JP6589336B2 - モータおよび車載装置 - Google Patents
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Description
また、本明細書において、径方向に延びる、とは、厳密に径方向、すなわち、上下方向(Z軸方向)に対して垂直な方向に延びる場合に加えて、径方向に対して、45°未満の範囲で傾いた方向に延びる場合も含む。
図1は、本実施形態のモータ1を示す平面図(+Z側から見た図)である。図2は、図1のII−II線に沿ったモータ1の断面図である。図3は、モータ1の分解図である。
図2に示すように、ロータ10は、シャフト11と、ロータコア14と、ロータマグネット15と、を有する。
シャフト11は、軸方向(Z軸方向)に延びる中心軸Jを中心とする。シャフト11は、第1のベアリング12と第2のベアリング13とによって、中心軸Jの軸周りに回転可能に支持されている。
シャフト11の上側端部11aは、ベアリングホルダ30に対して上側に突出している。また、シャフト11の上側端部11aには、センサマグネット16が固定されている。センサマグネット6の上側には、図示略のセンサ素子が対向して配置され、センサ素子によってシャフト11の回転角が測定される。
シャフト11の下側端部11bは、出力軸孔部61aを介してハウジング60の外部に突出している。シャフト11の下側端部11bには、モータ1の駆動対象物が取り付けられる。
図2に示すように、ステータ20は、ロータ10と対向してロータ10の径方向外側を囲んでいる。ステータ20は、ステータコア25と、上側インシュレータ26と、下側インシュレータ27と、と、複数のコイル21と、を有する。
ステータコア25は、コアバック部25aと、コアバック部25aから径方向内側に延びる複数のティース部25bと、を有する。ティース部25bには、上側インシュレータ26および下側インシュレータ27を介しコイル21が巻き付けられる。
図5に示すように、本実施形態のステータ20は、12個のコイル21を有する。各コイル21からは、コイル線22が延び出ている。コイル線22は、ステータ20の上側を通って、コイルサポート50の開口部53(図1参照)の下側まで引き回されている。コイル線22の端部であるコイル端21aは、開口部53を通過して開口部53の上側で、バスバー40に接続されている。
図2に示すように、第1のベアリング12および第2のベアリング13は、シャフト11を回転可能に支持する。第1のベアリング12は、ステータ20の上側に位置し、第2のベアリング13は、ステータ20の下側に位置する。第1のベアリング12および第2のベアリング13の構成は、特に限定されず、いかなる公知のベアリングを用いてもよい。
図2に示すように、ベアリングホルダ30は、ステータ20の上側に位置し、ステータ20を軸方向上側から覆う。ベアリングホルダ30は、第1のベアリング12を支持する。ベアリングホルダ30は、ハウジング60に固定されている。ベアリングホルダ30の平面視(XY面視)形状は、例えば、シャフト11と同心の円形状である。
ベアリングホルダ30は、第1のベアリング保持部33と、円板部32と、を有する。
ハウジング60は、ステータ20と第2のベアリング13とを支持する。図2に示すように、ハウジング60は、上側に開口する筒形状を有する。ハウジング60は、モータ筒状部62と、底部63と、第2のベアリング保持部61と、を有する。
底部63は、モータ筒状部62の下端に設けられている。
第2のベアリング保持部61は、底部63の平面視中央に位置している。第2のベアリング保持部61は、シャフト11と同心の円筒状である。第2のベアリング保持部61の径方向内側には、第2のベアリング13の外輪が嵌め合わされている。第2のベアリング保持部61は、下端から径方向内側に延びる下縁部61bを有している。下縁部61bの中央には、シャフト11と同心の円形状を有する出力軸孔部61aが設けられている。
図2に示すように、バスバーユニット49は、ベアリングホルダ30の上側に位置している。バスバーユニット49は、ハウジング60の上側の開口を覆う。バスバーユニット49は、ハウジング60に固定されている。
バスバーユニット49は、バスバーホルダ48と、複数(6つ)のバスバー40と、を有する。
図1に示すように、バスバーホルダ48は、円筒部45と、バスバー保持部46と、複数の橋部47と、を有する。円筒部45は、シャフト11と同心の円筒形状を有し上下に開口する。円筒部45の内側には、シャフト11が貫通する。バスバー保持部46は、円筒部45を外側から囲む円環形状を有する。バスバー保持部46の内部には、バスバー40の本体部42が埋め込まれている。円筒部45とバスバー保持部46との間には、径方向に延びる橋部47が設けられている。また、円筒部45とバスバー保持部46との間には、バスバー40の接続端子41が位置する。
図2に示すように、コイルサポート50は、ステータ20とベアリングホルダ30の間に位置している。コイルサポート50は、ステータ20に固定されている。コイルサポート50は、例えば樹脂などの絶縁材料からなる。
本実施形態のモータ1では、組み立て作業者は、コイルサポート50の開口部53にコイル端21aを通過させながら、コイルサポート50をステータ20に取り付ける。その後に、コイルサポート50の上側からベアリングホルダ30の貫通孔31にコイル端21aを通過させながら、ベアリングホルダ30を取り付ける。このように、コイルサポート50をステータ20に固定する構造とすることで、コイル端21aは、開口部53と貫通孔31とに別々に挿入する組み立て手順を構成できる。また、ベアリングホルダ30の取り付け工程では、コイル端21aがコイルサポート50により支持されているため、コイル端21aの貫通孔31の挿入が容易である。
比較例として、コイルサポート50が、ベアリングホルダ30に固定される場合を想定する。この場合、組み立て作業者は、コイル端21aをコイルサポート50の開口部53とベアリングホルダ30の貫通孔31とに、連続して挿入する必要が生じる。また、挿入する際にコイル端21aは、支持がなされていないため、挿入の困難性が増す。
開口部53に同相のコイル端21aをまとめて通過させることで、異なる相のコイル端21a同士が短絡することを防止できる。また、開口部53は、バスバー40の1つの接続端子41に接続されるコイル端21aを束ねる機能を果たし、接続端子41へのコイル端21aの接続が容易となる。
次に、上述したモータ1に採用可能な、変形例1〜変形例3のステータ20Aについて説明する。
図6〜図8は、変形例1〜変形例3のステータ20A、20B、20Cを示す平面図である。なお、図6〜図8において、ステータ20A、20B、20Cは、ハウジング60に収容された状態として示す。また、図6〜図8には、ひとつのバスバーを例示的に示す。
変形例1〜変形例3のステータ20A、20B、20Cは、コイル21の巻き始めおよび巻き終りから上側にコイル線22が引き出される位置又はコイル端21aとバスバーとの接続位置が、上述した実施形態と異なる。
また、ステータ20Aは、コイル21の巻き始めおよび巻き終りから上側にコイル線22Aが引き出される位置が、ステータ20Aの径方向内側である。ステータ20Aにおいて、コイル21から延びるコイル端21aは、ステータ20Aの径方向内側寄りでバスバー40に接続される。
ステータ20Aの上側においてコイル線22Aは、ステータ20Aの内側寄りに集中して、引き回されている。本変形例によれば、コイル線22Aの長さを短くすることができ、コイル線22Aの引き回しが容易となる。
また、ステータ20Bは、コイル21の巻き始めおよび巻き終りから上側にコイル線22Bが引き出される位置が、ステータ20Bの径方向外側である。ステータ20Bにおいて、コイル21から延びるコイル端21aは、ステータ20Bの径方向外側寄りでバスバー40Bに接続される。
ステータ20Bの上側においてコイル線22Bは、ステータ20Bの外側寄りに集中して、引き回されている。本変形例においても、変形例1と同様に、コイル線22Bの長さを短くすることができ、コイル線22Bの引き回しが容易となる。
また、ステータ20Cは、コイル21の巻き始めおよび巻き終りから上側にコイル線22Cが引き出される位置が、ステータ20Cの径方向内側である。ステータ20Cにおいて、コイル21から延びるコイル端21aは、ステータ20Cの径方向外側寄りでバスバー40Bに接続される。
ステータ20Cの上側においてコイル線22Cは、径方向内側から外側に引き回されている。このため、コイル線22Cは、内側、又は外側に集中することがない。本変形例によれば、コイル線22Cを上下方向(軸方向)に重なることを抑制しながら引き回すことができ、ステータ20Cの軸方向の寸法増大が抑制される。
次に、上述したモータ1に採用可能な、変形例4のコイルサポート150について説明する。
図9は、本変形例のコイルサポート150の絶縁支持部151の斜視図である。本変形例のコイルサポート150は、上述のコイルサポート50と比較して、絶縁支持部151の構成が異なる。
また、本変形例において、1つの開口部153には、1本のコイル端21aが通過する。しかしながら、1つの開口部153に同相のコイル21から延びる2本以上のコイル端21aを通過させてもよい。
次に、上述したモータ1に採用可能な、変形例5のコイルサポート350について説明する。
図10は、変形例5のコイルサポート350を採用したモータ1の部分断面図である。本変形例のコイルサポート350は、上述のコイルサポート50と比較して、主に絶縁支持部351の構成が異なる。コイルサポート350の絶縁支持部351は、壁部を有していない。
コイルサポート350は、絶縁支持部351を有する。絶縁支持部351には、軸方向に貫通する開口部353が設けられている。開口部353には、コイル端21aが通過する。なお、本変形例において、1つの開口部353には、2本以上のコイル端21aを通過させてもよい。
なお、開口部353の最も狭い部分の内径は、貫通孔31の内径に対して小さいほど、コイル端21aが傾いた場合であっても、絶縁確保が容易となる。また、開口部353は、貫通孔31に近いほど、コイル端21aが傾いた場合であっても絶縁確保が容易となる。
次に、変形例6のモータ2を説明する。
図11は、本変形例のモータ2の平面図である。また、図12は、図11のXII−XII線に沿う断面図である。
モータ2は、上述のモータ1と比較して、コイルサポート50を備えていない点と、バスバーユニット249の構成と、が主に異なる。モータ2に関する以下の説明において、上述のモータ1と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
なお、本変形例においては、1つの接続端子241に1つのコイル端21aが接続されるが、複数のコイル端21aを接続してもよい。
加えて、上述したモータ1と比較して、コイルサポート50を備えることなく、上述の効果を奏することができる。すなわち、部品点数を少なくすることができるため、コスト削減を図ることができる。
次に、上述したモータ1(又はモータ2)を搭載する装置の実施形態について説明する。本実施形態においては、モータ1を電動パワーステアリング装置(車載装置)500に搭載した例について説明する。図13は、本実施形態の電動パワーステアリング装置500を示す模式図である。
Claims (13)
- 軸方向に延びる中心軸を中心としたシャフトを有するロータと、
前記ロータと対向して配置され、複数のコイルを有するステータと、
前記シャフトを支持するベアリングと、
前記ステータを軸方向から覆い、前記ベアリングを支持する金属製のベアリングホルダと、
前記ステータに対し前記ベアリングホルダより軸方向外側に位置し、前記コイルから延びるコイル端と接続される接続端子を有するバスバーと、
前記ステータと前記ベアリングホルダとの間に位置し、前記ステータに固定されたコイルサポートと、を備え、
前記ベアリングホルダには、軸方向に貫通して前記コイル端を通過させる貫通孔が設けられ、
前記コイルサポートは、軸方向に貫通して前記コイル端を通過させる開口部が設けられた絶縁支持部を有し、
前記コイルから前記コイル端へと延びるコイル線は、径方向外側から内側に向かって引き回され、
前記開口部は、径方向外側に向かって切り欠かれ、
前記絶縁支持部の前記開口部の最も狭い部分は、軸方向から見て前記ベアリングホルダの貫通孔の内側に位置するモータ。 - 前記ステータが、インシュレータを有し、
前記コイルサポートが、スナップフィットにより前記インシュレータに固定されている、請求項1に記載のモータ。 - 軸方向に延びる中心軸を中心としたシャフトを有するロータと、
前記ロータと対向するように配置され、複数のコイルを有するステータと、
前記シャフトを支持するベアリングと、
前記ステータを軸方向から覆い、前記ベアリングを支持する金属製のベアリングホルダと、
前記ステータに対し前記ベアリングホルダより軸方向外側に位置し、前記コイルから延びるコイル端と接続される接続端子を有するバスバーと、
前記バスバーを支持するバスバーホルダと、を備え、
前記ベアリングホルダには、軸方向に貫通して前記コイル端を通過させる貫通孔が設けられ、
前記バスバーホルダは、軸方向に貫通して前記コイル端を通過させる開口部が設けられた絶縁支持部を有し、
前記絶縁支持部の開口部の最も狭い部分は、軸方向から見て前記ベアリングホルダの貫通孔の内側に位置する、モータ。 - 前記絶縁支持部の前記開口部の最も狭い部分が、前記ステータと反対側に位置する、
請求項1〜3の何れか一項に記載のモータ。 - 前記絶縁支持部は、前記開口部の縁の少なくとも一部から軸方向に沿って前記ベアリングホルダ側に延びる壁部を有する、
請求項1〜4の何れか一項に記載のモータ。 - 前記壁部が前記コイル端の外周の少なくとも一部と前記ベアリングホルダの貫通孔の内周面の間に位置する、
請求項5に記載のモータ。 - 前記壁部が、前記コイル端の外周を囲む、
請求項5又は6に記載のモータ。 - 前記絶縁支持部には、前記開口部から前記一方向に広がり、軸方向に貫通する誘導孔が設けられ、
前記コイルの巻き始めおよび巻き終りのいずれか一方の位置は、前記誘導孔と軸方向から見て重なる、
請求項5又は6に記載のモータ。 - 前記開口部は、前記ステータ側に向かって広がっている、
請求項1〜8の何れか一項に記載のモータ。 - 前記絶縁支持部の1つの前記開口部および前記ベアリングホルダの1つの貫通孔には、
複数の前記コイル端が通過して、複数の前記コイル端が前記バスバーの1つの前記接続端子に接続される、
請求項1〜9の何れか一項に記載のモータ。 - 同一の前記開口部を通過する複数の前記コイル端は、同相のコイル端であり、
前記開口部は、相数の倍数だけ設けられる、
請求項10に記載のモータ。 - 前記バスバーが本体部と、前記本体部から径方向内側に延びる接続端子と、を有し、
前記コイルの巻き始めおよび巻き終りから軸方向に沿って接続端子側にコイル線が引き出される位置は、前記ステータの径方向内側である、
請求項1〜11の何れかに記載のモータ。 - 前記バスバーが本体部と、前記本体部から径方向外側に延びる接続端子と、を有し、
前記コイルの巻き始めおよび巻き終りから軸方向に沿って接続端子側にコイル線が引き出される位置は、前記ステータの径方向内側である、
請求項1〜11の何れかに記載のモータ。
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