JP2020060748A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents
電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020060748A JP2020060748A JP2018193789A JP2018193789A JP2020060748A JP 2020060748 A JP2020060748 A JP 2020060748A JP 2018193789 A JP2018193789 A JP 2018193789A JP 2018193789 A JP2018193789 A JP 2018193789A JP 2020060748 A JP2020060748 A JP 2020060748A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- particles
- photosensitive member
- electrophotographic photosensitive
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
Description
上記フッ素原子含有アクリル系ポリマーの平均分子量は10,000以上150,000以下が好ましく、20,000以上130,000以下がさらに好ましい。
続いて、本発明の一態様に係る電子写真感光体の構成について以下に詳細に説明する。
本発明の一態様に係る電子写真感光体は、例えば、図1に示すように、支持体上に下引き層を有し、さらに下引き層上にフタロシアニン顔料および結着樹脂を含有する層を有する。また、フタロシアニン顔料および結着樹脂を含有する層の上に表面層を有する。図1中、101は支持体であり、102は下引き層であり、103はフタロシアニン顔料および結着樹脂を含有する層であり、104は表面層である。
本発明において、電子写真感光体は、支持体を有する。本発明において、支持体は導電性を有する導電性支持体であることが好ましい。また、支持体の形状としては、円筒状、ベルト状、シート状などが挙げられる。中でも、円筒状支持体であることが好ましい。また、支持体の表面に、陽極酸化などの電気化学的な処理や、ブラスト処理、切削処理などを施してもよい。
支持体の材質としては、金属、樹脂、ガラスなどが好ましい。
金属としては、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅、金、ステンレスや、これらの合金などが挙げられる。中でも、アルミニウムを用いたアルミニウム製支持体であることが好ましい。
また、樹脂やガラスには、導電性材料を混合または被覆するなどの処理によって、導電性を付与してもよい。
本発明において、支持体の上に、導電層を設けてもよい。導電層を設けることで、支持体表面の傷や凹凸を隠蔽することや、支持体表面における光の反射を制御することができる。
導電層は、導電性粒子と、樹脂と、を含有することが好ましい。
金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化アンチモン、酸化ビスマスなどが挙げられる。金属としては、アルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀などが挙げられる。
これらの中でも、導電性粒子として、金属酸化物を用いることが好ましく、特に、酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛を用いることがより好ましい。
導電性粒子として金属酸化物を用いる場合、金属酸化物の表面をシランカップリング剤などで処理したり、金属酸化物にリンやアルミニウムなど元素やその酸化物をドーピングしたりしてもよい。
本発明において、電子写真感光体は、支持体または導電層の上に、下引き層を有する。
下引き層は、上記のチタン酸ストロンチウムの粒子と、結着樹脂と、を含有する。
電子写真感光体の感光層は、主に、(1)積層型感光層と、(2)単層型感光層とに分類される。(1)積層型感光層は、電荷発生物質を含有する電荷発生層と、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層と、を有する。(2)単層型感光層は、電荷発生物質と電荷輸送物質を共に含有する感光層を有する。
積層型感光層は、電荷発生層と、電荷輸送層と、を有する。
本発明において、電子写真感光体が有する感光層が積層型感光層である場合は、電荷発生層が、本発明におけるフタロシアニン顔料および結着樹脂を含有する層である。
電荷輸送層は、電荷輸送物質と、結着樹脂と、を含有することが好ましい。
単層型感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質、樹脂および溶剤を含有する感光層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。電荷発生物質、電荷輸送物質、樹脂としては、上記「(1)積層型感光層」における材料の例示と同様である。
本発明において、感光層の上に、保護層を設けてもよい。保護層を設けることで、耐摩耗性を向上することができる。保護層は、本発明における表面層である。すなわち、保護層は、電荷輸送物質、結着樹脂、フッ素樹脂粒子およびフッ素含有分散剤、を含有する。
導電性粒子としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物の粒子が挙げられる。
本発明の一態様に係るプロセスカートリッジは、上記の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とする。
1は円筒状の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。電子写真感光体1の表面は、帯電手段3により、正または負の所定電位に帯電される。なお、図においては、ローラ型帯電部材によるローラ帯電方式を示しているが、コロナ帯電方式、近接帯電方式、注入帯電方式などの帯電方式を採用してもよい。帯電された電子写真感光体1の表面には、露光手段(不図示)から露光光4が照射され、目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、現像手段5内に収容されたトナーで現像され、電子写真感光体1の表面にはトナー像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成されたトナー像は、転写手段6により、転写材7に転写される。トナー像が転写された転写材7は、定着手段8へ搬送され、トナー像の定着処理を受け、電子写真装置の外へプリントアウトされる。電子写真装置は、転写後の電子写真感光体1の表面に残ったトナーなどの付着物を除去するための、クリーニング手段9を有していてもよい。また、クリーニング手段9を別途設けず、上記付着物を現像手段5などで除去する、所謂、クリーナーレスシステムを用いてもよい。電子写真装置は、電子写真感光体1の表面を、前露光手段(不図示)からの前露光光10により除電処理する除電機構を有していてもよい。また、本発明のプロセスカートリッジ11を電子写真装置本体に着脱するために、レールなどの案内手段12を設けてもよい。
<粒子S−1の製造例>
硫酸チタニル水溶液を加水分解して得られた含水酸化チタンスラリーをアルカリ水溶液で洗浄した。
次に、前記含水酸化チタンのスラリーに塩酸を添加して、pHを0.7に調整してチタニアゾル分散液を得た。
前記チタニアゾル分散液2.2モル(酸化チタン換算)に対し、1.1倍モル量の塩化ストロンチウム水溶液を加えて反応容器に入れ、窒素ガス置換した。
さらに、酸化チタン換算で1.1モル/Lになるように純水を加えた。
次に、撹拌混合し、90℃に加温した後、超音波振動を加えながら、10N水酸化ナトリウム水溶液440mLを15分かけて添加し、その後、20分間反応を行った。
反応後のスラリーに5℃の純水を加えて30℃以下になるまで急冷した後、上澄み液を除去した。
さらに、前記スラリーにpH5.0の塩酸水溶液を加えて1時間撹拌した後、純水で洗浄を繰り返した。さらに、水酸化ナトリウムにて中和して、ヌッチェで濾過を行い、純水で洗浄した。得られたケーキを乾燥し、粒子S−1を得た。
前記チタニアゾル分散液1.6モル(酸化チタン換算)に対し、1.2倍モル量の塩化ストロンチウム水溶液を加えて反応容器に入れ、窒素ガス置換した。さらに、酸化チタン濃度で0.8モル/Lになるように純水を加えた。
次に、撹拌混合し、80℃に加温した後、超音波振動を加えながら、4N水酸化ナトリウム水溶液950mLを40分かけて添加し、その後、20分間反応を行った。反応後のスラリーを30℃以下になるまで冷却した後、上澄み液を除去した。さらに、前記スラリーにpH5.0の塩酸水溶液を加えて1時間撹拌した後、純水で洗浄を繰り返した。得られたケーキを乾燥し、粒子S−2を得た。
前記チタニアゾル分散液0.6モル(酸化チタン換算)に対し、1.2倍モル量の塩化ストロンチウム水溶液を加えて反応容器に入れ、窒素ガス置換した。さらに、酸化チタン濃度で0.3モル/Lになるように純水を加えた。
次に、撹拌混合し、80℃に加温した後、2N水酸化ナトリウム水溶液750mLを480分かけて添加し、その後、20分間反応を行った。反応後のスラリーを30℃以下になるまで冷却した後、上澄み液を除去した。さらに、前記スラリーに対して純水で洗浄を行い、得られたケーキを乾燥し、粒子S−3を得た。
前記チタニアゾル分散液0.6モル(酸化チタン換算)に対し、1.2倍モル量の塩化ストロンチウム水溶液を加えて反応容器に入れ、窒素ガス置換した。さらに、0.05モルの硫酸アルミニウムを添加した後、酸化チタン濃度で0.3モル/Lになるように純水を加えた。
次に、撹拌混合し、80℃に加温した後、超音波振動を加えながら、2N水酸化ナトリウム水溶液450mLを5分かけて添加し、その後、20分間反応を行った。反応後のスラリーに5℃の純水を加えて30℃以下になるまで急冷した後、上澄み液を除去した。さらに、前記スラリーを純水で洗浄し、得られたケーキを乾燥して粒子S−4を得た。
前記チタニアゾル分散液2.6モル(酸化チタン換算)に対し、1.0倍モル量の塩化ストロンチウム水溶液を加えて反応容器に入れ、窒素ガス置換した。さらに、酸化チタン濃度で1.3モル/Lとなるように純水を加えた。
次に、撹拌混合し、95℃に加温した後、超音波振動を加えながら、15N水酸化ナトリウム溶液300mLを5分かけて添加し、その後、20分間反応を行った。反応後のスラリーに5℃の純水を加えて30℃以下になるまで急冷した後、上澄み液を除去した。
さらに、前記スラリーにpH5.0の塩酸水溶液を加えて1時間撹拌した後、純粋で洗浄を繰り返した。さらに、水酸化ナトリウムにて中和して、ヌッチェで濾過を行い、純粋で洗浄した。得られたケーキを乾燥し、粒子S-5を得た。
製造した粒子S−1〜S−4の一次粒子の平均粒径(個数平均一次粒径)は、透過電子顕微鏡(商品名:H−800、日立製作所社製)で観察し、最大200万倍に拡大した視野において、100個の一次粒子の長径を測定して一次粒子の平均粒径を求めた。結果を表1に示す。
<表面処理された粒子S−1Aの製造例>
粒子S−1、100部をトルエン500部と撹拌混合し、これにシランカップリング剤としてN−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン(商品名:KBM602、信越化学工業(株)製)2部を添加し、6時間攪拌させた。その後、トルエンを減圧留去して、130℃で6時間加熱乾燥し、表面処理された粒子S−1Aを得た。
表面処理された粒子S−1Aの製造例において、シランカップリング剤をイソブチルトリメトキシシラン(商品名:Z−2306、東レ・ダウコーニング(株)製)5部に変更した。それ以外は、粒子S−1Aの製造例と同様にして、表面処理された粒子S−1Bを製造した。
表面処理された粒子S−1Aの製造例において、シランカップリング剤をトリフルオロプロピルメトキシシラン(商品名:KBM−7103、信越化学工業(株)製)5部に変更した。それ以外は、粒子S−1Aの製造例と同様にして、表面処理された粒子S−1Cを製造した。
表面処理された粒子S−1Aの製造例において、粒子S−1を粒子S−2〜S−5に変更した。それ以外は、粒子S−1Aの製造例と同様にして、表面処理された粒子S−2A〜S−5Aを製造した。
以下の実施例1〜19、22および比較例1、2において、フッ素含有分散剤として用いたフッ素原子含有アクリル系ポリマーは特許文献2を参考にして合成した。
支持体(導電性支持体)として、長さ357.5mm、厚さ0.7mm、外径30mmのアルミニウムシリンダーを用意した。用意したアルミニウムシリンダーを、旋盤を用いて表面の切削加工を行った。
切削条件として、R0.1のバイトを用い、主軸回転数=10000rpm、バイトの送り速度を0.03〜0.06mm/rpmの範囲で連続的に変化させて加工した。
・ポリオール樹脂としてブチラール樹脂(商品名:BM−1、積水化学工業(株)製)15部
・ブロック化イソシアネート(商品名:スミジュール3175、住化バイエルウレタン(株)製)15部
これらをメチルエチルケトン300部と1−ブタノール300部の混合液に溶解した。
この溶液に、チタン酸ストロンチウム粒子として粒子S−1Aを90部と、添加剤として2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン(東京化成工業(株)製)1.2部を加えた。その後、直径0.8mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で23±3℃雰囲気下で3時間分散した。
分散後、レベリング剤としてシリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レ・ダウコーニング(株)製)0.01部を分散液に加えて攪拌し、下引き層用塗布液を得た。
得られた下引き層用塗布液を上記支持体上に浸漬塗布し、これを30分間160℃で乾燥させることによって、膜厚が2.0μmの下引き層を形成した。
・ガリウムフタロシアニン顔料として、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.4°および28.2°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)20部
・下記式(A)で示されるカリックスアレーン化合物0.2部
・結着樹脂として、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)10部
・シクロヘキサノン600部
これらを、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、4時間分散処理した後、酢酸エチル600部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。
この電荷発生層用塗布液を前記下引き層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を15分間80℃で乾燥させることによって、膜厚0.19μmの電荷発生層を形成した。
・下記式(B)で示される化合物(電荷輸送物質)70部
・結着樹脂として、ポリカーボネート樹脂(商品名:ユーピロンZ400、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製、ビスフェノールZ型のポリカーボネート)100部
・フッ素樹脂粒子として、テトラフルオロエチレン粒子(商品名:L-2、ダイキン工業(株)製;平均粒径190nm)12.5部
・下記式(a−1)で示される構造単位および下記式(b−1)で示される構造単位を有するフッ素含有分散剤(共重合比(a−1)/(b−1)=1/1(モル比))1部
これらを、o−キシレン600部およびジメトキシメタン200部の混合溶剤に溶解させることによって、電荷輸送層用塗布液を調製した。
この電荷輸送層用塗布液を前記電荷発生層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を30分間100℃で乾燥させることによって、膜厚18μmの電荷輸送層を形成した。
実施例1において、ブチラール樹脂およびブロック化イソシアネートの代わりに、下引き層の結着樹脂としてポリアミド樹脂(商品名:CM8000、東レ(株)製)30部を用い、100℃で乾燥して下引き層を形成した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例2に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、チタン酸ストロンチウム粒子として粒子S−1Aの代わりにS−1Bを用いた。それ以外は、実施例1と同様にして実施例3に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、チタン酸ストロンチウム粒子として粒子S−1Aの代わりにS−1Cを用いた。それ以外は、実施例1と同様にして実施例4に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、チタン酸ストロンチウム粒子として粒子S−1Aの代わりにS−2Aを用いた。それ以外は、実施例1と同様にして実施例5に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、チタン酸ストロンチウム粒子として粒子S−1Aの代わりにS−3Aを用いた。それ以外は、実施例1と同様にして実施例6に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、チタン酸ストロンチウム粒子として粒子S−1Aの代わりにS−4Aを用いた。それ以外は、実施例1と同様にして実施例7に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、チタン酸ストロンチウム粒子として粒子S−1Aの代わりにS−5Aを用いた。それ以外は、実施例1と同様にして実施例8に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、粒子S−1Aの含有量を30部に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例9に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、粒子S−1Aの含有量を150部に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例10に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、電荷輸送層の結着樹脂を下記式(C)で示される構造単位を有する結着樹脂(分子量4万)70部に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例11に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、電荷輸送層の結着樹脂を下記式(D)で示される構造単位を有する結着樹脂(分子量4万)70部に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例12に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、フッ素樹脂粒子の含有量を5.26部、フッ素含有分散剤の含有量を0.42部に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例13に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、フッ素樹脂粒子の含有量を23.2部、フッ素含有分散剤の含有量を1.86部に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例14に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、フッ素含有分散剤の含有量を、0.25部に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例15に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、フッ素含有分散剤の含有量を、1.75部に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例16に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、フッ素含有分散剤を(a−2)で示される構造単位および下記式(b−2)で示される構造単位を有するフッ素含有分散剤(共重合比(a−2)/(b−2)=1/1(モル比))に変更した。
それ以外は、実施例1と同様にして実施例17に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、フッ素含有分散剤を下記式(a−3)で示される構造単位および下記式(b−3)で示される構造単位を有するフッ素含有分散剤(共重合比(a−3)/(b−3)=1/1(モル比))に変更した。
それ以外は、実施例1と同様にして実施例18に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、フッ素含有分散剤を下記式(a−4)で示される構造単位および下記式(b−4)で示される構造単位を有するフッ素含有分散剤(共重合比(a−4)/(b−4)=1/1(モル比))に変更した。
それ以外は、実施例1と同様にして実施例19に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、フッ素含有分散剤を、フッ化アルキル含有重合体を含む分散剤であるサーフロンS−385(AGCセイミケミカル(株)製)に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例20に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、フッ素含有分散剤を、フッ化アルキル含有重合体を含む分散剤であるPF−636(北村化学産業(株)製)に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例21に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、フッ素樹脂粒子をポリフッ化ビニリデン粒子(商品名:トレーパール@PVDF、東レ(株)製;平均粒径300nm)に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして実施例22に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、チタン酸ストロンチウムを、表面処理していない酸化亜鉛(商品名:MZ300、テイカ(株)製)に変更した。それ以外は、実施例1と同様にして比較例3に係る電子写真感光体を作製した。
実施例1において、電荷輸送層に、フッ素樹脂粒子およびフッ素含有分散剤を添加しなかった。それ以外は、実施例1と同様にして比較例3に係る電子写真感光体を作製した。
上記のように作成した電子写真感光体の電荷輸送層の膜厚を、あらかじめ測定した。
評価用の電子写真装置として、の複写機(商品名:imageRUNNER ADVANCE C5560II、キヤノン(株)製)を使用した。BK現像ステーションに各実施例および比較例に係る電子写真感光体を装着し、A4サイズ、10%濃度の画像を、23℃、50%RHの環境で、20万枚連続で画出しした。20万枚連続で画出しした後の画像の最大濃度を評価すると共に、電子写真感光体の膜厚を測定し、画出し前の膜厚と比較して、その差分を削れ量として計算した。
その後、BK現像ステーションの現像器の位置に電子写真感光体に対向した位置に1mmの間隔を設け、電位センサーを取り付けた。
電子写真感光体の暗部電位を−700Vとなるように帯電条件を設定し、この帯電条件で、明部電位が−200Vとなるように光量を調整した。
電子写真感光体の明部電位が−200Vとなった5回転後に帯電印加を止めて、1回転後の電子写真感光体の帯電電位を残留電位とした。
20万枚連続で画出しした後の画像の最大濃度について、実施例1〜22に係る電子写真感光体を用いたときは、最大濃度が薄くなることはなく、良好な画像が得られた。一方、比較例1と2に係る電子写真感光体を用いたときは、残留電位の上昇で最大濃度が薄くなった。比較例3は、残留電位の上昇はないが、削れ量が大きいため、電荷輸送層の膜厚が薄くなった結果、最大濃度が薄くなった。
画像濃度差が0.15以上になると画像濃度が薄いと判断した。
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段
101 支持体
102 下引き層
103 フタロシアニン顔料および結着樹脂を含有する層
104 表面層
Claims (11)
- 支持体上に、下引き層、フタロシアニン顔料および結着樹脂を含有する層、表面層を、この順に有する電子写真感光体であって、
該下引き層は、チタン酸ストロンチウム粒子および結着樹脂を含有し、
該表面層は、電荷輸送物質、結着樹脂、フッ素樹脂粒子およびフッ素含有分散剤を含有する、
ことを特徴とする電子写真感光体。 - 前記フッ素含有分散剤は、フッ化アルキル含有重合体を含む請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記フッ素樹脂粒子の含有量が、前記表面層の全質量に対して3質量%以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記フタロシアニン顔料が、ガリウムフタロシアニン顔料またはチタニルフタロシアニン顔料である請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記チタン酸ストロンチウム粒子の含有量が、結着樹脂に対して100質量%以上500質量%以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記チタン酸ストロンチウム粒子のBET比表面積が30m2/g以上である請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記チタン酸ストロンチウム粒子の個数平均一次粒径が、10nm以上100nm以下である請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記表面層が電荷輸送層であり、前記フタロシアニン顔料および結着樹脂を含有する層が電荷発生層である請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段、および転写手段を有することを特徴とする電子写真装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018193789A JP2020060748A (ja) | 2018-10-12 | 2018-10-12 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018193789A JP2020060748A (ja) | 2018-10-12 | 2018-10-12 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020060748A true JP2020060748A (ja) | 2020-04-16 |
Family
ID=70220837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018193789A Pending JP2020060748A (ja) | 2018-10-12 | 2018-10-12 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020060748A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010204136A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-16 | Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
JP2010224173A (ja) * | 2009-03-23 | 2010-10-07 | Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
JP2018141972A (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-13 | キヤノン株式会社 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
-
2018
- 2018-10-12 JP JP2018193789A patent/JP2020060748A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010204136A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-16 | Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
JP2010224173A (ja) * | 2009-03-23 | 2010-10-07 | Fuji Xerox Co Ltd | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
JP2018141972A (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-13 | キヤノン株式会社 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101548788B1 (ko) | 전자사진 감광 부재, 프로세스 카트리지, 및 전자사진 장치 | |
JP7195940B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP2020085991A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP6918663B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP6978858B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP2017227867A (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置 | |
JP4630813B2 (ja) | 電子写真感光体及びその製造方法、並びに、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP6238718B2 (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JP2020201467A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP5868146B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP6071733B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP6391251B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真装置、プロセスカートリッジ、および縮合多環芳香族化合物 | |
US11067910B2 (en) | Electrophotographic photoreceptor, process cartridge, and electrophotographic apparatus | |
JP7175713B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP7187266B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2023024116A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2020060748A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP7263026B2 (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JP6526286B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP7146459B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP2020067598A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP2009053727A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP6702809B2 (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP7353155B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP7267710B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211005 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20220630 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220916 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221013 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20230411 |