JP2009150731A - 基板検査装置及び基板検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ループ形状に形成される配線の良不良を検査することができる基板検査装置及び基板検査方法の提供。
【解決手段】第一及び第二端子を有するとともにアンテナ機能を有するループ部が形成される配線を有する基板の検査装置であって、ループ部が形成された配線の第一端子と第二端子の間に、基準電流発生部2と電流検出手段5とが直列に接続される。ループ部を形成する一本の配線の所定部位に対して検査誘導電流を発生させる検査磁界供給部4と、検査磁界供給部4によるループ部で発生する検査誘導電流の電流方向に対して逆方向の基準誘導電流を、基準電流発生部2で発生させる基準磁界供給部3とを備え、検査磁界供給部4がループ部で検査誘導電流を発生させるとともに基準磁界供給部3が基準電流発生部2で基準誘導電流を発生させた場合に、電流検出手段5が検出する電流値を基に、該ループ部の良否の判定を行う判定手段8を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板検査装置及び基板検査方法に関し、より詳しくは、ループ形状に形成される配線の良不良を検査することができる基板検査装置及び基板検査方法に関する。
尚、本発明は、プリント配線基板に限らず、例えば、フレキシブル基板、多層配線基板、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ用の電極板、及び半導体パッケージ用のパッケージ基板やフィルムキャリアなど種々の基板や半導体ウェハなどに形成される電気的配線の検査に適用でき、本明細書では、それら種々の検査基板を総称して「基板」という。
また、ループ形状とは、平面視において、単に円又は楕円形状に限定される配線だけでなく、三角形や四角形等の多角形状に形成される配線も含まれる。
従来、基板に形成される配線の導通や短絡の検査を行うための基板検査装置が複数提案されている。このような基板検査装置では、配線上に予め設定される二つの検査点に、導電性の検査用プローブを夫々接触させ、これらの検査用プローブを介して、配線に電力を供給する。そして、この基板検査装置は、供給される電力を基に、この配線の抵抗値を算出して、この配線の良不良を判定する。例えば、引用文献1には、配線に夫々検査用プローブを配置して、電力を供給し、配線や配線間の抵抗値を算出することで、配線の良不良を判定する基板検査装置が開示されている。
したがって、電気的検査を行う基板検査装置では、検査対象となる配線上に複数の検査用プローブが設置される必要があった。
近年、図6に示される如きループ回路101を有するカード100が急速に普及している。このようなカード100は、ループ回路101がアンテナの役割を果たし、ICチップ102が記憶素子の役割を果たしている。
このようなICカード100では、前述の如く、アンテナの役割を果たすループ回路101が重要な役割を果たすため、このループ回路101の良不良が大きな問題となる。
一方で、基板検査装置には、磁束の変化を利用することで、配線の良不良を検出しようとする発明も提案されている。例えば、特許文献2に開示される基板検査装置では、電解メッキ用パターンから配線を夫々絶縁させるための打ち抜き処理のための工程を省くために、電解メッキ用パターンを残存させたままで配線の良不良検査を行うことができる技術が開示されている。
このような基板検査装置では、電気信号が流れるためのループ回路を形成し、このループ回路に対して略直角方向から磁束を与えることにより、ループ回路に発生する誘導起電力に応じる電流値を測定することにより、ループ回路の抵抗値を算出することにより、配線の良不良を判断している。
特開2003−172757号公報 特開2001―41994号公報
ICカードや携帯電話が具備するループ回路を検査しようとした場合、ループ回路の両端に検査用プローブを夫々接触させ、これら検査用プローブを介して電力を供給することにより、ループ回路の良不良を検査することになる。
しかしながら、このような従来の検査方法では、ループ回路が断線している場合には、断線不良を検出することができるが、短絡している場合には不良を検出することができない問題点を有していた。
一方で、ループ回路の良不良を判断することから、特許文献2に開示される磁束を用いて、良不良を判断する基板検査装置の利用を検討することができる。
しかしながら、このような装置であっても、ループ回路自体に短絡が生じている場合には、同じように電流が生じてしまい、不良が発見できない問題を有していた。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、ループ形状に形成される配線、特に、複数回の輪を有するようなループ形状の配線の良不良を検査することができる基板検査装置及び基板検査方法を提供する。
請求項1記載の発明は、第一及び第二端子を有するとともにアンテナ機能を有するループ部が形成される配線を有する基板を検査する基板検査装置であって、前記第一端子と前記第二端子の間に接続され、前記ループ部と直列接続される基準電流発生部と、前記第一端子と前記第二端子の間に接続されるとともに前記基準電流発生部と直列接続され、該第一及び第二端子間に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記ループ部を形成する一本の配線の所定部位に対して検査誘導電流を発生させる検査磁界供給部と、前記検査磁界供給部による前記ループ部で発生する検査誘導電流の電流方向に対して逆方向の基準誘導電流を、前記基準電流発生部で発生させる基準磁界供給部と、前記検査磁界供給部が前記ループ部で検査誘導電流を発生させるとともに前記基準磁界供給部が前記基準電流発生部で基準誘導電流を発生させた場合に、前記電流検出手段が検出する電流値を基に、該ループ部の良否の判定を行う判定手段を有することを特徴とする基板検査装置を提供する。
請求項2記載の発明は、前記検査磁界供給部と前記基準磁界供給部は、該検査磁界供給部と基準磁界供給部に磁界を生じさせるための電力を供給する電源と直列接続されていることを特徴とする請求項1記載の基板検査装置を提供する。
請求項3記載の発明は、前記基準誘導電流の大きさは、不良を有さないループ部の検査誘導電流の大きさと不良を有するループ部の検査誘導電流の大きさの間の大きさに設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の基板検査装置を提供する。
請求項4記載の発明は、前記検査磁界供給部は、前記ループ部の配線と略同じ幅を有する一本の所定長さを有する導線から形成され、前記検査磁界供給部は、所定間隔を有して前記ループ部の配線と対向して配置されていることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の基板検査装置を提供する。
請求項5記載の発明は、前記検査磁界供給部が複数設けられ、前記複数の検査磁界供給部は、前記ループ部の最外位置の配線及び/又は最内位置の配線に磁界を供給するように配置されていることを特徴とする請求項4記載の基板検査装置を提供する。
請求項6記載の発明は、第一及び第二端子を有するとともにアンテナ機能を有するループ部が形成される配線を有する基板を検査する基板検査方法であって、前記第一端子と前記第二端子の間に接続され、前記ループ部と直列接続される基準電流発生部と、前記第一端子と前記第二端子の間に接続されるとともに該基準電流発生部と直列接続され、該第一及び第二端子間に流れる電流を検出する電流検出手段を夫々接続し、前記ループ部を形成する一本の配線の所定部位に対して検査誘導電流を発生させる検査磁界供給部を配置し、前記検査磁界供給部による前記ループ部で発生する検査誘導電流の電流方向に対して逆方向の基準誘導電流を、前記基準電流発生部で発生させる基準磁界供給部を配置し、前記検査磁界供給部が前記ループ部で検査誘導電流を発生させるとともに前記基準磁界供給部が前記基準電流発生部で基準誘導電流を発生させ、前記電流検出手段が検出する電流値を基に、該ループ部の良否の判定を行うことを特徴とする基板検査方法を提供する。
請求項1又は6に記載の発明によれば、第一及び第二端子を有するとともにアンテナ機能を有するループ部が形成される配線を有する基板を検査する基板検査装置であって、第一端子と第二端子の間に、このループ部と直列接続される基準電流発生部と電流検出手段を接続し、さらに、このループ部を形成する一本の配線の所定部位に対して検査誘導電流を発生させる検査磁界供給部を配置する。また、検査磁界供給部による前記ループ部で発生する検査誘導電流の電流方向に対して逆方向の基準誘導電流を、基準電流発生部で発生させる基準磁界供給部を配置する。そして、検査磁界供給部がループ部で検査誘導電流を発生させるとともに基準磁界供給部が基準電流発生部で基準誘導電流を発生させた場合に、電流検出手段が検出する電流値を基に、ループ部の良否の判定を行うので、ループ形状に形成される配線、特に、複数回の輪を有するようなループ形状の配線の良不良を検査する。
このように検査対象となるループ部に直列接続される基準電流発生部を接続することで、ループ部の短絡不良を検査誘導電流と基準誘導電流の差分により、正確に且つ精度良く判定することができる。
請求項2記載の発明によれば、検査磁界供給部と基準磁界供給部は、該検査磁界供給部と基準磁界供給部に磁界を生じさせるための電力を供給する電源と直列接続されているので、検査磁界供給部と基準磁界供給部に供給される電力(電流)が同一で且つ同時に供給することができる。このため、検査誘導電流と基準誘導電流の差分を正確に算出することができる。
請求項3記載の発明によれば、基準誘導電流の大きさが、不良を有さないループ部の検査誘導電流の大きさと不良を有するループ部の検査誘導電流の大きさの間の大きさに設定されているので、電流検出手段が検出する電流値の正負により、ループ部の良否を判定することができる。このため、ループ部の良否判定を正確に且つ精度良く行うことができる。
請求項4記載の発明によれば、検査磁界供給部がループ部の配線と略同じ幅を有する一本の所定長さを有する導線から形成され、この検査磁界供給部が、所定間隔を有してループ部の配線と対向して配置されているので、確実にループ部の一本の配線の所定部位に対して磁界を供給することができる。
請求項5記載の発明によれば、検査磁界供給部が複数設けられ、複数の検査磁界供給部が、ループ部の最外位置の配線及び/又は最内位置の配線に磁界を供給するように配置されているので、検査磁界供給部の供給する磁界が隣接する配線に影響を与えることを防止することができ、検査磁界供給部が配線の所定部位に対して精度良く磁界を供給することができる。
本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明にかかる基板検査装置の概略構成図である。図2は、本基板検査装置が検査対象とする基板の配線の一実施形態を示す平面図である。図3は、本発明にかかる基板検査装置の検査方法を説明するための概略構成図である。図4は、本発明にかかる検査磁界供給部と基板の関係を示す一実施形態の部分側断面図である。
本基板検査装置1が検査対象とする基板100は、上記の説明の如く、図2に示されるようにアンテナ機能を有するループ回路101が形成されており、このループ回路101の配線の良不良を検査する。
図2で示されるループ回路101は、一本の配線を渦巻き形状となるように形成され、基板100の周縁に配置されている。なお、このループ回路101は、基板100の周縁に配置されるように四重の略四角形が形成されている。
本明細書中では、基板検査装置1の説明の都合上、図2に示される如き配線が、一本の配線Wから形成され、第一端子Aと第二端子Bが、四重の渦巻きに形成されるループ部Cの外側に配置されるループ回路Rを検査対象の配線とする。なお、本基板検査装置1の検査対象が、この検査対象の配線に限られるものではなく、ループ回路とその両端子を有する回路を形成する配線であれば限定されない。
本発明にかかる基板検査装置1の概略構成を説明する。
本基板検査装置1は、基準電流発生部2、基準磁界供給部3、検査磁界供給部4、電流検出手段5、電源6、磁界制御手段7、判定手段8を有してなる。
基準電流発生部2は、第一端子Aと第二端子Bの間に接続され、ループ部Cと直列接続される。この基準電流発生部2では、後述する基準磁界供給部3から磁界の影響を受けて、基準誘導電流Irが発生する。
この基準電流発生部2は、基準磁界供給部3からの磁界の影響を受けて、誘導起電力による誘導電流が発生するように形成されており、例えば、コイルや導線を利用して形成することができる。
尚、詳細は後述するが、この基準電流発生部2の一端は、ループ部Cの第一端部A又は第二端部Bに接続され、その他端は、電流検出手段5に接続される。
基準磁界供給部3は、基準電流発生部2で誘導電流が発生するように、基準電流発生部2へ磁界を供給する。この基準磁界供給部3は、所定間隔を有して基準電流発生部2と対向するように配置されている。
基準磁界供給部3は、例えば、コイルや導線を利用して形成することができる。
この基準磁界供給部3は、後述する電源6に接続されている。
検査磁界供給部4は、ループ部Cを形成する一本の配線の所定部位に対して、誘導起電力による検査誘導電流Ifを発生させる。
この検査磁界供給部4は、ループ部Cの一本の配線の所定部位に対してのみ磁界を供給することができるように形成される、又は、所定部位に隣接す配線に対して影響の小さい磁界を供給するように形成されることが好ましい。これは、ループ部Cの配線は渦巻状に形成されているため、検査磁界供給部4の磁界が隣接する配線に影響を与えると、ループ部Cの配線Wの短絡(隣接する配線同士の接触)を正確に検出できなくなるためである。
この検査磁界供給部4の一実施形態としては、ループ部Cの配線Wと略同じ幅を有する一本の所定長さを有する導線41から形成されていることが好ましい。
例えば、図4で示される一実施形態では、一本の絶縁被覆部42が被覆される導線41を用いて検査磁界供給部4が形成されている。この実施形態では、絶縁被覆部42が被覆されていない導線41の一部を凹字状に折り曲げ、その底部41aを検査磁界供給部4として利用している。
この実施形態では、導線41の長さLが所定長さを形成しており、この底部41aが配線と平行に配置されることになる。
この図4で示される一実施形態では、2つの検査磁界供給部4が示されており、検査磁界供給部4である導線41の底部41aを表面載置して保持する保持基板44と、底部41a以外の導線41の磁界の影響を遮断するための電磁シールド部43(例えば、珪素鋼板)が示されている。
なお、この基板CBの裏側(紙面下側)には、電磁シールド部45を備えている。
この検査磁界供給部4は、複数設けられることが好ましい。これは、複数の検査磁界供給部4を設けることにより、ループ部Cを流れる電流量を大きくすることができ、より精度良く検査を行うことができるからである。
複数の検査磁界供給部4を設ける場合には、一本の導線41から複数の凹字状の部位を形成するか、凹字状の部位を有する複数の導線41を直列接続することにより、この凹字状部位を検査磁界供給部4として利用して、複数の検査磁界供給部4を形成することが好ましい。このように複数の検査磁界供給部4を直接接続で形成することにより、一つの電源で且つ同時に磁界を制御することができるようになるからである。
検査磁界供給部4は、ループ部Cの最外位置の配線や最内位置の配線の所定部位に配置されることが好ましい。これは、検査磁界供給部4が隣接する配線に与える影響をより確実に防止するためである。検査磁界供給部4が隣接する配線が少ない場所に配置されることにより、このような影響を防止することができる。
検査磁界供給部4が複数設けられる場合には、例えば、図2で示される如き略四角形のループ部Cであれば、少なくともその四辺の最外部と最内部に配置することが好ましい。
この検査磁界供給部4は、基準磁界供給部3と直列接続されるとともに、電磁誘導を生じさせるための一つの電源6と直列接続される。
このように検査磁界供給部4と基準磁界供給部3が、電源6に対して直列接続されることにより、一つの電源6の電圧変化に応じて磁束が変化することになり、電源6を制御することで検査磁界供給部4と基準磁界供給部3の磁界変化を同時に制御することができる。
このため、基準磁界供給部3に起因する基準誘導電流Irと検査磁界供給部4に起因する検査誘導電流Ifは、同時に発生することになる。
電流検出手段5は、第一端子Aと第二端子Bの間に接続されるとともに、基準電流発生部2と直列接続され、第一端子A及び第二端子B間に流れる電流を検出する。
この電流検出手段5は、第一端子Aと第二端子Bの間に接続されているため、基準磁界供給部3により基準電流発生部2で発生する基準誘導電流Irと、検査磁界供給部4によりループ部Cの配線Wで発生する検査誘導電流Ifを検出することになる。
この電流検出手段5が検出する電流値は、後述する判定手段に送られる。
尚、この電流検出手段5と基準電流発生部2は直列接続され、直列接続部の両端には、基板CBの第一端子Aと第二端子Bに夫々導通接続される検査用プローブ41が接続されている(図1参照)。
電流検出手段5が検出する電流について説明する。
電流検出手段5は、上記の如く、検査磁界供給部4によりループ部Cの配線に生じる検査誘導電流Ifと、基準磁界供給部3により基準電流発生部2で発生する基準誘導電流Irの合成を検出する(図4参照)。
ここで、検査誘導電流Ifは、基準誘導電流Irと逆方向に流れるように設定される。これは、検査誘導電流Ifと基準誘導電流Irが、直列接続される検査磁界供給部4と基準磁界供給部3により同時に磁界の変化が発生される誘導起電力によって生じることになるため、基準誘導電流Irを基準電流に設定することができるからである。具体的には、この基準誘導電流Irが、ループ部Cが良品である場合の検査誘導電流Ifよりも小さく、ループ部Cが不良である場合の検査誘導電流Ifよりも大きくなるように設定しておく。この場合であれば、電流検出手段5は、良品のループ部Cの場合には、電流値が正(I=If-Ir > 0)の検出を行い、不良品のループ部Cの場合には、電流値が負(I=If-Ir < 0)の検出を行うことになる。
これは、ループ部Cが短絡不良を有する場合には、配線Wの隣接する配線同士が接続された状態となるため、検査磁界供給部4によりループ部Cに発生する検査誘導電流Ifが、良品のループ部Cによる検査誘導電流Ifよりも小さくなるためである。このため、良品時の検査誘導電流If、基準誘導電流Ir、不良時の検査誘導電流Ifとこの順番で大小関係が成立することになる。
このことから、基準誘導電流Irが、良品の電流値(検査誘導電流If)と不良品の電流値(検査誘導電流If)の閾を示す電流値に設定されれば、電流検出手段5が検出する正負により、良品/不良品を判定することができる。
尚、基準誘導電流Irと検査誘導電流Ifの電流の流れを逆方向に設定した場合には、電流検出手段5が検出する電流値の正負は逆転する。
基準誘導電流Irは、上記の如く、良品の場合の検査誘導電流Ifと不良品の場合の検査誘導電流Ifの間に設定される電流値に設定されるため、この所望の基準誘導電流Irの値が得られるように基準電流発生部2と基準磁界供給部3を調整しておく。
電源6は、基準磁界供給部3と検査磁界供給部4に時間的に変化する電力を供給する。この電源6は、例えば、交流電源を利用することができる。
なお、電源6は、基準磁界供給部3と検査磁界供給部4と直列接続されている。
磁界制御手段7は、電源6の出力を制御する。この磁界制御手段7を適宜調整することにより、検査磁界供給部4と基準磁界供給部3の磁界の変化を起こさせる。
判定手段8は、電流検出手段5が検出する電流値を基に、ループ部Cの良不良を判定する。この判定手段8が行う判定は、上記の如く、基準誘導電流Irが基準となり、電流検出手段5が検出する電流値の正負により、ループ部Cの良不良を判定する。
具体例としては、基準誘導電流Irが、良品のループ部Cの検査誘導電流Ifより小さく、不良品のループ部Cの検査誘導電流Ifより大きく設定されている場合には、電流検出手段5が正の電流値を検出した場合には、ループ部Cが良品である旨判定し、電流検出手段5が負の電流値を検出した場合には、ループ部Cが不良品である旨判定する。
判定手段8による判定結果は、ディスプレイなどの表示手段(図示せず)により表示されることになる。
次に本発明にかかる基板検査装置の動作について説明する。
まず、検査対象となる基板を用意し、第一端子Aと第二端子Bに夫々検査用プローブ51を接続する。そして、第一端子Aと第二端子Bの間に流れる電流を測定することができるように、電流検出手段5を第一及び第二端子間に接続する(図5参照)。
このとき、電流検出手段5と基準電流発生部2は直列接続されているとともに、第一端子Aと第二端子Bの間に直列配置されている。
このとき、予め基準誘導電流Irが、良品の場合の検査誘導電流Ifと不良品の場合の検査誘導電流Ifの間に設定される電流値に設定されるよう、この所望の基準誘導電流Irの値が得られるように基準電流発生部2と基準磁界供給部3を調整しておく。
次に、所定のループ部Cの位置に検査磁界供給部4を複数配置する。この図5で示される一実施形態では、7個の検査磁界供給部4が配置されており、ループ部Cの最外の配線Wの3辺(紙面に向かって、上側の配線、右側の配線、下側の配線)に1個ずつ配置されている。また、ループ部Cの最内の配線Wの4辺(紙面に向かって、上側、下側、右側、左側の各配線)に1個ずつ配置されている。
このように検査磁界供給部4が複数配置されることにより、検査精度を向上させている。また、このとき、各検査磁界供給部4は、導線41の底部41aが配線Wと所定間隔を有して、平行になるように配置されている。
次に、磁界制御手段7が所定の時間的な変化を促す信号を電源6へ送信する。この信号を受けて、電源6は時間的な変化を行う電流Isを供給する。このため、電源6により時間的変化を有する電流が、基準磁界供給部3と検査磁界供給部4に供給されることになり、基準磁界供給部3と検査磁界供給部4は同時に所定の変化を有する磁界を発生する。
この時間的に変化する磁界により、ループ部Cの所定位置の上方に配置される検査磁界供給手段4から時間的変化を有する磁界が発生し、その下方に配置される配線Wでは、誘導起電力による検査誘導電流Ifが発生する。また、この時間的に変化する磁界により、基準磁界供給部3から時間的変化を有する磁界が発生し、基準電流発生部2がでは、誘導起電力による基準誘導電流Irが発生する。
このとき、電源6による供給される電流Isは、直列接続される基準磁界供給部3と検査磁界供給部4に同時に供給されることになり、夫々の誘導電流(基準誘導電流Irと検査誘導電流If)が同時に発生することになる。
配線Wに電流(検査誘導電流If)が流れ且つ基準電流発生部2に電流(基準誘導電流Ir)が流れると、第一端子Aと第二端子Bは電気的に接続されているので、これら端子間を電流Iが流れることになる。
第一端子Aと第二端子B間には電流検出手段5が接続されているので、電流検出手段5はこの電流Iを検出する。そして、電流検出手段5が検出した電流値は、判定手段8に送られる。このとき、基準誘導電流Irは、良品の場合の検査誘導電流Ifと不良品の場合の検査誘導電流Ifの間に設定されているので、電流検出手段5の検出する電流値が正負の値により、ループ部Cの良不良を判定することができる。
判定手段8は、受信する電流値を基に、判定を行う。このとき、判定手段8は、上記の如き基準誘導電流Irが設定されていれば、電流検出手段5が正の電流値であれば、ループ部Cが「良品(不良無し)」と判定し、電流検出手段5が負の電流値であれば、ループ部Cが「不良品(不良有り)」と判定する。
以上が本発明にかかる基板検査装置の動作の説明である。
本発明にかかる基板検査装置の概略構成図である。 本基板検査装置が検査対象とする基板の配線の一実施形態を示す平面図である。 本発明にかかる基板検査装置の検査方法を説明するための概略構成図である。 本発明にかかる検査磁界供給部と基板の関係を示す一実施形態の部分側断面図である。 本発明にかかる基板検査装置を用いる場合の一実施形態を示す平面図である。 ICカードの位置実施形態を示す。
符号の説明
1・・・・・基板検査装置
2・・・・・基準電流発生部
3・・・・・基準磁界供給部
4・・・・・検査磁界供給部
5・・・・・電流検出手段
8・・・・・判定手段
A・・・・・第一端子
B・・・・・第二端子
R・・・・・ループ部

Claims (6)

  1. 第一及び第二端子を有するとともにアンテナ機能を有するループ部が形成される配線を有する基板を検査する基板検査装置であって、
    前記第一端子と前記第二端子の間に接続され、前記ループ部と直列接続される基準電流発生部と、
    前記第一端子と前記第二端子の間に接続されるとともに前記基準電流発生部と直列接続され、該第一及び第二端子間に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記ループ部を形成する一本の配線の所定部位に対して検査誘導電流を発生させる検査磁界供給部と、
    前記検査磁界供給部による前記ループ部で発生する検査誘導電流の電流方向に対して逆方向の基準誘導電流を、前記基準電流発生部で発生させる基準磁界供給部と、
    前記検査磁界供給部が前記ループ部で検査誘導電流を発生させるとともに前記基準磁界供給部が前記基準電流発生部で基準誘導電流を発生させた場合に、前記電流検出手段が検出する電流値を基に、該ループ部の良否の判定を行う判定手段を有することを特徴とする基板検査装置。
  2. 前記検査磁界供給部と前記基準磁界供給部は、該検査磁界供給部と基準磁界供給部に磁界を生じさせるための電力を供給する電源と直列接続されていることを特徴とする請求項1記載の基板検査装置。
  3. 前記基準誘導電流の大きさは、不良を有さないループ部の検査誘導電流の大きさと不良を有するループ部の検査誘導電流の大きさの間の大きさに設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の基板検査装置。
  4. 前記検査磁界供給部は、前記ループ部の配線と略同じ幅を有する一本の所定長さを有する導線から形成され、
    前記検査磁界供給部は、所定間隔を有して前記ループ部の配線と対向して配置されていることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の基板検査装置。
  5. 前記検査磁界供給部が複数設けられ、
    前記複数の検査磁界供給部は、前記ループ部の最外位置の配線及び/又は最内位置の配線に磁界を供給するように配置されていることを特徴とする請求項4記載の基板検査装置。
  6. 第一及び第二端子を有するとともにアンテナ機能を有するループ部が形成される配線を有する基板を検査する基板検査方法であって、
    前記第一端子と前記第二端子の間に接続され、前記ループ部と直列接続される基準電流発生部と、前記第一端子と前記第二端子の間に接続されるとともに該基準電流発生部と直列接続され、該第一及び第二端子間に流れる電流を検出する電流検出手段を夫々接続し、
    前記ループ部を形成する一本の配線の所定部位に対して検査誘導電流を発生させる検査磁界供給部を配置し、
    前記検査磁界供給部による前記ループ部で発生する検査誘導電流の電流方向に対して逆方向の基準誘導電流を、前記基準電流発生部で発生させる基準磁界供給部を配置し、
    前記検査磁界供給部が前記ループ部で検査誘導電流を発生させるとともに前記基準磁界供給部が前記基準電流発生部で基準誘導電流を発生させ、
    前記電流検出手段が検出する電流値を基に、該ループ部の良否の判定を行うことを特徴とする基板検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102298102A (zh) * 2010-06-01 2011-12-28 发那科株式会社 电路的冷却部的异常检查系统

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