JP6780859B2 - 基板検査装置、及び基板検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板を検査する基板検査装置、及び基板検査方法に関する。
従来より、上面に絶縁フィルムが貼付された平板状の電極の、その絶縁フィルムの上に検査対象の回路基板を密着させ、回路基板上面に形成されたランドと電極との間の静電容量を測定し、その測定された静電容量と、良品基板から得られた検査用基準データとを比較することにより、回路基板上面のランドと回路基板下面のランドとの間の導通状態を検査する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−13192号公報
しかしながら、上述の技術では、回路基板上面に形成された配線パターンと電極とが、回路基板の厚みと絶縁フィルムの厚みとを合わせた厚み分、離間して対向するため、配線パターンと電極の距離が長くなってしまう。配線パターンと電極との間に生じる静電容量は、配線パターンと電極の距離に反比例するから、配線パターンと電極の距離が長くなると、配線パターンと電極との間に生じる静電容量が減少する。
そのため、回路基板上面に形成された配線パターンと電極との間に生じる静電容量は、回路基板下面に形成された配線パターンと電極との間に生じる静電容量よりも小さくなる。その結果、回路基板上面に形成された配線パターンに対する検査精度が、回路基板下面に形成された配線パターンに対する検査精度よりも低下する。
本発明の目的は、配線パターンの位置による検査精度の変化を低減することができる基板検査装置、及び基板検査方法を提供することである。
本発明に係る基板検査装置は、互いに隣接して対向する第一配線と第二配線とが形成された基板を検査する基板検査装置であって、前記第一配線の一端部に接触するための第一プローブと、前記第二配線の一端部に接触するための第二プローブと、前記第一プローブ及び前記第二プローブを介して前記第一配線と前記第二配線との間の静電容量を線間容量として測定する容量測定部と、前記線間容量に基づいて前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の状態を判定する第一判定部とを備える。
また、本発明に係る基板検査方法は、互いに隣接して対向する第一配線と第二配線とが形成された基板を検査する基板検査方法であって、(a)前記第一配線の一端部に第一プローブを接触させる工程と、(b)前記第二配線の一端部に第二プローブを接触させる工程と、(c)前記第一プローブ及び前記第二プローブを介して前記第一配線と前記第二配線との間の静電容量を線間容量として測定する工程と、(d)前記線間容量に基づいて前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の状態を判定する工程とを含む。
これらの構成によれば、互いに隣接して対向する第一配線と第二配線との間の線間容量が測定され、その線間容量に基づいて配線の状態が判定される。この場合、背景技術のように基板上面の配線と基板下面の配線とで静電容量が変化することがないので、配線パターンの位置による検査精度の変化を低減することができる。
また、前記第一判定部は、前記線間容量が予め設定された範囲の上限値である線間上限値より大きいとき、前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の線幅が太いと判定することが好ましい。
この構成によれば、第一配線と第二配線とのうち少なくとも一方の配線の太さが予め設定された範囲から外れて太くなっている場合に、線幅が太いと判定することができる。
また、前記第一判定部は、前記線間容量が予め設定された範囲の下限値である線間下限値より小さいとき、前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の、線幅が細いかあるいは断線不良であると判定することが好ましい。
この構成によれば、第一配線と第二配線とのうち少なくとも一方の配線の太さが予め設定された範囲よりも細くなっている場合又は断線している場合に、線幅が細いかあるいは断線不良であると判定することができる。
また、前記第一判定部は、前記線間容量が予め設定された範囲の下限値である線間下限値より小さく、かつ前記線間下限値よりも小さい値に予め設定された線間判別値よりも大きいとき、前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の線幅が細いと判定し、前記線間容量が、前記線間判別値よりも小さいとき、前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線が断線不良であると判定することが好ましい。
この構成によれば、第一配線と第二配線とのうち少なくとも一方の配線について、線幅が細いか、あるいは断線不良であるかを判定することができる。
また、前記線間容量に基づき断線の位置を推定する第一断線位置推定部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、第一配線と第二配線とのうち少なくとも一方の配線が断線している場合にその断線位置を推定することができる。
また、前記第一断線位置推定部は、前記線間容量と予め設定された線間基準容量との比に基づき断線の位置を推定することが好ましい。
この構成によれば、線間容量と線間基準容量との比に基づき断線の位置を推定することができるので、断線の位置を推定することが容易である。
また、前記容量測定部は、さらに、前記基板の一方の面を覆うように対向配置された導体板と、前記第一配線との間の静電容量を配線容量として測定し、前記基板検査装置は、前記配線容量に基づいて前記第一配線の状態を判定する第二判定部をさらに備えることが好ましい。
また、(e)前記基板の一方の面を覆うように対向配置された導体板と、前記第一配線との間の静電容量を配線容量として測定する工程と、(f)前記配線容量に基づいて前記第一配線の状態を判定する工程とをさらに含むことが好ましい。
これらの構成によれば、導体板と第一配線との間の配線容量が測定され、配線容量に基づいて第一配線の良否が判定されるので、第一配線についての良否を判定することが可能となる。
また、前記第二判定部は、前記配線容量が予め設定された範囲の上限値である配線上限値より大きいとき、前記第一配線の線幅が太いと判定することが好ましい。
この構成によれば、第一配線の太さが予め設定された範囲よりも太くなっている場合に、第一配線は線幅が太いと判定することができる。
また、前記第二判定部は、前記配線容量が予め設定された範囲の下限値である配線下限値より小さいとき、前記第一配線の、線幅が細いかあるいは断線不良であると判定することが好ましい。
この構成によれば、第一配線の太さが細くなっている場合又は断線している場合に、第一配線は線幅が細いかあるいは断線不良であると判定することができる。
また、前記第二判定部は、前記配線容量が予め設定された範囲の下限値である配線下限値より小さく、かつ前記配線下限値よりも小さい値に予め設定された配線判別値よりも大きいとき、前記第一配線の線幅が細いと判定し、前記配線容量が前記配線判別値よりも小さいとき、前記第一配線が断線不良であると判定することが好ましい。
この構成によれば、第一配線について、線幅が細いかあるいは断線不良のうちいずれであるかを判定することができる。
また、前記第一判定部による判定結果と、前記第二判定部による判定結果とに基づいて、前記第一判定部によって判定された状態が生じている配線を判定する第三判定部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、第一判定部による判定結果と、第二判定部による判定結果とに基づいて、第一及び第二配線のうちいずれの配線で不良が生じているかを判定することができる。
また、前記配線容量に基づき断線の位置を推定する第二断線位置推定部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、第一配線が断線している場合にその断線位置を推定することができる。
また、前記第一配線の断線位置と、当該断線位置に対応する前記配線容量とを対応付ける断線容量情報を予め記憶する記憶部をさらに備え、前記第二断線位置推定部は、前記配線容量と前記断線容量情報とに基づき断線の位置を推定することが好ましい。
この構成によれば、断線容量情報によって、容量測定部によって測定された配線容量と対応付けられている断線位置を取得することによって断線の位置を推定することができるので、断線の位置を推定することが容易である。
また、前記導体板に接触するための第三プローブをさらに備え、前記導体板は、前記基板の他方の面に絶縁層を介して付着されていることが好ましい。
この構成によれば、前記導体板は、前記基板の一部として付着しているので、導体板と第一配線との間の距離を安定させることが容易となる。その結果、配線容量の測定精度を向上させて良否判定の精度を向上することが容易となる。
また、前記基板はコア層を有さないコアレス基板であり、前記導体板は、前記基板の配線層を支持するキャリアであることが好ましい。
また、(1)前記導体板をキャリアとして用い、前記導体板と、絶縁層と、前記第一配線と前記第二配線とをこの順に積層して基板を形成する工程と、(2)前記基板から前記導体板を除去する工程とをさらに含み、前記工程(1)の実行後であって、かつ前記工程(2)の実行前に前記工程(e)を実行することが好ましい。
これらの構成によれば、コアレス基板の製造過程において、キャリアを除去する前の製造途中の基板を検査することが可能となる。
このような構成の基板検査装置、及び基板検査方法は、配線パターンの位置による検査精度の変化を低減することができる。
本発明の一実施形態に係る基板検査方法を用いる基板検査装置の構成を概略的に示す概念図である。 図1に示す制御部の構成の一例を概念的に示すブロック図である。 検査対象となる基板の製造方法の一例を説明するための説明図である。 図1に示す基板検査装置の構成を概念的に示す説明図である。 図4に示す基板検査装置の別の一例を示す概念的な説明図である。 図5に示す基板検査装置の別の一例を示す概念的な説明図である。 図4,図5,図6に示す基板検査装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図4,図5,図6に示す基板検査装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図4,図5,図6に示す基板検査装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図4,図5,図6に示す基板検査装置の動作の一例を示すフローチャートである。 配線が断線していた場合の断線位置と、その位置で断線していた場合に容量測定部によって測定される線間容量及び配線容量との関係を示すグラフである。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る基板検査方法を用いる基板検査装置の構成を概略的に示す概念図である。図1に示す基板検査装置1は、検査対象物の一例である基板100に形成された回路パターンを検査するための装置である。
基板100は、例えば半導体パッケージ用のパッケージ基板やフィルムキャリア、プリント配線基板、ガラスエポキシ基板、フレキシブル基板、セラミック多層配線基板、液晶ディスプレイやEL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等のディスプレイ用の電極板、タッチパネル用等の透明導電板、半導体ウェハや半導体チップやCSP(Chip size package)等の半導体基板等々種々の基板であってもよい。基板100には、配線パターン、パッド、ランド、半田バンプ、及び端子等の検査点が形成されている。
図1に示す基板検査装置1は、筐体11を有している。筐体11の内部空間には、基板固定装置12と、検査部3Uと、検査部3Lと、制御部2とが主に設けられ、筐体11の外壁面等に表示部5(報知部)が取り付けられている。基板固定装置12は、検査対象となる基板100を所定の位置に固定するように構成されている。
検査部3Uは、基板固定装置12に固定された基板100の上方に位置する。検査部3Lは、基板固定装置12に固定された基板100の下方に位置する。検査部3U及び検査部3Lは、プローブPrに対して電気的に接続されるための電極が形成された電極板9を備えている。検査部3U及び検査部3Lの各電極板9には、基板100に形成された回路パターンを検査するための検査治具4U,4Lが取り付けられている。検査治具4U,4Lには、複数のプローブPrが取り付けられている。また、検査部3U及び検査部3Lは、後述する容量測定部31と、後述するスキャナ部34と、筐体11内で適宜移動するための検査部移動機構15とを備えている。スキャナ部34は、容量測定部31と各プローブPrとの接続関係を切り替える。
検査部3U,3Lは、互いに同様に構成されている。以下、検査部3U,3Lを総称して検査部3と称する。検査治具4U,4Lは、互いに同様に構成されている。以下、検査治具4U,4Lを総称して検査治具4と称する。
図2は、図1に示す制御部2の構成の一例を概念的に示すブロック図である。制御部2は、例えば、所定の論理演算を実行するCPU(Central Processing Unit)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)、所定の制御プログラム等を予め記憶する不揮発性の記憶装置、及びこれらの周辺回路等を備えたマイクロコンピュータを用いて構成されている。上述の記憶装置は、記憶部27としても用いられる。
制御部2は、例えば上述の制御プログラムを実行することによって、検査制御部21、第一判定部22、第一断線位置推定部23、第二判定部24、第二断線位置推定部25、及び第三判定部26として機能する。
記憶部27には、互いに隣接する一対の正常な配線P間の静電容量である線間基準容量Cx_refと、線間基準容量Cx_refのばらつきや測定誤差等を考慮して定められた正常な範囲の、上限値である線間上限値Cx_lim_U及び下限値である線間下限値Cx_lim_Lと、線幅が細い不良と断線とを判別する閾値として線間下限値Cx_lim_Lよりも小さな値に予め設定された線間判別値Cx_lim_LLとが、例えば実験的に測定されて、予め記憶されている。なお、線間上限値Cx_lim_Uと線間下限値Cx_lim_Lとは、同じ値であってもよく、例えば線間基準容量Cx_refをそのまま線間上限値Cx_lim_U及び線間下限値Cx_lim_Lとして用いてもよい。
また、記憶部27には、正常な一本の配線Pとキャリア101との間の静電容量である配線基準容量Cz_refと、配線基準容量Cz_refのばらつきや測定誤差等を考慮して定められた正常な範囲の、上限値である配線上限値Cz_lim_U及び下限値である配線下限値Cz_lim_Lと、線幅が細い不良と断線とを判別する閾値として配線下限値Cz_lim_Lよりも小さな値に予め設定された配線判別値Cz_lim_LLとが、例えば実際に正常な線幅の基板と線幅が細くなった基板とを用いて実験的に測定されて、予め記憶されている。なお、配線上限値Cz_lim_Uと配線下限値Cz_lim_Lとは、同じ値であってもよく、例えば配線基準容量Cz_refをそのまま配線上限値Cz_lim_U及び配線下限値Cz_lim_Lとして用いてもよい。
線間基準容量Cx_ref、線間上限値Cx_lim_U、線間下限値Cx_lim_L、線間判別値Cx_lim_LL、配線基準容量Cz_ref、配線上限値Cz_lim_U、配線下限値Cz_lim_L、配線判別値Cz_lim_LLは、配線Pの長さ、幅、間隔、積層配線層106の厚さ、プリプレグ102の厚さ等によって変化するが、一例として、線間基準容量Cx_refは100fF程度、配線基準容量Cz_refは900fF程度、配線判別値Cz_lim_LLは600fF程度である。
さらに、記憶部27には、配線Pの断線位置と、当該断線位置に対応する配線容量Czとを対応付けた断線容量情報が、例えば実験的に測定されて、予め記憶されている。
表示部5は、例えば液晶表示装置やEL(Electro Luminescence)表示装置等の表示装置である。表示部5は、制御部2からの制御信号に応じて、基板の検査結果等を表示する。
検査制御部21は、検査部3U,3Lを適宜移動させ、基板固定装置12に固定された基板100の各検査点に検査治具4U,4Lの各プローブPrを接触させ、検査対象の検査点に対応するプローブPrを後述のスキャナ部34によって後述する容量測定部31に接続させる。
図3は、検査対象となる基板100の製造方法の一例を説明するための説明図である。図3では、基板100の製造過程を、基板100を厚さ方向に切断した断面図によって示している。基板100は、コア層が存在しない、いわゆるコアレス基板である基板100aの製造過程において、支持体用のキャリア101を剥離する前の基板である。言い換えると、基板100は、最終製品である基板100aに、キャリア101が付着された状態の基板である。このようなコアレス基板の製造方法としては種々の方法を用いることができ、一例として例えばWO2015/122258に記載の製造方法を用いることができる。なお、WO2015/122258の図1では基本的な工程のみが図示されており、例えば層間を接続するバイヤの形成工程や基板表面に部品を接続するためのパットを形成する工程、あるいは基板に部品を実装する工程等は省略されている。
コアレス基板は、コア層を備えていないため、剛性に乏しく、その製造工程で破損しやすい。そのため、製造工程で配線層を支持するための板状のキャリアを支持体として用い、キャリア上に配線層を形成した後にキャリアを剥離するコアレス基板の製造方法が知られている。
図3に示すコアレス基板の製造方法では、まず、シート状のキャリア101にシート状のプリプレグ102を貼り合わせる(工程K1)。キャリア101としては、例えば銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、チタン、チタン合金等、種々の導電性の箔状の金属板が用いられる。キャリア101は、一層に限られず、一種又は複数種の材料が積層されて形成されていてもよい。
プリプレグ102は、エポキシ等の樹脂材料や、ガラス繊維等の絶縁材料から構成されている。キャリア101は導体板の一例に相当し、プリプレグ102は絶縁層の一例に相当している。なお、必ずしもキャリア101とプリプレグ102とが積層される例に限らない。プリプレグ102の代わりに、プリプレグとは異なる材質の絶縁層が形成されていてもよい。
次に、プリプレグ102の、キャリア101とは反対側の表面に、配線形成のための銅箔103を貼付する(工程K2)。次に、銅箔103をエッチングして複数の配線Pを形成する(工程K3)。複数の配線Pは、略平行に延設されている。次に、複数の配線Pを覆うように、プリプレグ102と同様の絶縁材料からなるプリプレグ104を、複数の配線Pを覆うように形成する(工程K4)。工程K2〜K4の配線層形成工程により、配線Pが絶縁材料で覆われた一層目の配線層105が形成される。
次に、配線層105の、プリプレグ102とは反対側の表面に対して、工程K2〜K4と同様の配線層形成工程を繰り返すことによって、二層目の配線層105が形成される(工程K5)。このように複数の配線層105が積層されて、積層配線層106が形成される。これにより、キャリア101、プリプレグ102、及び積層配線層106が積層された基板100が形成される。
図3では、配線Pを層間で接続するバイヤ等の接続部の形成工程や、基板100aの最外層(図3では上面と下面)において、配線Pの一部を露出させて部品等が接続されるパッド等を形成する工程の記載等を省略している。なお、基板100aの最外面において、配線Pを覆って露出から防ぐ層はプリプレグに限られず、レジスト等のシートやコーティング層であってもよい。また、配線層105の積層数は二層に限らず、一層であってもよく、三層以上であってもよい。
工程K1〜K5は、工程(1)の一例に相当している。例えば、この工程K5により形成された基板100を基板固定装置12に取り付けて、基板検査装置1による検査を実行する。そして、検査結果が良好であった基板100に対して、次のキャリア除去工程(工程K6)を実行する。キャリア除去工程(工程K6)では、基板100からキャリア101を剥離したりエッチングしたりすることによって除去し、最終的な完成品として基板100aを作成する。
このように、工程K5の後、工程K6の前に、キャリア101を含む基板100の検査を実行し、検査結果が良好であった基板100について工程K6を実行し、検査結果が不良であった基板100については工程K6を実行しないようにすることで、基板100aに対して検査を実行する場合と比べて、基板の製造工数を低減することが可能になる。
なお、キャリア101を含む基板100の検査の実行後、工程K6でキャリア101を除去する前に、基板100にIC(Integrated Circuit)等の部品を実装してもよい。また、工程K6において、キャリア101のみならず、プリプレグ102も除去してもよい。
図4は、図1に示す基板検査装置1の構成を概念的に示す説明図である。図4は、基板検査装置1に検査対象の基板100が取り付けられた状態を示している。図4に示す基板検査装置1は、容量測定部31と、スキャナ部34と、複数のプローブPrとを備えている。容量測定部31は、交流電圧源32と、電流検出部33と、端子T1,T2とを備えている。図4では、制御部2の記載を省略している。
基板100には、互いに略平行に延びる複数の配線Pが形成されている。以下、各配線Pのうちの二本、配線P1(第一配線)と配線P2(第二配線)とについて説明し、他の配線については配線P1,P2と同様に構成されているのでその説明を省略する。配線P1,P2は、基板100の図4における上面(他方の面)に形成された、第一部分L11,L21と、図4における積層配線層106の下面(基板100の一方の面側)に形成された、パッドPd12,Pd22及び第二部分L12,L22と、積層配線層106を貫通して第一部分L11,L21と第二部分L12,L22とを繋ぐ貫通配線L13,L23とを有している。
配線P1の第一部分L11の一端部が拡幅されてパッドPd11とされ、配線P1の第二部分L12の一端部が拡幅されてパッドPd12とされ、配線P2の第一部分L21の一端部が拡幅されてパッドPd21とされ、配線P2の第二部分L22の一端部が拡幅されてパッドPd22とされている。第一部分L11の他端部と第二部分L12の他端部とが貫通配線L13によって接続され、第一部分L21の他端部と第二部分L22の他端部とが貫通配線L23によって接続されている。
パッドPd11,Pd21を含む基板100の図4における上面に形成された各パッドには、それぞれ検査治具4UのプローブPrが接触している。基板100の図4における下面となるキャリア101には、検査治具4LのプローブPrが接触している。この場合、パッドPd11に接触しているプローブPrが第一プローブに相当し、パッドPd21に接触しているプローブPrが第二プローブに相当し、キャリア101に接触しているプローブPrが第三プローブに相当している。
交流電圧源32は、交流周波数fの所定の電圧Vを出力する交流電源回路である。交流電圧源32の一方の出力端子は端子T1を介してスキャナ部34に接続され、交流電圧源32の他方の出力端子は電流検出部33と端子T2とを介してスキャナ部34に接続されている。
電流検出部33は、例えばシャント抵抗、ホール素子、アナログデジタルコンバータ等を用いて構成された交流電流計である。電流検出部33は、交流電圧源32から出力された電流I、すなわち配線P1,P2間の静電容量である線間容量Cxに流れた電流Ix、又は配線P1とキャリア101との間の静電容量である配線容量Czに流れた電流Izを検出する。電圧V及び電流Iは、実効値であってもよく、ピーク値であってもよい。
周波数fの電圧Vが静電容量に印加されたときに電流Iが流れた場合、静電容量Cは、下記の式(1)で与えられる。
静電容量C=I/(V×2πf) ・・・(1)
この場合、Vおよび2πfは既知であるから、電流Iが得られれば静電容量Cが判る。従って、容量測定部31は、静電容量Cを測定することができる。なお、検査制御部21は、電流検出部33で検出された電流Iから式(1)に基づき静電容量Cを算出してもよく、電流Iをそのまま静電容量Cを表す情報として用いてもよい。以下、容量測定部31で測定された電流Iから検査制御部21が静電容量Cを算出する場合を含めて、容量測定部31が静電容量Cを測定する、と記載する。
スキャナ部34は、例えばトランジスタ等の複数のスイッチング素子を用いて構成されている。スキャナ部34は、検査制御部21からの制御信号に応じて、端子T1,T2を、それぞれ、検査治具4U,4Lの複数のプローブPrのうちいずれかに導通接続させる。図4では、スキャナ部34の説明を簡素化し、配線P1,P2及びキャリア101に接触しているプローブPrと、容量測定部31との接続に関わるスイッチング素子SW1,SW2,SW3のみを記載し、他のスイッチング素子等についてはその記載を省略している。
検査制御部21は、複数の配線Pのうちから、検査対象となる二本の配線P1,P2を選択する。そして、検査制御部21は、スキャナ部34によって、端子T1を、スイッチング素子SW1を介して配線P1に接触するプローブPrと接続させる。また、検査制御部21は、スキャナ部34によって、端子T2を、スイッチング素子SW2を介して配線P2に接触するプローブPrと接続させ、スイッチング素子SW3を介してキャリア101に接触するプローブPrと接続させる。
検査制御部21は、スイッチング素子SW1,SW2,SW3のオン、オフを制御して、容量測定部31によって、線間容量Cx及び配線容量Czを測定させる。第一判定部22は、線間容量Cxに基づいて、配線P1,P2の状態、例えば、線幅が太い、細い、断線、良、不良等の状態を判定する。第一断線位置推定部23は、線間容量Cxに基づいて配線P1,P2の断線位置を推定する。第二判定部24は、配線容量Czに基づいて、配線P1の状態、例えば、線幅が太い、細い、断線、良、不良等の状態を判定する。第二断線位置推定部25は、配線容量Czに基づき配線P1の断線の位置を推定する。第三判定部26は、第一判定部22による判定結果と、第二判定部24による判定結果とに基づいて、配線P1,P2のうち、第一判定部22によって判定された状態が生じている配線を判定する。
基板100のように、積層配線層106、プリプレグ102、及びキャリア101が一体となった基板を検査対象とすることにより、配線P1とキャリア101との距離が不変となるので配線容量Czが安定する。その結果、配線容量Czに基づく第二判定部24の判定精度が向上し、第一判定部22と第二判定部24の判定結果に基づく第三判定部26の判定精度が向上する。
なお、キャリア101を備えた基板100の検査を行う例に限らない。図5は、図4に示す基板検査装置1の別の一例を示す概念的な説明図である。図5に示す基板検査装置1aは、基板検査装置1とは、基板固定装置12に導体板16を備えている点でことなる。導体板16は、スイッチング素子SW3を介して端子T2と接続されている。導体板16は略水平に配設され、その上面は平坦な載置面とされている。導体板16の上面に、検査対象の基板100aを載置可能にされている。基板検査装置1aは、その他の点では基板検査装置1と同様に構成されている。
そして、工程K6においてキャリア101が除去された基板100aを、プリプレグ102を導体板16側にして導体板16の上に載置して、基板検査装置1aによって基板検査装置1と同様の検査を実行してもよい。基板検査装置1aによれば、容量測定部31は、配線P1と導体板16との間の静電容量を配線容量Czとして測定する。
また、プリプレグ102及びキャリア101を備えず、積層配線層106のみからなる基板を検査対象としてもよい。図6は、図5に示す基板検査装置1aの別の一例を示す概念的な説明図である。図6に示す基板検査装置1bは、基板検査装置1aとは、導体板16の上面に、絶縁板17が積層されている点でことなる。基板検査装置1bは、その他の点では基板検査装置1aと同様に構成されている。
基板検査装置1bによれば、基板表面に絶縁層を備えていない基板であっても検査対象とすることができる。
次に、上述のように構成された基板検査装置1の動作について説明する。図7〜図10は、基板検査装置1の動作の一例を示すフローチャートである。なお、基板検査装置1a,1bの動作についても、キャリア101の代わりに導体板16が用いられる点を除いて同様である。
まず、検査制御部21は、例えば図略の搬送機構により検査対象の基板100を基板固定装置12に取り付けさせ、検査部移動機構15によって検査治具4U,4LのプローブPrを基板100の各検査点及びキャリア101に接触させる(ステップS1、工程(a)(b))。
次に、検査制御部21は、基板100の複数の配線Pの中から、互いに隣接する二本の配線P1,P2を第一、第二配線として選択する(ステップS2)。以下、図4に示すように、スイッチング素子SW1が配線P1(第一配線)の一端部であるパッドPd11に接触するプローブPrと端子T1との間に設けられ、スイッチング素子SW2が配線P2(第二配線)の一端部であるパッドPd21に接触するプローブPrと端子T2との間に設けられ、スイッチング素子SW3がキャリア101に接触するプローブPrと端子T2との間に設けられているものとして説明する。
次に、検査制御部21は、スイッチング素子SW1,SW2をオン、スイッチング素子SW3をオフする。これにより、検査制御部21は、容量測定部31によって、配線P1と配線P2との間の線間容量Cxを測定させる(ステップS3)。
次に、第一判定部22は、線間容量Cxと線間上限値Cx_lim_Uとを比較する(ステップS4)。そして、線間容量Cxが線間上限値Cx_lim_Uより大きい場合(ステップS4でYES)、第一判定部22は、配線P1,P2の少なくとも一方は線幅が太い不良であると判定する(ステップS5)。
線間容量Cxは、配線P1と配線P2の対向距離(間隔)に反比例する。従って、線間容量Cxが正常な線間容量Cxの上限値である線間上限値Cx_lim_Uより大きい場合、配線P1,P2の少なくとも一方が、正常な線幅より太くなったことで配線P1と配線P2の対向距離が狭くなったと考えられる。そこで、第一判定部22は、線間容量Cxが線間上限値Cx_lim_Uより大きい場合(ステップS4でYES)、配線P1,P2の少なくとも一方は線幅が太い不良であると判定し(ステップS5)、その判定結果を、線間容量Cxに基づく判定結果として例えば表示部5(報知部)に表示させるなどしてユーザに報知し、ステップS21へ移行する。
この場合、第一部分L11,L21と第二部分L12,L22とで、いずれで線幅が太くなった場合でも、線間容量Cxに対する影響は同様であるから、配線パターンの不良が生じた位置による検査精度の変化を低減することができる。
ステップS5によれば、配線P1,P2のどちらで線幅が太くなっているのかを判別することができない。そこで、ステップS21以降、配線容量Czに基づく検査を実行する。
ステップS21において、検査制御部21は、スイッチング素子SW1,SW3をオン、スイッチング素子SW2をオフする。これにより、検査制御部21は、容量測定部31によって、配線P1とキャリア101との間の配線容量Czを測定させる(ステップS21)。
次に、第二判定部24は、配線容量Czと配線上限値Cz_lim_Uとを比較する(ステップS22)。そして、配線容量Czが配線上限値Cz_lim_Uより大きい場合(ステップS22でYES)、第二判定部24は、配線P1は第二部分L12で線幅が太い不良であると判定し(ステップS23)、その判定結果を、配線容量Czに基づく判定結果として例えば表示部5(報知部)に表示させるなどしてユーザに報知する。
配線容量Czは、配線P1の面積に比例し、キャリア101と配線P1との対向距離に反比例する。従って、配線容量Czが配線上限値Cz_lim_Uより大きくなった場合、配線P1の面積が正常な配線の面積より大きくなった、すなわち配線P1が太くなったと考えられる。
また、図4に示すように、パッドPd11とキャリア101との間には静電容量Cp1、第一部分L11とキャリア101との間には静電容量Cz1、第二部分L12とキャリア101との間には静電容量Cz2、パッドPd12とキャリア101との間には静電容量Cp2が生じる。従って、配線容量Cz=Cp1+Cz1+Cz2+Cp2となる。
しかしながら、積層配線層106の下面に形成された第二部分L12及びパッドPd12は、キャリア101との対向距離がプリプレグ102の厚さとなるので極めて近い距離で対向し、静電容量Cz2,Cp2が比較的大きな値になる。これに対し、積層配線層106の上面に形成されたパッドPd11及び第一部分L11は、キャリア101との対向距離がプリプレグ102の厚さと積層配線層106の厚さの合計となり、対向距離が長くなる。その結果、静電容量Cp1,Cz1は静電容量Cz2,Cp2より小さな値になり、積層配線層106の厚さ次第では、静電容量Cp1,Cz1は静電容量Cz2,Cp2に対して無視できるほど小さな値となる。
そのため、第一部分L11で線幅が太くなった場合であっても、配線容量Czの増大はばらつきの程度を超えず、従って配線容量Czは、配線上限値Cz_lim_Uを超えない可能性が高い。そこで、配線容量Czが配線上限値Cz_lim_Uより大きい場合(ステップS22でYES)、第二判定部24は、配線P1は第二部分L12で線幅が太い不良であると判定する(ステップS23)。
なお、ステップS23における判定結果は、必ずしも不良箇所を第二部分L12と特定する必要はなく、配線P1は線幅が太い不良であるという判定結果であってもよい。
次に、第三判定部26は、ステップS5における第一判定部22による判定結果と、ステップS23における第二判定部24の判定結果に基づいて、いずれの判定結果も配線P1は線幅が太い不良である点で共通していることから、配線P1は線幅が太い不良であると判定し(ステップS24)、その判定結果を、線間容量Cxと配線容量Czに基づく判定結果として例えば表示部5(報知部)に表示させるなどしてユーザに報知し、処理を終了する。
第一判定部22による判定結果は配線P1,P2のいずれの不良かを特定できず、第二判定部24による判定結果は第一部分L11での不良を検出困難であるために判定精度が低い。しかしながら、第三判定部26は、第一判定部22による判定結果と第二判定部24の判定結果から、その共通点に基づき配線P1は線幅が太い不良であると判定するので、配線P1に線幅が太い不良が生じていることの判定精度を向上することができる。
一方、ステップS22で、配線容量Czが配線上限値Cz_lim_U以下の場合(ステップS22でNO)、第二判定部24は、配線P1の第二部分L12は線幅が太い不良ではないと判定する(ステップS25)。
次に、第三判定部26は、ステップS5における第一判定部22による判定結果と、ステップS25における第二判定部24の判定結果に基づいて、配線P2が線幅が太い不良又は配線P1が第一部分L11で線幅が太い不良であると判定し(ステップS26)、その判定結果を、線間容量Cxと配線容量Czに基づく判定結果として例えば表示部5(報知部)に表示させるなどしてユーザに報知し、処理を終了する。
この場合であっても、第三判定部26は、第一判定部22による判定結果と第二判定部24の判定結果から、不良の発生状況について、可能な範囲で詳しくユーザに報知することができるので、ユーザの利便性が向上する。
一方、図7に戻って、ステップS4において、線間容量Cxが線間上限値Cx_lim_U以下の場合(ステップS4でNO)、第一判定部22は、線間容量Cxと線間下限値Cx_lim_Lとを比較する(ステップS6)。そして、線間容量Cxが線間下限値Cx_lim_L以上の場合(ステップS6でNO)、線間容量Cxは、正常な静電容量範囲である線間下限値Cx_lim_L以上、線間上限値Cx_lim_U以下の範囲内であるから、第一判定部22は、配線P1,P2は良好(正常)であると判定し(ステップS7)、その判定結果を例えば表示部5に表示させるなどしてユーザに報知し、処理を終了する。
この場合、第一部分L11,L21と第二部分L12,L22とで、配線P1,P2の間隔は略同一であるから、第一部分L11,L21と第二部分L12,L22のいずれに対しても、同程度の検査精度で検査することができる。従って、配線パターンの不良が生じた位置による検査精度の変化を低減することができる。
一方、ステップS6において、線間容量Cxが線間下限値Cx_lim_Lに満たない場合(ステップS6でYES)、第一判定部22は、配線P1,P2の少なくとも一方において、線幅が細い不良又は断線不良が生じていると判定し(ステップS8)、その判定結果を、線間容量Cxに基づく判定結果として例えば表示部5に表示させるなどしてユーザに報知する。
線間容量Cxが線間下限値Cx_lim_Lより小さくなった場合、その原因として、配線P1,P2の少なくとも一方が正常な線幅より細くなったために配線P1と配線P2の対向距離が拡がったことが考えられる。あるいは、その原因として、配線P1,P2のうち少なくとも一方が断線していることが考えられる。そこで、第一判定部22は、線間容量Cxが線間下限値Cx_lim_Lに満たない場合(ステップS6でYES)、第一判定部22は、配線P1,P2の少なくとも一方において、線幅が細い不良又は断線不良が生じていると判定することができる。
次に、第一判定部22は、線間容量Cxと線間判別値Cx_lim_LLとを比較する(ステップS9)。そして、線間容量Cxが線間判別値Cx_lim_LLより大きい場合(ステップS9でYES)、第一判定部22は、配線P1,P2のうち少なくとも一方は線幅が細い不良であると判定し(ステップS10)、線間容量Cxが線間判別値Cx_lim_LL以下の場合(ステップS9でNO)、第一判定部22は、配線P1,P2のうち少なくとも一方で断線不良が生じていると判定する(ステップS11)。
基板配線の製造において、一般的には、線幅が1/2になったり1/3になったりするような、大きな変動が生じることは、ほとんどない。線幅の不良が生じた場合であっても、正常な太さに対する差異は、通常わずかであり、不良時に線間容量Cxとして現れる静電容量の変化量も、例えば1fF〜10fF程度の微小な変化量となる。
それに対し、断線が生じた場合、配線P1,P2の中央位置で断線が生じれば線間容量Cxは1/2となり、配線P1,P2のパッドPd11,Pd21から1/4の位置で断線が生じれば線間容量Cxは1/4となる。従って、線間判別値Cx_lim_LLを、線幅が細くなった場合に生じる程度の微小な静電容量を線間下限値Cx_lim_Lから減算した値とすれば、線間容量Cxが線間判別値Cx_lim_LLより大きい場合(ステップS9でYES)、線幅が細くなっている不良が生じている可能性が高く、線間容量Cxが線間判別値Cx_lim_LL以下の場合(ステップS9でNO)、断線が生じている可能性が高いと考えられる。
従って、第一判定部22は、線間判別値Cx_lim_LLに基づいて、線幅の細い不良と断線不良とを、ある程度高い確実性で判別することが可能となる。
ステップS10において、第一判定部22は、配線P1,P2のうち少なくとも一方は線幅が細い不良である旨の判定結果を線間容量Cxに基づく判定結果として例えば表示部5に表示させるなどしてユーザに報知し、ステップS30へ移行する。ステップS11において、第一判定部22は、配線P1,P2のうち少なくとも一方で断線不良が生じている旨の判定結果を線間容量Cxに基づく判定結果として例えば表示部5に表示させるなどしてユーザに報知し、ステップS12へ移行する。
ステップS10では、配線P1,P2のどちらで線幅が細くなっているのかを判別することができない。そこで、ステップS30以降、配線容量Czに基づく検査を実行する。
ステップS30において、検査制御部21は、ステップS21と同様にスイッチング素子SW1,SW3をオン、スイッチング素子SW2をオフし、容量測定部31によって配線P1とキャリア101との間の配線容量Czを測定させる(ステップS30)。
次に、第二判定部24は、配線容量Czと配線下限値Cz_lim_Lとを比較する(ステップS31)。そして、配線容量Czが配線下限値Cz_lim_Lより小さい場合(ステップS31でYES)、第二判定部24は、配線P1は断線不良又は第二部分L12において線幅が細い不良であると判定し(ステップS32)、その判定結果を、配線容量Czに基づく判定結果として例えば表示部5に表示させるなどしてユーザに報知する。
配線容量Czは、配線P1の面積に比例し、キャリア101と配線P1との対向距離に反比例する。従って、配線容量Czが配線下限値Cz_lim_Lより小さくなった場合、配線P1の面積が正常な配線の面積より小さくなった、すなわち配線P1が細くなったか、あるいは断線していると考えられる。
しかしながら、上述したように、静電容量Cp1,Cz1は静電容量Cz2,Cp2より小さな値になり、積層配線層106の厚さ次第では、静電容量Cp1,Cz1は静電容量Cz2,Cp2に対して無視できるほど小さな値となる。そのため、第一部分L11で線幅が細くなった場合であっても、配線容量Czの減少はばらつきの程度を超えず、従って配線容量Czは、配線下限値Cz_lim_Lを下回らない可能性が高い。そこで、配線容量Czが配線下限値Cz_lim_Lより小さい場合(ステップS31でYES)、第二判定部24は、配線P1は断線不良又は第二部分L12において線幅が細い不良であると判定する(ステップS32)。
なお、ステップS32における判定結果は、必ずしも不良箇所を第二部分L12と特定する必要はなく、配線P1は線幅が細い不良又は断線不良であるという判定結果であってもよい。
次に、第二判定部24は、配線容量Czと配線判別値Cz_lim_LLとを比較する(ステップS33)。そして、配線容量Czが配線判別値Cz_lim_LLより大きい場合(ステップS33でYES)、第二判定部24は、配線P1が第二部分L12で線幅が細い不良であると判定する(ステップS34)。
上述したように、線幅の不良が生じた場合であっても、正常な太さに対する線幅の差異は、通常わずかであり、不良時に配線容量Czとして現れる静電容量の変化量も、例えば1fF〜10fF程度の微小な変化量となる。
それに対し、配線判別値Cz_lim_LLを、線幅が細くなった場合に生じる程度の微小な静電容量を配線下限値Cz_lim_Lから減算した値に適切に設定することにより、図11のグラフG2に示すように、配線P1の全長の大部分の位置で、断線が生じた場合の配線容量Czは配線判別値Cz_lim_LLを下回ることになる。従って、配線判別値Cz_lim_LLを、線幅が細くなった場合に生じる程度の微小な静電容量を配線下限値Cz_lim_Lから減算した値とすれば、配線容量Czが配線判別値Cz_lim_LLより大きい場合(ステップS33でYES)、線幅が細くなっている不良が生じている可能性が高く、配線容量Czが配線判別値Cz_lim_LL以下の場合(ステップS33でNO)、断線が生じている可能性が高いと考えられる。
従って、第二判定部24は、配線判別値Cz_lim_LLに基づいて、線幅の細い不良と断線不良とを、ある程度高い確実性で判別することが可能となる。
特に、第二部分L12の先端にパッドPd12が設けられている場合、パッドPd12は第二部分L12より線幅が大きく、単位長さ当たりの静電容量が第二部分L12よりも大きい。そのため、配線P1の終端部近傍、すなわち第二部分L12とパッドPd12との接続部分で断線が生じた場合であっても、線間容量Cxから比較的大きな静電容量Cp2が減少する。従って、配線判別値Cz_lim_LLを、配線下限値Cz_lim_Lから静電容量Cp2を減算した値とすれば、線幅の細い不良と断線不良とを判別することが容易となる。
なお、ステップS34における判定結果は、必ずしも不良箇所を第二部分L12と特定する必要はなく、配線P1は線幅が細い不良であるという判定結果であってもよい。
次に、第三判定部26は、ステップS10における第一判定部22による判定結果と、ステップS34における第二判定部24の判定結果に基づいて、いずれの判定結果も配線P1は線幅が細い不良である点で共通していることから、配線P1は線幅が細い不良であると判定し(ステップS35)、その判定結果を、線間容量Cxと配線容量Czとに基づく判定結果として例えば表示部5(報知部)に表示させるなどしてユーザに報知し、処理を終了する。
第一判定部22による判定結果は配線P1,P2のいずれの不良かを特定できず、第二判定部24による判定結果は第一部分L11での不良を検出困難であるために判定精度が低い。しかしながら、第三判定部26は、第一判定部22による判定結果と第二判定部24の判定結果から、その共通点に基づき配線P1は線幅が細い不良であると判定するので、配線P1に線幅が細い不良が生じていることの判定精度を向上することができる。
一方、ステップS33で配線容量Czが配線判別値Cz_lim_LL以下の場合(ステップS33でNO)、断線が生じていると考えられるが、断線については後述するステップS11,S12,S40〜S46で判断するので、第二判定部24は、その処理を終了する。
ステップS31において、配線容量Czが配線下限値Cz_lim_L以上の場合(ステップS31でNO)、第二判定部24は、配線P1は、断線不良ではなく、かつ第二部分L12において線幅が細い不良ではないと判定する(ステップS36)。
次に、第三判定部26は、ステップS10における第一判定部22による判定結果と、ステップS36における第二判定部24の判定結果に基づいて、配線P1,P2のうち少なくとも一方は線幅が細い不良であって、かつ配線P1は第二部分L12において線幅が細い不良ではないのであるから、配線P1が第一部分L11で線幅の細い不良であるか、あるいは配線P2が線幅の細い不良であると判定する(ステップS37)。そして、第三判定部26は、その判定結果を、線間容量Cxと配線容量Czに基づく判定結果として例えば表示部5(報知部)に表示させるなどしてユーザに報知し、処理を終了する。
一方、ステップS11において、第一判定部22によって、配線P1,P2のうち少なくとも一方で断線不良が生じていると判定された後、第一断線位置推定部23は、線間容量Cxと線間基準容量Cx_refとの比に基づき断線位置Posxを推定する(ステップS12)。
図11は、配線Pが断線していた場合の断線位置と、その位置で断線していた場合に容量測定部31によって測定される線間容量Cx及び配線容量Czとの関係を示すグラフである。グラフG1は線間容量Cxと断線位置との関係を示し、グラフG2は配線容量Czと断線位置との関係を示している。
グラフG1,G2の横軸は配線Pの断線位置を、配線Pの一端部(始点)からの長さで示している。配線P1の例では、プローブPrが接触するパッドPd11の先端が「始点」となり、パッドPd12の先端が「終点」となり、第二部分L12とパッドPd12との接続点の位置を「パッド」と表記している。グラフG1の縦軸は線間容量Cxを示し、グラフG2の縦軸は配線容量Czを示している。
なお、グラフG2の始点近傍位置では、パッドPd11の静電容量Cp1の影響により、実際にはグラフが不連続になる領域があるが、説明を簡単にするためその記載を省略している。
線間容量Cxは、互いに略平行な一対の配線P間で生じる静電容量である。第一部分L11,L21の線間容量をCx1、第二部分L12,L22の線間容量をCx2とし、貫通配線L13,L23の線間容量は微小であるため無視すると、線間容量Cxは、略、Cx1+Cx2となる。そして、第一部分L11,L21の間隔と、第二部分L12,L22の間隔とは略等しい。そのため、線間容量Cxは、断線位置が始点から離れるにつれて、略直線的に増加する。従って、断線がない場合の線間基準容量Cx_refと、容量測定部31によって測定された線間容量Cxとの比に基づいて、配線Pの断線位置を推定することができる。
具体的には、第一断線位置推定部23は、配線P1,P2の全長をLaとし、断線位置Posxを始点からの長さで表した場合、断線位置Posxを下記の式(2)に基づき算出することができる。
断線位置Posx=La×Cx/Cx_ref ・・・(2)
なお、第一断線位置推定部23は、線間基準容量Cx_refと、線間容量Cxとの比に基づいて配線Pの断線位置Posxを推定する例に限らない。例えば、グラフG1に示す断線位置と線間容量Cxとの対応関係を示すルックアップテーブルを予め記憶部27に記憶しておき、第一断線位置推定部23は、そのルックアップテーブルを参照することによって、断線位置Posxを推定するようにしてもよい。
第一断線位置推定部23は、上述のようにして推定された断線位置Posxを、例えば表示部5に表示させるなどしてユーザに報知し、ステップS40へ移行する。
ステップS11では、配線P1,P2のどちらで断線しているのかを判別することができない。そこで、ステップS40以降、配線容量Czに基づく検査を実行する。
ステップS40において、検査制御部21は、ステップS21と同様にスイッチング素子SW1,SW3をオン、スイッチング素子SW2をオフし、容量測定部31によって配線P1とキャリア101との間の配線容量Czを測定させる(ステップS40)。
次に、第二判定部24は、配線容量Czと配線判別値Cz_lim_LLとを比較する(ステップS41)。そして、配線容量Czが配線判別値Cz_lim_LL以下の場合(ステップS41でYES)、第二判定部24は、配線P1は断線不良であると判定し(ステップS42)、その判定結果を、配線容量Czに基づく判定結果として例えば表示部5に表示させるなどしてユーザに報知する。
次に、第二断線位置推定部25は、配線容量Czと断線容量情報とに基づき断線位置Poszを推定し(ステップS43)、その推定結果を、配線容量Czに基づく断線位置推定結果として例えば表示部5に表示させるなどしてユーザに報知する。
上述したように、静電容量Cp1,Cz1は静電容量Cz2,Cp2より小さな値になる。そのため、配線容量Czと配線Pの断線位置との関係は、グラフG1の線間容量Cxとは異なり、直線的な関係にはならない。
図11のグラフG2に示すように、配線Pが第一部分で断線した場合には、その断線位置に対する配線容量Czの変化はわずかであり、配線容量Czに基づき断線位置を推定することは困難あるいは位置精度が低くなる。一方、配線Pが第二部分で断線した場合には、その断線位置に対する配線容量Czの変化は第一部分に比べて大きくなり、配線容量Czに基づき断線位置を推定することが比較的容易であり、位置精度も高くなる。
しかしながら、グラフG2に示すように、配線容量Czと配線Pの断線位置との関係は、グラフG1の線間容量Cxとは異なり、直線的な関係にはならない。そこで、例えば、グラフG2に示す断線位置と配線容量Czとの対応関係を示すルックアップテーブルを、予め断線容量情報として記憶部27に記憶しておき、第二断線位置推定部25は、そのルックアップテーブルを参照することによって、断線位置Poszを推定する。
なお、第二断線位置推定部25は、必ずしも断線容量情報に基づき断線位置Poszを推定する例に限らない。例えば、積層配線層106が非常に薄い場合等、配線容量Czと配線Pの断線位置との関係が直線的に近い関係となる場合には、第二断線位置推定部25は、第一断線位置推定部23と同様、配線容量Czと配線基準容量Cz_refとの比に基づき断線位置Poszを推定してもよい。
次に、第三判定部26は、ステップS11における第一判定部22による判定結果と、ステップS42における第二判定部24の判定結果とに基づいて、いずれの判定結果も配線P1が断線不良である点で共通していることから、配線P1は断線不良であると判定し(ステップS44)、その判定結果を、線間容量Cxと配線容量Czとに基づく判定結果として例えば表示部5(報知部)に表示させるなどしてユーザに報知し、処理を終了する。
第一判定部22による判定結果は配線P1,P2のいずれの不良かを特定できず、第二判定部24による判定結果は第一部分L11での不良を検出困難であるために判定精度が低い。しかしながら、第三判定部26は、第一判定部22による判定結果と第二判定部24の判定結果から、その共通点に基づき配線P1は断線不良であると判定するので、配線P1に断線不良が生じていることの判定精度を向上することができる。
一方、ステップS41で、配線容量Czが配線判別値Cz_lim_LLを超える場合(ステップS41でNO)、第二判定部24は、配線P1は断線不良ではないと判定する(ステップS45)。
次に、ステップS11における第一判定部22による判定結果では配線P1,P2の少なくとも一方が断線不良とされ、ステップS45における第二判定部24の判定結果では、配線P1は断線不良ではないとされているので、第三判定部26は、この二つの判定結果に基づいて、配線P2が断線不良であると判定する(ステップS46)。そして、第三判定部26は、その判定結果を、線間容量Cxと配線容量Czに基づく判定結果として例えば表示部5(報知部)に表示させるなどしてユーザに報知し、処理を終了する。
なお、基板検査装置1は、上記処理の終了後、ステップS2に処理を移行し、まだ検査されていない配線Pを新たな配線P1,P2として順次選択し、以降の処理を繰り返すことによって、基板100のすべての配線Pの検査を実行するようにしてもよい。
以上、ステップS1〜S46によれば、配線Pの線幅が太い不良、線幅が細い不良、断線、及び断線位置を判定することが可能となる。さらに、背景技術と比べて配線パターンの位置による検査精度の変化を低減することができる。
なお、第二断線位置推定部25を備えず、ステップS43は実行しなくてもよい。しかしながら、ステップS12における線間容量Cxに基づく断線位置Posxの推定結果と、ステップS43における配線容量Czに基づく断線位置Poszの推定結果とが得られることによって、ユーザがより適格に配線Pの断線位置を把握することが可能になる。
また、第一断線位置推定部23を備えず、ステップS12は実行しなくてもよい。しかしながら、ステップS12において断線位置Posxを推定することにより、その断線位置Posxの情報を基板100の製造工程にフィートバックするなどして基板100の品質向上に役立てることが可能となる。
また、第三判定部26を備えず、ステップS24,S26,S35,S37,S44,S46を実行しない構成としてもよい。しかしながら、第三判定部26を備え、ステップS24,S26,S35,S37,S44,S46を実行することにより、不良箇所に関するより詳細な情報が得られる結果、ユーザの利便性が向上する。
また、第二判定部24はステップS33,S34を実行せず、第三判定部26は、ステップS10における第一判定部22による判定結果と、ステップS32における第二判定部24の判定結果に基づいて、いずれの判定結果も配線P1は線幅が細い不良である点で共通していることから、配線P1は線幅が細い不良であると判定(ステップS35)してもよい。
また、ステップS21〜S26を実行しなくてもよく、ステップS30〜S37を実行しなくてもよく、ステップS40〜S46を実行しなくてもよい。これらの処理のいずれか又はすべてを実行しない場合であっても、ステップS1〜S12によれば、配線P1,P2の少なくとも一方の、線幅が太い不良、線幅が細い不良、及び断線を判定することができる。
また、第一判定部22は、ステップS9〜S11を実行しなくてもよい。ステップS9〜S11を実行しなくても、ステップS4〜S8によれば、配線P1,P2の少なくとも一方が不良であることが判る。
また、必ずしも複数のプローブPrの中から第一、第二、第三プローブを選択する例に限らない。第一、第二、第三プローブは、例えば移動式の、いわゆるフライングプローブであってもよい。
上記実施形態では、線幅が太い配線、及び線幅が細い配線を不良と判定したが、この限りでない。線幅が太い配線は必ずしも不良ではなく、線幅が細い配線は必ずしも不良ではない。よって、配線の不良を判定することなく、単に、配線の線幅が太い或いは細いと判定してもよい。
1,1a,1b 基板検査装置
2 制御部
3,3U,3L 検査部
4,4U,4L 検査治具
5 表示部
9 電極板
11 筐体
12 基板固定装置
15 検査部移動機構
16 導体板
17 絶縁板
21 検査制御部
22 第一判定部
23 第一断線位置推定部
24 第二判定部
25 第二断線位置推定部
26 第三判定部
27 記憶部
31 容量測定部
32 交流電圧源
33 電流検出部
34 スキャナ部
100,100a 基板
101 キャリア(導体板)
102 プリプレグ(絶縁層)
103 銅箔
104 プリプレグ
105 配線層
106 積層配線層(基板)
C,Cp1,Cz1,Cz2,Cp2 静電容量
Cx,Cx1,Cx2 線間容量
Cx_lim_L 線間下限値
Cx_lim_LL 線間判別値
Cx_lim_U 線間上限値
Cx_ref 線間基準容量
Cz 配線容量
Cz_lim_L 配線下限値
Cz_lim_LL 配線判別値
Cz_lim_U 配線上限値
Cz_ref 配線基準容量
Cp1,Cz1,Cz2,Cp2 静電容量
f 周波数
I,Ix,Iz 電流
K1〜K6 工程
L11,L21 第一部分
L12,L22 第二部分
L13,L23 貫通配線
P 配線
P1 配線(第一配線)
P2 配線(第二配線)
Pd11,Pd21,Pd12,Pd22 パッド
Posx,Posz 断線位置
Pr プローブ
SW1,SW2,SW3 スイッチング素子
T1,T2 端子
V 電圧

Claims (18)

  1. 互いに隣接して対向する第一配線と第二配線とが形成された基板を検査する基板検査装置であって、
    前記第一配線の一端部に接触するための第一プローブと、
    前記第二配線の一端部に接触するための第二プローブと、
    前記第一プローブ及び前記第二プローブを介して前記第一配線と前記第二配線との間の静電容量を線間容量として測定する容量測定部と、
    前記線間容量に基づいて前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の状態を判定する第一判定部とを備え
    前記第一判定部は、前記線間容量が予め設定された範囲の上限値である線間上限値より大きいとき、前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の線幅が太いと判定する基板検査装置。
  2. 前記第一判定部は、前記線間容量が予め設定された範囲の下限値である線間下限値より小さいとき、前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の、線幅が細いかあるいは断線不良であると判定する請求項1に記載の基板検査装置。
  3. 互いに隣接して対向する第一配線と第二配線とが形成された基板を検査する基板検査装置であって、
    前記第一配線の一端部に接触するための第一プローブと、
    前記第二配線の一端部に接触するための第二プローブと、
    前記第一プローブ及び前記第二プローブを介して前記第一配線と前記第二配線との間の静電容量を線間容量として測定する容量測定部と、
    前記線間容量に基づいて前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の状態を判定する第一判定部とを備え
    前記第一判定部は、
    前記線間容量が予め設定された範囲の下限値である線間下限値より小さく、かつ前記線間下限値よりも小さい値に予め設定された線間判別値よりも大きいとき、前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の線幅が細いと判定し、
    前記線間容量が、前記線間判別値よりも小さいとき、前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線が断線不良であると判定する基板検査装置。
  4. 前記線間容量に基づき断線の位置を推定する第一断線位置推定部をさらに備える請求項1〜のいずれか1項に記載の基板検査装置。
  5. 前記第一断線位置推定部は、前記線間容量と予め設定された線間基準容量との比に基づき断線の位置を推定する請求項4に記載の基板検査装置。
  6. 互いに隣接して対向する第一配線と第二配線とが形成された基板を検査する基板検査装置であって、
    前記第一配線の一端部に接触するための第一プローブと、
    前記第二配線の一端部に接触するための第二プローブと、
    前記第一プローブ及び前記第二プローブを介して前記第一配線と前記第二配線との間の静電容量を線間容量として測定する容量測定部と、
    前記線間容量に基づいて前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の状態を判定する第一判定部とを備え
    前記容量測定部は、さらに、前記基板の一方の面を覆うように対向配置された導体板と、前記第一配線との間の静電容量を配線容量として測定し、
    前記基板検査装置は、前記配線容量に基づいて前記第一配線の状態を判定する第二判定部をさらに備え、
    前記第二判定部は、前記配線容量が予め設定された範囲の上限値である配線上限値より大きいとき、前記第一配線の線幅が太いと判定する基板検査装置。
  7. 前記第二判定部は、前記配線容量が予め設定された範囲の下限値である配線下限値より小さいとき、前記第一配線の、線幅が細いかあるいは断線不良であると判定する請求項6に記載の基板検査装置。
  8. 互いに隣接して対向する第一配線と第二配線とが形成された基板を検査する基板検査装置であって、
    前記第一配線の一端部に接触するための第一プローブと、
    前記第二配線の一端部に接触するための第二プローブと、
    前記第一プローブ及び前記第二プローブを介して前記第一配線と前記第二配線との間の静電容量を線間容量として測定する容量測定部と、
    前記線間容量に基づいて前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の状態を判定する第一判定部とを備え
    前記容量測定部は、さらに、前記基板の一方の面を覆うように対向配置された導体板と、前記第一配線との間の静電容量を配線容量として測定し、
    前記基板検査装置は、前記配線容量に基づいて前記第一配線の状態を判定する第二判定部をさらに備え、
    前記第二判定部は、
    前記配線容量が予め設定された範囲の下限値である配線下限値より小さく、かつ前記配線下限値よりも小さい値に予め設定された配線判別値よりも大きいとき、前記第一配線の線幅が細いと判定し、
    前記配線容量が前記配線判別値よりも小さいとき、前記第一配線が断線不良であると判定する基板検査装置。
  9. 互いに隣接して対向する第一配線と第二配線とが形成された基板を検査する基板検査装置であって、
    前記第一配線の一端部に接触するための第一プローブと、
    前記第二配線の一端部に接触するための第二プローブと、
    前記第一プローブ及び前記第二プローブを介して前記第一配線と前記第二配線との間の静電容量を線間容量として測定する容量測定部と、
    前記線間容量に基づいて前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の状態を判定する第一判定部とを備え
    前記容量測定部は、さらに、前記基板の一方の面を覆うように対向配置された導体板と、前記第一配線との間の静電容量を配線容量として測定し、
    前記基板検査装置は、
    前記配線容量に基づいて前記第一配線の状態を判定する第二判定部と、
    前記第一判定部による判定結果と、前記第二判定部による判定結果とに基づいて、前記第一判定部によって判定された状態が生じている配線を判定する第三判定部とをさらに備える基板検査装置。
  10. 互いに隣接して対向する第一配線と第二配線とが形成された基板を検査する基板検査装置であって、
    前記第一配線の一端部に接触するための第一プローブと、
    前記第二配線の一端部に接触するための第二プローブと、
    前記第一プローブ及び前記第二プローブを介して前記第一配線と前記第二配線との間の静電容量を線間容量として測定する容量測定部と、
    前記線間容量に基づいて前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の状態を判定する第一判定部とを備え
    前記容量測定部は、さらに、前記基板の一方の面を覆うように対向配置された導体板と、前記第一配線との間の静電容量を配線容量として測定し、
    前記基板検査装置は、
    前記配線容量に基づいて前記第一配線の状態を判定する第二判定部と、
    前記配線容量に基づき断線の位置を推定する第二断線位置推定部と、
    前記第一配線の断線位置と、当該断線位置に対応する前記配線容量とを対応付ける断線容量情報を予め記憶する記憶部とをさらに備え、
    前記第二断線位置推定部は、前記配線容量と前記断線容量情報とに基づき断線の位置を推定する基板検査装置。
  11. 互いに隣接して対向する第一配線と第二配線とが形成された基板を検査する基板検査装置であって、
    前記第一配線の一端部に接触するための第一プローブと、
    前記第二配線の一端部に接触するための第二プローブと、
    前記第一プローブ及び前記第二プローブを介して前記第一配線と前記第二配線との間の静電容量を線間容量として測定する容量測定部と、
    前記線間容量に基づいて前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の状態を判定する第一判定部とを備え
    前記容量測定部は、さらに、前記基板の一方の面を覆うように対向配置された導体板と、前記第一配線との間の静電容量を配線容量として測定し、
    前記基板検査装置は、
    前記配線容量に基づいて前記第一配線の状態を判定する第二判定部と、
    前記導体板に接触するための第三プローブとをさらに備え、
    前記導体板は、前記基板の他方の面に絶縁層を介して付着されている基板検査装置。
  12. 互いに隣接して対向する第一配線と第二配線とが形成された基板を検査する基板検査方法であって、
    (a)前記第一配線の一端部に第一プローブを接触させる工程と、
    (b)前記第二配線の一端部に第二プローブを接触させる工程と、
    (c)前記第一プローブ及び前記第二プローブを介して前記第一配線と前記第二配線との間の静電容量を線間容量として測定する工程と、
    (d)前記線間容量に基づいて前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の状態を判定する工程とを含み
    前記(d)工程は、前記線間容量が予め設定された範囲の上限値である線間上限値より大きいとき、前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の線幅が太いと判定する基板検査方法。
  13. 互いに隣接して対向する第一配線と第二配線とが形成された基板を検査する基板検査方法であって、
    (a)前記第一配線の一端部に第一プローブを接触させる工程と、
    (b)前記第二配線の一端部に第二プローブを接触させる工程と、
    (c)前記第一プローブ及び前記第二プローブを介して前記第一配線と前記第二配線との間の静電容量を線間容量として測定する工程と、
    (d)前記線間容量に基づいて前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の状態を判定する工程とを含み
    前記(d)工程は、
    前記線間容量が予め設定された範囲の下限値である線間下限値より小さく、かつ前記線間下限値よりも小さい値に予め設定された線間判別値よりも大きいとき、前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の線幅が細いと判定し、
    前記線間容量が、前記線間判別値よりも小さいとき、前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線が断線不良であると判定する基板検査方法。
  14. 互いに隣接して対向する第一配線と第二配線とが形成された基板を検査する基板検査方法であって、
    (a)前記第一配線の一端部に第一プローブを接触させる工程と、
    (b)前記第二配線の一端部に第二プローブを接触させる工程と、
    (c)前記第一プローブ及び前記第二プローブを介して前記第一配線と前記第二配線との間の静電容量を線間容量として測定する工程と、
    (d)前記線間容量に基づいて前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の状態を判定する工程と
    (e)前記基板の一方の面を覆うように対向配置された導体板と、前記第一配線との間の静電容量を配線容量として測定する工程と、
    (f)前記配線容量に基づいて前記第一配線の状態を判定する工程とを含み、
    前記(f)工程は、前記配線容量が予め設定された範囲の上限値である配線上限値より大きいとき、前記第一配線の線幅が太いと判定する基板検査方法。
  15. 互いに隣接して対向する第一配線と第二配線とが形成された基板を検査する基板検査方法であって、
    (a)前記第一配線の一端部に第一プローブを接触させる工程と、
    (b)前記第二配線の一端部に第二プローブを接触させる工程と、
    (c)前記第一プローブ及び前記第二プローブを介して前記第一配線と前記第二配線との間の静電容量を線間容量として測定する工程と、
    (d)前記線間容量に基づいて前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の状態を判定する工程と
    (e)前記基板の一方の面を覆うように対向配置された導体板と、前記第一配線との間の静電容量を配線容量として測定する工程と、
    (f)前記配線容量に基づいて前記第一配線の状態を判定する工程とを含み、
    前記(f)工程は、
    前記配線容量が予め設定された範囲の下限値である配線下限値より小さく、かつ前記配線下限値よりも小さい値に予め設定された配線判別値よりも大きいとき、前記第一配線の線幅が細いと判定し、
    前記配線容量が前記配線判別値よりも小さいとき、前記第一配線が断線不良であると判定する基板検査方法
  16. 互いに隣接して対向する第一配線と第二配線とが形成された基板を検査する基板検査方法であって、
    (a)前記第一配線の一端部に第一プローブを接触させる工程と、
    (b)前記第二配線の一端部に第二プローブを接触させる工程と、
    (c)前記第一プローブ及び前記第二プローブを介して前記第一配線と前記第二配線との間の静電容量を線間容量として測定する工程と、
    (d)前記線間容量に基づいて前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の状態を判定する工程と
    (e)前記基板の一方の面を覆うように対向配置された導体板と、前記第一配線との間の静電容量を配線容量として測定する工程と、
    (f)前記配線容量に基づいて前記第一配線の状態を判定する工程と、
    (g)前記(d)工程による判定結果と、前記(f)工程による判定結果とに基づいて、前記(d)工程によって判定された状態が生じている配線を判定する工程とを含む基板検査方法
  17. 互いに隣接して対向する第一配線と第二配線とが形成された基板を検査する基板検査方法であって、
    (a)前記第一配線の一端部に第一プローブを接触させる工程と、
    (b)前記第二配線の一端部に第二プローブを接触させる工程と、
    (c)前記第一プローブ及び前記第二プローブを介して前記第一配線と前記第二配線との間の静電容量を線間容量として測定する工程と、
    (d)前記線間容量に基づいて前記第一配線と前記第二配線とのうち少なくとも一方の配線の状態を判定する工程と
    (e)前記基板の一方の面を覆うように対向配置された導体板と、前記第一配線との間の静電容量を配線容量として測定する工程と、
    (f)前記配線容量に基づいて前記第一配線の状態を判定する工程と、
    (h)前記配線容量に基づき断線の位置を推定する工程と、
    (i)前記第一配線の断線位置と、当該断線位置に対応する前記配線容量とを対応付ける断線容量情報を予め記憶する工程とを含み、
    前記(h)工程は、前記配線容量と前記断線容量情報とに基づき断線の位置を推定する基板検査方法
  18. (1)前記導体板をキャリアとして用い、前記導体板と、絶縁層と、前記第一配線と前記第二配線とをこの順に積層して基板を形成する工程と、
    (2)前記基板から前記導体板を除去する工程とをさらに含み、
    前記工程(1)の実行後であって、かつ前記工程(2)の実行前に前記工程(e)を実行する請求項14〜17のいずれか1項に記載の基板検査方法
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