JP6918550B2 - プロセスカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、プロセスカートリッジに関する。
電子写真画像形成装置に用いられる電子写真感光体として、支持体上に中間層と、中間層上に形成された有機系の電荷発生物質および電荷輸送物質を含有する感光層と、を有する電子写真感光体が用いられている。中間層は、電荷をブロックする機能を有し、支持体から感光層側への電荷注入を抑制して、黒ポチなどの画像欠陥の発生を抑える働きがある。
近年、電子写真画像形成装置の高解像度化・高精細化の要望に伴い、電荷発生物質はより高い感度を有するものが用いられている。しかしながら、電荷発生物質の高感度化による電荷発生量の増加に伴い、感光層中に滞留する電荷も増加する。その結果、ゴーストが発生し易くなるという問題があった。具体的には、出力画像中、前の回転時(前の画像形成時)に光が照射された部分のみ濃度が濃くなる、いわゆるポジゴーストや、前の回転時に光が照射された部分のみ濃度が薄くなる、いわゆるネガゴーストという現象が発生しやすい。
上記に加えてレーザービームプリンターのカラー化に伴い、電子写真画像形成装置のさらなる高速化、高画質化が求められており、電子写真感光体にもより優れた特性が要求される。要求される特性の一つは、ゴースト現象による画像劣化の改善である。
このような電荷の滞留を抑制する技術として電荷輸送物質を中間層に添加する技術がある。特許文献1は、金属酸化物およびアントラキノン構造を有する化合物を中間層に含有させてゴーストを抑制する技術を開示している。また、特許文献2は、キノリノール構造を有する化合物を電荷発生層に含有させて電荷の流れをよくする技術を開示している。さらに特許文献3は、金属酸化物およびフルオレノン構造を有する化合物を中間層に含有させて長期に亘って電位変動を抑制する技術を開示している。
特開2006−221094号公報 特開2001−33999号公報 特開2011−128596号公報
しかしながら、特許文献1〜3に開示された技術では、電荷の滞留が十分に解決されているとは言えず、ゴースト現象による画像劣化に対して、さらなる改善の余地があった。
本発明は上記状況を鑑み成された発明である。
本発明の一態様は、高品位な電子写真画像の形成に資するプロセスカートリッジを提供することに向けたものである。
本発明の一態様は、電子写真感光体と、帯電手段、現像手段およびクリーニング手段からなる群より選ばれた少なくとも1つの手段と、を一体に支持し、電子写真画像形成装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジにおいて、
該電子写真感光体が、支持体と、中間層と、感光層と、をこの順に有
該中間層が、
金属酸化物と、
下記一般式(1)で示される化合物と
を含有し、
該中間層中の、下記一般式(1)で示される化合物の含有量が、該中間層の全質量に対して、0.1質量%以上50質量%以下であり、
下記一般式(1)で示される化合物が、該金属酸化物と錯体を形成しており、
該金属酸化物が、酸化亜鉛、酸化チタンおよび酸化スズから選択される少なくとも1種を含有する粒子であり、
該中間層中の、下記一般式(1)で示される化合物の含有量が、該金属酸化物の含有量に対して、0.05質量%以上20質量%以下である
プロセスカートリッジが提供される。
Figure 0006918550
(一般式(1)において、R〜R は、水素原子を示し は、アルキル基、カルボキシ基、または、アミノ基を示す。)
本発明の一態様によれば、高品位な電子写真画像の形成に資するプロセスカートリッジを提供することができる。
本発明の一態様に係る電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真画像形成装置の概略構成の一例を示す図である。 本発明の一態様に係る電子写真感光体の層構成の例を示す図である。 ゴースト画像評価の際に用いるゴースト評価用印字を説明するための図である。
本発明の一態様に係る電子写真感光体は、支持体と、中間層と、感光層と、をこの順に有する電子写真感光体であって、該中間層が、金属酸化物と、一般式(1)で示される化合物、一般式(2)で示される化合物及び一般式(3)で示される化合物から選択される少なくとも1種の化合物と、を含有する。
Figure 0006918550
一般式(1)において、R〜Rは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、アルコキシ基、または、置換若しくは無置換のアリール基を示す。該置換アリール基の置換基は、アルキル基、アリール基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、またはカルボキシ基である。
Figure 0006918550
一般式(2)において、R〜R16は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、アルコキシ基、または、置換若しくは無置換のアリール基を示す。該置換アリール基の置換基は、アルキル基、アリール基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、またはカルボキシ基である。
Figure 0006918550
一般式(3)において、R17〜R24は、それぞれ独立に、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、アルコキシ基、該アルキル基の主鎖中の炭素原子の1つが酸素原子に置き換わった基、または、該アルキル基の主鎖中の炭素原子の1つが窒素原子に置き換わった基を示す。該置換アルキル基の置換基は、アルキル基、アリール基、ハロゲン原子、または、カルボニル基である。
中間層に一般式(1)〜(3)で示される化合物から選択される少なくとも1種の化合物を含有させることでゴースト現象の抑制に優れる理由について、本発明者らは、以下のように推測している。
前記一般式(1)または(2)で示される化合物は、対称軸からずれた位置に窒素原子を有するため、極性が高い。また、構造的に共役が広い構造である。これらのことにより、感光層から電子を受け取った際、化合物中への電子の滞留が起きにくい。その結果、感光層から中間層への電子の流れがスムーズとなり、ゴーストの原因となる感光層中の電荷の滞留を抑制できる。
また、前記一般式(3)で示される化合物は、アセナフテノン構造を有する。アセナフテノン構造は、五員環構造および五員環に結合している=O基に由来して、双極子モーメントが高い構造である。双極子モーメントが高い構造を有する化合物は、当該化合物中に電荷が滞留しにくい性質を有することが知られている。したがって、一般式(3)で示される化合物を中間層に用いることで、感光層から中間層への電子の流れがスムーズとなり、ゴーストの原因となる感光層中の電荷の滞留を抑制できる。
また、中間層に含まれる金属酸化物(詳細は後述)に対して錯体を形成する構造を、一般式(1)〜(3)で示される化合物へ持たせ、錯体形成部の剛直性が増すことで、化合物が酸化される際のエネルギーが小さくなる。そのことによって、化合物中への電荷の滞留を抑制できる。また、一般式(1)〜(3)で示される化合物が金属酸化物と錯体を形成することで、化合物と金属酸化物の距離が接近する。そのことによって、感光層からの電子の授受や金属酸化物間の電子の授受がスムーズとなる。その結果、ゴーストの原因となる感光層中の電荷の滞留を抑制できる。したがって、中間層に一般式(1)〜(3)で示される化合物に加えて金属酸化物を併用することで、ゴースト抑制効果がさらに高まる。
一般式(1)中のR〜Rの少なくとも1つ、一般式(2)中のR〜R16の少なくとも1つ、または、一般式(3)中のR17〜R24の少なくとも1つが、ヒドロキシ基またはカルボキシ基であることが、双極子モーメントの点から好ましい。
また、R、R15、R17、R18、および、R24から選択される少なくとも1つが、ヒドロキシ基またはカルボキシ基であることが、金属酸化物への錯体形成の点からより好ましい。
また、一般式(1)中のR〜R、一般式(2)中のR〜R16、または、一般式(3)中のR17〜R24が、それぞれ独立に水素原子、ヒドロキシ基、または、カルボキシ基であることが好ましい。
以下の表1〜表3に一般式(1)〜(3)で示される化合物の具体的な例示化合物を示すが、本発明は、これらに限定されるものではない。
Figure 0006918550
Figure 0006918550
Figure 0006918550
中間層中の、一般式(1)〜(3)で示される化合物の含有量は、中間層の全質量に対して、0.1質量%以上50質量%以下であることが好ましく、0.1質量%以上30質量%以下であることがより好ましい。
また、中間層中の、一般式(1)〜(3)で示される化合物の含有量は、金属酸化物の含有量に対して、0.05質量%以上20質量%以下であることが好ましく、0.05質量%以上5質量%以下であることがより好ましい。0.05質量%以上であれば、一般式(1)〜(3)で示される化合物と金属酸化物とが十分に相互作用し、ゴーストを抑制する効果に優れる。
中間層は、金属酸化物を含有する。中間層に含有される金属酸化物の形状は、干渉縞防止や上層との密着性、あるいは塗膜強度などの観点から、針状や星状、薄片状など任意の形状を選択することができる。その中でも、一般式(1)〜(3)で示される化合物と充分に作用し得るような大きな比表面積を有する形状が好ましく、特に、粒子状(金属酸化物粒子)が好ましい。金属酸化物の種類としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウムを含有するものが導電性の点から好ましく、これらの金属酸化物を含有する粒子がより好ましい。さらに好ましくは、酸化チタン、酸化亜鉛及び酸化スズから選択される少なくとも1種を含有する金属酸化物であり、その粒子が特に好ましい。また、金属酸化物粒子は、金属酸化物粒子の表面がシランカップリング剤などの表面処理剤で処理されている金属酸化物粒子であってもよい。
金属酸化物粒子の平均一次粒径は、30nm以上500nm以下が好ましく、50nm以上300nm以下がより好ましい。尚、金属酸化物粒子の平均一次粒径は、走査型電子顕微鏡(SEM)などで断面を観察し、任意の粒子100個の粒径を測定し、その平均値を求めることで得られる。
中間層は結着樹脂を含有してもよい。結着樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エチルセルロース樹脂、エチレン−アクリル酸コポリマー、エポキシ樹脂、カゼイン樹脂、シリコーン樹脂、ゼラチン樹脂、フェノール樹脂、ブチラール樹脂、ポリアクリレート、ポリアセタール、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリアリルエーテル、ポリイミド、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリビニルアルコール、ポリブタジエン、ポリプロピレンなどが挙げられる。これらの中でも、ポリウレタンが好ましい。
中間層中の、結着樹脂の含有量は、金属酸化物に対して10質量%以上50質量%以下含有することが好ましい。10質量%以上50質量%以下であれば、中間層の塗膜の均一性がより良好となる。
本発明の一態様に係る電子写真感光体は、例えば図2に示すように、支持体101と、中間層102と、感光層と、をこの順に有する。図2に示す例では、感光層は、電荷発生層103と、その上に積層された電荷輸送層104とからなる。
感光層は、電荷発生物質と電荷輸送物質とを単一の層に含有する単層型感光層と、電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とに分離した積層型(機能分離型)感光層と、が挙げられる。電荷発生層および該電荷発生層上の電荷輸送層を有する積層型感光層が好ましい。また、感光層上に更に保護層を形成してもよい。
〔支持体〕
支持体としては、導電性を有するもの(導電性支持体)であることが好ましい。導電性の支持体としては、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、銅、鉄、ニッケル、金、亜鉛などの金属または合金が挙げられる。アルミニウムやアルミニウム合金製の支持体の場合は、ED(Extrusion Drawing)管、EI(Extrusion Ironing)管や、これらを切削、電解複合研磨(電解作用を有する電極と電解質溶液とによる電解および研磨作用を有する砥石による研磨)、湿式または乾式ホーニング処理したものを用いることもできる。また、金属支持体や、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリイミド樹脂などの樹脂支持体、ガラスなどの絶縁性支持体上に導電性の薄膜を形成したものも挙げられる。導電性の薄膜としては、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、クロム、銀、金などの金属薄膜、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化インジウム−酸化スズ合金等の導電性材料の薄膜、銀ナノワイヤーを加えた導電性インクの薄膜が挙げられる。
支持体の形状としては、円筒状やベルト状、フィルム状が挙げられるが、円筒状が好ましい。
支持体の表面には、電気的特性の改善やレーザー光の散乱による干渉縞の抑制を目的として、陽極酸化などの電気化学的な処理や、湿式ホーニング処理、ブラスト処理、切削処理、粗面化処理、またはアルマイト処理を施してもよい。
〔導電層〕
支持体と後述する中間層との間には、レーザー光の散乱による干渉縞の抑制や、支持体の傷の被覆などを目的として、導電層を設けてもよい。導電層は、導電性粒子と結着樹脂とを含むことが好ましい。
導電層は、支持体上に導電層用塗布液を塗布して塗膜を形成し、これを加熱乾燥(熱硬化)させることによって形成できる。導電層用塗布液は、例えば、導電性粒子を結着樹脂および溶剤とともに分散して得ることができる。
導電層に用いられる結着樹脂としては、例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルブチラール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂などが挙げられる。
導電性粒子としては、例えば、酸化亜鉛、鉛白、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化アンチモン、酸化ビスマス、スズをドープした酸化インジウム、アンチモンやタンタルをドープした酸化スズ、酸化ジルコニウムなどの粒子、カーボンブラックなどが挙げられる。これらの中でも、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズの粒子が好ましい。また、導電性粒子の分散性を向上させるために、導電性粒子の表面をシランカップリング剤などで処理してもよい。更に、導電層の抵抗を制御するために、導電性粒子に別の金属または金属酸化物をドープしてもよい。
導電層用塗布液の溶剤としては、例えば、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、スルホキシド系溶剤、芳香族炭化水素溶剤などが挙げられる。
導電性粒子を溶剤中で分散させるための分散方法としては、例えば、ペイントシェーカー、サンドミル、ボールミル、液衝突型高速分散機を用いた方法が挙げられる。
導電層の膜厚は5μm以上40μm以下であることが好ましく、特には10μm以上30μm以下であることがより好ましい。
〔中間層〕
支持体または導電層と、後述の感光層と、の間には、上述した中間層が設けられる。
中間層は、支持体上または導電層上に中間層用塗布液を塗布して塗膜を形成し、これを乾燥させることによって形成できる。
具体的には、まず、一般式(1)〜(3)で示される化合物から選択される少なくとも1種の化合物、および、金属酸化物、さらに必要に応じて結着樹脂などの中間層の構成成分を含有する中間層用塗布液を調製する(調製工程)。中間層用塗布液は、一般式(1)〜(3)で示される化合物を溶剤に溶解し、結着樹脂を溶解させた液と金属酸化物を加え、中間層用塗布液としてもよい。また、中間層用塗布液は、金属酸化物と一般式(1)〜(3)で示される化合物とを溶剤とともに分散処理して得られる分散液に、結着樹脂を溶解させた液を加え、さらに分散処理して得られる中間層用塗布液としてもよい。分散方法としては、例えば、ホモジナイザー、超音波分散機、ボールミル、サンドミル、ロールミル、振動ミル、アトライター、液衝突型高速分散機を用いた方法が挙げられる。
中間層を形成する方法は、まず上記の方法で調製した中間層用塗布液の塗膜を形成する(塗布工程)。この塗膜を乾燥させることにより中間層を形成できる(乾燥工程)。したがって、本発明の一態様に係る電子写真感光体の製造方法は、中間層を形成する方法として、金属酸化物、および、一般式(1)〜(3)で示される化合物から選択される少なくとも1種の化合物を含有する中間層用塗布液の塗膜を支持体上に形成する工程と、該塗膜を乾燥させることにより中間層を形成する工程と、を有する。該乾燥工程は該塗膜を加熱しながら乾燥させることがより好ましい。
中間層用塗布液に用いられる溶剤としては、例えば、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、脂肪族ハロゲン化炭化水素系溶剤、芳香族化合物などの有機溶剤が挙げられる。
中間層には、上述したもの以外にも例えば、有機樹脂微粒子、レベリング剤などを含有させてもよい。有機樹脂粒子としては、シリコーン粒子等の疎水性有機樹脂粒子や、架橋型ポリメタクリレート樹脂(PMMA)粒子等の親水性有機樹脂粒子を用いることができる。
中間層の膜厚は、0.5μm以上40μm以下であることが好ましく、特には1μm以上30μm以下であることがより好ましい。
〔感光層〕
中間層上には、感光層(電荷発生層、電荷輸送層)が形成される。電子写真感光体の感光層は、主に、(1)積層型感光層と、(2)単層型感光層とに大別される。(1)積層型感光層は、電荷発生物質を含有する電荷発生層と、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とを有する。(2)単層型感光層は、電荷発生物質および電荷輸送物質を共に含有する単層の感光層である。
(1)積層型感光層
積層型感光層は、電荷発生物質を含有する電荷発生層と、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とを有する。支持体側から電荷発生層、電荷輸送層の順で積層された順層型の積層型感光層が好ましい。以下においては順層型の積層型感光層について述べる。
(1−1)電荷発生層
電荷発生層は、電荷発生物質を含み、さらに結着樹脂を含むことが好ましい。
電荷発生層は、電荷発生層用塗布液を塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を乾燥させることによって形成できる。電荷発生層用塗布液は、例えば、電荷発生物質を結着樹脂および溶剤とともに分散処理して得ることができる。
また、電荷発生層は電荷発生物質の蒸着膜であってもよい。
電荷発生物質としては、例えば、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、インジゴ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、スクワリリウム色素、チアピリリウム塩、トリフェニルメタン色素、キナクリドン顔料や、アズレニウム塩顔料、シアニン染料、アントアントロン顔料、ピラントロン顔料、キサンテン色素、キノンイミン色素、スチリル色素、アントラキノン誘導体、ジベンズピレンキノン誘導体、ピラントロン誘導体、ビオラントロン誘導体、イソビオラントロン誘導体、インジゴ誘導体、チオインジゴ誘導体、ビスベンズイミダゾール誘導体などが挙げられる。これらの電荷発生物質は1種のみ用いてもよく、2種以上用いてもよい。これら電荷発生物質の中でも、感度の観点から、フタロシアニン顔料やアゾ顔料が好ましく、特にはフタロシアニン顔料がより好ましい。
フタロシアニン顔料の中でも、特にオキシチタニウムフタロシアニンあるいはクロロガリウムフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニンが優れた電荷発生効率を示す。さらに、ヒドロキシガリウムフタロシアニンの中でも、感度の観点から、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θが7.4°±0.3°および28.2°±0.3°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶がより好ましい。
電荷発生層に用いられる結着樹脂としては、例えば、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレンの如きビニル化合物の重合体および共重合体や、アクリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、スチレン−ブタジエンコポリマー、ブチラール樹脂、ベンザール樹脂、ポリアクリレート、ポリアセタール、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリアリルエーテル、ポリアリレート、ポリイミド、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリビニルアセタール、ポリブタジエン、ポリプロピレン、メタクリル樹脂、ユリア樹脂、セルロース樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ケイ素樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂が挙げられる。これらの中でも、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアセタールが好ましく、特には、ブチラール樹脂が好ましい。これらは、単独、混合または共重合体として1種または2種以上用いることができる。
電荷発生物質と結着樹脂との割合は、結着樹脂1質量部に対して電荷発生物質が0.3質量部以上10質量部以下であることがより好ましい。
電荷発生層用塗布液に用いられる溶剤は、例えば、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、脂肪族ハロゲン化炭化水素系溶剤、芳香族炭化水素溶剤などが挙げられる。電荷発生層の膜厚は、0.01μm以上5μm以下であることが好ましく、0.1μm以上2μm以下であることがより好ましい。また、電荷発生層には、種々の増感剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤を必要に応じて添加することもできる。
(1−2)電荷輸送層
電荷輸送層は、電荷輸送物質を含み、さらに結着樹脂を含むことが好ましい。
電荷輸送層は、電荷輸送層用塗布液を塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を乾燥させることによって形成できる。電荷輸送層用塗布液は、例えば、電荷輸送物質と結着樹脂とを溶剤に溶解させて得ることができる。
電荷輸送物質としては、例えば、多環芳香族化合物、複素環化合物、トリアリールアミン化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、スチルベン化合物、ブタジエン化合物、エナミン化合物、ベンジジン化合物などが挙げられる。また、電荷輸送物質としては、これらの化合物から誘導される基を主鎖または側鎖に有するポリマーも挙げられる。これら電荷輸送物質は、1種のみ用いてもよく、2種以上用いてもよい。これらの中でも、繰り返し使用時の電位安定性、電荷の移動度の観点から、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物が、が好ましい。
電荷輸送層に用いられる結着樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアクリルアミド、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリアリルエーテル、ポリアリレート、ポリイミド、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリフェニレンオキシド、ポリブタジエン、ポリプロピレン、メタクリル樹脂、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、塩化ビニリデン、アクリロニトリル共重合体などが挙げられる。これらの中でも、ポリアリレート、ポリカーボネートが好ましい。これらは、単独、混合または共重合体として1種または2種以上用いることができる。
電荷輸送層における電荷輸送物質と結着樹脂との割合は、結着樹脂1質量部に対して電荷輸送物質が0.3質量部以上10質量部以下であることが好ましい。また、電荷輸送層のクラックを抑制する観点から、乾燥温度は60℃以上150℃以下が好ましく、80℃以上120℃以下がより好ましい。また、乾燥時間は10分以上60分以下が好ましい。
電荷輸送層用塗布液に用いられる溶剤としては、例えば、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、脂肪族ハロゲン化炭化水素系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。
電子写真感光体の電荷輸送層が1層である場合、その電荷輸送層の膜厚は5μm以上40μm以下であることが好ましく、8μm以上30μm以下であることがより好ましい。電荷輸送層は複数層からなる構成であってもよく、電荷輸送層を二層の積層構成とした場合、支持体側の電荷輸送層の膜厚は、5μm以上30μm以下であることが好ましく、表面側の電荷輸送層の膜厚は、1μm以上10μm以下であることが好ましい。
また、電荷輸送層には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤などを必要に応じて添加することもできる。
(2)単層型感光層
単層型感光層は、電荷発生物質および電荷輸送物質を含む。
単層型感光層は、感光層用塗布液の塗膜を形成し、この塗膜を乾燥させることで形成できる。感光層用塗布液は、電荷発生物質、電荷輸送物質および結着樹脂を溶剤に混合して調製できる。電荷発生物質、電荷輸送物質および結着樹脂としては、上記「(1)積層型感光層」における材料の例示と同様である。
〔保護層〕
また、感光層(電荷輸送層)上に、該感光層を保護し、耐摩耗性やクリーニング性の向上などを目的として、保護層(第2電荷輸送層)を設けてもよい。
保護層は、結着樹脂を有機溶剤に溶解させて得られる保護層用塗布液を塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を乾燥させることによって形成できる。保護層に用いられる樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアリレート、ポリウレタン、スチレン−ブタジエンコポリマー、スチレン−アクリル酸コポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマーなどが挙げられる。
また、保護層に電荷輸送能を持たせるために、電荷輸送能を有するモノマー材料や高分子型の電荷輸送物質を種々の架橋反応を用いて硬化させることによって保護層を形成してもよい。好ましくは、連鎖重合性官能基を有する電荷輸送性化合物を重合または架橋させることによって硬化させて保護層を形成する。連鎖重合性官能基としては、アクリル基、メタクリル基、アルコキシシリル基、エポキシ基などが挙げられる。硬化させる反応としては、例えば、ラジカル重合、イオン重合、熱重合、光重合、放射線重合(電子線重合)、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法、光CVD法などが挙げられる。
保護層の膜厚は0.5μm以上10μm以下であることが好ましく、1μm以上7μm以下であることが好ましい。また、保護層には、導電性粒子、電荷輸送物質、潤滑剤などを必要に応じて添加することもできる。
また、電子写真感光体の最表面層(感光層もしくは電荷輸送層または保護層)には、シリコーンオイル、ワックス、ポリテトラフルオロエチレン粒子などのフッ素原子含有樹脂粒子、シリカ粒子、アルミナ粒子、窒化ホウ素などの潤滑剤を含有させてもよい。
上記各層の塗布液を塗布する際には、例えば、浸漬塗布法(浸漬コーティング法)、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ローラーコーティング法、マイヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法、カーテンコーティング法などの塗布方法を用いることができる。これらの中でも、効率性および生産性の観点から、浸漬塗布法が好ましい。各層を所望の順で塗布・乾燥することにより、支持体上に各層を形成できる。
〔プロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置〕
本発明の一態様に係るプロセスカートリッジは、これまで述べてきた電子写真感光体と、帯電手段、現像手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段と、を一体に支持し、電子写真画像形成装置本体に着脱自在である。
また、本発明の一態様に係る電子写真画像形成装置は、これまで述べてきた電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有する。
図1に本発明の一態様に係る電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真画像形成装置の概略構成を示す。
図1において、1は円筒状(ドラム状)の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向(時計回り方向)に所定の周速度をもって回転駆動される。回転駆動される電子写真感光体1の表面は、回転過程において、帯電手段(帯電ローラーなど)3により、正または負の所定電位に均一に帯電される。次いで、帯電された電子写真感光体1の表面は、スリット露光やレーザービーム走査露光などの露光手段(不図示)から出力される目的の画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して強度変調された露光光(画像露光光)4を受ける。こうして電子写真感光体1の表面に、目的の画像に対応した静電潜像が順次形成されていく。
電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、現像手段5の現像剤に含まれるトナーで正規現像または反転現像により現像されてトナー像となる。次いで、電子写真感光体1の表面に形成担持されているトナー像が、転写手段(転写ローラーなど)6からの転写バイアスによって、転写材(紙など)Pに順次転写されていく。なお、転写材Pは、転写材供給手段(不図示)から電子写真感光体1の回転と同期して取り出されて電子写真感光体1と転写手段6との間(当接部)に給送される。また、転写手段6には、バイアス電源(不図示)からトナーの保有電荷とは逆極性のバイアス電圧が印加される。
トナー像の転写を受けた転写材Pは、電子写真感光体1の表面から分離されて定着手段8へ搬入されてトナー像の定着処理を受けることにより画像形成物(プリント、コピー)として装置外へ搬送される。
トナー像転写後の電子写真感光体1の表面は、クリーニング手段(クリーニングブレードなど)7によって転写残りの現像剤(転写残トナー)の除去を受けて清浄面化される。なお、転写残トナーを直接、現像器などで除去するクリーナレスシステムを適用することも可能である。
次いで、前露光手段(不図示)からの前露光光(不図示)により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用される。なお、図1に示すように、帯電手段3が帯電ローラーなどを用いた接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではない。
上記の電子写真感光体1、帯電手段3、現像手段5、およびクリーニング手段7などの構成要素の中から、電子写真感光体1を少なくとも含む複数のものを選択し、これらを容器に納めてプロセスカートリッジとして一体に支持して構成してもよい。そして、このプロセスカートリッジを複写機やレーザービームプリンターなどの電子写真画像形成装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。図1では、電子写真感光体1と、帯電手段3、現像手段5、およびクリーニング手段7とを一体に支持してカートリッジ化して、電子写真画像形成装置本体のレールなどの案内手段10を用いて電子写真画像形成装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ9としている。なお、図1に示す電子写真画像形成装置はクリーニング手段7および定着手段8を有するが、これらは必ずしも設けられていなくてもよい。
露光光4は、例えば、電子写真画像形成装置が複写機やプリンターである場合には、原稿からの反射光や透過光である。あるいは、露光光4は、センサーで原稿を読み取り、信号化し、この信号にしたがって行われるレーザービームの走査、LEDアレイの駆動または液晶シャッターアレイの駆動などにより照射される光である。
以下に、具体的な実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中の「%」および「部」はそれぞれ「質量%」および「質量部」を意味する。
なお、実施例1、および5から25は、参考例である。
−中間層用塗布液1−
酸化亜鉛粒子(個数平均一次粒子径:50nm、比表面積(以下、BET値):17.2m/g、粉体抵抗:2.0×10Ω・cm)100部をトルエン500部と攪拌混合し、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン(商品名:KBM−603、信越化学工業(株)製)1.0部を添加し、2時間攪拌した。その後、トルエンを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、表面処理された酸化亜鉛粒子M1を得た。
次に、ポリビニルブチラール(商品名:BM−1,積水化学工業(株)製)1.88部および、ブロック化イソシアネート(商品名:スミジュールBL3175、住化コベストロウレタン社(旧:住化バイエルウレタン社)製)4.74部を、メチルエチルケトン42.5部と1−ブタノール42.5部との混合溶媒に溶解させた。得られた液に前記酸化亜鉛粒子M1を50.0部、式(1)で表される化合物である前記化合物1を1.0部加え、これを直径0.9mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で23±3℃雰囲気下で3時間分散した。分散後、樹脂微粒子としてシリコーン粒子(商品名:トスパール120、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)を3.4部、シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レダウコーニング社(旧:東レダウコーニングシリコーン社)製)0.007部を加えて攪拌し、回転数60rpmのロール架台で23±3℃雰囲気下で1日放置し、中間層用塗布液1を調製した。
−中間層用塗布液2〜28−
中間層用塗布液1において、金属酸化物粒子、化合物1を表4に示すように種類および含有量を変更した以外は、中間層用塗布液1と同様にして中間層用塗布液2〜28を調製した。なお、中間層用塗布液25〜28では金属酸化物粒子(酸化亜鉛粒子M1)を用いなかった。
−中間層用塗布液29−
ルチル型酸化チタン(商品名:PT−401L、石原産業社製、平均一次粒子径130nm)と、このルチル型酸化チタンに対して3質量%のメチルジメトキシシラン(商品名:TSL8117、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社(旧:東芝シリコーン社)製)とを、高速流動式混合混練機(商品名:SMG300、株式会社カワタ社製)に投入し、回転周速34.5m/秒で高速混合して表面処理酸化チタンT1を得た。得られた表面処理酸化チタンT1を、メタノール/1−プロパノールの混合溶媒中でボールミルによって分散させることにより、疎水化処理酸化チタンの分散スラリーとした。
ここで得られた分散スラリーに、更に、メタノール、1−プロパノール、トルエン、およびN−メトキシメチル化ナイロン(商品名:トレジンF−30K、ナガセケムテックス(株)製、メトキシメチル化度:約30%)粉末および前記化合物1を添加し、加温しながら攪拌混合を行い、ナイロン粉末を溶解した。その後、超音波分散処理を行うことにより、最終的に、メタノール/1−プロパノール/トルエンの重量比が7/1/2であって、疎水化処理酸化チタン/N−メトキシメチル化ナイロン/化合物1を重量比3/1/0.06で含有する、固形分濃度18質量%の分散液を調製し、これを中間層用塗布液29とした。
−中間層用塗布液31−
中間層用塗布液1において、前記化合物1を用いなかった以外は中間層用塗布液1と同様にして中間層用塗布液31を調製した。
−中間層用塗布液32−
中間層用塗布液1において、前記化合物1を2,3−ジヒドロキシアントラキノンに変更した以外は中間層用塗布液1と同様にして中間層用塗布液32を調製した。
Figure 0006918550
−中間層用塗布液41−
ポリビニルブチラール(商品名:BM−1)10部を、メチルエチルケトン42.5部と1−ブタノール42.5部の混合溶媒に溶解させた。次いで、式(3)で表される化合物である前記化合物18を0.15部加え、回転数60rpmのロール架台で、23±3℃雰囲気下で1日放置し、中間層用塗布液41を調製した。
−中間層用塗布液42〜53−
中間層用塗布液41において、前記化合物18を0.15部に代えて、表5に示す化合物およびその配合量に変更した以外は、中間層用塗布液41と同様にして中間層用塗布液42〜53を調製した。
−中間層用塗布液54−
中間層用塗布液41において、ポリビニルブチラール(商品名:BM−1)10部に代えて、ポリビニルブチラール(商品名:BM−1)2.85部およびブロック化イソシアネート(スミジュールBL3175)7.15部に変更した以外は中間層用塗布液41と同様にして、中間層用塗布液54を調製した。
−中間層用塗布液55−
中間層用塗布液41において、ポリビニルブチラール(商品名:BM−1)10部に代えて、フェノール樹脂(商品名:J−325、DIC製)10部を用い、メチルエチルケトン42.5部と1−ブタノール42.5部の混合溶媒に代えて、メタノール42.5部と1−メトキシプロパノール42.5部の混合溶媒を用いた以外は中間層用塗布液41と同様にして、中間層用塗布液55を調製した。
Figure 0006918550
−中間層用塗布液56−
中間層用塗布液1における酸化亜鉛粒子M1の作製において、酸化亜鉛粒子(個数平均一次粒子径:50nm、比表面積:17.2m/g、粉体抵抗:2.0×10Ω・cm)100部に代えて、酸化亜鉛粒子(個数平均一次粒径:50nm、BET値:19m/g、粉体抵抗:2.5×10Ω・cm)100部を用いた以外は酸化亜鉛粒子M1の作製と同様にして、表面処理された酸化亜鉛粒子M2を得た。
次いで、中間層用塗布液1における酸化亜鉛粒子M1を50部に代えて、酸化亜鉛粒子M2を50部、式(1)で表される化合物である前記化合物1を1.0部に代えて、式(3)で表される化合物である化合物18を1.0部用いた以外は中間層用塗布液1の調製と同様にして、中間層用塗布液56を調製した。
−中間層用塗布液57〜74−
中間層用塗布液56において、金属酸化物粒子である酸化亜鉛粒子M2、式(3)で表される化合物である化合物18を、表6に示すように種類および含有量を変更した以外は、中間層用塗布液56と同様にして中間層用塗布液57〜74を調製した。
Figure 0006918550
なお、表6中のM3〜M7はいずれも金属酸化物粒子を表し、具体的には以下のものである。
M3は、酸化亜鉛粒子M3を示す。酸化亜鉛粒子M3は、個数平均一次粒径35nmの酸化亜鉛粒子を、酸化亜鉛粒子M2の作製と同様に表面処理して得た。
M4は、酸化チタン粒子M4を示す。酸化チタン粒子M4は、個数平均一次粒径50nmの酸化チタン粒子を、酸化亜鉛粒子M2の作製と同様に表面処理して得た。
M5は、酸化チタン粒子M5を示す。酸化チタン粒子M5は、個数平均一次粒径100nmの酸化チタン粒子を、酸化亜鉛粒子M2の作製と同様に表面処理して得た。
M6は、酸化チタン粒子M6を示す。酸化チタン粒子M6は、個数平均一次粒径200nmの酸化チタン粒子を、酸化亜鉛粒子M2の作製と同様に表面処理して得た。
M7は、酸化スズ粒子M7を示す。酸化スズ粒子M7は、個数平均一次粒径50nmの酸化スズ粒子を、酸化亜鉛粒子M2の作製と同様に表面処理して得た。
−中間層用塗布液81、82−
中間層用塗布液41、56において、式(3)で示される化合物である化合物18を用いなかった以外は同様にして、中間層用塗布液81、82を調製した。
−中間層用塗布液83、84−
中間層用塗布液41において、式(3)で示される化合物である化合物18に代えて、それぞれ、4−ヒドロキシフルオレノン、2,3−ジヒドロキシアントラキノンを用いた以外は同様にして、中間層用塗布液83、84を調製した。
〔実施例1〕
直径24mmのアルミニウムシリンダー(JIS−A3003、アルミニウム合金、長さ257.5mm)を支持体(導電性支持体)とした。
次に、中間層用塗布液1を上記支持体に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を20分間170℃で乾燥させることによって、膜厚が30μmの中間層を形成した。
次に、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°および28.3°にピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)を用意した。このヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶10部、構造式(A)で示される化合物0.1部、ポリビニルブチラール(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)5部およびシクロヘキサノン250部を、直径0.8mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、1.5時間分散処理した。次に、これに酢酸エチル250部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。
Figure 0006918550
この電荷発生層用塗布液を、中間層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を10分間100℃で乾燥させることによって、膜厚が0.15μmの電荷発生層を形成した。
次に、構造式(CTM−1)で示されるトリアリールアミン化合物、および構造式(CTM−2)で示されるベンジジン化合物をそれぞれ4部ずつ、およびビスフェノールZ型のポリカーボネート(商品名:PCZ−400、三菱ガス化学(株)製)10部を、ジメトキシメタン40部およびクロロベンゼン60部の混合溶剤に溶解させることによって、正孔輸送層(電荷輸送層)用塗布液を調製した。この正孔輸送層用塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を35分間120℃で乾燥させることによって、膜厚が18μmの正孔輸送層(電荷輸送層)を形成した。
Figure 0006918550
このようにして、評価用の電子写真感光体を製造した。ゴースト評価および感度評価について以下に示す。
(ゴースト評価)
製造した評価用の電子写真感光体を、キヤノン(株)製レーザービームプリンター(商品名:LBP7700C)の改造機に装着して評価を行った。詳しくは以下の通りである。
改造点としては、前露光を点灯させず、帯電条件とレーザー露光量は可変で作動するようにした。また、シアン色用のプロセスカートリッジに製造した電子写真感光体を装着してシアン色のプロセスカートリッジのステーションに取り付けた。
温度22℃湿度30%RHの環境下で、ドラム(ドラム状の電子写真感光体)表面電位は、初期暗部電位が−570V、明部電位が−100Vになるように設定した。電位設定の際の表面電位測定は、カートリッジを改造し、現像位置に電位プローブ(商品名:model6000B−8、トレック・ジャパン(株)製)を装着し、ドラム中央部の電位を表面電位計(商品名:model344、トレック・ジャパン(株)製)を使用して測定した。
ゴースト画像評価は、図3に示すようなゴースト評価用画像を用いた。ゴースト評価用画像は、画像の先頭部における白地(白画像21)中に四角のベタ画像22を出した後、1ドット桂馬パターンのハーフトーン画像23を作製したものである。なお、図3中、ゴースト部24は、ベタ画像22に起因するゴーストが出現し得る部分である。すなわち、ベタ画像22に対応する感光体上の部分がベタ画像22を転写した後、回転して再び画像(1ドット桂馬パターンのハーフトーン画像23の一部)を転写する位置が、ゴースト部24である。したがって、ゴーストが出現する場合は、図3中のゴースト部24の位置に出現する。
ゴーストの評価の順番は、1枚目に白画像を出力し、その後、上記ゴースト評価用画像を連続5枚出力し評価を行った。ゴースト評価用画像の評価は、1ドット桂馬パターン画像の画像濃度とゴースト部の画像濃度との濃度差を、分光濃度計(商品名:X−Rite504/508、X−Rite(株)製)で、1枚のゴースト評価用画像で5点測定し、それら5点の平均をとり1枚の結果とし、前述の5枚のゴースト評価用画像全てを同様に測定し、それら(25箇所)の平均値を求めた。結果を表7に示す。この濃度差は、値が小さいほど、ゴーストの抑制に優れていることを意味する。濃度差の値が0.04以上の場合はゴーストの抑制が十分ではなく、本発明の効果が得られていないレベルであると判断した。
(感度評価)
製造した評価用の電子写真感光体を、ゴースト評価と同様の改造を行ったレーザービームプリンター(商品名:LBP7700C、キヤノン(株)製)の改造機に装着して評価を行った。詳しくは以下の通りである。
温度22℃湿度30%RHの環境下で、ドラム表面電位は初期暗部電位が−570Vになるように設定した。電位設定の際の表面電位測定は、カートリッジを改造し、現像位置に電位プローブ(商品名:model6000B−8、トレック・ジャパン(株)製)を装着し、ドラム中央部の電位を表面電位計(商品名:model344、トレック・ジャパン(株)製)を使用して測定した。
感度評価は露光光量0.38μJ/cmを用いてベタ画像を印刷した際のドラム表面電位を測定した。結果を表7に示す。この値の絶対値が小さいほど感度に優れていることを意味する。
〔実施例2〜25〕
実施例1において、中間層用塗布液1を表7のように変更した以外は実施例1と同様にして、電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表7に示す。
〔比較例1〜6〕
実施例1において、中間層塗布液1を表7のように変更した以外は実施例1と同様にして、電子写真感光体を作製し、評価した。評価結果を表7に示す。
Figure 0006918550
〔実施例26〜44、比較例7〜25〕
実施例1において、下記(1)〜(4)に記載の点を変更した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
(1):アルミニウムシリンダーの長さを、257.5mmから261.5mmに変更した。
(2):中間層用塗布液1に代えて、表8に記載の中間層用塗布液を用いた。
(3):形成した中間層の膜厚が、30μmから表8に記載の膜厚となるように変更した。
(4):正孔輸送層塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を35分間120℃で乾燥させることによって、膜厚が18μmの正孔輸送層(電荷輸送層)を形成することに代えて、正孔輸送層塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を40分間120℃で乾燥させることによって、膜厚が15μmの正孔輸送層を形成した。
このようにして、評価用の電子写真感光体を製造した。ゴースト評価および感度評価について以下に示す。
(ゴースト評価)
実施例1のゴースト評価において、温度22℃湿度30%RHの環境下に代えて、温度23℃湿度40%RHの環境下で行い、電子写真感光体の表面電位を、初期暗部電位が−570V、明部電位が−100Vとなるように設定することに代えて、初期暗部電位が−500V、初期明部電位が−90Vとなるように設定した以外は、実施例1と同様にして製造した評価用の電子写真感光体の評価を行った。
(感度評価)
製造した評価用の電子写真感光体を、レーザービームプリンター(商品名:CP3525dn、日本ヒューレットパッカード(株)製)の改造機に装着して評価を行った。詳しくは以下の通りである。
改造点としては、前露光を点灯させず、帯電条件とレーザー露光量は可変で作動するようにした。また、シアン色用のプロセスカートリッジに製造した電子写真感光体を装着してシアン色のプロセスカートリッジのステーションに取り付けた。
温度23℃湿度40%RHの環境下で、ドラム表面電位は初期暗部電位が−500Vになるように設定した。電位設定の際の表面電位測定は、カートリッジを改造し、現像位置に電位プローブ(商品名:model6000B−8、トレック・ジャパン(株)製)を装着し、ドラム中央部の電位を表面電位計(商品名:model344、トレック・ジャパン(株)製)を使用して測定した。
感度評価は露光光量0.30μJ/cmを用いてベタ画像を印刷した際のドラム表面電位を測定した。結果を表8に示す。この値の絶対値が小さいほど感度に優れていることを意味する。
Figure 0006918550
(錯体状態検証評価)
・塗料での検証方法
塗料(中間層用塗布液)において化合物が金属酸化物と錯体を形成していることの検証は以下の方法で行った。
中間層の塗料(中間層用塗布液)を調製し、中間層の分散溶剤を用いて、塗料濃度を1/100に希釈した。中間層用の分散溶剤を用いて、化合物を溶解して測定したUVスペクトルと、中間層の塗料を希釈して測定したUVスペクトルとを比較した。中間層用塗布液1〜24、29、56〜74は長波長側にシフトしていることから、錯体を形成していることを確認した。
・感光体での検証方法
化合物が金属酸化物と錯体を形成していることの検証は以下の方法で行った。
中間層から、幅1cm、高さ3cm、厚さ0.3μmの膜を切り出し、得られた膜のUVスペクトルを得た。そして、中間層に用いた一般式(1)〜(3)で示される化合物自体のUVスペクトルと、膜のUVスペクトルとを比較した。実施例1〜44で得られた電子写真感光体では長波長側にシフトしていることから、錯体を形成していることを確認した。
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
8 定着手段
7 クリーニング手段
9 プロセスカートリッジ
10 案内手段
101 支持体
102 中間層
103 電荷発生層
104 電荷輸送層
P 転写材

Claims (1)

  1. 電子写真感光体と、帯電手段、現像手段およびクリーニング手段からなる群より選ばれた少なくとも1つの手段と、を一体に支持し、電子写真画像形成装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジにおいて、
    該電子写真感光体が、支持体と、中間層と、感光層と、をこの順に有
    該中間層が、
    金属酸化物と、
    下記一般式(1)で示される化合物と
    を含有し、
    該中間層中の、下記一般式(1)で示される化合物の含有量が、該中間層の全質量に対して、0.1質量%以上50質量%以下であり、
    下記一般式(1)で示される化合物が、該金属酸化物と錯体を形成しており、
    該金属酸化物が、酸化亜鉛、酸化チタンおよび酸化スズから選択される少なくとも1種を含有する粒子であり、
    該中間層中の、下記一般式(1)で示される化合物の含有量が、該金属酸化物の含有量に対して、0.05質量%以上20質量%以下であ
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ
    Figure 0006918550
    (一般式(1)において、R〜R は、水素原子を示し は、アルキル基、カルボキシ基、または、アミノ基を示す
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