JP5558903B2 - 電機子の製造方法、電機子及びモータ - Google Patents

電機子の製造方法、電機子及びモータ Download PDF

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Description

本発明は、モータの電機子及びその製造方法に関するものである。
従来、モータの電機子は、例えば特許文献1に示すように、円環状部から径方向に延びる複数のティース部を有する電機子コアに樹脂材料等よりなるインシュレータが装着され、電機子コアの各ティース部にはインシュレータの上からコイルが巻回されている。これにより、電機子コアとコイルとがインシュレータによって電気的に絶縁されるようになっている。
このような電機子において、電機子コアのティース部先端が内周側を向く構成のものでは、ティース部にコイルを巻回しにくく占績も低下してしまうため、それらの解決する構成として、電機子コアをティース部毎に分割した構造(分割コア構造)を有するものがある。各分割コアには、その形状に対応した形状のインシュレータが装着され、各分割コアのティース部にはインシュレータを介してコイルが巻装される。そして、隣り合う分割コア同士は、連結部でそれぞれ回動可能に連結されており、その連結構造としては、コア自体に連結部を有するものと、インシュレータに連結部を有するもの(例えば特許文献2参照)とがある。
このような電機子を製造する際には、各分割コアのティース部が互いに平行となるように各分割コアを直線状に配置して、その状態で各分割コアのティース部にコイルの巻線を施した後、ティース部先端が内周側を向くように各分割コアを環状化する。これにより、ティース部にコイルを巻回しやすくなり、コイルの占績率が向上するようになっている。
特開2007−236180号公報 特開2009−278864号公報
しかしながら、上記したような電機子の製造方法において、連結部を分割コア自体に形成した構成では、連結部が磁気抵抗になり、その磁気抵抗の影響を抑えるためには連結部寸法を高精度にする必要が生じるのに加え、コア自体の形状が複雑化するため、その製造が容易でない。このような問題は、連結部をインシュレータに形成した構成では解決できるが、インシュレータが比較的剛性の低い樹脂材料等で成形されることもあって、電機子が小径である場合には特にスペースを十分に確保できないために連結部が小型になり、強度不足となってしまう。
また、1つのティース部につき1本の導線が巻回されて各ティース部にコイルが巻装される構成ではなく、1本の導線を複数のティース部に亘って巻回する構成において、コイル間に掛け渡される導線(渡り線)を、軸方向に延びるインシュレータの渡り線保持壁部の外周面に沿って配置する場合には、分割コアを環状化したときに渡り線が弛んでしまい、その弛んだ部分が外部振動等によって振動して接触不良等の原因となる虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、隣り合う分割コア間を連結するための連結部を分割コア自体又はインシュレータに設ける必要をなすとともに、渡り線の弛みを抑制できる電機子の製造方法及び電機子を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、円弧状をなす分割環状部とその分割環状部から突出するティース部とをそれぞれ有する複数の分割コアを、前記分割環状部が円環状となるように且つ前記ティース部の先端が径方向内側を向くように配置してなる電機子コアと、複数の前記分割コアにそれぞれ装着されたインシュレータと、複数の前記分割コアのティース部に前記インシュレータを介してそれぞれ巻回されたコイルとを備えた電機子の製造方法であって、複数の前記分割コアをそれぞれ保持するための複数の連結保持治具を直線状に配置するとともに、隣り合う前記連結保持治具同士を回動可能に連結する整列工程と、前記整列工程後、前記各連結保持治具に保持され、前記インシュレータを装着済みの前記分割コアに前記コイルを巻回し、前記ティース部よりも径方向外側において軸方向に延びるように前記インシュレータに形成された渡り線保持壁部の外周面に前記コイル間に掛け渡される渡り線を配置する巻回工程と、前記巻回工程後、複数の前記分割コアの分割環状部が連続的に円環状となるように前記連結保持治具を環状化する環状化工程とを備え、周方向に隣り合う前記インシュレータの渡り線保持壁部の間には、前記分割コアが環状化された状態において前記渡り線を径方向外側に押圧する押圧手段が設けられ、前記押圧手段は、前記各インシュレータの渡り線保持壁部の周方向両端部にそれぞれ形成された押圧部であり、前記環状化工程において、前記押圧部を、隣り合う前記インシュレータの前記押圧部と当接させることにより径方向外側に突出するように変形させ、その変形によって前記渡り線を径方向外側に押圧させることを特徴とする。
この発明では、整列工程及び環状化工程の分割コアの保持を連結保持治具で行うため、分割コア自体及びインシュレータに回動連結部を設けなくて済む。そのため、分割コア同士の接触部分での磁気抵抗の低下を小さく抑えることが可能であり、また、分割コアやインシュレータを小型に抑えることが可能となっている。また、インシュレータの渡り線保持壁部の外周に配置された渡り線が押圧手段によって径方向外側に押圧されるため、渡り線に張力が加わり、渡り線の弛みを抑制することができる。その結果、渡り線を振動しにくく構成することができる。
尚、連結保持治具の連結方向のピッチは、環状状態において各分割コア間の周方向の隙間がなくなるよう設定されるのが好ましい。この適正なピッチよりも短いと、分割コアの環状化が困難となり、逆に長いと渡り線が大きく弛んでしまうからである。このように、連結保持治具のピッチを、各分割コア間の周方向の隙間がなくなるように設定した場合が最も渡り線の弛みを抑えることができ、また、押圧手段も小型に抑えることができる。尚、隙間がなくなるようにピッチを設定した場合であっても、連結保持治具と分割コアを直線状に並べた際には隣り合う分割コア間に隙間が生じ、結果として、環状化した際には渡り線の弛みが生じることになるが、本発明では、環状状態において渡り線が押圧部にて径方向外側に押圧されるため、渡り線の弛みを抑制することができる。
この発明では、押圧手段(押圧部)が各インシュレータの渡り線保持壁部と一体に構成されるため、押圧手段を別部材として別途設けずに済む。これにより、部材点数の増加を抑えることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電機子の製造方法において、前記押圧部は、前記各インシュレータの前記渡り線保持壁部の周方向両端部から径方向外側に湾曲するように延びることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電機子の製造方法において、前記インシュレータの渡り線保持壁部の外周面は軸方向から見て円弧状をなし、その外周面の径は電機子の軸線から前記渡り線保持壁部の外周面の周方向中央までの距離よりも大きくなるように設定されたことを特徴とする。
この発明では、環状状態で各インシュレータの渡り線保持壁部の外周面が同一円上に重なる構成に比べて、渡り線保持壁部の周方向両端部が外周側に位置する渡り線に近づくように構成することができる。このため、渡り線保持壁部の周方向両端部とコイル間の渡り線との間の距離を短く構成することが可能となっている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電機子の製造方法において、前記連結保持治具には、該連結保持治具で保持する前記分割コアと当接する当接部が設けられ、該当接部は、前記分割コアの環状状態で周方向に隣り合う前記連結保持治具に保持された前記分割コアとも当接することを特徴とする。
この発明では、整列工程及び環状化工程において、分割コアを連結保持治具にて安定して保持させることができる。
請求項5に記載の発明は、円弧状をなす分割環状部とその分割環状部から突出するティース部とをそれぞれ有する複数の分割コアを、前記分割環状部が円環状となるように且つ前記ティース部の先端が径方向内側を向くように配置してなる電機子コアと、複数の前記分割コアにそれぞれ装着されたインシュレータと、複数の前記分割コアのティース部に前記インシュレータを介してそれぞれ巻回されたコイルとを備えた電機子の製造方法であって、複数の前記分割コアをそれぞれ保持するための複数の連結保持治具を直線状に配置するとともに、隣り合う前記連結保持治具同士を回動可能に連結する整列工程と、前記整列工程後、前記各連結保持治具に保持され、前記インシュレータを装着済みの前記分割コアに前記コイルを巻回し、前記ティース部よりも径方向外側において軸方向に延びるように前記インシュレータに形成された渡り線保持壁部の外周面に前記コイル間に掛け渡される渡り線を配置する巻回工程と、前記巻回工程後、複数の前記分割コアの分割環状部が連続的に円環状となるように前記連結保持治具を環状化する環状化工程とを備え、周方向に隣り合う前記インシュレータの渡り線保持壁部の間には、前記分割コアが環状化された状態において前記渡り線を径方向外側に押圧する押圧手段が設けられ、前記押圧手段は、前記インシュレータとは別部材の渡り線保持部材に形成された押圧部であり、該渡り線保持部材の押圧部を周方向に隣り合う前記インシュレータ間に軸方向から挿入することを特徴とする。
この発明では、整列工程及び環状化工程の分割コアの保持を連結保持治具で行うため、分割コア自体及びインシュレータに回動連結部を設けなくて済む。そのため、分割コア同士の接触部分での磁気抵抗の低下を小さく抑えることが可能であり、また、分割コアやインシュレータを小型に抑えることが可能となっている。また、インシュレータの渡り線保持壁部の外周に配置された渡り線が押圧手段によって径方向外側に押圧されるため、渡り線に張力が加わり、渡り線の弛みを抑制することができる。その結果、渡り線を振動しにくく構成することができる。
尚、連結保持治具の連結方向のピッチは、環状状態において各分割コア間の周方向の隙間がなくなるよう設定されるのが好ましい。この適正なピッチよりも短いと、分割コアの環状化が困難となり、逆に長いと渡り線が大きく弛んでしまうからである。このように、連結保持治具のピッチを、各分割コア間の周方向の隙間がなくなるように設定した場合が最も渡り線の弛みを抑えることができ、また、押圧手段も小型に抑えることができる。尚、隙間がなくなるようにピッチを設定した場合であっても、連結保持治具と分割コアを直線状に並べた際には隣り合う分割コア間に隙間が生じ、結果として、環状化した際には渡り線の弛みが生じることになるが、本発明では、環状状態において渡り線が押圧部にて径方向外側に押圧されるため、渡り線の弛みを抑制することができる。
また、押圧手段(押圧部)が周方向に隣り合うインシュレータ間に挿入される別部材であるため、渡り線を径方向外側に確実に押圧させることが可能となる。
請求項6に記載の発明は、円弧状をなす分割環状部とその分割環状部から突出するティース部とをそれぞれ有する複数の分割コアを、前記分割環状部が円環状となるように且つ前記ティース部の先端が径方向内側を向くように配置してなる電機子コアと、複数の前記分割コアにそれぞれ装着されたインシュレータと、複数の前記分割コアのティース部に前記インシュレータを介してそれぞれ巻回されたコイルとを備えた電機子であって、前記インシュレータに形成された渡り線保持壁部の外周面には、前記コイル間に掛け渡される渡り線が配置され、前記インシュレータの周方向端部において前記渡り線を径方向外側に向けて押圧する押圧手段を備え、前記押圧手段は、前記各インシュレータの渡り線保持壁部の周方向両端部にそれぞれ形成された押圧部であり、前記押圧部は、前記分割コアが環状化された状態において隣り合う前記インシュレータの前記押圧部と当接することで径方向外側に突出変形されたことを特徴とする。
この発明では、インシュレータの渡り線保持壁部の外周に配置された渡り線が押圧手段によって径方向外側に押圧されるため、渡り線に張力が加わり、渡り線の弛みを抑制することができる。その結果、渡り線を振動しにくく構成することができる。
この発明では、押圧手段(押圧部)が各インシュレータの渡り線保持壁部と一体に構成されるため、押圧手段を別部材として別途設けずに済む。これにより、部材点数の増加を抑えることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の電機子において、前記押圧部は、前記各インシュレータの前記渡り線保持壁部の周方向両端部から径方向外側に湾曲するように延びることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、円弧状をなす分割環状部とその分割環状部から突出するティース部とをそれぞれ有する複数の分割コアを、前記分割環状部が円環状となるように且つ前記ティース部の先端が径方向内側を向くように配置してなる電機子コアと、複数の前記分割コアにそれぞれ装着されたインシュレータと、複数の前記分割コアのティース部に前記インシュレータを介してそれぞれ巻回されたコイルとを備えた電機子であって、前記インシュレータに形成された渡り線保持壁部の外周面には、前記コイル間に掛け渡される渡り線が配置され、前記インシュレータの周方向端部において前記渡り線を径方向外側に向けて押圧する押圧手段を備え、前記押圧手段は、前記インシュレータとは別部材の渡り線保持部材に形成された押圧部であり、該渡り線保持部材の押圧部は、周方向に隣り合う前記インシュレータ間に配置されたことを特徴とする。
この発明では、インシュレータの渡り線保持壁部の外周に配置された渡り線が押圧手段によって径方向外側に押圧されるため、渡り線に張力が加わり、渡り線の弛みを抑制することができる。その結果、渡り線を振動しにくく構成することができる。
また、押圧手段(押圧部)が周方向に隣り合うインシュレータ間に挿入される別部材であるため、渡り線を径方向外側に確実に押圧させることが可能となる。
請求項9に記載の発明は、請求項6〜8のいずれか1項に記載の電機子を備えたモータである。
この発明では、小型で信頼性が向上されたモータを提供できる。
従って、上記記載の発明によれば、隣り合う分割コア間を連結するための連結部を分割コア自体又はインシュレータに設ける必要をなすとともに、渡り線の弛みを抑制できる。
本実施形態のモータの断面図。 (a)本実施形態のステータの平面図、(b)同図(a)の一部拡大図。(c)分割コアの周方向端部を示す概略構成図。 インシュレータ装着済みの分割コアの平面図。 本実施形態のステータの製造方法を説明するための平面図。 本実施形態のステータの製造方法を説明するための平面図。 本実施形態のステータの製造方法を説明するための断面図。 別例のステータの製造方法を説明するための平面図。 別例のステータの製造方法を説明するための平面図。 (a)(b)別例のステータの製造方法を説明するための平面図。 本実施形態のステータの製造方法を説明するための平面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に、本実施形態のブラシレスモータ1を示す。ブラシレスモータ1を構成するヨークハウジング2は、有底円筒状をなすとともに、該ヨークハウジング2の内周面には、円筒状のステータ3(電機子)が固定されている。そして、ステータ3の内側にはロータ4が配置されている。
ロータ4を構成する円柱状の回転軸5は、ヨークハウジング2の底部中央に設けられた軸受6aにて軸支されるとともに、該回転軸5には、円筒状のロータコア7が一体回転可能に固定されている。また、ロータコア7の外周面には、所定角度ごとに異なる極性(N極、S極)に着磁されたマグネット8が固着されている。マグネット8は、ステータ3と径方向に対向している。また、ヨークハウジング2の開口端部に形成されたフランジ部2aには、そのヨークハウジング2の開口端部を覆うエンドフレーム9が固定されている。エンドフレーム9の中央部には、回転軸5の基端部を軸支する軸受6bが保持されている。
ステータ3は、電機子コアとしてのステータコア11と、ステータコア11の一部を被覆するインシュレータ12と、ステータコア11に巻装されたコイル13とを有している。ステータコア11は、図2に示すように、軸方向(軸線L方向)から見た形状が略T字形状をなす12個の分割コア21を周方向に連結して円環状に整形して形成されている。各分割コア21は、軸方向から見た形状が円弧状をなす分割環状部22と、該分割環状部22の周方向の中央部から径方向内側に延びるティース部23とから構成されている。そして、ティース部23の先端が径方向に沿って内側を向くように各分割コア21が環状に配置されることで、ステータコア11が構成される。この分割コア21の環状状態において、分割環状部22は円筒状となる。
また、各分割コア21は磁性体からなる板材が積層されて構成されており、分割環状部22の両端部は、図2(c)に示すように、積層された前記板材の組み合わせにより櫛歯状をなしている。そして、分割コア21の環状状態において、周方向に隣り合う分割環状部22の櫛歯状部分同士が噛み合うようになっている。これにより、ステータコア11を分割構造にすることによる磁気低下が小さく抑えられるようになっている。
分割環状部22の径方向外側の側面における周方向の中央部には、軸方向に沿って延びる保持凹部22aが凹設されている。保持凹部22aは、分割環状部22の外周面から径方向内側に延びる入り込む形状をなすとともに、その径方向内側端部から両側に延びており、軸方向から見てT字状をなしている。この保持凹部22aは、ステータ3の製造過程において分割コア21を後述の連結保持治具41に保持させるためのものであるとともに、ヨークハウジング2に対する位置決めの役割をなす。
各分割コア21には、各分割コア21の一部を被覆するインシュレータ12が装着されている。尚、インシュレータ12は、軸方向中間部で2つに分割された構成を有し、その2つで分割コア21を軸方向両側から挟むように装着されるようになっている。
インシュレータ12は、分割コア21のティース部23の軸方向両端面及び周方向両端面を覆うティース被覆部31と、分割環状部22の内周面を覆う内周被覆部32とを有している。前記コイル13は、ティース部23に対してティース被覆部31の上から巻装されている。これにより、コイル13とティース部23との間がティース被覆部31によって、コイル13と分割環状部22との間が内周被覆部32によってそれぞれ電気的に絶縁されている。
インシュレータ12の内周被覆部32からは、コイル13間の渡り線13aの位置保持のための渡り線保持壁部33が延出形成されている。渡り線保持壁部33は、ティース部23よりも径方向外側において軸方向に延びるように形成されている。渡り線保持壁部33の外周面33aは軸方向から見て円弧状をなしており、その渡り線保持壁部33の外周面33aの径R(外周面33aの円弧の中心Pから外周面33aまでの距離)は、ステータ3の軸線Lから渡り線保持壁部33の外周面33aの周方向中央までの距離Dよりも大きく設定されている。これにより、環状状態で各インシュレータ12の渡り線保持壁部33の外周面33aが同一円上に重なる構成に比べて、渡り線保持壁部33の周方向両端部が外周側に位置する渡り線13aに近づくようなっている。このため、渡り線保持壁部33の周方向両端部とコイル13間の渡り線13aとの間の距離を短く構成することが可能となっている。
また、インシュレータ12の渡り線保持壁部33の周方向両端部にはそれぞれ、湾曲形状をなす押圧部34(押圧手段)が形成されている。詳しくは、押圧部34は、渡り線保持壁部33の周方向両端部の径方向内側端部から周方向外側に延びるとともに、そこから径方向外側に湾曲して延びている。また、押圧部34は、渡り線保持壁部33の周方向端部から内周被覆部32の周方向端部に亘って軸方向に沿って形成されている。そして、押圧部34は、分割コア21の環状状態において周方向に隣り合うインシュレータ12の押圧部34と当接することで変形し、径方向外側に突出するようになっている(図2(b)参照)。
また、インシュレータ12の渡り線保持壁部33には、コイル13から引き出された導線をガイドするためのガイド溝35が形成されている(図3参照)。
各ティース部23に巻装されたコイル13は、図2に示すように、U相、V相、W相の3相に分類されてなり、周方向等間隔(本実施形態では90度間隔)のティース部23に巻回された4つのコイル13が同相となっている。そして、各相の4つのコイル13は、一本の導線を90度間隔のティース部23に連続して巻回することで構成されており、同相の各コイル13は直列関係となっている。即ち、同相のコイル13の間には渡り線13aが掛け渡されており、その渡り線13aは各相でそれぞれ3つ形成されている。尚、コイル13を構成する導線の一方の端部13bは、電力供給用として図示しないモータ制御回路に電気的に接続されるとともに、他方の端部13cは各相同士で電気的に接続されて中性点となり、所謂スター結線構造とされている。そして、各相のコイル13に、位相差120度の交流電流を供給することによって、ステータコア11に回転磁界を発生させ、この回転磁界にてロータ4を回転させるようになっている。
次に、ステータ3の製造方法について説明する。
本実施形態では、各分割コア21の整列状態を保持するために複数の連結保持治具41を用いる。図4に示すように、各連結保持治具41は、その両端部にそれぞれ連結部42a,42bを有している。連結保持治具41の一方の連結部42aには円柱状の係合凸部43が、他方の連結部42bには円形の係合孔44がそれぞれ形成されており、連結保持治具41の係合凸部43がそれとは別の連結保持治具41の係合孔44に挿入されることで、連結保持治具41同士が係合孔44及び係合凸部43中心に回動可能に連結されるようになっている。
各連結保持治具41には、その長手方向中央部から幅方向(短手方向)に突出する保持凸部45を有している。保持凸部45は、軸方向(図4中、紙面直交方向)から見て分割コア21の保持凹部22aに対応する形状(前述のT字状)をなしている。そして、保持凸部45と保持凹部22aとの嵌合により、分割コア21が連結保持治具41に対して径方向(連結保持治具41の幅方向)に脱落不能且つ軸方向にスライド可能に保持されるようになっている。尚、連結保持治具41に分割コア21を保持させる際には、分割コア21を軸方向に組み付けるようになっている。
また、連結保持治具41の各連結部42a,42bには、環状状態において内周側に突出する当接部46が形成されている。各当接部46は、当該連結保持治具41で保持する分割コア21の分割環状部22の外周面と当接している。即ち、連結保持治具41は、前記保持凸部45及び各当接部46にて分割コア21を保持するようになっている。環状状態では、連結保持治具41の当接部46は、周方向に隣り合う連結保持治具41で保持する分割コア21の分割環状部22とも当接する。
まず、分割コア21を直線状に整列させるための整列工程を行う(図4参照)。整列工程では、互いに連結された12個の連結保持治具41を直線状に並べた後、各連結保持治具41の保持凸部45にインシュレータ12を装着済みの分割コア21を保持させる。これにより、各分割コア21が連結保持治具41に沿って直線状に整列される。このとき、各ティース部23の長手方向は各分割コア21の整列方向と直交するとともに、各ティース部23は互いに平行をなしている。
次に、各分割コア21のティース部23に、インシュレータ12の上からコイル13を巻回する巻回工程を行う。巻回工程では、コイル13は巻線機(例えばノズル巻き)によって巻回されるとともに、各相の渡り線13aも前記巻線機によってインシュレータ12の渡り線保持壁部33の外周側に取り回されるようになっている。即ち、コイル13の巻回と同時に渡り線13aの取り回しを行い、製造工程が簡素化されている。
その後、直線状に並ぶ連結保持治具41の端のもの(図4において右端の連結保持治具41)から順に分割コア21側に回動させていき、図5に示すように連結保持治具41を環状とし、両端の連結保持治具41の連結部42a,42b同士を連結する(環状化工程)。これにより、各分割コア21が環状に配置されて、その分割環状部22が円環状となり且つティース部23が径方向に沿って内周側に突出するように構成される。この環状化工程において、インシュレータの押圧部34は、周方向に隣り合うもの同士で当接して変形し、その先端が渡り線保持壁部33の外周面33aよりも径方向外側に変形する。そして、突出した押圧部34は渡り線13aを径方向外側に押圧する。これにより、渡り線13aに張力が加わり、弛んでしまうことが抑制されており、渡り線13aが振動しにくくなっている。
尚、連結保持治具41の連結方向のピッチ(係合凸部43の中心から係合孔44の中心までの間隔)は、環状状態において各分割コア21間の周方向の隙間がなくなるよう設定されるのが好ましい。この適正なピッチよりも短いと、分割コア21の環状化が困難となり、逆に長いと渡り線13aが大きく弛んでしまうからである。このように、連結保持治具41のピッチを、各分割コア21間の周方向の隙間がなくなるように設定した場合が最も渡り線13aの弛みを抑えることができ、また、押圧手段も小型に抑えることができる。尚、隙間がなくなるようにピッチを設定した場合であっても、連結保持治具41が外径側で分割コア21が内径側にあるので、これらを直線状に並べた際には隣り合う分割コア21間に隙間が生じ、結果として、環状化した際には渡り線13aの弛みが生じることになる。それを抑えるためにも、本実施形態では、環状状態において押圧部34にて渡り線13aを径方向外側に押圧させるようになっている。
次に、ステータ3をヨークハウジング2に組み付ける組付工程を行う。組付工程では、図6に示すように、連結保持治具41に保持された状態のステータ3をヨークハウジング2の開口端部に配置する。その後、ステータ3を軸方向にスライドさせて連結保持治具41から外すとともに、ヨークハウジング2に圧入する。これにより、ステータ3がヨークハウジング2の内周面に固定されるようになっている。
このようなステータ3の製造方法では、整列工程から環状化工程までの分割コア21の保持を連結保持治具41で行うため、分割コア21自体及びインシュレータ12に回動連結部を設けなくて済む。そのため、分割コア21同士の接触部分での磁気抵抗の低下を小さく抑えることが可能であり、また、分割コア21やインシュレータ12を小型に抑えることが可能となっている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施形態のステータ3の製造方法は、整列工程において、分割コア21を保持する複数の連結保持治具41を直線状に配置し、隣り合う連結保持治具41同士を回動可能に連結する。その後、巻回工程において、各連結保持治具41に保持された分割コア21のティース部23にコイル13を巻回し、コイル13間に掛け渡される渡り線13aをインシュレータ12の渡り線保持壁部33の外周面33aに配置する。その後、環状化工程において、分割コア21の分割環状部が連続的に円環状となるように連結保持治具41を環状化する。つまり、本実施形態のステータ3の製造方法では、整列工程及び環状化工程の分割コア21の保持を連結保持治具41で行うため、分割コア21自体及びインシュレータ12に回動連結部を設けなくて済む。そのため、分割コア21同士の接触部分での磁気抵抗の低下を小さく抑えることが可能であり、また、分割コア21やインシュレータ12を小型に抑えることが可能となっている。また、本実施形態では、周方向に隣り合うインシュレータ12の渡り線保持壁部33の間には、分割コア21が環状化された状態において渡り線13aを径方向外側に押圧する押圧部34が設けられる。これにより、インシュレータ12の渡り線保持壁部33の外周に配置された渡り線13aが押圧部34によって径方向外側に押圧されるため、渡り線13aに張力が加わり、渡り線13aの弛みが抑制することができる。その結果、渡り線13aを振動しにくく構成することができる。
(2)本実施形態では、押圧部34は各インシュレータ12の渡り線保持壁部33の周方向両端部にそれぞれ形成される。そして、環状化工程においては、押圧部34を、隣り合うインシュレータ12の押圧部34と当接させることにより径方向外側に突出するように変形させ、その変形によって渡り線13aを径方向外側に押圧させる。即ち、渡り線13aを径方向外側に押圧するための押圧部34が各インシュレータ12の渡り線保持壁部33と一体に構成されるため、押圧部34を別部材として別途設けずに済む。これにより、部材点数の増加を抑えることができる。
(3)本実施形態では、インシュレータ12の渡り線保持壁部33の外周面33aは軸方向から見て円弧状をなし、その外周面33aの径は電機子の軸線から渡り線保持壁部33の外周面33aの周方向中央までの距離よりも大きくなるように設定される。これにより、環状状態で各インシュレータ12の渡り線保持壁部33の外周面33aが同一円上に重なる構成に比べて、渡り線保持壁部33の周方向両端部が外周側に位置する渡り線13aに近づくように構成することができる。このため、渡り線保持壁部33の周方向両端部とコイル13間の渡り線13aとの間の距離を短く構成することが可能となる。
(4)本実施形態では、連結保持治具41には、該連結保持治具41で保持する分割コア21と当接する当接部が設けられ、該当接部は、分割コア21の環状状態で周方向に隣り合う連結保持治具41に保持された分割コア21とも当接する。これにより、整列工程及び環状化工程において、分割コア21を連結保持治具41にて安定して保持させることができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、押圧部34の形状は構成に応じて適宜変更してもよい。
また、上記実施形態では、渡り線13aを径方向外側に押圧する押圧部34をインシュレータ12に形成したが、特にこれに限定されるものではなく、例えば図7〜10に示すように、押圧部34をインシュレータ12とは別部材の渡り線保持部材51を設けてもよい。図7に示すように、各インシュレータ12の渡り線保持壁部33には、上記実施形態の押圧部34が形成されない構成となっている。各分割コア21は、上記実施形態と略同様の環状化工程を経て環状化され、その後、図8に示す渡り線保持部材51が軸方向から組み付けられる。
図8〜図10に示すように、渡り線保持部材51は、軸方向から見てステータ3と略同サイズをなす円環状の円板部52を有し、円板部52からはそれぞれ複数の内側押圧部53と外側押圧部54とが軸方向に沿って延出されている。内側押圧部53は、図9(a)に示すように、円柱状をなすとともにそれぞれ同一円上に設けられている。内側押圧部53は、周方向に隣り合うインシュレータ12の渡り線保持壁部33の間に挿入され、渡り線13aを径方向外側に押圧するようになっている。尚、各内側押圧部53の先端部には、図9(b)に示すように、略T字状の固定部53aが形成されている。この固定部53aは、隣り合うインシュレータ12の内周被覆部32の間の略T字状の空間に圧入され、これにより、内側押圧部53がステータ3に対して固定されるようになっている。
外側押圧部54は、図9(a)に示すように、それぞれ同一円上に設けられている。また、外側押圧部54は、内側押圧部53よりも径方向外側に設けられるとともに、周方向において各内側押圧部53の間に設けられている。外側押圧部54は、各分割コア21の保持凹部22aにそれぞれ圧入され、これによりステータコア11(分割コア21)に対して固定されている。この外側押圧部54は、渡り線13aにおける各内側押圧部53の間の位置を、径方向内側に押圧するようになっている。このように、渡り線13aが渡り線保持部材51の内側押圧部53及び外側押圧部54により保持されているため、渡り線13aが弛んでしまうことが抑制され、その結果、振動しにくくなっている。また、このような構成では、押圧手段としての内側押圧部53がインシュレータ12とは別部材からなるため、渡り線13aを径方向外側に確実に押圧させることが可能となる。
尚、図8〜図10に示す例では、渡り線保持部材51は内側押圧部53と外側押圧部54を両方備えたが、特にこれに限定されるものではなく、外側押圧部54を備えずに内側押圧部53のみを備える構成としてもよい。
・上記実施形態では、保持凹部22a及び保持凸部45の形状は軸方向から見て略T字に形成されたが、特にこれに限定されるものではなく、先端部(径方向内側端部)に向かうにつれて周方向幅が広がる例えば三角形状としてもよい。
・上記実施形態では、連結保持治具41を直線状に並べた後、各連結保持治具41の保持凸部45に分割コア21を保持させるが、各連結保持治具41に分割コア21を保持させた後に、その連結保持治具41を互いに連結して直線状に並べてもよい。
・上記実施形態では、12個の分割コア21でステータコア11が構成されたが、特にこれに限定されるものではなく、分割コア21の個数は適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、三相のコイル13がスター結線で構成されたが、デルタ結線としてもよい。
3…ステータ(電機子)、11…ステータコア(電機子コア)、12…インシュレータ、13…コイル、13a…渡り線、21…分割コア、22…分割環状部、23…ティース部、33…渡り線保持壁部、33a…外周面、34…押圧手段としての押圧部、41…連結保持治具、46…当接部、51…渡り線保持部材、53…押圧手段としての内側押圧部、D…軸線から渡り線保持壁部の外周面の周方向中央までの距離、L…軸線、R…渡り線保持壁部の外周面の径。

Claims (9)

  1. 円弧状をなす分割環状部とその分割環状部から突出するティース部とをそれぞれ有する複数の分割コアを、前記分割環状部が円環状となるように且つ前記ティース部の先端が径方向内側を向くように配置してなる電機子コアと、
    複数の前記分割コアにそれぞれ装着されたインシュレータと、
    複数の前記分割コアのティース部に前記インシュレータを介してそれぞれ巻回されたコイルとを備えた電機子の製造方法であって、
    複数の前記分割コアをそれぞれ保持するための複数の連結保持治具を直線状に配置するとともに、隣り合う前記連結保持治具同士を回動可能に連結する整列工程と、
    前記整列工程後、前記各連結保持治具に保持され、前記インシュレータを装着済みの前記分割コアに前記コイルを巻回し、前記ティース部よりも径方向外側において軸方向に延びるように前記インシュレータに形成された渡り線保持壁部の外周面に前記コイル間に掛け渡される渡り線を配置する巻回工程と、
    前記巻回工程後、複数の前記分割コアの分割環状部が連続的に円環状となるように前記連結保持治具を環状化する環状化工程と
    を備え、周方向に隣り合う前記インシュレータの渡り線保持壁部の間には、前記分割コアが環状化された状態において前記渡り線を径方向外側に押圧する押圧手段が設けられ
    前記押圧手段は、前記各インシュレータの渡り線保持壁部の周方向両端部にそれぞれ形成された押圧部であり、
    前記環状化工程において、前記押圧部を、隣り合う前記インシュレータの前記押圧部と当接させることにより径方向外側に突出するように変形させ、その変形によって前記渡り線を径方向外側に押圧させることを特徴とする電機子の製造方法。
  2. 請求項1に記載の電機子の製造方法において、
    前記押圧部は、前記各インシュレータの前記渡り線保持壁部の周方向両端部から径方向外側に湾曲するように延びることを特徴とする電機子の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の電機子の製造方法において、
    前記インシュレータの渡り線保持壁部の外周面は軸方向から見て円弧状をなし、その外周面の径は電機子の軸線から前記渡り線保持壁部の外周面の周方向中央までの距離よりも大きくなるように設定されたことを特徴とする電機子の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電機子の製造方法において、
    前記連結保持治具には、該連結保持治具で保持する前記分割コアと当接する当接部が設けられ、該当接部は、前記分割コアの環状状態で周方向に隣り合う前記連結保持治具に保持された前記分割コアとも当接することを特徴とする電機子の製造方法。
  5. 円弧状をなす分割環状部とその分割環状部から突出するティース部とをそれぞれ有する複数の分割コアを、前記分割環状部が円環状となるように且つ前記ティース部の先端が径方向内側を向くように配置してなる電機子コアと、
    複数の前記分割コアにそれぞれ装着されたインシュレータと、
    複数の前記分割コアのティース部に前記インシュレータを介してそれぞれ巻回されたコイルとを備えた電機子の製造方法であって、
    複数の前記分割コアをそれぞれ保持するための複数の連結保持治具を直線状に配置するとともに、隣り合う前記連結保持治具同士を回動可能に連結する整列工程と、
    前記整列工程後、前記各連結保持治具に保持され、前記インシュレータを装着済みの前記分割コアに前記コイルを巻回し、前記ティース部よりも径方向外側において軸方向に延びるように前記インシュレータに形成された渡り線保持壁部の外周面に前記コイル間に掛け渡される渡り線を配置する巻回工程と、
    前記巻回工程後、複数の前記分割コアの分割環状部が連続的に円環状となるように前記連結保持治具を環状化する環状化工程と
    を備え、周方向に隣り合う前記インシュレータの渡り線保持壁部の間には、前記分割コアが環状化された状態において前記渡り線を径方向外側に押圧する押圧手段が設けられ、
    前記押圧手段は、前記インシュレータとは別部材の渡り線保持部材に形成された押圧部であり、該渡り線保持部材の押圧部を周方向に隣り合う前記インシュレータ間に軸方向から挿入することを特徴とする電機子の製造方法。
  6. 円弧状をなす分割環状部とその分割環状部から突出するティース部とをそれぞれ有する複数の分割コアを、前記分割環状部が円環状となるように且つ前記ティース部の先端が径方向内側を向くように配置してなる電機子コアと、
    複数の前記分割コアにそれぞれ装着されたインシュレータと、
    複数の前記分割コアのティース部に前記インシュレータを介してそれぞれ巻回されたコイルとを備えた電機子であって、
    前記インシュレータに形成された渡り線保持壁部の外周面には、前記コイル間に掛け渡される渡り線が配置され、
    前記インシュレータの周方向端部において前記渡り線を径方向外側に向けて押圧する押圧手段を備え
    前記押圧手段は、前記各インシュレータの渡り線保持壁部の周方向両端部にそれぞれ形成された押圧部であり、
    前記押圧部は、前記分割コアが環状化された状態において隣り合う前記インシュレータの前記押圧部と当接することで径方向外側に突出変形されたことを特徴とする電機子。
  7. 請求項6に記載の電機子において、
    前記押圧部は、前記各インシュレータの前記渡り線保持壁部の周方向両端部から径方向外側に湾曲するように延びることを特徴とする電機子。
  8. 円弧状をなす分割環状部とその分割環状部から突出するティース部とをそれぞれ有する複数の分割コアを、前記分割環状部が円環状となるように且つ前記ティース部の先端が径方向内側を向くように配置してなる電機子コアと、
    複数の前記分割コアにそれぞれ装着されたインシュレータと、
    複数の前記分割コアのティース部に前記インシュレータを介してそれぞれ巻回されたコイルとを備えた電機子であって、
    前記インシュレータに形成された渡り線保持壁部の外周面には、前記コイル間に掛け渡される渡り線が配置され、
    前記インシュレータの周方向端部において前記渡り線を径方向外側に向けて押圧する押圧手段を備え、
    前記押圧手段は、前記インシュレータとは別部材の渡り線保持部材に形成された押圧部であり、該渡り線保持部材の押圧部は、周方向に隣り合う前記インシュレータ間に配置されたことを特徴とする電機子。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の電機子を備えたことを特徴とするモータ。
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