JP2017195647A - インシュレータ、ステータ、回転電機及びステータの製造方法 - Google Patents

インシュレータ、ステータ、回転電機及びステータの製造方法 Download PDF

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正季 篠原
Masaki Shinohara
正季 篠原
政洋 湯谷
Masahiro Yutani
政洋 湯谷
隆之 鬼橋
Takayuki Onihashi
隆之 鬼橋
大輔 司城
Daisuke Tsukasaki
大輔 司城
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Abstract

【課題】端末線をインシュレータの溝内に仮固定することにより回転電機の生産性を向上できる、インシュレータ、ステータ、回転電機及びステータの製造方法を提供する。【解決手段】インシュレータ5は、ティース部41を覆ってティース部41とティース部41に巻装されるコイル45とを電気的に絶縁するティース被覆部51と、コイル45の外周側と分割ヨーク部11との間を電気的に絶縁する外鍔52と、コイル45の内周側とティース部41の内側先端から周方向両側に張り出したシュー部41sとの間を電気的に絶縁する内鍔53とからなり、外鍔52および内鍔53のいずれか一方は、コイル45の端末線を挿入するための、径方向に延び、上方が開口する溝52c、52dを有し、溝52c、52dの両側壁部61、62から、互いに周方向に対向して突出する一対の係止突起61b、62bを備える。【選択図】図6

Description

この発明は、インシュレータ、ステータ、回転電機及びステータの製造方法に関するものである。
従来、回転電機のステータは、径方向内側に放射状に延びる複数のティース部を有する環状のステータコアと、各ティース部に巻装されたコイルとを備えている。このようなステータでは、コイルの占積率向上のため、ステータコアを1つのティース部毎に分割して、分割コアとした構造を有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
各分割コアには、その形状に対応した形状の絶縁用のインシュレータが装着されるとともに、各分割コアのティース部には、インシュレータを介してコイルが巻装されている。ところで、上記のようなステータでは、分割コアに巻装したコイルからは、巻き始めの端部(巻始端末線)及び巻き終わりの端部(巻終端末線)がそれぞれ引き出されており、それら巻始端末線及び巻終端末線は、各分割コアを環状に組み立てる作業時に、インシュレータに形成された溝にそれぞれ挿入される。
また、複数の分割コアに連続してコイルを巻装する製造方法では、各分割コア間のコイル同士をつなぐ渡り線部が必要となる。この渡り線も上述の溝に挿入される。
特許文献1のインシュレータの溝には、渡り線と端末線とが緩むことにより保持溝から離脱し、コイルの整列状態が崩れて隣り合うコイル同士が干渉し、分割コアを環状化する際に分割コアの周方向端部同士を当接できない不具合が発生することを防止するために、渡り線及び端末線用の係止突起が設けられている。
特開平2010−110048号公報
特許文献1に記載の係止突起のような、端末線を引っ掛けるだけの係止突起では、端末線を完全にインシュレータに仮固定することができず、分割コアにコイルを巻装して円環状に組み立てる過程において、溝から端末線が外れ易い。一度、端末線が外れると、連鎖してコイルが巻き崩れを起こし、製品の不良率が上がったり、回転電機の生産性を悪化させるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、巻始端末線、巻終端末線のインシュレータの溝内への位置決め作業を容易化でき、更に、ステータの製造工程において各端末線をインシュレータの溝内に仮固定することにより回転電機の生産性を向上できる、インシュレータ、ステータ、回転電機及びステータの製造方法を提供することを目的とする。
この発明に係るインシュレータは、
ティース部と前記ティース部の最外周部から周方向両側へ延びる弧状に形成された分割ヨーク部とからなる、ステータコア用の分割コアに装着する絶縁用のインシュレータであって、
前記インシュレータは、前記ティース部を覆って前記ティース部と前記ティース部に巻装されるコイルとを電気的に絶縁するティース被覆部と、前記コイルの外周側と前記分割ヨーク部との間を電気的に絶縁する外鍔と、
前記コイルの内周側と前記ティース部の内側先端から周方向両側に張り出したシュー部との間を電気的に絶縁する内鍔とからなり、
前記外鍔および前記内鍔のいずれか一方は、前記コイルの端末線を挿入するための、径方向に延び、上方が開口する溝を有し、
前記溝の両側壁部から、互いに周方向に対向して突出する一対の係止突起を備えるものである。
また、この発明に係るステータは、
ティース部と、
前記ティース部の最外周部から周方向両側へ延びる弧状に形成された分割ヨーク部とからなる分割コアを複数個環状に結合したステータコアと、
それぞれの前記分割コアに装着した前記インシュレータと、
前記コイルとを備えたものである。
また、この発明に係る回転電機は、
前記ステータと、
前記ステータを保持するフレームと、
前記ステータの内周面に外周面を対向して回転可能に配設されたロータとからなるものである。
また、この発明に係るステータの製造方法は、
一対の前記係止突起の間を、前記端末線を弾性変形させて軸方向に通過させ、前記端末線を前記溝内に仮固定するものである。
この発明に係るインシュレータ、ステータ、回転電機及びステータの製造方法によれば、巻始端末線、巻終端末線のインシュレータの溝内への位置決め作業を容易化でき、更に、ステータの製造工程において各端末線をインシュレータの溝内に仮固定することにより、コイルの巻き崩れを防止して回転電機の生産性を向上できる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機の上面図である。 この発明の実施の形態1に係るインシュレータを装着した分割コアの斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るインシュレータを装着した分割コアの上面図である。 この発明の実施の形態1に係るインシュレータの斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るインシュレータの上面図である。 図5のA−A線における断面図である。 図6の要部拡大図である。 この発明の実施の形態1に係る他の巻終端末線を保持する状態を示す、インシュレータの溝の断面図である。 巻線装置を、その回転軸方向から見た図である。 巻線装置を、その回転軸に垂直な方向から見た図である。 この発明の実施の形態2に係る上側係止突起と下側係止突起の構成を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る上側係止突起と下側係止突起の構成を示す図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係るインシュレータ、ステータ、回転電機及びステータの製造方法を、図を用いて説明する。なお、本明細書で、特に断り無く「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」、「内周面」、「外周面」、というときは、それぞれ、ステータの「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」、「内周面」、「外周面」をいうものとする。また、この明細書で、特に断り無く「上」、「下」と言うときは、基準となる場所において、軸方向に垂直な面を想定し、その面を境界としてステータの中心点が含まれる側を「下」、その反対を「上」とする。また、高さの高低を比較する場合は、ステータの中心からの距離が長い方を「高い」とする。
図1は、回転電機100の上面図である。
図2は、インシュレータ5を装着した分割コア10の斜視図である。
図3は、インシュレータ5を装着した分割コア10の上面図である。
図4は、インシュレータ5の斜視図である。
図5は、インシュレータ5の上面図である。
図6は、図5のA−A線における断面図である。
回転電機100は、フレーム2と、フレーム2に外周面を嵌合されたステータ4と、ステータ4の内周面に外周面を対向して回転可能に配設されたロータ3とからなる。フレーム2は、中央に円柱状の中空部が形成され、ステータ4の外周面を保持する機能を有する。ロータ3は、円筒状のロータコア30とステータ4と対向配置された図示しない磁石と、ロータコア30の中心に挿通して固定されたシャフト31とを有し、シャフト31は、フレーム2に回転可能に軸支されている。
ステータ4は、ステータコア40とインシュレータ5とコイル45とを有する。ステータコア40は、インシュレータ5によってコイル45と電気的に絶縁されている。ステータコア40は、放射状に設けられコイル45が巻装される複数のティース部41と、その各ティース部41の径方向外側端部を周方向に連結するヨーク部42とを備える。尚、本実施の形態では、ティース部41は、等間隔に12個形成されている。
ステータコア40は、ティース部41を一つずつ備えた複数(本実施形態では12個)の分割コア10から構成されている。分割コア10は、薄板状の鉄心片を軸方向に複数枚積層することによって形成されている。各分割コア10同士は、ティース部41の最外周部から周方向両側へ延びる弧状に形成された分割ヨーク部11の周方向両端部において互いに当接している。分割ヨーク部11の周方向の一端には周方向に突出する凸部11aが形成され、他端には凹部11bが形成されており、一方の凸部11aを隣り合う分割コアの凹部11bに嵌め込むことにより、複数の分割コア10が環状に保持されている。
インシュレータ5は、1個の分割コア10に対して2個、軸方向の両側から装着されている。インシュレータ5は、ティース部41を覆うティース被覆部51と、コイル45の外周側と分割ヨーク部11との間を絶縁する外鍔52と、コイル45の内周側とティース部41の内側先端から周方向両側に張り出したシュー部41Sとの間を絶縁する内鍔53とからなる。なお、本実施の形態では、1つの分割コア10に装着する2つのインシュレータを同型としているが、異なった形状のものを用いてもよい。インシュレータ5は、絶縁性を有する樹脂材(例えばポリフェニレンサルファイド、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタールなど)からなる。
ティース被覆部51は、径方向から見ると略コ字状に形成されていて、ティース部41の軸方向一端面、及びティース部41の周方向両側面を被覆する。内鍔53は上述の絶縁機能の他に、コイル45の径方向内側へのはみ出しを防止する役割をなしている。同様に、外鍔52は、上述の絶縁機能の他に、コイル45の径方向外側へのはみ出しを防止する役割をなしている。
図2に示すように、外鍔52には、周方向端部近傍に溝52cと溝52dとを備える。溝52cは、コイル45の巻始端末線が挿通される溝である。反対側の溝52dは、分割コア10の環状化工程の際にコイル45の巻終端末線を挿通して保持するために使用する溝である。溝52c、52dは、外鍔の内周側から外周側に向かって径方向に形成されるとともに、軸方向の上方は開口するように形成されている。本実施の形態では、溝52c、52dは同形状であるので以下、溝52dを用いてその構成を示す。
図7は、図6の要部拡大図である。
溝52dは、周方向に互いに対向する一対の側壁部61、62と、底部63とからなり、側壁部61、62間にコイル45の巻終端末線6bを保持可能な構成となっている。
側壁部61、62には、互いに周方向に対向して突出する一対の上側係止突起61a、62aと、更にもう一対の下側係止突起61b、62bとが形成されている。上側係止突起61a、62a及び、下側係止突起61b、62bは、突出方向(周方向)において、先端側に向かって次第に細く尖っている。
下側係止突起61bと下側係止突起62bとの間の周方向の間隔L2は、巻終端末線6bの外径D1より小さくなるように設定されている。そして、上側係止突起61aと上側係止突起62aとの間の周方向の間隔L3は、巻終端末線6bの外径D1より大きくなるように形成されている。すなわち、L2<D1<L3とする。これにより、巻終端末線6bは、上側係止突起61a、62aとの間においては、これらと干渉することなく軸方向に通過し、下側係止突起61b、62bとの間を通る際には、弾性変形しながら溝52dの底部63まで挿入され、挿入後は下側係止突起61b、62bと底部63とで挟まれて安定的に保持される。
上側係止突起61a、62aの上側には、巻終端末線6bを溝52d内に案内するための傾斜部61kと62kが形成されている。傾斜部61k、62kは、側壁部61、62の上端に向かうに従って上側係止突起61a、62aから離れるように周方向に湾曲している。これにより、溝52dの開口幅が周方向に拡がるような形状となり、溝52dに巻終端末線6bを挿入する際に、巻終端末線6bが傾斜部61k、62kに沿ってスムーズに案内される。
図8は、他の巻終端末線6b2を保持する状態を示す溝52dの断面図である。
コイル45の巻終端末線6bよりも大きい外径D2を有するコイルの巻終端末線6b2を分割コア10に巻装する場合には、図に示すように、巻終端末線6b2は、上側係止突起61a、62aの下側かつ、下側係止突起61b、62bの上側に、これらの係止突起に挟まれて安定的に保持される。よって、同一のインシュレータを用いて異なった外径を有する二種類のコイルに対して端末線を保持できる。
次に、ステータ4の製造方法について説明する。
図9は、巻線装置70を、その回転軸方向から見た図である。
図10は、巻線装置70を、その回転軸に垂直な方向から見た図である。
巻線装置70は、回転円盤71と、巻線ワーク74を載置するワーク固定台72と、コイル用のワイヤ6を繰り出すノズル73とからなる。
巻線ワーク74は、巻始線把持治具75と、2つの分割コア10(以下、便宜上、分割コア10a、10bとする)と、4つのインシュレータ5を有する。巻始線把持治具75は、二つの分割コア10a、10bによって挟まれるように保持される。巻始線把持治具75は、巻始端末線6aを挟んで把持する機能を有する。
回転円盤71は、図9の矢印方向に回転する。ワーク固定台72は、回転円盤71に固定されており、回転円盤71と同期して回転する。ノズル73からは、コイル45のワイヤ6が引き出されており、回転円盤71の回転と同期して、回転円盤71の軸方向に往復運動する。
巻線ワーク74は、ワーク固定台72に固定される。ノズル73から引き出されたワイヤ6は、まず、巻始線把持治具75によって把持される。この状態で回転円盤71が回転し、これと一体となって巻線ワーク74が回転することで分割コア10a、10bに順にコイル45が巻装される。
次に、更に詳細にコイル45の巻装方法を説明する。
まず、分割コア10aに対して、その積層方向からインシュレータ5を軸方向両側から組み付ける。このとき、インシュレータ5を分割コア10aと樹脂成型金型を用いて一体成型してもよい。同様に、もう一つの分割コア10bに対して、インシュレータ5を2個組み付ける。次に、2つの分割コア10a、10bによって巻始線把持治具75を挟むように固定する。
次に、巻線ワーク74を、回転円盤71に固定されたワーク固定台72に固定する。次に、コイル45の巻始端末線6aを巻始線把持治具75で把持する。
次に、巻始端末線6aを最初にコイル45を巻装する、分割コア10aに取り付けたインシュレータ5の溝52cに上方から挿入する。次に、ワイヤ6を送りだすノズル73を巻線装置70の軸方向に動かしながら、巻線ワーク74を回転させることで、分割コア10aにコイル45を巻装する。コイル45の巻装が終了したら、コイル45の巻終端末線6bをインシュレータ5の溝52dに挿入し、溝52dの下側係止突起61bと下側係止突起62bと、底部63との間に係止する。この時、同時にコイル45の渡線6cが、溝52d内に仮固定される。
次に、渡線6cを引き延ばし、分割コア10bの巻始端末線6aとして次にコイル45を巻装する、分割コア10bに取り付けたインシュレータ5の溝52cに挿入する。次に、ワイヤ6を送りだすノズル73を巻線装置70の軸方向に動かしながら、巻線ワーク74を回転させることで、分割コア10bにコイル45を巻装する。コイル45の巻装が終了したら、コイル45の巻終端末線6bをインシュレータ5の溝52dに挿入し、溝52dの下側係止突起61bと下側係止突起62bと、底部63との間に係止する。
その後、分割コア10aと分割コア10bとを相対的に回動させて、分割コア10aの凸部11aと分割コア10bの凹部11bとを勘合して連結することで、連結コアを得る。この時、下側係止突起61bと下側係止突起62bと底部63とによって、巻始端末線6aは、溝52c内に仮固定されており、巻終端末線6bは、溝52dに仮固定されており、渡線6cは溝52cと溝52dに仮固定されている。したがって、巻装されたコイル45の整列状態を崩さずに分割コア10aと分割コア10bを連結することができ、所定の巻装領域に占めるコイル45の割合が増し、回転電機100の高効率化を実現できる。
このようにして製造した6個の連結コア12を周方向に組付けて連結することで、図1に示す円環状のステータ4が得られる。その後、各巻始端末線6aは溝52cから外され、各巻終端末線6bは、溝52dから外され、それぞれ図示しないプリント基板等に電気的に接続される。次に、ステータ4をフレーム2内に挿入、嵌合し、ステータ4の内側にロータ3を配設することにより回転電機100が得られる。
本実施の形態では、12個の分割コア10から構成されるステータコア40を用いたが、その他の個数の分割コアから構成されるステータコアに変更してもよい。この場合、インシュレータの個数も変更する必要がある。
また、本実施の形態では、二つの分割コア10a、10bにコイル45を連続して巻装しているが、三つ以上の複数の分割コア10を連続して巻装してもよい。
また、本実施の形態では、二つの分割コア10a、10bにコイル45を連続して巻装しているが、分割コア10a、10bに一つずつコイル45を巻装してもよい。
また、本実施の形態では、分割コア10を回転させることでコイル45を巻装しているが、そのほかの巻装方法、例えば、ノズルが分割コア10の周囲を回転することで分割コア10にコイル45を巻装する方法を用いてもよい。
この発明の実施の形態1に係るインシュレータ5、ステータ4、回転電機100及びステータ4の製造方法によれば、巻始端末線6a、巻終端末線6b、渡線6cのインシュレータ5の溝52c、52d内への位置決め、仮固定作業を容易化でき、コイル45の巻き崩れを防止して回転電機100の生産性を向上できる。
なお、本実施の形態では、溝52c、52d内に、軸方向に上側係止突起61a、62aと下側係止突起61b、62bとの、二段の係止突起を設けていたが、溝52c、52d内に軸方向に係止突起を三段以上設けてもよいし、一段でもよい。下側係止突起ほど、係止突起間の間隔が狭くなるように設定することにより、3種類以上の外径のコイルに対応できる。同じインシュレータを使用可能な回転電機のバリエーションが増加し、トータル的に回転電機の製造コストを削減できる。また、本実施の形態では、外鍔52に溝52c、52dを設けたが、内鍔53に設けてもよい。
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2に係るインシュレータ、ステータ、回転電機及びステータの製造方法を説明する。
図11は、本実施の形態に係る上側係止突起261a、262aと、下側係止突起261b、262bの構成を示す図である。図に示すように、各係止突起の周方向先端部を半球状としている。これにより、巻終端末線6bを軸方向に溝252dに挿入する際に、ワイヤ6の絶縁被覆を傷つけることがなく、回転電機100の信頼性を向上できる。
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3に係るインシュレータ、ステータ、回転電機及びステータの製造方法を説明する。
図12は、本実施の形態に係る上側係止突起361a1、361a2と下側係止突起361b1、361b2の構成を示す図であり、溝352dの一方の側壁部61を周方向に見た図である。図12に示すように上側係止突起361a1、361a2を、径方向に2個ずつ並べ、下側係止突起361b1、361b2を、径方向に2個ずつ並べ、更に、上側係止突起361a1、361a2と、下側係止突起361b1、361b2を径方向にずらして配置している。側壁部61に対向する側壁部62側についても同様の配置とする。各係止突起をこのように配置することにより、巻終端末線6bを2個所で仮固定でき、ステータ4の組み立て時にコイル45の整列状態を確実に維持できる。
尚、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
100 回転電機、2 フレーム、3 ロータ、30 ロータコア、31 シャフト、4 ステータ、40 ステータコア、41 ティース部、41S シュー部、
42 ヨーク部、45 コイル、5 インシュレータ、6 ワイヤ、6a 巻始端末線、6b 巻終端末線、6b2 巻終端末線、6c 渡線、
10,10a,10b 分割コア、11 分割ヨーク部、11a 凸部、11b 凹部、12 連結コア、51 ティース被覆部、52 外鍔、
52c,52d,252d,352d 溝、53 内鍔、61,62 側壁部、
61a,62a,261a,361a1 上側係止突起、
61b,62b,261b,361b1 下側係止突起、
61k,62k 傾斜部、63 底部、70 巻線装置、71 回転円盤、
72 ワーク固定台、73 ノズル、74 巻線ワーク、75 巻始線把持治具、
D1 外径、L2,L3 間隔。

Claims (10)

  1. ティース部と前記ティース部の最外周部から周方向両側へ延びる弧状に形成された分割ヨーク部とからなる、ステータコア用の分割コアに装着する絶縁用のインシュレータであって、
    前記インシュレータは、前記ティース部を覆って前記ティース部と前記ティース部に巻装されるコイルとを電気的に絶縁するティース被覆部と、前記コイルの外周側と前記分割ヨーク部との間を電気的に絶縁する外鍔と、
    前記コイルの内周側と前記ティース部の内側先端から周方向両側に張り出したシュー部との間を電気的に絶縁する内鍔とからなり、
    前記外鍔および前記内鍔のいずれか一方は、前記コイルの端末線を挿入するための、径方向に延び、上方が開口する溝を有し、
    前記溝の両側壁部から、互いに周方向に対向して突出する一対の係止突起を備えるインシュレータ。
  2. 前記両側壁部のそれぞれの上端には、前記溝の開口幅を周方向に広げる傾斜部を備える請求項1に記載のインシュレータ。
  3. 前記インシュレータは、
    前記溝の前記両側壁部から、互いに周方向に対向して突出する、軸方向に並んだ複数対の前記係止突起を備え、
    上側の一対の前記係止突起間の間隔は、下側の一対の前記係止突起の間の間隔より大きい請求項1又は請求項2に記載のインシュレータ。
  4. 上側の一対の前記係止突起と、下側の一対の前記係止突起とは、径方向にずらして配置されている請求項3に記載のインシュレータ。
  5. 前記インシュレータは、
    前記溝の両側壁部から、互いに周方向に対向して突出する、径方向に並んだ複数対の前記係止突起を備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のインシュレータ。
  6. 前記係止突起は、周方向先端に向かって細くなるように形成されている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のインシュレータ。
  7. 前記係止突起の先端は、半球状に形成されている請求項1から請求項6のいずか1項に記載のインシュレータ。
  8. ティース部と、
    前記ティース部の最外周部から周方向両側へ延びる弧状に形成された分割ヨーク部とからなる分割コアを複数個環状に結合したステータコアと、
    それぞれの前記分割コアに装着した請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の前記インシュレータと、
    前記コイルとを備えたステータ。
  9. 請求項8に記載のステータと、
    前記ステータを保持するフレームと、
    前記ステータの内周面に外周面を対向して回転可能に配設されたロータとからなる回転電機。
  10. 請求項8に記載のステータの製造方法であって、
    一対の前記係止突起の間を、前記端末線を弾性変形させて軸方向に通過させ、前記端末線を前記溝内に仮固定するステータの製造方法。
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WO2022208965A1 (ja) * 2021-03-29 2022-10-06 三菱電機株式会社 回転電機の固定子、回転電機、回転電機の固定子の製造方法および、回転電機の製造方法
JP7437360B2 (ja) 2021-09-17 2024-02-22 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 電動機及びこの電動機を備えた密閉型電動圧縮機

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