JP4522228B2 - 天蓋開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、荷箱の天蓋を開閉する天蓋開閉装置に関するものである。本発明の天蓋開閉装置は、トラック等の車両や貨物列車等に設置される荷箱の天蓋開閉装置として好適であり、特に車両等に対して着脱可能なコンテナ型の荷箱の天蓋開閉装置として推奨される構成である。
従来から、様々な物を収容するために、天蓋を備えた荷箱が使用されている。例えば産業廃棄物や臭気の強い物などを収容する場合には、荷箱を開放状態にすると周囲に悪影響を及ぼすため、内容物を外気と遮断するために天蓋を設ける必要がある。この天蓋を設けた荷箱が、下記の特許文献1に開示されている。
実用新案登録第2534533号公報
特許文献1に開示された天蓋開閉装置は、油圧シリンダーによって天蓋を開閉するものである。また特許文献1に開示された天蓋開閉装置は、天蓋をロックするロック機構を備えている。特許文献1に開示された天蓋開閉装置のロック機構は、荷箱本体の側面側に張り出している。
上記した様に特許文献1に開示された天蓋開閉装置では、天蓋をロックするロック機構を備えており、当該ロック機構が荷箱本体の側面側に張り出している。
そのため荷箱本体から張り出した部分が車両等の走行中に他の物に引っ掛かることがある。すなわち上記した箱体は、相当の容積を持つので、運転者は車両走行中にその全体を把握することが困難である。そのため運転者が相当に注意を払っていても、ロック機構が構造物と衝突することがある。例えば狭い道路では、居酒屋の提灯や道路標識、看板等の突起物が道路側に突出している場合が多い。狭い道路を走行する場合には、運転者も相当に注意を払っているが、荷箱本体から張り出したロック機構等が、接触する場合がある。
また車両等に対して着脱可能なコンテナ型の箱体においては、車両等に箱体を積み込んだり積み下ろす作業が日常的に行われる。この様なコンテナ型の箱体では幅方向の出っ張りは作業の邪魔であり、また安全性を阻害するものである。
さらに左右のどちら側からでも開くことができる天蓋開閉装置の場合、一見してどちら側のヒンジがロックされているのかが判別しにくく、しかも、油圧機構で天蓋を開く構成を採用すると、ロックが解除されていないにも関わらず、油圧機構を作動させた場合にはロック機構を破損する恐れがあり、また、両側のヒンジのロックが解除された状態で油圧機構を作動させた場合には、荷箱から天蓋が外れてしまう恐れもある。
そこで、本発明では、レイアウトの簡素化が可能であって幅方向への出っ張りを少なくすることができる天蓋開閉装置の提供を目的とする。また併せて本発明は、ヒンジ部がロックされているか否かが一見して判別可能である天蓋開閉装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、上部側に開口を有する荷箱本体と、荷箱本体の開口に設けられる天蓋部を有し、当該天蓋部を開閉させる天蓋開閉装置において、前記天蓋部の少なくとも一端側にヒンジピンが設けられ、荷箱本体の上面側には前記ヒンジピンに対応するヒンジ保持部を備え、当該ヒンジ保持部はヒンジピンの下面側を支持する支承片とフック部材とを有し、フック部材はヒンジピンを押さえる部位を有すると共に支持軸を中心として回動可能であり、前記支持軸は前記ヒンジ保持部の係合時を基準としてヒンジピンの荷箱本体の幅方向外側にあり、当該ヒンジ保持部のフック部材は対応するヒンジピンに係合・離脱可能であり、前記ヒンジ保持部の係合時においては前記フック部材は前記支持軸を中心として回動しフック部材のヒンジピンを押さえる部位がヒンジピンの上部側からヒンジピンに向かって移動してヒンジピンを上部側から押さえ付けて保持することを特徴とする天蓋開閉装置である。
本発明の天蓋開閉装置では、天蓋部に設けられたヒンジピンをヒンジ保持部で保持する構成を採用している。そして本発明の天蓋開閉装置では、ヒンジ保持部は、荷箱本体の上面側に設けられている。加えて、本発明の天蓋開閉装置では、ヒンジ保持部はヒンジピンを上部側から押さえ付けて保持する様に係合する。そのため本発明の天蓋開閉装置は、荷箱本体の幅方向への張り出しが少ない。
また請求項2に記載の発明は、上部側に開口を有する荷箱本体と、荷箱本体の開口に設けられる天蓋部を有し、当該天蓋部を開閉させる天蓋開閉装置において、前記天蓋部の両端側にヒンジピンが設けられ、荷箱本体の上面側には前記ヒンジピンに対応するヒンジ保持部を備え、当該ヒンジ保持部はヒンジピンの下面側を支持する支承片とフック部材とを有し、フック部材はヒンジピンを押さえる部位を有すると共に支持軸を中心として回動可能であり、前記支持軸は前記ヒンジ保持部の係合時を基準としてヒンジピンの荷箱本体の幅方向外側にあり、当該ヒンジ保持部のフック部材は対応するヒンジピンに係合・離脱可能であり、前記ヒンジ保持部の係合時においては前記フック部材は前記支持軸を中心として回動しフック部材のヒンジピンを押さえる部位がヒンジピンの上部側からヒンジピンに向かって移動してヒンジピンを上部側から押さえ付けて保持し、天蓋部の一端側に設けられたヒンジピンに対してこれに対応するヒンジ保持部を係合させると共に、天蓋部の他端側に設けられたヒンジピンに対してこれに対応するヒンジ保持部の係合を解いた状態においては、ヒンジ保持部に係合されたヒンジピンを中心として天蓋部の回動が可能であり、両端側に設けられたヒンジピンに対してこれに対応するヒンジ保持部を係合させると天蓋部の回動が不能となることを特徴とする天蓋開閉装置である。
本発明の天蓋開閉装置においても、天蓋部に設けられたヒンジピンをヒンジ保持部で保持する構成と、ヒンジ保持部をヒンジピンの上部側から押さえ付けて保持させる構成とを採用しており、荷箱本体の幅方向への張り出しが少ない。
さらに加えて、本発明の天蓋開閉装置は、天蓋部の両端側にヒンジピンが設けられている。そのため本発明の天蓋開閉装置は、天蓋を両方向に開くことができる。また本発明の天蓋開閉装置では、天蓋部をロック状態とすることもできる。
すなわち本発明の天蓋開閉装置では、天蓋部の一端側に設けられたヒンジピンに対してこれに対応するヒンジ保持部を係合させると共に、天蓋部の他端側に設けられたヒンジピンに対してこれに対応するヒンジ保持部の係合を解いた状態においては、ヒンジ保持部に係合されたヒンジピンを中心として天蓋部の回動が可能である。そして本発明では、天蓋部の両側に同様の構造を有するので、天蓋をいずれのヒンジピンを中心としてでも回動させることができる。また両端側に設けられたヒンジピンに対してこれに対応するヒンジ保持部を係合させると天蓋部の回動が不能となるので、天蓋部をロック状態とすることもできる。
また請求項3に記載の発明は、ヒンジピンは天蓋部の両端にそれぞれ複数設けられ、対応するヒンジ保持部は荷箱本体の開口に沿って二列に設けられ、各ヒンジ保持部はヒンジピンを上部側から押さえ付けて保持するフック部材を備え、各列のヒンジ保持部のフック部材はそれぞれ共通のトルクシャフトを経由して動力伝達を受けて動作し、さらに前記各トルクシャフトはそれぞれ個別の開閉レバーによって回動されることを特徴とする請求項1又は2に記載の天蓋開閉装置である。
本発明の天蓋開閉装置では、各ヒンジ保持部はヒンジピンを上部側から押さえ付けて保持するフック部材を備え、各列のヒンジ保持部のフック部材はそれぞれ共通のトルクシャフトを経由して動力伝達を受けて動作する。そのため本発明の天蓋開閉装置では、一方の列の各ヒンジ保持部を一度に動作させることができ、天蓋部のロックや開閉が容易である。また本発明では、トルクシャフトによって動力を伝達するが、一般にトルクシャフトは、横方向への張り出しはない。そのため本発明の天蓋開閉装置は、荷箱本体の幅方向への張り出しが少ない。
さらに本発明の天蓋開閉装置では、トルクシャフトはそれぞれ個別の開閉レバーによって回動される。そのため開閉レバーの姿勢によって天蓋部のロック状態や開閉方向を知ることができる。
また請求項4に記載の発明は、前記荷箱本体は、上部に天板が設けられ、ヒンジ保持部及びトルクシャフトはいずれも前記天板上に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれかに記載の天蓋開閉装置である。
本発明の天蓋開閉装置では、荷箱本体の上部に天板が設けられており、ヒンジ保持部がこの天板上に設けられているから、荷箱本体の幅方向への張り出しが極めて少ない。
また本発明の関連発明は、上部側に開口を有する荷箱本体と、荷箱本体の開口に設けられる天蓋部を有し、当該天蓋部を開閉させる天蓋開閉装置において、前記天蓋部の両側にヒンジ部が設けられ、さらに当該両側に設けられたヒンジ部の内の一方側を荷箱本体に係合・離脱させる一方側ヒンジ部係脱機構と、他方側のヒンジ部を荷箱本体に係合・離脱させる他方側ヒンジ部係脱機構を備え、前記ヒンジ部係脱機構によってヒンジ部を荷箱に係合した時には当該ヒンジ部において天蓋部は荷箱本体に対して保持され、一方の前記ヒンジ部係脱機構の係合を離脱した時には当該ヒンジ部における天蓋の荷箱への保持が解除され、両方のヒンジ部係脱機構により両側のヒンジ部を保持することによって天蓋部をロック状態とすることができ、二つのヒンジ部係脱機構のうちのいずれか一方のみの係合を離脱することによって天蓋の開放が可能となることを特徴とする天蓋開閉装置である。
本発明の関連発明の天蓋開閉装置では、天蓋部の両側にヒンジ部が設けられ、さらに二つのヒンジ部係脱機構を備える。そしてヒンジ部係脱機構によってヒンジ部を荷箱に係合した時には当該ヒンジ部において天蓋部は荷箱本体に対して保持され、前記ヒンジ部係脱機構の係合を離脱した時には当該ヒンジ部における天蓋の荷箱への保持が解除される。
そのため本発明の天蓋開閉装置では、ヒンジ部係脱機構を操作することにより、天蓋部をロック状態にしたり開放可能とすることができる。
また本発明の別の関連発明は、前記ヒンジ部係脱機構に操作レバーを設け、前記操作レバーを操作することにより前記ヒンジ部係脱機構の係合と離脱とを切り替えることができるように前記ヒンジ部係脱機構を構成し、前記操作レバーの向きにより、ヒンジ部が係合状態であるか離脱状態であるかを判別可能にした天蓋開閉装置である。
本発明の別の関連発明の天蓋開閉装置では、ヒンジ部係脱機構に係合と離脱とを切り替える操作レバーを設け、操作レバーの向きにより、ヒンジ部が係合状態であるか離脱状態であるか判別可能にした。そのため本発明の天蓋開閉装置では、操作レバーの向きにより、ヒンジ部がロック状態であるか又はロック解除されているかを判別可能であり、天蓋の開放時に、ロック解除されていないことに起因するロック機構の破損や、両方のヒンジ部のロックが解除されていることに起因して、天蓋が荷箱から外れる事故を回避することができる。また本発明の天蓋開閉装置では、どちら側から天蓋部を開くかを明白にすることができるので、天蓋部に干渉しそうな周囲の物を予め排除し、天蓋の開放を円滑に行うことができる。
さらに別の関連発明は、両ヒンジ部を、それぞれ天蓋部の一辺の複数箇所に配置して構成し、前記天蓋部の一辺の複数箇所に配置して構成したヒンジ部に対するヒンジ部係脱機構の係合と離脱を一斉に操作可能なトルクシャフト機構を設け、前記トルクシャフト機構で、前記各ヒンジ部のヒンジ部係脱機構の係合と離脱を切り替えるようにした天蓋開閉装置である。
さらに別の関連発明の天蓋開閉装置では、両ヒンジ部を、それぞれ天蓋の一辺の複数箇所に配置して構成し、天蓋の一辺の複数箇所に配置して構成したヒンジ部のロック機構のロックとロック解除とを一斉に操作可能なトルクシャフト機構を設け、トルクシャフト機構で、各ヒンジ部のロック機構のロックとロック解除とを切り替えるようにしたので、幅の広い天蓋の開閉を手動操作によって行う場合であっても、天蓋の一辺の複数箇所に配置したヒンジ部係脱機構の係脱を、一つの操作で同時に行うことができ、作業能率を向上させることができる。
請求項1乃至4に記載の天蓋開閉装置によると、荷箱本体の幅方向への張り出し物や突起物が少なく、安全性が高い。また車両等に箱体を積載する場合においては、車両の運転が容易となる。
請求項3に記載の天蓋開閉装置では、回転レバーや操作レバーが開閉のインジケータとしても機能し、天蓋部の開閉方向や、ロック状態を目視で判別することができる。
図1は、本発明を実施した天蓋開閉装置1で開閉する天蓋部2を備えた荷箱100の斜視図である。図1では、荷箱本体101と天蓋部2に関連する構成のみを図示しているが、荷箱100は、工場や様々な設備等に設置したり、車両や貨物列車等に搭載することもできる。
なお本実施例で示す天蓋開閉装置1は、コンテナ型の箱体に応用したものであり、図17に示すようにトラック50に搭載することができ、またトラック50から取り外すこともできる。そのために、荷箱本体101の前面には、フック係合部51が取り付けられている。フック係合部51は、荷箱本体101を図17の様にトラック50に搭載する際にトラックのフックと係合させるものである。
図4は、天蓋部2の斜視図である。天蓋部2は、図4に示すように天蓋本体2aにヒンジピン23b、把手28及び天蓋ロック機構12等が設けられたものである。
天蓋本体2aは、図4に示すように略長方形の板体である。天蓋本体2aは、図4の様に平行な長辺と、平行な短辺によって構成される長方形であり、その長辺側の二辺にヒンジピン23bが各二本ずつ設けられている。
すなわち天蓋本体2aの長辺には、二対のピン支持部23が設けられている。本実施形態では、ピン支持部23は、二枚の板体23aを平行に対向させた状態で、天蓋本体2aの長辺から突出させたものであり、ヒンジピン23bは、二枚の板体23aの間に設けられている。ヒンジピン23bは、具体的には丸棒である。本実施例では、前記した様に天蓋本体2aの長辺側の二辺にヒンジピン23bが各二本ずつ設けられており、ヒンジピン23bは、天蓋部2の両端側に有る。
また天蓋部2の上面側には把手が2本設けられている。把手28は、棒材によって作られたものであり、「コ」の字形状をしており、天蓋部2の短辺と平行に設けられている。
天蓋ロック機構12は、図15、16の様に、天蓋本体2aの長辺側から張り出された支持部41に取り付けられている。すなわち支持部41は、二枚の板材41aを平行且つ天蓋本体2aに対して垂直に配し、両者の間であって、その上端部に水平支持板41bを設けたものである。水平支持板41bには貫通孔が設けられ、当該貫通孔にはネジ軸42が挿通されている。一方、天蓋ロック機構12は、操作ハンドル12a、ネジ軸42、ピン41c、長板部材43、及びピン12bを備えている。操作ハンドル12aの中心部には、図示しない雌ねじが設けられており、前記した水平支持板41bの上部側において、水平支持板41bから突出したネジ軸42と螺合している。またネジ軸42の下端側には図示しない貫通孔が設けられ、当該貫通孔にピン41cが挿通されている。
また、平行に配された二枚の板材41aにはそれぞれ長孔41dが設けられている。前記したネジ軸42の下部のピン41cの両端は、当該二つの長孔41dに挿入されている。当該ピン41cは、長孔41dに沿って上下移動が可能である。さらにピン41cの両端近傍であって、前記した二枚の板材41aの間部分には、二片の長板部材43の一端側が取り付けられている。そして当該長板部材43の他端側には、ピン12bが取り付けられている。
上記した操作ハンドル12aを回転させると、天蓋ロック機構12の図示しない雌ねじと螺合するネジ軸42が昇降し、ネジ軸42の下端部に取り付けられたピン41cが、長孔41dに沿って昇降する。そのため、当該ピン41cと一体の長板部材43が昇降し、長板部材43の下端部のピン12bが昇降する。従って、本実施形態では、操作ハンドル12aを回転させると、下端側に配されたピン12bが水平姿勢を維持したままの状態で昇降する。
荷箱本体101は、鋼板の溶接構造によって作られた箱体であり、上部側に開口22を有する。図5は、荷箱本体101の一部を切断して示す断面斜視図である。荷箱本体101の断面形状は、概ね図5の様であり、上部に天板20が設けられている。天板20の中央には前記した開口22が有る。従って天板20は、内フランジとも言うべき形状であり、荷箱本体101の周壁の上端部が内側に向かって延びている。そのため天板20の上部側は水平且つ平坦であり、後記するヒンジ保持部3〜6やトルクシャフト16、17が配される。
天板20の内側の縁には、低い垂直壁49が設けてあり、開口22は、この垂直壁49で囲まれており、当該垂直壁49の上端部にはフランジ状の天蓋設置部21が形成されている。そして垂直壁49の上端部に設けられた天蓋設置部21には、パッキン9が設けられている。パッキン9はゴムや樹脂等の弾性を有する素材で作られたものである。
本実施例では、天蓋設置部21の上面にはパッキン9が設けてあるので、図1に示すように天蓋部2を閉鎖した際に、パッキン9(図5)によって天蓋部2と荷箱本体101の間の気密が保たれるようになっている。従って、天蓋部2を閉鎖すると、荷箱100内と外部とが遮断され、荷箱100内に収容した物(例えば、産業廃棄物や異臭を放つ物等)が、周囲に悪影響を及ぼすことがないようになっている。
また天板20の開口22を囲む垂直壁であってその長辺側の壁の長手方向両端近傍には、図1,2の様にフック44が設けられている。フック44は、前記した天蓋ロック機構12のピン12bが係合するものであり、下面側が開口する切り欠き44aを有する。
フック44は、天板20側に固着されている。ピン12bは、操作ハンドル12aを操作することにより位置調整することができ、フック44に係合される。
次に天蓋開閉装置1のヒンジ部10、11及びヒンジロック機構7、8(ヒンジ部係脱機構)について説明する。本実施形態では、これらのヒンジ部10、11及びヒンジロック機構7、8はいずれも荷箱本体101の天板20の上部側に設けられている。
ヒンジ部10は、ヒンジ保持部3、4等を備え、後記する様にトルクシャフト16(トルクシャフト機構)で動作される。同様にヒンジ部11は、ヒンジ保持部5、6を備え、トルクシャフト17によって動作される。
図3は、本発明を実施した天蓋開閉装置1を備えた荷箱100の平面図である。図1、図2では、全容を明確に図示できなかったが、図3に示すように天蓋開閉装置1の各構成部材が配置されている。図3に示すように、荷箱100の左右両側に、それぞれヒンジ部10、11が設けてあり、このヒンジ部10、11に関連して、天蓋部2を開放及び閉鎖するのに必要な構成部材が左右両側に設けてある。
つまり、同一の構成を備えたヒンジ部10とヒンジ部11が、天蓋部2の左右両端に各々配置されており、また、同一の構成を備えたヒンジロック機構8とヒンジロック機構7が、天蓋部2の前後両側に各々配置されている。さらに、ヒンジ保持部3〜6は、同じ構成を備えており、天蓋ロック機構12〜15も、同じ構成を備えている。
以下において、天蓋開閉装置1の各構成部材について詳述する。なお前記した様に、同一の構成を備えたヒンジ部10とヒンジ部11が、天蓋部2の左右両端に各々配置されており、また、同一の構成を備えたヒンジロック機構8とヒンジロック機構7が、天蓋部2の前後両側に各々配置されているので、一方のヒンジ部10及びヒンジロック機構7を例示して説明することとする。
図6は、天蓋開閉装置1の一連の構成部材を記載した斜視図である。図6においては、ヒンジ部10及びヒンジロック機構7を例示している。ただしヒンジ部10には二個のヒンジ保持部3、4があるが、図6においては、一方のヒンジ保持部4だけを図示し、さらに当該ヒンジ保持部4については、一方の支承片3aを破断して図示している。また図7は、ヒンジ保持部4の分解斜視図である。
図8(a)は、ヒンジ保持部4の右側面図であり、図8(b)は、図8(a)のA−A矢視図である。図8(c)は、フック3eが図8(b)の状態から反時計回りに回動してヒンジピン23bを解除可能にした状態を示している。図8(a)に示すように、ヒンジ保持部4は、天板20上に配置され、例えば溶接やボルト締め等により荷箱本体101に固定される。
ヒンジ保持部4は、図7、図8に示すように、台座3c、支承片3a、3b、クランク部材35、接続部材36、フック3e(フック部材)、フック支持軸3d及びフック停止軸3fによって構成されている。ヒンジ保持部3もヒンジ保持部4と同様の構成を備えているので、ヒンジ保持部4の構成のみを説明する。
台座3cは、略正方形の板体であり、当該台座3c上に二つの支承片3a、3bが平行に立設されている。支承片3a、3bは、図7に示すように、略五角形であり、上端部に切り欠き部3gが設けられている。切り欠き部3gは、後記する様に天蓋部2のヒンジピン23bが挿入される開口部であり、上端側が開口している。
また支承片3a、3bの下部には、トルクシャフト16が挿通される貫通孔が設けられている。また支承片3a、3bの上部には、フック3eの支持軸3dが挿通される貫通孔及びフック停止軸3fが挿通される貫通孔が設けられている。
フック3eは、後記する様にヒンジピン23bを上部から押さえて保持する部材であり、略楕円形をした板体である。またフック3eの本体部には、天蓋部2(図2)に設置したヒンジピン23bを押さえる切り欠き部3iが設けられている。フック3eの端部、すなわち前記した切り欠き部3iに対向する側の端部には、軸挿通用の貫通孔3jが設けられている。また切り欠き部3iと貫通孔3jの間には、ピン取付け孔3kが設けられている。
ヒンジ保持部3、4の二枚の支承片3a、3bは、台座3c上に平行に立設され、両者の間にフック支持軸3d及びフック停止軸3fが挿通されている。前記したフック3eは、フック支持軸3dに挿通され、フック支持軸3dを中心として回動可能である。またヒンジ保持部3,4の二枚の支承片3a、3bには後記するトルクシャフト16の一部が貫通している。
そしてトルクシャフト16にはクランク部材35が一体的に取り付けられている。またクランク部材35とフック3eの間には、接続部材36が設けられている。ここでトルクシャフト16にはクランク部材35が剛的に接続されており、クランク部材35はトルクシャフト16と一体的に回転する。これに対してクランク部材35と接続部材36、及び接続部材36とフック3eとの間は、各々ピンを介して接続され、これらの接続部は一連のリンク機構34を構成している。従ってトルクシャフト16を回転させると、これと一体のクランク部材35が回動し、接続部材36を介してフック3eを回動させることができる。ただし、図8(c)に示すように、フック3eは、停止部材3fに当接するため、反時計回りの回動角度は制限されている。
上記した様に、支承片3bの上部には、図2に示す天蓋部2に設置したピン支持部23のヒンジピン23bを嵌め込むための切り欠き部3gが設けてある。支承片3aにも、支承片3bと同様のシャフト16を貫通させる孔と、ヒンジピン23bを嵌め込むための切り欠き部が設けてある。図8(b)に示す状態では、ヒンジピン23bが両支承片3a、3bの切り欠き部3gとフック3eとでロックされており、また、図8(c)に示す状態では、フック3eが反時計回りに回動してヒンジピン23bのロックは解除されている。
図8(b)に示すように、切り欠き部3gの下端とヒンジピン23bの間には、隙間29が形成されている。この隙間29は、天蓋ロック機構によるパッキン9の締め代である。フックを横方向から係合させる従来の構造では、天蓋部2とパッキン9(図2)の間に異物が介在すると、ロックすることができないが、本発明の構造では、フック3eを上方からヒンジピン23bを押さえ付けるようにしたので、天蓋部2とパッキン9(図2)の間に異物が介在していても、ロックすることができる。
図1〜図3に示すようにヒンジ保持部3,4は、荷箱本体101の開口22の長辺側に沿って一列に並べられている。そしてヒンジ保持部3,4には、共通のトルクシャフト16が挿通されている。すなわち、図8(a)に示すように支承片3bには、ハブ16bが溶接で取付けられており、ハブ16bにトルクシャフト16が挿通される。ハブ16bには、グリスを給脂するためのグリスニップルが取り付けてある。
ヒンジ保持部3もヒンジ保持部4と同様の構成を備えており、ヒンジ保持部3とヒンジ保持部4とは、トルクシャフト16を回転させることにより、同時に操作できるようになっている。
トルクシャフト16は、荷箱本体101の開口22の長辺側と平行に配置され、前記したヒンジ保持部3、4の他に、二個の軸受け部材48a、48bによって支承されている。またトルクシャフト16の端部には、駆動機構部30(ヒンジ部係脱機構)が接続されている。すなわちトルクシャフト16の端部は、図6に示すようなクランク部材55、リンク部材33によって駆動機構部30と接続されている。両者の接続構造に先立って駆動機構部30の構造を説明する。
図9(a)は、図8のフック3eを回動させるための操作レバー18(開閉レバー)を備えた駆動機構部30の平面図である。図9(b)は、駆動機構部30の正面図である。図9(a)及び図9(b)に示すように、駆動機構部30は、台座30b、支柱30a、軸30c及び操作レバー18とで構成されている。
支柱30aは、図6に示すように溝型鋼の短材を立設したものである。そして支柱30aには、軸30cを支持する軸受30dが設けてある。図9(b)に示すように軸30cには、ハブ30gが嵌着されている。そして、このハブ30gには、突片31、32及び操作レバー18が固着されている。前記した突片31、32及び操作レバー18はハブ30gに対して一体的に固定されている。従って、操作レバー18を回動させると、同時に突片31、32も同じ角度だけ回動する。
また、支柱30aは、図6に示すように、台座30b上に固着されている。台座30bは、天板20に溶接で固定されている。
図9(b)に示すように、突片31には孔31aが設けてある。また、突片32には孔32aが設けてある。突片31の孔31aは、後述するリンク部材33の回動軸33aと接続されており、突片31とリンク部材33は、互いに回動可能に接続されている。
図10(a)は、フック3eのリンク機構34と、リンク部材33の正面図である。図10(b)は、図10(a)においてフック3eによるヒンジピン23bのロックを解除した状態のリンク機構34とリンク部材33の正面図である。図10(a)に示すように、リンク部材33は、回動軸33aとリンク部55aの間の距離を調整することができる調整部材37が設けてある。この調整部材37で、回動軸33aとリンク部55aの距離が適切な長さとなるように調整される。
図11(a)は、駆動機構部30及び駆動機構部30に接続されるリンク部材33の正面図である。また、図11(b)は、操作レバー18を回動させた際の駆動機構部30とリンク部材33の正面図である。
図11(a)に示すように、リンク部材33の回動軸33aと、図9(b)に示す駆動機構部30の突片31の孔31aとが接続されている。また、突片32の孔32aには、コイルばね39の一端が接続されている。コイルばね39の他端は、天板20上に設置した支柱38に係合している。コイルばね39は、操作レバー18が回動した際に、操作レバー18を元の位置に戻す方向に突片32を付勢する。これら駆動機構部30、リンク部材33及びリンク機構34によりヒンジロック機構7が構成されている。
次に天蓋部2の開閉を補助する開放補助装置40、60について説明する。開放補助装置40と60は、同じ構成を備えており、開放補助装置40は荷箱100の前側に設置されており、開放補助装置60は荷箱100の後ろ側に設置されている点だけが異なる。図12(a)は、天蓋部2の開放補助装置40の側面図である。また、図12(b)は、開放補助装置40の断面略図である。開放補助装置40は、シリンダ40aとロッド40bとを備えている。また、図12(b)に示すように、シリンダ40aの中には圧縮ばね40cが内蔵されている。従ってロッド40bは、常時、外部に突出する向きに圧縮ばね40cから押圧力を受けている。
次に、本実施例の天蓋開閉装置1における各部材の位置関係について説明する。
本実施例の天蓋開閉装置1は、前記した様に荷箱本体101と天蓋部2によって構成され、天蓋部2は荷箱本体101の開口22を覆う位置に配されている。すなわち天蓋部2は、荷箱本体101の上部にあり、天蓋部2が閉じた状態の時は、天蓋部2が荷箱本体101の開口22を閉鎖する。
また、前記した様に天蓋部2の両側部には、ヒンジピン23bが設けられている。すなわちヒンジピン23bは、天蓋部2の各長辺側に二個ずつ設けられている。
一方、荷箱本体101の天板20には、二列状のヒンジ部10、11があり、当該ヒンジ部10、11は、前記した様に各二個のヒンジ保持部3、4(又は5、6)を有する。そして本実施例では、天蓋部2のヒンジピン23bの位置と、各ヒンジ部10、11のヒンジ保持部3〜6の位置が一致する。従って本実施例では、荷箱本体101に天蓋部2を装着した状態においては、天蓋部2から突出した四個のヒンジピン23bが、いずれも対応するヒンジ保持部3〜6に納まる。より具体的に説明すると、前記した図10の様に、ヒンジピン23bは、各ヒンジ保持部3〜6の対向する支承片3a、3bに設けられた切り欠き部3gに入り、図1に示すように、ヒンジピン23bを支承する二対のピン支持部23は、ヒンジ保持部3〜6の支承片3a、3bの上側に位置する。
すなわち本実施例では、天蓋部2を閉じた状態の時、いずれのヒンジピン23bも対応するヒンジ保持部3〜6の切り欠き部3gに納まり、ピン支持部23はヒンジ保持部3〜6の支承片3a、3bを外れた位置に至る。またピン保持部23のフック3eを回動させるトルクシャフト16は、荷箱本体101の天板20近傍にあり、天板20からの高さが低いので、ヒンジピン23bやピン支持部23が接触することはない。さらに操作レバー18やリンク等の機構部分は、天板20の前後に集中している。そのため天蓋部2を閉じた際に、ヒンジピン23bやその近傍の部材に干渉するものはない。
天蓋部2が閉じた状態の時、天蓋部2に設けられた四つの天蓋ロック機構12〜15(図1)は、荷箱本体101の対応するフック44の上部に位置する。
そのため、図15に示す操作ハンドル12aを操作して天蓋ロック機構12のピン12bを、荷箱本体101のフック44の切り欠き44aに係合させることができる。すなわち前記した様に、操作ハンドル12aを回転させると、天蓋ロック機構12の図示しない雌ねじと嵌合するネジ軸42が昇降し、ネジ軸42の下端部に取り付けられたピン41cが昇降する。そのため当該ピン41cと一体の長板部材43が昇降し、下端部のピン12bが昇降する。従って本実施形態では、操作ハンドル12aを回転させると、長板部材43の下端側に配されたピン12bが、水平姿勢を維持したままの状態で昇降する。
ここで、天蓋ロック機構12(13〜15も同様)は、天蓋部2に固定されており、フック44は、荷箱本体101側に固定されているから、ピン12bをフック44に係合させた状態で操作ハンドル12aを回転させ、フック44を引き上げると、天蓋部2を天蓋設置部21に圧着させることとなり、天蓋部2と天蓋設置部21との間の気密を保つことができる。
また、開放補助装置60は、図13、図14の様に、天蓋部2と荷箱本体部101との間に取り付けられる。すなわち図13(a)は、開放補助装置60を天蓋部2の固定部材45に装着した状態を示す正面図である。図13(b)は、開放補助装置60を天蓋部2の固定部材45に装着した状態を示す平面図である。図14(a)は、以上説明した各構成部材の全体の接続関係を示す正面図である。図14(b)は、天蓋部2を開放した際の各構成部材の正面図である。
図13(b)に示すように、ロッド40bの先端部40dは、フランジ46と回動可能に接続されている。フランジ46は、軸47により天蓋部2に固定した固定部材45と一体となっている。すなわち、開放補助装置60のロッド40bの先端部40dは、図14に示すように天蓋部2の一方の長辺側に回転可能に取り付けられている。一方、開放補助装置60の他端側(シリンダ40a側)は、図14(a)に示す荷箱本体101の天板20に設けたフランジ27と、軸27aにより回動可能に接続されている。
前述したように、本実施例では二基の開放補助装置40、60を備えている。天蓋部2を、左右いずれ側から開く場合にも、両方の開放補助装置40、60は、オペレータの負担を軽減するように作用する。本実施形態では、一方の補助開閉装置40は、荷箱100の前側に取り付けられており、他方の補助開閉装置60は、荷箱100の後ろ側に取り付けられている。
また、本実施形態では、天蓋開閉装置1のヒンジ部10、11及びヒンジロック機構7、8及び開放補助装置40、60は、荷箱本体101の上部に設けられている。より詳細には、これらの部材は、その全てが荷箱本体101の上部の天板20部分に納まっており、荷箱本体101を平面投影した時、荷箱本体101の側面側に突出する部材は無い。
次に本実施例の天蓋開閉装置1の作用について説明する。
以上のように構成された天蓋開閉装置1を備えた天蓋部2は、左右のどちら側からでも開閉することができる。その手順を、各図を参照しながら以下に記述する。
図1に示すような天蓋部2が閉鎖している状態では、通常は、天蓋ロック機構12〜15により、天蓋部2は荷箱100にロックされている。天蓋部2を開く場合には、開放する側の天蓋ロック機構12〜15のうちの二つを操作して天蓋部2のロックを全て解除する。
続いてこの状態から天蓋部2を開放する際には、まず、左右のどちら側から開くかを選定する。例えば、図2に示すように右側から開く場合には、ヒンジロック機構7を操作し、天蓋部2の右側のヒンジ保持部10のロックを解除する。続いてオペレータが把手28を持ち、ヒンジ保持部5,6(天蓋部2の左側に配置)のヒンジピン23bを中心に天蓋部2を回動させて、天蓋部2を開く。
すなわち、ヒンジロック機構7の操作レバー18を、図14(a)に示す位置から図14(b)に示す位置まで回動させると、図14(b)に示すようにクランク部材35と55とが、トルクシャフト16を中心に反時計回りに回動し、接続部材36がフック3eを反時計回りに回動させる。その結果、フック3eによるヒンジピン23bのロックが解除され、天蓋部2の開放が可能になる。そしてオペレータが、図14(b)に示す把手28を掴んで上方へ引き、天蓋部2を開く。よって、ヒンジロック機構7の操作レバー18を操作すると、結果的にフック3eが回動し、フック3eによるヒンジピン23bの押さえが外れる(ロックが解除される)。
これに対して、他方(図2に示す左側の方)のヒンジ部11のヒンジロック機構8によるロックは解除されておらず、フック3eはヒンジピン23bを上部から押さえている。そのためヒンジ部11では、ヒンジピン23bは、下面側が支承片3a、3bの切り欠き部3gで支持され、上面部がフック3eによって保持されたままの状態である。従って、ヒンジ部11では、ヒンジピン23bの離脱が阻止されており、ヒンジピン23bを中心に回動可能となっている。
オペレータが把手28を持ち、天蓋部2を引き上げると、天蓋部2は前記した様にヒンジ保持部5,6(天蓋部2の左側に配置)のヒンジピン23bを中心として回動し、開口22が露出する。
図14(b)に示すように天蓋部2が開放されると、開放補助装置40は、フランジ27の軸27aを中心に回動し、図12(b)に示す圧縮ばね40cの弾性力により、天蓋部2は上方へ押圧される。その結果、オペレータによる天蓋部2の開放操作に要する力が軽減される。
逆に天蓋部2を左側から開く場合には、ヒンジロック機構8を操作し、天蓋部2の左側のヒンジ保持部5,6のロックを解除し、続いてオペレータが把手28を持ち、ヒンジ保持部3,4(天蓋部2の右側に配置)のヒンジピン23bを中心に天蓋部2を回動させて、天蓋部2を開く。以後の動作は、先の場合と勝手違いとなるだけであり、実質的に同一であるから詳細な説明を省略する。
図17は、図1に示す天蓋開閉装置1で開閉する天蓋部2を備えた荷箱100を、車両50に搭載した状態を示す側面図である。図17に示すように、荷箱100を車両50に搭載した状態で天蓋開閉装置1を操作してもよい。
図2に示すように、ヒンジロック機構7(又は8)の操作レバー18(19)が起立姿勢になると、ヒンジ保持部10(又はヒンジ保持部11)のロックが解除されるので、一見して左右のどちら側のヒンジ保持部(10又は11)のロックが解除されているか、又はロックされているかを判別することができる。そのため、天蓋開閉装置1を実施することにより、天蓋部2を開放する際の手順を誤る恐れがなくなる。
なお、図1及び図2では、ヒンジ保持部10の台座3cと、駆動機構部30の台座30bを記載していないが、このようにヒンジ保持部10と駆動機構部30とを、直に天板20に設置するようにしてもよい。ただ、台座3c及び30bを設けて、この台座3c及び30bと天板20とをボルトナットで固着するようにすると、荷箱100に対する天蓋部2の設置位置の微調整を容易に行うことができるようになる。
以上説明した実施例では、手動によって天蓋部2を開閉する構造を示したが、油圧や電動機等の動力による開閉機構への適用を否定するものではない。
本発明を実施した天蓋開閉装置で開閉する天蓋を備えた荷箱の斜視図である。 図1の荷箱の天蓋を開いた状態を示す斜視図である。 本発明を実施した天蓋開閉装置を備えた荷箱の平面図である。 天蓋部の斜視図である。 荷箱本体の一部を切断して示す断面斜視図である。 天蓋開閉装置の一連の構成部材を記載した斜視図である。 ヒンジ保持部の分解斜視図である。 (a)は、ヒンジ保持部の右側面図である。(b)は、(a)のA−A矢視図である。(c)は、(b)においてフックが回動してピンを解除可能にした状態を示す。 (a)は、図8のフックを回動させるための操作レバーを備えた駆動機構部の平面図である。(b)は、駆動機構部の正面図である。 (a)は、フックのリンク機構と、リンク部材の正面図である。(b)は、(a)においてフックによるロックを解除した状態のリンク機構とリンク部材の正面図である。 (a)は、駆動機構部及び駆動機構部に接続されるリンク機構の正面図である。(b)は、操作レバーを回動させた際の駆動機構部とリンク機構の正面図である。 (a)は、天蓋の開放補助装置の側面図である。(b)は、開放補助装置の断面略図である。 (a)は、開放補助装置を天蓋の固定部材に装着した状態を示す正面図である。(b)は、開放補助装置を天蓋の固定部材に装着した状態を示す平面図である。 (a)は、以上説明した各構成部材の全体の接続関係を示す正面図である。(b)は、天蓋を開放した際の各構成部材の正面図である。 天蓋ロック機構の斜視図である。 (a)は、天蓋を荷箱に固定するための天蓋ロック機構の正面図である。(b)は、天蓋ロック機構の平面図である。 図1に示す天蓋開閉装置で開閉する天蓋を備えた荷箱を、車両に搭載した状態を示す側面図である。
1 天蓋開閉装置
2 天蓋部
3〜6 ヒンジ保持部
3e フック(フック部材)
7、8 ヒンジロック機構
10、11 ヒンジ部
12〜15 天蓋ロック機構
16、17 トルクシャフト(トルクシャフト機構)
18、19 操作レバー(開閉レバー)
20 天板(内向きのフランジ部)
21 天蓋設置部
22 開口
23 ヒンジ支持部
23a 板体
23b ピン
27 フランジ
28 把手
30 駆動機構部(ヒンジ部係脱機構)
31、32 突片
33 リンク部材
34 リンク機構
35 クランク部材
36 接続部材
40 開放補助装置
45 固定部材
55 クランク部材
100 荷箱
101 荷箱本体

Claims (4)

  1. 上部側に開口を有する荷箱本体と、荷箱本体の開口に設けられる天蓋部を有し、当該天蓋部を開閉させる天蓋開閉装置において、前記天蓋部の少なくとも一端側にヒンジピンが設けられ、荷箱本体の上面側には前記ヒンジピンに対応するヒンジ保持部を備え、当該ヒンジ保持部はヒンジピンの下面側を支持する支承片とフック部材とを有し、フック部材はヒンジピンを押さえる部位を有すると共に支持軸を中心として回動可能であり、前記支持軸は前記ヒンジ保持部の係合時を基準としてヒンジピンの荷箱本体の幅方向外側にあり、当該ヒンジ保持部のフック部材は対応するヒンジピンに係合・離脱可能であり、前記ヒンジ保持部の係合時においては前記フック部材は前記支持軸を中心として回動しフック部材のヒンジピンを押さえる部位がヒンジピンの上部側からヒンジピンに向かって移動してヒンジピンを上部側から押さえ付けて保持することを特徴とする天蓋開閉装置。
  2. 上部側に開口を有する荷箱本体と、荷箱本体の開口に設けられる天蓋部を有し、当該天蓋部を開閉させる天蓋開閉装置において、前記天蓋部の両端側にヒンジピンが設けられ、荷箱本体の上面側には前記ヒンジピンに対応するヒンジ保持部を備え、当該ヒンジ保持部はヒンジピンの下面側を支持する支承片とフック部材とを有し、フック部材はヒンジピンを押さえる部位を有すると共に支持軸を中心として回動可能であり、前記支持軸は前記ヒンジ保持部の係合時を基準としてヒンジピンの荷箱本体の幅方向外側にあり、当該ヒンジ保持部のフック部材は対応するヒンジピンに係合・離脱可能であり、前記ヒンジ保持部の係合時においては前記フック部材は前記支持軸を中心として回動しフック部材のヒンジピンを押さえる部位がヒンジピンの上部側からヒンジピンに向かって移動してヒンジピンを上部側から押さえ付けて保持し、天蓋部の一端側に設けられたヒンジピンに対してこれに対応するヒンジ保持部を係合させると共に、天蓋部の他端側に設けられたヒンジピンに対してこれに対応するヒンジ保持部の係合を解いた状態においては、ヒンジ保持部に係合されたヒンジピンを中心として天蓋部の回動が可能であり、両端側に設けられたヒンジピンに対してこれに対応するヒンジ保持部を係合させると天蓋部の回動が不能となることを特徴とする天蓋開閉装置。
  3. ヒンジピンは天蓋部の両端にそれぞれ複数設けられ、対応するヒンジ保持部は荷箱本体の開口に沿って二列に設けられ、各ヒンジ保持部はヒンジピンを上部側から押さえ付けて保持するフック部材を備え、各列のヒンジ保持部のフック部材はそれぞれ共通のトルクシャフトを経由して動力伝達を受けて動作し、さらに前記各トルクシャフトはそれぞれ個別の開閉レバーによって回動されることを特徴とする請求項1又は2に記載の天蓋開閉装置。
  4. 前記荷箱本体は、上部に天板が設けられ、ヒンジ保持部及びトルクシャフトはいずれも前記天板上に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれかに記載の天蓋開閉装置。
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