JP2017056020A - 消火栓装置 - Google Patents
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Description
また、自動車専用トンネルには、トンネルの長さによって例えば50m間隔で非常用設備として消火栓装置が設置されている。消火栓装置は、監視員通路上の壁面に嵌め込まれているものと、監視員通路の下側の路面に面する壁面に嵌め込まれているものがある。一般的には監視員通路の上側の壁面に消火栓装置が設置されている場合が多い。
いずれの場合も、トンネル内で火災等の非常事態が発生した場合、車の運転手等が監視員通路に設置された消火栓装置の消火栓扉を開き、放水用ホースを取り出すと共に消火栓弁開閉レバーを開放操作することで消火栓弁を開弁させて放水できるようになっている。
そして、火災等に際しては消火栓扉103を開いて、消火栓扉103の内面に設けた消火栓弁開閉レバー108を開放操作すると共に、ノズル105を引き出して放水できる。
一方で、前方への突出量を小さくするために消火栓扉を小型にすると、筐体前面の開口が小型化するため消火後のホースの巻き戻し作業や点検作業等のスペースを十分確保できないという欠点があった。
本発明に係る消火栓装置によれば、消火等のために消火栓扉を前方に開く際、消火栓扉の上扉を外側に折り曲げて開口の一部を開放し、次いで上扉を折り曲げた下扉を上扉と共に下方にスライドして受け部内に納めることで開口を開放できるため、開口した消火栓扉の前方への突出量が上扉の長さで設定され開口の上下方向の長さより小さくて済む。そのため、消火栓装置を監視員通路上の側面や車道に面する壁面に設置したとしても、監視員通路を通って避難する人の通行や車道における車両の走行を妨げないで消火活動を行える。
ホースのノズルと消火栓弁開閉レバーの少なくとも一方を上扉の内面に設置したから、運転者等が消火栓弁開閉レバーの開放操作やノズルを取り出す等して消火活動することを容易且つ迅速に行える。
本発明に係る消火栓装置によれば、消火等のために消火栓扉を前方に開く際、上扉を外側に折り曲げて開口の一部を開放し、次いで上扉を折り曲げた下扉を上扉と共に外側に折り曲げて開くことで開口の全体を開放する。消火栓扉の上扉と下扉を外側に二重に折り畳むため、開口した消火栓扉の前方への突出量が下扉の長さで設定され、開口の上下方向の長さより小さくて済む。そのため、消火栓装置を監視員通路上の側面や車道に面する壁面に設置したとしても、監視員通路を通って避難する人の通行や車道における車両の走行を妨げないで消火活動を行える。
本発明に係る消火栓装置によれば、消火等のために消火栓扉を前方に開く際、上扉を降下させて下扉に形成した受け部内に収納して開口の一部を開放し、次いで上扉を収納した下扉を上扉と共に外側に回動させて開くことで開口の全体を開放することができる。消火栓扉の上扉を下扉に収納して外側に倒すため上扉が邪魔にならず、開口した消火栓扉の前方への突出量が下扉の長さで設定され、開口の上下方向の長さより小さくて済む。そのため、監視員通路を通って避難する人の通行や車道における車両の走行を妨げないで消火活動を行える。
ノズルと消火栓の開閉レバーの少なくとも一方を下扉の内面に設置したから、運転者等の操作者がノズルを取り出したり消火栓の開閉レバーの開放操作等を行ったりして、消火活動することを容易且つ迅速に行える。
本発明に係る消火栓装置によれば、消火等のために消火栓扉を前方に開く際、下扉を持ち合上げることで、上扉を第一回転軸回りに外側上方に回動させると共に下扉を第二回転軸回りに上扉に向けて回動させて折り畳むことで、開口の全体を開放することができる。しかも、消火栓扉は折り曲げつつ上方に跳ね上げる構成であるため、監視員通路を通って避難する人の通行や車道における車両の走行を妨げないで消火活動を行える。
まず本発明の第一実施形態による消火栓装置1を図1から図5に基づいて説明する。
本実施形態による消火栓装置1は、主として自動車専用トンネル内に設置され、自動車事故等によるトンネル内の火災の際に消火するために用いられる。消火栓装置1はトンネル内の図示しない路面の少なくとも一方の路肩に設けた一段高い監視員通路上の壁面に例えば嵌め込んで設置されている。或いは、監視員通路の車道に面した側面に嵌め込みで設置されている。
消火栓装置1の消火栓装置本体2は略箱状の筐体3とその前面に設けた消火栓扉4と上側扉部5とを備えている。消火栓扉4の上部表面には扉開閉ハンドル4aが設置されている。
また、給水弁18の下側にはホース17への水の供給を制御する消火栓弁20が設置されている。消火栓弁20の下側には自動排水弁21と自動調圧弁22が接続され、自動排水弁21は通常時に消火栓弁20の二次側を排水するようにしている。
なお、回転軸26にばねを取り付けて上扉24が回動して閉鎖位置と開放位置とでそれぞれ係止するようにクリック機能を持たせてもよい。図4に示す例では、下扉25の上端部に水平方向外側に突出する支持面25aが形成され、上扉24が略90度以上回転することを阻止している。しかし、下扉25に支持面25aを形成しないで上扉24を90度以上回転させた開放位置に保持してもよい。
そのため、上扉24を開放位置に保持して下扉25を受け溝33内を降下させる際には、内蔵するショックアブソーバ34の図示しないばねやオイル等の弾性体が弾性変形することで衝撃を吸収して低速で移動するようにし、上昇する際には弾性による抵抗を受けずにスムーズに移動するように制御される。ショックアブソーバ34として例えば伸縮式のシリンダーダンパーや回転式のロータリダンパーやオイルシリンダー等、適宜の部材を採用できる。
なお、下扉25は図4(a)に示す受け溝33の出口付近に先細部が突出する位置を閉鎖位置とし、図4(b)に示す受け溝33内に降下した位置を開放位置とする。
下扉25には、自重で不用意に受け溝33内に降下することを防止するために、開口2aの側部にストッパー等を設置してもよい。
トンネル内で火災があった場合、トンネル内で車両の運転者等によって火災が検知され、運転者等の操作者が消火栓装置1の押しボタン8aを押すと、ボタン式通報装置9の応答ランプ8cを点滅させて火災の発生を周囲に知らせる。また、押しボタン8aの押圧によってボタン式通報装置9から通報信号がトンネル外の防災受信盤等に送られ、消防車の出動等、トンネル外からの消火活動を促すことになる。
これと同時に図示しない給水配管に設置された給水弁18が起動して水圧をかけることになり、消火栓弁20からの放水に備えた状態になる。
この状態で上扉24が下側に位置しており、図3及び図4に示すように、その内面にノズル27と消火栓弁開閉レバー30が位置する。
ここで、消火栓装置1の筐体3の厚みを例えば300mmとして従来の消火栓扉の突出量は例えば450〜490mm程度であったが、本実施形態では筐体3からの突出量を上扉24の突出長さである150mm程度に抑えることができる。
しかも、上扉24の内面にノズル27と消火栓弁開閉レバー30を設置することで操作者から近い位置にあるため、ノズル27を付けたホース17の取り出しと消火栓弁開閉レバー30の開閉操作を容易に行える。
本第二実施形態では、消火栓装置本体2の開口2aを閉鎖する消火栓扉4は第一実施形態と同様に上扉37と下扉38とで構成され、上扉37はその下端部に設けていて下扉38に支持された第一回転軸39を中心に回転可能とされている。また、下扉38は筐体3における開口2aを仕切る筐体3の下端部に設けた第二回転軸43を中心に回転可能に支持されている。
しかも、上扉37と下扉38はそれぞれ第一回転軸39と第二回転軸43を中心に閉鎖位置から開放位置まで例えば略90度〜180度程度までの範囲の任意の角度までそれぞれ回転可能とされている。好ましくは、上扉37の高さ方向の長さより下扉38の高さ方向の長さの方が若干長く設定されている。そのため、上扉37と下扉38を折り畳んだ状態で下扉38は水平またはこれに近い角度に支持される。
なお、第一回転軸39は上扉37と下扉38のいずれで支持してもよく、第二回転軸43は下扉38と筐体3のいずれで支持してもよい。
そのため、図6に示すように、消火栓扉4を折り畳んで開放位置に持ち来たした状態で、下扉38の内面に取り付けたノズル27と消火栓弁開閉レバー30は、監視員通路の床面近く、または車道の路面近くに位置するため、ノズル27の取り外しと消火栓弁開閉レバー30は開閉操作が一層行い易いといえる。
本第三実施形態によれば、第一実施形態と比較して下扉41の下に受け溝33を設置する消火栓装置本体2の下部スペースを省略できて小型化できる。
そして、上扉45と下扉46はそれぞれ第一回転軸47と第二回転軸48を中心に外側に開放作動して折り曲げ可能であり、開放状態で第一回転軸47を中心に上扉45を上方に開放可能であり、更に第二回転軸48を中心に下扉46を上扉45と略鋭角に折り畳み可能とされている。
なお、筐体44の前面下部壁部にストッパー49を設けて、閉塞状態の消火栓扉4の下扉46のストッパー46aと係止させてもよい。
また、第四実施形態やその変形例では、上扉45や下扉46の内面にノズルと消火栓弁開閉レバー等は設置されておらず、筐体44内に設置されている。
また、上述した第二実施形態では、消火栓扉4を上扉37と下扉38の2枚に分けて重ねて折り畳むようにしたが、3枚以上に分けて折り畳むようにしてもよい。この場合には最下層の扉部の内面にホース17のノズル27や消火栓弁開閉レバー30を設置するとよい。
これらの場合でも消火栓扉4を上扉24、37、40と下扉25、38、41とで折り畳んで開口2aを開放するため筐体3の前方への突出量が小さく、避難者が監視員通路上で上扉24や下扉38、41をよけて避難することや、車両が車道上で上扉24や下扉38、41をよけて走行することが可能になる。
2 消火栓装置本体
2a 開口
3、44 筐体
4 消火栓扉
17 ホース
20 消火栓弁
24、37、40、45 上扉
25、38、41、46 下扉
26、42 回転軸
27 ノズル
30 消火栓弁開閉レバー
31 ワイヤー
33、41a 受け溝
34 ショックアブソーバ
39、47 第一回転軸
43、48 第二回転軸
Claims (6)
- 筐体内にノズル付きホースを収容し、消火時に前記筐体の消火栓扉を開いて前記ノズル付きホースを引き出して消火する消火栓装置において、
前記消火栓扉は上下方向に上扉と下扉を備え、
前記上扉は前記下扉またはその上端方向で支持する回転軸回りに外側に開放可能とし、
前記下扉は下側に設けた受け部内に降下可能としたことを特徴とする消火栓装置。 - 前記ノズルと消火栓の開閉レバーの少なくとも一方は前記上扉の内面に設置されている請求項1に記載された消火栓装置。
- 筐体内にノズル付きホースを収容し、消火時に前記筐体の消火栓扉を開いて前記ノズル付きホースを引き出して消火する消火栓装置において、
前記消火栓扉は上下方向に上扉と下扉を備え、
前記上扉は前記下扉またはその上端方向で支持する第一回転軸回りに外側に開放可能とし、
前記下扉は前記筐体で支持する第二回転軸回りに外側に開放可能としたことを特徴とする消火栓装置。 - 筐体内にノズル付きホースを収容し、消火時に前記筐体の消火栓扉を開いて前記ノズル付きホースを引き出して消火する消火栓装置において、
前記消火栓扉は上下方向に上扉と下扉を備え、
前記上扉は前記下扉に設けた受け部内に収納可能であり、
前記下扉は回転軸回りに外側に開放可能としたことを特徴とする消火栓装置。 - 前記ノズルと消火栓の開閉レバーの少なくとも一方は前記下扉の内面に設置されている請求項3または4に記載された消火栓装置。
- 筐体内にノズル付きホースを収容し、消火時に前記筐体の消火栓扉を開いて前記ノズル付きホースを引き出して消火する消火栓装置において、
前記消火栓扉は上下方向に上扉と下扉を備え、
前記上扉は第一回転軸回りに外側に開放可能であり、
前記下扉は前記上扉との間に設けた第二回転軸回りに前記上扉に折り畳まれるように回動可能としたことを特徴とする消火栓装置。
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