JP6830299B2 - 消火栓設備及び消火栓装置 - Google Patents
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Description
本発明は、
トンネル壁面に沿った監視員通路に埋込み設置され、内部にノズル付きのホースが収納された筐体と、
筐体が監視員通路に埋込み設置された場合に監視員通路の路面側となる筐体の上面に設けられた上面開口を前開き及び後開き自在に配置された上扉と、
が設けられた消火栓装置及び当該消火栓装置と筐体が埋込み設置された消火栓埋込部とを備えた消火栓設備に於いて、
上扉と筐体との間に、上扉を開放させる力をアシストする付勢部材を備えた扉開放付勢機構が設けられたことを特徴とする。
扉開放付勢機構は、筐体内のトンネル壁面側となる所定位置に付勢部材の一端が回動自在に連結され、上扉の筐体が監視員通路に埋込み設置された場合の道路側となる前縁側で筐体内側となる裏面の所定位置に付勢部材の他端が回動自在に連結される。
扉開放付勢機構は、筐体内の筐体が監視員通路に埋込み設置された場合の道路側となる所定位置に付勢部材の一端が回動自在に連結され、上扉のトンネル壁面側となる後縁側で筐体内側となる裏面の所定位置に付勢部材の他端が回動自在に連結される。
道路側から筐体を見た場合の上扉及び筐体の左右両側に扉開放付勢機構が設けられる。
筐体が監視員通路に埋込み設置された場合の道路側から筐体を見た場合の上扉及び筐体の左右両側に扉開放付勢機構が設けられ、
一側に設けられた扉開放付勢機構は、筐体内の道路側となる所定位置に付勢部材の一端が回動自在に連結され、上扉のトンネル壁面側となる後縁側で筐体内側となる裏面の所定位置に付勢部材の他端が回動自在に連結され、
他側に設けられた扉開放付勢機構は、筐体内のトンネル壁面側となる所定位置に付勢部材の一端が回動自在に連結され、上扉の道路側となる前縁側で筐体内側となる裏面の所定位置に付勢部材の他端が回動自在に連結される。
付勢部材をガススプリングとする。
ガススプリングが備えるシリンダの一端側が筐体内の所定位置に回動自在に連結され、シリンダの他端側から伸縮自在に取り出されたロッドのシリンダの他端側ではない一端側が上扉の裏面の所定位置に回動自在に連結される。
シリンダから伸縮自在に取り出されたロッドの外側を覆い、シリンダの外側に摺動自在に嵌め込まれたホースガイドが設けられる。
本発明は、トンネル壁面に沿った監視員通路に埋込み設置され、内部にノズル付きのホースが収納された筐体と、筐体が監視員通路に埋込み設置された場合の監視員通路の路面側となる筐体の上面に設けられた上面開口を前開き及び後開き自在に配置された上扉と、が設けられた消火栓装置及び当該消火栓装置と筐体が埋込み設置された消火栓埋込部とを備えた消火栓設備に於いて、上扉と筐体との間に、上扉を開放させる力をアシストする付勢部材を備えた扉開放付勢機構が設けられたため、道路利用者が道路側から上扉を前開きする場合も、また、監視員通路側から上扉を後開きする場合のいずれについても、扉開放付勢機構に設けられた付勢部材により扉開放方向に押上げられ、上扉が重くとも道路利用者は軽い力で容易に開いてノズル付きホースを取り出すことが可能となる。
また、扉開放付勢機構は、筐体内のトンネル壁面側となる所定位置に付勢部材の一端が回動自在に連結され、上扉の筐体が監視員通路に埋込み設置された場合の道路側となる前縁側で筐体内側となる裏面の所定位置に付勢部材の他端が回動自在に連結されたため、上扉の前開き及び後開きが軽い力で容易にできると共に、上扉を前開きした場合に、付勢部材は前開きした上扉裏面に沿った起立位置に回動することで、上面開口から監視員通路側に対するホースの引き出しが付勢部材により妨げられることがない。
また、扉開放付勢機構は、筐体内の筐体が監視員通路に埋込み設置された場合の道路側となる所定位置に付勢部材の一端が回動自在に連結され、上扉のトンネル壁面側となる後縁側で筐体内側となる裏面の所定位置に付勢部材の他端が回動自在に連結されたため、上扉の前開き及び後開きが軽い力で容易にできると共に、上扉を後開きした場合に、付勢部材は後開きした上扉裏面に沿った起立位置に回動することで、上扉開口から道路側に対するホースの引き出しが付勢部材により妨げられることがない。
また、道路側から筐体を見た場合の上扉及び筐体の左右両側に扉開放付勢機構が設けられたため、横長サイズの上扉であっても、両側を扉開放付勢機構で押し上げることで、バランス良く上扉を開放でき、また、上扉の重量が増加しても、十分な開放力を確保できる。
また、筐体が監視員通路に埋込み設置された場合の道路側から筐体を見た場合の上扉及び筐体の左右両側に扉開放付勢機構が設けられ、一側に設けられた扉開放付勢機構は、筐体内の道路側となる所定位置に付勢部材の一端が回動自在に連結され、上扉のトンネル壁面側となる後縁側で筐体内側となる裏面の所定位置に付勢部材の他端が回動自在に連結され、他側に設けられた扉開放付勢機構は、筐体内のトンネル壁面側となる所定位置に付勢部材の一端が回動自在に連結され、上扉の道路側となる前縁側で筐体内側となる裏面の所定位置に付勢部材の他端が回動自在に連結されたため、この扉開放付勢機構3は、一側を前述した扉開放付勢機構2とし、反対側となる他側を前述した扉開放付勢機構1としたものであり、扉開放付勢機構1,2は上扉の前開きと後開きでストロークが異なるために押上力が相違するが、扉開放付勢機構1を一側に設け、扉開放付勢機構2を反対となる他側に設けたことで、前開きと後開きの開放力を同じにすることができる。
また、付勢部材をガススプリングとすることで、汎用品が使用可能となり、開放力や設置スペースに対応した最適品が選べ、コストも低減可能とする。
また、ガススプリングが備えるシリンダの一端側が筐体内の所定位に回動自在に連結され、シリンダの他端側から伸縮自在に取り出されたロッドのシリンダの他端側ではない一端側が上扉の裏面の所定位に回動自在に連結されたため、消火栓収納箱に対するガススプリングの組付けを簡単且つ容易にできる。
また、シリンダから伸縮自在に取り出されたロッドの外側を覆い、シリンダの外側に摺動自在に嵌め込まれたホースガイドが設けられたため、上扉を前開き又は後開きした状態でシリンダからロッドが伸びた状態となり、上面開口から引き出されたホースが径の小さいロッドに摺接すると、ホースが損耗する可能性が高くなるが、伸縮するロッドの外側に設けられたホースガイドが伸縮するロッドの外側を常に覆っており、ホースは径の大きなホースガイドに摺接して引き出されることから、ホースの損耗を抑制防止可能とする。
図1は自動車専用道路のトンネル内に設置された消火栓設備を含むトンネル非常用設備を示した説明図である。図1に示すように、シールド工法により構築されたトンネル10内は円筒形のトンネル壁面12により覆われ、床版18により仕切られることで道路15が設けられており、この例にあっては、道路15は1方向2車線としている。
図2は消火栓収納箱の外観を正面、平面及び側面から示した説明図、図3は消火栓収納箱の内部構造を正面、平面及び側面から示した説明図である。
図2に示すように、消火栓設備16の消火栓装置の消火栓収納箱30は、監視員通路14の路面下の内部空間に埋込み設置されている。消火栓収納箱30は、図2(A)に示すように、筐体31の前面中央の下側に固定扉33が配置されると共に、固定扉33の上側に前扉32が上下方向にスライド自在に配置されている。
図3に示すように、消火栓収納箱30の内部下側はホース収納部50となっており、保形構造のホース60を水平回りに内巻きしている。ここで、消火栓収納箱30の横幅は約1.4メートル程度、奥行きは約0.35メートル程度であることから、ホース収納部50に内巻きされたホース60の1ターンの長さは概ね3.5メートル程度となり、ホース長さは30メートル以上必要とすることから、ホース60は9ターン以上内巻きすればよい。
図4は上扉に設けられた扉開放付勢機構の第1実施形態を、消火栓収納箱の上扉を前開きして前扉をスライド落下して開放させた状態で示した説明図、図5は図4の扉開放付勢機構による上扉の開放を消火栓収納箱の横から見た断面で示した説明図であり、図5(A)に上扉の閉鎖状態を示し、図5(B)に上扉を前開きした状態を示し、図5(C)に上扉を後開きした状態を示す。
図5(A)に示すように、上扉36が閉鎖された状態では、ガススプリング72の筐体連結中心Pと上扉36の扉連結中心Qは最も短い距離L0となっており、ガススプリング72は最も縮んだ状態にあり、このときガススプリング72のガス圧は最大となっており、ロッド76は閉鎖状態にある上扉36の前縁側に開放力を加えた状態としている。
図6はホースガイドを備えた第1実施形態の扉開放付勢機構を示した説明図であり、図6(A)に上扉を前開きした状態を示し、図6(B)に上扉を後開きした状態を示す。
図7は上扉に設けられた扉開放付勢機構の第2実施形態を、消火栓収納箱の上扉を前開きして前扉をスライド落下して開放させた状態で示した説明図、図8は図7の扉開放付勢機構による上扉の開放を消火栓収納箱の横から見た断面で示した説明図であり、図8(A)に上扉の閉鎖状態を示し、図8(B)に上扉を前開きした状態を示し、図8(C)に上扉を後開きした状態を示す。
図8(A)に示すように、上扉36が閉鎖された状態では、ガススプリング72の筐体連結中心Pと上扉36の扉連結中心Qは最も短い距離L0となっており、ガススプリング72は最も縮んだ状態にあり、このときガススプリング72のガス圧は最大となっており、ロッド76は閉鎖状態にある上扉36の前縁側に開放力を加えた状態としている。
図9は上扉に設けられた扉開放付勢機構の第3実施形態を、消火栓収納箱の上扉を前開きして前扉をスライド落下して開放させた状態で示した説明図である。
(付勢部材)
上記の実施形態は、扉開放付勢機構の付勢部材としてガススプリングを使用しているが、加圧ガスに代えてコイルばねを組み込んだ構造のものを使用しても良い。
上記の実施形態は、消火泡を放出させる泡消火栓設備を例にとっているが、これに限定されず、消火用水を放水させる消火栓設備としても良い。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12:トンネル壁面
14:監視員通路
15:道路
16:消火栓設備
18:床版
20:管理用通路
22:ダクト
24:給水本管
24a:分岐管
25:給水配管
30:消火栓収納箱
31:筐体
32:前扉
33:固定扉
34:前開きハンドル
36:上扉
38:後開きハンドル
42:通報装置パネル
50:ホース収納部
52:ホースガイド
54,56:ガイドパイプ
60:ホース
62:泡ノズル
64:ノズルホルダ−
66:操作箱
68:消火栓弁開閉レバー
70A,70B:扉開放付勢機構
72:ガススプリング
74:シリンダ
76:ロッド
78,82:連結軸部
80,84:軸受部
86:ホースガイド
Claims (16)
- トンネル壁面に沿った監視員通路に埋込み設置され、内部にノズル付きのホースが収納された筐体と、
前記監視員通路の路面側となる前記筐体の上面に設けられた上面開口を前開き及び後開き自在に配置された上扉と、
が設けられた消火栓装置と前記筐体が埋込み設置された消火栓埋込部とを備えた消火栓設備に於いて、
前記上扉と前記筐体との間に、前記上扉を開放させる力をアシストする付勢部材を備えた扉開放付勢機構が設けられたことを特徴とする消火栓設備。
- 請求項1記載の消火栓設備に於いて、
前記扉開放付勢機構は、前記筐体内の前記トンネル壁面側となる所定位置に前記付勢部材の一端が回動自在に連結され、前記上扉の道路側となる前縁側で前記筐体内側となる裏面の所定位置に前記付勢部材の他端が回動自在に連結されたことを特徴とする消火栓設備。
- 請求項1記載の消火栓設備に於いて、
前記扉開放付勢機構は、前記筐体内の道路側となる所定位置に前記付勢部材の一端が回動自在に連結され、前記上扉の前記トンネル壁面側となる後縁側で前記筐体内側となる裏面の所定位置に前記付勢部材の他端が回動自在に連結されたことを特徴とする消火栓設備。
- 請求項2又は3記載の消火栓設備に於いて、
前記道路側から前記筐体を見た場合の前記上扉及び前記筐体の左右両側に前記扉開放付勢機構が設けられたことを特徴とする消火栓設備。
- 請求項1記載の消火栓設備に於いて、
道路側から前記筐体を見た場合の前記上扉及び前記筐体の左右両側に前記扉開放付勢機構が設けられ、
一側に設けられた前記扉開放付勢機構は、前記筐体内の前記道路側となる所定位置に前記付勢部材の一端が回動自在に連結され、前記上扉の前記トンネル壁面側となる後縁側で前記筐体内側となる裏面の所定位置に前記付勢部材の他端が回動自在に連結され、
他側に設けられた前記扉開放付勢機構は、前記筐体内の前記トンネル壁面側となる所定位置に前記付勢部材の一端が回動自在に連結され、前記上扉の前記道路側となる前縁側で前記筐体内側となる裏面の所定位置に前記付勢部材の他端が回動自在に連結されたことを特徴とする消火栓設備。
- 請求項1乃至5の何れかに記載の消火栓設備に於いて、前記付勢部材をガススプリングとしたことを特徴とする消火栓設備。
- 請求項6記載の消火栓設備に於いて、
前記ガススプリングが備えるシリンダの一端側が前記筐体内の所定位置に回動自在に連結され、前記シリンダの他端側から伸縮自在に取り出されたロッドの前記シリンダの他端側ではない一端側が前記上扉の裏面の所定位置に回動自在に連結されたことを特徴とする消火栓設備。
- 請求項7記載の消火栓設備に於いて、
前記ロッドの外側を覆い、前記シリンダの外側に摺動自在に嵌め込まれたホースガイドが設けられたことを特徴とする消火栓設備。
- トンネル壁面に沿った監視員通路に埋込み設置され、内部にノズル付きのホースが収納された筐体と、
前記筐体が前記監視員通路に埋込み設置された場合に前記監視員通路の路面側となる前記筐体の上面に設けられた上面開口を前開き及び後開き自在に配置された上扉と、
が設けられた消火栓装置に於いて、
前記上扉と前記筐体との間に、前記上扉を開放させる力をアシストする付勢部材を備えた扉開放付勢機構が設けられたことを特徴とする消火栓装置。
- 請求項9記載の消火栓装置に於いて、
前記扉開放付勢機構は、前記筐体内の前記トンネル壁面側となる所定位置に前記付勢部材の一端が回動自在に連結され、前記上扉の前記筐体が前記監視員通路に埋込み設置された場合の道路側となる前縁側で前記筐体内側となる裏面の所定位置に前記付勢部材の他端が回動自在に連結されたことを特徴とする消火栓装置。
- 請求項9記載の消火栓装置に於いて、
前記扉開放付勢機構は、前記筐体内の前記筐体が前記監視員通路に埋込み設置された場合の道路側となる所定位置に前記付勢部材の一端が回動自在に連結され、前記上扉の前記トンネル壁面側となる後縁側で前記筐体内側となる裏面の所定位置に前記付勢部材の他端が回動自在に連結されたことを特徴とする消火栓装置。
- 請求項10又は11記載の消火栓装置に於いて、
前記道路側から前記筐体を見た場合の前記上扉及び前記筐体の左右両側に前記扉開放付勢機構が設けられたことを特徴とする消火栓装置。
- 請求項9記載の消火栓装置に於いて、
前記筐体が前記監視員通路に埋込み設置された場合の道路側から前記筐体を見た場合の前記上扉及び前記筐体の左右両側に前記扉開放付勢機構が設けられ、
一側に設けられた前記扉開放付勢機構は、前記筐体内の前記道路側となる所定位置に前記付勢部材の一端が回動自在に連結され、前記上扉の前記トンネル壁面側となる後縁側で前記筐体内側となる裏面の所定位置に前記付勢部材の他端が回動自在に連結され、
他側に設けられた前記扉開放付勢機構は、前記筐体内の前記トンネル壁面側となる所定位置に前記付勢部材の一端が回動自在に連結され、前記上扉の前記道路側となる前縁側で前記筐体内側となる裏面の所定位置に前記付勢部材の他端が回動自在に連結されたことを特徴とする消火栓装置。
- 請求項9乃至13の何れかに記載の消火栓装置に於いて、前記付勢部材をガススプリングとしたことを特徴とする消火栓装置。
- 請求項14記載の消火栓装置に於いて、
前記ガススプリングが備えるシリンダの一端側が前記筐体内の所定位置に回動自在に連結され、前記シリンダの他端側から伸縮自在に取り出されたロッドの前記シリンダの他端側ではない一端側が前記上扉の裏面の所定位置に回動自在に連結されたことを特徴とする消火栓装置。
- 請求項15記載の消火栓装置に於いて、
前記ロッドの外側を覆い、前記シリンダの外側に摺動自在に嵌め込まれたホースガイドが設けられたことを特徴とする消火栓装置。
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