JP2013243800A - 回転電機 - Google Patents

回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP2013243800A
JP2013243800A JP2012113915A JP2012113915A JP2013243800A JP 2013243800 A JP2013243800 A JP 2013243800A JP 2012113915 A JP2012113915 A JP 2012113915A JP 2012113915 A JP2012113915 A JP 2012113915A JP 2013243800 A JP2013243800 A JP 2013243800A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protrusions
protrusion
stator
groove
insulator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012113915A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Tsuchie
哲広 土江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2012113915A priority Critical patent/JP2013243800A/ja
Publication of JP2013243800A publication Critical patent/JP2013243800A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

【課題】回転電機において、線材に対する隣接する分割コア間における組付誤差の影響を回避でき、前記線材に負荷をかけることなく確実に保持する。
【解決手段】回転電機用ステータ10を構成する分割コア部14は、分割鉄心20と、該分割鉄心20を絶縁するインシュレータ22とを備え、前記インシュレータ22の外周側には、半径内側に向かって窪み、該分割コア部14の周方向に向かって延在する複数の第1〜第4収納溝68、70、72、74が形成される。この第1〜第4収納溝68、70、72、74の内部には、対向する一方の内壁面及び他方の内壁面に一組の第1突部76a、76bと第2突部78とが交互となるように設けられ、前記第1突部76a、76bと前記第2突部78とが第1〜第4収納溝68、70、72、74の周方向に沿って互いに離間して配置されている。そして、第1〜第4収納溝68、70、72、74において、コイル18N、18U、18V、18Wが第1及び第2突部76a、76b、78によって保持される。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の分割コアを環状に配置して形成されるステータコアを備えた回転電機に関する。
従来から、分割鉄心と、該分割鉄心の一部を囲繞するインシュレータと、前記インシュレータを介して前記分割鉄心を巻回するコイルとを有する分割コア部を環状に複数配置して形成されるステータを有し、前記ステータのスロットに巻回された複数のコイルによって回転磁界を発生させることで、前記ステータの中央に設けられたロータを回転させる回転電機(例えば、モータ)が知られている。
本出願人は、コイルの巻回される分割鉄心と、該分割鉄心に装着されるインシュレータとから構成された分割コアを有した回転電機を提案している。この回転電機は、複数の分割コア部を環状に形成されたステータのハウジングに対して組み付けることで、前記分割コア部を一体的に保持している(特許文献1参照)。
特開2012−16100号公報
本発明は、前記の提案に関連してなされたものであり、線材に対する隣接する分割コア間における組付誤差の影響を回避でき、前記線材に負荷をかけることなく確実に保持可能な回転電機を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、周方向に分割された分割コアを環状のホルダで保持したステータを備える回転電機であって、
前記分割コアは、径方向外側に臨み、前記ステータに巻回される巻線と接続された線材を保持する保持部を備え、
前記保持部は、前記ステータの軸方向に沿って設けられ、前記線材の挿入される溝部と、
前記溝部の壁部に対して突出し、前記分割コアにおいて周方向に沿って少なくとも3つ以上設けられる突部と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、周方向に分割された分割コアを環状のホルダで保持したステータにおいて、前記分割コアには、径方向外側に臨んで巻線に接続された線材を保持する保持部を有し、前記保持部には、前記線材の挿入される溝部が前記ステータの軸方向に沿って形成されると共に、前記溝部の壁部に対して突出した突部が、前記分割コアにおいて周方向に沿って少なくとも3つ以上設けられる。
従って、分割コアにおいて、溝部に挿入された線材が少なくとも3つ以上設けられた突部によって確実に保持されるため、例えば、ステータにおいて隣接配置された分割コアの間で前記ステータを軸方向に圧入等によって組み付ける際に組付誤差が生じた場合でも、一方の分割コアの保持部と、他方の分割コアの保持部との間に生じた段差によって前記分割コア間を渡る線材に対して負荷(張力)が付与されることを抑制できる。
その結果、複数の分割コアを有したステータにおいて、隣接する分割コアの間に該ステータの軸方向への組付誤差が生じている場合でも、前記分割コアに装着される線材に対して誤差に起因した負荷をかけることなく確実に保持することができる。
また、保持部は、ステータにおいて周方向に隣接する分割コア同士で同一形状に形成することにより、前記保持部を含む分割コアを同一の金型で成形することが可能となり、例えば、前記金型に要するコストを削減することができる。
さらに、突部を、分割コアにおいて溝部における一組の壁部に対して交互に設けることにより、線材に対して交互に押圧力を付与することが可能となり、それに伴って、前記線材を突部によってより一層確実に保持することができる。
さらにまた、分割コアにおいて周方向の両端部に設けられる突部を、溝部における同一の壁部に設けることにより、隣接する分割コアの間において線材に対して張力を付与しない部位を設けることができるため、該線材に過大な張力が付与されてしまうことを防止できる。
またさらに、分割コアにおける周方向の両端部に設けられる突部は、前記溝部における異なる壁部に設けられると共に、前記分割コア内における前記突部間のピッチに対して、前記周方向に隣接する分割コア間における前記突部間のピッチを大きく設定するとよい。これにより、分割コアの間に生じた軸方向の組付誤差による負荷が前記線材に対して付与されることを抑制できる。
また、溝部は、軸方向に隣接して複数設けられ、隣接した前記溝部における突部を、線材の挿入方向に沿って同一位置となるように設けるとよい。これにより、複数の溝部に対して線材を挿入して保持した際、各線材が突部によって同一の形状で保持されるため、隣接して配置された線材同士が接触することを防止できる。
さらに、溝部は、軸方向に隣接して複数設けられ、隣接した前記溝部における突部を、線材の挿入方向に沿って反対側となる対称位置に設けることにより、前記突部によって前記線材を保持した際に、該線材から前記突部へと付与される押圧力が、対称位置に設けられた突部へと付与されることで相殺するため、前記押圧力による溝部の変形を防止することができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、周方向に分割された分割コアを環状のホルダで保持したステータにおいて、前記分割コアには、径方向外側に臨んで巻線に接続された線材を保持する保持部を有し、前記保持部には、前記線材の挿入される溝部が前記ステータの軸方向に沿って形成されると共に、前記溝部の壁部に対して突出した突部を、前記分割コアにおいて周方向に沿って少なくとも3つ以上設けることにより、線材が溝部において少なくとも3つ以上の突部によって確実に保持されるため、例えば、ステータにおいて隣接配置された分割コアの間で前記ステータを軸方向に圧入等によって組み付ける際に組付誤差が生じた場合でも、前記分割コアに装着される線材に対して誤差に起因した負荷をかけることなく確実に保持することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る回転電機の全体正面図である。 図1に示す回転電機のステータを構成する分割コア部の外観斜視図である。 図2に示す分割コア部の分解斜視図である。 図2に示す分割コア部を外周側から見たステータの側面図である。 ステータにおいて隣接して配置された2つの分割コア部に対してコイルを装着した場合を示す一部省略側面図である。 第1変形例に係るインシュレータを有したステータの拡大側面図である。 第2変形例に係るインシュレータを有したステータの拡大側面図である。
本発明に係る回転電機についてそれに組み込まれるステータとの関係で好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
この回転電機用ステータ10(以下、単にステータ10という)は、その内部に設けられるロータと組み合わされて回転電機を構成し、例えば、電動機又は発電機として用いられる。
ステータ10は、例えば、3相Y型結線のステータであり、図1に示されるように、中空状のホルダ12と、前記ホルダ12に設けられた3相の入力端子U、V、Wと、中性点を形成する中性端子Nと、前記ホルダ12の内周面に沿って複数の分割コア部14を環状に配置して形成されるステータコア16とを含む。そして、複数の分割コア部14は、U相、V相、W相のコイル(線材)18U、18V、18Wをそれぞれ有し、外周側に設けられたホルダ12で一体的に保持される。なお、ステータコア16は、U相、V相、W相のコイル18U、18V、18Wをそれぞれ有した分割コア部14を6つずつ備えて形成される。
分割コア部14は、図2及び図3に示されるように、プレスにより打ち抜いた略T字状の金属板を複数枚積層して構成する分割鉄心20と、前記分割鉄心20を絶縁するインシュレータ22とから構成される。
分割鉄心20は、略T字状であり、「T」字の上辺に相当するヨーク部26と、「T」字の下辺延出部に相当する磁極部28とから構成される。
インシュレータ22は、例えば、樹脂製材料から形成され可撓性を有しており、コイル18U、18V、18Wの巻回される巻回部30と、前記巻回部30に対してステータコア16の半径方向外側(矢印B1方向)に形成される配線部32とを有している。
巻回部30は、第1巻回部34と第2巻回部36とを含み、前記第1巻回部34には、断面略U字状に形成された第1巻回部本体38と、前記第1巻回部本体38のうちステータコア16の半径方向内側(矢印B2方向)の端部に立設された上側内周壁40と、前記第1巻回部本体38のうち矢印A方向に沿って延在している部位の矢印B1方向の端部に立設されて前記上側内周壁40と対向する上側外周壁42とが設けられている。
一方、第2巻回部36には、断面略U字状に形成された第2巻回部本体44と、前記第2巻回部本体44のうち矢印B2方向の端部に立設された下側内周壁46と、前記第2巻回部本体44のうち矢印B1方向の端部に立設されて前記下側内周壁46と対向する下側外周壁48とが設けられている。
そして、第1巻回部本体38と第2巻回部本体44、上側内周壁40と下側内周壁46、上側外周壁42と下側外周壁48は、それぞれ一部が重なり合うことで一体的に結合される。
配線部32は、第1巻回部34を構成する上側外周壁42の上端部近傍から矢印B1方向に延びた支持板50と、前記支持板50の上面に設けられた第1及び第2基部52、54(図4参照)と、前記第1及び第2基部52、54に形成される第1〜第5延在板56、58、60、62、64とを含む。
第1基部52と第2基部54とは、ステータコア16の周方向(矢印C方向)に互いに離間して配置され、前記第1基部52と第2基部54との間の隙間66は、中性端子N及び各相に接続されるコイル18N、18U、18V、18Wが挿通可能な間隔に形成されている(図4参照)。
第1延在板56は、第1及び第2基部52、54の上端部から矢印B1方向に延在し、前記第1延在板56の下部には、矢印B1方向に延在して該第1延在板56と平行な第2〜第5延在板58、60、62、64がそれぞれ形成される。
この第1〜第5延在板56、58、60、62、64の間には、インシュレータ22の高さ方向(矢印A方向)において等間隔離間した第1〜第4収納溝(溝部)68、70、72、74がそれぞれ形成される。第1〜第4収納溝68、70、72、74は、インシュレータ22における半径方向外側に開口し、該インシュレータ22の周方向(矢印C方向)に沿って貫通するように形成される。
第1収納溝68には、図4及び図5に示されるように、第2延在板58の内壁面(壁部)に形成され上方(矢印A1方向)に向かって突出した一組の第1突部(突部)76a、76bと、第1延在板56の内壁面(壁部)に形成され下方(矢印A2方向)に向かって突出した第2突部(突部)78とが形成される。この第1及び第2突部76a、76b、78は、例えば、断面三角形状に形成され、第1及び第2延在板56、58から離間する方向に向かって徐々に先細状となるように形成される。また、第1及び第2突部76a、76b、78は、突出高さが略同一となるように形成され、インシュレータ22の半径方向(図2及び図3中、矢印B方向)に沿って一直線上に延在している。
第1突部76a、76bは、一方の第1突部76aが第1基部52に臨む位置に設けられ、他方の第1突部76bが、該一方の第1突部76aに対して所定間隔離間して第2基部54に臨む位置に設けられる。
一方、第2突部78は、一方の第1突部76aと他方の第1突部76bとの間となり、且つ、第1基部52と第2基部54との間の隙間66に臨む位置に設けられる。すなわち、第1及び第2突部76a、76b、78は、第1収納溝68において周方向(矢印C方向)に沿って互い違いとなるように上下に配置されている。
第2〜第4収納溝70、72、74には、第1収納溝68と同様に、一組の第1突部76a、76bと、一方の第1突部76aと他方の第1突部76bとの間となるように設けられた第2突部78とをそれぞれ備え、前記第1〜第4収納溝68、70、72、74における第1及び第2突部76a、76b、78は、インシュレータ22の高さ方向(矢印A方向)に沿って略一直線上となるように配置される。
すなわち、第1〜第4収納溝68、70、72、74には、インシュレータ22の周方向(矢印C方向)に沿って互いに離間した3か所の第1及び第2突部76a、76b、78が設けられている。
本発明の実施の形態に係る回転電機用ステータ10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、インシュレータ22に対してコイル18N、18U、18V、18Wを装着する場合について図5を参照しながら説明する。
先ず、中性端子Nに電気的に接続されたコイル18Nを、インシュレータ22の周方向に沿った一端部側(矢印C1方向)から第1収納溝68へと導き、一方の第1突部76aと、第2突部78と、他方の第1突部76bに当接させながら他端部側(矢印C2方向)へと導く。これにより、コイル18Nは、第1収納溝68の一端部近傍では第1突部76aによって保持され、略中央部近傍では第2突部78によって保持され、他端部近傍では他方の第1突部76bによって保持される。
換言すれば、コイル18Nは、第1収納溝68において第1及び第2突部76a、76b、78によって3点で保持されている。
詳細には、コイル18Nは、第1収納溝68の一端部近傍では、上方に向かって突出した一方の第1突部76aによって上方(矢印A1方向)へと押し上げられ、略中央部近傍では、下方に向かって突出した第2突部78によって下方(矢印A2方向)へと押し下げられ、他端部近傍では、上方に向かって突出した他方の第1突部76bによって再び上方(矢印A1方向)へと押し上げられるように保持される。
次に、入力端子Uに電気的に接続されたU相のコイル18Uを、巻回部30から半径方向外側へと取り出し、インシュレータ22の周方向に沿った一端部側(矢印C1方向)から第2収納溝70へと導く。そして、コイル18Uを、第2収納溝70において一方の第1突部76aと、第2突部78と、他方の第1突部76bに当接させながら他端部側(矢印C2方向)へと導く。これにより、コイル18Uが、第2収納溝70において一端部近傍では第1突部76aで保持され、略中央部近傍では第2突部78で保持され、他端部近傍では他方の第1突部76bで保持されることで、前記第1及び第2突部76a、76b、78の3点で保持された状態となる。
次に、入力端子Vに電気的に接続されたV相のコイル18Vを、巻回部30から半径方向外側へと取り出した後、インシュレータ22の周方向に沿った一端部側(矢印C1方向)から第3収納溝72へと導き、一方の第1突部76aと、第2突部78と、他方の第1突部76bに当接させながら他端部側(矢印C2方向)へと導く。これにより、コイル18Vが、第3収納溝72において一端部近傍では第1突部76aで保持され、略中央部近傍では、第2突部78で保持され、他端部近傍では、他方の第1突部76bで保持され、前記第1及び第2突部76a、76b、78の3点で保持された状態となる。
最後に、入力端子Wに電気的に接続されたW相のコイル18Wを、巻回部30から半径方向外側へと取り出し、インシュレータ22の周方向に沿った一端部側(矢印C1方向)から第4収納溝74へと導き、一方の第1突部76aと、第2突部78と、他方の第1突部76bに当接させながら他端部側(矢印C2方向)へと導く。これにより、コイル18Wが、第4収納溝74において一端部近傍では第1突部76aで保持され、略中央部近傍では、第2突部78で保持され、他端部近傍では、他方の第1突部76bで保持され、前記第1及び第2突部76a、76b、78の3点で保持された状態となる。
これにより、1つの分割コア部14を構成するインシュレータ22に対して中性端子Nに接続されたコイル18N、U相、V相及びW相のコイル18U、18V、18Wが装着され、それぞれ確実に保持された状態となる。
このように、インシュレータ22を構成する第1〜第4収納溝68、70、72、74にそれぞれコイル18N、18U、18V、18Wを挿入し、第1及び第2突部76a、76b、78によって3か所で第1〜第4収納溝68、70、72、74の内部に保持することで単一のインシュレータ22において前記コイル18U、18V、18Wを確実にそれぞれ保持することが可能となる。
また、コイル18N、18U、18V、18Wは、第1〜第4収納溝68、70、72、74において同じような間隔(ピッチ)、同一の突出高さ、同一の突出方向でそれぞれ形成された第1及び第2突部76a、76b、78によって保持されているため、隣接して配置された中性端子N、U相、V相及びW相のコイル18N、18U、18V、18Wが略同一形状で保持され、それに伴って、互いに接触することが回避される。
換言すれば、各コイル18N、18U、18V、18Wは、第1〜第4収納溝68、70、72、74において、第1及び第2突部76a、76b、78によって上下方向(矢印A1、A2方向)に交互に湾曲するように保持されるため、前記各コイル18N、18U、18V、18Wが周方向(矢印C方向)に沿って同一のピッチで同一方向に湾曲させることで前記コイル18N、18U、18V、18W同士の接触が防止される。
そして、上述した分割コア部14に保持されたコイル18N、18U、18V、18Wを、該分割コア部14に隣接する別の分割コア部14aのインシュレータ22aの第1〜第4収納溝68、70、72、74へとそれぞれ導いて挿入する。この場合、別の分割コア部14aにおけるインシュレータ22aの第1及び第2突部76a、76b、78も、上述したインシュレータ22における第1及び第2突部76a、76b、78と同一形状、同一の間隔(ピッチ)で形成されているため、別のインシュレータ22aにおいても、コイル18N、18U、18V、18Wがそれぞれ第1及び第2突部76a、76b、78によって第1〜第4収納溝68、70、72、74に対して保持される。
また、図5に示されるように、インシュレータ22における第1突部76bと前記インシュレータ22aにおける第1突部76aとの離間距離(ピッチ)L1は、一方のインシュレータ22における第1突部76bと第2突部78との離間距離(ピッチ)L2、他方のインシュレータ22aにおける第1突部76aと第2突部78との離間距離(ピッチ)L3のそれぞれに対して大きくなるように設定される(L1>L2、L3)。なお、離間距離L2と離間距離L3は、略同一となるように形成されている(L2=L3)。
このように、分割コア部14における第1突部76bと第2突部78との離間距離L2、分割コア部14aにおける第1突部76aと第2突部78との離間距離L3に対して、隣接した分割コア部14の第1突部76bと分割コア部14aの第1突部76aとの離間距離L1を大きく設定することで、各分割コア部14、14aに高さ方向(矢印A方向)への組付誤差が生じた場合でも、該誤差に起因した応力(張力)がコイル18N、18U、18V、18Wの渡り部18aに対して付与されることを抑制できる。
以上のように、本実施の形態では、複数の分割コア部14が環状に配置されたステータ10において、前記分割コア部14を構成するインシュレータ22の第1〜第4収納溝68、70、72、74に、該インシュレータ22の高さ方向(矢印A方向)に突出した一組の第1突部76a、76bと第2突部78とを形成し、前記第1及び第2突部76a、76b、78を前記第1〜第4収納溝68、70、72、74の周方向(矢印C方向)に沿って上下に互い違いとなるように配置することにより、前記第1〜第4収納溝68、70、72、74に挿入されたコイル18N、18U、18V、18Wを第1及び第2突部76a、76b、78によって3点で保持することが可能となる。
そのため、コイル18N、18U、18V、18Wが、単一のインシュレータ22において確実に保持され、例えば、ホルダ12に対して複数の分割コア部14を軸方向に圧入等によって組み付ける際、前記分割コア部14と隣接する分割コア部14aとの間において高さ方向(矢印A方向)に組付誤差が生じた場合でも、一方の分割コア部14におけるインシュレータ22と、他方の分割コア部14aにおけるインシュレータ22aとの間に生じた段差によって該インシュレータ22間を渡るコイル18N、18U、18V、18Wに対して張力が付与されることを抑制できる。
その結果、複数の分割コア部14を有したステータ10において、隣接する分割コア部14aに組付誤差が生じている場合でも、前記分割コア部14に装着されるコイル18N、18U、18V、18Wの渡り部18aに過大な負荷(張力)をかけることなく確実に保持することができる。
換言すれば、コイル18N、18U、18V、18Wを保持するためには、少なくとも3か所で保持することが必要となるため、例えば、単一のインシュレータ22において2か所のみの突部を有している場合には、前記突部に加え、隣接するインシュレータ22の突部を利用して保持することとなるが、前記隣接するインシュレータ22を含む分割コア部14が高さ方向(矢印A方向)に組付誤差を有している場合には、該組付誤差に起因した張力がコイルに付与されてしまうこととなる。
これに対して、本実施の形態に係るステータ10では、各インシュレータ22、22aにおいて第1及び第2突部76a、76b、78によってコイル18N、18U、18V、18Wを3か所で保持可能としているため、例えば、隣接する分割コア部14、14a間における組付誤差の影響を受けることなく組み付けることが可能となる。
また、各分割コア部14、14aを構成するインシュレータ22、22aにおいて、それぞれ同一位置、同一形状及び同一の間隔(ピッチ)で第1及び第2突部76a、76b、78を設けることにより、前記インシュレータ22、22aを同一の金型で成形することが可能となり、例えば、前記金型に要する型費を抑制することができる。
さらに、第1及び第2突部76a、76b、78は、インシュレータ22の高さ方向(矢印A方向)に対向するように配置された第1延在板56と第2延在板58、該第2延在板58と第3延在板60、該第3延在板60と第4延在板62、該第4延在板62と第5延在板64とにそれぞれ設けられるため、コイル18N、18U、18V、18Wに対して上下方向から押圧力を付与することが可能となり、それに伴って、前記コイル18N、18U、18V、18Wを確実に保持することが可能となる。
さらにまた、コイル18N、18U、18V、18Wには、第1及び第2突部76a、76b、78によって下方及び上方へと押圧された部位にスプリングバック力を効果的に発生させることができるため、前記スプリングバック力によって前記コイル18N、18U、18V、18Wを前記第1及び第2突部76a、76b、78に対して密着させ保持することが可能となる。なお、スプリングバック力とは、コイル18N、18U、18V、18Wが一直線上に戻ろうとする方向に働く反力である。
また、上述したように第1及び第2突部76a、76b、78は、該第1突部76a、76bが下方(矢印A2方向)に向かって突出し、前記第2突部78が上方(矢印A1方向)に向かって突出して形成され、且つ、第1〜第4収納溝68、70、72、74の第1及び第2突部76a、76b、78が同一方向に突出するように形成される場合に限定されるものではなく、例えば、図6に示される第1変形例に係るインシュレータ100のように、第1及び第3収納溝68、72では、第1突部102a、102bが上方(矢印A1方向)、第2突部104が下方(矢印A2方向)に向かって突出し、一方、第2及び第4収納溝70、74では、前記第1突部102a、102bが下方(矢印A2方向)、前記第2突部104が上方(矢印A1方向)に向かって突出して形成されるようにしてもよい。
すなわち、このインシュレータ100では、第2及び第4延在板58、62を挟んで、第2突部104が上下方向に突出するように形成されると共に、第3延在板60を挟んで第1突部102a、102bが上下方向に突出し、且つ、第1延在板56では下方に、第5延在板64では上方に向かって突出するように形成されている。
これにより、第1及び第2突部102a、102b、104によってコイル18N(18U、18V、18W)を保持した際に、該コイル18N(18U、18V、18W)からの反力が前記第1及び第2突部102a、102b、104に対して付与されることとなるが、前記第1及び第2突部102a、102b、104を各延在板を挟んで反対側に配置することで、前記反力が互いに打消し合う方向に付与されることとなる。その結果、コイル18N、18U、18V、18Wの反力に起因した第1〜第5延在板56、58、60、62、64の変形を防止することが可能となる。
また、インシュレータ22に設けられる第1及び第2突部76a、76b、78は、上述したように第1〜第4収納溝68、70、72、74に対してそれぞれ3か所ずつ設けられる場合に限定されるものではなく、例えば、図7に示される第2変形例に係るインシュレータ120のように、前記第1〜第4収納溝68、70、72、74の一端部及び他端部近傍に設けられた一組の第1突部122a、122bと、前記第1突部122a、122bの間に設けられた第2突部124と、前記第1突部122a、122bに対してさらに前記一端部及び他端部側に設けられた一組の第3突部126a、126bとから5か所設けるようにしてもよい。
第1突部122a、122bは、図7に示されるように、一方の第1突部122aが第1基部52に臨む位置に設けられ、他方の第1突部122bが、該一方の第1突部122aに対して周方向(矢印C方向)に沿って所定間隔離間して第2基部54に臨む位置に設けられる。そして、第1延在板56に対して下方(矢印A2方向)と突出するように形成される。
第2突部124は、一方の第1突部122aと他方の第1突部122bとの間となり、且つ、第1基部52と第2基部54との間の隙間66に臨む位置に設けられ、第2延在板58に対して上方(矢印A1方向)に突出するように形成される。
第3突部126a、126bは、第2突部124と同様に、第2延在板58から上方へと突出し、第1突部122a、122bに対して周方向(矢印C方向)に沿って所定間隔離間して形成される。
すなわち、第1〜第3突部122a、122b、124、126a、126bは、第1収納溝68において周方向(矢印C方向)に沿って互いに略等間隔離間するように配置されると共に、前記周方向に沿って互い違いとなるように上下に配置されている。なお、第1〜第3突部122a、122b、124、126a、126bは、断面三角形状の同一断面形状で形成される。
また、第1〜第3突部122a、122b、124、126a、126bは、第1収納溝68と同様に、第2〜第4収納溝70、72、74にも形成され、前記第1〜第3突部122a、122b、124、126a、126bは、インシュレータ120の高さ方向(矢印A方向)に沿って略一直線上となるようにそれぞれ配置される。
上述した本実施の形態に係るステータを構成するインシュレータ22では、隣接する分割コア部14における第1突部76a、76bが、同一方向(上方)に突出するように形成されているため、2つの分割コア部14を渡るコイル18N、18U、18V、18Wの垂れ量(撓み量)が大きくなるが、第2変形例に係るインシュレータ120では、第1〜第4収納溝68、70、72、74の一端部及び他端部に一組の第3突部126a、126bを設けることで、隣接する2つの分割コア部14を渡るコイル18N、18U、18V、18Wの垂れ量を前記第3突部126a、126bによって抑制することが可能となる。
なお、本発明に係る回転電機は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…回転電機用ステータ 12…ホルダ
14、14a…分割コア部 16…ステータコア
18N、18U、18V、18W…コイル
20…分割鉄心
22、100、120…インシュレータ
30…巻回部 32…配線部
34…第1巻回部 36…第2巻回部
50…支持板 52…第1基部
54…第2基部 56…第1延在板
58…第2延在板 60…第3延在板
62…第4延在板 64…第5延在板
68…第1収納溝 70…第2収納溝
72…第3収納溝 74…第4収納溝
76a、76b、102a、102b、122a、122b…第1突部
78、104、124…第2突部 126a、126b…第3突部

Claims (7)

  1. 周方向に分割された分割コアを環状のホルダで保持したステータを備える回転電機であって、
    前記分割コアは、径方向外側に臨み、前記ステータに巻回される巻線と接続された線材を保持する保持部を備え、
    前記保持部は、前記ステータの軸方向に沿って設けられ、前記線材の挿入される溝部と、
    前記溝部の壁部に対して突出し、前記分割コアにおいて周方向に沿って少なくとも3つ以上設けられる突部と、
    を有することを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1記載の回転電機において、
    前記保持部は、前記ステータにおいて周方向に隣接する前記分割コア同士で同一形状に形成されることを特徴とする回転電機。
  3. 請求項1記載の回転電機において、
    前記突部は、前記分割コアにおいて前記溝部における一組の壁部に対して交互に設けられることを特徴とする回転電機。
  4. 請求項3記載の回転電機において、
    前記分割コアにおいて周方向の両端部に設けられる前記突部は、前記溝部における同一の前記壁部に設けられることを特徴とする回転電機。
  5. 請求項3記載の回転電機において、
    前記分割コアにおける周方向の両端部に設けられる前記突部は、前記溝部における異なる前記壁部に設けられると共に、前記分割コア内における前記突部間のピッチに対して、前記周方向に隣接する分割コア間における前記突部間のピッチが大きく設定されることを特徴とする回転電機。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転電機において、
    前記溝部は、前記軸方向に隣接して複数設けられ、隣接した前記溝部における前記突部は、前記線材の挿入方向に沿って同一位置となるように設けられることを特徴とする回転電機。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転電機において、
    前記溝部は、前記軸方向に隣接して複数設けられ、隣接した前記溝部における前記突部は、前記線材の挿入方向に沿って反対側となる対称位置に設けられることを特徴とする回転電機。
JP2012113915A 2012-05-18 2012-05-18 回転電機 Pending JP2013243800A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012113915A JP2013243800A (ja) 2012-05-18 2012-05-18 回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012113915A JP2013243800A (ja) 2012-05-18 2012-05-18 回転電機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013243800A true JP2013243800A (ja) 2013-12-05

Family

ID=49844137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012113915A Pending JP2013243800A (ja) 2012-05-18 2012-05-18 回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013243800A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104882977A (zh) * 2014-02-28 2015-09-02 日本电产高科电机株式会社 马达用定子及其制造方法
EP3098948A1 (en) * 2015-05-28 2016-11-30 LG Innotek Co., Ltd. Guide member for motor and stator and motor including the same
CN107925296A (zh) * 2015-08-10 2018-04-17 日本电产株式会社 马达
WO2019058643A1 (ja) * 2017-09-20 2019-03-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 インシュレータ及びそれを備えたステータ、モータ
JP2021035260A (ja) * 2019-08-28 2021-03-01 株式会社デンソー ステータ

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104882977B (zh) * 2014-02-28 2019-04-16 日本电产高科电机株式会社 马达用定子及其制造方法
JP2015163014A (ja) * 2014-02-28 2015-09-07 日本電産テクノモータ株式会社 モータ用ステータ及びその製造方法
CN104882977A (zh) * 2014-02-28 2015-09-02 日本电产高科电机株式会社 马达用定子及其制造方法
EP3098948A1 (en) * 2015-05-28 2016-11-30 LG Innotek Co., Ltd. Guide member for motor and stator and motor including the same
CN106208474A (zh) * 2015-05-28 2016-12-07 Lg伊诺特有限公司 用于马达的导引构件及包括该导引构件的定子和马达
US10135312B2 (en) 2015-05-28 2018-11-20 Lg Innotek Co., Ltd. Guide member for motor and stator and motor including the same
CN107925296A (zh) * 2015-08-10 2018-04-17 日本电产株式会社 马达
WO2019058643A1 (ja) * 2017-09-20 2019-03-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 インシュレータ及びそれを備えたステータ、モータ
JPWO2019058643A1 (ja) * 2017-09-20 2020-10-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 インシュレータ及びそれを備えたステータ、モータ
US11404930B2 (en) 2017-09-20 2022-08-02 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Insulator, and stator and motor comprising same
JP7209264B2 (ja) 2017-09-20 2023-01-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 インシュレータ及びそれを備えたステータ、モータ
JP2021035260A (ja) * 2019-08-28 2021-03-01 株式会社デンソー ステータ
WO2021039746A1 (ja) * 2019-08-28 2021-03-04 株式会社デンソー ステータ
CN114342223A (zh) * 2019-08-28 2022-04-12 株式会社电装 定子
JP7256457B2 (ja) 2019-08-28 2023-04-12 株式会社デンソー ステータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6053002B2 (ja) バスバーユニット
US11063482B2 (en) Stator and motor having the same
EP3193428B1 (en) Stator
JP6155057B2 (ja) バスバーユニット製造方法及びバスバーユニット
JP6416965B1 (ja) コイル巻回部品及び回転電機
JP6979464B2 (ja) 回転電機の固定子
JP2015046960A (ja) 集配電部材の保持構造、電動機、及び電動機の製造方法
JP2009106113A (ja) 回転電機、絶縁部材および回転電機の製造方法
JP5810869B2 (ja) 回転電機用端末モジュール及びこれを備えた回転電機
JP2013243800A (ja) 回転電機
US9887601B2 (en) Stator of rotary electric machine
US10348149B2 (en) Stator for rotating electric machine and rotating electric machine including the stator
JP5666976B2 (ja) 回転電機
JP5813359B2 (ja) 回転電機
JP7258625B2 (ja) モータ用ステータ
JP5793348B2 (ja) 回転電機及びその製造方法
JP2010183660A (ja) ステータ、ブラシレスモータ、ステータの製造方法、及び、ブラシレスモータの製造方法
JP2017192226A (ja) 絶縁構造を有する電動機のステータ
JP5111887B2 (ja) 回転電機の固定子
JP6233217B2 (ja) 回転電機のステータ
JP6622630B2 (ja) ステータ及び導線固定具
KR102339538B1 (ko) 스테이터 및 이를 갖춘 모터
JP2018137959A (ja) ステータおよびコイル固定具
JP2017079553A (ja) 電動機用ステータ
JP6118759B2 (ja) 回転電機のステータ