JP5563315B2 - 電機子及びブラシレスモータ - Google Patents

電機子及びブラシレスモータ Download PDF

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Description

本発明は、電機子及びブラシレスモータに関するものである。
従来、ブラシレスモータの電機子としてのステータは、径方向に延びるティース部と、ティース部の軸方向両端面及び周方向両端面を被覆するティース被覆部を有するインシュレータと、インシュレータのティース被覆部に巻回された複数層からなるコイルとを備えている(例えば、特許文献1参照)。コイルは、ティース被覆部と接触する第1層目から引き出し線が引き出されており、その引き出し線は、電源供給用の電源側端子に接続されるようになっている。
特開2005−269875号公報
ところで、上記のような電機子では、引き出し線はコイルの第1層目から引き出されているため、引き出し線の根本部分は第1層目及び第2層目のコイル線と接触している。このため、コイル側の振動によって引き出し線には、第1層目及び第2層目のコイル線からの引張、圧縮、曲げ等の大きな力が掛かり、引き出し線が損傷してしまう虞があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、コイルの第1層目から引き出された引き出し線の損傷を抑制することができる電機子及びブラシレスモータを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、径方向に延びるティース部と、前記ティース部の軸方向両端面及び周方向両端面を被覆するティース被覆部を有するインシュレータと、前記インシュレータのティース被覆部に巻回された複数層からなるコイルとを備え、前記コイルにおいて前記ティース被覆部と接触する第1層目から引き出された引き出し線が電源側端子に接続される電機子であって、前記インシュレータには、前記ティース被覆部の周方向一側面からのみ周方向に突出し、前記引き出し線の根本部分を前記コイルの第1層目よりも上層側に案内するための突出案内部が形成され、前記コイルは、前記突出案内部から前記ティース被覆部に巻回され、該コイルの第1層目のコイル線及び該コイルの第2層目以降のコイル線が前記ティース被覆部の周方向一側面において前記引き出し線の根本部分と接触しないように巻回されたことを特徴とする。
この発明では、引き出し線の根本部分が突出案内部によりコイルの第1層目よりも上層側に案内されるとともに、第2層目以降のコイル線と接触しないように構成される。これにより、引き出し線の根本部分が第1層目及び第2層目以降のコイル線と接触しないように構成されるため、コイル側の振動によって生じるコイル線と引き出し線との接触が抑制される。このため、コイル線との接触により該引き出し線が受ける引張、圧縮、曲げ等の力を抑制でき、その結果、引き出し線の損傷を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電機子において、前記突出案内部は、前記ティース被覆部の周方向一側部おいて巻き始めのコイル線と当接する部分を前記ティース被覆部の他の部分よりも肉厚とした形状をなすことを特徴とする。
この発明では、ティース被覆部の巻き始めのコイル線と当接する部分を肉厚とすることで、引き出し線の根本部分が第1層目及び第2層目以降のコイル線と接触しないように構成することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電機子において、前記突出案内部から前記ティース被覆部における軸方向の反引き出し部側の端面にかけての角部の曲率半径が、前記突出案内部以外の前記ティース被覆部の周方向側部から該ティース被覆部の軸方向端面にかけての角部の曲率半径よりも大きく設定されたことを特徴とする。
この発明では、コイル線をティース被覆部に巻き始める際の最初のカーブ部分は、コイルの引き出し線が電源側端子と接続されるために、コイル線の他のカーブ部分に比べコイル側の振動にて大きな応力が掛かり易い箇所であるが、そのコイル線の最初のカーブ部分の曲率半径がコイル線の他のカーブ部分の曲率半径よりも大きくなるため、コイル線の最初のカーブ部分に掛かる応力を抑えることが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電機子において、前記突出案内部には、前記コイル線を保持するための保持凹部が形成されたことを特徴とする。
この発明では、突出案内部の保持凹部により巻き始めのコイル線が保持されるため、突出案内部からのコイル線の脱落を抑制することが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電機子において、前記インシュレータには、前記保持凹部と周方向に対向し該保持凹部に保持された前記コイル線と周方向に係合する第1係合部と、前記保持凹部に保持された前記コイル線と径方向に係合する第2係合部とが形成されたことを特徴とする。
この発明では、第1及び第2係合部によって突出案内部からのコイル線の脱落をより抑制することが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電機子を備えたことを特徴とするブラシレスモータである。
この発明では、電機子のコイルの第1層目から引き出された引き出し線の損傷が抑制されたブラシレスモータを提供することができる。
従って、上記記載の発明によれば、コイルの第1層目から引き出された引き出し線の損傷を抑制することができる。
本実施形態のブラシレスモータの断面図である。 本実施形態のステータを示す平面図である。 (a)は、突出案内部を説明するための平面図であり、(b)は、同図(a)におけるA−A断面図である。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示す本実施形態のブラシレスモータ1は、例えば車両用エンジンのバルブタイミング可変装置に用いられるものである。ブラシレスモータ1のハウジング2は略有底円筒状に形成され、そのハウジング2内には、円環状のステータ3(電機子)と、該ステータ3の内側に配置されたロータ4とが設けられている。そして、そのハウジング2の開口部を塞ぐようにエンドフレーム5が設けられている。
ステータ3は、ハウジング2の内周面に圧入固定されている。底部2aとエンドフレーム5とにより挟持されている。ステータ3の内側において回転可能に支持されたロータ4は、円板状のコアシートを複数枚積層してなるロータコア10を備え、そのロータコア10の外周面にはマグネット11が固定されている。ロータコア10の中央部には、貫通孔10aが設けられ、その貫通孔10aに回転軸12が嵌入されている。これにより、ロータコア10と回転軸12とは、一体回転可能に固定されるようになっている。尚、ロータコア10は、回転軸12に直接固定されているが、ロータコア10と回転軸12との間に係合部材を介在させて固定してもよい。
回転軸12は、ハウジング2及びエンドフレーム5にそれぞれ設けられた軸受13,14によって回転可能に支持されている。詳しくは、エンドフレーム5の中央部分には軸受収容部5aが設けられており、その軸受収容部5aの内周面に弾性部材(図示略)を介して軸受14の外輪が固定され、軸受14の内輪は回転軸12に固定されている。尚、回転軸12の基端部は、エンドフレーム5と直接当接しないように構成されている。また、軸受14の外輪とエンドフレーム5の軸受収容部5aとの間に弾性部材を介在させることにより、ロータ4からエンドフレーム5への振動の伝達が抑制されるようになっている。
また、ハウジング2の底部2aの中央部分にも軸受収容部2bが設けられており、その軸受収容部2bの内周面に軸受13の外輪が固定され、軸受13の内輪は回転軸12に固定されている。この軸受13によって回転軸12の軸方向中間部が回転可能に支持されている。尚、軸受収容部2bにおいて軸受13の外部側には、その軸受収容部2bと回転軸12との隙間をシールするオイルシール16が設けられている。
ロータ4におけるロータコア10よりもエンドフレーム5側には、リング状のセンサマグネット17が該ロータ4と一体回転可能に設けられている。センサマグネット17は、ロータ4の回転位置を検出するために設けられるものであり、該センサマグネット17にはN極とS極が所定角度毎に交互に設けられている。
図2及び図3(a)(b)に示すように、ステータ3は、複数(本実施形態では12個)のティース部20を有するステータコア21と、ステータコア21に装着されたインシュレータ22と、各ティース部20にインシュレータ22を介して巻回されたコイル23とを備えている。
ステータコア21は、ステータ3の外周円筒部3aに対応する円環状のベース部24(図3(a)参照)を有している。各ティース部20は、ベース部24の周方向等間隔の位置から径方向の内周側に延びており、各ティース部20の先端部(内周側端部)は、その周方向幅が拡がる形状をなしている。尚、ステータコア21は、板状のコアシートが軸方向に複数枚積層されて構成されている。また、ティース部20は、断面矩形状をなしている(図3(b)参照)。
インシュレータ22は、図3(a)(b)に示すように、ステータコア21のベース部24を被覆するベース被覆部31と、ベース被覆部31から径方向に延出されてティース部20を被覆するティース被覆部32とを有している。ベース被覆部31は、図1に示すように、軸方向両側に延出されている。
ティース被覆部32は、図3(b)に示すように、ティース部20の軸方向両端面をそれぞれ被覆する上部32a及び下部32bと、ティース部20の周方向両端面をそれぞれ被覆する第1側部32c及び第2側部32dとを有している。また、ティース被覆部32は、ティース部20の先端面を被覆しておらず、そのティース部20の先端面はティース被覆部32から露出されてロータ4と径方向に対向するようになっている(図1参照)。尚、インシュレータ22は、図3(b)に示すように、軸方向の中央部分で分割されている。
各ティース部20には、インシュレータ22のティース被覆部32の上からコイル23が巻回されている。コイル23は、そのコイル軸が径方向を向くように巻回されるとともに、複数層(本実施形態では2層)で構成されている。
インシュレータ22のティース被覆部32の第1及び第2側部32c,32dにはそれぞれ、軸方向に沿って延びるとともに径方向に並ぶ複数のガイド溝33が形成されている。ガイド溝33は、コイル23の第1層目(第1層コイル線41)の整列状態を保持させるためのものである。つまり、ガイド溝33に保持された第1層コイル線41は、径方向に並んで整列されるようになっている。また、コイル23の第2層目(第2層コイル線42)は、第1層コイル線41上に巻回されるとともに、第1層コイル線41における径方向に隣り合う線材間に形成される窪み部分にてガイドされて整列状態を保持されるようになっている。
ここで、コイル23は、図2に示すように、U相、V相、W相の3相に分類されてなり、周方向等間隔のティース部20に巻回された4つのコイル23が同相となっている。そして、各相の4つのコイル23は、断面円状の一本の導線(コイル線)で構成されている。U相のコイル23は、始めにティース部20aから巻回され、その後、ティース部20aにおける巻き終わりのコイル線が反時計回りに2つおきのティース部20に順次巻回される。そして、巻き終わりのティース部20eからはコイル線の端部23eが引き出されるとともに、その端部23eはインシュレータ22のベース被覆部31に設けられた中性点ターミナル34に電気的に接続されるようになっている。
V相及びW相のコイル23においても同様に巻回されている。V相のコイル23の巻き始めは、U相のコイル23の巻き始めのティース部20aの反時計回り側の隣のティース部20bであり、W相のコイル23の巻き始めはまたその隣のティース部20cとなっている。各相の巻き始め及び巻き終わりのコイル23は、それぞれ周方向に3つ並ぶように構成されている。また、U相・V相・W相のコイル23の巻き終わりの端部23eは、それぞれ中性点ターミナル34に電気的に接続されている。そして、各相の巻き始めのコイル23からは、コイル線の端部(引き出し線23s)が引き出されている。
ここで、各相のコイル23の巻き始めのティース部20a〜20cについての構成を図3(a)(b)に従って説明する。ティース部20a〜20cを被覆するティース被覆部32の第1側部32cには、突出案内部35が形成されている。突出案内部35は、径方向外側端部に形成されている。突出案内部35は、第1側部32cにおいて巻き始めのコイル線23aと当接する部分をティース被覆部32の他の部分よりも肉厚にした形状をなしている(図3(b)参照)。即ち、突出案内部35は、ティース被覆部32の第1側部32c側の側面から周方向に突出するように構成されている(図3(a)参照)。
そして、ティース部20a〜20cのティース被覆部32にコイル23を巻回する際には、コイル線を突出案内部35から巻回し始め、そこから径方向内側に順に第1層コイル線41を巻回するようになっている。即ち、巻き始めのコイル線23aは、突出案内部35により第1層コイル線41よりも上層側(本実施形態では第2層コイル線42と同位置)に位置するようになっている。これにより、ティース被覆部32の上部32a側に引き出されたコイル23の引き出し線23sの根本部分23b(巻き始めのコイル線23aがインシュレータ22(突出案内部35)に最初に接する部分ならびにその近傍部分)も第1層コイル線41よりも上層側に案内されるようになっている。そして、第1層コイル線41上に巻回された第2層コイル線42は、引き出し線23sの根本部分23b及び巻き始めのコイル線23a(少なくとも巻き始めのコイル線23aの巻き始め側の半周部に相当するティース被覆部32の側部32c及び下部32bと接する部分のコイル線23a)と接触しないように構成されている。これにより、コイル23側の振動によって生じる第1層及び第2層コイル線41,42と引き出し線23sとの接触が抑制されるため、第1層及び第2層コイル線41,42との接触により該引き出し線23sが受ける引張、圧縮、曲げ等の力を抑制でき、その結果、引き出し線23sの損傷が抑制されるようになっている。
突出案内部35からティース被覆部32の下部32bにかけての角部32eの曲率半径は、ティース被覆部32の突出案内部35以外の第1及び第2側部32c,32dから上部32a及び下部32bにかけての角部32fよりも大きく設定されている。また、突出案内部35の突出先端には、巻き始めのコイル線23aを保持するための弧状の保持凹部35aが形成され、これにより、突出案内部35からの巻き始めのコイル線23aの脱落が抑制されるようになっている。また、インシュレータ22には、保持凹部35aと周方向に対向し該保持凹部35aに保持された巻き始めのコイル線23aと周方向に係合する係合部36(第1係合部)が形成されている。また、保持凹部35aに保持された巻き始めのコイル線23aは、インシュレータ22のベース被覆部31(第2係合部)と径方向に係合している。
エンドフレーム5におけるステータ3及びロータ4と対向する面とは反対側の面には、ブラシレスモータ1を駆動するための制御回路部材50が設けられ、その制御回路部材50を覆うようにエンドフレーム5にはモータカバー53が装着されている。モータカバー53内において、エンドフレーム5に制御回路部材50のコネクタ部51が固定され、そのコネクタ部51には電源側端子としての複数の接続端子52(図1においては1つのみ図示)が設けられている。尚、このコネクタ部51には、図示しない外部電源コネクタが接続可能となっている。各接続端子52は、コネクタ部51からモータカバー53内に導出され、ステータ3側からの各相の引き出し線23sと電気的に接続されている。
上記したブラシレスモータ1では、各相に対応する駆動電流が制御回路部材50から接続端子52及び引き出し線23sを介して各相のコイル23に供給されると、ステータ3に回転磁界が生じ、その回転磁界によってロータ4が回転するようになっている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)インシュレータ22には、ティース被覆部32の第1側部32cから周方向に突出し、引き出し線23sの根本部分23bをコイル23の第1層コイル線41よりも上層側に案内するための突出案内部35が形成される。そして、コイル23は、突出案内部35からティース被覆部32に巻回され、該コイル23の第2層コイル線42が引き出し線23sの根本部分23bと接触しないように巻回される。従って、引き出し線23sの根本部分23bは、突出案内部35によりコイル23の第1層目よりも上層側に案内されるとともに、第2層コイル線42と接触しないように構成される。これにより、コイル23側の振動によって生じるコイル線と引き出し線23sとの接触が抑制される。このため、コイル線41,42との接触により該引き出し線23sが受ける引張、圧縮、曲げ等の力を抑制でき、その結果、引き出し線23sの損傷を抑制することができる。
(2)突出案内部35は、第1側部32c(周方向一側部)において巻き始めのコイル線23aと当接する部分をティース被覆部32の他の部分よりも肉厚にした形状をなす。このように、ティース被覆部32の巻き始めのコイル線23aと当接する部分を肉厚とすることで、引き出し線23sの根本部分23bが第1層及び第2層コイル線41,42と接触しないように構成することが可能となる。
(3)突出案内部35からティース被覆部32における軸方向の反引き出し部側の端面(下部32b)にかけての角部32eの曲率半径が、ティース被覆部32における突出案内部35以外の第1及び第2側部32c,32dから上部32a及び下部32bにかけての角部32fよりも大きく設定される。コイル23をティース被覆部32に巻き始める際の最初のカーブ部分(角部32e)は、コイル23の引き出し線23sが接続端子52と接続されるために、コイル線の他のカーブ部分(角部32f)に比べコイル23側の振動にて大きな応力が掛かり易い箇所であるが、そのコイル線の最初のカーブ部分の曲率半径が他のカーブ部分の曲率半径よりも大きくなるため、コイル線の最初のカーブ部分に掛かる応力を抑えることが可能となる。
(4)突出案内部35には、巻き始めのコイル線23aを保持するための保持凹部35aが形成される。これにより、突出案内部35からのコイル線23aの脱落を抑制することが可能となる。
(5)インシュレータ22には、保持凹部35aと周方向に対向し該保持凹部35aに保持されたコイル線23aと周方向に係合する係合部36(第1係合部)と、そのコイル線23aと径方向に係合するベース被覆部31(第2係合部)とが形成される。このため、係合部36及びベース被覆部31によって突出案内部35からのコイル線23aの脱落をより抑制することが可能となる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、インシュレータ22は軸方向の中央部分で分割されたが、これに特に限定されるものではなく、構成に応じて適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、ティース部20及びコイル23の数を12個としたが、これに特に限定されるものではなく、その数は構成に応じて適宜してもよい。
・上記実施形態では、コイル23は2層で構成されたが、これに特に限定されるものではなく、3層以上としてもよい。3層以上の場合には、引き出し線23sの根本部分23bの位置がコイルの最上層と同位置又は最上層よりも上層側となるように突出案内部35を突出させるのが望ましい。この構成によれば、引き出し線23sの根本部分23bを突出案内部35にて第1層目及び第2層目以降のコイル線に接触させないように構成しつつも、コイルの占績率の低下を抑制することが可能となる。
・上記実施形態では、突出案内部35は、第1側部32cにおいて巻き始めのコイル線23aと当接する部分をティース被覆部32の他の部分よりも肉厚にした形状をなしたが、これに特に限定されるものではなく、例えば、巻き始めのコイル線23aの全体ではなく引き出し線23sの根本部分23bのみを案内する形状としてもよい。
・上記実施形態では、ティース被覆部32において角部32eの曲率半径が角部32fよりも大きく設定されたが、これに特に限定されるものではなく、例えば、同じ曲率半径としてもよい。
・上記実施形態では、本発明をブラシレスモータ1に適用したが、これ以外に例えば、直流モータに適用してもよい。
1…ブラシレスモータ、3…ステータ(電機子)、20,20a,20b,20c,20e…ティース部、22…インシュレータ、23…コイル、23a…巻き始めのコイル線、23b…根本部分、23s…引き出し線、31…ベース被覆部(第2係合部)、32…ティース被覆部、32e,32f…角部、35…突出案内部、35a…保持凹部、36…係合部(第1係合部)、41…第1層コイル線、42…第2層コイル線、52…電源側端子としての接続端子。

Claims (6)

  1. 径方向に延びるティース部と、
    前記ティース部の軸方向両端面及び周方向両端面を被覆するティース被覆部を有するインシュレータと、
    前記インシュレータのティース被覆部に巻回された複数層からなるコイルと
    を備え、前記コイルにおいて前記ティース被覆部と接触する第1層目から引き出された引き出し線が電源側端子に接続される電機子であって、
    前記インシュレータには、前記ティース被覆部の周方向一側面からのみ周方向に突出し、前記引き出し線の根本部分を前記コイルの第1層目よりも上層側に案内するための突出案内部が形成され、
    前記コイルは、前記突出案内部から前記ティース被覆部に巻回され、該コイルの第1層目のコイル線及び該コイルの第2層目以降のコイル線が前記ティース被覆部の周方向一側面において前記引き出し線の根本部分と接触しないように巻回されたことを特徴とする電機子。
  2. 請求項1に記載の電機子において、
    前記突出案内部は、前記ティース被覆部の周方向一側部おいて巻き始めのコイル線と当接する部分を前記ティース被覆部の他の部分よりも肉厚とした形状をなすことを特徴とする電機子。
  3. 請求項2に記載の電機子において、
    前記突出案内部から前記ティース被覆部における軸方向の反引き出し部側の端面にかけての角部の曲率半径が、前記突出案内部以外の前記ティース被覆部の周方向側部から該ティース被覆部の軸方向端面にかけての角部の曲率半径よりも大きく設定されたことを特徴とする電機子。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電機子において、
    前記突出案内部には、前記コイル線を保持するための保持凹部が形成されたことを特徴とする電機子。
  5. 請求項4に記載の電機子において、
    前記インシュレータには、前記保持凹部と周方向に対向し該保持凹部に保持された前記コイル線と周方向に係合する第1係合部と、前記保持凹部に保持された前記コイル線と径方向に係合する第2係合部とが形成されたことを特徴とする電機子。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電機子を備えたことを特徴とするブラシレスモータ。
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