JP6612205B2 - アシストグリップ - Google Patents

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Description

本発明は、特にグリップ本体がガスアシスト成形法で作成されて、把持部の両端に屈曲部を介して連設された収納部を有している構成に好適なアシストグリップに関する。
アシストグリップは、特許文献1や2に例示のごとくグリップ本体が軽量化や外観特性等の点から中空成形体として作成されることがある。図11は特許文献1に開示のもので、符号1は左右型1A,1Bからなる成形型で、2はグリップ本体(アシストグリップ)、11はセキ、21はセキ11で形成される凹部である。ここでは、屈曲部(曲折部)23を有するグリップ本体2をガスアシスト成形すると、注入されたガスが流動抵抗の少ない屈曲部の内周側(インコース)を通るため、この方向に強度低下要因となる薄肉部を生じ、逆に外周側にヒケ等の発生要因となる厚肉部を形成する傾向となる。その対策として、文献1では、成形型1の屈曲部形成部分のインコース(内周側)近傍のガス流入側に同(b)のごとくセキ11を設ける。これによれば、セキ11の周囲に注入された樹脂は相対的に早く冷やされるため注入されたガスはセキと外周側との間の未だ冷やされていない溶融樹脂中に流れる、つまりガスをアウタコース(外周側)に誘導でき、その結果、前記したインコース側に薄肉部を形成し難く、かつ、アウタコース側に厚肉部を形成し難くできるとしている。
ところが、このグリップ本体2では、セキ11に対応する部位に凹部21ができるため外観が低下したり、成形型内でセキ11に起因して乱流を生じ、シルバーやシワが発生し易くなる。
図12は特許文献2のガスアシスト成形の過程を示しており、Aはキャビティ7内に樹脂が射出された状態、Bはガスがガス注入口4から注入された状態、Cは注入ガスにより樹脂が押し出されてキャビティ内を進行している状態、Dは厚肉部3aによりガスが外周側に誘導される状態を示している。この文献2では、文献1で生じるような問題を防ぐため、本体部1の長手方向両端部の屈曲した屈曲部2、および屈曲部端部に連設した取り付け部3からなるグリップ本体等のガス注入成形法において、本体部1から屈曲部2の端部に中空部6を形成するにあたり、屈曲部2の外周側にガスを誘導する厚肉部3aを、取り付け部3の屈曲部外周側端部に連設する位置に設けたものである。
特公平8−2547号公報 特許第3170454号公報
上記文献2にあっては、注入されたガスは流動抵抗の少ない厚肉部3a側、すなわち屈曲部中空部6の外周方向に誘導され、溶融樹脂を取り付け部3の方向に押し出すので、屈曲部2の外周側に厚肉部が形成されることがなく、文献1のような凹部21も生じない。その結果、屈曲部2の外周側表面のヒケの発生は防止され外観を改善できるとされている。しかしながら、上記文献1,2では次のような観点から未だ満足できない。
まず、文献1,2では、例えば、軽量化と共に樹脂材の使用量を更に少なくするため、中空部を拡大しようとしても、略直線部の中央部ないしは把持部及びその両側の屈曲部については所定剛性を保って中空部に形成できるが、更に中空部から屈曲部末端に位置する取付部の肉厚内まで空洞化することは難しかった。この点は、特に、屈曲部末端の取付部が本発明の形態例で示したごとく凹状収納部のような態様だとなおさらである。また、文献1,2のグリップ本体では、最も見え易い成形品中央部にガス注入時の穴が凹状として残るため外観見栄えを維持し難いものとなっている。
本発明の目的は、以上のような背景から、グリップ本体をガスアシスト成形法により中空成形体として作成する場合、外観特性を維持しながら、樹脂材の使用量をより少なくして軽量化と共に材料費を低減することにある。他の目的は以下の内容説明のなかで明らかにする。
上記目的を達成するため請求項1の発明は、形態例を参照して特定すると、グリップ本体1がガスアシスト成形法により形成される中空成形体からなり、内部が中空部である把持部10及び前記把持部の長手両端に屈曲部14を介在して連設された凹状の収納部2,3を一体に有し、前記両収納部に支持される保持具4,5により取付面側に取り付けられるアシストグリップであって、前記収納部2,3は、長手方向で対向している内側壁20,30及び外側壁21,31と、前記屈曲部側で前記側壁同士の上側を接続している上壁22,32と、端末側で前記側壁同士の下側を接続している下壁23,33と、外面側で両側壁及び上下壁に接続している底壁25,35とで凹状の窪み26に区画されており、前記上壁22,32は、前記収納部側の内面を前記底壁側に向かって次第に前記下壁に近づくよう傾いた傾斜面22a,32aを有し、前記傾斜面が前記外側壁21,31に向かって徐々に狭くなるよう形成されていることを特徴としている。
請求項2の発明では、請求項1と前提要件を同じくし、更に前記収納部2,3は、長手方向で対向している内側壁20,30及び外側壁21,31と、前記屈曲部側で前記側壁同士の上側を接続している上壁22,32と、端末側で前記側壁同士の下側を接続している下壁23,33と、外面側で両側壁及び上下壁に接続している底壁25,35とで凹状の窪み26に区画されており、前記上壁の一部を構成して前記中空部と前記窪みとを仕切る仕切壁24,34は、前記底壁に向かって傾斜する傾斜面20a,30aを有し、前記傾斜面が前記下壁に向かって徐々に狭くなるよう形成されていることを特徴としている。
以上の本発明において、『ガスアシスト成形法』は、ガスアシスト射出成形法、シンプレス成形法などと称され、成形品の軽量化、ヒケの防止、そりの低減等に優れているとされる。この成形特徴は、成形型のキャビティ内に溶融樹脂を射出した後、未硬化状態において、加圧(通常は50〜200kg/cm程度)したガス(窒素、アルゴン等)を注入し、溶融樹脂内に中空部となるガス通路を形成しながら樹脂をキャビティ表面に押し付けて中空成形体を作成するものである。成形プロセスは、大別すると、ショートショット法とフルショット法が一般的によく知られている。ショートショット法では、キャビティ容積よりも少ない溶融樹脂量(例えば、キャビティ容積の40〜90%)を充填し、主として気泡の拡大によって充填を完了させる。一方、フルショット法では、キャビティ容積に等しい溶融樹脂を充填し、主として固化収縮分を気泡の発生により補う。発明のグリップ本体は、フルショット法に比べショートショット法で作成される方が好ましい。
また、本発明において、『取付面』は、車体のボディパネルを構成しているアウターパネルやインナーパネル、それらパネルに装着された天井トリム等の内装材、更にそれらに類似の部材を含む。また、収納部を区画している壁部のうち、『底壁』は収納部の窪みの真下、具体的には収納部内の窪みの最も深くなった内面の真下の箇所を指している。また、各発明の『傾斜面』は、平坦な傾斜面に限られず、図6(b)の傾斜面22aや図7(b)の傾斜面32aの例のごとく若干上凸状又は下凸状に湾曲した傾斜面も含む、広義な意味で使用している。
以上の本発明は、以下のように具体化されることがより好ましい。すなわち、請求項1において、前記上壁の一部を構成して前記中空部と前記窪みとを仕切る仕切壁24,34は、前記底壁に向かって傾斜する傾斜面20a,30aを有している構成である(請求項3)。
請求項1と2の各発明では、グリップ本体が中空成形体であり、長手方向の両端に屈曲部を介して連設された凹状の収納部を一体に有し、両収納部に支持される保持具によりパネル等の取付面側に取り付けられる。収納部は、対向している内側壁及び外側壁、上壁、下壁、底壁で区画されているため、図1の使用状態及び図3の非使用状態で、保持具が目視され難くなり外観特性の点で優れている。その上で、各発明は以下のような利点を有している。
請求項1の発明では、収納部を区画している壁部のうち、特に、上壁が収納部側の内面を底壁側に向かって次第に下壁に近づくよう傾いた傾斜面を有しているため、前記傾斜面の部分に溶融樹脂を積極的に導いて肉厚部を造り易くし、その中をガスが突き抜けるようにして把持部及び屈曲部の中空部から前記肉厚部内へ空洞を形成容易にする。その結果、前記空洞の大きさに比例し軽量化と共に使用樹脂量の低減化が図られ、引いては薄肉剛性のある外側壁の形成が可能となる。
また、この発明では、上壁の傾斜面が外側壁に向かって徐々に狭くなっているため、外側壁端側に向かい溶融樹脂の流れをよくすることで、上壁の傾斜面に対応した肉厚部と空洞をより形成し易くする。
請求項2の発明では、収納部を区画している壁部のうち、特に、前記上壁の一部を構成して前記中空部と前記窪みとを仕切る仕切壁は前記底壁に向かって傾斜する傾斜面を有しているため、前記傾斜面の部分に溶融樹脂を積極的に導いて肉厚部を造り易くし、その中をガスが突き抜けるようにして把持部及び屈曲部の中空部から前記肉厚部内へ空洞を形成容易にする。その結果、前記空洞の大きさに比例して軽量化と共に使用樹脂量の低減化が図られ、引いては薄肉剛性のある内側壁の形成が可能となる。また、この発明では、前記傾斜面が前記下壁に向かって徐々に狭くなる形成されているため、溶融樹脂の流れが内側壁端側により向かい易くなることで、内側壁内面と底壁内面との間の傾斜面に対応した肉厚部と空洞をより確実に形成可能となる。
これに対し、請求項3の発明では、請求項1において、前記上壁の一部を構成して前記中空部と前記窪みとを仕切る仕切壁は、底壁に向かって傾斜する傾斜面を有しているため請求項2で述べた利点も得られる。







発明形態のアシストグリップを使用状態で示す外観図である。 上記図1のアシストグリップの細部を示し、(a)はアシストグリップの格納位置での背面図、(b)は(a)のC−C線断面図である。 (a)と(b)は図2のA−A線断面図とB−B線断面図である。 図1のグリップ本体の詳細を示し、(a)は背面図、(b)は下面図、(c)は正面図である。 (a)は上記グリップ本体の概略斜視図、(b)は(a)のF−F線断面図である。 (a)と(b)は図4のA1−A1線拡大断面図とA2−A2線拡大断面図である。 (a)と(b)は図4のB1−B1線拡大断面図とB2−B2線拡大断面図である。 (a)は図4のE−E線拡大断面図である。 図8の他の形状例を図8に対応して示す図である。 (a)及び(b)は上記グリップ本体の成形要部を説明するための模式構成である。 (a)〜(c)は特許文献1の図1と図2及び図5を示した説明図である。 (A)〜(D)は特許文献2の図2を示した説明図である。
以下、本発明の形態例を図面を参照しながら説明する。この説明では、アシストグリップの全体構造を明らかにした後、要部及びガスアシスト成形法の工夫点に言及する。
(全体構造)形態例のアシストグリップは、図1〜図3に示されるごとく、把持部10及び把持部10の両端に屈曲部14を介して連設された凹状の収納部2,3を一体に有したグリップ本体1と、各収納部2,3に回動可能に支持される保持具4,5とを備え、車体側の取付面6に対し保持具4,5により取り付けられる。また、収納部2と3は、細部形状が異なっていて非対象となっている。保持具4と5は、保持部材40,50と、保持部材40,50に取り付けられるクリップ42,52及びカバー44,54からなる点で同じ。収納部2と保持具4の間には、保持具4及びグリップ本体1の一方を他方に対し相対的に回動されるよう付勢するコイルばね46が配設されている。収納部3と保持具5の間には、グリップ本体1の回動速度を制動するダンパー56が配設されている。
ここで、グリップ本体1は、図4〜図8に示されるごとく、ガスアシスト成形法により作成される中空成形体からなる。把持部10は、断面が略矩形枠状であり、内部が両側の屈曲部14まで比較的大きな中空部15となっている。収納部2,3は背面側を開口した凹状となっている。凹状内の窪み26,36は、長手方向で対向している内側壁20又は30及び外側壁21又は31と、内外壁の上側を屈曲部14側に接続している上壁22又は32と、内外側壁の下部同士を接続している下壁22又は33と、外面側で内外側壁20,21又は30,31及び上下壁22,23又は32,33に接続している底壁25又は35とで区画されている。なお、符号24,34は上壁22のうち、窪み26又は36と中空部15を仕切る仕切壁である。
内外側壁の対向面には、支持溝27又は37が対向して設けられている。支持溝27,37は、図6に示されるごとく略逆L形であり、開口縁より底壁側に延びている導入溝と、該導入溝から屈曲された箇所に設けられた軸受穴27a,37aとを有している。符号28,38は軸受穴27a,37aの一部を区画している弾性係止片である。また、収納部2の下壁23には、図4に示されるごとくばね係止用段差23aが内面側の一部に設けられている。収納部3の下壁33及び底壁35には、ダンパー56の対応部つまり後述する外筒56aに設けられた凸部56cと当接する段部33aが内面側の一部に設けられている。
保持部材40,50は、基板部40a,50aと、基板部両側に突出された軸部40b,50bと、基板部の下側に突出された略舌状脚部40c,50cと、脚部40c,50cの突出端に設けられた突起40dとを有している。そして、保持部材40,50には、クリップ42,52が脚部40c,50cを挟み込むよう組付けられると共に、カバー44,54が対応内側を覆うように装着される。
クリップ42,52は、金属製の略U形状をなし、対向している両板部42b,52b及び両板部を連結している係合穴付きの中間部42a,52aからなる。両板部42b,52bには、略コ形のスリットにより区画された弾性爪42c,52cと、その上側に対向して開口された不図示の掛け止め用穴とが設けられている。
カバー44,54は、基板部40a,50aを覆う本体44a,54aと、図2及び図3のごとく内面側に突出された取付片部44b,54b及び係止腕部44c,54cとを有している。そして、カバー44,54は、基板部40a,50aに対して、係止腕部44c,54cが不図示のクリップ板部側の穴に圧接すると共に、取付片部44b、54bが先端の凹部を対応枢軸40b,50bに係合することで装着される。装着状態では、クリップ42,52が基板部の穴に串刺し状態に挿通している係止腕部44c,54cにより抜け止めされる。
以上のようにして組付けられた保持具4,5は、グリップ本体1の対応する収納部2,3の窪み26,36に入れられて、両側の枢軸40b又は50bが対応する軸受穴27a又は37aに対し支持溝27又は37から弾性係止片28,38を介して回動可能に嵌合支持される。また、コイルばね46は、図2のごとく対応軸回りに保持された後、一方当接部46bが保持部材40に設けられた不図示のリブに係止され、他方当接部46aが付勢力に抗して上記した段差23aに係止される。すると、グリップ本体1は、コイルばね46の付勢力で回動されてパネル60に沿って配される不使用状態(図3の実線で示す格納位置)となる。
ダンパー56は、外筒56aと、外筒56aの円形空間に対し流体を入れた状態で回動自在に嵌合された内筒56bとからなる。外筒56aは、外周の2箇所に設けられて段部33aと係合しグリップ本体2と一体回動可能にする凸部56c(図3を参照)を有している。内筒56bは不図示の凸形閉鎖端部を有している。そして、ダンパー56は、収納部3に対し、外筒56aの一端開口が保持部材50の凸部と回動可能に係合され、内筒56bの閉鎖端部が保持部材50の凹形と係合固定された状態で組み込まれている。
以上のアシストグリップは、図3に示されるごとくボディパネル6に設けられた2箇所の取付孔6aに各保持具のクリップ42,52を係合することによりパネルに対し装着される。この場合、ボディパネル6は図示を省いた天井トリムで覆われており、保持具4,5はその天井トリムの上に配置される。そして、グリップ本体1は、コイルばね46の付勢力に抗して実線の格納位置から一点鎖線に示した使用位置に回動操作され、使用位置で手を離すとコイルばね46の付勢力により格納位置に再び回動される。その際、グリップ本体1は、外筒の一方の凸部56cが段部33aの対応端面に当接した状態を保って回動され、その結果、ダンパーの外筒56aが内筒56bに対して流体抵抗を受けながらグリップ本体1と共に制動されてゆっくり回動されることになる。
(要部及びアシスト成形法)以上のグリップ本体1はアシスト成形法により作成されている。成形要領は、図10に示した成形型7を用い、成形型7のキャビティ内に溶融樹脂(この例では熱可塑性樹脂であるポリプロピレンを用いたが、特許文献1や2に挙げられているような他の樹脂でもよい)を樹脂射出手段9のゲートである射出口9aより適量射出した後、未硬化状態において、流体注入手段8のノズル8aより所定圧に加圧した窒素等のガスを注入し、溶融樹脂内に中空部となるガス通路を形成しながら樹脂を内部からキャビティ表面側に押し付けるようにする。これらは特許文献1や2の成形方法と同様である。
工夫点は、特に、(ア)流体注入手段のノズル8a先端を仕切壁24の形成予定部に配置するようにした構成、(イ)ゲートである射出口9aを下壁23の形成予定部に配置するようにした構成、更に、(ウ)以下に述べるような収納部3の外面形状等を工夫することにより図8に示されるごとく形成される把持部10から屈曲部14に向けてかなり大きな中空部15、及び内側壁30及び外側壁31の肉厚内に中空部15から枝分かれした状態で上壁32側より下壁33側に向けて延びた空洞18,19を成形時のガス注入により形成容易にした構成にある。以下、これらの構成特徴を明らかにする。
(ア)の点は、流体注入手段のノズル8a先端を収納部の窪み26に対応した型部分7aから仕切壁24の対応形成部に配置することで、成形後に形成される注入時の穴29(図6を参照)が収納部2の窪み26で最も見え難い箇所に露出される。このため、この構成では、アシストグリップの使用位置及び不使用位置で共に穴29が見えないため、特許文献1や2に比べ外観特性を向上できる。
(イ)の点は、溶融樹脂を文献1や2のごとくキャビティの中央部から射出する構成に比べ収納部2の下壁23の形成部分に設定することで外観特性に優れている。加えて、成形時には、図10(b)に模式的に示したごとくゲートである射出口9aからの溶融樹脂の射出が終了すると共に、ガス注入時に不図示の油圧シリンダー等で摺動されるスライドピン9bを作動させて、注入されたガスを同図の矢印方向に流し込むように制御することによりガス圧で射出口手前のライナー側に樹脂の一部を逆流させるようにし、上記した収納部2側の空洞17又は/及び16を更に拡大させて更なる軽量化及びを図ることも有効である。
(ウ)の点は、グリップ本体1がガスアシスト成形により作成されるときに、空洞18,19を収納部3の剛性を損なわない範囲内で、内外側壁30,31にできるだけ大きくなるようにすることにより軽量化と共に樹脂材の使用量を大幅に低減可能となる。本発明者らは、内側壁30及び外側壁31の肉厚内に中空部15から枝分かれした状態で上壁32側より下壁33側に向けて延びた空洞18,19を形成可能にするため検討を重ねてきた結果、図8及び図9に模式的に示したごとく次のような条件が必須となるとの確証を得た。なお、図8及び図9の断面図は、試験で作成したグリップ本体のうち、空洞18,19の形状として代表的なものを図面化したものである。図9の空洞18aは図8の空洞18に比べて若干幅広に形成されているが、図9の空洞19aは図8の空洞19に比べ少し長さ的に短くなっている。これは、空洞18,19又は18a,19aの形状については射出条件に応じて多少変動することを示している。
まず、収納部の窪み36(26)を区画している壁部のうち、上壁32(22)は収納部側の内面を底壁35(25)側に向かって次第に下壁33(23)に近づくよう傾いた傾斜面32a(22a)を少なくとも一部に有していることが重要となる。この構成は、形状を変えて行った試験から分かったことであり、上壁が収納部側の内面を底壁側に向かって次第に下壁に近づくよう傾いた傾斜面32a(22a)を有していると、その傾斜面の部分に溶融樹脂を積極的に導いて比較的厚い肉厚部を造り易くなると共に、その厚くなった肉厚部中をガスが突き抜けるようにして把持部10及び屈曲部14の中空部15から肉厚部内へ空洞18又は/及び19を形成し易くなる。結果として、グリップ本体1としては、空洞18又は/及び19の大きさに比例し軽量化と共に使用樹脂量の低減化が図られ、引いては薄肉剛性のある外側壁の形成が可能となる。
また、収納部の窪み36(26)を区画している壁部のうち、内側壁30(20)の内面と底壁35(25)の内面との間に底壁に向かって傾斜する傾斜面30a(20a)、言い換えると内側壁30(20)の内面と上壁32(22)の内面との間に位置して上側から下側の底壁35(25)に向かって次第に内側壁内面から離れる方向に傾いた傾斜面30a(20a)を少なくとも一部に有していることが重要となる。この構成も、形状を変えて行った試験から分かったことであり、内側壁の内面と底壁の内面との間に底壁に向かって傾斜する傾斜面30a(20a)を有していると、その傾斜面の部分に溶融樹脂を積極的に導いて比較的厚い肉厚部を造り易くなると共に、その厚くなった肉厚部中をガスが突き抜けるようにして把持部10及び屈曲部14の中空部15から肉厚部内へ空洞18又は/及び19を形成容易にする。結果として、グリップ本体1としては、空洞18又は/及び19の大きさに比例し軽量化と共に使用樹脂量の低減化が図られ、引いては薄肉剛性のある外側壁の形成が可能となる。
更に、試験からは次のような構成も重要となることが判明している。まず、上記した上壁32(22)の傾斜面32a(22a)としては、図8から推察されるごとく外側壁31(21)に向かって多少なりとも徐々に狭くなっていることである。この構成は、外側壁端側に向かい溶融樹脂の流れを少しでも良好となるよう形状設定にすることで、上壁の傾斜面32a(22a)に対応した肉厚部と空洞18又は/及び19をより形成し易くするものと考えられる。同様にして、上記した傾斜面30a(20a)としては、下壁33(23)に向かって多少なりとも徐々に狭くなっていることである。この構成は、内側壁端側に向かい溶融樹脂の流れを少しでも良好となるよう形状設定することで、内側壁内面と底壁内面との間の傾斜面30a(20a)に対応した肉厚部と空洞18又は/及び19をより形成し易くするものと考えられる。
更にまた、以上のグリップ本体1は、上記した構成と共に次のような設定となっている。底壁35の肉厚に関しては、図7に示したごとく上壁32側の厚さtから下壁33側の厚さt1に行くに従って次第に薄く形成されている。この点は、底壁35に関しては肉厚内にガス注入により空洞が形成され難い厚さに設定することで、その分だけ内外側壁30,31については、肉厚内にガス注入により空洞を形成容易となる。同様に、内外側壁30,31は、図8に示したごとく少なくとも上側部分の肉厚t2が底壁35の上壁側部分の肉厚tに比べ略同じか厚く設定、つまり図7及び図8において、t2≧tに設定している。これらも、試験結果から得られた知見であり、注入されたガスが専ら内外側壁30,31の肉厚内に進入促進し、剛性を損なわない範囲で比較的大きな空洞18又は/及び19を形成する上で有効な構成と考えられる。
なお、本発明のアシストグリップは、請求項で特定される構成を備えておればよく、細部は形態例等を参考にして色々変形したり展開可能なものである。保持具については形態例で採用したものに限られず、例えば特開2003−200770号公報、特開2011−25762号公報、特開2013−169961号公報等に開示の構造等に変更してもよい。更に、特開2015−174516号公報等に開示の保持具を利用して掛け止め用フックを付設する構成でも差し支えない。
1・・・・・グリップ本体
2・・・・・収納部
3・・・・・収納部
4・・・・・保持具(40は保持部材、42はクリップ)
5・・・・・保持具(50は保持部材、52はクリップ)
6・・・・・パネル(取付面)
7・・・・・成形型
8・・・・・流体注入手段
9・・・・・樹脂射出手段
10・・・・把持部(11は側壁、12は上壁、13は下壁)
14・・・・屈曲部
15・・・・把持部の中空部
20・・・・内側壁(20aは傾斜面)
21・・・・外側壁
22・・・・上壁(22aは傾斜面、29は注入時の穴)
23・・・・下壁(23aは段部)
24・・・・中空部と窪み部の仕切壁
25・・・・底壁(25aは傾斜面)
26・・・・窪み
27・・・・支持溝(27aは軸受穴)
30・・・・内側壁(30aは傾斜面)
31・・・・外側壁
32・・・・上壁(32aは傾斜面)
33・・・・下壁(33aは段差)
34・・・・中空部と窪み部の仕切壁
35・・・・底壁(35aは傾斜面)
36・・・・窪み
37・・・・支持溝(37aは軸受穴)

Claims (3)

  1. グリップ本体がガスアシスト成形法により形成される中空成形体からなり、内部が中空部である把持部及び前記把持部の長手両端に屈曲部を介在して連設された凹状の収納部を一体に有し、前記両収納部に支持される保持具により取付面側に取り付けられるアシストグリップであって、
    前記収納部は、長手方向で対向している内側壁及び外側壁と、前記屈曲部側で前記側壁同士の上側を接続している上壁と、端末側で前記側壁同士の下側を接続している下壁と、外面側で両側壁及び上下壁に接続している底壁とで凹状の窪みに区画されており、
    前記上壁は、前記収納部側の内面を前記底壁側に向かって次第に前記下壁に近づくよう傾いた傾斜面を有し、前記傾斜面が前記外側壁に向かって徐々に狭くなるよう形成されていることを特徴とするアシストグリップ。
  2. グリップ本体がガスアシスト成形法により形成される中空成形体からなり、内部が中空部である把持部及び前記把持部の長手両端に屈曲部を介在して連設された凹状の収納部を一体に有し、前記両収納部に支持される保持具により取付面側に取り付けられるアシストグリップであって、
    前記収納部は、長手方向で対向している内側壁及び外側壁と、前記屈曲部側で前記側壁同士の上側を接続している上壁と、端末側で前記側壁同士の下側を接続している下壁と、外面側で両側壁及び上下壁に接続している底壁とで凹状の窪みに区画されており、
    前記上壁の一部を構成して前記中空部と前記窪みとを仕切る仕切壁は、前記底壁に向かって傾斜する傾斜面を有し、前記傾斜面が前記下壁に向かって徐々に狭くなるよう形成されていることを特徴とするアシストグリップ。
  3. 請求項1において、前記上壁の一部を構成して前記中空部と前記窪みとを仕切る仕切壁は、前記底壁に向かって傾斜する傾斜面を有していることを特徴とするアシストグリップ。
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