JPH0535921Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は台所用生ゴミの水切り収納箱に関する
ものである。

（従来の技術） 台所用生ゴミの水切り収納箱に関する従来物
は、一般的に金網籠であつて、生ゴミを分離収納
した後、ゴミ箱の上空に移動して当該金網籠を一
気に反転し、その周端枠部をゴミ箱の開口縁部に
意識的に衝突させたシヨツクにより、金網籠底部
に水切り状態で付着している生ゴミをゴミ箱内に
投下せしめる方法を一般的とするものであつた。

（考案が解決しようとする問題点） 従来一般的に用いられている生ゴミ収納用金網
籠は、流し台に於ける排水口部に予め着脱自在に
嵌合されており、流し台上での排水に混在する食
物のくず等を含む生ゴミは、上記排水口部に設置
された金網籠が自動的に水切りした儘、金網籠の
底部に分離確保されているのであるが、流し台の
通水口部は狭いので、流し台上で一気に放水され
た排水は、前記金網籠に於いて予め確保している
生ゴミを金網籠に於ける網目が通水しきれない為
溢れてしまい、流し台上に生ゴミが散乱してしま
う事態が生ずる。

そこで、流し台上で一気に放水された排水を受
け入れられる大きな開口部と共に、前記金網籠に
比べ大量の排水を飲み込む生ゴミ収納袋を確保し
つつ、確実に生ゴミを水切り収納し得る装置の出
現が待たれていた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は次の様な構成を提供することによつ
て、上記問題点を解決しようとするものである。
即ち背面片と、当該背面片の上部半分程度を切り
欠いた正面片と、背面片の左端部と正面片の左端
部を接続する左側面片と、背面片の右端部と正面
片の右端部を接続する右側面片と、所定の位置に
水抜孔を設けた底板とを、上面開口部及び正面上
部開口部が形成されるように構成した台所用生ゴ
ミの水切り収納箱において、上記上面開口部を形
成する背面片の上端縁部に、複数のヒンジ部材を
介して開閉自在に取り付けた上蓋片と、上記正面
上部開口部を形成する正面片の上端縁部に、複数
のヒンジ部材を介して開閉自在に取り付けた前蓋
片と、当該前蓋片の内側左端部に一端を接続した
三角形袖片と、上記前蓋片の内側右端部に一端を
接続した三角形袖片と当該三角形袖片の所定の位
置に形成した円弧形長孔と、上記左側面片の内側
及び上記右側面片の内側の所定の位置から突出
し、上記円弧形長孔に嵌合するガイドピンと、上
記上蓋片の裏側左右所定の位置に取り付けたクリ
ツプと、上記上蓋片所定の位置と上記前蓋片所定
の位置に２本の棒部材の一端をそれぞれ軸着する
と共に２本の棒部材の他端を回転自在に軸着し、
上蓋片の開閉と前蓋片の開閉とを連動させる連動
機構部と、上記連動機構を常時開脚状態にする付
勢部材と、を備えたことを特徴とする台所用生ゴ
ミの水切り収納箱を要旨としている。

（実施例） 本考案の実施例を添付図面に従つて説明する。

１は台所用生ゴミの水切り収納箱本体であつ
て、例えば高165ミリ、幅200ミリ、奥行70ミリの
外形寸法とする。最良の結果をもたらす一実施例
としても斯様な外形寸法としたが、その数値に拘
泥するものではない。

蓋片１０は、正、背面片３，４及び左右側面片
５，６及び水抜き孔８を穿設した底板７から成る
上面を開口９した容器部２の開口縁にヒンジ１１
により上方へ開閉自在に設けている。正面片３は
高さ方向の中央部位にて上下に分断してその分断
部分にヒンジ１２を設けて固定正面片３ａと可動
正面片３ｂとしている。

可動正面片３ｂの両端には、左右側面片５，６
の対応面に近接して上方を広く成した三角形袖片
１３を夫々固定している。この三角形袖片１３の
上方部に前記ヒンジ１２を支点とする円周線上に
円弧形長孔１４を穿設している。そして左右側面
片５，６における前端上方に、前記長孔１４を挿
通するガイドピン１５を設けている。１６は生ゴ
ミ収納袋であつて、蓋片１０と可動正面片３ｂの
夫々の対応面に固設せるクリツプ１７，１８によ
つて容器部２内部にその口縁を着脱自在に挟着支
持されている。蓋片１０の開閉動に関連して前記
可動正面片３ｂをも開閉動せしめる様に両者間に
連動機構部１９を設けている。

その連動機構部１９の構成を説明すると、蓋片
１０後端に固設したブラケツト２０と可動正面片
３ｂに於ける前記三角形袖片１３の下方後端に固
設して後方へ略水平に突出せしめた固定アーム２
１とを連結リンク２２で連結している。２３，２
４は、連結ピンである。

２５は上記連動機構部１９に対して必要により
付設する付勢バネ機構部である。

その付勢バネ機構部２５の構成を説明すると、
巻きバネ２６の両端に当たる作動足部２７，２８
の夫々の端部２９，３０を、前記連結ピン２３と
固定アーム２１の前方部に穿設したバネ掛け孔３
１とに掛架している。

（作用） 本考案の台所用生ゴミの水切り収納箱によれ
ば、食物のくず等を含む排水を台所用生ゴミの水
切り収納箱に投入する際には、まず、上蓋片を台
所用生ゴミの水切り収納箱の上方に開ける。する
と、前蓋片は、上蓋片との間に軸着された連動機
構部及び付勢部材の働きによつて開状態となる。
この作用により、台所用生ゴミの水切り収納箱は
上面開口部及び正面上部開口部の両方が一度で開
状態となる。一方、台所用生ゴミの水切り収納箱
に、食物のくず等を含む排水を投入した後は、開
状態になつている上蓋片を下げる。すると、前蓋
片は、上蓋片との間に軸着された連動機構部及び
付勢部材の働きによつて閉状態となる。この作用
により、台所用生ゴミの水切り収納箱は上面開口
部及び正面上部開口部の両方が一度で閉状態とな
る。

（効果） 以上、詳述したように、本考案の台所用生ゴミ
の水切り収納箱は、背面片と、背面片の上部半分
程度を切り欠いた正面片と、背面片の左端部と正
面片の左端部を接続する左側面片と、背面片の右
端部と正面片の右端部を接続する右側面片と、水
抜孔を設けた底板とを、上面開口部及び正面上部
開口部が形成されるように構成した台所用生ゴミ
の水切り収納箱において、上面開口部を形成する
背面片の上端縁部に、複数のヒンジ部材を介して
開閉自在に取り付けた上蓋片と、正面上部開口部
を形成する正面片の上端縁部に、複数のヒンジ部
材を介して開閉自在に取り付けた前蓋片と、前蓋
片の内側左端部に一端を接続した三角形袖片と、
前蓋片の内側右端部に一端を接続した三角形袖片
と三角形袖片に形成した円弧形長孔と、左側面片
の内側及び上記右側面片の内側の所定の位置から
突出し、円弧形長孔に嵌合するガイドピンと、上
記蓋片の裏側左右の位置に取り付けたクリツプ
と、上蓋片と前蓋片に２本の棒部材の一端をそれ
ぞれ軸着すると共に２本の棒部材の他端を回転自
在に軸着し、上蓋片の開閉と前蓋片の開閉とを連
動させる連動機構部と、連動機構部を常時開脚状
態にする付勢部材とを備えたことで、食物のくず
等を含む排水を投入する際に、上蓋片を開けるだ
けで収納箱の上面開口部及び正面上部開口部が一
度に開状態になる。これにより、ゴミや汚水等の
投入が容易に確実に行なえるようになり、流し台
上に生ゴミが散乱してしまうことを防止すること
ができる。また、収納箱にゴミ等を投入した後
は、上蓋片に閉めるだけで、前蓋片が確実に閉め
られることにより、異臭が出たりゴキブリ等の害
中の侵入を防止することもできる。非常に衛生的
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は内部の機構を省略した斜視図、第２図
は閉蓋姿勢に於ける中央部縦断側面図、第３図は
開蓋姿勢に於ける同図である。 符号表、１……収納箱本体、２……容器部、
３，４……正、背面片、５，６……左右側面片、
７……底板、８……水切片、９……開口部、１０
……蓋片、１１，１２……ヒンジ、１３……三角
形袖片、１４……円弧形長孔、１５……ガイドピ
ン、１６……生ゴミ収納袋、１７，１８……クリ
ツプ、１９……連動機構部、２０……蓋側ブラケ
ツト、２１……可動正面片、２２……連結リン
ク、２３，２４……連結ピン、２５……付勢バネ
機構部、２６……巻きバネ、２７，２８……作動
足部、２９，３０……端部、３１……バネ掛け
孔、９ａ……拡大開口部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 背面片と、当該背面片の上部半分程度を切り欠
   いた正面片と、背面片の左端部と正面片の左端部
   を接続する左側面片と、背面片の右端部と正面片
   の右端部を接続する右側面片と、所定の位置に水
   抜孔を設けた底板とを、上面開口部及び正面上部
   開口部が形成されるように構成した台所用生ゴミ
   の水切り収納箱において、 上記上面開口部を形成する背面片の上端縁部
   に、複数のヒンジ部材を介して開閉自在に取り付
   けた上蓋片と、 上記正面上部開口部を形成する正面片の上端縁
   部に、複数のヒンジ部材を介して開閉自在に取り
   付けた前蓋片と、 当該前蓋片の内側左端部に一端を接続した三角
   形袖片と、 上記前蓋片の内側右端部に一端を接続した三角
   形袖片と 当該三角形袖片の所定の位置に形成した円弧形
   長孔と、 上記左側面片の内側及び上記右側面片の内側の
   所定の位置から突出し、上記円弧形長孔に嵌合す
   るガイドピンと、 上記上蓋片の裏側左右所定の位置に取り付けた
   クリツプと、 上記上蓋片所定の位置と上記前蓋片所定の位置
   に２本の棒部材の一端をそれぞれ軸着すると共に
   ２本の棒部材の他端を回転自在に軸着し、上蓋片
   の開閉と前蓋片の開閉とを連動させる連動機構部
   と、 上記連動機構を常時開脚状態にする付勢部材
   と、 を備えたことを特徴とする台所用生ゴミの水切り
   収納箱。