的な閉鎖保持を解除させる開放駆動部と、
    を備え、
    前記受信機は、前記火災感知器からの火災信号を受信した場合に、前記扉開放制御信号を前記消火栓装置の前記開放駆動部へ送信し、前記扉開放機構を作動して前記消火栓扉を自動開放させる制御部を備えたことを特徴とする消防用設備。
  2. 二次側に閉鎖型スプリンクラーヘッドを接続した流水検知装置からの信号を受信機に接続し、前記閉鎖型スプリンクラーヘッドを設置した防護区画に対応して、前面に開口した収納箱の内部に消火ホースを収納した消火栓装置を設置した消防用設備に於いて、
    前記消火栓装置は、
    前記収納箱前面の開口部に開閉自在に設けられ、通常時に閉鎖保持された消火栓扉と、
    前記消火栓扉の機械的な閉鎖保持及び当該閉鎖保持の解除による前記消火栓扉の開放が可能な扉開放機構と、
    手動による開放操作を前記扉開放機構まで機械的に連動させ、当該開放操作により当該扉開放機構を作動して前記消火栓扉の機械的な閉鎖保持を解除する操作部と、
    外部から扉開放制御信号を受信した場合に、電磁的駆動力により前記扉開放機構を作動して前記消火栓扉の機械的な閉鎖保持を解除させる開放駆動部と、
    を備え、
    前記受信機は、前記流水検知装置からの火災信号を受信した場合に、前記扉開放制御信号を前記消火栓装置の前記開放駆動部へ送信し、前記扉開放機構を作動して前記消火栓扉を自動開放させる制御部を備えたことを特徴とする消防用設備。
  3. 請求項1又は2記載の消防用設備に於いて、前記開放駆動部は、前記消火栓装置に備わる発信機が操作された場合に、前記開放駆動部により前記扉開放機構を作動して前記消火栓扉を自動開放させることを特徴とする消防用設備。
  4. 請求項1又は2記載の消防用設備に於いて、前記消火栓装置は音響警報器を備え、前記受信機の制御部は、前記開放駆動部により前記扉開放機構を作動して前記消火栓扉を自動開放させる場合に、所定の扉開放注意音を出力させることを特徴とする消防用設備。
  5. 請求項1又は2記載の消防用設備に於いて、前記消火栓装置の前記扉開放機構は、
    前記消火栓扉側に設けたフック金具のフック穴に嵌合して前記消火栓扉を閉鎖保持し、前記フック金具のフック穴から離脱して前記消火栓扉の閉鎖を解除するフック爪と、
    前記操作部の開放操作による操作軸の回動を受けて前記フック爪を引き込み、前記フック金具のフック穴から離脱させる第1開放機構と、
    前記第1開放機構から分離され、前記開放駆動部の作動による駆動軸の回動を受けて前記フック爪を引き込み、前記フック金具のフック穴から離脱させる第2開放機構と、
    を備えたことを特徴とする消防用設備。
  6. 請求項1又は2記載の消防用設備に於いて、前記消火栓装置の前記開放駆動部はロータリーソレノイドであり、前記操作部は操作ハンドルであり、外部から扉開放制御信号を受けて作動した場合のソレノイド駆動軸の回転角を、前記操作ハンドルにより前記消火栓扉を開放させるハンドル回転角以上の所定回転角としたことを特徴とする消防用設備。
  7. 請求項1又は2記載の消防用設備に於いて、前記消火栓装置の前記消火栓扉として、前記収納箱前面の開口部に、前記開口部のいずれかの開口端に配置したロールスクリーン装置による巻き出し又は巻き込みにより開閉自在な不燃性又は難燃性のスクリーンを配置したことを特徴とする消防用設備。
  8. 請求項1又は2記載の消防用設備に於いて、前記消火栓装置の前記消火栓扉として、前記収納箱前面の開口部に、上部の保持で前記開口部を閉鎖し、上部の保持解除で下降して前記開口部を開く、複数枚の板部材で構成されたシャッター扉を備えたことを特徴とする消防用設備。
  9. 請求項1又は2記載の消防用設備が自動火災報知設備、スプリンクラー設備、又は屋内消火栓設備であることを特徴とする消防用設備。
  10. 前面に開口した収納箱の内部に消火ホースを収納した消火栓装置に於いて、
    前記収納箱前面の開口部に開閉自在に設けられ、通常時に閉鎖保持された消火栓扉と、
    前記消火栓扉の機械的な閉鎖保持及び当該閉鎖保持の解除による前記消火栓扉の開放が可能な扉開放機構と、
    手動による開放操作を前記扉開放機構まで機械的に連動させ、当該開放操作により当該扉開放機構を作動して前記消火栓扉の機械的な閉鎖保持を解除する操作部と、
    外部から扉開放制御信号を受信した場合に、電磁的駆動力により前記扉開放機構を作動して前記消火栓扉の機械的な閉鎖保持を解除させる開放駆動部と、
    を備えたことを特徴とする消火栓装置。
  11. 請求項10記載の消火栓装置に於いて、前記開放駆動部は、消火栓装置を設置した防護区画に対応した火災感知器からの火災信号を受信した受信機から前記扉開放制御信号を受信した場合に、前記扉開放機構を作動して前記消火栓扉を自動開放させることを特徴とする消火栓装置。
  12. 請求項10記載の消火栓装置に於いて、前記開放駆動部は、消火栓装置に備わる発信機が操作された場合に、前記開放駆動部により前記扉開放機構を作動して前記消火栓扉を自動開放させることを特徴とする消火栓装置。
  13. 請求項10記載の消火栓装置に於いて、前記扉開放機構は、
    前記消火栓扉側に設けたフック金具のフック穴に嵌合して前記消火栓扉を閉鎖保持し、前記フック金具のフック穴から離脱して前記消火栓扉の閉鎖を解除するフック爪と、
    前記操作部の開放操作による操作軸の回動を受けて前記フック爪を引き込み、前記フック金具のフック穴から離脱させる第1開放機構と、
    前記第1開放機構から分離され、前記開放駆動部の作動による駆動軸の回動を受けて前記フック爪を引き込み、前記フック金具のフック穴から離脱させる第2開放機構と、
    を備えたことを特徴とする消火栓装置。
  14. 請求項10記載の消火栓装置に於いて、前記開放駆動部はロータリーソレノイドであり、前記操作部は操作ハンドルであり、外部から扉開放制御信号を受けて作動した場合の駆動軸の回転角を、前記操作ハンドルにより前記消火栓扉を開放させるハンドル回転角以上の所定回転角としたことを特徴とする消火栓装置。
  15. 請求項10記載の消火栓装置に於いて、前記消火栓扉として、前記収納箱前面の開口部に、前記開口部のいずれかの開口端に配置したロールスクリーン装置による巻き出し又は巻き込みにより開閉自在な不燃性又は難燃性のスクリーンを配置したことを特徴とする消火栓装置。
  16. 請求項10記載の消火栓装置に於いて、前記消火栓扉として、前記収納箱前面の開口部に、上部の保持で前記開口部を閉鎖し、上部の保持解除で下降して前記開口部を開く、複数枚の板部材で構成されたシャッター扉を備えたことを特徴とする消火栓装置。
  17. 受信機からの感知器回線に火災感知器を接続し、前記火災感知器を設置した防護区画に対応して、前面に開口した収納箱の内部に消火ホースを収納した消火栓装置を設置した消防用設備に於いて、
    前記消火栓装置は、
    前記収納箱前面の開口部に開閉自在に設けられた消火栓扉と、
    消火栓扉を開放させる操作が行われる操作部と、
    外部からの扉開放制御信号により作動する開放駆動部と、
    前記操作部の開放操作又は前記開放駆動部の作動により、前記消火栓扉の閉鎖保持を解除して開放させる扉開放機構と、
    外部からの扉開放注意信号により所定の扉開放注意音を出力する音響警報器と、
    を備え、
    前記受信機は、前記火災感知器からの火災信号を受信した場合に、前記扉開放制御信号を前記消火栓装置の前記開放駆動部へ送信し、前記扉開放機構を作動して前記消火栓扉を自動開放させると共に、前記扉開放注意信号を前記音響警報器へ送信して、前記所定の扉開放注意音を出力させる制御部を備えたことを特徴とする消防用設備。
  18. 二次側に閉鎖型スプリンクラーヘッドを接続した流水検知装置からの信号を受信機に接続し、前記閉鎖型スプリンクラーヘッドを設置した防護区画に対応して、前面に開口した収納箱の内部に消火ホースを収納した消火栓装置を設置した消防用設備に於いて、
    前記消火栓装置は、
    前記収納箱前面の開口部に開閉自在に設けられた消火栓扉と、
    消火栓扉を開放させる操作が行われる操作部と、
    外部からの扉開放制御信号により作動する開放駆動部と、
    前記操作部の開放操作又は前記開放駆動部の作動により、前記消火栓扉の閉鎖保持を解除して開放させる扉開放機構と、
    外部からの扉開放注意信号により所定の扉開放注意音を出力する音響警報器と、
    を備え、
    前記受信機は、前記流水検知装置からの火災信号を受信した場合に、前記扉開放制御信号を前記消火栓装置の前記開放駆動部へ送信し、前記扉開放機構を作動して前記消火栓扉を自動開放させると共に、前記扉開放注意信号を前記音響警報器へ送信して、前記所定の扉開放注意音を出力させる制御部を備えたことを特徴とする消防用設備。
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