JP2020060748A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高い耐摩耗性を有し、と残留電位の蓄積を低減した電子写真感光体を提供する。【解決手段】支持体上に、下引き層、フタロシアニン顔料および結着樹脂を含有する層、表面層を、この順に有する電子写真感光体であって、該下引き層は、チタン酸ストロンチウム粒子および結着樹脂を含有し、該表面層は、電荷輸送物質、結着樹脂、フッ素樹脂粒子およびフッ素含有分散剤を含有する、ことを特徴とする電子写真感光体。【選択図】なし

Description

本発明は電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置に関する。
近年、有機電子写真感光体(以下、「電子写真感光体」と称する)として、表面層に、フッ素樹脂含有樹脂粒子を含有することで耐摩耗性を向上させた電子写真感光体が提案されている。
特許文献1には、フッ素樹脂含有樹脂粒子と、フッ素樹脂含有樹脂粒子を分散させるための分散剤として、フッ化アルキル基含有共重合体とを含有する表面層を有する電子写真感光体が記載されている。
特開2013−200418号公報 特開2009−104145号公報
本発明者らの検討によると、特許文献1に記載の電子写真感光体では、残留電位の蓄積を低減することに課題があった。
したがって、本発明の目的は、高い耐摩耗性を有し、残留電位の蓄積を低減した電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することにある。
上記の目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明の一態様に係る電子写真感光体は、支持体上に、下引き層、フタロシアニン顔料および結着樹脂を含有する層、表面層、をこの順に有する電子写真感光体であって、該下引き層は、チタン酸ストロンチウム粒子と結着樹脂を含有し、該表面層は、電荷輸送物質、結着樹脂、フッ素樹脂粒子およびフッ素含有分散剤を含有することを特徴とする。
本発明によれば、高い耐摩耗性を有し、残留電位の蓄積を低減した電子写真感光体を提供することができる。
本発明の一態様に係る電子写真感光体の層構成の一例を示す図である。 本発明の一態様に係る電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。
本発明の一態様に係る電子写真感光体は、支持体上に、下引き層、フタロシアニン顔料および結着樹脂を含有する層、表面層、をこの順に有する。また、該下引き層は、チタン酸ストロンチウム粒子および結着樹脂を含有し、該表面層は、電荷輸送物質、結着樹脂、フッ素樹脂粒子およびフッ素含有分散剤、を含有する。
本発明者らは鋭意検討を行った結果、電子写真感光体の耐摩耗性の向上と残留電位の抑制とを両立する効果を達成するためには、以下の点が重要であることを見出した。すなわち、下引き層は、チタン酸ストロンチウム粒子と結着樹脂を含有し、表面層と下引き層の間の層はフタロシアニン顔料と結着樹脂を含有する。
本発明の一態様に係る電子写真感光体の構成が課題を解決するメカニズムについて、以下のように考えている。
電子写真感光体の耐摩耗性向上のため、フッ素樹脂粒子を表面層に添加することが提案されている。フッ素樹脂粒子は酸化電位が小さいため塗布液中で凝集し易いが、フッ素含有分散剤を添加することにより、良好に分散される。
フッ素含有分散剤は、電荷のトラップサイト(電荷が蓄積され易い領域)となると考えられる。表面層中のフッ素含有分散剤が電荷のトラップサイトとなることにより、表面層中で電荷が過剰に蓄積されると、残留電位が上昇する。
ここで、本発明の一態様に係る電子写真感光体は、表面層と下引き層の間に位置する層に電荷発生物質であるフタロシアニン顔料を含有し、フタロシアニン顔料は層内でキャリアを発生する。下引き層に含有されたチタン酸ストロンチウム粒子は電子搬送性を有するため、フタロシアニン顔料から発生した電子は速やかに支持体に搬送される。一方、表面層と下引き層の間に位置する層で発生した正孔は速やかに表面層に移動し、表面層にトラップされる電荷量を低減させることができる。
以上により、本発明の一態様に係る電子写真感光体の構成によって、残留電位を低減できると思われる。
下引き層におけるチタン酸ストロンチウム粒子の含有量は、結着樹脂に対して100質量%以上500質量%以下であることが好ましい。チタン酸ストロンチウム粒子の含有量が100質量%以上であれば、残留電位を低減させる効果が高く得られる。また、チタン酸ストロンチウム粒子の含有量が500質量%以下であれば、下引き層表面にクラックを生じることがなく、膜剥がれの起因となることがない。
下引き層が含有するチタン酸ストロンチウム粒子のBET比表面積は30m/g以上であることが好ましい。チタン酸ストロンチウム粒子のBET比表面積が30m/g以上であれば、下引き層中での粒子間の接触面積が十分に大きく、電子搬送性が高くなるため、残留電位を低減させる効果が高く得られる。
下引き層が含有するチタン酸ストロンチウム粒子の個数平均一次粒径は10nm以上100nm以下であることが好ましい。個数平均一次粒径が10nm以上であれば、分散性が十分に高く、凝集してリークの要因となることがない。また、個数平均一次粒径が100nm以下であれば、BET比表面積が小さくなることがなく、残留電位を低減させる効果が高く得られる。
チタン酸ストロンチウム粒子の表面は、下引き層中での分散性を良化させるため、シランカップリング剤で処理されていてもよい。シランカップリング剤としては、例えば、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシランが挙げられる。また、ビニルトリメトキシシラン、3−メタクリルオキシプロピル−トリス(2−メトキシエトキシ)シラン、イソブチルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルメトキシシラン等も用いることができる。
シランカップリング剤による表面処理方法は、公知の方法であればいかなる方法でもよく、乾式法または湿式法のいずれでもよい。チタン酸ストロンチウム粒子に対するシランカップリング剤の量は、0.1質量%以上5質量%以下が好ましい。
下引き層と表面層の間に位置する層が有するフタロシアニン顔料としては、無金属フタロシアニン、銅、インジウム、ガリウム、チタンなどの金属またはその酸化物、ハロゲン化物、水酸化物、アルコキシドなどの配位したフタロシアニン類の各結晶型を持ったものを使用することができる。特に、フタロシアニン顔料としては、ガリウムフタロシアニン顔料またはチタニルフタロシアニン顔料であることが好ましい。
表面層が含有するフッ素樹脂粒子としては、例えば、4フッ化エチレン樹脂、3フッ化塩化エチレン樹脂、6フッ化プロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、2フッ化2塩化エチレン樹脂およびそれらの共重合体の粒子の中から1種または2種以上を選択することが好ましい。これらの中でも、フッ素樹脂粒子としては、特に、4フッ化エチレン樹脂粒子およびフッ化ビニリデン樹脂粒子が好ましい。
フッ素樹脂粒子の個数平均一次粒径は、0.05μm以上1μm以下であることが好ましく、0.1μm以上0.5μm以下がより好ましい。
表面層中のフッ素樹脂粒子の含有量は、表面層の全質量に対して、3質量%以上20質量%以下が好ましく、5質量%以上15質量%以下がより好ましい。
本発明においては、フッ素樹脂粒子の分散媒中における凝集を抑制する分散剤として、フッ素を含有した分散剤を用いる。分散剤を構成する要素である含フッ素基がフッ素樹脂粒子に吸着し、親媒性基が分散媒や樹脂溶液中に伸張する。この親媒性基の立体障害によりフッ素樹脂の凝集を防止すると考えられる。
フッ化アルキル基含有重合体を含む分散剤が、フッ素樹脂粒子を良好に分散できるため、好ましい。
フッ化アルキル含有重合体を含む分散剤としては、下記一般式(1)および下記式一般(2)で表される構造単位を有するフッ素原子含有アクリル系ポリマーが好ましい。
Figure 2020060748
(一般式(1)および一般式(2)中、R、R、RおよびRは、それぞれ水素原子またはアルキル基を表す。Rは無置換または置換基としてハロゲン原子またはヒドロキシ基を有するアルキレン基を表す。k、lおよびmは、それぞれ1以上の整数を表す。Rは、無置換または置換基としてハロゲン原子を有するアルキレン基、S、OまたはNHを表す。p、r、sおよびtは、それぞれ0または1以上の整数を表す。qは、1以上7以下の整数を表す。)
上記フッ素原子含有アクリル系ポリマーとしては、一般式(1)および一般式(2)中のR、R、RおよびRは、水素原子、メチル基またはエチル基であることが好ましく、水素原子またはメチル基であることがより好ましい。
また、一般式(1)で表される構造単位と一般式(2)で表される構造単位の比は、モル比で1:9〜9:1の範囲内にあることが好ましく、3:7〜7:3の範囲内にあることがさらに好ましい。
上記フッ素原子含有アクリル系ポリマーの平均分子量は10,000以上150,000以下が好ましく、20,000以上130,000以下がさらに好ましい。
フッ素樹脂粒子の分散液は、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、脂肪族ハロゲン化炭化水素系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤、フッ素原子含有溶剤などを分散媒として含むことが好ましい。これら溶剤は、単独で、または2種類以上を組み合わせて分散媒として用いることができる。
表面層中のフッ素含有分散剤の含有量は、表面層中のフッ素樹脂粒子の含有量に対して、2質量%以上であることが好ましく、4質量%以上であることがさらに好ましい。
続いて、本発明の一態様に係る電子写真感光体の構成について以下に詳細に説明する。
[電子写真感光体]
本発明の一態様に係る電子写真感光体は、例えば、図1に示すように、支持体上に下引き層を有し、さらに下引き層上にフタロシアニン顔料および結着樹脂を含有する層を有する。また、フタロシアニン顔料および結着樹脂を含有する層の上に表面層を有する。図1中、101は支持体であり、102は下引き層であり、103はフタロシアニン顔料および結着樹脂を含有する層であり、104は表面層である。
本発明の一態様に係る電子写真感光体を製造する方法としては、後述する各層の塗布液を調製し、所望の層の順番に塗布して、乾燥させる方法が挙げられる。このとき、塗布液の塗布方法としては、浸漬塗布、スプレー塗布、インクジェット塗布、ロール塗布、ダイ塗布、ブレード塗布、カーテン塗布、ワイヤーバー塗布、リング塗布などが挙げられる。これらの中でも、効率性および生産性の観点から、浸漬塗布が好ましい。
<支持体>
本発明において、電子写真感光体は、支持体を有する。本発明において、支持体は導電性を有する導電性支持体であることが好ましい。また、支持体の形状としては、円筒状、ベルト状、シート状などが挙げられる。中でも、円筒状支持体であることが好ましい。また、支持体の表面に、陽極酸化などの電気化学的な処理や、ブラスト処理、切削処理などを施してもよい。
支持体の材質としては、金属、樹脂、ガラスなどが好ましい。
金属としては、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅、金、ステンレスや、これらの合金などが挙げられる。中でも、アルミニウムを用いたアルミニウム製支持体であることが好ましい。
また、樹脂やガラスには、導電性材料を混合または被覆するなどの処理によって、導電性を付与してもよい。
<導電層>
本発明において、支持体の上に、導電層を設けてもよい。導電層を設けることで、支持体表面の傷や凹凸を隠蔽することや、支持体表面における光の反射を制御することができる。
導電層は、導電性粒子と、樹脂と、を含有することが好ましい。
導電性粒子の材質としては、金属酸化物、金属、カーボンブラックなどが挙げられる。
金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化アンチモン、酸化ビスマスなどが挙げられる。金属としては、アルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀などが挙げられる。
これらの中でも、導電性粒子として、金属酸化物を用いることが好ましく、特に、酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛を用いることがより好ましい。
導電性粒子として金属酸化物を用いる場合、金属酸化物の表面をシランカップリング剤などで処理したり、金属酸化物にリンやアルミニウムなど元素やその酸化物をドーピングしたりしてもよい。
また、導電性粒子は、芯材粒子と、その粒子を被覆する被覆層とを有する積層構成としてもよい。芯材粒子としては、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛などが挙げられる。被覆層としては、酸化スズなどの金属酸化物が挙げられる。
また、導電性粒子として金属酸化物を用いる場合、その体積平均粒子径が、1nm以上500nm以下であることが好ましく、3nm以上400nm以下であることがより好ましい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂などが挙げられる。
また、導電層は、シリコーンオイル、樹脂粒子、酸化チタンなどの隠蔽剤などをさらに含有してもよい。
導電層の平均膜厚は、1μm以上50μm以下であることが好ましく、3μm以上40μm以下であることが特に好ましい。
導電層は、上述の各材料および溶剤を含有する導電層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。導電層用塗布液中で導電性粒子を分散させるための分散方法としては、ペイントシェーカー、サンドミル、ボールミル、液衝突型高速分散機を用いた方法が挙げられる。
<下引き層>
本発明において、電子写真感光体は、支持体または導電層の上に、下引き層を有する。
下引き層は、上記のチタン酸ストロンチウムの粒子と、結着樹脂と、を含有する。
結着樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルフェノール樹脂、アルキッド樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリエチレンオキシド樹脂、ポリプロピレンオキシド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド酸樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、セルロース樹脂などが挙げられる。
結着樹脂は、重合性官能基を有するモノマーを含有する組成物を重合させることで結着樹脂としてもよい。重合性官能基を有するモノマーが有する重合性官能基としては、イソシアネート基、ブロックイソシアネート基、メチロール基、アルキル化メチロール基、エポキシ基、金属アルコキシド基、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル基、チオール基、カルボン酸無水物基、炭素−炭素二重結合基などが挙げられる。
また、下引き層は、電気特性を高める目的で、電子受容性物質、電子輸送物質、金属酸化物、金属、導電性高分子などの添加剤をさらに含有してもよい。これらの中でも、電子輸送物質、金属酸化物を用いることが好ましい。
電子受容性物質としては、キノン化合物、アントラキノン化合物、フタロシアニン化合物、ポルフィリン化合物、トリフェニルメタン化合物、フルオレニリデンマロノニトリル化合物、ベンザルマロノニトリル化合物などが挙げられる。
電子輸送物質としては、キノン化合物、イミド化合物、ベンズイミダゾール化合物、シクロペンタジエニリデン化合物、フルオレノン化合物、キサントン化合物、ベンゾフェノン化合物、シアノビニル化合物、ハロゲン化アリール化合物、シロール化合物、含ホウ素化合物などが挙げられる。電子輸送物質として、重合性官能基を有する電子輸送物質を用い、上述の重合性官能基を有するモノマーと共重合させることで、硬化膜として下引き層を形成してもよい。
金属酸化物としては、酸化インジウムスズ、酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、アンモニア還元した酸化ニオブなどが挙げられる。金属としては、金、銀、アルミなどが挙げられる。
アンモニア還元した酸化ニオブとしては、以下に記載される一般式(N)で表される粒子が好ましい。
Figure 2020060748
(式(N)中、Nbはニオブ原子、Oは酸素原子、Nは窒素原子であり、0.00<Y<X≦4.00である。)
下引き層は、電気特性の観点から、下記一般式(3)または一般式(4)で示される化合物を含有することが特に好ましい。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
Figure 2020060748
(一般式(3)中、Ra1〜Ra8は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、フェニル基、または、アミノ基を示す。)
Figure 2020060748
(一般式(4)中、Rb1〜Rb10は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、フェニル基、または、アミノ基を示す。)
下引き層には、さらに、有機樹脂粒子、レベリング剤を含有させてもよい。有機樹脂粒子としては、例えば、シリコーン粒子などの疎水性有機樹脂粒子や、架橋型ポリメタクリレート樹脂(PMMA)粒子などの親水性有機樹脂粒子などが挙げられる。
下引き層の平均膜厚は、0.1μm以上50μm以下であることが好ましく、0.2μm以上40μm以下であることがより好ましい。
下引き層は、上述の各材料および溶剤を含有する下引き層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥および/または硬化させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。
<感光層>
電子写真感光体の感光層は、主に、(1)積層型感光層と、(2)単層型感光層とに分類される。(1)積層型感光層は、電荷発生物質を含有する電荷発生層と、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層と、を有する。(2)単層型感光層は、電荷発生物質と電荷輸送物質を共に含有する感光層を有する。
(1)積層型感光層
積層型感光層は、電荷発生層と、電荷輸送層と、を有する。
(1−1)電荷発生層
本発明において、電子写真感光体が有する感光層が積層型感光層である場合は、電荷発生層が、本発明におけるフタロシアニン顔料および結着樹脂を含有する層である。
電荷発生層は、フタロシアニン顔料以外の電荷発生物質を含んでいてもよく、フタロシアニン顔料以外の電荷発生物質としては、アゾ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、インジゴ顔料などが挙げられる。
電荷発生層中のフタロシアニン顔料の含有量は、電荷発生層の全質量に対して、40質量%以上85質量%以下であることが好ましく、60質量%以上80質量%以下であることがより好ましい。電荷発生層がフタロシアニン顔料以外の電荷発生物質も含む場合は、全ての電荷発生物質の合計の含有量が、電荷発生層の全質量に対して、85質量%以下であることが好ましく、80質量%以下であることがより好ましい。
結着樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、セルロース樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリビニルブチラール樹脂がより好ましい。
また、電荷発生層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの添加剤をさらに含有してもよい。具体的には、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、硫黄化合物、リン化合物、ベンゾフェノン化合物、などが挙げられる。
電荷発生層の平均膜厚は、0.1μm以上1μm以下であることが好ましく、0.15μm以上0.4μm以下であることがより好ましい。
電荷発生層は、上述の各材料および溶剤を含有する電荷発生層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。
(1−2)電荷輸送層
電荷輸送層は、電荷輸送物質と、結着樹脂と、を含有することが好ましい。
電荷輸送物質としては、例えば、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、エナミン化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物や、これらの物質から誘導される基を有する樹脂などが挙げられる。これらの中でも、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物が好ましい。
電荷輸送層中の電荷輸送物質の含有量は、電荷輸送層の全質量に対して、25質量%以上70質量%以下であることが好ましく、30質量%以上55質量%以下であることがより好ましい。
結着樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂が好ましい。ポリエステル樹脂としては、特にポリアリレート樹脂が好ましい。
電荷輸送物質と樹脂との含有量比(質量比)は、4:10〜20:10が好ましく、5:10〜12:10がより好ましい。
また、電荷輸送層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、レベリング剤、滑り性付与剤、耐摩耗性向上剤などの添加剤を含有してもよい。具体的には、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、硫黄化合物、リン化合物、ベンゾフェノン化合物、シロキサン変性樹脂、シリコーンオイル、ポリスチレン樹脂粒子、ポリエチレン樹脂粒子、シリカ粒子、アルミナ粒子、窒化ホウ素粒子などが挙げられる。
電荷輸送層の平均膜厚は、5μm以上50μm以下であることが好ましく、8μm以上40μm以下であることがより好ましく、10μm以上30μm以下であることが特に好ましい。
電荷輸送層は、上述の各材料および溶剤を含有する電荷輸送層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤が挙げられる。これらの溶剤の中でも、エーテル系溶剤または芳香族炭化水素系溶剤が好ましい。
本発明に係る電子写真感光体が、後述する保護層を有さない場合、電荷輸送層は本発明における表面層である。すなわち、電荷輸送層は、電荷輸送物質、結着樹脂、フッ素樹脂粒子およびフッ素含有分散剤、を含有する。ここで電荷輸送物質および結着樹脂として用いることのできる材料は、上記の電荷輸送層の説明に記載した材料の例示と同様である。
(2)単層型感光層
単層型感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質、樹脂および溶剤を含有する感光層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。電荷発生物質、電荷輸送物質、樹脂としては、上記「(1)積層型感光層」における材料の例示と同様である。
本発明においては、電子写真感光体が単層型感光層を有する場合、電子写真感光体はさらに表面層として後述の保護層を有し、感光層は本発明におけるフタロシアニン顔料および結着樹脂を含有する層である。
<保護層>
本発明において、感光層の上に、保護層を設けてもよい。保護層を設けることで、耐摩耗性を向上することができる。保護層は、本発明における表面層である。すなわち、保護層は、電荷輸送物質、結着樹脂、フッ素樹脂粒子およびフッ素含有分散剤、を含有する。
電荷輸送物質としては、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、エナミン化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物や、これらの物質から誘導される基を有する樹脂などが挙げられる。これらの中でも、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物が好ましい。
結着樹脂としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。中でも、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂が好ましい。
保護層は、導電性粒子を含有することが好ましい。
導電性粒子としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物の粒子が挙げられる。
また、保護層は、重合性官能基を有するモノマーを含有する組成物を重合することで硬化膜として形成してもよい。その際の反応としては、熱重合反応、光重合反応、放射線重合反応などが挙げられる。重合性官能基を有するモノマーが有する重合性官能基としては、アクリル基、メタクリル基などが挙げられる。重合性官能基を有するモノマーとして、電荷輸送能を有する材料を用いてもよい。
保護層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、レベリング剤、滑り性付与剤、耐摩耗性向上剤、などの添加剤を含有してもよい。具体的には、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、硫黄化合物、リン化合物、ベンゾフェノン化合物、シロキサン変性樹脂、シリコーンオイル、フッ素樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、ポリエチレン樹脂粒子、シリカ粒子、アルミナ粒子、窒化ホウ素粒子などが挙げられる。
保護層の平均膜厚は、0.5μm以上10μm以下であることが好ましく、1μm以上7μm以下であることが好ましい。
保護層は、上述の各材料および溶剤を含有する保護層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥および/または硬化させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、スルホキシド系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤が挙げられる。
[プロセスカートリッジ、電子写真装置]
本発明の一態様に係るプロセスカートリッジは、上記の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る電子写真装置は、上記の電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有することを特徴とする。
図2に、本発明の一態様に係る電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成の一例を示す。
1は円筒状の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。電子写真感光体1の表面は、帯電手段3により、正または負の所定電位に帯電される。なお、図においては、ローラ型帯電部材によるローラ帯電方式を示しているが、コロナ帯電方式、近接帯電方式、注入帯電方式などの帯電方式を採用してもよい。帯電された電子写真感光体1の表面には、露光手段(不図示)から露光光4が照射され、目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、現像手段5内に収容されたトナーで現像され、電子写真感光体1の表面にはトナー像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成されたトナー像は、転写手段6により、転写材7に転写される。トナー像が転写された転写材7は、定着手段8へ搬送され、トナー像の定着処理を受け、電子写真装置の外へプリントアウトされる。電子写真装置は、転写後の電子写真感光体1の表面に残ったトナーなどの付着物を除去するための、クリーニング手段9を有していてもよい。また、クリーニング手段9を別途設けず、上記付着物を現像手段5などで除去する、所謂、クリーナーレスシステムを用いてもよい。電子写真装置は、電子写真感光体1の表面を、前露光手段(不図示)からの前露光光10により除電処理する除電機構を有していてもよい。また、本発明のプロセスカートリッジ11を電子写真装置本体に着脱するために、レールなどの案内手段12を設けてもよい。
本発明の電子写真感光体は、レーザービームプリンター、LEDプリンター、複写機、ファクシミリ、および、これらの複合機などに用いることができる。
以下、実施例および比較例を用いて本発明をさらに詳細に説明する。本発明は、その要旨を超えない限り、下記の実施例によって何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例の記載において、「部」とあるのは特に断りのない限り質量基準である。
[チタン酸ストロンチウム粒子の製造方法]
<粒子S−1の製造例>
硫酸チタニル水溶液を加水分解して得られた含水酸化チタンスラリーをアルカリ水溶液で洗浄した。
次に、前記含水酸化チタンのスラリーに塩酸を添加して、pHを0.7に調整してチタニアゾル分散液を得た。
前記チタニアゾル分散液2.2モル(酸化チタン換算)に対し、1.1倍モル量の塩化ストロンチウム水溶液を加えて反応容器に入れ、窒素ガス置換した。
さらに、酸化チタン換算で1.1モル/Lになるように純水を加えた。
次に、撹拌混合し、90℃に加温した後、超音波振動を加えながら、10N水酸化ナトリウム水溶液440mLを15分かけて添加し、その後、20分間反応を行った。
反応後のスラリーに5℃の純水を加えて30℃以下になるまで急冷した後、上澄み液を除去した。
さらに、前記スラリーにpH5.0の塩酸水溶液を加えて1時間撹拌した後、純水で洗浄を繰り返した。さらに、水酸化ナトリウムにて中和して、ヌッチェで濾過を行い、純水で洗浄した。得られたケーキを乾燥し、粒子S−1を得た。
<粒子S−2の製造例>
前記チタニアゾル分散液1.6モル(酸化チタン換算)に対し、1.2倍モル量の塩化ストロンチウム水溶液を加えて反応容器に入れ、窒素ガス置換した。さらに、酸化チタン濃度で0.8モル/Lになるように純水を加えた。
次に、撹拌混合し、80℃に加温した後、超音波振動を加えながら、4N水酸化ナトリウム水溶液950mLを40分かけて添加し、その後、20分間反応を行った。反応後のスラリーを30℃以下になるまで冷却した後、上澄み液を除去した。さらに、前記スラリーにpH5.0の塩酸水溶液を加えて1時間撹拌した後、純水で洗浄を繰り返した。得られたケーキを乾燥し、粒子S−2を得た。
<粒子S−3の製造例>
前記チタニアゾル分散液0.6モル(酸化チタン換算)に対し、1.2倍モル量の塩化ストロンチウム水溶液を加えて反応容器に入れ、窒素ガス置換した。さらに、酸化チタン濃度で0.3モル/Lになるように純水を加えた。
次に、撹拌混合し、80℃に加温した後、2N水酸化ナトリウム水溶液750mLを480分かけて添加し、その後、20分間反応を行った。反応後のスラリーを30℃以下になるまで冷却した後、上澄み液を除去した。さらに、前記スラリーに対して純水で洗浄を行い、得られたケーキを乾燥し、粒子S−3を得た。
<粒子S−4の製造例>
前記チタニアゾル分散液0.6モル(酸化チタン換算)に対し、1.2倍モル量の塩化ストロンチウム水溶液を加えて反応容器に入れ、窒素ガス置換した。さらに、0.05モルの硫酸アルミニウムを添加した後、酸化チタン濃度で0.3モル/Lになるように純水を加えた。
次に、撹拌混合し、80℃に加温した後、超音波振動を加えながら、2N水酸化ナトリウム水溶液450mLを5分かけて添加し、その後、20分間反応を行った。反応後のスラリーに5℃の純水を加えて30℃以下になるまで急冷した後、上澄み液を除去した。さらに、前記スラリーを純水で洗浄し、得られたケーキを乾燥して粒子S−4を得た。
<粒子S−5の製造例>
前記チタニアゾル分散液2.6モル(酸化チタン換算)に対し、1.0倍モル量の塩化ストロンチウム水溶液を加えて反応容器に入れ、窒素ガス置換した。さらに、酸化チタン濃度で1.3モル/Lとなるように純水を加えた。
次に、撹拌混合し、95℃に加温した後、超音波振動を加えながら、15N水酸化ナトリウム溶液300mLを5分かけて添加し、その後、20分間反応を行った。反応後のスラリーに5℃の純水を加えて30℃以下になるまで急冷した後、上澄み液を除去した。
さらに、前記スラリーにpH5.0の塩酸水溶液を加えて1時間撹拌した後、純粋で洗浄を繰り返した。さらに、水酸化ナトリウムにて中和して、ヌッチェで濾過を行い、純粋で洗浄した。得られたケーキを乾燥し、粒子S-5を得た。
<一次粒子の平均粒径の測定>
製造した粒子S−1〜S−4の一次粒子の平均粒径(個数平均一次粒径)は、透過電子顕微鏡(商品名:H−800、日立製作所社製)で観察し、最大200万倍に拡大した視野において、100個の一次粒子の長径を測定して一次粒子の平均粒径を求めた。結果を表1に示す。
また、BET比表面積の値も表1に示す。
Figure 2020060748
[表面処理されたチタン酸ストロンチウム粒子の製造例]
<表面処理された粒子S−1Aの製造例>
粒子S−1、100部をトルエン500部と撹拌混合し、これにシランカップリング剤としてN−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン(商品名:KBM602、信越化学工業(株)製)2部を添加し、6時間攪拌させた。その後、トルエンを減圧留去して、130℃で6時間加熱乾燥し、表面処理された粒子S−1Aを得た。
<表面処理された粒子S−1Bの製造例>
表面処理された粒子S−1Aの製造例において、シランカップリング剤をイソブチルトリメトキシシラン(商品名:Z−2306、東レ・ダウコーニング(株)製)5部に変更した。それ以外は、粒子S−1Aの製造例と同様にして、表面処理された粒子S−1Bを製造した。
<表面処理された粒子S−1Cの製造例>
表面処理された粒子S−1Aの製造例において、シランカップリング剤をトリフルオロプロピルメトキシシラン(商品名:KBM−7103、信越化学工業(株)製)5部に変更した。それ以外は、粒子S−1Aの製造例と同様にして、表面処理された粒子S−1Cを製造した。
<表面処理された粒子S−2A〜S−5Aの製造例>
表面処理された粒子S−1Aの製造例において、粒子S−1を粒子S−2〜S−5に変更した。それ以外は、粒子S−1Aの製造例と同様にして、表面処理された粒子S−2A〜S−5Aを製造した。
[フッ素原子含有アクリル系ポリマーの製造方法]
以下の実施例1〜19、22および比較例1、2において、フッ素含有分散剤として用いたフッ素原子含有アクリル系ポリマーは特許文献2を参考にして合成した。
[実施例1]
支持体(導電性支持体)として、長さ357.5mm、厚さ0.7mm、外径30mmのアルミニウムシリンダーを用意した。用意したアルミニウムシリンダーを、旋盤を用いて表面の切削加工を行った。
切削条件として、R0.1のバイトを用い、主軸回転数=10000rpm、バイトの送り速度を0.03〜0.06mm/rpmの範囲で連続的に変化させて加工した。
次に、以下の材料を用意した。
・ポリオール樹脂としてブチラール樹脂(商品名:BM−1、積水化学工業(株)製)15部
・ブロック化イソシアネート(商品名:スミジュール3175、住化バイエルウレタン(株)製)15部
これらをメチルエチルケトン300部と1−ブタノール300部の混合液に溶解した。
この溶液に、チタン酸ストロンチウム粒子として粒子S−1Aを90部と、添加剤として2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン(東京化成工業(株)製)1.2部を加えた。その後、直径0.8mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で23±3℃雰囲気下で3時間分散した。
分散後、レベリング剤としてシリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レ・ダウコーニング(株)製)0.01部を分散液に加えて攪拌し、下引き層用塗布液を得た。
得られた下引き層用塗布液を上記支持体上に浸漬塗布し、これを30分間160℃で乾燥させることによって、膜厚が2.0μmの下引き層を形成した。
次に、以下の材料を用意した。
・ガリウムフタロシアニン顔料として、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.4°および28.2°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)20部
・下記式(A)で示されるカリックスアレーン化合物0.2部
・結着樹脂として、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)10部
・シクロヘキサノン600部
これらを、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、4時間分散処理した後、酢酸エチル600部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。
この電荷発生層用塗布液を前記下引き層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を15分間80℃で乾燥させることによって、膜厚0.19μmの電荷発生層を形成した。
Figure 2020060748
次に、以下の材料を用意した。
・下記式(B)で示される化合物(電荷輸送物質)70部
・結着樹脂として、ポリカーボネート樹脂(商品名:ユーピロンZ400、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製、ビスフェノールZ型のポリカーボネート)100部
・フッ素樹脂粒子として、テトラフルオロエチレン粒子(商品名:L-2、ダイキン工業(株)製;平均粒径190nm)12.5部
・下記式(a−1)で示される構造単位および下記式(b−1)で示される構造単位を有するフッ素含有分散剤(共重合比(a−1)/(b−1)=1/1(モル比))1部
これらを、o−キシレン600部およびジメトキシメタン200部の混合溶剤に溶解させることによって、電荷輸送層用塗布液を調製した。
この電荷輸送層用塗布液を前記電荷発生層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を30分間100℃で乾燥させることによって、膜厚18μmの電荷輸送層を形成した。
Figure 2020060748
Figure 2020060748
[実施例2]
実施例1において、ブチラール樹脂およびブロック化イソシアネートの代わりに、下引き層の結着樹脂としてポリアミド樹脂(商品名:CM8000、東レ(株)製)30部を用い、100℃で乾燥して下引き層を形成した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例2に係る電子写真感光体を作製した。
[実施例3]
実施例1において、チタン酸ストロンチウム粒子として粒子S−1Aの代わりにS−1Bを用いた。それ以外は、実施例1と同様にして実施例3に係る電子写真感光体を作製した。
[実施例4]
実施例1において、チタン酸ストロンチウム粒子として粒子S−1Aの代わりにS−1Cを用いた。それ以外は、実施例1と同様にして実施例4に係る電子写真感光体を作製した。
[実施例5]
実施例1において、チタン酸ストロンチウム粒子として粒子S−1Aの代わりにS−2Aを用いた。それ以外は、実施例1と同様にして実施例5に係る電子写真感光体を作製した。
[実施例6]
実施例1において、チタン酸ストロンチウム粒子として粒子S−1Aの代わりにS−3Aを用いた。それ以外は、実施例1と同様にして実施例6に係る電子写真感光体を作製した。
[実施例7]
実施例1において、チタン酸ストロンチウム粒子として粒子S−1Aの代わりにS−4Aを用いた。それ以外は、実施例1と同様にして実施例7に係る電子写真感光体を作製した。
[実施例8]
実施例1において、チタン酸ストロンチウム粒子として粒子S−1Aの代わりにS−5Aを用いた。それ以外は、実施例1と同様にして実施例8に係る電子写真感光体を作製した。
[実施例9]
実施例1において、粒子S−1Aの含有量を30部に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例9に係る電子写真感光体を作製した。
[実施例10]
実施例1において、粒子S−1Aの含有量を150部に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例10に係る電子写真感光体を作製した。
[実施例11]
実施例1において、電荷輸送層の結着樹脂を下記式(C)で示される構造単位を有する結着樹脂(分子量4万)70部に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例11に係る電子写真感光体を作製した。
Figure 2020060748
[実施例12]
実施例1において、電荷輸送層の結着樹脂を下記式(D)で示される構造単位を有する結着樹脂(分子量4万)70部に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例12に係る電子写真感光体を作製した。
Figure 2020060748
[実施例13]
実施例1において、フッ素樹脂粒子の含有量を5.26部、フッ素含有分散剤の含有量を0.42部に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例13に係る電子写真感光体を作製した。
[実施例14]
実施例1において、フッ素樹脂粒子の含有量を23.2部、フッ素含有分散剤の含有量を1.86部に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例14に係る電子写真感光体を作製した。
[実施例15]
実施例1において、フッ素含有分散剤の含有量を、0.25部に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例15に係る電子写真感光体を作製した。
[実施例16]
実施例1において、フッ素含有分散剤の含有量を、1.75部に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例16に係る電子写真感光体を作製した。
[実施例17]
実施例1において、フッ素含有分散剤を(a−2)で示される構造単位および下記式(b−2)で示される構造単位を有するフッ素含有分散剤(共重合比(a−2)/(b−2)=1/1(モル比))に変更した。
それ以外は、実施例1と同様にして実施例17に係る電子写真感光体を作製した。
Figure 2020060748
[実施例18]
実施例1において、フッ素含有分散剤を下記式(a−3)で示される構造単位および下記式(b−3)で示される構造単位を有するフッ素含有分散剤(共重合比(a−3)/(b−3)=1/1(モル比))に変更した。
それ以外は、実施例1と同様にして実施例18に係る電子写真感光体を作製した。
Figure 2020060748
[実施例19]
実施例1において、フッ素含有分散剤を下記式(a−4)で示される構造単位および下記式(b−4)で示される構造単位を有するフッ素含有分散剤(共重合比(a−4)/(b−4)=1/1(モル比))に変更した。
それ以外は、実施例1と同様にして実施例19に係る電子写真感光体を作製した。
Figure 2020060748
[実施例20]
実施例1において、フッ素含有分散剤を、フッ化アルキル含有重合体を含む分散剤であるサーフロンS−385(AGCセイミケミカル(株)製)に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例20に係る電子写真感光体を作製した。
[実施例21]
実施例1において、フッ素含有分散剤を、フッ化アルキル含有重合体を含む分散剤であるPF−636(北村化学産業(株)製)に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例21に係る電子写真感光体を作製した。
[実施例22]
実施例1において、フッ素樹脂粒子をポリフッ化ビニリデン粒子(商品名:トレーパール@PVDF、東レ(株)製;平均粒径300nm)に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例22に係る電子写真感光体を作製した。
[比較例1]
実施例1において、チタン酸ストロンチウムを、表面処理していない酸化亜鉛(商品名:MZ300、テイカ(株)製)に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして比較例3に係る電子写真感光体を作製した。
[比較例2]
実施例1において、電荷発生物質を下記式(E)のアゾ顔料に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして比較例2に係る電子写真感光体を作製した。
Figure 2020060748
[比較例3]
実施例1において、電荷輸送層に、フッ素樹脂粒子およびフッ素含有分散剤を添加しなかった。それ以外は、実施例1と同様にして比較例3に係る電子写真感光体を作製した。
[電子写真感光体の評価]
上記のように作成した電子写真感光体の電荷輸送層の膜厚を、あらかじめ測定した。
評価用の電子写真装置として、の複写機(商品名:imageRUNNER ADVANCE C5560II、キヤノン(株)製)を使用した。BK現像ステーションに各実施例および比較例に係る電子写真感光体を装着し、A4サイズ、10%濃度の画像を、23℃、50%RHの環境で、20万枚連続で画出しした。20万枚連続で画出しした後の画像の最大濃度を評価すると共に、電子写真感光体の膜厚を測定し、画出し前の膜厚と比較して、その差分を削れ量として計算した。
その後、BK現像ステーションの現像器の位置に電子写真感光体に対向した位置に1mmの間隔を設け、電位センサーを取り付けた。
電子写真感光体の暗部電位を−700Vとなるように帯電条件を設定し、この帯電条件で、明部電位が−200Vとなるように光量を調整した。
電子写真感光体の明部電位が−200Vとなった5回転後に帯電印加を止めて、1回転後の電子写真感光体の帯電電位を残留電位とした。
10%濃度の画像の中に濃度が1.4の1cm×1cmの四角の領域がある画像を画像濃度の評価に用いた。連続画出し前の画像および20万連続画出し後の出力画像の、上記の四角の領域に対応した箇所の画像濃度を測定し、画出しの前後で値を比較した。なお、画像濃度は、分光濃度計(商品名:X-Rite 500シリーズ、エックスライト社製)で測定した。
20万枚連続で画出しした後の画像の最大濃度について、実施例1〜22に係る電子写真感光体を用いたときは、最大濃度が薄くなることはなく、良好な画像が得られた。一方、比較例1と2に係る電子写真感光体を用いたときは、残留電位の上昇で最大濃度が薄くなった。比較例3は、残留電位の上昇はないが、削れ量が大きいため、電荷輸送層の膜厚が薄くなった結果、最大濃度が薄くなった。
画像濃度差が0.15以上になると画像濃度が薄いと判断した。
残留電位、削れ量および画像濃度差の評価結果を表2に示す。
Figure 2020060748
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段
101 支持体
102 下引き層
103 フタロシアニン顔料および結着樹脂を含有する層
104 表面層

Claims (11)

  1. 支持体上に、下引き層、フタロシアニン顔料および結着樹脂を含有する層、表面層を、この順に有する電子写真感光体であって、
    該下引き層は、チタン酸ストロンチウム粒子および結着樹脂を含有し、
    該表面層は、電荷輸送物質、結着樹脂、フッ素樹脂粒子およびフッ素含有分散剤を含有する、
    ことを特徴とする電子写真感光体。
  2. 前記フッ素含有分散剤は、フッ化アルキル含有重合体を含む請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 前記フッ素含有分散剤は、下記一般式(1)および下記一般式(2)で表される構造単位を有するフッ素原子含有アクリル系ポリマーである請求項1または2に記載の電子写真感光体。
    Figure 2020060748
    (一般式(1)および一般式(2)中、R、R、RおよびRは、それぞれ水素原子またはアルキル基を表す。Rは無置換または置換基としてハロゲン原子またはヒドロキシ基を有するアルキレン基を表す。k、lおよびmは、それぞれ1以上の整数を表す。Rは、無置換または置換基としてハロゲン原子を有するアルキレン基、S、O、またはNHを表す。p、rおよびs、tは、それぞれ0または1以上の整数を表す。qは、1以上7以下の整数を表す。)
  4. 前記フッ素樹脂粒子の含有量が、前記表面層の全質量に対して3質量%以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  5. 前記フタロシアニン顔料が、ガリウムフタロシアニン顔料またはチタニルフタロシアニン顔料である請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  6. 前記チタン酸ストロンチウム粒子の含有量が、結着樹脂に対して100質量%以上500質量%以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  7. 前記チタン酸ストロンチウム粒子のBET比表面積が30m/g以上である請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  8. 前記チタン酸ストロンチウム粒子の個数平均一次粒径が、10nm以上100nm以下である請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  9. 前記表面層が電荷輸送層であり、前記フタロシアニン顔料および結着樹脂を含有する層が電荷発生層である請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段、および転写手段を有することを特徴とする電子写真装置。
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