JP6409424B2 - 電機子及び回転電機 - Google Patents

電機子及び回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP6409424B2
JP6409424B2 JP2014179362A JP2014179362A JP6409424B2 JP 6409424 B2 JP6409424 B2 JP 6409424B2 JP 2014179362 A JP2014179362 A JP 2014179362A JP 2014179362 A JP2014179362 A JP 2014179362A JP 6409424 B2 JP6409424 B2 JP 6409424B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
armature
winding
core
crossover
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014179362A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015122938A (ja
Inventor
樹亮 影目
樹亮 影目
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2014179362A priority Critical patent/JP6409424B2/ja
Priority to US14/537,914 priority patent/US10069351B2/en
Priority to CN201410662696.4A priority patent/CN104659943B/zh
Publication of JP2015122938A publication Critical patent/JP2015122938A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6409424B2 publication Critical patent/JP6409424B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/14Stator cores with salient poles
    • H02K1/146Stator cores with salient poles consisting of a generally annular yoke with salient poles
    • H02K1/148Sectional cores
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K21/00Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
    • H02K21/12Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets
    • H02K21/22Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating around the armatures, e.g. flywheel magnetos
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/46Fastening of windings on the stator or rotor structure
    • H02K3/52Fastening salient pole windings or connections thereto
    • H02K3/521Fastening salient pole windings or connections thereto applicable to stators only
    • H02K3/522Fastening salient pole windings or connections thereto applicable to stators only for generally annular cores with salient poles
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2203/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the windings
    • H02K2203/06Machines characterised by the wiring leads, i.e. conducting wires for connecting the winding terminations
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2203/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the windings
    • H02K2203/12Machines characterised by the bobbins for supporting the windings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/04Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • H02K3/28Layout of windings or of connections between windings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/32Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation
    • H02K3/38Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation around winding heads, equalising connectors, or connections thereto
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/46Fastening of windings on the stator or rotor structure
    • H02K3/50Fastening of winding heads, equalising connectors, or connections thereto

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Windings For Motors And Generators (AREA)

Description

本発明は、電機子及び回転電機に関する。
従来、分割コアを採用した電機子としては、次のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、特許文献1に記載の電機子では、分割コアとして、複数のコア構成部材に分割された電機子コアが用いられている。この電機子には、複数のインシュレータが用いられており、この複数のインシュレータは、コア構成部材に装着された複数の絶縁部と、この複数の絶縁部を連結する連結部とをそれぞれ有している。また、電機子には、複数の巻線が設けられており、この複数の巻線は、コア構成部材のティース部に絶縁部を介して巻回された複数の巻回部と、この複数の巻回部を接続する渡り線とをそれぞれ有している。
特願2012−095871
しかしながら、上記電機子において、例えば、ティース部の左右で巻線のターン数が0.5ターン異なる場合、巻回部の端末部と渡り線の端末部とがティース部の同じ側の側部(複数のティース部の周方向における同じ側の側部)に位置される。この場合に、巻回部の端末部をスナップフィット構造で保持すると、渡り線の端末部を保持できず、この渡り線の端末部が位置ずれして他の部分と干渉する虞がある。
そこで、本発明は、ティース部の左右で巻線のターン数が0.5ターン異なることにより、巻回部の端末部と渡り線の端末部とがティース部の同じ側の側部に位置される場合でも、渡り線の端末部の位置ずれを抑制して、この渡り線の端末部が他の部分と干渉することを抑制することができる電機子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の電機子は、放射状に延び周方向に並ぶ複数のティース部を備える電機子コアと、前記電機子コアに一体化された複数の絶縁部を有するインシュレータと、前記ティース部に前記絶縁部を介して巻回された複数の巻回部と、前記複数の巻回部を接続する渡り線とをそれぞれ有する複数の巻線と、を備え、前記巻回部の端末部と前記渡り線の端末部とは、前記ティース部の前記周方向における同じ側の側部に位置し、前記インシュレータには、前記巻回部の端末部を保持すると共に前記渡り線の端末部をガイドする保持部が設けられている。
この電機子によれば、インシュレータには、巻回部の端末部を保持すると共に渡り線の端末部をガイドする保持部が設けられている。従って、ティース部の左右で巻線のターン数が0.5ターン異なることにより、巻回部の端末部と渡り線の端末部とがティース部の同じ側の側部(複数のティース部の周方向における同じ側の側部)に位置される場合でも、巻回部の端末部を保持する保持部によって渡り線の端末部をガイドすることにより、この渡り線の端末部の位置ずれを抑制することができる。これにより、渡り線の端末部が他の部分と干渉することを抑制することができる。
また、この電機子によれば、巻回部は、保持突起の基端部によって支持されているので、巻回部の形状崩れを抑制することができる。また、渡り線の端末部は、保持突起の先端部によってガイドされているので、保持突起の先端部を渡り線の端末部をガイドするために有効に活用することができる。
請求項2に記載の電機子は、請求項1に記載の電機子において、前記保持突起の先端部に、前記渡り線の端末部の外周面に沿う曲面が形成されたものである。
この電機子によれば、保持突起の先端部には、渡り線の端末部の外周面に沿う曲面が形成されているので、渡り線の端末部を保持突起の先端部で円滑にガイドすることができる。
請求項3に記載の電機子は、請求項1又は請求項2に記載の電機子において、前記巻回部の端末部が、前記渡り線の端末部よりも前記ティース部の基端部側に位置し、前記保持突起が、前記巻回部の端末部と前記渡り線の端末部との間に介在され、前記保持部が、前記保持突起と前記支持部とで前記巻回部の端末部を挟持するスナップフィット構造を構成しているものである。
この電機子によれば、保持部は、支持部及び保持突起とで巻回部の端末部を挟持するスナップフィット構造を構成している。従って、このスナップフィット構造により巻回部の端末部を保持することができるので、巻回部の端末部の位置ずれを抑制することができる。
請求項4に記載の電機子は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電機子において、前記電機子コアは、前記電機子コアの周方向に分割された複数のコア構成部材により構成され、前記複数のコア構成部材の各々には、係合部及び被係合部が設けられ、前記複数のコア構成部材は、隣り合う前記係合部及び前記被係合部が係合されることにより環状に連結され、前記絶縁部には、案内突起が設けられ、前記渡り線の端末部側の部分は、前記案内突起によって前記絶縁部間を連結する連結部側へ案内されることにより、前記コア構成部材の両側の側部に形成された前記係合部と前記被係合部との間に位置されているものである。
この電機子によれば、複数のコア構成部材の各々には、係合部及び被係合部が設けられており、複数のコア構成部材は、隣り合う係合部及び被係合部が係合されることにより環状に連結されている。従って、この隣り合う係合部及び被係合部により、環状に連結された複数のコア構成部材のがたつきを抑制することができる。
また、インシュレータにおける絶縁部には、案内突起が設けられており、渡り線の端末部側の部分は、この案内突起によって絶縁部間を連結する連結部側へ案内されることにより、コア構成部材の両側の側部に形成された係合部と被係合部との間に位置されている。従って、隣り合う係合部及び被係合部が係合されることにより隣り合うコア構成部材同士が連結される場合でも、隣り合う係合部と被係合部との間に渡り線が挟み込まれることを抑制することができる。
請求項5に記載の電機子は、請求項4に記載の電機子において、前記渡り線が、前記複数のコア構成部材の内径部よりも内側を通るものである。
この電機子によれば、渡り線は、複数のコア構成部材の内径部よりも内側を通っている。従って、このことによっても、隣り合うコア構成部材同士を係合部で連結する場合に、隣り合う係合部と被係合部との間に渡り線が挟み込まれることを抑制することができる。
請求項6に記載の電機子は、請求項4又は請求項5に記載の電機子において、前記複数のインシュレータが、前記複数の絶縁部を連結する連結部を有し、前記複数のインシュレータの各々に一対の前記コア構成部材が組み付けられると共に該一対のコア構成部材のティース部に前記巻線が巻回されることにより、互いに独立する複数の電機子構成ユニットが構成され、前記複数の電機子構成ユニットが、隣り合う同士で組み合わされて複数の電機子構成部を構成し、前記複数の電機子構成部の各々では、一対の前記渡り線が一対の前記連結部の各々に倣って配置されると共に、一方の前記連結部及び一方の前記渡り線と他方の前記連結部及び他方の前記渡り線とが前記電機子構成部の軸芯部に対する一方側と他方側に分かれて設けられたものである。
この電機子によれば、複数のインシュレータの各々に一対のコア構成部材が組み付けられると共に該一対のコア構成部材のティース部に巻線が巻回されることにより、互いに独立する複数の電機子構成ユニットが構成されており、この複数の電機子構成ユニットが隣り合う同士で組み合わされることにより、複数の電機子構成部が構成されている。そして、この複数の電機子構成部の各々では、一対の渡り線が一対の連結部の各々に倣って配置されており、一方の連結部及び一方の渡り線と、他方の連結部及び他方の渡り線とは、電機子構成部の軸芯部に対する一方側と他方側に分かれて設けられている。従って、各電機子構成部において一対の渡り線が互いに交差しないので、複数の電機子構成部が互いに組み付けられて電機子が構成された場合でも、電機子の軸長の増加を抑制することができる。これにより、各電機子構成部において一対の渡り線が互いに交差する場合に比して、電機子の軸長を短くすることができる。
本実施形態に係る回転電機の縦断面図である。 図1に示される電機子の縦断面図である。 図1に示される電機子の平面図である。 図3に示される電機子コアの斜視図である。 図3に示される複数の電機子構成部が組み付けられる過程を示す斜視図である。 図5に示される電機子構成部の斜視図である。 図6に示される電機子構成部の分解平面図である。 図7に示される電機子構成ユニットの要部拡大図であって、(A)は巻線の巻回前、(B)は巻線の巻回途中、(C)は巻線の巻回後を示す図である。 図8に示される案内突起及びその周辺部を模式的に示す縦断面図である。 図8に示される巻回部と渡り線を介して接続される反対側の巻回部及びその周辺部の要部拡大図である。
以下、図面に基づき、本発明の一実施形態について説明する。
図1に示されるように、本実施形態に係る回転電機Mは、固定子である電機子10と、回転子12と、センターピース14と、モータホルダ16と、回路基板18と、ケース20とを備えている。
電機子10は、より具体的には後述の構成とされており、環状に形成されている。この電機子10の内側には、センターピース14の軸芯部に設けられた軸部22が圧入されており、これにより、電機子10は、センターピース14に支持されている。
回転子12は、有天円筒状のハウジング24と、このハウジング24の内周面に固着されたマグネット26とを有している。マグネット26は、電機子10の径方向外側に電機子10と対向して設けられている。ハウジング24の軸芯部には、一対の軸受28が設けられており、この一対の軸受28の内側には、回転シャフト30が圧入されている。回転シャフト30は、一対の軸部22に支持されており、これにより、回転子12は、電機子10及びセンターピース14に対して回転可能とされている。この回転子12には、一例として、シロッコファン32が一体回転可能に固定されている。
センターピース14は、円盤状の本体部34を有しており、この本体部34は、ハウジング24の開口と対向して設けられている。モータホルダ16は、本体部34に対する電機子10側から本体部34に組み付けられており、回路基板18は、本体部34に対する電機子10側と反対側から本体部34に固定されている。ケース20は、回路基板18に対する本体部34側と反対側から本体部34及びモータホルダ16に組み付けられている。
続いて、上述の電機子10について詳述する。
図2,図3に示されるように、電機子10は、電機子コア42と、絶縁部材44と、U相,V相,W相の3相を構成する複数の巻線46U、46U’、46V、46V’、46W、46W’とを有している。各図において、矢印Z1は、電機子10の軸方向一方側を示し、矢印Z2は、電機子10の軸方向他方側を示している。
電機子コア42は、分割コアであり、図4に示されるように、この電機子コア42の周方向に分割された12個のコア構成部材48U、48U’、48V、48V’、48W、48W’によって構成されている。この複数のコア構成部材48U〜48W’は、概略T字状に形成されたティース部50と、このティース部50の基端部に形成された継鉄構成部52とをそれぞれ有している。複数のコア構成部材48U〜48W’が環状に配列された状態において、複数の継鉄構成部52は、環状の継鉄54を形成し、複数のティース部50は、継鉄54の周囲に放射状に延びると共に継鉄54の周方向に並ぶ。
この複数のコア構成部材48U〜48W’の各々には、凸状の係合部56と、凹状の被係合部58がそれぞれ設けられている。係合部56は、継鉄構成部52における一方の側部に形成されており、被係合部58は、継鉄構成部52における他方の側部に形成されている。そして、この複数のコア構成部材48U〜48W’は、隣り合う係合部56及び被係合部58が係合されることにより環状に連結される。
図5に示されるように、絶縁部材44は、6つのインシュレータ64U、64U’、64V、64V’、64W、64W’に分割されている。U相のインシュレータ64Uとインシュレータ64U’とは、電機子10の軸方向視にて面対称に形成されている。同様に、V相のインシュレータ64Vとインシュレータ64V’とは、電機子10の軸方向視にて面対称に形成され、W相のインシュレータ64Wとインシュレータ64W’とは、電機子10の軸方向視にて面対称に形成されている。
この複数のインシュレータ64U〜64W’は、一対の絶縁部66と連結部68とをそれぞれ有している。各絶縁部66は、コア構成部材48U〜48W’と略同様の外形形状を有しており、コア構成部材48U〜48W’にそれぞれ装着されることで電機子10の軸方向両側から各コア構成部材48U〜48W’を覆っている。
各連結部68は、複数のコア構成部材48U〜48W’の内径部に沿う円弧状に形成されており、一対の絶縁部66のうち電機子10の軸方向他方側(矢印Z2側)に位置する端部を連結している。インシュレータ64U、64U’に形成された一対の連結部68は、電機子10の軸方向視にて環状を成すように互いに同一の半径を有している。同様に、インシュレータ64V、64V’に形成された一対の連結部68は、電機子10の軸方向視にて環状を成すように互いに同一の半径を有しており、インシュレータ64W、64W’に形成された一対の連結部68は、電機子10の軸方向視にて環状を成すように互いに同一の半径を有している。
また、図2に示されるように、各連結部68は、断面L字状に形成されており、電機子10の軸方向を高さ方向として形成された案内部70と、案内部70における高さ方向の一端側(矢印Z1側)から連結部68の径方向外側へ延出する支持部72とを有している。図5に示されるように、インシュレータ64U、64V、64Wは、電機子10の軸方向における連結部68の形成位置が異なる以外は、互いに同様の形状とされている。同様に、インシュレータ64U’、64V’、64W’は、電機子10の軸方向における連結部68の形成位置が異なる以外は、互いに同様の形状とされている。
なお、詳細に図示しないが、各インシュレータ64U〜64W’は、一対の絶縁部66の上部及び連結部68を有するインシュレータアッパと、一対の絶縁部66の下部のみを形成する一対のインシュレータロアによって構成されている。
図6,図7に示されるように、U相を構成する巻線46Uは、絶縁部66を介してコア構成部材48Uのティース部50に集中巻きで巻回された一対の巻回部74Uと、この一対の巻回部74Uを接続する渡り線76Uとを有している。同様に、U相を構成する巻線46U’は、絶縁部66を介してコア構成部材48U’のティース部50に集中巻きで巻回された一対の巻回部74U’と、この一対の巻回部74U’を接続する渡り線76U’とを有している。
一対の巻回部74Uは、順方向に巻回されており、一対の巻回部74U’は、逆方向に巻回されている。また、各巻回部74Uは、一対のコア構成部材48Uに対して一方の連結部68が張り出す側(矢印A側)と反対側に巻き終わりの端末部又は巻き始めの端末部が位置するように締り方向に巻回されている。同様に、各巻回部74U’は、一対のコア構成部材48U’に対して他方の連結部68が張り出す側(矢印A’側)と反対側に巻き終わりの端末部又は巻き始めの端末部が位置するように締り方向に巻回されている。
図6に示されるように、一対の渡り線76U、76U’は、いずれも上述の連結部68に倣って配置されている。この各渡り線76U、76U’は、より具体的には、案内部70の外周面に倣って配置されており、この案内部70によって連結部68の径方向内側から支持されている。また、この各渡り線76U、76U’は、支持部72によって電機子10の軸方向一方側(矢印Z1側)から支持されている。
また、図5に示されるように、V相を構成する巻線46Vは、上述の巻線46Uと同様に、絶縁部66を介してコア構成部材48Vに集中巻きで巻回された一対の巻回部74Vと、この一対の巻回部74Vを接続する渡り線76Vとを有している。巻線46V’は、上述の巻線46U’と同様に、絶縁部66を介してコア構成部材48V’に集中巻きで巻回された一対の巻回部74V’と、この一対の巻回部74V’を接続する渡り線76V’とを有している。
同様に、W相を構成する巻線46Wは、絶縁部66を介してコア構成部材48Wに集中巻きで巻回された一対の巻回部74Wと、この一対の巻回部74Wを接続する渡り線76Wとを有している。巻線46W’は、絶縁部66を介してコア構成部材48W’に集中巻きで巻回された一対の巻回部74W’と、この一対の巻回部74W’を接続する渡り線76W’とを有している。渡り線76V〜76W’は、上述のU相の渡り線76U、76U’と同様に連結部68の案内部70及び支持部72によって支持されている(図2参照)。
続いて、上述の巻回部74U〜74W’、渡り線76U〜76W’、及び、これらを保持及び案内するための周辺構造についてさらに詳述する。以下では、巻回部74U〜74W’のうちの巻回部74U、渡り線76U〜76W’のうちの渡り線76U、及び、これらを保持及び案内するための周辺構造を例に説明する。
図8(A)に示されるように、インシュレータ64Uのうち一方の巻回部74Uに対応する位置に設けられた絶縁部66には、保持突起84、規制突起86、及び、一対の支持部88,90が形成されている。保持突起84は、ティース部50の横幅方向の一方側に向けて延びており、規制突起86は、ティース部50の横幅方向の他方側に向けて延びている。一対の支持部88,90は、ティース部50の基端部の両側に位置しており、ティース部50の横幅方向の両側に広がっている。保持突起84及び規制突起86は、一対の支持部88,90よりもティース部50の長手方向中央部側に位置する。保持突起84は、一方の支持部88よりも長く形成されており、この一方の支持部88に対してティース部50の横幅方向一方側に突出している。この保持突起84及び一方の支持部88は、スナップフィット構造92(保持部)を形成している。
図8(B),(C)に示されるように、巻回部74Uの巻き始めの端末部74Aは、スナップフィット構造92により挟持されている。そして、巻回部74Uは、絶縁部66を介してティース部50に3層に巻回されている。図8(C)に示される巻回部74Uの断面内に付された数字は、巻回部74Uの巻回順序(ターンの順番)を示している。この図8(C)に示されるように、この巻回部74Uの1層目は、ティース部50の基端部から先端部に向けて順に巻回されており(0.5ターン目〜7.5ターン目)、巻回部74Uの2層目は、ティース部50の先端部から長手方向中央部に向けて順に巻回されている(8.0ターン目〜10.5ターン目)。また、巻回部74Uの3層目は、ティース部50の長手方向中央部側から先端部に向けて順に巻回されている(11.0ターン目〜12.5ターン目)。
また、この巻回部74Uは、2層目に対してティース部50の基端部側に巻回された部分74B(13.0ターン目〜15.0ターン目)を有している。そして、この巻回部74Uでは、ティース部50の左右で巻線のターン数が0.5ターン異なっている(図8ではティース部50の先端部に向かって左側が右側よりも0.5ターン多い)。また、このようにティース部50の左右で巻線のターン数が0.5ターン異なることにより、巻回部74Uの巻き始めの端末部74A(0.5ターン目)と渡り線76Uの渡り始めの端末部76A(15.5ターン目)とがティース部50における同じ側(右側)の側部に位置されている。巻回部74Uの巻き始めの端末部74Aは、渡り線76Uの渡り始めの端末部76Aよりもティース部50の基端部側に位置しており、保持突起84は、巻回部74Uの巻き始めの端末部74Aと渡り線76Uの渡り始めの端末部76Aとの間に介在されている。
また、巻回部74U(1.0ターン目〜15.0ターン目)は、保持突起84の基端部及び規制突起86によってティース部50の基端部側から支持されている。さらに、渡り線76Uの渡り始めの端末部76A(15.5ターン目)は、保持突起84の先端部によってティース部50の基端部側からガイドされている。保持突起84の先端部には、渡り線76Uの渡り始めの端末部76Aの外周面に沿う曲面84Aが形成されている。この渡り線76Uは、上述の通り、連結部68に倣って配置されて反対側の他方の巻回部74U(図10参照)に接続されている。
図8に示されるように、インシュレータ64Uにおける絶縁部66と連結部68との接続部分には、電機子10の軸方向を高さ方向とする(電機子10の軸方向他方側に突出する)案内突起78が設けられている。案内突起78は、図9に模式的に示されるように、その高さ方向の上側(矢印Z2側)に向かうに従って上述の連結部68が張り出す側(矢印A側)に向かう傾斜面78Aを有している。そして、渡り線76Uの端末部76A側の部分76Bは、案内突起78の傾斜面78Aによって連結部68側へ案内(支持)されることにより、コア構成部材48Uの両側の側部に形成された係合部56と被係合部58との間に位置されている(図8参照)。
図10に示されるように、インシュレータ64Uのうち他方の巻回部76Uに対応する位置に設けられた絶縁部66には、一対の規制突起96、及び、一対の支持部98が形成されている。一方の規制突起96は、ティース部50の横幅方向の一方側に向けて延びており、他方の規制突起96は、ティース部50の横幅方向の他方側に向けて延びている。一対の支持部98は、ティース部50の基端部の両側に位置しており、ティース部50の横幅方向の両側に広がっている。一対の規制突起96は、一対の支持部98よりもティース部50の長手方向中央部側に位置する。各規制突起96及び支持部98は、スナップフィット構造102を形成している。
他方の巻回部74Uは、絶縁部66を介してティース部50に3層に巻回されている。図10に示される巻回部74Uの断面内に付された数字は、巻回部74Uの巻回順序(ターンの順番)を示している。この図10に示されるように、この巻回部74Uの1層目は、一対の規制突起96からティース部50の先端部に向けて順に巻回されており(0.5ターン目〜7.0ターン目)、巻回部74Uの2層目は、ティース部50の先端部から長手方向中央部に向けて順に巻回されている(7.5ターン目〜10.0ターン目)。また、巻回部74Uの3層目は、ティース部50の長手方向中央部側から先端部に向けて順に巻回されている(10.5ターン目〜12.0ターン目)。
また、この巻回部74Uは、2層目に対してティース部50の基端部側に巻回された部分74B(12.5ターン目〜14.5ターン目)を有している。そして、この巻回部74Uでは、ティース部50の左右で巻線のターン数が0.5ターン異なっている(図10ではティース部50の基端部に向かって右側が左側よりも0.5ターン多い)。また、このようにティース部50の左右で巻線のターン数が0.5ターン異なることにより、渡り線76Uの渡り終わり端末部76C(0.5ターン目)と巻回部74Uの巻き終わりの端末部74C(15.5ターン目)とがティース部50における同じ側(右側)の側部に位置されている。巻回部74Uの巻き終わりの端末部74Cは、渡り線76Uの渡り終わりの端末部76Cよりもティース部50の基端部側に位置しており、巻回部74Uの巻き終わりの端末部74C(15.0ターン目及び15.5ターン目)は、スナップフィット構造102により挟持されている。また、巻回部74U(0.5ターン目〜14.5ターン目)は、一対の規制突起96によってティース部50の基端部側から支持されている。
なお、図8〜図10では、巻回部74U、渡り線76U、及び、これらを保持及び案内するための周辺構造を例に説明したが、図7に示される一対の巻回部74U’及びその周辺構造は、上述の一対の巻回部74U及びその周辺構造と面対称である。また、図5に示される巻回部74V、74W及びその周辺構造は、上述の一対の巻回部74U及びその周辺構造と同様であり、一対の巻回部74V’及びその周辺構造と、一対の巻回部74W’及びその周辺構造とは、上述の一対の巻回部74U及びその周辺構造と面対称である。
また、図9に示される案内突起78は、図10に示される渡り線76における渡り終わり側にも形成されており、渡り線76の端末部76C側の部分は、この案内突起78によって連結部68(図8参照)側へ案内されることにより、コア構成部材48の両側の側部に形成された係合部56と被係合部58との間に位置されている。また、案内突起78は、上述のインシュレータ64U’〜64W’(図5等参照)にも形成されており、渡り線76U’〜76W’の端末部側の部分は、渡り線76Uと同様に案内突起78によって案内されている。
そして、この電機子10では、図7に示されるように、U相を形成する一方のインシュレータ64Uに一対のコア構成部材48Uが組み付けられると共に、この一対のコア構成部材48Uのティース部50に巻線46Uが巻回されることにより、電機子構成ユニット80Uが構成されている。また、U相を形成する他方のインシュレータ64U’に一対のコア構成部材48U’が組み付けられると共に、この一対のコア構成部材48U’のティース部50に巻線46U’が巻回されることにより、電機子構成ユニット80U’が構成されている。
さらに、このU相の電機子構成ユニット80U、80U’と同様に、V相、W相についても、電機子構成ユニット80V、80V’、80W、80W’が構成されている(図5参照)。この6つの電機子構成ユニット80U〜80W’は、互いに独立して構成されている。
図5に示されるように、各電機子構成ユニット80U〜80W’では、一対のコア構成部材48U〜48W’がそれぞれ4個分の隙間を空けて配置されている。つまり、電機子構成ユニット80Uでは、一対のコア構成部材48Uの間にV相の2個のコア構成部材48V、48V’とW相の2個のコア構成部材48W,48W’が配置される隙間が設けられている。同様に、電機子構成ユニット80U’では、一対のコア構成部材48U’の間にV相の2個のコア構成部材48V、48V’とW相の2個のコア構成部材48W,48W’が配置される隙間が設けられている。電機子構成ユニット80V〜80W’についても同様である。
さらに、図5に示されるように、上述の6つの電機子構成ユニット80U〜80W’は、隣り合う同士(同じ相を構成する同士)で組み合わされて3つの電機子構成部82U、82V、82Wを構成している。つまり、電機子構成ユニット80U、80U’は、互いに組み合わされて電機子構成部82Uを構成している(図6も参照)。同様に、電機子構成ユニット80V、80V’は、互いに組み合わされて電機子構成部82Vを構成しており、電機子構成ユニット80W、80W’は、互いに組み合わされて電機子構成部82Wを構成している。
電機子構成部82Uを構成する一対の電機子構成ユニット80U、80U’の固定は、隣り合うコア構成部材48の係合部56及び被係合部58が係合されることにより行われる(図4参照)。電機子構成部82Vを構成する一対の電機子構成ユニット80V、80V’の固定、及び、電機子構成部82Wを構成する一対の電機子構成ユニット80W、80W’の固定についても同様である。
また、図6に示されるように、電機子構成部82Uでは、一対の渡り線76U、76U’が一対の連結部68の各々に倣って配置されている。さらに、この電機子構成部82Uでは、電機子構成ユニット80Uに設けられた連結部68及び渡り線76(一方の連結部68及び一方の渡り線76)と、電機子構成ユニット80U’に設けられた連結部68及び渡り線76(他方の連結部68及び他方の渡り線76)とが電機子構成部82Uの軸芯部83に対する一方側(矢印A側)と他方側(矢印A’側)に分かれて設けられている。電機子構成部82Uの軸芯部83は、電機子構成部82Uの径方向の中央部(環状を成す一対の連結部68の中心部)に相当する。この電機子構成部82Uに設けられた一対の連結部68は、一対の電機子構成ユニット80U、80U’が組み合わされた状態において環状を成している。
同様に、図5に示されるように、電機子構成部82Vでは、電機子構成ユニット80Vに設けられた連結部68及び渡り線76と、電機子構成ユニット80V’に設けられた連結部68及び渡り線76とが電機子構成部82Vの軸芯部に対する一方側と他方側に分かれて設けられている。また、電機子構成部82Wでは、電機子構成ユニット80Wに設けられた連結部68及び渡り線76と、電機子構成ユニット80W’に設けられた連結部68及び渡り線76とが電機子構成部82Wの軸芯部に対する一方側と他方側に分かれて設けられている。電機子構成部82Vに設けられた一対の連結部68は、一対の電機子構成ユニット80V、80V’が組み合わされた状態において環状を成しており、電機子構成部82Wに設けられた一対の連結部68は、一対の電機子構成ユニット80W、80W’が組み合わされた状態において環状を成している。
そして、図5に示されるように、上述の複数の電機子構成部82U〜82Wは、互いに軸方向から組み付けられる。このとき、最上層は、U相の電機子構成部82Uとされ、中間層は、V相の電機子構成部82Vとされ、最下層は、W相の電機子構成部82Wとされている。複数の電機子構成部82U〜82Wが軸方向から組み付けられた状態において、複数のコア構成部材48U〜48W’は、電機子10の軸方向他方側(矢印Z2側)から見て反時計回りにU→U’→V→V’→W→W’→U’→U→V’→V→W’→Wの順で配列されている。
また、図2に示されるように、上述のようにして複数の電機子構成部82U〜82Wが互いに組み付けられた状態において、各巻線46の端末部46Aは、電機子10の軸方向一方側(矢印Z1側)に導出されており、複数の連結部68は、電機子10の軸方向他方側(矢印Z2側)に配置されて互いに電機子10の軸方向に並んでいる(重ね合わされている)。
また、このようにして複数の電機子構成部82U〜82Wが互いに組み付けられた状態において、複数の渡り線76U〜76W’は、複数のコア構成部材48の内径部よりも内側を通っている。この複数の渡り線76U〜76W’のうち中間層の電機子構成部82Vにおける渡り線76V、76V’は、その上下層であるU相の連結部68とW相の連結部68との間に配置されている。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
なお、以下の作用及び効果の説明において、U相、V相、W相の区別をしない場合には、図面に付された符号の末尾からU、U’、V、V’、W、W’を省略し、U相、V相、W相の区別をする場合には、符号の末尾にU、U’、V、V’、W、W’を付すことにする。
以上詳述したように、本実施形態に係る電機子10によれば、インシュレータ64には、巻回部74の巻き始めの端末部74Aを保持すると共に渡り線76の渡り始めの端末部76Aをガイドする保持突起84(図8参照)が設けられている。従って、ティース部50の左右で巻線のターン数が0.5ターン異なることにより、巻回部74の巻き始めの端末部74Aと渡り線76の渡り始めの端末部76Aとがティース部50の同じ側の側部(複数のティース部50の周方向における同じ側の側部)に位置される場合でも、巻回部74の巻き始めの端末部74Aを保持する保持突起84によって渡り線76の渡り始めの端末部76Aをガイドすることにより、この渡り線76の渡り始めの端末部76Aの位置ずれを抑制することができる。これにより、渡り線76の渡り始めの端末部76Aが他の部分(例えば、図4に示される継鉄54など)と干渉することを抑制することができる。
また、巻回部74は、保持突起84の基端部によって支持されているので、巻回部74の形状崩れを抑制することができる。これにより、複数の電機子構成部82U,82V,82Wが互いに組み付けられて電機子10が組み立てられる場合でも、隣接する巻回部74同士が干渉することを抑制することができる。
また、渡り線76の渡り始めの端末部76Aは、保持突起84の先端部によってガイドされているので、保持突起84の先端部を渡り線76の渡り始めの端末部76Aをガイドするために有効に活用することができる。
また、保持突起84の先端部には、渡り線76の渡り始めの端末部76Aの外周面に沿う曲面84Aが形成されているので、渡り線76の渡り始めの端末部76Aを保持突起84の先端部で円滑にガイドすることができる。
また、インシュレータ64には、保持突起84と協働して巻回部74の巻き始めの端末部74Aを保持する支持部88が設けられており、この支持部88及び保持突起84(支持部)は、巻回部74の巻き始めの端末部74Aを挟持するスナップフィット構造92を構成している。従って、このスナップフィット構造92により巻回部74の巻き始めの端末部74Aを保持することができるので、巻回部74の巻き始めの端末部74Aの位置ずれを抑制することができる。
また、巻回部74の巻き始めの端末部74Aをスナップフィット構造92により挟持することにより、ティース部50間に形成されたスロットの底部側のスペースを有効に活用することができる。これにより、巻回部74の巻き数を増加させることができ、ひいては、巻回部74の占積率を向上させることができる。
また、図4に示されるように、複数のコア構成部材48の各々には、係合部56及び被係合部58が設けられており、複数のコア構成部材48は、隣り合う係合部56及び被係合部58が係合されることにより環状に連結されている。従って、この隣り合う係合部56及び被係合部58により、環状に連結された複数のコア構成部材48のがたつきを抑制することができる。
また、図8,図10に示されるように、インシュレータ64における絶縁部66と連結部68との接続部分には、案内突起78が設けられており、渡り線76の端末部側の部分は、この案内突起78によって連結部68側へ案内されることにより、コア構成部材48の両側の側部に形成された係合部56と被係合部58との間に位置されている。従って、隣り合う係合部56及び被係合部58が係合されることにより隣り合うコア構成部材48同士が連結される場合でも、隣り合う係合部56と被係合部58との間に渡り線76が挟み込まれることを抑制することができる。
また、渡り線76は、複数のコア構成部材48の内径部よりも内側を通っている(図2参照)。従って、このことによっても、隣り合うコア構成部材48同士を係合部56で連結する場合に、隣り合う係合部56と被係合部58との間に渡り線76が挟み込まれることを抑制することができる。
また、図5〜図7に示されるように、複数のインシュレータ64〜64W‘の各々に一対のコア構成部材48が組み付けられると共に該一対のコア構成部材48に巻線46が巻回されることにより、互いに独立する複数の電機子構成ユニット80U〜80W’が構成されており、この複数の電機子構成ユニット80U〜80W’が隣り合う同士で組み合わされることにより、複数の電機子構成部82U〜82Wが構成されている。
そして、この複数の電機子構成部82U〜82Wの各々では、一対の渡り線76が一対の連結部68の各々に倣って配置されており、一方の連結部68及び一方の渡り線76と、他方の連結部68及び他方の渡り線76とは、各電機子構成部82U〜82Wの軸芯部に対する一方側と他方側に分かれて設けられている。従って、各電機子構成部82U〜82Wにおいて一対の渡り線76が互いに交差しないので、複数の電機子構成部82U〜82Wが互いに組み付けられて電機子10が構成された場合でも、電機子10の軸長の増加を抑制することができる。これにより、各電機子構成部82U〜82Wにおいて一対の渡り線76が互いに交差する場合に比して、電機子10の軸長を短くすることができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、渡り線76Uの渡り始めの端末部76Aに対応して保持突起84が設けられていたが、渡り線76Uの渡り終わりの端末部76Cに対応して保持突起84が設けられていても良い。また、渡り線76Uの渡り始めの端末部76A及び渡り終わりの端末部76Cの両方に対応して保持突起84が設けられていても良い。渡り線76U’〜76W’についても同様である。
また、電機子10は、アウターロータ型の回転電機における固定子とされていたが、インナーロータ型の回転電機における固定子とされても良い。また、電機子10は、ブラシレスモータの固定子以外にも、ブラシ付き直流モータの回転子とされていても良い。
また、電機子10は、12個のコア構成部材48U〜48W’と、6つのインシュレータ64U〜64W’と、U,V,W相を構成する複数の巻線46U〜46W’とを備えていたが、これらの数は、上記以外でも良い。また、この場合に、上述の各電機子構成ユニット80U〜80Wでは、一対のコア構成部材が少なくとも1個以上の隙間を空けて配置されていても良い。
また、電機子コア42は、複数のコア構成部材48U〜48W’に分割されていたが、一つの部材によって構成されていても良い(分割されていなくても良い)。
また、各インシュレータ64U〜64W’に絶縁部66が一対ずつ(2つずつ)設けられていたが、各インシュレータ64U〜64W’には、絶縁部66が3つ以上ずつ設けられていても良い。
また、U相のインシュレータ64Uとインシュレータ64U’とは、電機子10の軸方向視にて面対称に形成されていたが、面対称でなくても良い。V相のインシュレータ64V,V’、及び、W相のインシュレータ64W,W’についても同様である。
また、各絶縁部66は、コア構成部材48U〜48W’にそれぞれ装着されることでコア構成部材48U〜48W’に一体化されていたが、一体成形(モールド成形)によりコア構成部材48U〜48W’に一体化されても良い。
また、電機子10は、複数に分割されたインシュレータ64U〜64W’を備えていたが、インシュレータ64U〜64W’は一体化されていても良い。
また、複数のコア構成部材48U〜48W’の各々には、係合部56及び被係合部58が設けられ、この複数のコア構成部材48U〜48W’は、隣り合う係合部56及び被係合部58が係合されることにより環状に連結されていた。しかしながら、複数のコア構成部材48U〜48W’は、環状に連結されずに例えばセンターピース14等にそれぞれ独立して接続されても良い。
また、複数の渡り線76U〜76W’の全てが複数のコア構成部材48の内径部よりも内側を通っていたが、例えば、最上層であるU相の電機子構成部82Uの渡り線76U、76U’は、複数のコア構成部材48の内径部よりも外側を通っていても良い。なお、最上層であるU相の電機子構成部82Uの渡り線76U、76U’であれば、複数のコア構成部材48の内径部よりも外側を通っていても、隣り合う係合部56と被係合部58との間に渡り線76U、76U’が挟み込まれることを抑制することができる。
また、各インシュレータ64U〜64W’に形成された連結部68は、いずれも円弧状に形成されていたが、円弧状以外の形状に形成されていても良い。
また、各巻回部74U〜74W’は、締り方向に巻回されていたが、緩み方向に巻回されていても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
M…回転電機、10…電機子、12…回転子、14…センターピース、16…モータホルダ、18…回路基板、20…ケース、22…軸部、24…ハウジング、26…マグネット、28…軸受、30…回転シャフト、32…シロッコファン、34…本体部、42…電機子コア、44…絶縁部材、46U、46U’、46V、46V’、46W、46W’…巻線、48U、48U’、48V、48V’、48W、48W’…コア構成部材、50…ティース部、52…継鉄構成部、54…継鉄、56…係合部、58…被係合部、64U、64U’、64V、64V’、64W、64W’…インシュレータ、66…絶縁部、68…連結部、70…案内部、72…支持部、74U、74U’、74V、74V’、74W、74W’…巻回部、74A…巻回部の巻き始めの端末部、74C…巻回部の巻き終わりの端末部、76U、76U’、76V、76V’、76W、76W’…渡り線、76A…渡り線の渡り始めの端末部、76B…渡り線の端末部側の部分、76C…渡り線の渡り終わりの端末部、78…案内突起、78A…傾斜面、80U,80V,80W…電機子構成ユニット、82U、82V、82W…電機子構成部、83…軸芯部、84…保持突起、84A…曲面、86…規制突起、88,90…支持部、92…スナップフィット構造(保持部)、96…規制突起、98…支持部、102…スナップフィット構造

Claims (7)

  1. 放射状に延び周方向に並ぶ複数のティース部を備える電機子コアと、
    前記電機子コアに一体化された複数の絶縁部を有するインシュレータと、
    前記ティース部に前記絶縁部を介して巻回された複数の巻回部と、前記複数の巻回部を接続する渡り線とをそれぞれ有する複数の巻線と、
    を備え、
    前記巻回部の端末部と前記渡り線の端末部とは、前記ティース部の前記周方向における同じ側の側部に位置し、
    前記インシュレータには、前記巻回部の端末部を保持すると共に前記渡り線の端末部をガイドする保持部が設けられ
    前記保持部は、前記渡り線の端末部をガイドする保持突起と、前記保持突起と協働して前記巻回部の端末部を保持する支持部とを備え、
    前記巻回部は、前記保持突起の基端部によって支持され、
    前記渡り線の端末部は、前記保持突起の先端部によってガイドされている、
    電機子。
  2. 前記保持突起の先端部には、前記渡り線の端末部の外周面に沿う曲面が形成されている
    請求項1に記載の電機子。
  3. 前記巻回部の端末部は、前記渡り線の端末部よりも前記ティース部の基端部側に位置し、
    前記保持突起は、前記巻回部の端末部と前記渡り線の端末部との間に介在され、
    前記保持部は、前記保持突起と前記支持部とで前記巻回部の端末部を挟持するスナップフィット構造を構成している、
    請求項1又は請求項2に記載の電機子。
  4. 前記電機子コアは、前記電機子コアの周方向に分割された複数のコア構成部材により構成され、
    前記複数のコア構成部材の各々には、係合部及び被係合部が設けられ、
    前記複数のコア構成部材は、隣り合う前記係合部及び前記被係合部が係合されることにより環状に連結され、
    前記絶縁部には、案内突起が設けられ、
    前記渡り線の端末部側の部分は、前記案内突起によって前記絶縁部間を連結する連結部側へ案内されることにより、前記コア構成部材の両側の側部に形成された前記係合部と前記被係合部との間に位置されている、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電機子。
  5. 前記渡り線は、前記複数のコア構成部材の内径部よりも内側を通っている、
    請求項4に記載の電機子。
  6. 前記複数のインシュレータは、前記複数の絶縁部を連結する連結部を有し、
    前記複数のインシュレータの各々に一対の前記コア構成部材が組み付けられると共に該一対のコア構成部材のティース部に前記巻線が巻回されることにより、互いに独立する複数の電機子構成ユニットが構成され、
    前記複数の電機子構成ユニットは、隣り合う同士で組み合わされて複数の電機子構成部を構成し、
    前記複数の電機子構成部の各々では、一対の前記渡り線が一対の前記連結部の各々に倣って配置されると共に、一方の前記連結部及び一方の前記渡り線と他方の前記連結部及び他方の前記渡り線とが前記電機子構成部の軸芯部に対する一方側と他方側に分かれて設けられている、
    請求項4又は請求項5に記載の電機子。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の電機子を備えた回転電機
JP2014179362A 2013-11-20 2014-09-03 電機子及び回転電機 Active JP6409424B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014179362A JP6409424B2 (ja) 2013-11-20 2014-09-03 電機子及び回転電機
US14/537,914 US10069351B2 (en) 2013-11-20 2014-11-11 Armature and rotating electrical device
CN201410662696.4A CN104659943B (zh) 2013-11-20 2014-11-19 电枢和旋转电机

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013240159 2013-11-20
JP2013240159 2013-11-20
JP2014179362A JP6409424B2 (ja) 2013-11-20 2014-09-03 電機子及び回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015122938A JP2015122938A (ja) 2015-07-02
JP6409424B2 true JP6409424B2 (ja) 2018-10-24

Family

ID=53172590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014179362A Active JP6409424B2 (ja) 2013-11-20 2014-09-03 電機子及び回転電機

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10069351B2 (ja)
JP (1) JP6409424B2 (ja)
CN (1) CN104659943B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11784528B2 (en) 2019-03-05 2023-10-10 Denso Corporation Winding pattern and arrangement for a motor armature

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017090513A1 (ja) * 2015-11-26 2017-06-01 日立オートモティブシステムズエンジニアリング株式会社 電動機
DE102017216074A1 (de) * 2016-10-14 2018-04-19 Robert Bosch Gmbh Elektromotor mit einem Klemmelement
FR3058282B1 (fr) * 2016-11-03 2018-10-26 Valeo Equipements Electriques Moteur Stator de machine electrique tournante muni de bobines a enroulement controle
WO2018138859A1 (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 株式会社日立産機システム アキシャルギャップ型回転電機
WO2019156136A1 (ja) * 2018-02-12 2019-08-15 デンソートリム株式会社 回転電機、回転電機のステータ、およびその製造方法
JP2020124076A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 日本電産株式会社 ステータ、モータおよび送風装置
JP7196660B2 (ja) * 2019-02-08 2022-12-27 株式会社デンソー ステータ
JP7107239B2 (ja) * 2019-02-08 2022-07-27 株式会社デンソー ステータ
JP7095636B2 (ja) * 2019-03-14 2022-07-05 株式会社デンソー 電機子
JP7256457B2 (ja) * 2019-08-28 2023-04-12 株式会社デンソー ステータ
TWI699075B (zh) * 2019-10-14 2020-07-11 群光電能科技股份有限公司 馬達定子結線裝置
DE102021102141A1 (de) * 2021-01-29 2022-08-04 Schlaeger Kunststofftechnik Gmbh Elektrisches Bauteil, insbesondere elektrische Spule, umfassend mehrere Windungen eines Drahtes
FR3127658B1 (fr) * 2021-09-30 2023-12-15 Valeo Systemes Dessuyage Bobine pour stator de moteur électrique, stator associé et procédé de fabrication associé
DE102021215044A1 (de) * 2021-12-27 2023-06-29 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Elektrische Maschine, Maschinenkomponente und Verfahren zur Herstellung einer elektrischen Maschine
DE102022213619A1 (de) * 2022-12-14 2024-06-20 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Elektromotor

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4402976B2 (ja) 2004-02-12 2010-01-20 三工機器株式会社 ステータコア用インシュレータ及びステータコアへの巻線方法
JP4428652B2 (ja) 2004-10-12 2010-03-10 アスモ株式会社 インシュレータ、電動機、及び巻線の巻回方法
JP2006129623A (ja) 2004-10-29 2006-05-18 Showa Corp 回転電機
JP4916730B2 (ja) * 2006-02-07 2012-04-18 アスモ株式会社 ステータの製造方法及びステータ
JP4868147B2 (ja) * 2006-11-08 2012-02-01 株式会社富士通ゼネラル アキシャルエアギャップ型電動機
US7671495B2 (en) * 2006-11-20 2010-03-02 Asmo Co., Ltd. Armature and motor
JP5478117B2 (ja) * 2009-05-21 2014-04-23 アスモ株式会社 モータ
JP5459563B2 (ja) * 2011-12-21 2014-04-02 株式会社デンソー ブラシレスモータ
JP5641366B2 (ja) * 2012-01-25 2014-12-17 株式会社デンソー ステータ、及びステータの製造方法
JP5502115B2 (ja) * 2012-02-08 2014-05-28 アスモ株式会社 ステータ、ブラシレスモータ、ステータの製造方法
US20130200742A1 (en) * 2012-02-08 2013-08-08 Asmo Co., Ltd. Stator, brushless motor, stator manufacturing method
JP6046987B2 (ja) 2012-04-19 2016-12-21 アスモ株式会社 ステータ、ブラシレスモータ、ステータの製造方法
JP5652671B2 (ja) * 2012-05-22 2015-01-14 株式会社デンソー モータ、および、それを用いた燃料ポンプ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11784528B2 (en) 2019-03-05 2023-10-10 Denso Corporation Winding pattern and arrangement for a motor armature

Also Published As

Publication number Publication date
US10069351B2 (en) 2018-09-04
JP2015122938A (ja) 2015-07-02
CN104659943B (zh) 2018-10-30
US20150137638A1 (en) 2015-05-21
CN104659943A (zh) 2015-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6409424B2 (ja) 電機子及び回転電機
US10536046B2 (en) Rotary electric machine with stator having bus bars with recesses and bus bar holder with protrusions engaged with the recesses
JP4868147B2 (ja) アキシャルエアギャップ型電動機
JP6247595B2 (ja) 電機子、電機子の製造方法、回転電機、回転電機の製造方法
JP2012244842A (ja) 回転電機
JP2008125278A (ja) アキシャルエアギャップ型電動機
JP6851920B2 (ja) ブラシレスモータ及び電動パワーステアリング装置
KR101092072B1 (ko) 직렬 또는 병렬 결선이 용이한 스테이터 코어
WO2018151133A1 (ja) ブラシレスモータ
JP2018107989A (ja) モータ
JP2015080300A (ja) 電機子、回転電機、電機子の製造方法
JP2014241710A (ja) 回転電機
JP5290718B2 (ja) 電機子の製造方法
JP2015106992A (ja) 電機子及び回転電機
WO2020246406A1 (ja) ステータ、モータ及びステータの製造方法
JP2013243800A (ja) 回転電機
JP6216603B2 (ja) 電機子及び回転電機
JP5660402B2 (ja) 回転電機
US20220320936A1 (en) Stator and motor including the same
JP5260112B2 (ja) 回転電機
JP5513163B2 (ja) スロットレスモータ
JP4104973B2 (ja) ブラシレスモータのステータ及びブラシレスモータ
JP2021061651A (ja) スロットレス回転電機
JP7504202B2 (ja) インシュレータ、固定子、及び回転電機
JP5677503B2 (ja) 回転電機及び回転電機の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180320

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180416

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180416

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180828

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180910

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6409424

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250