JP6598608B2 - 消火栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、筐体の前面開口に設けた扉を開いて筐体に収納したノズル付きのホースを引き出して放水するトンネル用の消火栓装置に関する。
従来、高速道路や自動車専用道路などのトンネルに設置されるホース内巻き方式或いはホースリール方式の消火栓装置としては、筐体開口部の下側の回転軸により前方に倒れるように開放する消火栓扉(前傾扉)と、消火栓扉の上方に配置されて保守、施工、ホース収納として機能する上扉が設けられ、さらに消火栓扉は中央部にハンドルが設けられ、消火栓扉の上端にハンドル操作に連動するラッチが設けられると共に、上扉の下端に消火栓扉側のラッチが係合するラッチ溝が形成されたものが知られている(特許文献1)。
また上扉は筐体開口部の前面に配置した化粧枠に形成された軸受部により軸支されて回動するが、上扉の下端部は左右両側において閉鎖状態に固定されている。この上扉の固定構造は、化粧枠及び取付板の背面側に係合穴を有する係合片があり、これに対して上扉の背面側に支持棒を突出させる支持部が形成され、支持棒を係合穴に嵌め入れることで上扉を閉鎖状態に固定している。
特許第3611191号公報
しかしながら、このような従来の消火栓装置における消火栓扉の取付構造においては、消火栓扉を閉鎖状態に保持するためには、上扉を係合穴に対する支持棒の嵌め込みより固定した状態で、消火栓扉の上側に設けたハンドルに連動するラッチを上扉の下側に設けたラッチ溝に係合しており、消火栓扉の重量が重い場合には、開放力の強い消火栓扉を強固に保持することのできる程度のラッチ溝の構造を上扉に設ける必要があり、上扉の構造が複雑化し重量も増加することになる。
また、トンネル内の道路を通行する車両による振動や地震よる揺れを受けた場合、特に正面から背面に向かって振動する前後動を受けた場合、上扉と消火栓扉が前後動によって開放方向へ動くことで扉合せ部分の隙間が広くなり、上扉のラッチ溝に対する消火栓扉のラッチが外れて開放することが懸念される。また前後振動等の振動によって上扉に消火栓扉の荷重がかかった場合に、上扉を閉鎖状態に固定している左右両側に設けた支持棒が歪み、上扉が開けにくくなるなどの問題があった。同様に、消火栓扉が開けにくくなることも問題となる場合があった。
また、上扉を開ける場合には、上扉の左右両側に設けた支持棒による固定を解除して係合を解く操作が必要であるが、上扉の両側内側に設けている操作棒が外からは全く見えないため、消火栓扉の開口部から手を入れて手探りで探す必要があり、上扉の固定解除に手間と時間がかかる問題がある。
また、消防隊が使用する給水栓を配置した消火栓装置においては、上扉の内側に給水栓を配置すると、上扉の固定解除に手間取り、緊急時に簡単に上扉を開放できないという間題がある。この問題を回避するためには、消火栓扉の内側に給水栓を配置することになるが、小型化及び薄型化が要請されるトンネル消火栓装置においては、配置スペースが限定されるため、給水栓の配置位置の変更に柔軟に対応できない問題がある。
更に、消火器を収納する筐体側の開口部には、消火器扉と電装品扉を設けているが、消火器扉に設けたラッチを係合する構造についても、消火器扉のラッチを電装品扉に設けたラッチ溝に係合して閉鎖状態に保持する構造としており、このようなラッチ係合構造では、トンネル内で電装品扉を補修する場合、電装品扉を開くと消火器扉のラッチが外れて開いたままとなり、車両の通行等に伴う風の影響で消火器扉が閉鎖する方向に動くことになり、電装品扉の補修作業がやりにくくなるという間題があった。
また、トンネル内の道路を通行する車両による振動や地震による揺れを受けた場合、特に左右に向かって振動を受けた場合、消火器扉と電装品扉が左右振動によって開方向へ動くことでと扉合せ部分の隙間が広くなり、電装品扉のラッチ溝に対する消火器扉のラッチが外れて開放することが懸念される。
本発明は、筐体開口に隣接して配置した消火栓扉と上扉並びに消火器扉と電装品扉を確実に閉鎖状態に保持可能とするトンネル消火栓装置を提供することを目的とする。
(消火栓装置の扉保持構造)
本発明は、筐体前面の開口に隣接して第1の扉と第2の扉を扉合せ面が遠ざかる方向に開閉自在に設けた消火栓装置に於いて、
ハンドル操作により連動するラッチを係合して第1の扉を閉鎖状態に保持するラッチ受け部を、筐体側の支持部材に固定した扉保持構造を設けたことを特徴とする。
(ラッチ受け部の位置調整機構)
ラッチ受け部は、
筐体側の支持部材に固定される本体と、
ラッチ穴を形成したラッチ受け部材と、
ラッチ受け部材を本体に対し位置調整自在に固定する位置調整機構と、
を設ける。
(消火栓扉保持構造)
第1の扉は、筐体前面の開口に下向きに開閉自在な消火栓扉であり、
第2の扉は、消火栓扉の上側に上向きに開閉自在な上扉であり、
扉保持構造を、ハンドル操作により連動するラッチを係合して消火栓扉を閉鎖状態に保持するラッチ受け部を筐体側の支持部材に固定した消火栓扉保持構造とする。
(ラッチ受け部の筐体側への固定)
ラッチ受け部を、筐体内に設けたホース収納部の一部を形成するパイプ部材、又は筐体内に支持固定した支持板部材に固定する。
(張出片による上扉の閉鎖保持)
上扉の下端内側から下方に延在した張出片を消火栓扉の裏側に当接して上扉を閉鎖状態に保持する上扉保持構造を設ける。
(マグネット吸着による上扉の閉鎖保持)
上扉をマグネット吸着により閉鎖状態に保持する上扉保持構造を設ける。
(ラッチ受け部の退避機構)
ラッチ受け部をラッチが係合する位置から遠ざかる方向に退避させる退避機構を設ける。
(消火器扉と電装品扉)
第1の扉は、消火器収納部を形成した筐体開口に横開き自在に設けた消火器扉であり、
第2の扉は、消火器扉に隣接して横開き自在に設けた電装品扉であり、
扉保持構造を、ハンドルの操作により出没するラッチを係合して消火器扉を閉鎖状態に保持するラッチ受け部を、筐体側の支持部材に固定した消火器扉保持構造とする。
(張出片による電装品扉の閉鎖保持)
電装品扉の側端内側から横方向に延在した張出片を消火器扉の裏側に当接して電装品扉を閉鎖状態に保持する電装品扉保持構造を設ける。
(マグネット吸着による電装品扉の閉鎖保持)
電装品扉をマグネット吸着により閉鎖状態に保持する電装品扉保持構造を設ける。
(消火栓装置の扉保持構造による効果)
本発明は、筐体前面の開口に隣接して第1の扉と第2の扉を扉合せ面が遠ざかる方向に開閉自在に設けた消火栓装置に於いて、ハンドル操作により連動するラッチを係合して第1の扉を閉鎖状態に保持するラッチ受け部を、筐体側の支持部材に固定した扉保持構造としており、具体的には、第1の扉は、筐体前面の開口に下向きに開閉自在な消火栓扉であり、第2の扉は、消火栓扉の上側に上向きに開閉自在な上扉であり、扉保持構造を、ハンドル操作により連動するラッチを係合して消火栓扉を閉鎖状態に保持するラッチ受け部を、筐体側の支持部材に固定した消火栓扉保持構造とし、また、ラッチ受け部を、筐体内に設けたホース収納部の一部を形成するパイプ部材、又は筐体内に支持固定した支持板部材に固定するようにしたため、上扉に対するラッチの係合による閉鎖保持構造ではなく、筐体側の支持部材に固定したラッチ受け部に対するラッチの係合による閉鎖保持構造となり、地震や車両の通行による振動、特に前後方向の強い振動が加わった場合にも、上扉と消火栓扉が同時に開放方向へ動くことで消火栓扉が開放するという問題を解消し、消火栓扉をしっかりと閉鎖状態に係止して保持することができ、振動等による誤った扉開放を確実に防止することを可能とする。
(ラッチ受け部の位置調整機構による効果)
ラッチ受け部は、筐体側の支持部材に固定される本体と、ラッチ穴を形成したラッチ受け部材と、ラッチ受け部材を本体に対し位置調整自在に固定する位置調整機構とを設けるようにしたため、第1の扉を閉鎖した場合に、第1の扉のハンドル操作により作動するラッチを、受け部材のラッチ穴の位置に正しく係合するように、簡単に調整可能とする。
(上扉の扉保持構造による効果)
また、上扉の下端内側から下方に延在した張出片を傾斜扉の裏側に当接して上扉を閉鎖状態に保持する上扉保持構造を設けるか、又は、上扉をマグネット吸着により閉鎖状態に保持する上扉保持構造を設けるようにしたため、上扉に消火栓扉のラッチ受け構造を設ける必要がなくなり、また上扉自らを固定するための構造が簡単となり、故障発生や加工費用を抑えることができる。
また、上扉は上方に持上げることで簡単に開放できるので、消防隊用の給水栓を上扉側に配置しても、開放方法が分からないなど問題が無く、緊急時に上扉の開放が容易に可能であり、同様に、上扉を開いて行う保守点検や施工(ケーブルの敷設)が容易に可能となる。更に、消火栓扉が開放しようとするときの荷重を上扉が直接受けることが無くなるため、上扉に加わる荷重により発生した扉の歪みによって自らの扉あるいは上扉が開放できなくなるようなことが無くなる。
(ラッチ受け部の退避機構による効果)
また、ラッチ受け部をラッチが係合する位置から遠ざかる方向に退避させる退避機構を設けるようにしたため、消火作業により引き出したホースをホース収納部に例えば内巻きして収納する作業を行う場合に、ホース収納部の前方に飛び出すように配置しているラッチ受け部を作業の邪魔にならない位置に移動できるので、ホースの収納作業が行い易くなり、また、前方に飛び出すように固定支持しているラッチ受け部に腕等が当たって作業をする人けがをすることを確実に防止可能とする。
(消火器扉保持構造の効果)
また、第1の扉は、消火器収納部を形成した筐体開口に横開き自在に設けた消火器扉であり、第2の扉は、消火器扉に隣接して横開き自在に設けた電装品扉であり、扉保持構造を、ハンドルの操作により出没するラッチを係合して消火器扉を閉鎖状態に保持するラッチ受け部を、筐体側の支持部材に固定した消火器扉保持構造としたため、電装品扉に対するラッチの係合による消火器扉の閉鎖保持構造ではなく、筐体側の支持部材に固定したラッチ受け部に対するラッチの係合による消火器扉の閉鎖保持構造となり、左右方向の強い振動が加わった場合にも、電装品扉と消火器扉が同時に開放方向へ動くことで消火器扉が開放するという問題を解消し、消火器扉をしっかりと閉鎖状態に係止して保持することができ、振動等による誤った消火器扉の開放を確実に防止することを可能とする。
(電装品扉保持構造の効果)
また、電装品扉の側端内側から横方向に延在した張出片を消火器扉の裏側に当接して電装品扉を閉鎖状態に保持する電装品扉保持構造を設けるか、又は、電装品扉をマグネット吸着により閉鎖状態に保持する電装品扉保持構造を設けるようにしたため、電装品扉に消火器扉のラッチ受け構造を設ける必要がなくなり、また電装品扉自らを固定するための構造が簡単となり、故障発生や加工費用を抑えることができる。
また、電装品扉を開いて電装品の補修用作業を行う場合、電装品扉を開いても消火器扉を閉鎖状態に保持しておくことができ、車両の通行等に伴う風の影響で消火器扉が閉鎖する方向に動き、作業がやりにくくなったり、人に当ってけがをすることを防止可能とする。
消火栓装置の実施形態を正面から示した説明図 消火栓装置の前面化粧枠を外して筐体内部構造を示した正面図 消火栓装置の内部構造を示した平面図 ホース収納部の構造を示した正面図 消火栓装置の筐体と扉を設けた化粧枠の組立分解構造を平面から示した説明図 消火栓扉及び上扉の開閉構造を側面から示した説明図 消火栓扉の筐体と消火栓扉及び上扉を設けた化粧枠の組立分解構造を側面から示した説明図 消火栓装置の筐体とマグネット吸着による消火栓扉及び上扉の保持構造を側面から示した説明図 筐体側に支持固定されるラッチ受け部を取り出して側面、平面及び正面から示した説明図 ハンドル操作によるとラッチとラッチ受け部の係合による保持と保持解除を模式的に示した説明図 消火器扉と電装品扉の閉鎖保持構造を平面で示した説明図 消火器扉と筐体の組立分解構造を側面から示した説明図 ラッチ受け部を下側に回動して前方から退避させる退避機構を側面、退避状態及び断面で示した説明図 図13の退避機構の組立分解構造を示した説明図 ラッチ受け部を下側に回動して前方から退避させる退避機構を側面及び断面で示した説明図 図15のラッチ受け部の退避機構を平面及び正面から示した説明図 図15の退避機構の組立分解構造を示した説明図 ラッチ受け部を水平回りに回動して前方から退避させる退避機構を側面及び断面で示した説明図 図18の退避機構の動きを平面から示した説明図 図18の退避機構の組立分解構造を示した説明図
[消火栓装置の概要]
図1は消火栓装置の実施形態を正面から示した説明図、図2は消火栓装置の前面化粧枠を外して筐体内部構造を示した正面図、図3は消火栓装置の内部構造を示した平面図である。
図1に示すように、消火栓装置10は、消火栓側と消火器側に筐体12−1,12−2を分割した構造であり、前面に分割した化粧14−1,14−2を各々装着し、筐体12−1,12−2に対し必要な機器及び部材を組付けた後に連結固定し、この状態でトンネル現場に搬入して架台11上に設置している。
右側の化粧14−1の扉開口部16は上下に2分割し、下側扉開口部にヒンジ21により下向きに開く前傾式の消火栓扉18を配置し、上側扉開口部にヒンジ23により上向きに開く保守扉として機能する上扉22を配置し、その内部を、図2に示すように、ホース収納部37及びバルブ類収納部38としている。
消火栓扉18は、後の説明で明らかにする消火栓扉保持構造により閉鎖状態に保持しており、上部中央に設けたハンドル20を手前に引くことで保持を解除して前方に開くことができる。
上扉22は、後の説明で明らかにする上扉保持構造により閉鎖状態に保持しており、消火栓扉18を開いた状態で上扉22の下側に手を入れて手前に引くことで、保持を解除して上向きに開くことができる。
扉開口部17の右側には、ヒンジ25により右に横開きする電装品扉24を設け、ここに赤色表示灯26、発信機(手動通報装置)28及び応答ランプ30を設け、また電装品扉24の内側には電話ジャックを設けている。
赤色表示灯26は常時点灯し、消火栓装置10の設置場所が遠方から分かるようにしている。火災時には、発信機28を押して押し釦スイッチをオンすると、発信信号が監視室の防災受信盤に送信されて火災警報が出され、これに伴い応答信号が防災受信盤から送られて、応答ランプ30を点灯し、更に、赤色表示灯26が点滅する。
電装品扉24の左側には、ヒンジ35により左に横開きする消火器扉32を設け、図3に示すように、消火器収納部40に2本の消火器39を収納している。消火器扉32は、後の説明で明らかにする消火器扉保持構造により閉鎖位置に保持しており、扉右端の略中央に設けたハンドル34を手前に引くことで、閉鎖保持を解除して消火器扉32を左側に開くことができる。また、消火器扉32の下側には覗き窓36を設け、外部から消火器の収納状態の有無を確認可能としている。
図2に示すように、筐体12−1の左側にはホース収納部37を形成し、その右側にバルブ類収納部38を形成している。ホース収納部37には、ホースバケット構造41を設ける。ホースバケット構造41は、筐体12−1の前面開口の左右方向における略中央となる位置に、ホース取出口45を仕切り形成するようにパイプ部材を配置し、ホース取出口45の上側には右端を開放した片持ち構造のパイプ部材49を設け、ホース取出口45の下側には前方に張出し形成された張出ホースガイド47を設け、更に、ホース取出口45の右側に取付板46を配置し、取付板46から奥行き方向に、図3に示すように、2本の支持ロッド51を配置している。また、ホースバケット構造41を設けた筐体12−1の天井側と底部側に仕切プレート43a,43bを配置している。
ホース取出口45及び張出ホースガイド47は、ホース44を引き出す際に内巻きしているホース44が崩れたり、筐体12−1に収納されている機器に擦れてホース44が損傷したり折れたりすることを防ぎ、更に、開放している消火栓扉18の右端又は左端にホース44が引っかかって引き出せなくなることを防ぐ。特に、張出ホースガイド47はホース44を左方向に引き出す際のホースの急激な折れ曲がりを緩和して滑らかな引き出しを可能とする。
ホースバケット構造41、仕切プレート43a,43b、取付板46及び筐体内壁で囲まれたホース収納部37には、ホース44を内巻きして収納している。ここで、ホース収納部37へのホース44の巻き込みは、扉開口部16から見て右巻きとなるようにホース44を巻き込んでいる。
ホース取出口45の上側に片持ち構造で配置したパイプ部材49には、右端の開放端からゴム製の滑り止めチューブを嵌め入れ、内巻により収納したホース44との接触摩擦を高めてホース44の崩れを防ぐことを可能としている。なお、片持ち構造としているのは、滑り止めチューブが摩耗した場合に交換できることに配慮しているためである。
ホース44の先端にはノズル48を装着し、ノズル48は放水部とハンドルで構成しており、取付板46に配置したノズルホルダに着脱自在に保持している。
ホース収納部37の右側に形成したバルブ類収納部38には、ポンプ設備からの配管を接続する消火栓接続口50からホース44に至る配管系統に、給水弁52、消火栓弁54、自動調整弁56、メンテナンス装置58等を設けている。消火栓弁54は消火栓弁開閉レバー54aにより開放操作され、図示しない消火栓弁開放スイッチをオンしてポンプ起動信号を外部に出力するようにしている。
[消火栓扉と上扉の保持構造]
図4はホース収納部の構造を示した正面図、図5は消火栓装置の筐体と扉を設けた化粧枠の組立分解構造を平面から示した説明図、図6は消火栓扉及び上扉の開閉構造を側面から示した説明図、図7は消火栓扉の筐体と消火栓扉及び上扉を設けた化粧枠の組立分解構造を側面から示した説明図、図8は消火栓装置の筐体とマグネット吸着による消火栓扉及び上扉の保持構造を側面から示した説明図、図9は筐体側に支持固定されるラッチ受け部を取り出して側面、平面及び正面から示した説明図、図10はハンドル操作によるラッチとラッチ受け部の係合による保持と保持解除を模式的に示した説明図である。
(消火栓扉の保持構造)
図4乃至図7に示すように、消火栓扉18を閉鎖状態に保持する消火栓扉保持構造は、筐体12−1のホース収納部37に配置したホースバケット構造41の筐体開口の略中央に位置するパイプ部材42を筐体12−1に固定した支持部材に利用し、パイプ部材42の上端にラッチ受け部70を支持固定している。
ラッチ受け部70は、図9(A)〜(C)に示すように、パイプ部材42の先端に本体として機能する支持基台72の後端を固定して先端を前方に向け、支持基台72の先端側の上部にラッチ受け部材として機能するラッチ受け金具74を配置し、2本のボルト77を通して下側からナット78により締め付け固定している。ラッチ受け金具74は先端側に矩形のラッチ穴76を開口しており、ラッチ穴76の先端側には上向きにラッチガイド75を起立している。
ボルト77を通すラッチ受け金具74又は支持基台72の通し穴は、その何れか一方を前方向に長い長穴とすることで位置調整機構を構成しており、ラッチ穴76に係合する消火栓扉18のハンドル20に設けたラッチ60に対する位置決め調整を可能としている。
パイプ部材42に支持固定したラッチ受け部70の前には、消火栓扉18に設けたハンドル20が位置する。ハンドル20は例えば図7の組立分解構造に示すように、扉内側に位置するハンドル20の上部にラッチ60を突出しており、消火栓扉18を閉鎖すると、ラッチ60が筐体12−1側のパイプ部材42に支持固定したラッチ受け部70のラッチ穴76に下側から係合し、消火栓扉18を閉鎖状態に保持する。
即ち、図10(A)に模式的に示すように、消火栓扉18に設けたハンドル20は、軸64により回動自在なハンドルレバー62を備え、ハンドルレバー62と一体に後方に作動レバー66を設けており、スプリング68により上方に付勢しているラッチ60の中央に作動レバー66の先端を連動自在に配置している。
ハンドルレバー62が閉鎖位置にある場合、ラッチ60は先端を上部に突出し、パイプ部材42の先端に支持固定した支持基台72に設けたラッチ受け部70におけるラッチ受け金具74のラッチ穴76にラッチ60の先端を係合し、消火栓扉18を閉鎖状態に保持している。
消火栓扉18を開放する場合には、図10(B)に示すように、ハンドルレバー62を手前に引くと、作動レバー66の回動によりラッチ60が押し下げられ、ラッチ受け部70のラッチ穴76からラッチ60の先端の係合が外され、図10(C)に示すように、消火栓扉18を開くことができる。
これにより図6(A)に示すように、通常状態で消火栓装置10の消火栓扉18は、ハンドル20のラッチをラッチ受け部70に係合することで閉鎖状態に保持しており、消火栓装置10を使用する場合には、ハンドル20の操作により保持を解除することで、図6(B)に示すように、消火栓扉18を開放位置に開くことができる。
このような消火栓扉18の保持構造によれば、上扉22に対するラッチ60の係合による保持構造ではなく、筐体12−1側に固定しているホースバケット構造41のパイプ部材42に固定支持したラッチ受け部70に対するハンドル20のラッチ60の係合により閉鎖状態に保持する構造となり、地震や車両の通行による振動、特に前後方向の強い振動が加わった場合にも、上扉22と消火栓扉18が同時に開放方向へ動くことで消火栓扉18が開放するという問題を解消し、消火栓扉18をしっかりと筐体12−1側に係止して閉鎖状態に保持することができ、振動等による誤った扉開放を確実に防止することを可能とする。
なお、本実施形態では、ホースバケット構造41のパイプ部材42にラッチ受け部70を支持固定することで、筐体12−1側に支持固定しているが、ホースパケット構造41のパイプ部材を利用せず、筐体12−1の背面に固定した固定支持位置やアングル部材を利用してラッチ受け部70を筐体12−1側に支持固定しても良い。
(消火栓扉の磁気吸着保持)
また、本実施形態の消火栓扉18にあっては、図1及び図8に示したように、ハンドル20のラッチ60を筐体側に固定支持したラッチ受け部70に係合して保持する構造に加え、マグネット吸着による保持構造も設けている。
マグネット吸着による保持構造は、図8(A)に示すように、筐体12−1側にマグネット82を固定し、これに相対した消火栓扉18の裏面に磁性材料を用いた吸着板84を配置しており、ハンドル20の開放操作による保持解除により消火栓扉18を手前に引くことで、図8(B)に示すように、消火栓扉18の吸着板84とマグネット82の磁気吸着による保持を解除して、消火栓扉18を開くことができる。
なお、消火栓扉18の保持構造は、マグネット吸着を設けずに、ハンドル20のラッチ60を筐体側に固定支持したラッチ受け部70に係合して保持する構造のみとしても良い。
(上扉の保持構造)
消火栓扉18の上側に設けた上扉22の保持構造は、図1、図6及び図7に示すように、上扉22の下端内側から下方に舌状の張出片80を延在し、張出片80の先端側を消火栓扉18の裏側に当接することにより、上扉22を閉鎖状態に保持する構造としている。
また、本実施形態の上扉22にあっては、上扉22から延在した張出片80を消火栓扉18の裏側に当接して閉鎖状態に保持する構造に加え、図8に示すように、マグネット吸着による保持構造も設けている。
マグネット吸着による上扉22の保持構造は、図8(A)に示すように、筐体12−1側にマグネット86を固定し、これに相対した上扉22の裏面に磁性材料を用いた吸着板88を配置しており、消火栓扉18を開いた状態で上扉22の下側から手を入れて手前に引くことで、図8(B)に示すように、上扉22の吸着板88とマグネット86の磁気吸着による保持を解除して、上扉22を開くことができる。
このような上扉22の保持構造によれば、上扉22に消火栓扉18のラッチ受け部を設ける必要がなくなり、また張出片80とマグネット吸着により閉鎖状態に保持することから、上扉22自らを固定するための構造が簡単となり、故障発生や加工費用を抑えることができる。
また、上扉22は上方に持上げることで簡単に開放できるので、図2に示すように、消防隊用の給水栓を備えた給水弁52を上扉22側に配置していても、上扉22の開放方法が分からないなど問題が無く、緊急時に上扉22の開放が容易に可能であり、同様に、上扉22を開いて行う保守点検が容易に可能となる。
更に、消火栓扉18が開放しようとするときの荷重を上扉22が直接受けることが無くなるため、上扉22に加わる荷重により発生した扉の歪みによって上扉22が開放ができなくなるようなことが無くなる。
なお、本実施形態にあっては、上扉22の保持構造として、張出片80による保持構造とマグネット吸着による保持構造の両方を設けているが、何れか一方による保持構造としても良い。
[消火器扉と電装品扉の保持構造]
図11は消火器扉と電装品扉の保持構造を平面で示した説明図、図12は消火器扉と筐体の組立分解構造を側面から示した説明図である。
(消火器扉の保持構造)
図11及び図12に示すように、消火器扉32を閉鎖状態に保持する消火器扉保持構造は、化粧枠14−2に設けた電装品扉24の内側の消火器扉32寄りの位置にアングル部材92を起立して筐体12−2に先端及び下端を固定し、アングル部材92の略中央に固定支持板94を固定し、固定支持板94にラッチ受け部90を支持固定している。
ラッチ受け部90は、図9(A)〜(C)に示した消火栓扉側と同様に、支持基台の先端側の上部にラッチ受け金具を配置してボルトとナットにより締め付け固定しており、ラッチ受け金具には矩形のラッチ穴を開口している。
固定支持板94及びアングル部材92を介して筐体12−2に支持固定したラッチ受け部90の前には、消火器扉32に設けたハンドル34が位置する。ハンドル34は上部にラッチ96を突出しており、消火器扉32を閉鎖すると、ラッチ96が筐体12−2側に支持固定したラッチ受け部90のラッチ穴に下側から係合し、消火器扉32を閉鎖状態に保持する。
このような消火器扉32の保持構造によれば、電装品扉24に対するラッチ96の係合による保持構造ではなく、筐体12−2側に固定しているラッチ受け部90に対するハンドル34のラッチ96の係合により閉鎖状態に保持する構造となり、地震や車両の通行による振動、特に前後方向の強い振動が加わった場合にも、電装品扉24と消火器扉32が同時に開放方向へ動くことで消火器扉32が開放するという問題を解消し、消火器扉32をしっかりと筐体12−2側に係止して閉鎖状態に保持することができ、振動等による誤った扉開放を確実に防止することを可能とする。
なお、本実施形態の消火器扉32の保持構造としては、ハンドル34のラッチ96を筐体12−2側に固定支持したラッチ受け部90に係合して保持する構造に加え、マグネット吸着による保持構造も設けるようにしても良い。
(電装品扉の保持構造)
消火器扉32の右側に設けた電装品扉24の保持構造は、図1及び図11に示すように、電装品扉24の開放端となる左端裏側の2箇所から消火器扉32の内側に張出片98を延在し、張出片98の先端側を消火器扉32の裏側に当接することにより、電装品扉24を閉鎖状態に保持する構造としている。
このような電装品扉24の保持構造によれば、電装品扉24に消火器扉32のラッチ受け部を設ける必要がなくなり、また張出片98による消火器扉32の裏側当接で閉鎖状態に保持することから、電装品扉24自らを固定するための構造が簡単となる。
また、電装品扉24を開いて電装品の補修用作業を行う場合、電装品扉24を開いても消火器扉32を閉鎖状態に保持しておくことができ、車両の通行等に伴う風の影響で消火器扉32が閉鎖する方向に動き、作業がやりにくくなったり、人に当ってけがをすることを防止できる。
なお、電装品扉24の保持構造の他の実施形態として、電装品扉24をマグネット吸着により保持する構造としても良い。更に、電装品扉24の保持構造として、張出片98による保持構造とマグネット吸着による保持構造の両方を設けるようにしても良い。
[消火栓扉保持構造の退避機構]
図1乃至図7及び図9に示した消火栓扉18の保持構造にあっては、ホースバケット構造41のパイプ部材42の先端にラッチ受け部70を支持固定しており、ラッチ受け部70はホース収納部37の前方に飛び出しているため、消火作業に使用したホース44をホース収納部37に巻き戻す作業を行う場合に邪魔となり、作業者によっては、ラッチ受け部70に腕等が当たってけがをする恐れがある。
そこで、ラッチ受け部70を消火栓扉18のラッチ60が係合する位置から遠ざかる方向に退避させる退避機構を設ける。
(ラッチ受け部の下方回動による退避機構)
図13はラッチ受け部を下側に回動して前方から退避させる退避機構を側面、退避状態及び断面示した説明図、図14は図13の退避機構の組立分解構造を示した説明図である。
図13及び図14に示すように、本実施形態のラッチ受け部70は、筐体固定側となるパイプ部材42の先端に、支持基台100の後端側を軸ピン102により回動自在に装着している。即ち、支持基台100は両側を下向きに屈曲したエプロン部を形成して強度を高めており、エプロン部の軸穴105及びパイプ部材42の軸穴42aに軸ピン102を通してナット103で抜け止めすることで、回動自在に支持している。
支持基台100の後部はパイプ部材42の先端を当接する位置まで延在しており、パイプ部材42の先端に支持基台100の後端が当接する位置に回動することで、支持基台100を水平に位置決めできる。
支持基台100の上部先端側には、図9の実施形態と同様に、ラッチ受け金具74を配置し、2本のボルト77を通して下側からナット78により締め付け固定している。ラッチ受け金具74は先端側に矩形のラッチ穴76を開口している。
ボルト77を通す支持基台72の通し穴は、前方向に長い長穴101としており、ラッチ穴76に係合する消火栓扉18のハンドル20に設けたラッチ60に対する位置決め調整を可能としている。
パイプ部材42に対し回動自在に支持基台100を支持する軸ピン102の挿入位置の下側のエプロン部分には、ナット104を溶接等により固定し、ナット104にロックボルト106を嵌め入れ、ロックボルト106の後端側には両端に抜け止めを形成した操作ロッド108をスライド自在に挿入している。
消火栓扉を閉鎖状態に保持する場合には、図13(B)に示すように、支持基台100及びラッチ受け金具74を水平状態に回動した位置で、操作ロッド108の操作によりロックボルト106を回してパイプ部材42に押圧することで、ラッチ受け金具74を水平位置に固定保持している。
使用したホースをホース収納部に巻き戻す作業を行う場合には、操作ロッド108を回してロックボルト106を緩め、これにより図13(D)に示すように、支持基台100及びラッチ受け金具74を下向きに回動し、ラッチ受け部70を下側後方の位置に退避させ、ホースの収納作業を行い易くし、また、ラッチ受け部70に腕等が当たって作業をする人けがをすることを確実に防止可能とする。
(ラッチ受け部の上方回動による退避機構)
図15はラッチ受け部を上側に回動して前方から退避させる退避機構を側面、退避状態及び断面で示した説明図、図16は図15のラッチ受け部の退避機構を平面及び正面から示した説明図、図17は図15の退避機構の組立分解構造を示した説明図である。
図15乃至図17に示すように、本実施形態のラッチ受け部70は、筐体固定側となるパイプ部材42の先端に、支持基台110の後端側を軸ピン102により上向きに回動自在に装着している。即ち、支持基台110は両側を下向きに屈曲したエプロン部として強度を高めており、エプロン部の軸穴115及びパイプ部材42の軸穴42aに軸ピン102を通してナット103で抜け止めすることで、回動自在に支持している。
支持基台110の水平部はパイプ部材42の手前の位置で下方に屈曲することでストッパー部110aを形成しており、ストッパー部110aがパイプ部材42に当接することで、支持基台110を水平に位置決めする。
支持基台110の上部先端側には、図9の実施形態と同様に、ラッチ穴76を開口したラッチ受け金具74を配置し、2本のボルト77を通して下側からナット78により締め付け固定している。ボルト77を通す支持基台110の通し穴は、前方向に長い長穴111としており、ラッチ穴76に係合する消火栓扉18のハンドル20に設けたラッチ60に対する位置決め調整を可能としている。
パイプ部材42に対し回動自在に支持基台110を支持する軸ピン102の挿入位置の下側のエプロン部には、ナット104を溶接等により固定し、ナット104にロックボルト106を嵌め入れ、ロックボルト106の先端側には両端に抜け止めを形成した操作ロッド108をスライド自在に挿入している。
消火栓扉を閉鎖状態に保持する場合には、図15(A)に示すように、支持基台110及びラッチ受け金具74を水平状態に回動した位置で、操作ロッド108の操作によりロックボルト106を回してパイプ部材42に押圧することで、ラッチ受け金具74を水平位置に固定保持している。
使用したホースをホース収納部に巻き戻す作業を行う場合には、操作ロッド108を回してロックボルト106を緩め、これにより図15(C)に示すように、支持基台110及びラッチ受け金具74を上向きに回動し、ラッチ受け部70を上側後方の位置に退避させ、ホースの収納作業を行い易くし、また、ラッチ受け部70に腕等が当たって作業をする人けがをすることを確実に防止可能とする。
(ラッチ受け部の旋回による退避機構)
図18はラッチ受け部を水平回りに旋回して前方から退避させる退避機構を側面及び断面で示した説明図、図19は図18の退避機構の動きを平面からから示した説明図、図20は図18の退避機構の組立分解構造を示した説明図である。
図18乃至図20に示すように、本実施形態のラッチ受け部70は、支持基台122の後方下側に溶接等により回転筒120を固定し、回転筒120を筐体固定側となるパイプ部材42の先端に嵌め入れて水平回りに旋回自在に支持している。
支持基台122の上部先端側には、図9の実施形態と同様に、ラッチ穴76を開口したラッチ受け金具74を配置し、2本のボルト77を通して下側からナット78により締め付け固定している。ボルト77を通す支持基台122の通し穴は、前方向に長い長穴124としており、ラッチ穴76に係合する消火栓扉18のハンドル20に設けたラッチ60に対する位置決め調整を可能としている。
パイプ部材42の先端に挿入した回転筒120の周側部分には、ナット104を溶接等により固定し、ナット104にロックボルト106を嵌め入れ、ロックボルト106の後端側には、両端に抜け止めを形成した操作ロッド108をスライド自在に挿入している。
本実施形態のラッチ受け部70にあっては、消火栓扉を閉鎖状態に保持する場合には、図19(A)に示すように、支持基台122及びラッチ受け金具74を前方に向くように旋回して停止した位置で、操作ロッド108の操作によりロックボルト106を回してパイプ部材42に押圧することで、消火栓扉のハンドルに設けたラッチをラッチ受け部70に係合して閉鎖状態に保持可能とする位置に固定保持している。
使用したホースをホース収納部に巻き戻す作業を行う場合には、操作ロッド108を回してロックボルト106を緩め、これにより図19(B)に示すように、支持基台122及びラッチ受け金具74を左回り(右回りでも良い)に旋回し、ラッチ受け部70を側方に旋回した位置に退避させ、ホースの収納作業を行い易くし、また、ラッチ受け部70に腕等が当たって作業をする人けがをすることを確実に防止可能とする。
なお、図13乃至図20に示したラッチ受け部70の退避機構は一例であり、ラッチ受け部70を消火栓扉18のラッチ60が係合する位置から遠ざかる方向に退避させる適宜の退避機構が含まれる。
[本発明の変形例]
上記の実施形態にあっては、ホースを筐体内に内巻きして収納した内巻き方式の消火栓装置を例にとるものであったが、ホースをリールに巻いて筐体に収納するリール方式の消火栓装置についても、同様にして適用できる。
また、上記の実施形態は、消火栓扉を設けた消火栓装置について、ホースバケット構造の取付板にノズルを保持し、消火栓弁操作レバーを消火栓弁に直接設けて場合を例にとっているが、消火栓扉の扉裏面にノズルを保持すると共に消火栓弁開閉レバーを備えた操作箱を設け、操作箱と消火栓弁との間をワイヤー連結により遠隔操作により開閉する構造とした消火栓装置に適用しても良い。
また、本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:消火栓装置
11:架台
12−1,12−2:筐体
14−1,14−2:化粧
16,17:扉開口部
18:消火栓扉
20,34:ハンドル
21,23,25,35:ヒンジ
22:上扉
24:電装品扉
32:消火器扉
37:ホース収納部
38:バルブ類収納部
40:消火器収納部
41:ホースバケット構造
42,49:パイプ部材
43a,43b:仕切プレート
44:ホース
45:ホース取出口
46:取付板
47:張出ホースガイド
48:ノズル
50:消火栓接続口
52:給水弁
54:消火栓弁
56:自動調整弁
58:メンテナンス装置
60,96:ラッチ
62:ハンドルレバー
64:軸
66:作動レバー
70,90:ラッチ受け部
72,100,110,122:支持基台
74:ラッチ受け金具
76:ラッチ穴
80,98:張出片
82,86:マグネット
84,88:吸着板
92:アングル部材
94:固定支持板
101,111,124:長穴
102:軸ピン
103,104:ナット
106:ロックボルト
108:操作ロッド
110a:ストッパー片
120:回転筒

Claims (4)

  1. 筐体前面の開口に隣接して第1の扉と第2の扉を扉合せ面が遠ざかる方向に開閉自在に設けた消火栓装置に於いて、
    ハンドル操作により連動するラッチを係合して前記第1の扉を閉鎖状態に保持するラッチ受け部を、前記筐体側の支持部材に固定した扉保持構造を設け
    前記ラッチ受け部は、
    前記筐体側の支持部材に固定される本体と、
    ラッチ穴を形成したラッチ受け部材と、
    前記ラッチ受け部材を前記本体に対し位置調整自在に固定する位置調整機構と、
    を設けたことを特徴とする消火栓装置。
  2. 筐体前面の開口に隣接して第1の扉と第2の扉を扉合せ面が遠ざかる方向に開閉自在に設けた消火栓装置に於いて、
    前記第1の扉は、筐体前面の開口に下向きに開閉自在な消火栓扉であり、
    前記第2の扉は、前記消火栓扉の上側に上向きに開閉自在な上扉であり
    ハンドル操作により連動するラッチを係合して前記消火栓扉を閉鎖状態に保持するラッチ受け部を前記筐体側に固定した消火栓扉保持構造を設け、
    前記ラッチ受け部を、前記筐体内に設けたホース収納部の一部を形成するパイプ部材、又は筐体内に支持固定した支持部材に固定したことを特徴とする消火栓装置。
  3. 筐体前面の開口に隣接して第1の扉と第2の扉を扉合せ面が遠ざかる方向に開閉自在に設けた消火栓装置に於いて、
    前記第1の扉は、筐体前面の開口に下向きに開閉自在な消火栓扉であり、
    前記第2の扉は、前記消火栓扉の上側に上向きに開閉自在な上扉であり、
    ハンドル操作により連動するラッチを係合して前記消火栓扉を閉鎖状態に保持するラッチ受け部を、前記筐体側に固定した消火栓扉保持構造と、
    前記ラッチ受け部を前記ラッチが係合する位置から遠ざかる方向に退避させる退避機構と、
    を設けたことを特徴とする消火栓装置。
  4. 筐体前面の開口に隣接して第1の扉と第2の扉を扉合せ面が遠ざかる方向に開閉自在に設けた消火栓装置に於いて、
    前記第1の扉は、消火器収納部を形成した筐体開口に横開き自在に設けた消火器扉であり、
    前記第2の扉は、前記消火器扉に隣接して横開き自在に設けた電装品扉であり
    ハンドルの操作により出没するラッチを係合して前記消火器扉を閉鎖状態に保持するラッチ受け部を、前記筐体側の支持部材に固定した消火器扉保持構造を設けたことを特徴とする消火栓装置。
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