JP7000780B2 - バスバーユニット、モータ - Google Patents

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    • H02K3/50Fastening of winding heads, equalising connectors, or connections thereto

Description

本発明は、バスバーユニット、モータに関する。
特許文献1には、コイルから引き出したコイル線を配置するための溝部が設けられた配置部材を有するモータが開示されている。このような構造では、コイル線を配置するための工数がかかるため、コスト高になるという問題があった。
特開2010-154701号公報
このため本発明者らは、モータのコイル線と外部接続端子を接続する複数のバスバーを樹脂に保持させてユニット化したバスバーユニットの採用を進めている。バスバーユニットは、複数のバスバーと、複数のバスバーを保持する樹脂製のバスバーホルダを有する。複数のバスバーは、例えば熱カシメによってそれぞれバスバーホルダに固定される。この場合、熱カシメは、バスバーごとに設けられるため、バスバーの数が増加するとともに、熱カシメの数も増加し、製造コストが高まるという問題があった。
本発明の一態様は、安価に製造可能なバスバーユニットを提供することを目的の一つとする。
本発明の一態様によれば、バスバーユニットは、上下方向に延びる中心軸周りに環状に配置されるステータの上側に設けられる。バスバーユニットは、第1のホルダ部材と、前記第1のホルダ部材の上側に位置する第2のホルダ部材と、軸方向において前記第1のホルダ部材と前記第2のホルダ部材との間に挟み込まれるバスバーと、を備える。バスバーは、前記ステータから延びるコイル線に接続される。前記第1のホルダ部材および前記第2のホルダ部材の何れか一方は、軸方向に沿って他方側に突出する突起部を有する。前記バスバーには、前記突起部が挿入される貫通孔が設けられる。前記第1のホルダ部材および前記前記第2のホルダ部材の何れか他方は、突起部を囲んで収容する収納凹部を有し、前記第1のホルダ部材および前記第2のホルダ部材は、前記貫通孔の周囲において上下方向から前記バスバーに接触し、前記バスバーは、軸方向と直交する方向に延びて前記第1のホルダ部材および前記第2のホルダ部材に挟み込まれるバスバー本体部と、前記コイル線と接続されるコイル接続部と、前記バスバー本体部から軸方向一方側に延びる折曲部と、を有し、前記貫通孔は、前記バスバー本体部の前記折曲部が延びる根元に設けられる
本発明の態様によれば、安価に製造工程で製造可能なバスバーユニットが提供される。
図1は、一実施形態のモータの断面図である。 図2は、一実施形態のバスバーユニットの分解斜視図である。 図3は、一実施形態の固定ピン(突起部)の斜視図である。 図4は、一実施形態の固定ピン(突起部)およびバスバーの断面図である。 図5は、一実施形態の折曲部を示すバスバーユニットの部分断面図である。 図6は、一実施形態の折曲部を示すバスバーユニットの部分断面図である。 図7は、変形例のバスバーユニットの部分斜視図である。 図8は、変形例のバスバーユニットの部分断面図である。 図9は、一実施形態の電動パワーステアリング装置の模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るモータについて説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
各図には、適宜Z軸を示す。各図のZ軸方向は、図1に示す中心軸Jの軸方向と平行な方向とする。また、以下の説明においては、Z軸方向の正の側(+Z側)を「上側」と呼び、Z軸方向の負の側(-Z側)を「下側」と呼ぶ。なお、上側および下側とは、単に説明のために用いられる方向であって、実際の位置関係や方向を限定しない。また、特に断りのない限り、中心軸Jに平行な方向(Z軸方向)を単に「軸方向」又は「上下方向」と呼び、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向、すなわち、中心軸Jの軸周りを単に「周方向」と呼ぶ。さらに、以下の説明において、「平面視」とは、軸方向から見た状態を意味する。
<モータ>
図1は、本実施形態のモータ10の断面図である。
本実施形態のモータ10は、ロータ30と、ステータ40と、ハウジング20と、ベアリングホルダ50と、上側ベアリング6Aと、下側ベアリング6Bと、バスバーユニット60と、を備える。
ロータ30は、上下方向に延びる中心軸J周りに回転する。ロータ30は、シャフト31と、ロータコア32と、ロータマグネット33と、を有する。
シャフト31は、上下方向(軸方向)に延びる中心軸Jを中心として、中心軸Jに沿って配置される。シャフト31は、上側ベアリング6Aと下側ベアリング6Bとによって、中心軸Jの軸周りに回転可能に支持される。ロータコア32は、シャフト31の外周面に固定される。ロータマグネット33は、ロータコア32の外周面に固定される。
ステータ40は、中心軸J周りに環状に配置される。ステータ40は、ロータ30の径方向外側を囲む。ステータ40は、ロータ30と径方向に隙間を介して対向する。ステータ40は、環状のステータコア41と、ステータコア41に装着されたインシュレータ42と、インシュレータ42を介してステータコア41に装着されたコイル43と、を有する。ステータコア41は、図示を省略されたティース部を有する。コイル43は、コイル線43aが巻き回されて構成される。コイル線43aは、インシュレータ42を介してステータコア41のティース部に巻き回される。コイル線43aの端部は、上側に引き出されて、バスバーユニット60に接続される。
ハウジング20は、上側(+Z側)に開口する筒状である。ハウジング20は、ロータ30、ステータ40、ベアリングホルダ50およびバスバーユニット60を収容する。ハウジング20は、筒状部25と底部29とを有する。
筒状部25は、ステータ40を径方向外側から囲む。本実施形態において筒状部25は、中心軸Jを中心とする円筒状である。底部29は、筒状部25の下端に位置する。底部29の平面視中央には、下側ベアリング保持部28が設けられる。ハウジング20は、下側ベアリング保持部28において、下側ベアリング6Bを保持する。
ベアリングホルダ50は、ステータ40の上側(+Z側)に位置する。また、ベアリングホルダ50は、バスバーユニット60の下側に位置する。すなわち、ベアリングホルダ50は、軸方向においてステータ40とバスバーユニット60との間に位置する。ベアリングホルダ50の平面視(XY面視)形状は、例えば、中心軸Jと同心の円形状である。ベアリングホルダ50は、外縁部においてハウジング20の筒状部25に保持される。ベアリングホルダ50の平面視中央には、上側ベアリング保持部58が設けられる。ベアリングホルダ50は、上側ベアリング保持部58において、上側ベアリング6Aを保持する。
ベアリングホルダ50には、軸方向に貫通する第1コイル線通過孔51が設けられる。ステータ40から引き出されたコイル線43aは、第1コイル線通過孔51を通過して上側に引き出される。
<バスバーユニット>
バスバーユニット60の平面視形状は、径方向に拡がる略円形である。バスバーユニット60は、ステータ40およびベアリングホルダ50の上側に配置される。バスバーユニット60は、例えば、ベアリングホルダ50の上面に固定される。
図2は、バスバーユニット60の分解斜視図である。
バスバーユニット60は、5本のバスバー70(第1バスバー71、第2バスバー72、第3バスバー73、第4バスバー74、第5バスバー75)と、バスバーホルダ(第1のホルダ部材)61と、カバー部材(第2のホルダ部材)62と、を有する。
(バスバーホルダ(第1のホルダ部材))
バスバーホルダ61は、5本のバスバー70を保持する。バスバーホルダ61は、軸方向と直交する方向に沿って板状に延びる。バスバーホルダ61の下面は、ベアリングホルダ50の上面と接触する。バスバーホルダ61は、例えば樹脂などの絶縁性の材料から構成される。
バスバーホルダ61は、上側を向く上面61aを有する。バスバーホルダ61は、上面61aにおいて、5本のバスバー70を下側から支持する。上面61aには、複数の溝部61dが設けられる。溝部61dには、それぞれ異なるバスバー70が収容される。これにより、軸方向と直交する方向においてバスバーホルダ61に対するバスバー70の位置ズレが抑制される。
バスバーホルダ61の上面61aには、複数の固定ピン(突起部)67が設けられる。すなわち、バスバーホルダ61は、複数の固定ピン67を有する。固定ピン67は、軸方向から見て溝部61dの内部に位置する。固定ピン67は、バスバーホルダ61から軸方向に沿ってカバー部材62側(すなわち、上側)に突出する。一方で、5本のバスバー70には、それぞれ上下方向に貫通する複数の貫通孔70hが設けられる。固定ピン67は、それぞれのバスバー70の貫通孔70hに挿入される。
図3は、固定ピン67の斜視図である。
固定ピン67は、柱状部67aと、複数(本実施形態では4つ)のリブ67cと、を有する。また、固定ピン67の周囲において、バスバーホルダ61の上面61aには、下側に凹んだ凹部61cが設けられる。なお、本実施形態において、凹部61cは、上面61aに設けられた溝部61dの底面に設けられる。固定ピン67は、軸方向から見て、凹部61cの内部に位置する。
柱状部67aは、上下方向に延びる柱状部軸O1に沿って上下方向に延びる。本実施形態において柱状部67aは、柱状部軸O1を中心とする円柱状である。柱状部67aは、貫通孔70hを通過する。柱状部67aの先端は、固定ピン67がバスバー70の貫通孔70hに挿入された状態において、バスバー70の上側に位置する。
リブ67cは、柱状部67aの外周面に設けられる。リブ67cは、柱状部軸O1から離れる方向に突出する。リブ67cは、上下方向に延びる。本実施形態においてリブ67cは、上下方向に細長い角柱状である。リブ67cは、凹部61cの底面から柱状部67aの先端付近まで延びる。複数のリブ67cは、柱状部軸O1(すなわち、柱状部67aの軸)周りに等間隔に配置される。柱状部軸O1を中心とする、複数のリブ67cの径方向先端を結ぶ円の直径は、バスバー70の貫通孔70hの直径より大きい。
図4は、固定ピン67およびバスバー70の断面図である。
固定ピン67は、貫通孔70hに圧入される。図4において、二点鎖線で示す外形は、貫通孔70hに圧入される前の固定ピン67のリブ67cの外形である。図4において実線で示すように、固定ピン67が貫通孔70hに圧入された状態において、各リブ67cは、柱状部軸O1を中心とする径方向内側に弾性変形した状態となる。リブ67cには、貫通孔70hの内周面から柱状部67aに向かう向きに力が加えられる。柱状部67aの外周面のうちリブ67cが設けられない部分と貫通孔70hの内周面との径方向の間には、隙間が設けられる。
本実施形態によれば、複数のバスバー70にはバスバーホルダ61に設けられた固定ピン67が挿入される貫通孔70hが設けられる。これにより、複数のバスバー70を、バスバーホルダ61に容易に位置決めすることができる。加えて、本実施形態によれば、固定ピン67に設けられた複数のリブ67cが、貫通孔70hの内周面にそれぞれ接触する。このため、バスバー70がバスバーホルダ61に対しガタつくことがなく、バスバー70の位置決め精度を高めることができる。
固定ピン67を貫通孔70hに圧入すると、弾性変形するリブ67cの一部が削れてバスバーホルダ61の上面61aに落下する場合がある。削れたリブ67cの一部がバスバーホルダ61とバスバー70との間に挟み込まれるとバスバー70が浮き上がる虞がある。これに対して、本実施形態のバスバーホルダ61の上面61aには、固定ピン67の周囲に凹部61cが設けられるため、削れたリブ67cの一部は、凹部61c内に落下する。これにより、削れたリブ67cの一部によってバスバー70が浮き上がることを抑制できる。
図2に示すように、バスバーホルダ61の上面61aには、上側に突出する複数(本実施形態において3つ)の端子保持部68が設けられる。すなわち、バスバーホルダ61は、端子保持部68を有する。端子保持部68は、バスバー70の外部接続端子77を支持する。
バスバーホルダ61には、バスバーホルダ61を上下方向に貫通する第1シャフト通過孔61hと複数の第2コイル線通過孔61iとが設けられる。
第1シャフト通過孔61hは、バスバーホルダ61の平面視中央に位置する。第1シャフト通過孔61hの平面視形状は、中心軸Jを中心とする円形状である。図1に示すように、第1シャフト通過孔61hには、シャフト31が通される。
第2コイル線通過孔61iは、周方向に沿って複数設けられる。第2コイル線通過孔61iの平面視形状は、円形状である。第2コイル線通過孔61iには、コイル43から引き出されるコイル線43aが通される。
(バスバー)
5つのバスバー70は、板状である。5つのバスバー70は、ステータ40から延びるコイル線43aに接続される。図1に示すように、コイル線43aは、ベアリングホルダ50の第1コイル線通過孔51およびバスバーホルダ61の第2コイル線通過孔61iに通され、バスバーホルダ61よりも上側に引き出される。
図2に示すように、5つのバスバー70は、3つの相用バスバー(第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73)と、2つの中性点バスバー(第4バスバー74、第5バスバー75)と、に分類される。モータ10において、複数のコイル43は、これらのバスバー70によって、スター結線接続され三相回路を構成する。
なお、複数のコイル43は、複数の接続系統を構成してもよい。これにより、いずれかの接続系統に不具合が生じた場合であっても、モータ10に電流を供給することができる。複数の接続系統は、それぞれに含まれるコイル43がスター結線によって接続された三相回路によって構成される。
第1バスバー71は、バスバー本体部71aと、2つのコイル接続部76と、外部接続端子77と、折曲部79と、を有する。同様に、第2バスバー72は、バスバー本体部72aと、2つのコイル接続部76と、外部接続端子77と、折曲部79と、を有する。また、第3バスバー73は、バスバー本体部73aと、2つのコイル接続部76と、外部接続端子77と、折曲部79と、を有する。
第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73のバスバー本体部71a、72a、73aは、上下方向と直交する方向に延びる。バスバー本体部71a、72a、73aの板面は、上下方向と直交する。すなわち、第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73は、平置きタイプのバスバーである。第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73は、バスバー本体部71a、72a、73aの板厚方向が軸方向であるように配置される。バスバー本体部71a、72a、73bは、バスバーホルダ61の溝部61dに収容される。バスバーホルダ61の固定ピン67が挿入される貫通孔70hは、バスバー本体部71aに設けられる。バスバー本体部71a、72a、73aは、軸方向においてバスバーホルダ61およびカバー部材62の間に挟み込まれる。すなわち、第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73は、バスバー本体部71a、72a、73aにおいて、バスバーホルダ61とカバー部材62との間に挟み込まれる。
第1バスバー71のバスバー本体部71aは、第1部分71bと第2部分71cとを有する。
第1部分71bは、周方向に沿って直線的に延びる。第1部分71bは、周方向の両端に位置する第1端部71baおよび第2端部71bbを有する。第1部分71bの第1端部71baは、外部接続端子77に接続される。
第2部分71cは、第1部分71bの第2端部71bbから径方向内側に向かって延びる。第1バスバー71において、第2部分71cは、径方向内側に向かうに従い二股に分岐し、分岐先の先端においてそれぞれコイル接続部76に接続される。すなわち、第2部分71cには、2つのコイル接続部76が接続される。
第2バスバー72のバスバー本体部72aは、第1部分72bと第2部分72cとを有する。
第1部分72bは、周方向に沿って直線的に延びる。第1部分72bは、周方向の両端に位置する第1端部72baおよび第2端部72bbを有する。第1部分72bの第1端部72baは、外部接続端子77に接続される。
第2部分72cは、第1部分72bの第2端部72bbから径方向内側に向かって延びる。第2部分72cには、2つのコイル接続部76が接続される。
第3バスバー73のバスバー本体部73aは、第1部分73bと第2部分73cとを有する。
第1部分73bは、周方向に沿って直線的に延びる。第1部分73bは、周方向の両端に位置する第1端部73baおよび第2端部73bbを有する。第1部分73bの第1端部73baは、外部接続端子77に接続される。
第2部分73cは、第1部分73bの第2端部73bbから径方向内側に向かって延びる。第2部分73cには、2つのコイル接続部76が接続される。第2部分73cには、第1バスバー71および第2バスバー72を跨ぐ橋部78が設けられる。橋部78は、バスバーホルダ61の上面61aから上方向に延びる立ち上がり部78aと、立ち上がり部78aの上端から上面61aに沿う方向へ延びる中間部78bと、中間部78bの端部から下方向へ延びる立ち下がり部78cとを有する。第3バスバー73は、橋部78の中間部78bにおいて、第1バスバー71および第2バスバー72と軸方向に重なる。
第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73においてそれぞれ、第1部分71b、72b、73bと第2部分71c、72c、73cとの境界部の近傍には、折曲部79が接続される。また、折曲部79の根元に位置する第1部分71b、72b、73bと第2部分71c、72c、73cとの境界部には、固定ピン67が挿入される貫通孔70hが設けられる。すなわち、貫通孔70hは、バスバー本体部71a、72a、73aの折曲部79が延び出る根元に設けられる。
折曲部79は、第1バスバー71、第2バスバー72、および第3バスバー73のそれぞれに設けられる。すなわち、本実施形態のバスバーユニット60には、3つの折曲部79が設けられる。バスバーユニット60において、3つの折曲部79は、周方向に沿って等間隔に配置される。3つの折曲部79は、バスバー本体部71a、72a、73aのそれぞれから上側に延びる。
折曲部79の先端(本実施形態において上端)には、二股に分かれて上側に延びる一対の固定片79aが設けられる。後述するように、一対の固定片79aは、図5に示すように、カシメ部7を構成し、第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73をカバー部材62に固定する。また、上述したように、第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73は、固定ピン67によってバスバーホルダ61に固定される。したがって、カバー部材62は、第1バスバー71、第2バスバー72および第3バスバー73を介してバスバーホルダ61と固定される。
外部接続端子77は、第1バスバー71、第2バスバー72、および第3バスバー73のそれぞれに設けられる。すなわち、本実施形態において外部接続端子77は、3つ設けられる。3つの外部接続端子77は、バスバー本体部71a、72a、73aのそれぞれから上側に延びる。外部接続端子77の板面は、周方向と直交する。外部接続端子77の上端は、図示略の制御装置と電気的に接続される。3つの外部接続端子77は、周方向に沿って等間隔に配置される。
第4バスバー74は、バスバー本体部74aと、3つのコイル接続部76と、を有する。同様に、第5バスバー75は、バスバー本体部75aと、3つのコイル接続部76と、を有する。第4バスバー74と第5バスバー75とは、中心軸Jを挟んで径方向の逆側に配置される。本実施形態において、第4バスバー74の形状と第5バスバー75の形状とは、同じである。第4バスバー74と第5バスバー75とは、平面視において中心軸Jを中心として点対称に配置される。
第4バスバー74および第5バスバー75のバスバー本体部74a、75aは、上下方向と直交する平面に沿って延びる細長の板状である。すなわち、第4バスバー74および第5バスバー75は、平置きタイプのバスバーである。第4バスバー74および第5バスバー75は、バスバー本体部74a、75aの板厚方向が軸方向であるように配置される。バスバー本体部74a、75aの板面は、上下方向と直交する。第4バスバー74および第5バスバー75は、板面を上下方向に向けてバスバーホルダ61に支持される。バスバー本体部74a、75aには、固定ピン67が挿入される貫通孔70hが設けられる。第4バスバー74および第5バスバー75は、バスバー本体部74a、75aにおいて、バスバーホルダ61とカバー部材62との間に挟み込まれる。
第4バスバー74および第5バスバー75のバスバー本体部74a、75aは、第2コイル線通過孔61iよりも径方向内側において、周方向に沿って略円弧状に延びる。バスバー本体部74a、75aは、周方向の両端部および周方向の中央部から三方へ分岐し、3つの第2コイル線通過孔61iの直上に延びる。
第1バスバー71~第5バスバー75にそれぞれ設けられたコイル接続部76は、コイル線43aを把持するとともに、コイル線43aと接続される部分である。本実施形態のバスバーユニット60には、コイル接続部76が12個設けられる。12個のコイル接続部76は、それぞれバスバーホルダ61に設けられた第2コイル線通過孔61iの直上に位置する。すなわち、コイル接続部76は、平面視において第2コイル線通過孔61iと重なる位置に配置される。
(カバー部材(第2のホルダ部))
カバー部材62の平面視形状は、径方向に拡がる略円形である。カバー部材62は、バスバーホルダ61の上側(軸方向一方側)に位置する。カバー部材62は、例えば樹脂などの絶縁性の材料から構成される。カバー部材62は、カバー本体部62aと、内筒部62bと、外縁部62cと、を有する。
カバー本体部62aは、平面視円形であり、軸方向と直交する方向に板状に延びる。カバー本体部62aは、軸方向から見てバスバーホルダ61に重なる。
図1に示すように、内筒部62bは、カバー本体部62aに設けられた第2シャフト通過孔62hの内縁から下側に延びる。内筒部62bは、中心軸Jを中心とする円筒である。内筒部62bは、シャフト31を径方向外側から囲む。内筒部62bは、バスバーホルダ61の第1シャフト通過孔61hに嵌る。これにより、カバー部材62が、バスバーホルダ61に対して径方向に位置決めされる。
外縁部62cは、カバー本体部62aの外縁から下側に延びる。外縁部62cは、中心軸Jを中心とする略円筒形状である。外縁部62cは、バスバー70およびバスバーホルダ61を径方向外側から囲む。
図2に示すように、カバー本体部62aには、第2シャフト通過孔62hと、3つの端子通過孔62iと、3つの折曲部通過孔64と、3つの第2凹部66と、3つの第1凹部(把持凹部)63と、が設けられる。すなわち、カバー部材62には、第2シャフト通過孔62hと、3つの端子通過孔62iと、3つの折曲部通過孔64と、第2凹部66と、第1凹部63と、が設けられる。第2シャフト通過孔62h、端子通過孔62iおよび折曲部通過孔64は、カバー本体部62aを軸方向に貫通する。第2凹部66および第1凹部63は、カバー本体部62aの上面において下側に凹む。
第2シャフト通過孔62hは、カバー本体部62aの平面視中央に位置する。第2シャフト通過孔62hの平面視形状は、中心軸Jを中心とする円形状である。図1に示すように、第2シャフト通過孔62hには、シャフト31が通される。
3つの端子通過孔62iは、周方向に沿って複数設けられる。3つの端子通過孔62iは、周方向に沿って等間隔に配置される。3つの端子通過孔62iの平面視形状は、径方向と直交する方向に延びる辺を短辺とする略矩形状である。3つの端子通過孔62iには、それぞれバスバー70の外部接続端子77およびバスバーホルダ61の端子保持部68が通過する。
第1凹部63は、カバー本体部62aに3つ設けられる。3つの第1凹部63は、周方向に等間隔に並ぶ。第1凹部63は、カバー本体部62aの外縁に達する。したがって、第1凹部63は、上側および径方向外側に開口する。言い換えると、カバー部材62の外周縁には、径方向内側に向かって凹む3つの第1凹部63が設けられる。
第1凹部63には、組み立て工程において、カバー部材62を把持する組み立て装置(又は組み立て治具)のチャック部5の先端が挿入される。組み立て装置は、3つのチャック部5をそれぞれ第1凹部63に挿入する。その後、チャック部5を中心軸Jに近づける方向に移動させ、チャック部5を、第1凹部63の径方向外側を向く内壁面に接触させる。チャック部5を第1凹部63の内壁面に接触させることで、カバー部材62を把持する。本実施形態によれば、カバー部材62に第1凹部63が設けられることで、組み立て工程において、組み立て装置が、カバー部材62を容易に把持できる。また、3つのチャック部5が中心軸J周りに回転することで、カバー部材62の周方向の位置合わせを容易に行うことができる。
本実施形態において、3つの第1凹部63のうち1つの第1凹部63の平面視形状は、他の2つの第1凹部63の平面視形状と異なる。より具体的には、3つの第1凹部63のうち1つの第1凹部63の平面視形状は、径方向と直交する方向を一辺とする矩形状である。また、3つの第1凹部63のうち他の2つの第1凹部63の平面視形状は、径方向内側に凹む半円形状である。平面視矩形状の第1凹部63は、カバー部材62の周方向の位置合わせを行う際の目印として機能する。また、3つのチャック部5の形状を、それぞれの第1凹部63のそれぞれの形状に合わせた形状とすることで、組み立て装置によるカバー部材62の把持の際に、周方向に120°ずれた位置で把持されることを防止できる。
なお、本実施形態では、第1凹部63が3つ設けられたカバー部材62を例示した。しかしながら、第1凹部63は、カバー部材62に複数設けられていればその数は限定されない。また、3つの第1凹部63のうち1つの第1凹部63の平面視形状は、他の2つの第1凹部63の平面視形状と異なることを上述したが、3つの第1凹部63の平面視形状は、すべて同じでもよい。その場合には、カバー部材62の周方向の位置合わせを行う際の目印を、任意の一つの第1凹部63の近傍に設けてもよい。
第2凹部66は、カバー本体部62aに3つ設けられる。3つの第2凹部66は、周方向に等間隔並ぶ。第2凹部66は、カバー本体部62aの外縁に達する。したがって、第2凹部66は、上側および径方向外側に開口する。第2凹部66は、上側を向く底面66aを有する。底面66aは、カバー部材62の上面の一部である。
折曲部通過孔64は、周方向に沿って3つ設けられる。それぞれの折曲部通過孔64は、3つの第2凹部66のうち異なる第2凹部66の底面66aに位置する。3つの端子通過孔62iは、周方向に沿って等間隔に配置される。折曲部通過孔64の平面視形状は、矩形状である。折曲部通過孔64には、バスバー70の折曲部79が通過する。
また、折曲部通過孔64の周囲には、保持部65が設けられる。すなわち、カバー部材62は、保持部65を有する。保持部65は、一対の保持突起65aを有する。保持突起65aは、第2凹部66の底面66aから上側に突出する。保持突起65aは、平面視矩形状である。平面視における保持突起65aの一辺は、矩形状の折曲部通過孔64の一辺と一致する。一対の保持突起65aは、軸方向からみて、折曲部通過孔64を挟むよう配置される。また、一対の保持突起65aは、軸方向と直交する一方向において、折曲部通過孔64を通過する折曲部79を挟むように配置される。保持突起65aは、上側に向かうに従って折曲部通過孔64から離れる傾斜面65bを有する。すなわち、カバー部材62には、一対の傾斜面65bが設けられる。傾斜面65bは、カバー部材62の上面の一部である。
図5は、折曲部通過孔64に挿入された折曲部79を示すバスバーユニット60の断面図である。図5は、折曲部79の板面と平行な断面線に沿う断面図である。
図5に示すように、折曲部79の先端は、カバー部材62の上面より上側に位置する。折曲部79の先端に設けられた一対の固定片79aは、カバー部材62をバスバーホルダ61の上側に搭載した後に加締められる。より具体的には、V字状の先端部4aを有するカシメ治具4を用意し、先端部4aを折曲部79の上側から近づけて一対の固定片79aの間に挿入し、さらに下側に移動することで、傾斜面65bに接触するまで一対の固定片79aを互いに離間する方向に倒す。これにより、折曲部79の先端にカシメ部7が成形される。すなわち、折曲部79の先端には、カシメ部7が設けられる。また、カシメ部7は、一対の固定片79aを有する。
固定片79aの先端は、折曲部通過孔64の幅より大きく開く。すなわち、軸方向から見て、カシメ部7の少なくとも一部は、折曲部通過孔64の外側に達する。カシメ部7の折曲部通過孔64より外側に達する部分は、カバー部材62がバスバー70に対して上側に移動することを抑制する。
また、カシメ部7は、軸方向から見て折曲部通過孔64より外側に位置する部分において、カバー部材62の上面の一部である傾斜面65bに接触する。また、後述するように、バスバー70は、カバー部材62の下側を向く面と接触する部分を有する。したがって、バスバー70は、カバー部材62の上側を向く面および下側を向く面に対し挟み込むように接触する。これにより、カバー部材62が、バスバー70に対してがたつくことが抑制される。
本実施形態によれば、カシメ部7と接触する傾斜面65bは、固定片79aの傾斜方向に沿って延びて固定片79aに接触する。これにより、カシメ部7とカバー部材62との接触面積を大きく確保することができ、バスバー70とカバー部材62との固定の確実性を高めることができる。
本実施形態によれば、カシメ部7は、折曲部79の先端に位置し二股に分かれた一対の固定片79aから構成される。また、一対の固定片79aは、折曲部79の先端に向かうに従い互いに離間する方向に傾斜する。このような、カシメ部7は、V字状の先端部4aを有するカシメ治具4によって容易に成形することができる。すなわち、本実施形態によれば、カシメ工程を簡素化して、組み立て工程に要するコストを圧縮することができる。
図6は、折曲部通過孔64に挿入された折曲部79を示すバスバーユニット60の断面図である。図6は、折曲部79の板面と直交する断面線に沿う断面図である。
図6に示すように、バスバー本体部71a、72a、73aの折曲部79が延び出る根元には、貫通孔70hが設けられる。バスバー70は、貫通孔70hに固定ピン67が挿入されることで、バスバーホルダ61に固定される。貫通孔70hが、折曲部79の根元部に設けられることで、バスバーホルダ61に対して折曲部79を安定させることができる。結果的に、バスバーホルダ61に対してカバー部材62がガタつくことを抑制できる。
カバー部材62の下側を向く面には、固定ピン67が収容される収納凹部69が設けられる。収納凹部69は、固定ピン67を囲む。カバー部材62は、収納凹部69の周囲において、バスバー70に接触する。したがって、カバー部材62は、貫通孔70hの周囲において、バスバー70に接触する。同様に、バスバーホルダ61は、貫通孔70hの周囲において、バスバー70に接触する。すなわち、バスバーホルダ61およびカバー部材62は、貫通孔70hの周囲において、上下方向からバスバー70に接触して、バスバー70を挟み込む。このため、バスバー70は、貫通孔70hの周囲において、軸方向および径方向にガタつくことが抑制される。加えて、本実施形態によれば、バスバーホルダ61とカバー部材62とは、折曲部79の根元においてバスバー70を上下方向から挟み込む。このため、折曲部79が安定し、折曲部79の先端に位置するカシメ部7におけるバスバー70とカバー部材62との固定の安定性が高まる。
本実施形態によれば、複数のバスバー70は、バスバーホルダ61およびカバー部材62によって挟み込まれることで固定されている。このため、複数のバスバー70を、熱カシメなどの構造を用いて個別に固定する必要がない。したがって、複数のバスバー70を個別に固定する場合と比較して、組み立て工程を簡素化することができる。
なお、図2に示すように、本実施形態では、バスバーホルダ61に固定ピン67が設けられる場合を例示した。しかしながら、カバー部材62に固定ピン67が設けられていてもよい。すなわち、バスバーホルダ61およびカバー部材62の何れか一方が、軸方向に沿って他方側に突出する固定ピン67を有していればよい。
また、本実施形態では、カバー部材62に折曲部通過孔64が設けられ、折曲部79が上側に延びて折曲部通過孔64を通過する場合を例示した。しかしながら、バスバーホルダ61に折曲部通過孔64が設けられ、折曲部79が下側に延びて折曲部通過孔64を通過してもよい。すなわち、バスバー70が、軸方向一方側に延びる折曲部79を有し、バスバーホルダ61およびカバー部材62の何れか一方に、折曲部79を通過させる折曲部通過孔64が設けられていればよい。また、傾斜面65bは、バスバーホルダ61およびカバー部材62のうち折曲部通過孔64が設けられた一方に設けられていればよい。なお、この場合には、カバー部材62に固定ピン67が設けられ、固定ピン67によってカバー部材62とバスバー70とが固定されることが好ましい。
[変形例]
図7および図8は、変形例のバスバーユニット160を示す図である。図7は、本変形例のバスバーユニット160において、バスバーホルダ(第1のホルダ部材)161とカバー部材(第2のホルダ部材)162とを固定するスナップフィット部190を示す斜視図である。また、図8は、本変形例のバスバーユニット160において、スナップフィット部190の断面図である。
本変形例のバスバーユニット160は、上述の実施形態のバスバーユニット60と比較して、バスバーホルダ161とカバー部材162とを互いに固定するスナップフィット部190を有する点が主に異なる。
なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
スナップフィット部190は、バスバーユニット160に複数(本変形例において3つ)設けられる。複数のスナップフィット部190は、周方向に沿って等間隔に配置される。本変形例において、スナップフィット部190は、バスバー70の外部接続端子77の近傍に配置される。
スナップフィット部190は、バスバーホルダ161に設けられた爪部191と、カバー部材162に設けられた爪部通過孔196と、から構成される。
図8に示すように、バスバーホルダ161は、上側に延びる爪部191を有する。爪部191は、上側に延びる爪本体部191aと、爪本体部191aの上端において径方向外側に延びる爪突起部191bと、を有する。爪突起部191bの上面には、径方向外側に向かうに従い下側に傾斜する爪傾斜面191cが設けられる。
カバー部材162の上面には、第3凹部162dが設けられる。第3凹部162dは、カバー部材162の上面から下側に凹む。第3凹部162dは、カバー部材162の外縁に達する。したがって、第3凹部162dは、上側および径方向外側に開口する。第3凹部162dの底面162daには、爪部通過孔196が設けられる。また、第3凹部162dの底面162daには、段差部162dbが設けられる。段差部162dbは、底面162daにおいて上側に突出する。段差部162dbは、爪部通過孔196の開口に隣接する。
爪部通過孔196は、カバー部材162を軸方向に貫通する。爪部通過孔196は、軸方向から見て、カバー部材162に設けられた第3凹部162dの内部に位置する。爪部通過孔196の内周面には、テーパ面196aが設けられる。テーパ面196aは、上側に向かうに従い径方向内側に向かって傾斜する。テーパ面196aは、軸方向から見て爪傾斜面191cと重なる。テーパ面196aの傾斜角度と爪傾斜面191cの傾斜角度とは、略等しい。
爪本体部191aは、爪部通過孔196を通過する。爪本体部191aの上端は、第3凹部162dの底面162daより上側に位置する。爪突起部191bは、爪部通過孔196の上側において、段差部162dbと接触する。
組み立て工程において、作業者(又は組み立て装置)が、カバー部材162を軸方向に沿ってバスバーホルダ161に近づけると、まず爪傾斜面191cが、爪部通過孔196のテーパ面196aに接触する。さらに、カバー部材162を移動させると、爪傾斜面191cがテーパ面196aに対して滑り、爪本体部191aが径方向内側に弾性変形する。爪突起部191bが、段差部162dbより上側に達した時点で、爪本体部191aの弾性変形が解除され、爪突起部191bが、段差部162dbの上側に乗り上げる。これにより、スナップフィット部190が、バスバーホルダ161とカバー部材162とを互いに固定する。
本変形例によれば、バスバーホルダ161とカバー部材162とは、スナップフィット部190によって互いに固定される。また、上述の実施形態と同様に、バスバー70は、バスバーホルダ161とカバー部材162とによって、上下方向から挟み込まれる。このため、複数のバスバー70を個別に固定することなく、複数のバスバー70をバスバーホルダ161に固定できる。
なお、本変形例において、バスバー70とカバー部材162とは、バスバー70のカシメ部7(図5参照)によって固定されていなくてもよい。
上述の実施形態では、バスバーホルダ61とカバー部材62とは、バスバー70を介して固定されている。
これに対し本変形例では、バスバーホルダ161とカバー部材162とは、スナップフィット部190において直接的に固定されている。また、バスバー70は、バスバーホルダ161とカバー部材162との間に挟み込まれることで固定される。このため、バスバー70は、バスバーホルダ161に直接固定されていなくてもよい。また、バスバー70は、カバー部材162に直接固定されていなくてもよい。
<電動パワーステアリング装置>
次に、一実施形態のモータ10を搭載する装置の実施形態について説明する。
図9は、本実施形態のモータ10を搭載する電動パワーステアリング装置2の模式図である。電動パワーステアリング装置2は、自動車の車輪212の操舵機構に搭載される。電動パワーステアリング装置2は、操舵力を油圧により軽減する装置である。電動パワーステアリング装置2は、モータ10と、操舵軸214と、オイルポンプ216と、コントロールバルブ217と、を備える。
操舵軸214は、ステアリング211からの入力を、車輪212を有する車軸213に伝える。オイルポンプ216は、車軸213に油圧による駆動力を伝えるパワーシリンダ215に油圧を発生させる。コントロールバルブ217は、オイルポンプ216のオイルを制御する。電動パワーステアリング装置2において、モータ10は、オイルポンプ216の駆動源として搭載されている。
なお、本実施形態のモータ10は、電動パワーステアリング装置2に限られず、いかなる装置に搭載されてもよい。
以上に、本発明の一実施形態およびその変形例を説明したが、一実施形態およびその変形例における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
例えば、上述の実施形態において、バスバー70が、軸方向を板厚方向として配置される平置きタイプのバスバーである場合について説明した。しかしながら、バスバー70は、軸方向と直交する方向を板厚方向として配置される縦置きタイプのバスバーであってもよい。
また、上述の実施形態において、バスバーユニット60が、ベアリングホルダ50の上側に配置される場合について説明した。しかしながら、バスバーユニット60は、軸方向においてベアリングホルダ50とステータ40との間に配置されていてもよい。
さらに、上述の実施形態において、固定ピン67に、複数のリブ67cが設けられる場合について説明した。しかしながら、固定ピン67に複数のリブ67cが設けられなくてもよい。
7…カシメ部、10…モータ、30…ロータ、40…ステータ、43…コイル、43a…コイル線、60,160…バスバーユニット、61,161…バスバーホルダ(第1のホルダ部材)、62,162…カバー部材(第2のホルダ部材)、63…第1凹部(把持凹部)、64…折曲部通過孔、65b…傾斜面、67…固定ピン(突起部)、67a…柱状部、67c…リブ、70…バスバー、70h…貫通孔、71a,72a,73a,74a,75a…バスバー本体部、76…コイル接続部、79…折曲部、79a…固定片、190…スナップフィット部、J…中心軸

Claims (8)

  1. 上下方向に延びる中心軸周りに環状に配置されるステータの上側に設けられるバスバーユニットであって、
    第1のホルダ部材と、
    前記第1のホルダ部材の上側に位置する第2のホルダ部材と、
    軸方向において前記第1のホルダ部材と前記第2のホルダ部材との間に挟み込まれ、前記ステータから延びるコイル線に接続されるバスバーと、を備え、
    前記第1のホルダ部材および前記第2のホルダ部材の何れか一方は、軸方向に沿って他方側に突出する突起部を有し、
    前記バスバーには、前記突起部が挿入される貫通孔が設けられ、
    前記第1のホルダ部材および前記前記第2のホルダ部材の何れか他方は、突起部を囲んで収容する収納凹部を有し、
    前記第1のホルダ部材および前記第2のホルダ部材は、前記貫通孔の周囲において上下方向から前記バスバーに接触
    前記バスバーは、
    軸方向と直交する方向に延びて前記第1のホルダ部材および前記第2のホルダ部材に挟み込まれるバスバー本体部と、
    前記コイル線と接続されるコイル接続部と、
    前記バスバー本体部から軸方向一方側に延びる折曲部と、を有し、
    前記貫通孔は、前記バスバー本体部の前記折曲部が延びる根元に設けられる、
    バスバーユニット。
  2. 前記突起部は、
    上下方向に延びて前記貫通孔を通過する柱状部と、
    前記柱状部の外周面から突出し前記柱状部の軸周りに互いに間隔を空けて配置された複数のリブと、を有し、
    複数の前記リブは、前記貫通孔の内周面にそれぞれ接触する、
    請求項1に記載のバスバーユニット。
  3. 前記第1のホルダ部材および前記第2のホルダ部材の何れか一方には、軸方向に貫通し前記折曲部を通過させる折曲部通過孔が設けられ、
    前記折曲部の先端には、軸方向から見て少なくとも一部が前記折曲部通過孔の外側に達するカシメ部が設けられる、
    請求項1又は2に記載のバスバーユニット。
  4. 前記カシメ部は、前記折曲部の先端に位置し二股に分かれた一対の固定片を有し、
    一対の前記固定片は、前記折曲部の先端に向かうに従い互いに離間する方向に傾斜する、
    請求項に記載のバスバーユニット。
  5. 前記第1のホルダ部材および前記第2のホルダ部材のうち前記折曲部通過孔が設けられた一方には、それぞれ前記固定片に接触する一対の傾斜面が設けられ、
    前記一対の傾斜面は、一対の前記固定片の傾斜方向に沿って延びる、
    請求項に記載のバスバーユニット。
  6. 前記第1のホルダ部材と前記第2のホルダ部材とは、スナップフィット部により互いに固定される、
    請求項1~の何れか一項に記載のバスバーユニット。
  7. 前記第1のホルダ部材および前記第2のホルダ部材のうち少なくとも一方の外周縁には、径方向内側に向かって凹む複数の把持凹部が設けられる、
    請求項1~の何れか一項に記載のバスバーユニット。
  8. 請求項1~の何れか一項に記載のバスバーユニットを有するモータであって、
    前記ステータと、
    前記ステータと隙間を介して径方向に対向するロータと、を備える、
    モータ。
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