JP2018107988A - 引出線位置決め装置、ステータの製造方法、モータの製造方法、及びモータ - Google Patents

引出線位置決め装置、ステータの製造方法、モータの製造方法、及びモータ Download PDF

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Abstract

【課題】コイル部から延びる引出線を所定位置に効率良く配列することができ、製造時間の短縮化が図られたステータの引出線位置決め装置、ステータの製造方法、モータの製造方法、及びモータを提供する。【解決手段】上下方向に延びる中心軸CLの周りに環状に配置される複数のコイル部13と、前記コイル部から軸方向上側に引き出される複数の引出線21と、を備えるステータ10の製造に使用する引出線位置決め装置であって、前記引出線の前記中心軸側から、前記引出線に接触可能な内側位置決め部材110と、前記引出線の前記中心軸の反対側から、前記引出線に接触可能な外側位置決め部材120と、を含む。【選択図】図12

Description

本発明はモータのステータの引出線位置決め装置、ステータの製造方法、モータの製造方法、及びモータに関する。
従来、モータのステータとして、周方向に環状に並べられた複数のコイル部を備えるステータが広く知られている。そして、コイル部から延びる引出線に係る技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載された従来のステータの製造方法は、ステータコアの複数のコイルのワイヤ端部のそれぞれに外部端子を取り付け、このコイルにワニスを含浸させるまでの一連の工程について開示する。このステータの製造方法は、リード線(ワイヤ端部)の配列に関して、上下一対の挟み板から構成される調整治具を用いる。調整治具は、挟み板の接合面に、直線状に並べられた4本のリード線に対応し、所定間隔で形成された切り欠きを備える。このステータの製造方法は、調整治具の切り欠きに4本のリード線を挟み込むことで、4本のリード線を等間隔に配列することを可能にする。
特許第4905256号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来のステータの製造方法では、環状に並べられた複数のコイル各々から軸方向に沿ってリード線が延びる場合に、すべてのリード線に対して所定位置に位置決めすることができないという課題があった。また、調整治具が、例えば4本ずつリード線を挟み込むので、すべてのリード線の配列に多くの時間を要することが懸念された。これにより、ステータの製造時間が大幅に増加する虞があった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、コイル部から延びる引出線を所定位置に効率良く配列することができ、製造時間の短縮化が図られたステータの引出線位置決め装置、ステータの製造方法、モータの製造方法、及びモータを提供することを目的とする。
本発明の例示的な引出線位置決め装置は、上下方向に延びる中心軸の周りに環状に配置される複数のコイル部と、前記コイル部から軸方向上側に引き出される複数の引出線と、を備えるステータの製造に使用する引出線位置決め装置であって、前記引出線の前記中心軸側から、前記引出線に接触可能な内側位置決め部材と、前記引出線の前記中心軸に対する反対側から、前記引出線に接触可能な外側位置決め部材と、を含む。
本発明の例示的なステータの製造方法は、上下方向に延びる中心軸の周りに環状に配置される複数のコイル部と、前記コイル部から軸方向に引き出される複数の引出線と、を備えるステータの製造方法であって、上記引出線位置決め装置を用いてステータを製造する。
本発明の例示的なモータの製造方法は、上下方向に延びる中心軸の周りに環状に配置される複数のコイル部と、前記コイル部から軸方向上側に引き出される複数の引出線と、を備えるステータに、複数の前記引出線各々が収容される複数の保持部を有する引出線支持部材が装着されたモータの製造方法であって、前記コイル部と、複数の前記引出線と、を有する前記ステータを用意する工程と、上記引出線位置決め装置を用いて、複数の前記引出線各々を位置決めする工程と、位置決めした複数の前記引出線を複数の前記保持部に収容して、前記引出線支持部材を前記ステータに装着する工程と、を含む。
本発明の例示的なモータは、上記引出線位置決め装置を用いて製造された前記ステータを有する。
本発明の例示的なステータの引出線位置決め装置、ステータの製造方法、モータの製造方法、及びモータによれば、引出線を所定位置に効率良く配列することができ、モータの製造を短時間で行うことが可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係るモータの切断部横端面図である。 図2は、本発明の実施形態に係るモータのステータの引出線支持部材が装着された状態を示す斜視図である。 図3は、本発明の実施形態に係るモータのステータの斜視図である。 図4は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法の一例を示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法におけるステータの用意工程を示す平面図である。 図6は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法で用いる引出線位置決め装置の挿入部材の平面図である。 図7は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法で用いる引出線位置決め装置の挿入部材の部分拡大平面図である。 図8は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法で用いる引出線位置決め装置の内側位置決め部材の位置決め状態を示す挿入部材の平面図である。 図9は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法における内側位置決め部材の配置工程の第1段階を示す平面図である。 図10は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法における内側位置決め部材の配置工程の第2段階を示す平面図である。 図11は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法で用いる引出線位置決め装置の外側位置決め部材の平面図である。 図12は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法における引出線の位置決め工程を示す平面図である。 図13は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法における引出線の位置決め工程を示す切断部縦端面図である。 図14は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法における引出線の位置決め工程の第1変形例を示す切断部縦端面図である。 図15は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法における引出線の位置決め工程の第2変形例を示す切断部縦端面図である。 図16は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法における引出線の位置決め工程の第3変形例を示す切断部縦端面図である。 図17は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法における引出線の位置決め工程の第4変形例を示す切断部縦端面図である。 図18は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法における引出線の位置決め工程の第5変形例を示す切断部縦端面図である。 図19は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法で用いる支持部材装着装置の上方から見た斜視図である。 図20は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法で用いる支持部材装着装置のフローティングプレートの下方から見た斜視図である。 図21は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法で用いる支持部材装着装置のフローティングプレートの部分拡大縦断面図である。 図22は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法における支持部材装着装置の用意工程を示す斜視図である。 図23は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法における支持部材装着装置のステータへの接近工程を示す斜視図である。 図24は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法における支持部材装着装置のステータからの離隔工程を示す斜視図である。 図25は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法における引出線支持部材の保持工程を示す斜視図である。 図26は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法における引出線支持部材のステータへの装着工程を示す斜視図である。 図27は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法における支持部材装着装置の退避工程を示す斜視図である。 図28は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法で用いる引出線位置決め装置の第1変形例の、引出線の位置決め状態を示す平面図である。 図29は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法で用いる引出線位置決め装置の第2変形例の、第3内側位置決め部材の挿入前の状態を示す平面図である。 図30は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法で用いる引出線位置決め装置の第2変形例の、第3内側位置決め部材の挿入後の状態を示す平面図である。 図31は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法で用いる引出線位置決め装置の第2変形例の、引出線の位置決め状態を示す平面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本書では、モータの回転軸が延びる方向を単に「軸方向」と呼び、モータの回転軸を中心として回転軸と直交する方向を単に「径方向」と呼び、モータの回転軸を中心とする円弧に沿う方向を単に「周方向」と呼ぶ。また、本書では、説明の便宜上、軸方向を上下方向とし、図2及び図3の上下方向をモータの上下方向として各部の形状や位置関係を説明する。なお、この上下方向の定義がモータの使用時の向きを限定するものではない。また、本書では、軸方向と直交する端面図を「横端面図」と呼び、軸方向に平行な端面図を「縦端面図」と呼び、軸方向に平行な断面図を「縦断面図」と呼ぶ。また、本書で用いる「平行」、「垂直」は、厳密な意味で平行、垂直を表すものではなく、略平行、略垂直を含む。
<1.モータの概略構成>
本発明の例示的な実施形態に係るモータの概略構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るモータの切断部横端面図である。図2は、本発明の実施形態に係るモータのステータの引出線支持部材が装着された状態を示す斜視図である。図3は、本発明の実施形態に係るモータのステータの斜視図である。
モータ1は、ステータ10と、ロータ2と、ベアリング(図示略)と、引出線支持部材30と、ハウジング3と、を有する。ステータ10は、中心軸CLの周りに配置される。ロータ2は、ステータ10の径方向内側に配置される。ベアリングは、ロータ2を回転可能に支持する。引出線支持部材30は、ステータ10の軸方向上側に配置される。ハウジング3は、ステータ10、ロータ2、ベアリング、引出線支持部材30等を収容する。モータ1で定義される中心軸CLは、回転軸と同じである。
ステータ10は、中心軸CLが軸方向(上下方向)に延びる環状である。ステータ10は、ステータコア11と、インシュレータ12と、コイル13と、絶縁シート14と、を有する。
ステータコア11は、複数枚の磁性鋼板を軸方向(上下方向)に積層して形成される。ステータコア11は、コアバック11aと、ティース11bと、を有する。コアバック11aは、中心軸CLが軸方向に延びる環状である。ティース11bは、コアバック11aの内周部から径方向内側に延びる。ティース11bは、例えば12個が周方向に所定の間隔をあけて、並べて配置される。
インシュレータ12は、ティース11bの内周部を除く外面に設けられる。インシュレータ12は、ステータコア11とコイル13との間に配置される。インシュレータ12は、例えば合成樹脂材で構成される。コイル13は、インシュレータ12を介してティース11bの外周に導線が巻かれて形成される。絶縁シート14は、隣接するコイル13の間に挿入され、コイル13の間の絶縁を図る。絶縁シート14は、例えばアラミド紙やPET材等からなる短冊状の部材であり、隣接するコイル13の間に挿入される。絶縁シート14は、上端が折り曲げられ、コイル13の上面に引っ掛けられる。なお、図1、図2では、絶縁シート14の折り曲げ部分を引出線21が貫通する形態が図示されているが、絶縁シート14の折り曲げ部分が引出線21を避ける形態にすることもできる。
ステータ10は、周方向に環状に並べられた複数の分割コア部20を有する。複数の分割コア部20は、ステータ10に例えば12個備えられる。12個の分割コア部20は、周方向に環状に並べられて、組み合わされて、環状のステータ10として形成される。分割コア部20は各々、弧状のコアバック11cと、1個のティース11bと、インシュレータ12aと、コイル13と、を有する。分割コア部20は、コアバック11cの外周面に、軸方向に延びる溝部11dを有する。
ステータ10は、複数の分割コア部20各々から延びる、例えば12本の引出線21を有する。引出線21は各々、コイル13から離隔する方向に、軸方向に沿って引き出される。より詳細には、引出線21は各々、第1直線部21bと、第2直線部21cと、を有する。第1直線部21bは、第2直線部21cよりもコイル13に近く、軸方向と交差する方向に延びる。第2直線部21cは、コイル13から第1直線部21bを隔てて離れ、軸方向に沿って上方に向かって延びる。引出線21の上部には、後述する支持部材装着装置200を用いて、引出線支持部材30が装着される。
第2直線部21cの上端は、回路基板(図示略)またはバスバー(図示略)に接続される。引出線21が第1直線部21bと第2直線部21cとを有するのは、平面視したときにおける、コイル13の巻き始めまたは巻終わりの位置と、回路基板またはバスバーに接続される位置とが、異なるためである。引出線21は、線径が大きいため、それ自体で第1直線部21bと第2直線部21cの姿勢を保つことができる。
ステータ10は、複数の分割コア部20各々のコイル13から延びる渡り線22を有する。1個の分割コア部20のコイル13から延びる渡り線22は、他の分割コア部20のコイル13に接続される。つまり、1個のティース11bに導線を巻くことで、1個のコイル13が形成される。そのコイル13の巻き終わりの導線を他のティース11bに巻くことで、他のコイル13が形成される。これにより、2個の分割コア部20の間に導線が跨ぐことで、渡り線22が形成される。また、引出線21は、2個の分割コア部20における、一方のコイル13の巻き始めと他方のコイル13の巻き終わりによって2本有することになる。渡り線22は、例えば絶縁チューブ(図示略)で被覆され、渡り線22同士の絶縁、または渡り線22とコイル13との間の絶縁が確保される。
引出線支持部材30は、中心軸CLが軸方向に延びる環状である。引出線支持部材30は、複数の支持部31と、複数の脚部32と、を有する。引出線支持部材30は、例えば合成樹脂で構成される。
支持部31は、円筒を軸方向に沿って割った形状である。支持部31は、複数の引出線21各々を個別に収容し、支持する。支持部31は、引出線21と同数、すなわち12個が所定の位置に設けられる。なお、支持部31は、完全な円筒状に構成しても良い。
脚部32は、引出線支持部材30の下面外周部に設けられ、下方に向かって延びる。脚部32は、インシュレータ12の上部外周部に設けられた溝部12bに嵌合する形状、大きさを有する。脚部32は、後述する引出線位置決め装置100の動作に支障がない位置に配置される。
<2.モータの製造方法>
続いて、モータ1の製造方法について説明する。初めに、モータ1の製造方法の概要に関して、図4を参照しながら説明する。図4は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法の一例を示すフローチャートである。
モータ1の組み立てが開始されると(図4のスタート)、ステップ#101において、図3に示したステータ10を用意する工程が実行される。この工程では、第1直線部21b及び第2直線部21cが成形された引出線21を有するステータ10が用意され、引出線位置決め装置100の載置台(図示略)の上に配置される(図5参照)。
ステップ#102では、引出線21の内側位置決め部材を配置する工程が実行される。この工程では、複数の引出線21すべてに対して、それら各々の中心軸CL側まで内側位置決め部材110が挿入される(図9、図10参照)。
ステップ#103では、引出線21の位置決めを行う工程が実行される。この工程では、引出線21を、内側位置決め部材110と外側位置決め部材120とで挟んで、引出線21の位置決めを行う(図12参照)。
ステップ#104では、支持部材装着装置200(図19参照)を用意する工程が実行される。この工程では、ステータ10に引出線21の支持部材30を装着するための支持部材装着装置200が用意され、ステータ10の軸方向上側に配置される(図22参照)。
ステップ#105では、支持部材装着装置200をステータ10に接近させる工程が実行される。この工程では、引出線21が通る貫通孔202aが設けられた支持部材装着装置200を、軸方向に沿って降下させる。そして、支持部材装着装置200を、引出線21各々が貫通孔202aに挿入される位置まで、ステータ10に接近させる(図23参照)。
ステップ#106では、支持部材装着装置200をステータ10から離隔させる工程が実行される。この工程では、支持部材装着装置200を、軸方向に沿って上昇させ、ステータ10から一旦離隔させる。このとき、引出線21が貫通孔202aに挿入された支持部材装着装置200を、引出線21各々が貫通孔202aから外れる位置まで、ステータ10から離隔させる(図24参照)。
ステップ#107では、支持部材装着装置200に引出線支持部材30を保持させる工程が実行される。この工程では、支持部材装着装置200のステータ10側に、引出線支持部材30を保持させる(図24参照)。
ステップ#108では、引出線支持部材30をステータ10に装着する工程が実行される。この工程では、支持部材装着装置200を、軸方向に沿って降下させて、ステータ10の軸方向上側に再度接近させ、引出線支持部材30をステータ10に装着する。このとき、引出線支持部材30を、引出線21各々を支持部31に収容させて、ステータ10に装着する(図25、図26参照)。
ステップ#109では、支持部材装着装置200を退避させる工程が実行される。この工程では、ステータ10の軸方向上側から、支持部材装着装置200を退避させる。
ステップ#110では、位置決め部材を退避させる工程が実行される。この工程では、ステータ10の軸方向上側から、内側位置決め部材110及び外側位置決め部材120を退避させる。これにより、モータ1の製造方法の、引出線21の位置決めに係る工程と、ステータ10に対する引出線支持部材30の装着に係る工程と、が完了する。
続いて、図4に示した本実施形態のモータ1の製造方法の、個々の工程に関して、図5〜図27を適宜用いて詳細に説明する。
<2−1.ステータの用意工程>
図5は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法におけるステータ10の用意工程を示す平面図である。
図5に示すステータ10は、引出線位置決め装置100の載置台(図示略)の上に配置される。引出線21は、第1直線部21b及び第2直線部21cの成形が完了した状態である。第2直線部21cは、軸方向に沿って上方に向かって、略直線状に延びる。
<2−2.内側位置決め部材の配置工程>
図6は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法で用いる引出線位置決め装置100の挿入部材130の平面図である。図7は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法で用いる引出線位置決め装置100の挿入部材130の部分拡大平面図である。図8、は本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法で用いる引出線位置決め装置100の内側位置決め部材110の位置決め状態を示す挿入部材130の平面図である。図9は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法における内側位置決め部材110の配置工程の第1段階を示す平面図である。図10は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法における内側位置決め部材110の配置工程の第2段階を示す平面図である。
引出線位置決め装置100は、載置台に加えて、図5に示す内側位置決め部材110を有する。
内側位置決め部材110は、引出線21の位置決めの前段階において、ステータ10の径方向外側に配置される。内側位置決め部材110は、例えば4個が設けられる。2個の内側位置決め部材110が、一対の挿入部材130各々に設けられる。すなわち、引出線位置決め装置100では、一対の挿入部材130が2組用いられる。一対の挿入部材130は、移動機構(図示略)によって、引出線21に対して接近、離隔する方向への移動と、挿入部材130の回動と、が可能である。
一対の挿入部材130は、図5及び図6に示すように、所謂鋏形状で構成され、互いが軸方向に沿って延びる支軸131回りに回動可能である。挿入部材130は、鋏の2枚の刃各々に相当する領域を閉じた状態において、ステータ10の径方向に沿って延びる。内側位置決め部材110は、挿入部材130の、ステータ10の径方向内側の先端部に配置される。2個の内側位置決め部材110が、挿入部材130の、鋏の2枚の刃各々に相当する領域に個別に設けられる。内側位置決め部材110は、その径方向外側に配置された支軸131回りに、挿入部材130とともに回転可能である(図8参照)。
4個の内側位置決め部材110は各々、3個の凹部111を個別に有する。凹部111は、内側位置決め部材110を引出線21に対して中心軸CL側に配置した場合の、内側位置決め部材110の、引出線21との対向領域に設けられ、軸方向と交差する方向に沿って引出線21から離れる方向に窪む。凹部111は、引出線21を受け入れ可能な形状、大きさを有する。
凹部111は、引出線21の中心軸CL側から、引出線21に接触可能である。さらに、内側位置決め部材110は、3個の凹部111を有するので、単一で3本の引出線21に、引出線21の中心軸CL側から接触する。単一の内側位置決め部材110に設けられた3個の凹部111によって、軸方向と交差する方向に関して、3本の引出線21の間隔、位置関係が明確に規定される。この構成によれば、12個の凹部111各々を独立させて設けた構成と比較して、部品点数の低減を図ることができる。また、内側位置決め部材110の配置に係る作業性を向上させることが可能である。
内側位置決め部材110は、図6及び図7に示すように、径方向内側位置決め部材110Aと、周方向内側位置決め部材110Bと、を含む。径方向内側位置決め部材110A及び周方向内側位置決め部材110Bは、互いが軸方向に並べて配置される。径方向内側位置決め部材110A及び周方向内側位置決め部材110Bは各々、軸方向と交差する方向に関して、同じ位置に凹部111A、111Bを有する。凹部111は、凹部111A及び凹部111Bを含む。
径方向内側位置決め部材110Aは、挿入部材130と同一部材として構成される。径方向内側位置決め部材110Aは、3個の凹部111Aを有する。凹部111Aは、周方向内側位置決め部材110Bの凹部111Bよりも緩やかな曲面の壁面、例えば円弧形状の壁面を有する。この形状の凹部111Aによって、径方向内側位置決め部材110Aは、引出線21の径方向の位置決めを行う。
周方向内側位置決め部材110Bは、径方向内側位置決め部材110Aの軸方向下面に接触させて、配置される。周方向内側位置決め部材110Bは、3個の凹部111Bを有する。凹部111Bは、径方向内側位置決め部材110Aの凹部111Aよりも急峻な曲面の壁面、例えばV字形状の壁面を有する。この形状の凹部111Bによって、周方向内側位置決め部材110Bは、引出線21の周方向の位置決めを行う。
内側位置決め部材110は、凹部111A、111Bによって、径方向及び周方向において、引出線21の位置決めを行う。径方向内側位置決め部材110Aと周方向内側位置決め部材110Bとを組み合わせることで、引出線21を適正な位置に位置決めすることが可能である。
なお、一対の挿入部材130は、互いが交差して回動するが、交差しない構成であっても良い。一対の挿入部材130は、互いに接触しても良く、非接触であっても良い。また、径方向内側位置決め部材110Aを、挿入部材130の別部材として構成しても良い。そして、周方向内側位置決め部材110Bを、挿入部材130と同一部材として構成しても良い。
内側位置決め部材110の配置工程において、内側位置決め部材110は、図9に示すように、一対の挿入部材130を閉じた状態にして、隣り合う引出線21の間に設けられた隙間Gを通して、引出線21の中心軸CL側に、ステータ10の径方向外側から挿入される。2組の一対の挿入部材130各々が個別に通る2箇所の隙間Gは、中心軸CLに対して点対象となる位置に配置される。2箇所の隙間Gは、一対の挿入部材130が通らない他の隙間よりも、軸方向と交差する方向における幅が広い。
そして、一対の前記挿入部材130は、互いの内側位置決め部材110が、引出線21の中心軸CL側に対して挿入、抜去されるときに、互いが回動されて互いの内側位置決め部材110が接近される。この構成によれば、2個の内側位置決め部材110は、一対の挿入部材130と共に長手方向を略平行にして並べて隣接させることができるため、内側位置決め部材110の小型化を図ることができる。したがって、比較的狭い隣り合う引出線21の間に、内側位置決め部材110を通すことが可能になる。
続いて、内側位置決め部材110は、図10に示すように、一対の挿入部材130の、所謂鋏を開くことで、2個の内側位置決め部材110各々を径方向外側に向けて移動させる。内側位置決め部材110は、3個の凹部111の部分が径方向外側に引出線21に向かって移動する。内側位置決め部材110は、3個の凹部111が各々、引出線21の中心軸CL側から、3本の引出線21に接触する。すなわち、一対の前記挿入部材130は、互いの内側位置決め部材110の、引出線21に対する接触のときに、互いが回動されて互いの内側位置決め部材110が離隔される。この構成によれば、所謂鋏形状で構成された一対の挿入部材130の、鋏の2枚の刃各々に相当する領域を開くことで、引出線21の中心軸CL側における内側位置決め部材110の移動が容易になる。
<2−3.引出線の位置決め工程>
図11は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法で用いる引出線位置決め装置100の外側位置決め部材120の平面図である。図12は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法における引出線21の位置決め工程を示す平面図である。図13は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法における引出線21の位置決め工程を示す切断部縦端面図である。なお、図13は、図12に示すXIII−XIII線における軸方向に沿って切断した部分端面図である。
引出線位置決め装置100は、載置台及び内側位置決め部材110に加えて、図5に示す外側位置決め部材120を有する。
外側位置決め部材120は、引出線21の位置決めの前段階において、ステータ10の径方向外側に配置される。外側位置決め部材120は、内側位置決め部材110と同数の、例えば4個が設けられる。4個の外側位置決め部材120は、周方向に所定間隔で並べて配置される。外側位置決め部材120は、移動機構(図示略)によって、引出線21に対して接近、離隔する方向への移動が可能である。
4個の外側位置決め部材120は各々、3個の凹部121を個別に有する。凹部121は、外側位置決め部材120の、引出線21との対向する領域に設けられ、軸方向と交差する方向に沿って引出線21から離れる方向に窪む。凹部121は、引出線21を受け入れ可能な形状、大きさを有する。
なお、4個の外側位置決め部材120は各々、平面視においてステータ10の径方向に沿って延びる略矩形で構成される。さらに、4個の外側位置決め部材120は各々、ステータ10の周方向におけるその略中央部が、ステータ10の径方向に沿って、引出線21に対して接近、離隔する方向へ移動が可能である。
凹部121は、引出線21の中心軸CLに対する反対側から、引出線21に接触可能である。外側位置決め部材120は、3個の凹部121を有するので、単一で3本の引出線21に、引出線21の中心軸CLに対する反対側から接触する。単一の外側位置決め部材120に設けられた3個の凹部121によって、軸方向と交差する方向に関して、3本の引出線21の間隔、位置関係が明確に規定される。この構成によれば、12個の凹部121各々を独立させて設けた構成と比較して、部品点数の低減を図ることができる。また、外側位置決め部材120の配置に係る作業性を向上させることが可能である。
外側位置決め部材120は、図11に示すように、径方向外側位置決め部材120Aと、周方向外側位置決め部材120Bと、を含む。径方向外側位置決め部材120A及び周方向外側位置決め部材120Bは、互いが軸方向に並べて配置される。径方向外側位置決め部材120A及び周方向外側位置決め部材120Bは各々、軸方向と交差する方向に関して、同じ位置に凹部121A、121Bを有する。凹部121は、凹部121A及び凹部121Bを含む。
径方向外側位置決め部材120Aは、1個の凹部121Aを有する。凹部121Aは、周方向外側位置決め部材120Bの凹部121Bよりも緩やかな曲面の壁面、例えば円弧形状の壁面を有する。この形状の凹部121Aによって、径方向外側位置決め部材120Aは、引出線21の径方向の位置決めを行う。
周方向外側位置決め部材120Bは、径方向外側位置決め部材120Aの軸方向上面に接触させて、配置される。周方向外側位置決め部材120Bは、3個の凹部121Bを有する。凹部121Bは、径方向外側位置決め部材120Aの凹部121Aよりも急峻な曲面の壁面、例えばV字形状の壁面を有する。この形状の凹部121Bによって、周方向外側位置決め部材120Bは、引出線21の周方向の位置決めを行う。
外側位置決め部材120は、凹部121A、121Bによって、径方向及び周方向において、引出線21の位置決めを行う。径方向外側位置決め部材120Aと周方向外側位置決め部材120Bとを組み合わせることで、引出線21を適正な位置に位置決めすることが可能である。
引出線21の位置決め工程において、外側位置決め部材120は、図12に示すように、ステータ10の径方向外側から、中心軸CL側に向けて、引出線21に接近する。そして、外側位置決め部材120は、3個の凹部121が各々、引出線21の中心軸CLに対する反対側から、3本の引出線21に接触する。これにより、12本の引出線21は個別に、内側位置決め部材110の凹部111と、外側位置決め部材120の凹部121と、よって挟まれ、適正な位置に位置決めされる。したがって、引出線位置決め装置100は、引出線21を所定位置に効率良く配列することができ、モータ1の製造を短時間で行うことが可能である。
そして、内側位置決め部材110は、単一で複数の引出線21に、引出線21の中心軸CL側から接触し、外側位置決め部材120は、単一で複数の引出線21に、引出線21の中心軸CLに対する反対側から接触し、それら各々の引出線21の数が同じ3本である。この構成によれば、内側位置決め部材110及び外側位置決め部材120で引出線21を挟む際、引出線21の位置ずれの発生を抑制することが可能である。
内側位置決め部材110の凹部111の開口側と外側位置決め部材120の凹部121の開口側とが軸方向に重なる。凹部111、121は、引出線21の線径に対して開口幅および奥行きを大きくすることで、位置決め前の引出線21が所定位置から比較的大きくずれている場合であっても凹部111、121に収容し易くなる。さらに、凹部111の開口側と凹部121の開口側とが軸方向に重なるようにすることで、凹部111、121で囲まれた領域を縮小でき、引出線21を凹部111、121によって挟持することができる。これにより、位置決め前の引出線21が所定位置から比較的大きくずれている場合でも、精度良く位置ずれを矯正することが可能である。
引出線21の位置決めが完了すると、引出線21に対して、図13に示すように、内側位置決め部材110及び外側位置決め部材120が配置される。内側位置決め部材110と、外側位置決め部材120と、は軸方向の異なる高さに配置される。
この構成によれば、周方向内側位置決め部材110Bの凹部111Bと、周方向外側位置決め部材120Bの凹部121Bと、の窪みの開口幅及び奥行きを大きくすることができる。これにより、位置決め前の引出線21が所定位置から比較的大きくずれている場合でも、引出線21を凹部111B、121Bの内部に収容し易く、引出線21の所定位置への移動が容易になる。また、この構成によれば、内側位置決め部材110と、外側位置決め部材120と、の軸方向と交差する方向における接触を回避することができる。これにより、内側位置決め部材110及び外側位置決め部材120を移動させる機構が配置し易くなる。
さらに、内側位置決め部材110と外側位置決め部材120は、互いに軸方向高さが異なり、且つ平面視において軸方向に重なる。これにより、平面視において凹部111Bと凹部121Bとによって囲まれる閉領域は、内側位置決め部材110と外側位置決め部材120が接近すればする程、小さくすることが可能である。したがって、引出線21を内側位置決め部材110と外側位置決め部材120とで把持することができ、引出線21の位置決め精度を向上させることが可能である。
また、引出線21に対する位置決め状態にある4個の外側位置決め部材120に関して、ステータ10の外縁部の上方において、隣り合う外側位置決め部材120の間に空隙Sが生じる。この空隙Sは平面視において扇形状で構成され、4箇所存在する。4箇所の空隙Sのうち、2箇所の空隙Sには各々、一対の挿入部材130が通り、2箇所の空隙Sには各々、引出線支持部材30の脚部32が位置する。脚部32が位置する空隙Sは、一対の挿入部材130が通る空隙Sと異なるので、引出線位置決め装置100の動作に支障がない。
<2−3−1.引出線の位置決め工程の変形例>
図14は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法における引出線21の位置決め工程の第1変形例を示す切断部縦端面図である。図15は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法における引出線21の位置決め工程の第2変形例を示す切断部縦端面図である。図16は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法における引出線21の位置決め工程の第3変形例を示す切断部縦端面図である。図17は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法における引出線21の位置決め工程の第4変形例を示す切断部縦端面図である。図18は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法における引出線21の位置決め工程の第5変形例を示す切断部縦端面図である。
引出線21の位置決め工程の第1変形例は、引出線21に対して、図14に示すように、内側位置決め部材110と、外側位置決め部材120と、が軸方向の異なる高さに配置される。なお、内側位置決め部材110は、周方向内側位置決め部材110Bのみで構成される。さらに、外側位置決め部材120は、周方向外側位置決め部材120Bのみで構成される。
この構成によれば、部品点数の低減を図ることができる。また、内側位置決め部材110及び外側位置決め部材120の配置スペースが、軸方向において制限される場合に好適である。また、引出線21の軸方向長さが短い場合に好適である。
引出線21の位置決め工程の第2変形例は、引出線21に対して、図15に示すように、内側位置決め部材110と、外側位置決め部材120と、が軸方向の同じ高さに配置される。なお、径方向内側位置決め部材110Aと、周方向外側位置決め部材120Bと、が軸方向の同じ高さに配置される。さらに、周方向内側位置決め部材110Bと、径方向外側位置決め部材120Aと、が軸方向の同じ高さに配置される。
この構成によれば、内側位置決め部材110と、外側位置決め部材120と、によって、軸方向の同じ高さにおいて、引出線21の周りを囲むことができる。これにより、引出線21の位置決め精度を向上させることが可能である。また、この構成によれば、内側位置決め部材110及び外側位置決め部材120の配置スペースが、軸方向において制限される場合に好適である。また、引出線21の軸方向長さが短い場合に好適である。
引出線21の位置決め工程の第3変形例は、引出線21に対して、図16に示すように、内側位置決め部材110と、外側位置決め部材120と、が軸方向の同じ高さに配置される。なお、径方向内側位置決め部材110Aと、周方向外側位置決め部材120Bと、が軸方向の同じ高さに配置される。そして、周方向内側位置決め部材110Bと、径方向外側位置決め部材120Aと、が軸方向の同じ高さに配置される。さらに、径方向内側位置決め部材110A及び周方向外側位置決め部材120Bと、周方向内側位置決め部材110B及び径方向外側位置決め部材120Aと、が軸方向に沿って離隔する。
この構成によれば、引出線21は、軸方向に沿って離隔した2箇所で位置決めが行われる。したがって、引出線21の位置決め精度をより一層向上させることが可能である。
引出線21の位置決め工程の第4変形例は、引出線21に対して、図17に示すように、内側位置決め部材110と、外側位置決め部材120と、が軸方向の同じ高さに配置される。なお、内側位置決め部材110は、径方向内側位置決め部材110Aのみで構成される。さらに、外側位置決め部材120は、周方向外側位置決め部材120Bのみで構成される。
この構成によれば、内側位置決め部材110と、外側位置決め部材120と、によって、軸方向の同じ高さにおいて、引出線21を挟むことができる。これにより、引出線21の位置決め精度を向上させることが可能である。また、部品点数の低減を図ることができる。
引出線21の位置決め工程の第5変形例は、引出線21に対して、図18に示すように、内側位置決め部材110と、外側位置決め部材120と、が軸方向の同じ高さに配置される。なお、内側位置決め部材110は、周方向内側位置決め部材110Bのみで構成される。さらに、外側位置決め部材120は、周方向外側位置決め部材120Bのみで構成される。
この構成によれば、内側位置決め部材110と、外側位置決め部材120と、によって、軸方向の同じ高さにおいて、引出線21の周りを囲むことができる。これにより、引出線21の位置決め精度を向上させることが可能である。また、部品点数の低減を図ることができる。
<2−4.支持部材装着装置の用意工程>
図19は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法で用いる支持部材装着装置200の上方から見た斜視図である。図20は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法で用いる支持部材装着装置200のフローティングプレート202の下方から見た斜視図である。図21は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法で用いる支持部材装着装置200のフローティングプレート202の部分拡大縦断面図である。図22は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法における支持部材装着装置200の用意工程を示す斜視図である。
なお、以下の説明で用いる図面では、引出線位置決め装置100、すなわち内側位置決め部材110及び外側位置決め部材120の描画を省略した。内側位置決め部材110及び外側位置決め部材120は、ステータ10に対する引出線支持部材30の装着が完了するまで、引出線21の位置決めを継続する。
支持部材装着装置200は、図19に示すように、ベース部201と、フローティングプレート202と、保持部203と、吸引部204と、を有する。
ベース部201は、移動機構(図示略)によって支持される。支持部材装着装置200は、移動機構によって、ステータ10に対して接近、離隔する方向への移動が可能である。支持部材装着装置200は、ステータ10の軸方向上側において、軸方向に沿ってステータ10に対して接近、離隔する。
ベース部201は、円形の開口部201aを有する。開口部201aは、径方向の中央部に設けられる。開口部201aは、その内径がステータ10の外径よりも大きく、軸方向に沿ってステータ10を通すことができる。ベース部201には、保持部203が設けられる。ベース部201は、保持部203を介して、フローティングプレート202を支持する。
フローティングプレート202は、ベース部201よりも上方に配置される。フローティングプレート202は、その一部が開口部201aを通してステータ10に対向する。フローティングプレート202は、保持部203を介して、ベース部201に支持される。フローティングプレート202は、保持部203による保持が解除された状態において、軸方向と交差する方向に、ベース部201に対して相対的に移動が可能である。
フローティングプレート202は、図19及び図20に示す複数の貫通孔202aを有する。貫通孔202aは、軸方向に沿って延びる。貫通孔202aは、引出線21と同数、すなわち12個が設けられ、引出線21各々が個別に通る。12個の貫通孔202aは、全体としての位置関係が、軸方向と交差する平面において、後述する引出線支持部材30の支持部31と同じ配列である。貫通孔202aは、上部が円筒状である。貫通孔202aは、引出線支持部材30の支持部31と同様に、円筒を軸方向に沿って割った形状であっても良い。
貫通孔202aは、図20及び図21に示す傾斜部202bを有する。傾斜部202bは、フローティングプレート202の下部であって、貫通孔202aの、引出線21の入り口に設けられる。傾斜部202bは、引出線21の挿入方向の上流側、すなわち軸方向の下側に向かうに従って引出線21の挿入経路が広くなる傾斜で構成される。
保持部203は、ベース部201に設けられる。保持部203は、フローティングプレート202の保持、保持解除が可能である。保持部203による保持状態において、フローティングプレート202は、その移動が阻止される。保持部203による保持解除状態において、フローティングプレート202は、軸方向と交差する方向に自由に移動が可能である。
吸引部204は、フローティングプレート202に設けられる。吸引部204は、フローティングプレート202の下側に、後述する引出線支持部材30を空気圧によって着脱させる機構である。この構成によれば、支持部材装着装置200に対する引出線支持部材30の着脱を容易に行うことが可能である。
支持部材装着装置200の用意工程において、支持部材装着装置200は、図22に示すように、ステータ10の軸方向上側に配置される。なお、図22では描画を省略したが、引出線21は、内側位置決め部材110及び外側位置決め部材120によって位置決めされた状態である。このとき、保持部203は、フローティングプレート202を保持解除状態にする。すなわち、フローティングプレート202は、軸方向と交差する方向に自由に移動が可能である。
<2−5.支持部材装着装置のステータへの接近工程>
図23は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法における支持部材装着装置200のステータ10への接近工程を示す斜視図である。
支持部材装着装置200のステータ10への接近工程において、図22に示す支持部材装着装置200は、移動機構によって、ステータ10に向かって軸方向に沿って降下される。そして、支持部材装着装置200は、図23に示すように、引出線21各々が貫通孔202aに挿入される位置まで、ステータ10に接近する。
支持部材装着装置200がステータ10に隣接するまで、保持部203は、フローティングプレート202を保持解除状態にする。すなわち、フローティングプレート202は、引出線21が貫通孔202aに挿入されるまで、自由に移動が可能である。この構成によれば、引出線21は、内側位置決め部材110及び外側位置決め部材120によって位置決めされているため、支持部材装着装置200が引出線位置決め装置100によって位置決めされた引出線21の位置情報に基づき、フローティングプレート202を制御しながら移動させることが可能である。したがって、引出線21を、貫通孔202aに容易に挿入することが可能である。仮に、引出線21またはフローティングプレート202の少なくとも一方の位置がずれていたとしても、貫通孔202aの傾斜部202bが、引出線21の先端を貫通孔202aの中心にセンタリングし、挿入することができる。また、フローティングプレート202が自由に移動可能に保持されているため、位置ずれがフローティングプレート202の移動可能な範囲内であれば、引出線21を貫通孔202aに容易に挿入することができる。このように、12本の引出線21各々を、互いの微妙な位置ずれを考慮して、フローティングプレート202の貫通孔202aに挿入することができる。また、位置ずれした引出線21を貫通孔202aに通すことによって、引出線21を若干塑性変形させて、引出線21の姿勢を矯正することが可能である。
支持部材装着装置200が、図23に示すように、ステータ10に隣接したとき、保持部203は、フローティングプレート202を保持状態にする。すなわち、フローティングプレート202は、引出線21が貫通孔202aに挿入された後に、保持部203によって保持され、その移動が阻止される。この構成によれば、支持部材装着装置200がステータ10に隣接したとき、12本の引出線21各々を、全体として所定の位置で保持することが可能である。支持部材装着装置200は、引出線21が貫通孔202aに挿入されたときの引出線21の位置情報を記憶する。
<2−6.支持部材装着装置のステータからの離隔工程>
図24は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法における支持部材装着装置200のステータ10からの離隔工程を示す斜視図である。
支持部材装着装置200のステータ10からの離隔工程において、図23に示す支持部材装着装置200は、移動機構によって、ステータ10に対して軸方向に沿って上昇される。そして、支持部材装着装置200は、図24に示すように、引出線21各々が貫通孔202aから外れる位置まで、ステータ10から一旦離隔する。
保持部203は、引き続きフローティングプレート202を保持状態にする。そして、引出線支持部材30が用意される。
引出線支持部材30は、図24に示すように、中心軸が軸方向(上下方向)に延びる環状である。引出線支持部材30は、円形の開口部30aを有する。開口部30aは、径方向の略中央部に設けられる。引出線支持部材30は、複数の支持部31と、複数の脚部32と、を有する。
支持部31は、開口部30aの円周に沿って設けられる。支持部31は、引出線21と同数、すなわち12個が所定の位置に配置される。支持部31は、円筒を軸方向に沿って割った形状である。支持部31は、軸方向に延びる溝状の収容部31aを有する。なお、支持部31は、完全な円筒状に構成しても良い。支持部31は、複数の引出線21各々を個別に収容部31aに収容して支持する。
脚部32は、複数が、引出線支持部材30の下面外周部に設けられる。脚部32は、下方に向かって延びる。脚部32は、インシュレータ12の上部外周部に設けられた溝部12bに嵌合する形状、大きさを有する。
<2−7.引出線支持部材の保持工程>
図25は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法における引出線支持部材30の保持工程を示す斜視図である。
引出線支持部材30の保持工程において、引出線支持部材30は、図25に示すように、支持部材装着装置200のステータ10側に保持される。引出線支持部材30の保持には、フローティングプレート202に設けられた吸引部204が用いられる。
引出線支持部材30は、支持部31の上端の位置を、フローティングプレート202の貫通孔202aの下端の位置に一致させた状態で、吸引部204に吸着されることによって、支持部材装着装置200に保持される。なお、貫通孔202aの下側の内径は、支持部31の収容部31aの下側の大きさよりも大きい。この構成によれば、貫通孔202aへの引出線21の挿入が容易になる。
<2−8.引出線支持部材のステータへの装着工程>
図26は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法における引出線支持部材30のステータ10への装着工程を示す斜視図である。
引出線支持部材30のステータ10への装着工程において、支持部材装着装置200は、図26に示すように、下側に引出線支持部材30を保持した状態で、軸方向に沿って降下され、ステータ10の軸方向上側に再度接近される。引出線支持部材30は、支持部31の収容部31aの位置が、貫通孔202aの位置に一致する。すなわち、12個の支持部31の収容部31aの位置は、12本の引出線21の位置に一致する。
上記の支持部材装着方法によれば、コイル部13から延びる引出線21を支持する引出線支持部材30をステータ10に装着するにあたって、その直前において、引出線位置決め装置100及び支持部材装着装置200を用いて効率良く引出線21の先端部を所定位置に合わせることができ、引出線支持部材30をステータ10に容易に装着することが可能になる。また、引出線支持部材30をステータ10に装着する前に、支持部材装着装置200をステータ10に隣接させる工程を経ることによって、仮に引出線21が大きく位置ずれする等の状態を、引出線支持部材30をステータ10に装着する前に検出することが可能となる。
なお、引出線支持部材30は、引出線21が貫通孔202aに挿入されて、ステータ10から離隔した後の支持部材装着装置200に保持されて、引出線21各々を支持部31に収容させて、ステータ10に装着される。引出線支持部材30は、引出線21が貫通孔202aに挿入されたときに、支持部材装着装置200によって記憶された引出線21の位置情報に基づいて、引出線21が支持部31に収容される。つまり、各引出線21は、引出線支持部材30の装着工程の前に、フローティングプレート202の貫通孔202aを通ることを確認済みであるため、引出線支持部材30をフローティングプレート202と同じ位置に移動させれば、各引出線21を各支持部31に容易に収容することができる。支持部材装着装置200の、引出線21の位置情報に基づけば、各引出線21を各支持部31に対して、より詳細に位置決めして収容することが可能である。例えば、引出線21は、フローティングプレート202の貫通孔202aから外れると、スプリングバックによって引出線21の位置がずれる場合があるが、引出線21の位置情報を記憶しておけば、そのスプリングバックによる位置変動分を考慮して引出線支持部材30の位置を調整することが可能となる。したがって、この構成によれば、引出線支持部材30の支持部31への、引出線21の収容がより一層容易になる。
そして、脚部112が、インシュレータ12の溝部12bに嵌合する。これにより、ステータ10に対する引出線支持部材30の装着が完了する。
<2−9.支持部材装着装置の退避工程>
図27は、本発明の実施形態に係るモータ1の製造方法における支持部材装着装置200の退避工程を示す斜視図である。
支持部材装着装置200の退避工程では、吸引部204による引出線支持部材30の保持が解除される。そして、支持部材装着装置200は、図27に示すように、ステータ10の軸方向上側から、上方に向かって離隔して退避する。
<2−10.位置決め部材の退避工程>
位置決め部材の退避工程では、ステータ10の軸方向上側から、内側位置決め部材110及び外側位置決め部材120が退避する。内側位置決め部材110は、一対の挿入部材130の、所謂鋏形状の領域を閉じた状態にして、隣り合う引出線21の間を通して、引出線21の中心軸CL側から、ステータ10の径方向外側に向かって抜去され、退避される。外側位置決め部材120は、引出線21の中心軸CLに対する反対側から、ステータ10の径方向外側に向かって退避される。
<3−1.引出線位置決め装置の第1変形例>
次に、引出線位置決め装置の第1変形例について説明する。図28は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法で用いる引出線位置決め装置の第1変形例の、引出線の位置決め状態を示す平面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した引出線位置決め装置100と同じであるので、引出線位置決め装置100と共通する構成要素には前と同じ符号または同じ名称を付してその説明を省略する場合がある。
第1変形例の引出線位置決め装置300は、図28に示すように内側位置決め部材110と、外側位置決め部材320と、を有する。
外側位置決め部材320は、4個の内側位置決め部材110とは異なり、3個(3201、3202、3203)が設けられる。3個の外側位置決め部材320は、周方向に所定間隔で並べて配置される。
第1外側位置決め部材3201は、6個の凹部321を有する。第2外側位置決め部材3202及び第3外側位置決め部材3203は各々、3個の凹部321を個別に有する。第2外側位置決め部材3202及び第3外側位置決め部材3203は、周方向において隣り合う。第1外側位置決め部材3201は、第2外側位置決め部材3202及び第3外側位置決め部材3203に対して、中心軸CLを隔てた反対側に配置される。
3個の外側位置決め部材320は各々、平面視においてステータ10の径方向に沿って延びる略矩形で構成される。さらに、3個の外側位置決め部材320は各々、ステータ10の周方向におけるその略中央部が、ステータ10の略径方向に沿って、引出線21に対して接近、離隔する方向へ移動が可能である。これにより、凹部321は、引出線21に、引出線21の中心軸CLに対する反対側から接触可能である。
図28に示すように、引出線21に対する位置決め状態にある3個の外側位置決め部材320に関して、ステータ10の外縁部の上方において、隣り合う外側位置決め部材320の間に空隙Sが生じる。この空隙Sは平面視において扇形状で構成され、3箇所(S1、S2、S3)が存在する。
3箇所の空隙Sのうち、第2外側位置決め部材3202と第3外側位置決め部材3203との間の空隙S3には、引出線支持部材30の脚部32が位置する。一方、第1外側位置決め部材3201と第2外側位置決め部材3202との間の空隙S1、及び第1外側位置決め部材3201と第3外側位置決め部材3203との間の空隙S2には、一対の挿入部材130が通るとともに、引出線支持部材30の脚部32が位置する。
一対の挿入部材130と脚部32とが共存する空隙S1、S2は、一対の挿入部材130の、所謂鋏形状の領域を閉じた状態にしても、或いは開いた状態にしても一対の挿入部材130と脚部32とが接触しない程度の十分な大きさを有する。これにより、引出線支持部材30のステータ10への装着が完了するまでの工程において、引出線位置決め装置100の動作に支障がない。
<3−2.引出線位置決め装置の第2変形例>
次に、引出線位置決め装置の第2変形例について説明する。図29は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法で用いる引出線位置決め装置の第2変形例の、第3内側位置決め部材の挿入前の状態を示す平面図である。図30は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法で用いる引出線位置決め装置の第2変形例の、第3内側位置決め部材の挿入後の状態を示す平面図である。図31は、本発明の実施形態に係るモータの製造方法で用いる引出線位置決め装置の第2変形例の、引出線の位置決め状態を示す平面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した引出線位置決め装置100と同じであるので、引出線位置決め装置100と共通する構成要素には前と同じ符号または同じ名称を付してその説明を省略する場合がある。
第2変形例の引出線位置決め装置400は、図29に示すように内側位置決め部材410と、外側位置決め部材420と、を有する。
内側位置決め部材410は、4個(4101、4102、4103、4104)が設けられる。なお、内側位置決め部材410は、引出線21の位置決めの前段階において、ステータ10の径方向外側に配置される。図29、図30及び図31では、第1内側位置決め部材4101及び第2内側位置決め部材4102が、すでに引出線21に中心軸CL側から接触した状態を描画した。
第1内側位置決め部材4101は、第1挿入部材4301に設けられる。第1挿入部材4301は、ステータ10の略径方向に沿って延びる棒状であって、屈曲部4311において鈍角のV字形状に屈曲した構成を有する。第1内側位置決め部材4101は、第1挿入部材4301の屈曲部4311よりも、ステータ10の径方向内側の先端部に配置される。第1内側位置決め部材4101は、4個の凹部411を有する。第1挿入部材4301は、引出線21に対して接近、離隔する方向への移動が可能である。
第2内側位置決め部材4102は、第2挿入部材4302に設けられる。第2挿入部材4302は、ステータ10の略径方向に沿って延びる棒状であって、屈曲部4312において鈍角のV字形状に屈曲した構成を有する。第2内側位置決め部材4102は、第2挿入部材4302の屈曲部4312よりも、ステータ10の径方向内側の先端部に配置される。第2内側位置決め部材4102は、2個の凹部411を有する。第2挿入部材4302は、引出線21に対して接近、離隔する方向への移動が可能である。
内側位置決め部材410の配置工程において、第1内側位置決め部材4101及び第2内側位置決め部材4102は各々、第1挿入部材4301及び第2挿入部材4302を、隣り合う引出線21の間に設けられた隙間G1を通して、引出線21の中心軸CL側に、ステータ10の径方向外側から挿入される。第1挿入部材4301及び第2挿入部材4302が通る隙間G1は、第1挿入部材4301及び第2挿入部材4302が通らない他の隙間よりも、軸方向と交差する方向における幅が広い。
第1挿入部材4301及び第2挿入部材4302は各々、第1内側位置決め部材4101或いは第2内側位置決め部材4102が、隙間Gよりもステータ10の径方向内側に挿入された後、屈曲部4311、4312の軸線回りに回転される。これにより、第1内側位置決め部材4101及び第2内側位置決め部材4102が各々、中心軸CLに対して径方向外側に向かって移動し、引出線21に、引出線21の中心軸CL側から接触する。なお、第1内側位置決め部材4101と、第2内側位置決め部材4102とは、隙間Gに隣接する引出線21を含み、且つ互いに隙間Gを隔てて反対側の複数の引出線21に、引出線21の中心軸CL側から接触する。
第3内側位置決め部材4103は、第3挿入部材4303に設けられる。第4内側位置決め部材4104は、第4挿入部材4304に設けられる。第3挿入部材4303及び第4挿入部材4304はともに、支持部材440によって支持される。
支持部材440は、ステータ10の略径方向に沿って延びる棒状である。支持部材440は、支軸441と、長穴部442と、を有する。支軸441は、ステータ10の軸方向に沿って延び、その軸線回りに回転可能にして第3挿入部材4303を支持する。長穴部442は、支持部材440が延びる方向に沿って延び、その延伸方向に沿って移動可能にして第4挿入部材4304を支持する。支持部材440は、引出線21に対して接近、離隔する方向への移動が可能である。
第3挿入部材4303は、ステータ10の略径方向に沿って延びる棒状であって、屈曲部4313において鈍角のV字形状に屈曲した構成を有する。第3挿入部材4303は、屈曲部4313が、支軸441を介して回転可能に支持部材440に支持される。第3内側位置決め部材4103は、第3挿入部材4303の屈曲部4313よりも、ステータ10の径方向内側の先端部に配置される。第3内側位置決め部材4103は、2個の凹部411を有する。
第4挿入部材4304は、ステータ10の略径方向に沿って延びる棒状であって、直線状に延びる構成を有する。第4挿入部材4304は、ピン4314を有する。ピン4314は、ステータ10の径方向内側の先端部に設けられ、支持部材440に向かって突出する。第4挿入部材4304は、ピン4314が長穴部442に挿入されて、長穴部442の延伸方向に沿って移動可能に支持部材440に支持される。第4内側位置決め部材4104は、第4挿入部材4304の長手方向の全域にわたって配置される。第4内側位置決め部材4104は、4個の凹部411を有する。
第3挿入部材4303の、ステータ10の径方向内側の最先端、且つ第4挿入部材4304の、ステータ10の径方向外側の最先端には、連結軸432が設けられる。連結軸432は、ステータ10の軸方向に沿って延び、その軸線回りに回転可能にして第3挿入部材4303と第4挿入部材4304とを連結する。
第3挿入部材4303の、支軸441に対してステータ10の径方向外側の領域が、支持部材440から離隔する方向(図29における反時計回り)に向けて回転されると、第3内側位置決め部材4103及び第4内側位置決め部材4104が支持部材440に接近する。第3内側位置決め部材4103及び第4内側位置決め部材4104が支持部材440に隣接すると、第3内側位置決め部材4103、第4内側位置決め部材4104及び支持部材440が直線状に、ステータ10の径方向に沿って延びる。
内側位置決め部材410の配置工程において、第3内側位置決め部材4103及び第4内側位置決め部材4104は各々、図30に示すように、第3内側位置決め部材4103及び第4内側位置決め部材4104を支持部材440に隣接させた状態にして、隣り合う引出線21の間に設けられた隙間G2を通して、引出線21の中心軸CL側に、ステータ10の径方向外側から挿入される。このとき、第4内側位置決め部材4104及び支持部材440の、挿入方向の先端部は、隙間G2の、中心軸CLを隔てて反対側に設けられた隙間G3からステータ10の径方向外側に向かって突出する。隙間G2、G3は、隙間G1を除いて、挿入部材430及び支持部材440が通らない他の隙間よりも、軸方向と交差する方向における幅が広い。なお、隙間G1は、隙間G2、G3よりも幅が広い。
第3内側位置決め部材4103及び第4内側位置決め部材4104は、支持部材440に隣接させることで、ステータ10の軸方向と交差する方向に直線状に並べることができるため、内側位置決め部材410の小型化を図ることができる。したがって、比較的狭い隣り合う引出線21の間に、内側位置決め部材410を通すことが可能になる。
続いて、図31に示すように、第3挿入部材4303の、支軸441に対してステータ10の径方向外側の領域が、支持部材440に接近する方向(図31における時計回り)に向けて回転されると、第3内側位置決め部材4103及び第4内側位置決め部材4104が、中心軸CLに対して径方向外側に向かって移動する。第4内側位置決め部材4104の隙間G3側の先端部は、ピン4314及び長穴部442を介して略径方向に沿って直線的に移動する。第3内側位置決め部材4103及び第4内側位置決め部材4104は、連結軸432の軸線回りに略L字形状に折れ曲がる。これにより、第3内側位置決め部材4103及び第4内側位置決め部材4104は各々、引出線21に、引出線21の中心軸CL側から接触する。
この構成によれば、第3挿入部材4303の、支軸441に対してステータ10の径方向外側の領域を、支持部材440に接近させる方向に向けて回転させることで、第3内側位置決め部材4103及び第4内側位置決め部材4104が、引出線21の中心軸CL側に接近する方向に移動する。反対に、第3挿入部材4303の、支軸441に対してステータ10の径方向外側の領域を、支持部材440に離隔させる方向に向けて回転させることで、第3内側位置決め部材4103及び第4内側位置決め部材4104が、引出線21の中心軸CL側から離隔する方向に移動する。つまり、第3挿入部材4303の、支軸441に対してステータ10の径方向外側の領域を、支持部材440に対して接近及び離隔させることで、第3内側位置決め部材4103及び第4内側位置決め部材4104を容易に移動できる。
外側位置決め部材420は、5個(4201、4202、4203、4204、4205)が設けられる。5個の外側位置決め部材420は、周方向に所定間隔で並べて配置される。なお、外側位置決め部材420は、引出線21の位置決めの前段階において、ステータ10の径方向外側に配置される。図29、図30及び図31では、外側位置決め部材420が、すでに引出線21に中心軸CLに対する反対側から接触した状態を描画した。
第1外側位置決め部材4201、第2外側位置決め部材4202、第3外側位置決め部材4203及び第4外側位置決め部材4204は各々、2個の凹部421を個別に有する。第5外側位置決め部材4205は、4個の凹部421を有する。第1外側位置決め部材4201及び第2外側位置決め部材4202は、第1内側位置決め部材4101に、引出線21を挟んで対向する。第3外側位置決め部材4203は、第2内側位置決め部材4102に、引出線21を挟んで対向する。第4外側位置決め部材4204は、第3内側位置決め部材4103に、引出線21を挟んで対向する。第5外側位置決め部材4205は、第4内側位置決め部材4104に、引出線21を挟んで対向する。
5個の外側位置決め部材420は各々、平面視においてステータ10の径方向に沿って延びる略矩形で構成される。さらに、5個の外側位置決め部材420は各々、ステータ10の周方向におけるその略中央部が、ステータ10の略径方向に沿って、引出線21に対して接近、離隔する方向へ移動が可能である。これにより、凹部421は、引出線21に、引出線21の中心軸CLに対する反対側から接触可能である。
また、第3外側位置決め部材4203及び第4外側位置決め部材4204は各々、切り欠き部422を有する。切り欠き部422は、周方向における2個の凹部421の間に設けられる。切り欠き部422は、第3外側位置決め部材4203及び第4外側位置決め部材4204の、中心軸CLとの対向する領域に設けられ、ステータ10の径方向に沿って中心軸CLから離れる方向(径方向外側)に向かって窪む。切り欠き部422には、引出線支持部材30の脚部32が位置する。
図31に示すように、引出線21に対する位置決め状態にある5個の外側位置決め部材420に関して、ステータ10の外縁部の上方において、隣り合う外側位置決め部材420の間に5箇所の空隙S(S1、S2、S3、S4、S5)が生じる。
5箇所の空隙Sのうち、第1外側位置決め部材4201と第2外側位置決め部材4202との間の空隙S1、及び第4外側位置決め部材4204と第5外側位置決め部材4205との間の空隙S4には、引出線支持部材30の脚部32が位置する。一方、第3外側位置決め部材4203と第4外側位置決め部材4204との間の空隙S3、及び第5外側位置決め部材4205と第1外側位置決め部材4201との間の空隙S5には、支持部材440が通る。さらに、第2外側位置決め部材4202と第3外側位置決め部材4203との間の空隙S2には、第1挿入部材4301及び第2挿入部材4302が通るとともに、引出線支持部材30の脚部32が2個位置する。
第1挿入部材4301及び第2挿入部材4302と2個の脚部32とが共存する空隙S2は、第1挿入部材4301及び第2挿入部材4302が、引出線21の中心軸CL側に対して挿入、抜去されるときに、第1内側位置決め部材4101及び第2内側位置決め部材4102を含めて、脚部32に接触しない程度の十分な大きさを有する。これにより、引出線支持部材30のステータ10への装着が完了するまでの工程において、引出線位置決め装置400の動作に支障がない。
引出線位置決め装置400は、ステータ10における隣り合う引出線21の間の間隙として、2つの間隙が中心軸CLに点対称の関係とならない場合に好適である。
<4.その他>
引出線位置決め装置100は、引出線21の径方向内側および径方向外側の双方から、内側位置決め部材110及び外側位置決め部材120を引出線21に接触させる。これにより、引出線位置決め装置100は、引出線21が径方向内側または径方向外側のいずれに位置ずれしていても、引出線21を所定位置に位置決めすることができる。
さらに、内側位置決め部材110及び外側位置決め部材120は、凹部111、111A、111B、121、121A、121Bが、引出線21に向かって開口する。これにより、引出線位置決め装置100は、引出線21が周方向に位置ずれしていても、凹部111、111A、111B、121、121A、121Bに収容できる範囲において、引出線21を所定位置に位置決めすることができる。
ステータ10に対する引出線支持部材30の装着前及び装着後ともに、引出線位置決め装置100は、環状に配列された軸方向に延びる複数の引出線21の内側から位置決めするための部材の、引出線21の中心軸CL側に対する挿入及び抜去を可能とする要請に対して効果的である。
例えば仮に、引出線支持部材を、ステータの中央孔の軸方向の一方から挿入し、他方にある複数の引出線に対向させようとすると、その引出線支持部材の移動方向が、軸方向と径方向の二方向となる。
これに対して、本実施形態の引出線位置決め装置100は、内側位置決め部材110が軸方向に交差する方向に移動するのみであり、且つステータ10に対して引出線21が位置する側(軸方向上側)に配置する構成である。これにより、引出線位置決め装置100を、単純かつ小型化することができる。
また、図12に示す引出線位置決め装置100は、2組の一対の挿入部材130が、互いに中心軸CLを挟んで対向して配置される。各挿入部材130の内側位置決め部材110は、円周に沿って並んだ複数の引出線21のうち、中心軸CLに対して90度の角度の範囲に配置された引出線21に接触する。この構成によれば、1個の内側位置決め部材110を、90度の角度の範囲に位置する複数の引出線21に対向させることができるため、内側位置決め部材110を単純な構成にすることが可能である。
例えば仮に、引出線位置決め装置は、1個の内側位置決め部材を、円環状態及び直線状態に変更可能な折り畳み式にする構成、1個の内側位置決め部材を、半円状態及び直線状態に変更可能な折り畳み式にしたものを2個使用する構成、等とすることもできる。
さらに、6個の内側位置決め部材を、60度毎に配置する構成もできる。
これらに対して、本実施形態の引出線位置決め装置100は、1個の引出線位置決め部材110を適度な長さにすることができる。さらに、引出線位置決め装置100は、一対の挿入部材130を挿入するための、隣り合う引出線21の間の隙間Gが2箇所であるため、一対の挿入部材130を挿入するための隙間Gの確保が容易である。
また、図5に示すように、隣り合う引出線21の間の隙間のうち、2組の一対の挿入部材130各々が個別に通る2箇所の隙間Gは、一対の挿入部材130が通らない他の隙間よりも、軸方向と交差する方向における幅が広い。つまり、2箇所の隙間Gは、すべての隣り合う引出線21の間の隙間のうち、軸方向と交差する方向における幅が大きい順の上位2箇所に該当する。一対の挿入部材130を挿入、抜去する隙間として、2箇所の隙間Gを選択することで、一対の挿入部材130を容易に挿入、抜去することができる。
なお、図5に示した2箇所の隙間Gは、隣り合う引出線21の、第2直線部21c同士の間の隙間に相当する。仮に、引出線21が、第1直線部21bを有さず、第2直線部21cのみで構成される場合も同じく、挿入部材が挿入、抜去される隙間は、隣り合う第2直線部21c同士の間の隙間に相当する。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、例えばモータのステータの引出線位置決め装置、ステータの製造方法、モータの製造方法、及びモータにおいて利用可能である。
1・・・モータ、2・・・ロータ、3・・・ハウジング、10・・・ステータ、11・・・ステータコア、11a・・・コアバック、11b・・・ティース、11c・・・コアバック、11d・・・溝部、12、12a・・・インシュレータ、12b・・・溝部、13・・・コイル部、14・・・絶縁シート、20・・・分割コアピース、21・・・引出線、21b・・・第1直線部、21c・・・第2直線部、22・・・渡り線、30・・・引出線支持部材、30a・・・開口部、31・・・支持部、31a・・・収容部、32・・・脚部、100・・・引出線位置決め装置、110・・・内側位置決め部材、110A・・・径方向内側位置決め部材、110B・・・周方向内側位置決め部材、111、111A、111B・・・凹部、120・・・外側位置決め部材、120A・・・径方向外側位置決め部材、120B・・・周方向外側位置決め部材、121、121A、121B・・・凹部、130・・・挿入部材、131・・・支軸、200・・・支持部材装着装置、201・・・ベース部、201a・・・開口部、202・・・フローティングプレート、202a・・・貫通孔、202b・・・傾斜部、203・・・保持部、204・・・吸引部、300・・・引出線位置決め装置、320・・・外側位置決め部材、3201・・・第1外側位置決め部材、3202・・・第2外側位置決め部材、3203・・・第3外側位置決め部材、321・・・凹部、400・・・引出線位置決め装置、410・・・内側位置決め部材、4101・・・第1内側位置決め部材、4102・・・第2内側位置決め部材、4103・・・第3内側位置決め部材、4104・・・第4内側位置決め部材、420・・・外側位置決め部材、4201・・・第1外側位置決め部材、4202・・・第2外側位置決め部材、4203・・・第3外側位置決め部材、4204・・・第4外側位置決め部材、4205・・・第5外側位置決め部材、421・・・凹部、422・・・切り欠き部、430・・・挿入部材、4301・・・第1挿入部材、4311・・・屈曲部、4302・・・第2挿入部材、4312・・・屈曲部、4303・・・第3挿入部材、4313・・・屈曲部、4304・・・第4挿入部材、4314・・・ピン、432・・・連結軸、440・・・支持部材、441・・・支軸、442・・・長穴部、CL・・・中心軸、G、G1、G2、G3・・・隙間、S、S1、S2、S3、S4、S5・・・空隙

Claims (15)

  1. 上下方向に延びる中心軸の周りに環状に配置される複数のコイル部と、前記コイル部から軸方向上側に引き出される複数の引出線と、を備えるステータの製造に使用する引出線位置決め装置であって、
    前記引出線の前記中心軸側から、前記引出線に接触可能な内側位置決め部材と、
    前記引出線の前記中心軸に対する反対側から、前記引出線に接触可能な外側位置決め部材と、
    を含む引出線位置決め装置。
  2. 前記内側位置決め部材と前記外側位置決め部材との少なくとも一部が、軸方向において重なる請求項1に記載の引出線位置決め装置。
  3. 前記内側位置決め部材は、前記引出線の径方向の位置決めを行う径方向内側位置決め部材と、前記引出線の周方向の位置決めを行う周方向内側位置決め部材と、の少なくとも一方を含み、
    前記外側位置決め部材は、前記引出線の径方向の位置決めを行う径方向外側位置決め部材と、前記引出線の周方向の位置決めを行う周方向外側位置決め部材と、の少なくとも一方を含む
    請求項1または請求項2に記載の引出線位置決め装置。
  4. 前記内側位置決め部材と、前記外側位置決め部材と、が軸方向の同じ高さに配置される請求項1から請求項3のいずれかに記載の引出線位置決め装置。
  5. 前記内側位置決め部材と、前記外側位置決め部材と、が軸方向の異なる高さに配置される請求項1から請求項3のいずれかに記載の引出線位置決め装置。
  6. 前記径方向内側位置決め部材と、前記周方向外側位置決め部材と、が軸方向の同じ高さに配置され、
    前記周方向内側位置決め部材と、前記径方向外側位置決め部材と、が軸方向の同じ高さに配置される
    請求項3に記載の引出線位置決め装置。
  7. 先端部に前記内側位置決め部材が設けられ、互いが回動可能に連結された一対の挿入部材を有し、
    一対の前記挿入部材は、
    互いの前記内側位置決め部材が、隣り合う前記引出線の間に設けられた隙間を通って、前記引出線の前記中心軸側に対して挿入、抜去されるときに、互いが回動されて互いの前記内側位置決め部材が接近され、
    互いの前記内側位置決め部材の、前記引出線に対する接触のときに、互いが回動されて互いの前記内側位置決め部材が離隔される
    請求項1から請求項6のいずれかに記載の引出線位置決め装置。
  8. 2組の一対の前記挿入部材を有し、
    2組の一対の前記挿入部材が、前記中心軸に対して点対象となる位置に配置された2箇所の前記隙間各々を個別に通る請求項7に記載の引出線位置決め装置。
  9. 2組の一対の前記挿入部材が通る前記隙間は、一対の前記挿入部材が通らない他の前記隙間よりも、軸方向と交差する方向における幅が広い請求項8に記載の引出線位置決め装置。
  10. 前記内側位置決め部材は、単一で複数の前記引出線に、前記引出線の前記中心軸側から接触する請求項1から請求項9のいずれかに記載の引出線位置決め装置。
  11. 前記外側位置決め部材は、単一で複数の前記引出線に、前記引出線の前記中心軸の反対側から接触する請求項1から請求項10のいずれかに記載の引出線位置決め装置。
  12. 前記内側位置決め部材は、単一で複数の前記引出線に、前記引出線の前記中心軸側から接触し、
    前記外側位置決め部材は、単一で複数の前記引出線に、前記引出線の前記中心軸に対する反対側から接触し、
    前記内側位置決め部材が接触する前記引出線の数と、前記外側位置決め部材が接触する前記引出線の数と、が同じである請求項1から請求項11のいずれかに記載の引出線位置決め装置。
  13. 上下方向に延びる中心軸の周りに環状に配置される複数のコイル部と、前記コイル部から軸方向に引き出される複数の引出線と、を備えるステータの製造方法であって、
    請求項1から請求項12のいずれかに記載の引出線位置決め装置を用いてステータを製造するステータの製造方法。
  14. 上下方向に延びる中心軸の周りに環状に配置される複数のコイル部と、前記コイル部から軸方向上側に引き出される複数の引出線と、を備えるステータに、複数の前記引出線各々が収容される複数の保持部を有する引出線支持部材が装着されたモータの製造方法であって、
    前記コイル部と、複数の前記引出線と、を有する前記ステータを用意する工程と、
    請求項1から請求項12のいずれかに記載の引出線位置決め装置を用いて、複数の前記引出線各々を位置決めする工程と、
    位置決めした複数の前記引出線を複数の前記保持部に収容して、前記引出線支持部材を前記ステータに装着する工程と、
    を含むモータの製造方法。
  15. 請求項1から請求項12のいずれかに記載の引出線位置決め装置を用いて製造された前記ステータを有するモータ。
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