JP6181002B2 - ステータ及びブラシレスモータ - Google Patents
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Description
図1に示すように、本実施例のステータ60及びモータ部50は、燃料ポンプ10に用いられる。燃料ポンプ10は、燃料タンク(図示省略)内に配置され、自動車等の車両のエンジン(図示省略)に燃料(例えばガソリン等)を供給する。図1に示すように、燃料ポンプ10は、モータ部50の他に、ポンプ部30を備える。モータ部50とポンプ部30は、ハウジング2内に配置されている。ハウジング2は、両端が開口された円筒形状を有する。
次に、図4〜10を参照して、導線97を巻回して、コイル96を作製する方法を説明する。導線97は、図3に示すように、部分コアU1〜W2が、直線状に並んだ状態で巻回される。なお、図4以降の図面では、図面の見易さを優先して、ボビン99に形成されているガイド99aを省略する等、簡略化して記載する。導線97は、図4から図9の順に巻回される。なお、図7は、図6に示される状態と同じタイミングにおける導線97の巻回状態を示す図であり、図6が部分コアW1の上方から見ているのに対して、部分コアW1の下方から見た図である。図10は、コイル96が作製された後の状態を示しており、導線97は、ボビン99の上面の位置における断面で示されている。
図11,12に記載されている比較例と比較して、本実施例の効果を説明する。比較例では、ボビン199に溝100は形成されておらず、外周部95側の端から内周部91b側の端まで同一の周長を有する。この比較例では、図12に示すように、1層目の導線層の導線97は、外周部95の内周面に当接する一方、2層目の導線層CL2の導線97は、外周部95の内周面から略半ピッチだけ離間している。この構成では、できる限りコイル96の導線97に密に巻回しようとすると、3層目の導線層CL3では、外周部95側の端の導線97は、外周部95の内周面に当接するように配置する必要がある。
図13,14を参照して、第1実施例と異なる点を説明する。本実施例は、第1実施例と比較して、溝200の形状が、第1実施例の溝100の形状と異なる。また、本実施例は、第1実施例と比較して、コイル96を構成する導線97の巻回方法が異なる。
図13に示すように、導線97は、第1実施例と同様に、導入部97aを経て、溝200内に配置される。そして、導線97は、溝200内において、2回だけ巻回される。この結果、溝200内には、Y軸方向に隣接する2本の導線97が配置される。図14に示すように、溝200内の導線97は、外周部95aから内周部91bに向かう方向、即ち、導線C1,C2,C3,C4の順に巻回される。これにより、溝200内に、調整部297bが形成される。
図15〜17を参照して、第2実施例と異なる点を説明する。本実施例は、第2実施例と比較して、コイル96を構成する導線97の巻回方法が異なる。
図15に示すように、導線97は、第2実施例と同様に、導入部97aを経て、溝200内に配置される。そして、導線97は、溝200内において、2回だけ巻回される。この結果、溝200内には、外周部95aと内周部91bとの方向に隣接する2本の導線97が配置される。図17に示すように、溝200内の導線97は、外周部95aから内周部91bに向かう方向、即ち、導線C1,C2,C3,C4の順に巻回される。これにより、溝200内に、調整部397bが形成される。
上述した各実施例では、溝100は、ボビン99の外周面の全周に亘って形成されている。しかしながら、本実施例では、溝100は、ボビン99の外周面のうち、ティース91の中間部分91aを挟んで対向する一対の面(即ち、上下方向に伸びる一対の面)に形成されていている。この場合、導入部97aの下端は、溝100に配置される導線97に連続している。図21、図22には、ボビン99のうち、上下方向に伸びる一対の面に溝100が形成されている場合の導線97の巻回状態を示す図である。図21は、導線97が、ボビン99の上面の位置における断面で示されており、図22は、導線97が、ボビン99の上面の中央位置において、ボビン99の上面の垂直な断面で示されている。なお、図中の導線97内の数字は、導線97の巻き数を示す。
図23,24を参照して、第1実施例と異なる点を説明する。本実施例は、第1実施例と比較して、溝100の一部において、溝100の幅、即ち、溝100のステータ60の径方向(即ちY軸方向)の長さが、第1実施例の溝100の幅よりkだけ長い。kは、0より大きく、導線97の線径よりも細い。これにより、溝100の幅は、W(Wは、溝100に巻回される回数に、導線97の線径Dを乗算した値)+k(0<k<D)となる。例えば、kは、導線97の線径の1/4以上3/4以下であってもよい。
図25,26を参照して、第2実施例と異なる点を説明する。本実施例は、第2実施例と比較して、溝200の一部において、溝200の幅、即ち、溝200のステータ60の径方向(即ちY軸方向)の長さが、第2実施例の溝200の幅よりkだけ長い。kは、0より大きく、導線97の線径よりも細い。例えば、kは、導線97の線径の1/4以上3/4以下であってもよい。
図27,28を参照して、第5実施例と異なる点を説明する。本実施例では、拡幅部300aは、溝100の内周部91b側に配置されている。言い換えると、溝100の幅は、拡幅部300aが形成されている部分において、内周部91b側に、kだけ拡幅されている。拡幅部300aは、XY平面に垂直な方向に、ボビン99と同一の長さを有する。なお、変形例では、拡幅部300aは、XY平面に垂直な方向に、ボビン99よりも短くてもよい。
図29,30を参照して、第6実施例と異なる点を説明する。本実施例では、拡幅部400aは、第7実施例との拡幅部300aと同様に、溝200の内周部91a側に配置されている。この構成では、図30に示すように、導線C1〜C4が巻回される段階では、導線C2,C4のそれぞれは、Y軸方向において、導線C1,C3のそれぞれと同じ位置に巻回されている。そして、導線C6が巻回される段階では、導線C6は、導線C2と導線C4との間に配置される。このとき、導線C4は、導線C6によって、内周部91a側に押圧され、拡幅部400aの側面に当接するまで移動される。これにより、導線C2と導線C4との間に、凹部X8が形成される。導線C6は、凹部X8に嵌った状態で、凹部X8に沿って巻回される。この構成よれば、凹部X8によって、導線C6を、適切に位置決めすることができる。この結果、導線C6以降が巻回される段階で、導線C6が凹部X5から内周部91bに移動して、導線層CL1の導線97が乱れることを抑制することができる。
Claims (10)
- モータに用いられるステータであって、
筒状の外周部と、
前記外周部の内周面から内周側に伸びる複数のティースであって、前記外周部の周方向に間隔を開けて並ぶ前記複数のティースと、
前記複数のティースに取り付けられる複数のボビンであって、各ボビンは、各ティースの外周部側の第1の端と前記第1の端の反対側の第2の端との中間位置において、当該ティースの側面を一巡する、前記複数のボビンと、
前記複数のボビン上に配置されている複数のコイルと、を備え、
前記複数のボビンのそれぞれは、前記第1の端側の端において、当該ボビンの外周面のうち、少なくとも互いに対向する一対の面に位置する溝を備え、
前記複数のコイルのそれぞれは、
当該コイルの導線が前記ボビン外から前記溝内に配置される導入部と、
導入部に連続して配置されており、前記ボビンに1又は2回巻回される前記導線のうち、前記溝内に隣接して配置される1又は2本の前記導線を含む調整部と、
それぞれが前記ティースの延伸方向に沿って前記導線が隣接して並ぶ複数の導線層であって、前記少なくとも互いに対向する一対の面上に配置される前記複数の導線層の最下の導線層は、前記調整部に含まれる前記導線及び前記ボビンの前記外周面に接触している、前記複数の導線層と、を備え、
前記少なくとも互いに対向する一対の面上に配置される前記複数個のコイルのそれぞれにおいて、
前記少なくとも互いに対向する一対の面上に配置される前記複数の導線層のうち、奇数層目の導線層では、導線は、前記第1の端側から前記第2の端側に向かって順に巻回されているとともに、前記第1の端側の端に位置する導線と前記外周部の前記内周面とは、半ピッチ離間しており、
前記少なくとも互いに対向する一対の面上に配置される前記複数層の導線層のうち、偶数層目の導線層では、導線は、前記第2の端側から前記第1の端側に向かって順に巻回されており、
前記複数層の導線層のうち、2層目以上の導線層では、前記ボビンの前記導入部側の端面上に配置される導線以外の導線は、1層下の導線層の隣接する2本の導線の間に形成される凹部に沿って配置されており、前記導入部側の端面上に配置される導線は、前記1つ下の導線層の導線と交差する方向に配置されている、ステータ。 - 前記溝は、前記ボビンの外周面のうち、少なくとも、前記外周部の軸方向に伸びる一対の面に位置しており、
前記複数のボビンのそれぞれは、前記溝のうち、前記一対の面の一方に位置する部分において、前記溝の幅を拡幅する拡幅部であって、前記拡幅部の幅は、前記導線の線径よりも小さい、前記拡幅部を備え、
前記導入部は、前記溝のうち、前記一対の面の他方に位置する部分に配置される、請求項1に記載のステータ。 - 前記1層目の導線層において、最初に巻回される特定の導線は、前記調整部に巻き回されている前記導線に沿って配置されている、請求項1又は2に記載のステータ。
- 前記調整部では、前記導線は、前記溝を形成する側壁に隣接して、1回巻回されており、
前記特定の導線は、前記調整部に巻回されている前記導線と前記側壁の上端との間に沿って配置されている、請求項3に記載のステータ。 - 前記調整部では、前記導線は、隣接して2本配置されており、前記第2の端側に位置する前記導線は、前記溝を形成する側壁に隣接しており、
前記特定の導線は、前記調整部の前記導線と前記側壁の上端との間に沿って配置されている、請求項3に記載のステータ。 - 前記調整部では、前記導線は、隣接して2本配置されており、
前記特定の導線は、前記調整部の隣接する前記導線の間に形成される凹部に沿って巻き回されている、請求項3に記載のステータ。 - 前記奇数層目の導線層の前記第1の端側の端に位置する導線と前記外周部の前記内周面とは、半ピッチ離間しており、
前記偶数層の導線層の前記第1の端側の端に位置する導線は、前記外周部の前記内周面に当接している、請求項1から6のいずれか一項に記載のステータ。 - 前記溝は、前記第1の端側の端において、前記ボビンの外周面を一巡する、請求項1から7のいずれか一項に記載のステータ。
- 請求項1から8のいずれか一項のステータと、
前記ティースの前記第2の端側に配置されるロータと、を備えるブラシレスモータ。 - モータに用いられるステータであって、
筒状の外周部と、
前記外周部の内周面から内周側に伸びる複数のティースであって、前記外周部の周方向に間隔を開けて並ぶ前記複数のティースと、
前記複数のティースに取り付けられる複数のボビンであって、各ボビンは、各ティースの外周部側の第1の端と前記第1の端の反対側の第2の端との中間位置において、当該ティースの側面を一巡する、前記複数のボビンと、
前記複数のボビン上に配置されている複数のコイルと、を備え、
前記複数のボビンのそれぞれは、
前記第1の端側の端において、当該ボビンの外周面のうち、少なくとも、前記外周部の軸方向に伸びて互いに対向する一対の面に位置する溝と、
前記溝のうち、前記一対の面の一方に位置する部分において、前記溝の幅を拡幅する拡幅部であって、前記拡幅部の幅は、前記導線の線径よりも小さい、前記拡幅部と、を備え、
前記複数のコイルのそれぞれは、
当該コイルの導線が前記ボビン外から、前記溝のうち、前記一対の面の他方に位置する部分に配置される導入部と、
導入部に連続して配置されており、前記ボビンに1又は2回巻回される前記導線のうち、前記溝内に配置される1又は2本の前記導線を含む調整部と、
それぞれが前記ティースの延伸方向に沿って前記導線が隣接して並ぶ複数の導線層であって、前記少なくとも互いに対向する一対の面上に配置される前記複数の導線層の最下の導線層は、前記調整部に含まれる前記導線及び前記ボビンの前記外周面に接触している、前記複数の導線層と、を備え、
前記少なくとも互いに対向する一対の面上に配置される前記複数個のコイルのそれぞれにおいて、
前記少なくとも互いに対向する一対の面上に配置される前記複数の導線層のうち、奇数層目の導線層では、導線は、前記第1の端側から前記第2の端側に向かって順に巻回されており、
前記少なくとも互いに対向する一対の面上に配置される前記複数層の導線層のうち、偶数層目の導線層では、導線は、前記第2の端側から前記第1の端側に向かって順に巻回されており、
前記複数層の導線層のうち、2層目以上の導線層では、前記ボビンの前記導入部側の端面上に配置される導線以外の導線は、1層下の導線層の隣接する2本の導線の間に形成される凹部に沿って配置されており、前記導入部側の端面上に配置される導線は、前記1つ下の導線層の導線と交差する方向に配置されている、ステータ。
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