JPWO2018131392A1 - 分割コアユニット、回転電機、分割コアユニットの製造方法及び回転電機の製造方法 - Google Patents

分割コアユニット、回転電機、分割コアユニットの製造方法及び回転電機の製造方法 Download PDF

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Abstract

分割コアユニット(30)は、分割コア(31)と、コイル(5)と、分割コア(31)とコイル(5)とを絶縁する絶縁部材とを有し、絶縁部材は、端面用絶縁部材(4)を有し、各端面用絶縁部材(4)は、外周面の周方向中央部に、軸方向に延びる直線状の第一溝(4k)を有し、分割コア(31)のヨーク部(31y)は、外周面の周方向中央部に、軸方向に、分割コア(31)の全長に渡って延びる直線状の第二溝(31k)を有し、二つの端面用絶縁部材(4)のそれぞれの第一溝(4k)と、分割コア(31)の第二溝(31k)とは連通し、二つの第一溝(4k)は、軸方向から見たときに第二溝(31k)と重なって見える。

Description

この発明は、分割コアユニット、回転電機、分割コアユニットの製造方法及び回転電機の製造方法に関するものである。
従来、周方向に分割された複数の分割コアを組み合わせて、回転電機のコアを構成する技術が提案されている。それぞれの分割コアは、ヨーク部と、ティース部とからなり、略T字形状に形成された鋼板を積層して形成されている。さらに分割コアに巻線をする部分には、積層鋼板とコイルとの絶縁性を確保した上でマグネットワイヤを巻線するために、例えば合成樹脂製のインシュレータ(絶縁部材)が外装されている。
インシュレータを別部品として形成して分割コアに一体化する場合には、分割コアの巻線する部分の全周に渡ってインシュレータを設けるために、インシュレータを3つの部品に分割したものがある。この種のインシュレータでは、それぞれ、分割コアのティースにおける周方向両側の縦壁部分と、一方のコイルエンド側端面との三面部分を覆う、一対のL字形状部材を対向させて配置すると共に、他方のコイルエンド側端面から軸方向に突出するように形成された突出部材により分割コアの他方のコイルエンド側端面を覆っている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の分割コアにマグネットワイヤを巻線する場合には、分割された複数の部品で構成されたインシュレータを分割コアに組み付けた状態でマグネットワイヤを巻線することから、巻線時のコイルにかかる張力によりインシュレータを構成する部品と、分割コアとが所定の位置関係からずれて、マグネットワイヤを分割コアの所定の位置へ配置することができず、コイルの整列性が悪化して、回転電機の性能が低下する恐れがあった。
そこで、上述の「ずれ」が生じることを防止するために、他の形状のインシュレータとして、分割コアの長手方向に沿う側面を覆うように設けられた側壁部材と、分割コアの長手方向両端外側における巻線をガイドするべく当該長手方向両端から外方に突出するように設けられた突出部材とを有したものが提案されている。この技術では、突出部材には、分割コアの長手方向両端外側における巻線をコアにおける半径方向の内外側から覆う各つば部が設けられている。
そして、各つば部には、マグネットワイヤの巻線時に、突出部材をコアの半径方向に押圧して固定するための保持部材が当接する、被保持面が設けられる。また、保持部材の被保持面に当接する保持面には、係合凹凸部が設けられ、被保持面には、保持面の係合凹凸部にかみ合う形状の係合凹凸部が設けられている。マグネットワイヤの巻線時には、保持部材と突出部材が係合固定される。突出部材には、側壁部材の分割コアからの離反を防止する係止片が設けられている(例えば特許文献2参照)。
特開2008−43107号公報 特開2011−72093号公報
特許文献2で提案されている分割コアに、マグネットワイヤを巻線する場合には、突出部材を被保持面にて押圧固定するので巻線時のマグネットワイヤにかかる張力によるインシュレータの突出部材と側壁部材の位置ずれを防止できる。しかしながら、機種違いの回転電機を生産する際の分割コアや突出部材の形状変化、特に、突出部材の被保持面の曲率の変化及び、突出部材が配置される軸方向の位置の変化に応じて、それぞれ機種毎に専用の保持具に取替える必要があり、段取り替えの手間と、専用の保持具のコストがかかるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、機種違いの回転電機を生産する際の段取り替えが容易で、機種毎に専用の保持具を必要としない分割コアユニット、回転電機、分割コアユニットの製造方法及び回転電機の製造方法を提供することを目的とする。
この発明に係る分割コアユニットは、
ヨーク部と前記ヨーク部から径方向内側に突出するティース部とからなる分割コアと、
マグネットワイヤを前記ティース部に巻線して形成したコイルと、
前記分割コアと前記コイルとを電気的に絶縁する、絶縁部材とを有する分割コアユニットであって、
前記絶縁部材は、
前記分割コアの軸方向の両端面をそれぞれ覆う端面用絶縁部材を有し、
各前記端面用絶縁部材は、外周面の周方向中央部に、軸方向に延びる直線状の第一溝を有し、
前記ヨーク部は、前記分割コアの外周面の周方向中央部に、軸方向に、前記ヨーク部の全長に渡って延びる直線状の第二溝を有し、
二つの前記第一溝と、前記第二溝とは連通し、
二つの前記第一溝は、軸方向から見たときに前記第二溝と重なって見えるものである。
また、この発明に係る回転電機は、
複数の前記分割コアユニットを環状に組み合わせたステータと、
前記ステータを収納するフレームと、
前記ステータの内側に回転可能に支持されたロータとからなるものである。
また、この発明に係る分割コアユニットの製造方法は、
前記端面用絶縁部材を前記分割コアに装着する絶縁部材取付工程と、
二つの前記第一溝及び前記第二溝の中に、前記分割コアの軸長より長く、周方向に開閉可能な二つの把持爪を有する把持具を、二つの前記把持爪を閉じた状態で挿入し、その後、二つの前記把持爪を周方向に開いて、二つの前記把持爪により、二つの前記第一溝と前記第二溝の両側壁を周方向に押圧して、二つの前記端面用絶縁部材と前記分割コアとを前記把持具に固定する固定工程と、
二つの前記端面用絶縁部材と前記分割コアとが固定された、分割コアユニット中間体に対して、マグネットワイヤを巻線してコイルを形成する巻線工程とを有するものである。
また、この発明に係る回転電機の製造方法は、
前記分割コアユニットの製造方法で製造した複数の前記分割コアユニットを環状に組み合わせてステータを形成する分割コアユニット結合工程と、
前記ステータをフレームに挿入して固定し、前記ステータの内側にロータを回転可能に配置する回転電機組み立て工程とを有するものである。
この発明に係る分割コアユニット、回転電機、分割コアユニットの製造方法及び回転電機の製造方法によれば、機種違いの回転電機を生産する際の段取り替えが容易で、機種毎に専用の保持具を必要としない分割コアユニット、回転電機、分割コアユニットの製造方法及び回転電機の製造方法を提供することができる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機の断面図である。 この発明の実施の形態1に係る分割コアユニットの正面図である。 この発明の実施の形態1に係る分割コアユニット中間体の分解図である。 この発明の実施の形態1に係る分割コアユニット中間体の組み立て斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る端面用絶縁部材の拡大斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る端面用絶縁部材の拡大斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の製造工程を示すフロー図である。 この発明の実施の形態1に係る巻線装置に固定された分割コアユニット中間体の正面図である。 この発明の実施の形態1に係る第一溝及び第二溝に保持具を挿入した状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態1に係る保持具を開いた状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態1に係るフライヤ巻線装置に固定された分割コアユニット中間体の正面図である。 この発明の実施の形態2に係る連結コアの巻線要領を示す正面図である。 この発明の実施の形態3に係る分割コアユニット中間体の正面図である。 この発明の実施の形態3に係る保持具と、二つの第一溝及び第二溝との固定状態を示す図である。 この発明の実施の形態4に係る分割コアユニット中間体の正面図である。 この発明の実施の形態4に係る保持具と、二つの第一溝及び第二溝との固定状態を示す図である。 図9の状態にある保持具と分割コアユニット中間体とを周方向から見た側面図である。 この発明の実施の形態5に係る分割コアユニット中間体の正面図である。 この発明の実施の形態5に係る保持具と、二つの第一溝及び第二溝との固定状態を示す図である。 この発明の実施の形態6に係る分割コアユニット中間体の正面図である。 この発明の実施の形態6に係る保持具と、二つの第一溝及び第二溝との固定状態を示す図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係る分割コアユニット、回転電機、分割コアユニットの製造方法及び回転電機の製造方法を、図を用いて説明する。
本明細書において、特に断り無く「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」、「内周面」、「外周面」、というときは、それぞれ、分割コアユニットを組み合わせたステータを想定し、このステータの「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」、「内周面」、「外周面」をいうものとする。また、この明細書で、特に断り無く「上」、「下」と言うときは、基準となる場所において、軸方向に垂直な面を想定し、その面を境界としてステータの中心点が含まれる側を「下」、その反対を「上」とする。
図1は、回転電機100の断面図である。
図2は、分割コアユニット30の上面図である。
図3は、分割コアユニット中間体30Aの分解図である。
図4は、分割コアユニット中間体30Aの組み立て斜視図である。
図5A、図5Bは、端面用絶縁部材4の斜視図である。図5Aは、上方から見た斜視図であり、図5Bは、下方から見た斜視図である。
回転電機100は、フレーム1とロータ2とステータ3とを有する。フレーム1は、中空の円筒形状をしており、フレーム1の内周面にステータ3の外周面が嵌合されている。ロータ2は、ステータ3の内周面とその外周面が対向するように配置された磁石を有し、図示しない軸受によりステータ3に対して回転可能に支持されている。ステータ3は、環状に配置された12個の分割コアユニット30により構成されている。分割コアユニット30の数は、12個に限られるものではない。
分割コアユニット30は、図2の紙面に対して垂直方向に鋼板を積層して形成された分割コア31と、コイル5と、分割コア31とコイル5とを電気的に絶縁する絶縁部材とにより構成されている。図3、4に示すように分割コア31は、外周が円弧状のヨーク部31yと、ヨーク部31yから径方向内側に突出するティース部31tと、ティース部31tの径方向の内側先端31tinから周方向両側に張り出した、シュー部31sとからなる。また、絶縁部材は、分割コア31のティース部31tの周方向両側の側壁をそれぞれ覆う側面用絶縁部材6と、ティース部31tの軸方向端面と、ヨーク部31yの軸方向端面の一部をそれぞれ覆う端面用絶縁部材4とにより構成されている。
分割コアユニット中間体30Aは、分割コアユニット30にマグネットワイヤを巻線する前の状態の物である。
分割コア31に側面用絶縁部材6と、端面用絶縁部材4が組み付けられた状態で、ティース部31tにマグネットワイヤWが巻線され、コイル5が分割コアユニット中間体30Aに組み付けられることにより分割コアユニット30が得られる。
なお、図1では簡略化のために、ステータ3の隣り合うヨーク部31y同士が接触する面を平面状に示しているが、嵌め合い構成とするために、一方に凹部、他方に凸部が設けられていてもよい。
図3、4に示すように、側面用絶縁部材6は、分割コア31のティース部31tの周方向側面31tsと、ヨーク部31yの内周面31yinとシュー部31sの外周面31sgとを覆う形状かつ、分割コア31の長手方向(軸方向CL)の全長に渡る長さに形成されている。なお、側面用絶縁部材6は紙等、絶縁性を有する物質で形成する。
図3〜図5に示すように、端面用絶縁部材4は、分割コア31の軸方向端面を覆うべく、分割コア31の長手方向に垂直な断面と略同一断面を有する形状かつ、分割コア31の長手方向端面から所定長だけ、軸方向、上方に突出するように形成されている。ティース部31tの軸方向端面を覆う部分がティース被覆部4tである。ヨーク部31yの軸方向端面を覆う部分が、ヨーク被覆部4yである。ヨーク被覆部4yの径方向の幅は、分割コア31のヨーク部31yの径方向の幅より狭い。端面用絶縁部材4は、絶縁性を有する合成樹脂で形成する。また、端面用絶縁部材4の形状又は材質は、異なるものであってもよい。
また、端面用絶縁部材4には、軸方向に立ち上がる内鍔4inと外鍔4outを備える。内鍔4inは、ティース部31tの内側先端31tinの軸方向端面及びシュー部31sの軸方向端面から上方に立ち上がっている。外鍔4outは、ヨーク部31yの軸方向端面の内周側の縁よりやや内側部分に沿って、ヨーク被覆部4y上から軸方向に立ち上がっている。内鍔4inと外鍔4outと、ティース被覆部4tとにより、コイル5の巻枠を形成する。
したがって、ティース被覆部4tに対して内鍔4in及び外鍔4outが軸方向に突出する長さ(分割コア31の長手方向への突出量)は、ティース被覆部4t上におけるコイル5の軸方向の厚み以上に設定される。
図3〜図5に示すように、端面用絶縁部材4の内鍔4inには、分割コア31への組み付け状態においてシュー部31sの外周面31sgに、樹脂の弾性復元力により係合する一対の係合爪4b(第一係合爪)を備える。また、ヨーク被覆部4yには、分割コア31への組み付け状態においてヨーク部31yの内周面31yinに、樹脂の弾性復元力により係合する一対の係合爪4c(第二係合爪)を備える。これにより、端面用絶縁部材4は、分割コア31の軸方向端面に仮止め状態に保持される。
また、ティース被覆部4tの側面かつ、径方向中央部には、ティース部31tの周方向側面31tsに沿って、軸方向下方に向かって突出する突起4dを備える。この突起4dとティース部31tとの間に側面用絶縁部材6の軸方向端部6tが挟み込まれて保持される。
これにより、分割コア31への端面用絶縁部材4と側面用絶縁部材6との組み付け状態(巻線前の段階)において、側面用絶縁部材6が、分割コア31から離れることを簡単に防止することができる。また、端面用絶縁部材4と側面用絶縁部材6とを分割コア31に接着して固定することなく、コイル形成前の状態の分割コアユニット中間体30Aを一体として取り扱うことができる。
図3に示すように、外鍔4outには、コイル5の巻き始め端部を位置決めし、かつ外部にマグネットワイヤを引き出して固定しておくためのガイド溝4Lと、巻線の完了後の巻き終わり端部を巻き掛けて仮止めしておくための巻き掛け溝4Rが設けられている。
ヨーク被覆部4yの外周面の周方向中央部には、軸方向に延びる、直線状かつ軸方向に垂直な断面が、一辺が開放した矩形の第一溝4kが形成されている。第一溝4kの径方向の幅は、第二溝31kの径方向の幅よりも狭い。分割コア31の外周面の周方向中央部には、軸方向に、分割コア31の全長に渡って延びる第二溝31kが形成されている。そして、分割コア31の軸方向の両端面にそれぞれ端面用絶縁部材4を取り付けた状態において、二つの端面用絶縁部材4のそれぞれの第一溝4kと分割コア31の第二溝31kとは、真っ直ぐに連通する。また、二つの第一溝4kは、軸方向から見たときに第二溝31kと、重なって見える。
次に、回転電機100の製造方法について説明する。
図6は、回転電機100の製造工程を示すフロー図である。
まず、図3、図4に示すように、分割コア31に側面用絶縁部材6を装着し、分割コア31の軸方向両側から端面用絶縁部材4を、第一溝4kと第二溝31kとが、軸方向に連通するように装着する(ステップS001:絶縁部材取付工程)。
図7は、巻線装置70に固定された分割コアユニット中間体30Aの正面図である。
図8は、第一溝4k及び第二溝31kに保持具79を挿入した状態を示す正面図である。
図9は、保持具79を開いた状態を示す正面図である。
図14は、図9の状態にある保持具と分割コアユニット中間体とを周方向から見た側面図である。
巻線装置70は、上述の外鍔4outのガイド溝4Lから引き出されたコイル5の巻き始め端部5Stを把持するためのチャック75と、分割コアユニット中間体30Aを固定する保持具79と、マグネットワイヤWを繰り出すノズル76とを備える。保持具79は、把持爪79aと把持爪79bとからなる。把持爪79a、79bは、それぞれ図8に示す矢印方向に移動可能である。すなわち、保持具79は、把持爪79aと把持爪79bとを周方向に開閉可能である。また、把持爪79a、79bの軸方向の全長は、第二溝31kより長い。図14に示すように、連通する二つの第一溝4k及び第二溝31kの軸方向の全長より大きくてもよい。
ステップS001に続いて、図8に示すように、保持具79の把持爪79a、79bを閉じた状態で、二つの第一溝4k及び第二溝31kの底まで、外周側から内側に向かって挿入してから、図9に示すように周方向に開く。これにより、把持爪79a、79bが、それぞれ、二つの第一溝4k及び第二溝31kにより形成される両側壁Sを周方向反対側に押圧し、その摩擦力により、二つの端面用絶縁部材4と分割コア31とが、保持具79に固定される(ステップS002:固定工程)。
このように、二つの第一溝4k及び第二溝31kは、分割コア31の長手方向に設けられている為に、把持爪79a、79bは、周方向に、分割コア31を押圧することになるので、マグネットワイヤの巻線時において、端面用絶縁部材4が、分割コア31に対して周方向に位置ずれすることを防止できる。
まず、マグネットワイヤWの巻線開始前に、チャック75により巻き始め端部5Stを把持して固定する(ステップS003:端部固定工程)。これにより、マグネットワイヤWは、ガイド溝4Lで位置決めされ、巻線開始位置の位置決めが確実となり、マグネットワイヤWの巻き始め端部を固定しない場合に比べて、マグネットワイヤWを所定の位置へ、より正確に巻線することができる。
次に、マグネットワイヤWを繰り出すノズル76を外鍔4outの径方向内側かつ、分割コアユニット中間体30Aから周方向に離れた位置に配置する。そして分割コアユニット中間体30Aをティース部31tの径方向の中心軸Bを中心として回転させつつ、図7の矢印C方向に移動させることにより、マグネットワイヤWを分割コアユニット中間体30Aに巻線する(ステップS004:巻線工程)。
次に、マグネットワイヤWの巻線を終了した分割コアユニット30を円環状に配列して固定し、それぞれのコイル5の巻き始め端部と巻き終わり端部をそれぞれ図示しないプリント基板等に電気的に接続して、図1に示すステータ3を得る(ステップS005:分割コアユニット結合工程)。そして、このステータ3をフレーム1の内側に挿入して固定し、ステータ3の内側にロータ2を回転可能に配置することで回転電機100を得る(ステップS006:回転電機組み立て工程)。
分割コアユニット中間体30AにマグネットワイヤWを巻線する際に、マグネットワイヤWに張力が発生し、その張力により端面用絶縁部材4が外力を受けると、分割コア31に対して周方向にずれる力が端面用絶縁部材4に発生する。端面用絶縁部材4は、係合爪4b及び係合爪4cの弾性復元力によって分割コア31に仮止めされているので、端面用絶縁部材4に上述の張力がかかると、当該張力が弾性域の範囲であれば、端面用絶縁部材4が分割コア31の端面から周方向にずれるし、張力が弾性域を超えれば、係合爪4b、4cが破壊する恐れがある。
そこで、本実施の形態では、二つの端面用絶縁部材4と分割コア31とを、それぞれに設けた連通する二つの第一溝4k及び第二溝31kにより形成される溝の両側壁Sを、同じ保持具79によって押圧して固定した上でマグネットワイヤWを巻線することにより、端面用絶縁部材4と分割コア31とが、巻線時にずれることを完全に防止する。
この発明の実施の形態1に係る分割コアユニット、回転電機、分割コアユニットの製造方法及び回転電機の製造方法によれば、機種違いの回転電機を生産する際の段取り替えが容易で、機種毎に専用の保持具を必要としない分割コアユニット、回転電機、分割コアユニットの製造方法及び回転電機の製造方法を提供することができる。
また、分割コア31に固定された端面用絶縁部材4によって、側面用絶縁部材6も分割コア31のティース部31tの周方向の両側面に保持されており、側面用絶縁部材6と分割コア31を相互に接着固定しなくても側面用絶縁部材6にもずれを生じさせることなくマグネットワイヤWを巻線することができる。
これにより、接着剤の廃止により接着剤の材料費を削減でき、かつ、種々の管理の煩雑さなどを無くすことができる。また、接着剤の塗布機や接着剤の硬化炉等も必要とせず、設備投資金額を削減し得るばかりでなく、接着剤塗布工程の廃止により生産ラインの設置スペースを縮小し得るため、分割コア31を用いた分割コアユニット30及び回転電機100の生産性の向上および低廉化を促進できる。
また、端面用絶縁部材4の内鍔4inに設けられた係合爪4bが、樹脂の弾性復元力によってシュー部31sの外周面31sgに係合し、外鍔4outに設けられた係合爪4cが、同様にヨーク部31yの内周面31yinに係合することによって、分割コア31に対する端面用絶縁部材4の相対的な位置が決まっている。このため、従来例のように、分割コアと端面用絶縁部材を異なる保持具で巻線装置に固定して巻線する方式を採用すると、分割コアと端面用絶縁部材との相対的な位置関係が、突起の弾性復元力の及ぶ範囲内でばらついてしまう。
一方、本実施の形態に係る保持具を用いると、二つの端面用絶縁部材4及び分割コア31を一つの保持具79で固定するため、分割コア31と端面用絶縁部材4の相対的な位置関係のばらつきが発生しない。これにより、マグネットワイヤWの巻線時において、分割コアユニット中間体30AとマグネットワイヤWの軌道との位置関係を安定させることができるので、コイル5を分割コアユニット30の所定の位置に配置できる。コイル5の整列性が向上することで、コイル5の巻数を増加でき、回転電機100の出力を高めることができる。
また、二つの端面用絶縁部材4のそれぞれの第一溝4k及び分割コア31の第二溝31kとは、一気通貫で分割コアユニット中間体30Aの軸方向に設けられており、保持具79の把持爪79a、79bを分割コア31の外周側から、内側に向かって挿入する。保持具79の軸方向の長さを、製造する回転電機の内、分割コアの軸長が一番長いものの長さに合わせておけば、分割コアの長手方向の積厚の変化に対して、従来例のように保持具を変更する必要がない。また、二つの端面用絶縁部材4及び分割コア31の巻線装置への固定は、保持具79の把持爪79a、79bが、それぞれ、二つの第一溝4k及び第二溝31kにより形成される両側壁Sを周方向反対側に押圧し、その摩擦力により行うので、従来技術のように、ティース部の径方向の内側先端とシュー部の内周面の曲率、ヨーク部の外周面の曲率、内鍔、外鍔のいずれかの曲率が異なる分割コアユニットの製造毎に、保持具を変更する必要がない。
このため、保持具79の段取り替えによる巻線時の分割コアユニット中間体30Aに対するマグネットワイヤWの軌道の変化がなく、マグネットワイヤWを分割コアユニット中間体30Aの所定の位置に巻線でき、コイル5の整列性が向上できる。これにより、コイル5の巻数を増加でき、回転電機100の出力を高めることができる。
また、保持具79の段取り時間が短縮されるため、分割コアユニット30の生産性を向上できる。
また、製造する分割コアユニット30の形状に合わせて保持具79を変更する必要がないので、保持具79の数を削減でき、保持具の管理の煩雑さを低減できる。また、上述のように、分割コアユニット中間体30Aが分割コア31の外周側の一方向からのみ保持具79によって固定されるため、従来例のような、分割コアの内周側から分割コアユニット中間体を保持する保持具が不要となり、巻線装置を小型化できる。これにより分割コア31を用いた分割コアユニット30の生産ラインを低廉化できる。
図10は、フライヤ巻線装置70Bに固定された分割コアユニット中間体の正面図である。
これまでの説明では、分割コアユニット中間体30Aを回転させて分割コアユニット中間体30AにマグネットワイヤWを巻線しているが、その他の巻線方法、例えば、図10に示すような、一般にフライヤ巻線方法と呼ばれる、分割コアユニット中間体30Aの周囲を、ノズル76Bを有するフライヤ77を周回させることで、マグネットワイヤWを分割コアユニット中間体30Aに巻線する方法を用いてもよい。
マグネットワイヤWの巻線時に、分割コアユニット中間体30Aを回転させることによりコイル5を形成する巻線方法では、分割コアユニット中間体30Aの重心がその回転軸からずれている場合、分割コアユニット中間体30Aに回転速度に応じて偏心した遠心力が生じ、保持具79と分割コアユニット中間体30Aの接触面に応力集中を起こす。一方、フライヤ巻線ではそのような応力集中が発生せず、分割コアユニット中間体30Aの重心位置を無視してマグネットワイヤWの巻線を高速化でき、分割コアユニット30の生産性を向上できる。特に、体積及び質量の大きな分割コアユニット中間体30Aの巻線に有用である。
また、従来例のように、分割コアの径方向内側から分割コアユニットに保持具を押圧すると、分割コアの径方向内側に、巻線時に回転運動するフライヤと、分割コアを固定する保持具とが存在することになるため、巻線装置の機構が複雑で大型になりやすい。一方、本実施の形態では、径方向内側の保持具が不要であるため、従来例と比較してフライヤ巻線装置70Bの構成を単純化かつ小型化でき、分割コアユニット30及び回転電機100の生産ラインを低廉化できる。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2に係る分割コアユニット、回転電機、分割コアユニットの製造方法及び回転電機の製造方法を、図を用いて説明する。
図11は、連結コアを利用する場合の巻線要領を示す正面図である。
実施の形態1では、ばらばらに分割された分割コア31を有する分割コアユニット中間体30Aに対してマグネットワイヤWの巻線を行っているが、本実施の形態では、複数の分割コア231の周方向端部同士を、薄肉又は連結可能な絶縁部材によって連結しておいて巻線する。
複数の分割コア231を連結することで、作業性よく分割コアユニットを円環状にしてステータ3を製造することができる。また、分割コア231を構成する鉄心片の周方向端部同士を薄肉で連結して、円環状にした形状で磁性鋼板からプレス抜きすることにより、鉄心片を連結しないで、ばらばらにプレス抜きした場合と比べて、連結コアを円環状に組み合わせた状態におけるコアの真円度を向上できる。これにより、ロータ2の外周面と、ステータ3の内周面との間の隙間を全周に渡って均一化でき、回転電機のトルク脈動を抑制することができる。
図11に示すように、連結した分割コア231を有する複数の分割コアユニット中間体230AにマグネットワイヤWを巻線するには、次のような、一般にノズル巻と呼ばれる方法で巻線する。
まず、複数の分割コアユニット中間体230Aを、外周側から巻線装置の保持具279に固定した状態で、内側からノズル276を隣り合うティース部231tの間に挿入する。次に、ノズル276をティース部231tの周囲に回転させることで、マグネットワイヤWを分割コアユニット中間体230Aに巻線する。
また、複数の分割コアユニット中間体230Aが連結されたものに対して、複数のノズル276をそれぞれ分割コアユニット中間体230Aの間に挿入して、同時に巻線することで、一度にステータ3を構成する全ての分割コアユニット中間体230AにマグネットワイヤWを巻線することができ、実施の形態1に比べて、更にステータ3の生産性を向上できる。
本実施の形態に係る分割コアユニット、回転電機、分割コアユニットの製造方法及び回転電機の製造方法によれば、実施の形態1で説明した効果に加えて、複数の分割コアユニット中間体230Aに対して同時にコイル5を形成できる。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3に係る分割コアユニット、回転電機、分割コアユニットの製造方法及び回転電機の製造方法を、図を用いて説明する。
図12Aは、分割コアユニット中間体330Aの正面図である。
図12Bは、保持具379と、二つの第一溝304k及び第二溝331kとの固定状態を示す図である。
ヨーク被覆部304yの外周面の周方向中央部には、軸方向に延び、軸方向に垂直な断面がT字状の第一溝304kが形成されている。分割コア331の外周面の周方向中央部には、軸方向に、分割コア331の全長に渡って延び、軸方向に垂直な断面がT字状の第二溝331kが形成されている。第一溝304k及び第二溝331kは、溝の底、すなわち径方向内側部分が周方向に広がっている。
そして、分割コア331の軸方向の両端面にそれぞれ端面用絶縁部材304を取り付けた状態において、二つの端面用絶縁部材304のそれぞれの第一溝304kと、分割コア331の第二溝331kとは、真っ直ぐに連通する。また、二つの第一溝304kは、図12Aに示すように、軸方向から見たときに第二溝331kと重なって見える。
保持具379の把持爪379aの軸方向に垂直な断面は、径方向内側先端が周方向に突出するL字形状であり、把持爪379bは、図12Bに示す第一溝304kを径方向に二分する線分Aに対して把持爪379aと対称な形状をしている。把持爪379a、379bは、第一溝304k及び第二溝331kの中で周方向に移動可能であり、双方を第一溝304k及び第二溝331kの中に挿入後、それぞれが離れる方向に周方向に移動させると、それぞれ二つの第一溝304k及び第二溝331kにより形成される溝の両側壁3Sの一方に沿って係合固定される。
本実施の形態に係る分割コアユニット、回転電機、分割コアユニットの製造方法及び回転電機の製造方法によれば、実施の形態1で説明した効果に加えて、マグネットワイヤWの巻線時において、分割コアユニット中間体330Aが径方向に位置ずれすることもなく、マグネットワイヤWの巻線精度を更に向上し、分割コアユニット及び回転電機の生産性を向上できる。
実施の形態4.
以下、本発明の実施の形態4に係る分割コアユニット、回転電機、分割コアユニットの製造方法及び回転電機の製造方法を、図を用いて説明する。
図13Aは、分割コアユニット中間体430Aの正面図である。
図13Bは、保持具479と、二つの第一溝404k及び第二溝431kとの固定状態を示す図である。
端面用絶縁部材404のヨーク被覆部404yの外周面の周方向中央部には、軸方向に延び、軸方向に垂直な断面が蟻溝状の第一溝404kが形成されている。分割コア431の外周面の周方向中央部には、軸方向に、分割コア431の全長に渡って延び、軸方向に垂直な断面が蟻溝状の第二溝431kが形成されている。第一溝404k及び第二溝431kは、径方向内側に向かって広がっている。
そして、分割コア431の軸方向の両端面にそれぞれ端面用絶縁部材404を取り付けた状態において、二つの端面用絶縁部材404のそれぞれの第一溝404kと、分割コア431の第二溝431kとは、真っ直ぐに連通する。また、二つの第一溝404kは、図13Aに示すように、軸方向から見たときに第二溝431kと重なって見える。
保持具479の把持爪479a、479bの周方向外側の面は、二つの第一溝404k及び第二溝431kにより形成される溝の両側壁4Sに沿うように傾斜している。また、把持爪479a、479bは、第一溝404k及び第二溝431kの中で周方向に移動可能であり、双方を第一溝404k及び第二溝431kの中に挿入後、それぞれが離れる方向に周方向に移動させると、それぞれ二つの第一溝404k及び第二溝431kにより形成される両側壁4Sの一方に沿って係合固定される。
本実施の形態に係る分割コアユニット、回転電機、分割コアユニットの製造方法及び回転電機の製造方法によれば、実施の形態3で説明した効果と同様に、マグネットワイヤWの巻線時において、分割コアユニット中間体430Aが径方向に位置ずれすることもなく、マグネットワイヤWの巻線精度と分割コアユニット及び回転電機の生産性を更に向上できる。
実施の形態5.
以下、本発明の実施の形態5に係る分割コアユニット、回転電機、分割コアユニットの製造方法及び回転電機の製造方法を、図を用いて説明する。
図15Aは、分割コアユニット中間体530Aの正面図である。
図15Bは、保持具79と、二つの第一溝504k及び第二溝31kとの固定状態を示す図である。
端面用絶縁部材504のヨーク被覆部504yの外周面の周方向中央部には、軸方向に延び、軸方向に垂直な断面が、一辺が開放した矩形の第一溝504kが形成されている。分割コア31の外周面の周方向中央部には、軸方向に、分割コア31の全長に渡って延び、軸方向に垂直な断面が、一辺が開放した矩形の第二溝31kが形成されている。保持具79で把持する前の状態では、図15Aに示すように、第一溝504kの周方向の幅が、第二溝31kの周方向の幅よりも狭い。なお、図15Aでは、それぞれの周方向の幅を誇張して表示している。
そして、分割コア31の軸方向の両端面にそれぞれ端面用絶縁部材504を取り付けた状態において、二つの端面用絶縁部材504のそれぞれの第一溝504kと、分割コア31の第二溝31kとは、真っ直ぐに連通する。この状態では、図15Aに示すように、第一溝504kの側壁504isが、第二溝31kの側壁31isよりも周方向に内側に突出しているが、二つの第一溝504kは、軸方向から見たときに第二溝31kと重なって見える。
保持具は、実施の形態1と同じ保持具79を用いる。把持爪79a、79bは、第一溝504k及び第二溝31kの中で周方向に移動可能であり、双方を第一溝504k及び第二溝31kの中に挿入後、それぞれが離れる方向に周方向に移動させると、まず第一溝504kの両側壁504isと、把持爪79a、79bとが接触してこれを周方向に反対側に弾性変形させる。さらに把持爪79a、79b間が広がるように、把持爪79a、79bを移動させると、把持爪79a、79bは、それぞれ、二つの第一溝504k及び第二溝31kにより形成される溝の両側壁5Sの一方に沿って係合固定される。このように、まず、第一溝504kの側壁504isを弾性変形させることで、確実に把持爪79a、79bは、それぞれ、二つの第一溝504k及び第二溝31kにより形成される溝の側壁5Sの一方に沿って係合固定される。
本実施の形態に係る分割コアユニット、回転電機、分割コアユニットの製造方法及び回転電機の製造方法によれば、実施の形態1で説明した効果に加えて、マグネットワイヤWの巻線時において、二つの端面用絶縁部材504を弾性変形させ、その反発力を利用することによって、二つの端面用絶縁部材504を確実に把持爪79a、79bに固定できる。これにより、マグネットワイヤWの巻線精度と分割コアユニット及び回転電機の生産性を更に向上できる。
実施の形態6.
以下、本発明の実施の形態6に係る分割コアユニット、回転電機、分割コアユニットの製造方法及び回転電機の製造方法を、図を用いて説明する。
図16Aは、分割コアユニット中間体630Aの正面図である。
図16Bは、保持具79と、二つの第一溝604k及び第二溝31kとの固定状態を示す図である。
端面用絶縁部材604のヨーク被覆部604yの外周面の周方向中央部には、軸方向に延び、軸方向に垂直な断面が、一辺が開放した矩形の第一溝604kが形成されている。分割コア31の外周面の周方向中央部には、軸方向に、分割コア31の全長に渡って延び、軸方向に垂直な断面が、一辺が開放した矩形の第二溝31kが形成されている。実施の形態5で説明した端面用絶縁部材504と本実施の形態で使用する端面用絶縁部材604との違いは、端面用絶縁部材604の第一溝604kは、第一溝604kの底の周方向の中央部に、軸方向の全長に渡って形成された、軸方向に垂直な断面がV字状の切り欠き部Dを有する点である。
そして、分割コア31の軸方向の両端面にそれぞれ端面用絶縁部材604を取り付けた状態において、二つの端面用絶縁部材604のそれぞれの第一溝604kと、分割コア31の第二溝31kとは、真っ直ぐに連通する。この状態では、図16Aに示すように、第一溝604kの側壁604isが、第二溝31kの側壁31isよりも周方向に内側に突出しているが、二つの第一溝604kは、軸方向から見たときに第二溝31kと重なって見える。
保持具79の、把持爪79a、79bは、第一溝604k及び第二溝31kの中で周方向に移動可能であり、双方を第一溝604k及び第二溝31kの中に挿入後、それぞれが離れる方向に周方向に移動させると、まず第一溝604kの両側壁604isと、把持爪79a、79bとが接触してこれを周方向に反対側に弾性変形させる。さらに把持爪79a、79b間が広がるように、把持爪79a、79bを移動させると、把持爪79a、79bは、それぞれ、二つの第一溝604k及び第二溝31kにより形成される溝の両側壁6Sの一方に沿って係合固定される。このとき、第一溝604kの底の中央部に切り欠き部Dを設けることにより、より弾性変形しやすくなり把持爪79a、79bによる係合固定を容易にできる。
このように、本実施の形態6に係る分割コアユニット、回転電機、分割コアユニットの製造方法及び回転電機の製造方法によれば、実施の形態5において説明した弾性変形の量を容易に調整できるので、マグネットワイヤWの巻線精度と分割コアユニット及び回転電機の生産性を更に向上できる。
尚、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
100 回転電機、1 フレーム、2 ロータ、3 ステータ、30 分割コアユニット、30A,230A,330A,430A,530A,630A 分割コアユニット中間体、31,231,331,431 分割コア、31k,331k,431k 第二溝、31s シュー部、31sg 外周面、31t,231t ティース部、31tin 内側先端、31ts 周方向側面、31y ヨーク部、31yin 内周面、4,304,404,504,604 端面用絶縁部材、4L ガイド溝、4R 巻き掛け溝、4b,4c 係合爪、4d 突起、4k,304k,404k,504k,604k 第一溝、4in 内鍔、4out 外鍔、4t ティース被覆部、4y,304y,404y,504y,604y ヨーク被覆部、5 コイル、5St 巻き始め端部、6 側面用絶縁部材、6t 軸方向端部、70 巻線装置、70B フライヤ巻線装置、75 チャック、76,76B,276 ノズル、77 フライヤ、79,279,379,479 保持具、79a,79b,379a,379b,479a,479b 把持爪、W マグネットワイヤ、CL 軸方向、A 線分、B 中心軸、C 矢印、S,3S,4S,5S,6S,31is,504is,604is 側壁。

Claims (11)

  1. ヨーク部と前記ヨーク部から径方向内側に突出するティース部とからなる分割コアと、
    マグネットワイヤを前記ティース部に巻線して形成したコイルと、
    前記分割コアと前記コイルとを電気的に絶縁する、絶縁部材とを有する分割コアユニットであって、
    前記絶縁部材は、
    前記分割コアの軸方向の両端面をそれぞれ覆う端面用絶縁部材を有し、
    各前記端面用絶縁部材は、外周面の周方向中央部に、軸方向に延びる直線状の第一溝を有し、
    前記ヨーク部は、前記分割コアの外周面の周方向中央部に、軸方向に、前記ヨーク部の全長に渡って延びる直線状の第二溝を有し、
    二つの前記第一溝と、前記第二溝とは連通し、
    二つの前記第一溝は、軸方向から見たときに前記第二溝と重なって見える分割コアユニット。
  2. 前記第一溝及び前記第二溝は、軸方向に垂直な断面が、一辺が開放した矩形である請求項1に記載の分割コアユニット。
  3. 前記第一溝及び前記第二溝は、軸方向に垂直な断面が、前記第一溝及び前記第二溝の底が周方向に広がっているT字状である請求項1に記載の分割コアユニット。
  4. 前記第一溝及び前記第二溝は、軸方向に垂直な断面が、径方向内側に向かって広くなる蟻溝状である請求項1に記載の分割コアユニット。
  5. 前記端面用絶縁部材は、
    前記ティース部の径方向の内側先端から周方向両側に張り出したシュー部の外周面に係合する一対の第一係合爪と、
    前記ヨーク部の内周面に係合する一対の第二係合爪とを備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の分割コアユニット。
  6. 前記第一溝の周方向の幅は、前記第二溝の周方向の幅よりも狭い請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の分割コアユニット。
  7. 前記第一溝の底の周方向の中央部に、軸方向の全長に渡って形成された切り欠き部を有する請求項6に記載の分割コアユニット。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の複数の前記分割コアユニットを環状に組み合わせたステータと、
    前記ステータを収納するフレームと、
    前記ステータの内側に回転可能に支持されたロータとからなる回転電機。
  9. 周方向に隣り合う前記分割コア同士は連結されている請求項8に記載の回転電機。
  10. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の分割コアユニットの製造方法であって、
    前記端面用絶縁部材を前記分割コアに装着する絶縁部材取付工程と、
    二つの前記第一溝及び前記第二溝の中に、前記分割コアの軸長より長く、周方向に開閉可能な二つの把持爪を有する把持具を、二つの前記把持爪を閉じた状態で挿入し、その後、二つの前記把持爪を周方向に開いて、二つの前記把持爪により、二つの前記第一溝と前記第二溝の両側壁を周方向に押圧して、二つの前記端面用絶縁部材と前記分割コアとを前記把持具に固定する固定工程と、
    二つの前記端面用絶縁部材と前記分割コアとが固定された、分割コアユニット中間体に対して、マグネットワイヤを巻線してコイルを形成する巻線工程とを有する分割コアユニットの製造方法。
  11. 請求項10に記載の前記分割コアユニットの製造方法で製造した複数の前記分割コアユニットを環状に組み合わせてステータを形成する分割コアユニット結合工程と、
    前記ステータをフレームに挿入して固定し、前記ステータの内側にロータを回転可能に配置する回転電機組み立て工程とを有する回転電機の製造方法。
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