JP6702809B2 - 電子写真感光体、その製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents

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Description

本発明は電子写真感光体およびその製造方法、並びに電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置に関する。
近年、高精細化・高解像度化の要望に伴い、プロセスカートリッジおよび電子写真装置に搭載される電子写真感光体は、適応される電子写真プロセスに応じた感度、電気特性、光学特性および画像欠陥が無い高品質な画質が要求されている。
電子写真感光体として、支持体上に中間層と、中間層上に形成された有機系の電荷発生物質および電荷輸送物質を含有する感光層を有する電子写真感光体が多く用いられている。中間層は、電荷をブロックする機能を有し、支持体から感光層側への電荷注入を抑制させて、黒ポチなどの画像欠陥の発生を抑える働きがある。
一方で画像欠陥の抑制を目的に中間層の電気的抵抗を高くし過ぎると、感光層で発生した電荷が感光層内部に滞留し易くなる。その結果、残留電位の上昇やゴーストが発生し易くなるという課題があった。具体的には、出力画像中、前回転時に光が照射された部分のみ濃度が濃くなる、いわゆるポジゴーストや、前回転時に光が照射された部分のみ濃度が薄くなる、いわゆるネガゴーストという現象が発生しやすい。
このような電荷の滞留を抑制する技術として特許文献1には、中間層に金属酸化物およびアントラキノン構造を有する化合物を含有させゴーストの発生を抑制する技術が開示されている。また、特許文献2にはフェナントレンキノン、フェナントロリンキノン、アセナフテンキノンを有する中間層を用いることで、低温低湿環境におけるゴーストの発生を抑制する技術が開示されている。
特開2006−221094号公報 特開2006−251328号公報
しかしながら、近年ではプロセススピードの高速化や長寿命化が求められており、これまで以上に電荷の滞留を改善する必要が有る。このような場合に、ゴースト現象による画像劣化に対して、特許文献1や2に開示された技術のさらなる改善の余地があった。
また、中間層へ含有する化合物が持つエネルギー準位が、露光波長を吸収するエネルギーギャップを有する場合、電子写真感光体の感度が悪くなる。
本発明は上記状況を鑑み成された発明であり、感度を良好に保ったまま、ゴースト現象による画像劣化が抑制された電子写真感光体を提供することを目的とする。
また、本発明の別の目的は、上記電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、上記電子写真感光体の製造方法を提供することにある。
本発明は、支持体、該支持体上に形成された中間層、該中間層上に形成された感光層をこの順に有する電子写真感光体であって、
該中間層が金属酸化物および下記式(1)で示される化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体である。
Figure 0006702809
(式(1)中、Rはヒドロキシ基またはカルボキシ基であり、R〜Rはそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、アルコキシ基である。該アルキル基の主鎖中の炭素原子の1つは、OまたはNに置き換わってもよく、該アルキル基および該アルコキシ基は、アルキル基、アリール基、ハロゲン原子、またはカルボニル基で置換されていてもよい。)
また、本発明は、上記電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
また、本発明は、上記電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有することを特徴とする電子写真装置である。
以上説明したように、本発明によれば、感度を良好に保ったまま、ゴースト現象による画像劣化が抑制された電子写真感光体を提供することができる。
また、本発明によれば、前記電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することが出来る。
また、本発明の別の目的は、上記電子写真感光体の製造方法を提供することにある。
本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。 電子写真感光体の層構成の一例を説明する図である。 ゴースト画像評価の際に用いるゴースト評価用印字を説明するための図である。
本発明は、電子写真感光体の中間層が、金属酸化物および下記式(1)で示される化合物を含有することを特徴とする。
Figure 0006702809
(式(1)中、Rはヒドロキシ基またはカルボキシ基であり、R〜Rはそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、およびアルコキシ基である。該アルキル基の主鎖中の炭素原子の1つは、OまたはNに置き換わってもよく、該アルキル基および該アルコキシ基は、アルキル基、アリール基、ハロゲン原子、またはカルボニル基で置換されていてもよい。)
上述のような構成の中間層を有する電子写真感光体が、高温高湿環境下で繰り返し使用した時の電位変動の抑制効果に優れる理由について本発明者らは以下のように推測している。
式(1)で示される化合物は、極性が高く、共役が広く、かつ化合物同士がスタックしにくい構造を有している。特に、五員環構造および五員環に結合しているカルボニル基に由来して、双曲子モーメントが大きい構造である。そして、その構造に由来して、式(1)で示される化合物は、化合物中に電荷が滞留しにくい性質を有することが知られている。したがって、式(1)で示される化合物を中間層に用いることで、感光層から中間層への電子の流れがスムーズになり、ゴーストの発生原因である感光層中の電荷の滞留を抑制することができる。また、式(1)で示される化合物の5員環にあるカルボニル基およびRのヒドロキシ基またはカルボニル基により、式(1)で示される化合物が金属酸化物に配位し、金属酸化物との相互作用により電荷移動錯体を形成する。電荷移動錯体の形成により、式(1)で示される化合物が、金属酸化物への水分子の配位を妨げる結果、感光層から中間層への電子の流れがスムーズとなり、ゴーストの原因となる感光層中の電荷の滞留を抑制することができる。
[電子写真感光体]
本発明の電子写真感光体は、少なくとも、支持体と、中間層と、感光層と、をこの順に有する。
電子写真感光体を製造する方法としては、後述する各層の塗布液を調製し、所望の層の順番に塗布して、乾燥させる方法が挙げられる。このとき、塗布液の塗布方法としては、浸漬塗布法(浸漬コーティング法)、スプレーコーティング法、カーテンコーティング法、スピンコーティング法などが挙げられる。これらの中でも、効率性および生産性の観点から、浸漬塗布法が好ましい。
以下、各層について説明する。
(支持体)
本発明において、電子写真感光体は支持体を有する。支持体としては、導電性支持体であることが好ましい。導電性支持体としては、例えば、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅、金などの金属またはそれらの合金で形成される支持体や、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリイミド樹脂、ガラスなどの絶縁性支持体上に、アルミニウム、クロム、銀、金などの金属の薄膜;酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛などの導電性材料を真空蒸着により被膜成形した薄膜;銀ナノワイヤーを加えた導電性インクの薄膜を形成した支持体を用いることができる。また、カーボンブラック、酸化スズ粒子、酸化チタン粒子、銀粒子などの導電性粒子を結着樹脂とともにプラスチックや紙に含浸した支持体や、導電性結着樹脂を有するプラスチック製の支持体を用いることもできる。また、支持体の形状としては、円筒状、ベルト状、フィルム状などが挙げられるが、円筒状が好ましい。
また、支持体の表面には、電気的特性の改善やレーザー光の散乱による干渉縞の抑制を目的として、陽極酸化などの電気化学的な処理や、湿式ホーニング処理、ブラスト処理、切削処理、粗面化処理、またはアルマイト処理を施してもよい。
(導電層)
本発明において、支持体と後述する中間層との間には、レーザー光の散乱による干渉縞の抑制や、支持体の傷の被覆などを目的として、導電層を設けてもよい。
導電層の平均膜厚は、5μm以上40μm以下であることが好ましく、10μm以上30μm以下であることがより好ましい。
導電層は、カーボンブラック、導電性粒子を結着樹脂および溶剤とともに分散して得られる導電層用塗布液を塗布し、これを加熱乾燥(熱硬化)させることによって形成することができる。導電性粒子としては、例えば、酸化亜鉛、鉛白、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化アンチモン、酸化ビスマス、スズをドープした酸化インジウム、アンチモンやタンタルをドープした酸化スズ、酸化ジルコニウムなどの金属酸化物粒子が挙げられる。これらの中でも、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズを含有する金属酸化物粒子が好ましい。また、金属酸化物粒子の分散性を向上させるために、金属酸化物粒子の表面をシランカップリング剤などで処理してもよい。更に、導電層の抵抗を制御するために、金属酸化物粒子に別の金属または金属酸化物をドープしてもよい。
導電層に用いられる結着樹脂としては、例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルブチラール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂などが挙げられる。
導電層用塗布液の溶剤としては、エーテル系溶剤、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素溶剤などが挙げられる。導電層用塗布液中で金属酸化物粒子を分散させるための分散方法としては、ペイントシェーカー、サンドミル、ボールミル、液衝突型高速分散機を用いた方法が挙げられる。
(中間層)
本発明において、支持体または導電層の上に、式(1)で示される化合物を含有する中間層を有する。
中間層の平均膜厚は、0.5μm以上40μm以下が好ましく、1μm以上30μm以下であることがより好ましい。
本発明の中間層は、金属酸化物を含有する。金属酸化物は、中間層に導電性を付与する目的で用いられるものであれば特に限定されない。中でも、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化錫、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウムなどの金属酸化物が、適切な導電性の付与の観点から好ましい。中でも、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化錫が特に好ましい。
また、本発明においては、金属酸化物として金属酸化物粒子を用いることが好ましい。金属酸化物粒子の平均一次粒径は、50nm以上500nm以下が好ましく、50nm以上300nm以下がより好ましい。尚、金属酸化物粒子の平均一次粒径は、走査型電子顕微鏡(SEM)などで断面を観察し、任意の粒子100個の粒径を測定し、その平均値を求めることで得られる。
金属酸化物粒子は、分散性向上のために表面が表面処理剤で処理されていてもよい。表面処理方法は公知の方法であればいかなる方法でもよく、乾式法または湿式法が用いられる。
表面処理材としては、有機化合物では、例えば、シランカップリング剤、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、界面活性材などが挙げられる。これらの中でも、シランカップリング剤が好ましく、特にアミノ基を有するシランカップリング剤が好ましい。
アミノ基を有するシランカップリング剤の具体的例としては、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、(フェニルアミノメチル)メチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノイソブチルメチルジメトキシシラン、N−エチルアミノイソブチルメチルジエトキシシラン、N−メチルアミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、(フェニルアミノメチル)トリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノイソブチルトリメトキシシラン、N−エチルアミノイソブチルトリエトキシシラン、N−メチルアミノプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。また、2種以上を混合して使用してもよい。
乾式法にて表面処理を行う場合には、金属酸化物粒子をせん断力の大きなミキサなどで攪拌しながら、直接もしくは有機溶媒に溶解させた表面処理剤を滴下、または乾燥空気や窒素ガスとともに噴霧させることによって処理される。添加または噴霧する際には溶剤の沸点以下の温度で行われることが望ましい。添加または噴霧した後、更に100℃以上で焼き付けを行ってもよい。焼き付けの温度、時間は任意の範囲で実施される。
湿式法としては、金属酸化物粒子を溶剤中で攪拌、超音波、サンドミルやアトライター、ボールミルなどを用いて分散し、表面処理剤を添加し攪拌または分散した後、溶剤除去することで処理される。溶剤除去方法はろ過または蒸留により留去される。溶剤除去後には更に100℃以上で焼き付けを行ってもよい。焼き付けは電子写真特性が得られる温度、時間であれば特に限定されない。
中間層における、表面処理剤の含有量は、電子写真特性の観点から、金属酸化物粒子に対して0.5質量%以上20質量%以下であることが好ましい。
また、金属酸化物粒子は、金属酸化物種の異なるもの、表面処理の異なるもの、または粒子径の異なるものなどを2種類以上混合して用いることもできる。
さらに、金属酸化物粒子は、アルミナおよびシリカの少なくとも一方でコートされている粒子であってもよい。アルミナおよびシリカの少なくとも一方でコートすることで、中間層の結着樹脂との相溶性を向上させ、黒ポチ抑制効果を高めることができる。
中間層は下記式(1)で示されるアセナフテンキノン化合物を含有する。
Figure 0006702809
式(1)中、Rはヒドロキシ基またはカルボキシ基である。R〜Rはそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、およびアルコキシ基を示す。該アルキル基の主鎖中の炭素原子の1つは、OまたはNに置き換わっても良い。該アルキル基および該アルコキシ基は、アルキル基、アリール基、ハロゲン原子、またはカルボニル基で置換されていてもよい。
前記R〜Rとしてのアルキル基は、式(1)で示される化合物を有する中間層を有する電子写真感光体が、本発明の効果を発揮できる限りいかなるアルキル基であっても良い。例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、イソブチル基などが挙げられる。これらアルキル基の主鎖中の炭素原子の1つがOまたはNに置き換わっても良い。このような基としては、メトキシメチル基、エトキシメチル基、1−メトキシエチル基、2−メトキシエチル基、N−メチルアミノメチル基、N−エチルアミノメチル基、1−(N−メチルアミノ)エチル基、2−(N−メチルアミノ)エチル基、N,N−ジメチルアミノメチル基などが挙げられる。
前記R〜Rとしてのアルコキシ基は、式(1)で示される化合物を有する中間層を有する電子写真感光体が、本発明の効果を発揮できる限りいかなるアルコキシ基であっても良い。例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、イソブトキシ基などが挙げられる。
前記アルキル基および前記アルコキシ基の置換基としては、前述のアルキル基や、フェニル基、ナフチル基などのアリール基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、およびカルボニル基が挙げられる。置換基としてのカルボニル基を有する前記アルキル基および前記アルコキシ基とは、前記アルキル基および前記アルコキシ基の炭素原子の1または2以上がカルボニル基(C=O)となった基である。ここで、置換基としてのアルキル基は、置換基としてのアリール基またはハロゲン原子で置換されていても良く、置換基としてのアリール基は、置換基としてのアルキル基またはハロゲン原子で置換されていても良い。
以下に式(1)で示される化合物の具体例として化合物(1−1)〜(1−12)を示すが、式(1)で示される化合物はこれらに限定されるものではない。
Figure 0006702809
式(1)で示される化合物の含有量が前記金属酸化物に対して、0.025質量%以上10質量%以下であることが好ましく、特に0.05質量%以上5質量%以下であることが好ましい。式(1)で示される化合物の含有量が前記金属酸化物に対して上記のような範囲であることで、金属酸化物と相互作用が効率良く働き、電位変動抑制効果はより高いものとなり、ゴースト抑制効果と感度との両立性が更に高まる。
また、本発明の中間層において、式(1)で示される化合物と金属酸化物とが、錯体を形成していることが好ましい。錯体を形成することにより、式(1)で示される化合物中の錯体形成に寄与する部位の剛直性が増すため、式(1)で示される化合物が酸化される際のエネルギーが小さくなる。その結果、化合物中に電荷がより滞留しにくくなると考えられる。また、錯体を形成することで、金属酸化物と式(1)で示される化合物とがより接近するため、感光層からの電子の受け取りや金属酸化物同士間の電子の授受がスムーズになるため、感光層中の電荷の滞留を抑制することができると考えられる。以上のメカニズムより、金属酸化物を併用することでゴースト抑制効果が更に高まる。
式(1)で示される化合物が金属酸化物と錯体を形成しているかどうかは、以下の方法で確認することができる。例えば、式(1)で示される化合物が金属酸化物と錯体を形成すると、式(1)で示される化合物のUVスペクトルは深色効果により、高波長側へシフトする。したがって、深色効果の有無から、式(1)で示される化合物が金属酸化物と錯体を形成しているかを判断することができる。
本発明において、中間層は、結着樹脂を含有してもよい。結着樹脂としては、公知の樹脂であればいずれの樹脂でも良いが、感光層形成時の上層への溶出や抵抗変動が小さいといった観点から硬化性樹脂が好ましい。
硬化性樹脂として例えば、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂あるいはポリエステルなどが好ましい。これらの中でも、ウレタン樹脂を用いることが好ましく、特にイソシアネート化合物とポリオールとの硬化物からなるウレタン樹脂がより好ましい。
イソシアネート化合物としては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、HDI−トリメチロールプロパンアダクト体、HDI−イソシアヌレート体、HDI−ビウレット体などをオキシムでブロックしたものが挙げられる。該オキシムの例としては、ホルムアルデヒドオキシム、アセトアルドキシム、メチルエチルケトオキシム、シクロヘキサノンオキシムが挙げられる。イソシアネート化合物は、イソシアネート基がブロックされたブロックイソシアネート化合物であってもよい。
ポリオールとしては、例えばポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、アクリルポリオール、エポキシポリオール、フッ素系ポリオールが挙げられる。
中間層における、結着樹脂の含有量は、金属酸化物の含有量に対して、10質量%以上50質量%以下であることが好ましい。係る範囲とすることで、中間層の均一性が向上する。
また、中間層には、更に、添加剤を含有してもよい。添加剤としては、シリコーン粒子などの疎水性有機樹脂粒子や、架橋型ポリメタクリレート樹脂(PMMA)粒子などの親水性有機樹脂粒子;レベリング剤などが挙げられる。特に、PMMA粒子を用いることにより、中間層の表面粗さを適正な範囲に調整することができ、膜を均一にできることから好ましい。
本発明において、中間層は、金属酸化物、式(1)で示される化合物および結着樹脂を含有する中間層用塗布液を調製する工程と、中間層用塗布液の塗膜を形成する工程と、塗膜を乾燥させて中間層を形成する工程と、を経て形成される。中間層用塗布液は、中間層の構成成分に応じて調製すればよい。
中間層用塗布液は、上述の金属酸化物粒子、式(1)で示される化合物、結着樹脂および溶剤とともに分散処理して得られる中間層用塗布液としてもよい。あるいは、上述の金属酸化物粒子と式(1)で示される化合物を溶剤とともに分散処理して得られる分散液に、結着樹脂を溶解させた液を加え、さらに分散処理して得られる中間層用塗布液としてもよい。分散方法としては、例えば、ホモジナイザー、超音波分散機、ボールミル、サンドミル、ロールミル、振動ミル、アトライター、液衝突型高速分散機などを用いた方法が挙げられる。
中間層の塗布方法としては、浸漬塗布法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング法、ブレードコーティング法、ビームコーティング法などの塗布方法が挙げられる。
中間層を形成する方法は、まず上記の方法で調整した中間層用塗布液の塗膜を形成する。この塗膜を乾燥させることにより中間層を形成することができる。
乾燥方法としては、加熱乾燥または送風乾燥が用いられ、樹脂の硬化温度、硬化時間を考慮の上、所望の電子写真感光体の特性を得られる範囲で任意に設定できる。
中間層用塗布液に用いられる溶剤としては、例えば、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、脂肪族ハロゲン化炭化水素系溶剤、芳香族系溶剤などが挙げられる。例えば、メチラール、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、メチルセロソルブ、メトキシプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸エチル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどが適宜用いられる。また、これらの中間層用塗布液に用いる溶剤は、単独、あるいは2種以上のものを混合して用いることができる。
図2に、本発明の電子写真感光体の層構成の例を示す。図2(a)において、101は支持体であり、102は中間層であり、103は単層型感光層である。また、図2(b)において、101は支持体であり、102は中間層であり、104は電荷発生層であり、105は電荷輸送層であり、電荷発生層104と電荷輸送層105とで積層型感光層106を構成する。
(感光層)
本発明の電子写真感光体において、感光層は、図2(a)に示す、電荷発生物質および電荷輸送物質を単一の層に含有させた単層型感光層103と、図2(b)に示す、電荷発生物質を含有する電荷発生層104と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層105とを積層した積層型感光層106とが挙げられる。好ましくは、積層型感光層106である。
(1)積層型感光層
積層型感光層106は、電荷発生層104と、電荷輸送層105とを有する。
(1−1)電荷発生層
電荷発生層104の平均膜厚は0.01μm以上5.00μm以下であることが好ましく、0.10μm以上2.00μm以下であることがより好ましい。
電荷発生層104は、電荷発生物質を結着樹脂および溶剤とともに分散して得られる電荷発生層用塗布液を塗布して塗膜を形成し、塗膜を乾燥させることによって形成することができる。また、電荷発生層104は、電荷発生物質の蒸着膜としてもよい。
電荷発生物質としては、例えば、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、インジゴ誘導体、ペリレン顔料、アントラキノン誘導体、ジベンズピレンキノン誘導体、スクワリリウム色素、ピリリウム塩、チアピリリウム塩や、トリフェニルメタン色素、キナクリドン顔料、アズレニウム塩顔料、シアニン染料、アントアントロン誘導体、ピラントロン誘導体、ビオラントロン誘導体、イソビオラントロン誘導体、インジゴ誘導体、チオインジゴ誘導体、ビスベンズイミダゾール誘導体、キサンテン色素、キノンイミン色素、スチリル色素などが挙げられる。これら電荷発生物質は1種のみ用いてもよく、2種以上用いてもよい。
また、これら電荷発生物質の中でも、フタロシアニン顔料やアゾ顔料が好ましく、特にはフタロシアニン顔料がより好ましい。フタロシアニン顔料の中でも、特にオキシチタニウムフタロシアニン、またはクロロガリウムフタロシアニン若しくはヒドロキシガリウムフタロシアニンが優れた電荷発生効率を示すため好ましい。
さらに、ヒドロキシガリウムフタロシアニンの中でも、感度および電位特性の観点から、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θが7.4°±0.3°および28.2°±0.3°にピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶がより好ましい。
電荷発生層104に用いられる結着樹脂としては、エチレン、ブタジエン、プロピレン、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、スチレン−ブタジエンコポリマー、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマーなどのビニル化合物の重合体および共重合体や、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、アクリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ブチラール樹脂、ベンザール樹脂、ポリアセタール、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリアリルエーテル、ポリアリレート、ポリイミド、ポリウレタン、ユリア樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂が好ましくポリビニルアセタール樹脂がより好ましい。特に、ブチラール樹脂が好ましい。これらは、単独または2種以上を混合して用いることができる。
電荷発生層104は、電荷発生物質を結着樹脂および溶剤とともに分散処理して得られる電荷発生層用塗布液を塗布して塗膜を形成し、塗膜を乾燥させることによって形成することができる。電荷発生層用塗布液に用いられる溶剤は、例えば、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、脂肪族ハロゲン化炭化水素、芳香族化合物などが挙げられる。電荷発生物質、結着樹脂、および溶剤の分散方法としては、ホモジナイザー、超音波分散機、ボールミル、サンドミル、ロールミル、振動ミル、アトライター、液衝突型高速分散機などを用いた方法が挙げられる。電荷発生物質と結着樹脂との質量比率(電荷発生物質/結着樹脂)は、0.3以上10以下の範囲であることが好ましい。
また、電荷発生層104には、種々の増感剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤を必要に応じて添加することもできる。
(1−2)電荷輸送層
電荷輸送層105の平均膜厚は、5μm以上40μm以下であることが好ましく、8μm以上30μm以下であることがより好ましい。電荷輸送層105を積層構成とした場合、支持体側の電荷輸送層の平均膜厚は、5μm以上30μm以下であることが好ましく、表面側の電荷輸送層の平均膜厚は、0.5μm以上10μm以下であることが好ましい。
電荷輸送物質としては、例えば、多環芳香族化合物、複素環化合物、トリフェニルアミンなどのトリアリールアミン化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、スチルベン化合物、エナミン化合物、ベンジジン化合物、ブタジエン化合物などが挙げられる。また、電荷輸送物質としては、これらの化合物から誘導される基を主鎖または側鎖に有するポリマーも挙げられる。これらの中でも、電荷の高移動化および繰り返し使用時の電位安定性という観点から、トリアリールアミン化合物およびベンジジン化合物が好ましい。また、電荷輸送物質は複数の種類を共に含有させてもよい。
電荷輸送層105に用いられる結着樹脂としては、ポリエステル、アクリル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、ポリスルホン、ポリアリレート、アクリロニトリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリアクリルアミド、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリアリルエーテル、ポリイミド、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリフェニレンオキシド、ポリブタジエン、ポリプロピレン、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニリデン、アクリロニトリル共重合体などが挙げられる。特には、ポリアリレート、ポリカーボネートが好ましい。これらは、単独または2種以上を混合して用いることができる。
電荷輸送層105において、電荷輸送物質と結着樹脂との質量比率(電荷輸送物質/結着樹脂)は、0.3以上10以下の範囲であることが好ましい。
電荷輸送層105は、電荷輸送物質および結着樹脂を溶剤に溶解させて調製された電荷輸送層用塗布液の塗膜を形成し、この塗膜を乾燥させることで形成することができる。電荷輸送層用塗布液に用いられる溶剤としては、例えば、アルコール系溶剤(特に炭素原子数3以上のアルコール)、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素溶剤、脂環式炭化水素系溶剤などが挙げられる。また、クラックを抑制する観点から、乾燥温度は60℃以上150℃以下が好ましく、80℃以上120℃以下がより好ましい。また、乾燥時間は10分以上60分以下が好ましい。
また、電荷輸送層105を積層構成とする場合、電荷輸送層105は、電荷輸送物質と結着樹脂を溶剤に溶解させて得られる電荷輸送層用塗布液を塗布して塗膜を形成し、塗膜を乾燥させることによって形成することができる。電子写真感光体の表面側の電荷輸送層については、電子写真感光体の機械的強度を高めるために、連鎖重合性官能基を有する電荷輸送物質を重合および/または架橋させることによって硬化させてなる層とすることが好ましい。連鎖重合性官能基としては、例えば、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、アルコキシシリル基、エポキシ基などが挙げられる。連鎖重合性官能基を有する電荷輸送物質を重合および/または架橋させるためには、熱、光、放射線(電子線など)を用いることができる。
また、電荷輸送層105には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤などを必要に応じて添加することもできる。
(2)単層型感光層
単層型感光層103は、電荷発生物質、電荷輸送物質および結着樹脂を溶剤に混合して調製された感光層用塗布液の塗膜を形成し、この塗膜を乾燥させることで形成することができる。電荷輸送物質および結着樹脂としては、上記「(1)積層型感光層」における材料の例示と同様である。
(保護層)
本発明において、単層型感光層103または電荷輸送層105の上に、保護層を有してもよい。保護層の平均膜厚は0.5μm以上10.0μm以下であることが好ましく、1.0μm以上7.0μm以下であることが好ましい。
保護層は、導電性粒子または電荷輸送物質と、結着樹脂と、を含有することが好ましい。更に、保護層には、潤滑剤などの添加剤を含有してもよい。また、保護層の結着樹脂自体に導電性や電荷輸送性を有させてもよい。尚、その場合、保護層には、別途、導電性粒子や電荷輸送物質を含有させなくてもよい。また、保護層の結着樹脂は、熱可塑性樹脂でもよいし、熱、光、放射線(電子線など)により硬化させてなる硬化性樹脂であってもよい。
また、電子写真感光体の最表面の層(表面層)には、シリコーンオイル、ワックス、ポリテトラフルオロエチレン粒子、シリカ粒子、アルミナ粒子、窒化ホウ素などの潤滑剤を含有させてもよい。
上記各層の塗布液を塗布する際には、例えば、浸漬塗布法(浸漬コーティング法)、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ローラーコーティング法、マイヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法などの塗布方法を用いることができる。
[プロセスカートリッジ、電子写真装置]
本発明のプロセスカートリッジは、これまで述べてきた電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とする。
また、本発明の電子写真装置は、これまで述べてきた電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有することを特徴とする。
図1に、電子写真感光体1を有するプロセスカートリッジ9を備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す。
図1において、円筒状の電子写真感光体1は、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。電子写真感光体1の周面は、回転過程において、帯電手段(帯電ローラーなど)3により、正または負の所定電位に均一に帯電される。次いで、帯電された電子写真感光体1の表面は、スリット露光やレーザービーム走査露光などの露光手段(画像露光手段、不図示)から出力される、目的の画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して強度変調された露光光(画像露光光)4を受ける。こうして電子写真感光体1の周面に、目的の画像に対応した静電潜像が順次形成されていく。帯電手段3に印加する電圧は、直流電圧のみであってもよいし、交流電圧を重畳した直流電圧であってもよい。
電子写真感光体1の周面に形成された静電潜像は、現像手段5のトナーにより現像(正規現像または反転現像)され、電子写真感光体1の表面にはトナー像が形成される。次いで、電子写真感光体1の周面に形成されたトナー像が、転写手段(転写ローラーなど)6からの転写バイアスによって、転写材(紙など)Pに転写される。転写材Pは、電子写真感光体1の回転と同期して転写材供給手段(不図示)から電子写真感光体1と転写手段6との間(当接部)に給送されてくる。
電子写真感光体1からトナー像の転写を受けた転写材Pは、電子写真感光体1の周面から分離されて定着手段8へ導入されて像定着を受けることにより画像形成物(プリント、コピー)として装置外へプリントアウトされる。
転写材Pにトナー像を転写した後の電子写真感光体1の周面は、クリーニング手段(クリーニングブレードなど)7によって、トナー(転写残りトナー)などの付着物の除去を受ける。近年、クリーナレスシステムも開発され、転写残りトナーを直接、現像手段5などで除去することもできる。さらに前露光手段(不図示)からの前露光光11により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用される。なお、帯電手段3が接触帯電手段である場合には、前露光は必ずしも必要ではない。
本発明においては、上述の電子写真感光体1、帯電手段3、現像手段5、転写手段6およびクリーニング手段7などから選択される構成要素のうち、複数のものを選択し、これを容器に納めてプロセスカートリッジ9として一体に結合して形成してもよい。そして、このプロセスカートリッジ9を電子写真装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。図1では、電子写真感光体1と、帯電手段3、現像手段5およびクリーニング手段7とを一体に支持してカートリッジ化して、電子写真装置本体のレールなどの案内手段10を用いて電子写真装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ9としている。
さらにまた、露光光4は、電子写真装置が複写機やプリンターである場合には、原稿からの反射光や透過光であってもよい。または、センサーで原稿を読み取り、信号化し、この信号に従って行われるレーザービームの走査、LEDアレイの駆動もしくは液晶シャッターアレイの駆動などにより放射される光であってもよい。
本発明の電子写真感光体1は、レーザービームプリンター、CRTプリンター、LEDプリンター、FAX、液晶プリンターおよびレーザー製版などの電子写真応用分野にも幅広く適用することができる。
以下に、実施例に基づき、本願発明をより具体的に説明するが、本願発明を限定するものではない。なお、実施例中の「%」および「部」は、それぞれ「質量%」および「質量部」を意味する。
〔実施例1〕
直径30mmのアルミニウムシリンダー(JIS−A3003、アルミニウム合金、長さ357.5mm)を支持体(導電性支持体)とした。
次に、酸化亜鉛粒子(個数平均一次粒子径:50nm,比表面積(以下、BET値):19m/g、粉体抵抗:3.7×10Ω・cm)100部をトルエン500部と攪拌混合し、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン(商品名:KBM603、信越化学工業(株)製)0.75部を添加し、2時間攪拌した。その後、トルエンを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、表面処理された酸化亜鉛粒子M1を得た。
次に、ポリビニルアセタール樹脂(商品名:BM−1,積水化学工業(株)製)14部、およびブロック化イソシアネート(商品名:TPA−B80E、80%溶液、旭化成(株)製)32部を、メチルエチルケトン77部と1−ブタノール77部の混合溶媒に溶解させた。この液に前記表面処理された酸化亜鉛粒子M1を100部、上記化合物(1−1)を2部加え、これを直径0.9mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で23±3℃雰囲気下で3時間分散した。分散後、樹脂粒子として架橋ポリメタクリル酸メチル粒子(積水化成品工業社製、SSX−103)を7部、シリコーンオイルSH28PA(東レダウコーニングシリコーン社製)0.01部を加えて攪拌し、中間層用塗布液1を調製した。
得られた中間層用塗布液1を上記支持体に浸漬塗布して塗膜を形成し、塗膜を20分間160℃で乾燥させることによって、平均膜厚が25μmの中間層を形成した。
次に、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°および28.3°にピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)を用意した。このヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶10部、下記式(A)で示される化合物0.1部、ポリビニルブチラール(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)5部およびシクロヘキサノン250部を、直径0.8mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、1.5時間分散処理した。次に、これに酢酸エチル250部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。
Figure 0006702809
この電荷発生層用塗布液を、中間層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、塗膜を10分間100℃で乾燥させることによって、平均膜厚が0.15μmの電荷発生層を形成した。
次に、下記式(B)で示される化合物(電荷輸送物質)および下記式(C)で示される化合物(電荷輸送物質)をそれぞれ4部ずつ、並びにビスフェノールZ型のポリカーボネート(商品名:Z400、三菱ガス化学(株)製)10部を、ジメトキシメタン40部およびクロロベンゼン60部の混合溶剤に溶解させることによって、電荷輸送層用塗布液を調製した。この電荷輸送層用塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、塗膜を40分間120℃で乾燥させることによって、平均膜厚が15μmの電荷輸送層を形成した。
Figure 0006702809
このようにして、支持体、中間層、電荷発生層、電荷輸送層を有する電子写真感光体を製造した。
(ゴースト評価)
製造した評価用の電子写真感光体を、キヤノン(株)製のレーザービームプリンター(商品名:LBP−2510)の改造機に装着して評価を行った。詳しくは以下の通りである。
改造点としては、前露光を点灯させず、帯電条件とレーザー露光量は可変で作動するようにした。また、シアン色用のプロセスカートリッジに製造した電子写真感光体を装着してシアン色のプロセスカートリッジのステーションに取り付けた。
温度32.5℃、湿度80%RHの環境下の元で、ドラム表面電位は、初期暗部電位が−550V、明部電位が−150Vになるように設定した。電位設定の際の表面電位測定は、カートリッジを改造し、現像位置に電位プローブ(商品名:model6000B−8、トレック・ジャパン(株)製)を装着し、ドラム中央部の電位を表面電位計(商品名:model344、トレック・ジャパン(株)製)を使用して測定した。
ゴースト画像評価は、図3に示すようなゴースト評価用画像(画像の先頭部に白地(白画像)中に四角のベタ画像を出した後、1ドット桂馬パターン画像を作製)を用いた。なお、図3中、「ゴースト」と記載されている部分は、ベタ画像に起因するゴーストの出現の有無を評価するゴースト部である。ゴーストが出現する場合は、図3中の「ゴースト」と記載されている部分に出現する。ゴーストの評価の順番は、1枚目に白画像を出力し、その後、上記ゴースト評価用画像を連続5枚出力し評価を行った。ゴースト評価用画像の評価は、1ドット桂馬パターン画像の画像濃度とゴースト部の画像濃度との濃度差を、分光濃度計(商品名:X−Rite504/508、X−Rite(株)製)で、1枚のゴースト評価用画像で5点測定し、それら5点の平均をとり1枚の結果とし、前述の5枚のゴースト評価用画像全てを同様に測定し、それらの平均値を求めた。結果を表1に示す。この濃度差は、値が小さいほど、ゴーストの抑制に優れていることを意味する。濃度差の値が0.05以上の場合はゴーストの抑制が十分ではなく、本発明の効果が得られていないレベルであると判断した。また、濃度差の値が0.025以下の場合は、ゴーストの抑制がきわめて優れていることを意味する。
(感度評価)
製造した評価用の電子写真感光体を、ゴースト評価と同様の改造を行ったキヤノン(株)製のレーザービームプリンター(商品名:LBP−2510)の改造機に装着して評価を行った。詳しくは以下の通りである。
温度32.5℃、湿度80%RHの環境下の元で、ドラム表面電位は初期暗部電位が−550Vになるように設定した。電位設定の際の表面電位測定は、カートリッジを改造し、現像位置に電位プローブ(商品名:model6000B−8、トレック・ジャパン(株)製)を装着し、ドラム中央部の電位を表面電位計(商品名:model344、トレック・ジャパン(株)製)を使用して測定した。
感度評価は露光光量0.30μJ/cmを用いてベタ画像を印刷した際のドラム表面電位を測定した。結果を表1に示す。この値の絶対値が小さいほど電子写真感光体の感度が優れていることを意味する。
(錯体形成評価)
中間層用塗布液1をメチルエチルケトンと1−ブタノールの質量比1:1の混合溶媒で100倍に希釈し、錯体形成評価試料1を得た。また、化合物(1−1)を前記混合溶媒で希釈し、錯体形成評価試料1中の化合物(1−1)と同濃度の錯体形成比較試料1を得た。両試料のUVスペクトルを紫外可視分光装置(装置名:UV−2700、島津製作所(株)製)を用いて測定したところ、錯体形成評価試料1中の化合物(1−1)由来のピークが、錯体形成比較試料1中の化合物(1−1)由来のピークよりも長波長側に出現した。このことから、中間層用塗布液1において、化合物(1−1)と酸化亜鉛が錯体を形成していることを確認した。
次に、実施例1と同様に中間層用塗布液1から中間層を形成し、中間層から幅1cm、高さ3cm、厚さ0.3μmの膜を切り出し、錯体形成評価試料2を得た。錯体形成評価試料2と化合物(1−1)のUVスペクトルを紫外可視分光装置(装置名:UV−2700、島津製作所(株)製)を用いて測定したところ、錯体形成評価試料2中の化合物(1−1)由来のピークが、化合物(1−1)由来のピークよりも長波長側に出現した。このことから、中間層用塗布液1から形成した中間層において、化合物(1−1)と酸化亜鉛が錯体を形成していることを確認した。
[実施例2]
ルチル型酸化チタン粒子(商品名:TTO55N、石原産業社製、平均一次粒子径40nm)100部をトルエン500部と攪拌混合し、これにシランカップリング剤(表面処理剤)であるN−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン(商品名:KBM603、信越化学工業(株)製)1.5部を添加し、6時間攪拌しながら混合した。その後、トルエンを減圧留去して、6時間140℃で乾燥させることによって、シランカップリング剤で表面処理された酸化チタン粒子N1を得た。
実施例1の酸化亜鉛粒子M1を上記の酸化チタン粒子N1に変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。
[実施例3]
ルチル型酸化チタン粒子(商品名:TTO55N、石原産業社製、平均一次粒子径40nm)と、その酸化チタン粒子に対して3%のメチルジメトキシシラン(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社(旧:東芝シリコーン社製)「TSL8117」)とを、高速流動式混合混練機(株式会社カワタ社製「SMG300」)に投入し、回転周速34.5m/秒で高速混合して得られた表面処理酸化チタン粒子を、メタノール/1−プロパノールの混合溶媒中でボールミルにより分散させることにより、疎水化処理酸化チタン粒子の分散スラリーとした。
ここで得られた分散スラリーに、更に、メタノール、1−プロパノール、トルエン、およびN−メトキシメチル化ナイロン(ナガセケミテックス(株)製、商品名:トレジンF−30K、メトキシメチル化度:約30%)粉末および上記化合物(1−1)を添加し、加温しながら攪拌混合を行い、ナイロン粉末を溶解し、その後、超音波分散処理を行うことにより、最終的に、メタノール/1−プロパノール/トルエンの質量比が7/1/2であって、疎水化処理酸化チタン/N−メトキシメチル化ナイロン/化合物(1−1)を質量比3/1/0.06で含有する、固形分濃度18%の分散液を調整し、これを中間層用塗布液2とした。
得られた中間層用塗布液2を上記支持体に浸漬塗布して塗膜を形成し、塗膜を20分間160℃で乾燥させることによって、平均膜厚が2μmの中間層を形成した。
[実施例4]
化合物(1−1)を化合物(1−2)に変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。
[実施例5]
化合物(1−1)を化合物(1−3)に変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。
[実施例6]
化合物(1−1)を化合物(1−4)に変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。
[実施例7]
化合物(1−1)を化合物(1−5)に変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。
[実施例8]
化合物(1−1)を化合物(1−7)に変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。
[実施例9]
化合物(1−1)を化合物(1−8)に変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。
[実施例10]
化合物(1−1)を化合物(1−9)に変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。
[実施例11]
化合物(1−1)を化合物(1−10)に変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。
[実施例12]
化合物(1−1)を化合物(1−11)に変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。
[実施例13]
化合物(1−5)を0.025部に変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例7と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。
[実施例14]
化合物(1−5)を0.05部に変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例7と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。
[実施例15]
化合物(1−5)を0.25部に変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例7と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。
[実施例16]
化合物(1−5)を2.5部に変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例7と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。
[実施例17]
化合物(1−5)を5部に変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例7と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。
[実施例18]
化合物(1−5)を10部に変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例7と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。
[実施例19]
ルチル型酸化チタン粒子(商品名:JR−405、テイカ社製、平均一次粒子径210nm)100部をトルエン500部と攪拌混合し、これにシランカップリング剤(表面処理剤)であるN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン(商品名:KBM602、信越化学工業(株)製)1.5部を添加し、6時間攪拌しながら混合した。その後、トルエンを減圧留去して、6時間140℃で乾燥させることによって、シランカップリング剤で表面処理された酸化チタン粒子N2を得た。
実施例1の酸化亜鉛粒子M1を上記の酸化チタン粒子N2に変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。
[実施例20]
ブチラール樹脂およびイソシアネート化合物をフェノール樹脂(商品名:プライオーフェンJ−325、DIC(株)(旧:大日本インキ化学工業(株))製)に変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。
Figure 0006702809
[比較例1]
化合物(1−1)を用いずに中間層用塗布液を調整した以外は、実施例2と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。評価結果を表2に示す。
[比較例2]
化合物(1−1)を下記化合物(2−1)に変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例2と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。評価結果を表2に示す。
Figure 0006702809
[比較例3]
化合物(1−1)を下記化合物(2−2)に変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例2と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。評価結果を表2に示す。
Figure 0006702809
[比較例4]
ポリビニルアセタール樹脂(商品名:BM−1,積水化学工業(株)製)14部、およびブロック化イソシアネート(商品名:TPA−B80E、80%溶液、旭化成(株)製)32部を、メチルエチルケトン77部と1−ブタノール77部の混合溶媒に溶解させた。この液に上記化合物(1−1)を2部加え、これを直径0.9mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で23±3℃で3時間分散した。分散後、樹脂粒子として架橋ポリメタクリル酸メチル粒子(積水化成品工業社製、SSX−103)を7部、シリコーンオイルSH28PA(東レダウコーニングシリコーン社製)0.01部を加えて攪拌し、中間層用塗布液を調製した。得られた中間層用塗布液を上記支持体に浸漬塗布して塗膜を形成し、塗膜を20分間160℃で乾燥させることによって、平均膜厚が15μmの中間層を形成した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。評価結果を表2に示す。
[比較例5]
化合物(1−1)を2,3−ジヒドロキシアントラキノンに変更して中間層用塗布液を調整した以外は、実施例2と同様にして電子写真感光体を製造し、評価した。評価結果を表2に示す。
Figure 0006702809
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 クリーニング手段
8 定着手段
9 プロセスカートリッジ
10 案内手段
P 転写材
101 支持体
102 中間層
103 単層型感光層
104 電荷発生層
105 電荷輸送層
106 積層型感光層

Claims (9)

  1. 支持体、該支持体上に形成された中間層、該中間層上に形成された感光層をこの順に有する電子写真感光体において、
    該中間層が金属酸化物および式(1)で示される化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体。
    Figure 0006702809
    (式(1)中、Rはヒドロキシ基またはカルボキシ基であり、R〜Rはそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、およびアルコキシ基である。該アルキル基の主鎖中の炭素原子の1つは、OまたはNに置き換わってもよく、該アルキル基および該アルコキシ基は、アルキル基、アリール基、ハロゲン原子、またはカルボニル基で置換されていてもよい。)
  2. 前記式(1)で示される化合物の含有量が前記金属酸化物に対して、0.05質量%以上5質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 前記式(1)で示される化合物中、R〜Rがそれぞれ独立に水素原子、ヒドロキシ基、またはカルボキシ基であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真感光体。
  4. 前記金属酸化物が酸化亜鉛、酸化チタン、または酸化スズを含有する粒子であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  5. 支持体、該支持体上に形成された中間層、該中間層上に形成された感光層を有する電子写真感光体において、
    該中間層が金属酸化物と式(1)で示される化合物とを含む錯体を含有することを特徴とする電子写真感光体。
    Figure 0006702809
    (式(1)中、Rはヒドロキシ基またはカルボキシ基であり、R〜Rはそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、およびアルコキシ基である。該アルキル基の主鎖中の炭素原子の1つは、OまたはNに置き換わってもよく、該アルキル基および該アルコキシ基は、アルキル基、アリール基、ハロゲン原子、またはカルボニル基で置換されていてもよい。)
  6. 前記金属酸化物が酸化亜鉛、酸化チタン、または酸化スズを含有する粒子であることを特徴とする請求項5に記載の電子写真感光体。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法であって、該製造方法が、
    前記金属酸化物、および前記式(1)で示される化合物を含有する中間層用塗布液を調製する工程、該中間層用塗布液の塗膜を形成する工程、および該塗膜を乾燥および硬化させることによって前記中間層を形成する工程を有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
  8. 請求項1から6のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  9. 請求項1から6のいずれか1項に記載の電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有することを特徴とする電子写真装置。
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