JP4428652B2 - インシュレータ、電動機、及び巻線の巻回方法 - Google Patents

インシュレータ、電動機、及び巻線の巻回方法 Download PDF

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本発明はコアを被覆するインシュレータ、及び該インシュレータを備えた電動機、及び前記インシュレータへの巻線の巻回方法に関するものである。
従来、電動機のステータは、電動機の径方向に延びる複数のティース部が周方向に配置され、該ティース部にインシュレータを介して巻線が巻回されてなる。インシュレータは、巻線とティース部とを絶縁するためのものである。このインシュレータは、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特許文献1及び特許文献2にて開示されているインシュレータは、該インシュレータにおいてティース部の軸方向端部を覆う部分の周方向両側に、巻線を整列巻するための溝を備えている。巻線を巻回する際に、巻線がインシュレータに形成された溝に案内されると、該巻線は列替えされて整列巻される。
特開2004−72970号公報 特開2004−140964号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2にて開示されているインシュレータでは、巻回される巻線が溝に案内されるように、即ち巻回される巻線が溝の近傍を通るように巻回されなければ、巻線は溝によって列替えするように案内されることが困難となる。巻線が溝に案内されるように該巻線を巻回するためには、巻回される巻線が溝の近傍を通るように巻線ガイド治具等を用いて巻線の位置を制御しなければならない。巻線ガイド治具を用いると、設備費が増大する上、巻線ガイド治具を動作させるための工数が追加されてしまう。これらのことから、製造コストが増大されてしまうという問題があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、製造コストを増大させることなく巻線を整列巻することができるインシュレータ、及び該インシュレータを備えた電動機、及び前記インシュレータへの巻線の巻回方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、電動機の径方向に沿って延びるティース部に装着され、前記ティース部の軸方向端面を覆う端面被覆部を備え、前記ティース部と該ティース部に巻回される巻線とを絶縁するためのインシュレータであって、前記端面被覆部には、その径方向端側の部分から軸方向に沿って第1端部が設けられるとともに、前記巻線が当接することにより該巻線の1層目における最初の列替えを案内する案内部が備えられ、前記案内部は、前記第1端部から前記ティース部の延びる方向に沿って突設される案内突起部であって、該案内突起部における前記第1端部から前記ティース部の延びる方向に離れた位置の頂点が前記端面被覆部の周方向の中央に配置されている。
請求項2に記載の発明は、電動機の径方向に沿って延びるティース部に装着され、前記ティース部の軸方向端面を覆う端面被覆部を備え、前記ティース部と該ティース部に径方向に沿って巻線径分だけ順次列替えして巻回される巻線とを絶縁するためのインシュレータであって、前記端面被覆部には、その径方向端側の部分から軸方向に沿って第1端部が設けられるとともに、前記巻線の1巻目が径方向側から当接することにより該巻線の巻線径分だけ該巻線の1層目における最初の列替えを案内する案内部が備えられ、前記案内部は、前記第1端部から前記ティース部の延びる方向に沿って突設される案内突起部であって、該案内突起部における前記第1端部から前記ティース部の延びる方向に離れた位置の頂点が前記端面被覆部の周方向の中央に配置されている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のインシュレータにおいて、前記案内部は、該案内部に前記巻線が当接することにより、前記端面被覆部の径方向外側の端部に対し前記巻線がtan-1(巻線の直径/(巻線の直径+端面被覆部の周方向幅))にて決定される案内角の分だけ傾斜して列替えされるように、前記端面被覆部から前記ティース部の軸方向に沿って突設されている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のインシュレータにおいて、前記案内部は、前記端面被覆部の径方向外側の端部に対し、前記端面被覆部の径方向外側の端部における周方向端部から前記巻線の半径の幅だけ離れた位置を頂点とする前記案内角の分だけ径方向内側に向かって傾斜した斜面を有しており、前記巻線は、前記斜面に当接することにより該巻線の1層目における最初の列替えが案内される。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のインシュレータにおいて、前記案内部は、前記端面被覆部の径方向外側の端部に対し、前記端面被覆部の径方向外側の端部における周方向一端部から前記巻線の半径の幅だけ離れた位置を頂点とする前記案内角の分だけ径方向内側に向かって傾斜した第1の斜面と、前記端面被覆部の径方向外側の端部に対し、前記端面被覆部の径方向外側の端部における周方向他端部から前記巻線の半径の幅だけ離れた位置を頂点とする前記案内角の分だけ径方向内側に向かって傾斜した第2の斜面とを有している。
請求項6に記載の発明は、請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載のインシュレータにおいて、前記案内部は、前記電動機の径方向内側に向かうに連れて軸方向の高さが低くなるテーパ状に形成されている。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のインシュレータにおいて、前記巻線は、複数層に巻回され、前記巻線の2層目以降の少なくとも1層における最初の列替えを案内する案内部を備えている。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のインシュレータにおいて、前記端面被覆部の周方向両側には、前記ティース部の周方向両側を被覆する側面被覆部が備えられており、前記側面被覆部には、軸方向に沿って延び前記巻線が収容される複数の案内溝が径方向に沿って配列されている。
請求項9に記載の発明は、円筒状をなすハウジングケースに固定され、径方向に沿って延びるティース部が周方向に配置されてなるステータコアと、前記ティース部に装着された請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のインシュレータと、前記インシュレータを介して前記ティース部に巻回された巻線とを備えた電動機とした。
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のインシュレータを、電動機の径方向に沿って延びるティース部に装着し、前記巻線を前記案内部に当接させて巻回することを特徴とする巻線の巻回方法とした。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、巻線は、端面被覆部に備えられた案内部に当接することにより、1層目の最初の列替えを行うように案内される。従って、巻線の1層目における最初の列替えを行うために巻線ガイド治具を用いる必要がない。また、巻線が案内部に当接して該巻線の1層目における最初の列替えが行われると、1層目における最初の列替え以降の列替えは、直前に列替えが行われた巻線に当接することにより案内される。従って、1層目の巻線に関して巻線ガイド治具を用いる必要がない。よって、製造コストを増大させることなく巻線を整列巻することができる。
請求項2に記載の発明によれば、巻線は、その1巻目が端面被覆部に備えられた案内部に径方向側から当接することにより、該巻線の巻線径分だけ列替えされるように案内されて、該巻線の1層目における最初の列替えが行われる。従って、巻線の1層目における最初の列替えを行うために巻線ガイド治具を用いる必要がない。また、巻線が案内部に当接して該巻線の1層目における最初の列替えが行われると、1層目における最初の列替え以降の列替えは、直前に列替えが行われた巻線に当接することにより案内される。従って、1層目の巻線に関して巻線ガイド治具を用いる必要がない。よって、製造コストを増大させることなく巻線を整列巻することができる。
請求項3に記載の発明によれば、案内部によって、tan-1(巻線の直径/(巻線の直径+端面被覆部の周方向幅))にて決定される案内角の分だけ巻線を傾斜させるように案内することにより、巻線の1層目における最初の列替えが容易に行われる。尚、tan-1はアークタンジェントである。
請求項4に記載の発明によれば、巻線は、端面被覆部の径方向外側の端部に対し、端面被覆部の径方向外側の端部における周方向端部から前記巻線の半径の幅だけ離れた位置を頂点とする案内角の分だけ径方向内側に向かって傾斜した斜面に当接するだけで、該巻線の列替えが容易に行われる。また、巻線は案内部の斜面に当接するため、最初に列替えされた巻線が斜面によって支持され、端面被覆部上において列替えされた該巻線の位置が安定される。
請求項5に記載の発明によれば、案内部は、端面被覆部の径方向外側の端部に対し、端面被覆部の径方向外側の端部における周方向一端部から巻線の半径の幅だけ離れた位置を頂点とする案内角の分だけ径方向内側に向かって傾斜した第1の斜面を備えている。また、案内部は、端面被覆部の径方向外側の端部に対し、端面被覆部の径方向外側の端部における周方向他端部から巻線の半径の幅だけ離れた位置を頂点とする前記案内角の分だけ径方向内側に向かって傾斜した第2の斜面を備えている。従って、巻線がティース部に対して右巻きで巻回される場合と左巻きで巻回される場合とのいずれの場合であっても、巻線は案内部によって該巻線の1層目における最初の列替えを行うように案内される。よって、右巻きと左巻きとに応じてわざわざ2種類インシュレータを製造する必要がない。
請求項6に記載の発明によれば、案内部は、電動機の径方向内側に向かうに連れて軸方向の高さが低くなるテーパ状に形成されているため、巻線はテーパ状に形成された部分によってより滑らかに列替えするように案内される。また、巻線が案内部によって傷付けられることが防止される。
請求項7に記載の発明によれば、巻線の2層目以降についても、少なくとも1層における最初の列替えを案内する案内部が設けられている。従って、2層目以降の層のうち、少なくとも1層における巻線の最初の列替えが案内部によって案内されるため、巻線が複数層巻回される場合であってもより容易に巻線が整列巻される。
請求項8に記載の発明によれば、巻線は、案内部によって案内されて列替えされると共に、案内溝に収容されることにより、1層目の巻線の径方向の位置が安定する。そのため、巻線の巻崩れが生じ難く、巻線はより容易に整列巻される。
請求項9に記載の発明によれば、巻線は、端面被覆部に備えられた案内部に当接することにより、1層目の最初の列替えを行うように案内される。従って、巻線の1層目における最初の列替えを行うために巻線ガイド治具を用いる必要がない。また、巻線が案内部に当接して該巻線の1層目における最初の列替えが行われると、1層目における最初の列替え以降の列替えは、直前に列替えが行われた巻線に当接することにより案内される。従って、1層目の巻線に関して巻線ガイド治具を用いる必要がない。よって、製造コストを増大させることなく巻線を整列巻することができる。その結果、このインシュレータを備えた電動機の製造コストを低減させると共に、該電動機の信頼性が高められる。
請求項10に記載の発明によれば、巻線は、端面被覆部に備えられた案内部に当接することにより、1層目の最初の列替えを行うように案内される。従って、巻線の1層目における最初の列替えを行うために巻線ガイド治具を用いる必要がない。また、巻線が案内部に当接して該巻線の1層目における最初の列替えが行われると、1層目における最初の列替え以降の列替えは、直前に列替えが行われた巻線に当接することにより案内される。従って、1層目の巻線に関して巻線ガイド治具を用いる必要がない。よって、製造コストを増大させることなく巻線を整列巻することができる。
本発明によれば、製造コストを増大させることなく巻線が整列巻されるインシュレータ、及び該インシュレータを備えた電動機、及び前記インシュレータへの巻線の巻回方法を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のブラシレスモータの断面図を示す。電動機としてのブラシレスモータ50は、略円筒状をなすハウジングケース51の内周面に固定されたステータ52と、該ステータ52と対向配置されるマグネット(図示略)を有したロータ53とを備えている。
ステータ52は、ステータコア60と、インシュレータ70を介して前記ステータコア60に対して巻回された巻線54とを備えている。
ステータコア60は、周方向に等角度間隔に配置された複数の分割コア部61から構成されている。本実施形態では、ステータコア60は、周方向に30°間隔に配置された12個の分割コア部61から構成されている。各分割コア部61は、巻線54が巻回されるティース部62と、ティース部62の径方向外側に設けられ円弧状をなす分割環状部63と、ティース部62の径方向内側端部から周方向両側に突出した突出部(図示しない)とから構成されている。ティース部62は周方向の幅が一定に形成され、略直方体状をなしている。また、分割コア部61の分割環状部63の周方向両端部は、隣接する分割コア部61の分割環状部63の周方向端部と連結されている。そして、各分割環状部63によって円筒状の環状部65が構成されている。
インシュレータ70は、分割コア部61に対応した形状をなす複数(本実施形態では12個)のインシュレータ部材71から構成されている。図3に示すように、インシュレータ部材71は、分割コア部61(図1参照)の軸方向上端部から軸方向中央部までを被覆する第1インシュレータ部材72と、該分割コア部61の軸方向中央部から軸方向下端部までを被覆する第2インシュレータ部材73とから構成されている。尚、図3は、分割コア部61を省略して図示している。本第1実施形態では、第1インシュレータ部材72と第2インシュレータ部材73とは面対称に形成され、等しい形状をなしている。従って、第1インシュレータ部材72についてその詳細を述べ、第2インシュレータ部材73については第1インシュレータ部材72と同様の構成に同一の符号を付してその説明を省略する。
図2(a)に示すように、第1インシュレータ部材72は、ティース部62の軸方向一端面(図3においては上端面)を被覆する端面被覆部75と、ティース部62の周方向両側の側面においてティース部62の軸方向一端から軸方向中央までを被覆する側面被覆部76,77とを備えている。端面被覆部75と側面被覆部76,77とは、径方向から見ると略コの字状をなしている。また、第1インシュレータ部材72は、ティース部62の前記突出部の径方向外側の面を被覆する突出被覆部78と、分割環状部63の径方向内側の面及び軸方向の上端面を被覆する環状被覆部79とを備えている。
側面被覆部76,77には、軸方向の上端部から下端部に向かって、軸方向に沿って延びる複数(本実施形態では6つずつ)の案内溝80が形成されている(図3参照)。複数の案内溝80は側面被覆部76,77において径方向に沿って配列され、該側面被覆部76,77の軸方向上端部から下端部に向かって所定距離だけ伸びている。また、この案内溝80は、巻線54の形状に対応した断面円弧状に凹設されている。尚、径方向外側の案内溝80から順に、第1〜第6の案内溝80a〜80fとする。
前記端面被覆部75は周方向の幅t1が一定に形成され、長手方向に沿った中心線が径方向に沿う略長方形状をなしている。そして、図2(b)に示すように、端面被覆部75の径方向内側の端部75dには、端面部82が該端面被覆部75に対して垂設されている。この端面部82は、巻線54が径方向内側へはみ出すことを防止している。
図2(a)に示すように、端面被覆部75の径方向外側の端部75a寄りの部分には、巻線54の1層目における最初の列替えを案内する案内部としての案内突起部90が備えられている。案内突起部90は、端面被覆部75からティース部62の軸方向に沿って(図2(b)において右側から左側に向かって)突設され、三角柱状をなしている。案内突起部90は軸方向から見ると直角三角形状をなしており、直角を形成する2つの辺91,92のうち長い方の辺91は端面被覆部75の径方向外側の端部75a(端部75aを通る直線m1)と一致している。そして、案内突起部90は、前記直角三角形の斜辺93と辺91とが形成する頂点P1が、前記端面被覆部75の径方向外側の端部75aにおける周方向片側端部75b(図2(a)において左側の端部)から端部75aを通る直線m1に沿って巻線54の半径rの幅だけ離れた位置に配置されるように形成されている。また、斜辺93と辺91とは、tan-1(巻線54の直径R/(巻線54の直径R+端面被覆部75の周方向幅t1))にて決定される案内角θ1を形成している。即ち、案内突起部90において斜辺93を含む斜面としての案内面94は、端面被覆部75の径方向外側の端部75aに対し、端部75aにおける周方向片側端部75bから前記直線m1に沿って巻線54の半径rの幅だけ離れた位置を頂点P1とする案内角θ1の分だけ径方向内側に向かって傾斜している。ここで、案内面94は、斜辺93を含み端面被覆部75と直交する面である。そして、図2(b)に示すように、端面被覆部75の周方向の中央では、案内突起部90の径方向の幅は、巻線54の半径rの幅と等しく形成されている。また、案内突起部90の軸方向の幅は巻線54の直径Rの幅と等しく形成されている。
図2(a)に示すように、前記環状被覆部79は、前記端面被覆部75に対して垂設された端面部79aと、分割環状部63の径方向内側の面を被覆する内側被覆部79bを備えている。この端面部79aは、巻線54が径方向外側へはみ出すことを防止している。また、端面部79aには、前記端面被覆部75の周方向両側に該当する位置に、該端面部79aの先端部から基端部に向かって切り欠かれた切欠き部79c,79dが形成されている。巻線54がティース部62に巻回される際に、巻線54は、切欠き部79c,79dのいずれか一方から端面被覆部75及び側面被覆部76,77側へ導入される。また、ティース部62に対する巻線54の巻回が終了すると、巻線54は、切欠き部79c,79dのいずれか他方から端面部79aにおける反端面被覆部75側へ導き出される。尚、切欠き部79c,79dは、巻線54を係止可能となっている。
巻線54は、インシュレータ70を介してティース部62に対して整列巻きにて3層巻回されている。巻線54の1層目は、前記端面被覆部75及び側面被覆部76,77に当接して巻回される部分である。そして、巻線54の2層目は、1層目の巻線54に上乗せして巻回される部分であり、巻線54の3層目は、2層目の巻線54に上乗せして巻回される部分である。巻線54は、第1インシュレータ部材72及び第2インシュレータ部材73の側面被覆部76,77では、軸方向に沿って巻回され、俵積み状態となっている。また、巻線54は、第2インシュレータ部材73の端面被覆部75では、端面被覆部75の幅(周方向幅)方向に沿って巻回されている。更に、巻線54は、第1インシュレータ部材72の端面被覆部75では、該端面被覆部75の径方向外側の端部75aに対して前記案内角θ1の分だけ傾斜して巻回されている。即ち、巻線54は、端面被覆部75上で該巻線54の巻線径(巻線54の直径R)の分だけティース部62の径方向にずれるように列替えされてティース部62に巻回されている。
尚、図2(a)には、ティース部62の周方向両側における各層の巻線54の位置が、巻線54を示す丸の中に参照番号1〜34を付して示されている。そして、本実施形態では、第1インシュレータ部材72の端面被覆部75における巻線54を、巻線部として巻線54の位置を示す参照番号1〜34をハイフンで結んで記述する。
次に、上記のように構成されたインシュレータ70を介してティース部62に巻線54が巻回される手順を説明する。本実施形態では、図3に示すように、ノズル100にてティース部62に巻線54が巻回される。また、本実施形態では、巻線54は右巻きで巻回される。
まず、第1インシュレータ部材72及び第2インシュレータ部材73が分割コア部61の軸方向両側から装着される。そして、巻線54がノズル100によって切欠き部79cからティース部62側に導入される。次いで、ティース部62の径方向外側から内側に向かって、1層目の巻線54がティース部62の径方向に沿って巻線径分だけ順次列替えして巻回される。1層目の巻線54が突出被覆部78に達すると、2層目の巻線54が、ティース部62の径方向内側から径方向外側に向かって、ティース部62の径方向に沿って巻線径分だけ順次列替えして巻回される。そして、2層目の巻線54が内側被覆部79bに達すると、3層目の巻線54が、ティース部62の径方向外側から径方向内側に向かって、ティース部62の径方向に沿って巻線径分だけ順次列替えして巻回される。3層目の巻線54が突出被覆部78に達すると、巻線54は、内側被覆部79b側を経由して切欠き部79dから反端面被覆部75側に出される。(図2(a)参照)
詳しくは、切欠き部79cから導入された巻線54は、側面被覆部76の第1の案内溝80aに案内されて側面被覆部76上を軸方向に沿って巻回され、第2インシュレータ部材73の端面被覆部75上を巻回された後、側面被覆部77上を軸方向に沿って巻回されて位置2に到達する。その後、巻線54は、位置2から位置3に向かって巻回される。尚、位置1から位置2を経由して位置3に到達するまでの巻線54が該巻線54の1巻目である。この時、巻線54の1巻目は、径方向内側から案内突起部90に当接しながら巻回される。即ち、巻線54は、案内突起部90の案内面94に当接されながら巻回される。巻線54は、案内面94に当接することにより、端面被覆部75の径方向外側の端部75aに対して案内角θ1の分だけ径方向内側に向かって傾斜し、第1の案内溝80aから第2の案内溝80bへ列替えされて該第2の案内溝80bに収容される。即ち、巻線54は、案内突起部90の案内面94に当接することにより、巻線54の1層目における最初の列替えを案内される。
次いで、巻線54は、第2の案内溝80bに案内されながら側面被覆部76及び第2インシュレータ部材73の端面被覆部75及び側面被覆部77上を巻回されて位置3から位置4に到達する。その後、巻線54は、位置4から位置5に向かって巻回される。この時、巻線54は、先に巻回された巻線部2−3に当接することにより、巻線部2−3によって側面被覆部76の第3の案内溝80cに列替えするように案内される。以後、同様に、巻線54は、径方向内側から見て、時計方向に巻回されていく。この時、位置6に到達した巻線54は、先に巻回された巻線部4−5に当接することにより、巻線部4−5によって側面被覆部76の第4の案内溝80dに列替えするように案内される。また、位置8に到達した巻線54は、先に巻回された巻線部6−7に当接することにより、巻線部6−7によって側面被覆部76の第5の案内溝80eに列替えするように案内される。また、位置10に到達した巻線54は、先に巻回された巻線部8−9に当接することにより、巻線部8−9によって側面被覆部76の第6の案内溝80fに列替えするように案内される。
巻線54が側面被覆部76の第6の案内溝80fに案内される、即ち位置11に到達すると、巻線54は第2インシュレータ部材73の端面被覆部75側を通るように巻回されて位置12に到達する。次いで、巻線54は、位置12から位置13に向かって巻回される。この時、位置12から位置13に向かって巻回された巻線部12−13は、端面被覆部75の径方向内側の端部75dに対し位置12を基点として径方向外側に向かって傾斜している。この巻線部12−13からが2層目の巻線54となる。位置13に巻回された巻線54は、位置9に巻回された巻線54と位置11に巻回された巻線54とによって形成された溝に収容される。そして、巻線54は、位置13から側面被覆部76及び第2インシュレータ部材73の端面被覆部75及び側面被覆部77上を巻回されて位置14に到達する。位置14に到達した巻線54は、先に巻回された2層目の巻線部12−13に当接することにより、位置7に巻回された巻線54と位置9に巻回された巻線54との間、即ち位置15に列替えするように案内される。以後、同様の動作を繰り返して、巻線54はティース部62の径方向内側から見て時計方向に巻回されながら位置16〜22を経由し、位置23に到達する。
巻線54が位置23に到達すると、巻線54は第2インシュレータ部材73の端面被覆部75側を通るように巻回されて位置24に到達する。次いで、巻線54は、位置24から位置25に向かって巻回される。この時、位置24から位置25に向かって巻回された巻線部24−25は、端面被覆部75の径方向外側の端部75aから位置24を基点として径方向内側に向かって傾斜している。この巻線部24−25からが3層目の巻線54となる。位置25に巻回された巻線54は、位置19に巻回された巻線54と位置21に巻回された巻線54とによって形成された溝に収容される。そして、巻線54は、位置25から側面被覆部76及び第2インシュレータ部材73の端面被覆部75及び側面被覆部76上を巻回されて位置26に到達する。位置26に到達した巻線54は、先に巻回された3層目の巻線部24−25に当接することにより、位置17に巻回された巻線54と位置19に巻回された巻線54との間、即ち位置27に列替えするように案内される。以後、同様の動作を繰り返して、巻線54はティース部62の径方向内側から見て時計方向に巻回されながら位置28〜31を経由し、位置32に到達する。巻線54は、位置32に到達した後、内側被覆部79b側の位置33及び位置34を経由して切欠き部79dから端面部79aにおける反端面被覆部75側に出される。
上記したように、本第1実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)巻線54は、端面被覆部75に備えられた案内突起部90の案内面94に当接することにより、1層目の最初の列替えを行うように案内される。同時に、巻線54は、位置2から位置3に巻回される際、案内突起部90に当接しながら巻回されることにより、位置1に位置する巻線54に乗り上げることが防止される。従って、巻線54の1層目における最初の列替えを行うための巻線ガイド治具を用いる必要がない。また、巻線54が案内突起部90の案内面94に当接して該巻線54の1層目における最初の列替えが行われると、1層目における最初の列替え以降の列替え(1層目における2回目以降の列替え)は、直線に列替えが行われた巻線54に当接することにより案内される。従って、1層目の巻線に関して巻線ガイド治具を用いる必要がない。その結果、製造コストを増大させることなく巻線54を整列巻することができる。また、このインシュレータ70を備えたブラシレスモータ50の製造コストを低減させることができると共に、巻線不良を減少させて信頼性を高めることができる。尚、巻線54の2層目以降の列替えは、少なくとも、巻線54の巻始め側、即ち端面被覆部75の径方向外側の端部75a側に案内突起部90が設けられ1層目の巻線54が隙間なく整列巻されていれば、2層目の巻線54は1層目の巻線54に倣うため、巻線54は容易に整列巻される。
(2)案内角θ1は、tan-1(巻線54の直径R/(巻線54の直径R+端面被覆部75の周方向幅t1))にて決定されているため、巻線54は案内角θ1だけ径方向内側に傾斜した案内面94に当接するだけで、該巻線54の列替えが容易に行われる。また、巻線54は案内突起部90の案内面94に当接するため、最初に列替えされた巻線54(巻先部2−3)が斜面によって支持され、端面被覆部75上において列替えされた巻線54(巻線部2−3)の位置が安定される。1層目の最初に列替えされた巻線54(巻線部2−3)の位置が安定されると、巻線54の1層目において2回目に列替えされる巻線54は、先に列替えされた巻線54(巻線部2−3)によって列替えするように案内されるため、2回目に列替えされた巻線54(巻線部4−5)の位置も安定する。同様に、巻線54の1層目において3回目以降に列替えされた巻線54の位置も安定させることができる。従って、巻線54の1層目における最初の列替えが案内突起部90の案内面94に当接して行われることにより、より確実に巻線54を整列巻することができる。
(3)側面被覆部76,77には、案内溝80が形成されている。従って、巻線54は、案内突起部90によって案内されて列替えされると共に、案内溝80に収容されることにより、1層目の巻線54の径方向の位置が安定する。そのため、巻線54の巻崩れを生じ難くして、更に容易に巻線54を整列巻することができる。
(4)案内突起部90が形成されている場所は、従来デッドスペースとなっていた部分である。このデッドスペースに案内突起部90を形成することにより、インシュレータ70の大型化を防止することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。
図4(a)(b)及び図5は、本第2実施形態のインシュレータ200を構成する第1インシュレータ部材201を示す。本第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様に第2インシュレータ部材は、第1インシュレータ部材201と同様の形状をなしている。
図4(a)に示すように、本第2実施形態の第1インシュレータ部材201は、上記第1実施形態の第1インシュレータ部材72と比べて案内突起部の形状が異なる。本第2実施形態の案内突起部202は、上記第1実施形態の案内突起部90と同様に、端面被覆部75の径方向外側の端部75a寄りの部分に設けられている。そして、案内突起部202は、端面被覆部75からティース部62の軸方向に沿って(図5において右側から左側に向かって)突設され、三角柱状をなしている。案内突起部202は軸方向から見ると二等辺三角形状をなしており、その底辺203が端面被覆部75の径方向外側の端部75a(端部75aを通る直線m1)と一致している。
図6に示すように、前記二等辺三角形の2つの底角θ2,θ3のうち、一方の底角θ2の頂点P2は、端面被覆部75の径方向外側の端部75aにおける周方向一端部75bから端部75aを通る直線m1に沿って巻線54の半径rの幅だけ離れた位置に配置されている。また、2つの底角θ2,θ3のうち、他方の底角θ3の頂点P3は、端面被覆部75の径方向外側の端部75aにおける周方向他端部75cから端部75aを通る直線m1に沿って巻線54の半径rの幅だけ離れた位置に配置されている。そして、底角θ2,θ3の大きさは、tan-1(巻線54の直径R/(巻線54の直径R+端面被覆部75の周方向幅t1))にて決定されている。即ち、案内突起部202において、前記二等辺三角形の長さが等しい2つの辺204,205のうち一方の辺204を含む案内面206は、端面被覆部75の径方向外側の端部75aに対し、端部75aにおける周方向一端部75bから巻線54の半径rの幅だけ離れた位置を頂点P2とする底角θ2の分だけ径方向内側に向かって傾斜している。また、案内突起部202において、前記二等辺三角形の長さが等しい2つの辺204,205のうち他方の辺205を含む案内面207は、端面被覆部75の径方向外側の端部75aに対し、端部75aにおける周方向他端部75cから巻線54の半径rの幅だけ離れた位置を頂点P3とする底角θ3の分だけ径方向内側に向かって傾斜している。
図5に示すように、端面被覆部75の周方向の中央では、案内突起部202におけるティース部62の径方向に沿った幅は、巻線54の半径rの幅と等しく形成されている。また、案内突起部202の軸方向の幅は巻線54の直径Rの幅と等しく形成されている。
上記のように構成されたインシュレータ200が装着されたティース部62に巻線54が右巻きで巻回される場合、図4(a)に示すように、切欠き部79cから導入された巻線54は、側面被覆部76の第1の案内溝80aに案内されて側面被覆部76上を軸方向に沿って巻回される。次いで、第2インシュレータ部材の端面被覆部75上を巻回された後、側面被覆部77上を軸方向に沿って巻回されて位置2に到達する。その後、巻線54は、端面被覆部75上を位置2から位置3に向かって巻回される。この時、巻線54の1巻目(位置1から位置2を経由して位置3に到達するまでの巻線54)は、径方向内側から案内突起部202に当接しながら巻回される。即ち、案内突起部202の案内面206に当接されながら巻回される。巻線54は、案内面206に当接することにより、端面被覆部75の径方向外側の端部75aに対して底角θ2の分だけ径方向内側に向かって傾斜し、側面被覆部77の第1の案内溝80aから側面被覆部76第2の案内溝80bへ列替えされて該第2の案内溝80bに収容される。即ち、巻線54は、案内突起部202の案内面206に当接することにより、巻線54の1層目における最初の列替えを案内される。
また、インシュレータ200が装着されたティース部62に巻線54が左巻きで巻回される場合、図4(b)に示すように、切欠き部79dから導入された巻線54は、側面被覆部77の第1の案内溝80aに案内されて側面被覆部77上を軸方向に沿って巻回される。次いで、巻線54は、第2インシュレータ部材の端面被覆部75上を巻回された後、側面被覆部76上を軸方向に沿って巻回されて位置1に到達する。その後、巻線54は、端面被覆部75上を位置1から位置4に向かって巻回される。この時、巻線54の1巻目(位置2から位置1を経由して位置4に到達するまでの巻線54)は、径方向内側から案内突起部202に当接しながら巻回される。即ち、案内突起部202の案内面207に当接されながら巻回される。巻線54は、案内面207に当接することにより、端面被覆部75の径方向外側の端部75aに対して底角θ3の分だけ径方向内側に向かって傾斜し、側面被覆部76第1の案内溝80aから側面被覆部77の第2の案内溝80bへ列替えされて該第2の案内溝80bに収容される。即ち、巻線54は、案内突起部202の案内面207に当接することにより、巻線54の1層目における最初の列替えを案内される。
上記したように、本第2実施形態によれば、上記第1実施形態の効果の(3)及び(4)の効果に加えて以下の効果を有する。
(1)巻線54は、端面被覆部75に備えられた案内突起部202の案内面206,207に当接することにより、1層目の最初の列替えを行うように案内される。同時に、巻線54が右巻きにて巻回される場合には、案内突起部202の案内面206に当接しながら巻回されることにより、位置2から位置3に巻回される巻線54が位置1に位置する巻線54に乗り上げることが防止される。また、巻線54が左巻きにて巻回される場合には、案内突起部202の案内面207に当接しながら巻回されることにより、位置1から位置4に巻回される巻線54が位置2に位置する巻線54に乗り上げることが防止される。従って、巻線54の1層目における最初の列替えを行うための巻線ガイド治具を用いる必要がない。また、巻線54が案内突起部202の案内面206,207に当接して該巻線54の1層目における最初列替えが行われると、1層目における最初の列替え以降の列替え(1層目における2回目以降の列替え)は、直線に列替えが行われた巻線54に当接することにより案内される。従って、1層目の巻線54に関して巻線ガイド治具を用いる必要がない。その結果、製造コストを増大させることなく巻線54を整列巻することができる。尚、巻線54の2層目以降の列替えは、少なくとも、巻線54の巻始め側、即ち端面被覆部75の径方向外側の端部75a側に案内突起部202が設けられ、1層目の巻線54が隙間なく整列巻されていれば、2層目の巻線54は1層目の巻線54に倣うため、巻線54は容易に整列巻される。
(2)案内突起部202は、端面被覆部75の径方向外側の端部75aに対し、端面被覆部75の径方向外側の端部75aにおける周方向一端部75bから巻線54の半径rの幅だけ離れた位置を頂点P2とする底角θ2の分だけ径方向内側に向かって傾斜した案内面206を備えている。また、案内突起部202は、端面被覆部75の径方向外側の端部75aにおける周方向他端部75cから巻線54の半径rの幅だけ離れた位置を頂点P3とする底角θ3の分だけ径方向外側に向かって傾斜した案内面207を備えている。従って、巻線54が右巻きで巻回される場合と左巻きで巻回される場合とのいずれの場合であっても、巻線54は案内突起部202によって該巻線54の1層目における最初の列替えを行うように案内される。よって、右巻きと左巻きとに応じてわざわざ2種類のインシュレータを製造する必要がない。その結果、製造コストの増大をより防止することができる。
(3)底角θ2,θ3はtan-1(巻線の直径/(巻線の直径+端面被覆部の周方向幅))にて決定されているため、巻線54は底角θ2,θ3の分だけ径方向内側に傾斜した案内面206,207に当接するだけで、巻線54が右巻きで巻回される場合と及び左巻きで巻回される場合とのいずれの場合においても該巻線54の列替えが容易に行われる。また、巻線54は案内突起部202の案内面206,207のいずれか一方に当接するため、最初に列替えされた巻線54が当接した案内面206,207のいずれか一方によって支持され、端面被覆部75上において最初に列替えされた巻線54の位置が安定される。1層目の最初に列替えされた巻線54の位置が安定されると、巻線54の1層目において2回目に列替えされる巻線54は、先に列替えされた巻線54によって列替えするように案内されるため、2回目に列替えされた巻線54の位置も安定する。同様に、巻線54の1層目において3回目以降に列替えされた巻線54の位置も安定させることができる。従って、巻線54の1層目における最初の列替えが案内突起部202の案内面206,207のいずれか一方に当接して行われることにより、更に容易に巻線54を整列巻することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記各実施形態では、側面被覆部76,77には、巻線54を列替えして整列巻するための案内溝80が設けられているが、案内溝80がない構成としてもよい。巻線54は、案内突起部90,202に当接することにより、巻線54の1層目における最初の列替えが案内されると共に巻線部2−3若しくは巻線部1−4が位置決めされる。従って、1層目の巻線54において2回目以降の列替えは先に列替えされた巻線54によって列替えが案内される。よって、インシュレータ70,200に案内突起部90,202を形成することにより、案内溝80がない構成であっても容易に整列巻することができる。
○上記各実施形態では、案内突起部90,202は、案内面94,206,207に巻線54を当接させることにより、巻線54の1層目における最初の列替えを案内している。しかしながら、案内突起部は、軸方向から見て、端面被覆部75の端部75aにおける周方向一端部75bから直線m1に沿って巻線54の半径rの幅だけ離れた位置Q1を通り、端部75aに対して所定の角度θ4の分だけ径方向内側に傾斜した直線m2上に、案内突起部の外形上の一部が配置されるように形成されていればよい(図7(a)参照)。この場合、巻線54が右巻きにて巻回されるインシュレータに対応する。尚、所定の角度θ4とは、tan-1(巻線54の直径R/(巻線54の直径R+端面被覆部75の周方向幅t1))にて決定される角度である。また、案内突起部は、軸方向から見て、端面被覆部75の端部75aにおける周方向他端部75cから直線m1に沿って巻線54の半径rの幅だけ離れた位置Q2を通り、端部75aに対して所定の角度θ4の分だけ径方向内側に傾斜した直線m3上に、案内突起部の外形上の一部が配置されるように形成されてもよい。この場合、巻線54が左巻きにて巻回されるインシュレータに対応する。
例えば、案内突起部は図7(a)(b)に示すような構成であってもよい。案内部としての案内突起部300は、案内突起部90,202と同様に、端面被覆部75の径方向外側の端部75a寄りの部分で、端面被覆部75からティース部62の軸方向に沿って(図7(b)において右側から左側に向かって)突設されている。そして、案内突起部300は、軸方向から見ると巻線部2−3と端面部79aとの間に形成されるデッドスペースよりも小さな三角形状をなしており、この三角形の3つの頂点のうち、1つの頂点P6が径方向内側に位置されるように形成されている。この頂点P6は、前記直線m2上に位置されている。即ち、案内突起部300において頂点P6を含むと共にティース部62の軸方向と平行な辺301(図7(b)参照)が直線m2上に位置され、該辺301と端面被覆部75とは直交している。また、案内突起部90の軸方向の幅は、巻線54の直径Rの幅と等しく形成されている。
このような案内突起部300を備えたインシュレータ302に巻線が巻回されると、巻線54の1層目における最初の列替え時に、巻線54は径方向内側から案内突起部300の辺301に当接することにより、列替えするように案内されて位置2から位置3に巻回される。従って、巻線ガイド治具等を使用することなく巻線54を列替えさせて巻線54を整列巻することができる。その結果、製造コストが増大されることを防止することができる。また、巻線54は、案内突起部300の辺301に当接するため、巻線54と案内突起部90とは線接触する。従って、このインシュレータ302は、左巻きと右巻きとの両方の巻き方に対応することができるため、左巻と右巻きとに応じてわざわざ2種類のインシュレータを製造する必要がない。よって、製造コストの増大をより防止することができる。
○上記各実施形態では、インシュレータ70,200,302は、巻線54の1層目における最初の列替えを案内する案内突起部90,202,300を備えているだけであるが、巻線54の2層目以降の少なくとも1層における最初の列替えを案内する案内突起部を備えてもよい。例えば、図8(a)(b)は、巻線54の2層目における最初の列替えを案内する案内部としての案内突起部400を示す。案内突起部90は、第1インシュレータ部材401の端面被覆部75の径方向内側の端部75d寄りの部分に備えられている。案内突起部400は、端面被覆部75からティース部62の軸方向に沿って(図8(b)において右側から左側に向かって)突設されている。案内突起部400は、軸方向から見ると三角形状をなしており、その底辺402が端面被覆部75の径方向内側の端部75d(端部75dを通る直線m4)と一致するように形成されている。更に、案内突起部90において底辺402と対向する頂点P7は、巻線54の2層目における最初の列替えの際に巻線54が頂点P7を含むと共にティース部62の軸方向に平行な辺404に当接することにより、巻線54(巻線部12−13)が位置9に巻回された巻線54と位置11に巻回された巻線54との間に巻回される位置に配置されている。言い換えると、頂点P7は、該頂点P7を含むと共にティース部62の軸方向に平行な辺404に巻線54が当接することにより、位置13巻回される巻線54の断面中心が位置11に巻回された巻線54の断面中心よりも径方向外側に案内される位置に配置されている。
また、頂点P7は、端面被覆部75の周方向の中央に位置している。そして、案内突起部400の軸方向の幅は、巻線54の直径Rの2倍の幅と等しく形成されている。尚、案内突起部400の軸方向の幅は、巻線54の直径Rの幅と半径rの幅との和にて求められる幅以上であって巻線54の直径Rの幅の2倍の幅以下であればよい。
このような案内突起部400を備えたインシュレータ403では、巻線54の2層目における最初の列替えの際に、巻線54が案内突起部400において頂点P7を含むと共にティース部62の軸方向に平行な辺404(図8(b)参照)に径方向外側から当接すると、巻線54は位置12から位置13に巻回されて列替えされる。よって、案内突起部400によって巻線54の2層目における最初の列替えが容易に行われる。その結果、2層目おける最初の列替えが案内突起部400によって容易に案内されてより容易に巻線54を整列巻させることができる。また、巻線54の2層目における最初の列替えが案内突起部400によって案内されるため、巻線不良が生じることをより防止することができる。
○上記各実施形態では、案内突起部90,202,300,400は三角柱状をなしているが、これに限らない。例えば、図9(a)(b)に示す案内突起部500であってもよい。この案内突起部500は、径方向内側に向かうに連れて軸方向の高さが低くなるテーパ状に形成されている。但し、案内突起部500は、その軸方向の幅が巻線54の半径rの幅より短くならない範囲内でテーパ状に形成されている。このように構成すると、案内突起部500に巻線54が当接する際、巻線54はテーパ状の部分によってより滑らかに列替えするように案内される。また、巻線54が案内突起部500によって傷付けられることを防止することができる。
○上記各実施形態では、巻線54は、突出被覆部78には巻回されていないが、突出被覆部78に巻回されてもよい。この場合、軸方向から見て、突出被覆部78と側面被覆部76とが反ティース部62側に形成する角度が120°となるように突出被覆部78を傾斜させて形成し、突出被覆部78にも巻線54がかかるように巻線54を巻回する。このようにすると、内側被覆部79bと突出被覆部78との間の空間を有効に利用でき、該空間に無駄なく巻線54を巻回することができる。
○上記各実施形態では、インシュレータ70,200は、第1インシュレータ部材72,201と第2インシュレータ部材73とから構成されているが、第1インシュレータ部材72,201と第2インシュレータ部材73が一体に形成されたインシュレータであってもよい。
○上記各実施形態では、側面被覆部76,77には、それぞれ6つの案内溝80が形成されているが、案内溝80の数は5つ以下であってもよいし、7つ以上であってもよい。案内溝80の数は、ティース部62の径方向の長さ及び巻線54の直径Rに応じて適宜変更すればよい。
○上記各実施形態では、端面被覆部75の周方向の中央では、案内突起部90,202の径方向の幅は巻線54の半径rの幅と等しく形成されているが、半径rの幅より短く形成されてもよい。
○上記各実施形態では、案内突起部90,202,300の軸方向の幅は巻線54の直径Rと等しく形成されているが、案内突起部90,202,300におけるティース部62の軸方向の幅は、巻線54の直径Rと等しい幅に限らず、巻線54の半径r以上且つ巻線54の直径R以下の範囲内の幅に形成されていればよい。
○上記各実施形態では、案内角θ1、底角θ2,θ3、及び角度θ4は、端面被覆部75の径方向外側の端部75aに対してtan-1(巻線54の直径R/(巻線54の直径R+端面被覆部75の周方向幅t1))にて決定される角度である。しかしながら、案内角θ1、底角θ2,θ3、及び角度θ4は、巻線54が案内突起部90,202に当接することにより該巻線54の列替えを案内することができる範囲内でこれより小さい角度であってもよい。
○上記各実施形態では、インシュレータ70,200,302,403は、ブラシレスモータ50に備えられているが、ブラシレスモータ以外に、直流モータ等の電動機に備えられてもよい。
ブラシレスモータの断面図。 (a)は第1実施形態におけるインシュレータの平面図、(b)は図2(a)におけるA−A断面図。 第1実施形態におけるインシュレータの斜視図。 (a)は第2実施形態におけるインシュレータに右巻きにて巻線を巻回する様子を示す平面図、(b)は第2実施形態におけるインシュレータに左巻きにて巻線を巻回する様子を示す平面図。 図4(a)におけるB−B断面図。 第2実施形態のインシュレータにおける案内突起部付近の部分拡大図。 (a)は別例のインシュレータの平面図、(b)は図7(a)におけるC−C断面図。 (a)は別例のインシュレータの平面図、(b)は図8(a)におけるD−D断面図。 (a)は別例のインシュレータの平面図、(b)は図9(a)におけるE−E断面図。
符号の説明
50…電動機としてのブラシレスモータ、51…ハウジングケース、54…巻線、60…ステータコア、62…ティース部、70,200,302,403…インシュレータ、75…端面被覆部、75a…端面被覆部の径方向外側の端部、75b…周方向一端部、75c…周方向他端部、76,77…側面被覆部、80…案内溝、90,202,300,400,500…案内部としての案内突起部、94…斜面としての案内面、206…第1の斜面としての案内面、207…第2の斜面としての案内面、R…巻線の直径、r…巻線の半径、θ1…案内角、θ2,θ3…案内角としての底角、θ4…案内角としての角度、P1〜P3…頂点、t1…端面被覆部の周方向の幅。

Claims (10)

  1. 電動機の径方向に沿って延びるティース部に装着され、前記ティース部の軸方向端面を覆う端面被覆部を備え、前記ティース部と該ティース部に巻回される巻線とを絶縁するためのインシュレータであって、
    前記端面被覆部には、その径方向端側の部分から軸方向に沿って第1端部が設けられるとともに、前記巻線が当接することにより該巻線の1層目における最初の列替えを案内する案内部が備えられ
    前記案内部は、前記第1端部から前記ティース部の延びる方向に沿って突設される案内突起部であって、該案内突起部における前記第1端部から前記ティース部の延びる方向に離れた位置の頂点が前記端面被覆部の周方向の中央に配置されていることを特徴とするインシュレータ。
  2. 電動機の径方向に沿って延びるティース部に装着され、前記ティース部の軸方向端面を覆う端面被覆部を備え、前記ティース部と該ティース部に径方向に沿って巻線径分だけ順次列替えして巻回される巻線とを絶縁するためのインシュレータであって、
    前記端面被覆部には、その径方向端側の部分から軸方向に沿って第1端部が設けられるとともに、前記巻線の1巻目が径方向側から当接することにより該巻線の巻線径分だけ該巻線の1層目における最初の列替えを案内する案内部が備えられ、
    前記案内部は、前記第1端部から前記ティース部の延びる方向に沿って突設される案内突起部であって、該案内突起部における前記第1端部から前記ティース部の延びる方向に離れた位置の頂点が前記端面被覆部の周方向の中央に配置されていることを特徴とするインシュレータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のインシュレータにおいて、
    前記案内部は、該案内部に前記巻線が当接することにより、前記端面被覆部の径方向外側の端部に対し前記巻線がtan-1(巻線の直径/(巻線の直径+端面被覆部の周方向幅))にて決定される案内角の分だけ傾斜して列替えされるように、前記端面被覆部から前記ティース部の軸方向に沿って突設されていることを特徴とするインシュレータ。
  4. 請求項3に記載のインシュレータにおいて、
    前記案内部は、前記端面被覆部の径方向外側の端部に対し、前記端面被覆部の径方向外側の端部における周方向端部から前記巻線の半径の幅だけ離れた位置を頂点とする前記案内角の分だけ径方向内側に向かって傾斜した斜面を有しており、
    前記巻線は、前記斜面に当接することにより該巻線の1層目における最初の列替えが案内されることを特徴とするインシュレータ。
  5. 請求項4に記載のインシュレータにおいて、
    前記案内部は、前記端面被覆部の径方向外側の端部に対し、前記端面被覆部の径方向外側の端部における周方向一端部から前記巻線の半径の幅だけ離れた位置を頂点とする前記案内角だけ径方向内側に向かって傾斜した第1の斜面と、前記端面被覆部の径方向外側の端部に対し、前記端面被覆部の径方向外側の端部における周方向他端部から前記巻線の半径の幅だけ離れた位置を頂点とする前記案内角だけ径方向内側に向かって傾斜した第2の斜面とを有していることを特徴とするインシュレータ。
  6. 請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載のインシュレータにおいて、
    前記案内部は、前記電動機の径方向内側に向かうに連れて軸方向の高さが低くなるテーパ状に形成されていることを特徴とするインシュレータ。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のインシュレータにおいて、
    前記巻線は、複数層に巻回され、
    前記巻線の2層目以降の少なくとも1層における最初の列替えを案内する案内部を備えていることを特徴とするインシュレータ。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のインシュレータにおいて、
    前記端面被覆部の周方向両側には、前記ティース部の周方向両側を被覆する側面被覆部が備えられており、
    前記側面被覆部には、軸方向に沿って延び前記巻線が収容される複数の案内溝が径方向に沿って配列されていることを特徴とするインシュレータ。
  9. 円筒状をなすハウジングケースに固定され、径方向に沿って延びるティース部が周方向に配置されてなるステータコアと、
    前記ティース部に装着された請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のインシュレータと、
    前記インシュレータを介して前記ティース部に巻回された巻線と
    を備えた電動機。
  10. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のインシュレータを、電動機の径方向に沿って延びるティース部に装着し、
    前記巻線を前記案内部に当接させて巻回することを特徴とする巻線の巻回方法。
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