JP2975902B2 - 回転電機のステータ - Google Patents
回転電機のステータInfo
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Description
コイル巻装部によって覆われた構成の回転電機のステー
タに関する。
は、ステータコアに合成樹脂製の絶縁部材を装着するこ
とに伴い、図18および図19に示すように、ステータ
コアの各ティース1の外面を絶縁部材のコイル巻装部2
により覆う構成のものがある。この構成の場合、各コイ
ル巻装部2の隅部に複数のガイド溝2aを形成し、各テ
ィース1にコイル巻装部2の上からコイル3を巻装する
にあたって、最下層の素線3aをガイド溝2a内に挿入
することに伴い、素線3aを整列巻きしている。
ル巻装部2の隅部の肉厚が小さく、コイル巻装部2の強
度が低かったので、素線3aを巻回する際のテンション
等が原因でコイル巻装部2にクラックが生じることがあ
った。これと共に、素線3aがコイル巻装部2の隅部で
急激に曲げられ、素線3aに局部的にテンションが集中
するので、素線3aの絶縁被膜に傷が付き易くなってし
まい、総じて絶縁耐圧が低下する虞れがあった。
あり、その目的は、絶縁耐圧の低下を防止できる回転電
機のステータを提供することである。
のステータは、四角柱状をなすティースを有するステー
タコアと、前記ステータコアに設けられ前記ティースの
表面を覆うコイル巻装部を有する樹脂製の絶縁部材と、
前記コイル巻装部の表面うち角部を除く部分に形成され
ガイド溝を有する凸部と、前記ティースに前記コイル巻
装部の上から巻装され素線が前記ガイド溝内に挿入され
たコイルとを備え、前記コイル巻装部の表面と前記ガイ
ド溝の底面との間に段差が形成されるように前記ガイド
溝の底面が前記コイル巻装部の表面から突出していると
ころに特徴を有する。
部を除く部分にガイド溝が形成されている。このため、
コイル巻装部の角部の強度が向上するので、コイルを巻
装する際のテンション等が原因でコイル巻装部にクラッ
クが生じることが防止される。しかも、ガイド溝の底面
がコイル巻装部の表面から突出しているので、素線がコ
イル巻装部の角部とガイド溝の端部との2箇所で曲げら
れる。このため、素線にテンションが分散して作用する
ので、素線の絶縁被膜に傷が付き難くなり、総じて絶縁
耐圧が向上する。
イド溝の底面が略円弧状をなしているところに特徴を有
する。上記手段によれば、ガイド溝の底面が略円弧状を
なしているので、ガイド溝の挿入始端部および挿入終端
部で素線の折曲り変位が小さくなる。このため、素線が
安定的にガイド溝内に挿入されるので、素線の整列性が
向上する。これと共に、素線にテンションが一層分散し
て作用するので、素線の絶縁被膜が一層傷付き難くな
り、その結果、絶縁耐圧が一層向上する。
イド溝の底面のうち素線の挿入始端部および挿入終端部
に傾斜面部が形成されているところに特徴を有する。上
記手段によれば、ガイド溝の挿入始端部および挿入終端
部に傾斜面部が形成されているので、ガイド溝の両端部
で素線の折曲り変位が小さくなる。このため、素線が安
定的にガイド溝内に挿入されるので、素線の整列性が向
上する。これと共に、素線にテンションが一層分散して
作用するので、素線の絶縁被膜が一層傷付き難くなる。
しかも、ガイド溝の両端部で溝壁部の面積が増えるの
で、素線をガイド溝内に挿入するにあたって、溝壁部に
よる素線の位置規制量が増加する。このため、素線が一
層安定的にガイド溝内に挿入されるので、素線の整列性
が一層向上する。
部の表面の全周にガイド溝が形成されているところに特
徴を有する。上記手段によれば、凸部の全周にガイド溝
が形成されているので、ガイド溝の両端部で溝壁部の面
積が増加する。このため、素線をガイド溝内に挿入する
にあたって、溝壁部による素線の位置規制量が増加し、
素線が一層安定的にガイド溝内に挿入されるので、素線
の整列性が一層向上する。
イド溝の底面にコイルの素線を架設するように凹部が形
成されているところに特徴を有する。上記手段によれ
ば、ガイド溝の底面に凹部が形成され、コイル巻装部の
肉厚の違いが低減されているので、コイル巻装部に「ひ
け」,「反り」が生じることが防止される。
イル巻装部のうち凹部の先端外側部に壁部が形成され、
この壁部の幅寸法が前記凹部より小さく設定されている
ところに特徴を有する。上記手段によれば、凹部の先端
外側部に壁部が形成されているので、コイルの巻き崩れ
が防止される。
イル巻装部の軸方向両端面にガイド溝が形成され、且
つ、コイル巻装部の周方向両側面のうち素線が列渡りす
る側にガイド溝が偏っているところに特徴を有する。上
記手段によれば、素線が傾斜状に整列し、素線の挙動が
不安定になり易いコイル巻装部の周方向一側面におい
て、素線を一方のガイド溝から引出して他方のガイド溝
に挿入し易くなる。このため、素線が安定的に両ガイド
溝内に挿入されるので、素線の整列性が向上する。
ないし図7に基づいて説明する。尚、本実施例は、洗濯
機のパルセータおよび洗濯槽を回転させるアウターロー
タ形DCブラシレスモータのステータに本発明を適用し
たものである。まず、図3において、ステータコア11
は、円弧状をなす3つの単位コア12を連結することか
ら構成されたものであり、四角柱状をなす複数のティー
ス11aを有している。
に、絶縁部材13が装着されている。この絶縁部材13
は、図3に示すように、合成樹脂(具体的には、ガラス
フィラーを含有するポリブチレンテレフタレート)製の
絶縁カバー14,14から構成されたものであり、各絶
縁カバー14は、放射状をなす複数の嵌合部15と、こ
れら複数の嵌合部15の内周部を連結する連結部16
と、各嵌合部15の先端部に位置する鍔部17とを有し
ている。
しており、各ティース11aの外面に軸方向両側から嵌
合部15,15を嵌合すると、図2に示すように、ステ
ータコア11の軸方向中間部で嵌合部15相互間,連結
部16相互間,鍔部17相互間が突合わされる。これに
より、ステータコア11に絶縁カバー14、14が装着
され、各ティース11aの表面が嵌合部15,15によ
り覆われる。尚、符号18は、嵌合部15,15から構
成されたコイル巻装部を示している。
合部15の軸方向端面)には凸部15aが一体形成され
ている。これら各凸部15aは、コイル巻装部18の隅
部を除く周方向中央部に配置されたものであり、周方向
に沿う幅寸法Wがコイル巻装部18より小さく設定さ
れ、図1に示すように、径方向に沿う長さ寸法Lがコイ
ル巻装部18に略等しく設定されている。
ド溝15bが形成されている。そして、各ガイド溝15
bの底面とコイル巻装部18の軸方向端面との間には段
差が形成され、各ガイド溝15bの底面は、コイル巻装
部18の軸方向端面から突出している。尚、符号15c
は、ガイド溝15bを画定する凸部15aの溝壁部を示
している。
は、図5に示すように、コイル巻装部18の上からU,
V,W相のコイル19が巻装されている。これら各コイ
ル19は、素線19aを複数層および複数列に整列巻き
してなるものであり、図4に示すように、最下層の素線
19aはガイド溝15b内に挿入され、上層の素線19
aは下層の素線19a相互間に落し込まれている。尚、
各コイル19は、自動巻線機(図示せず)を用いて巻装
されたものであり、この自動巻線機は、1秒間に5列程
度の速度で素線19aをコイル巻装部18に巻回する。
状をなすフォーマー20が装着されている。このフォー
マー20は、図7に示すように、先端部に案内突部20
a,20aを有するものであり、コイル19を巻装する
にあたっては、案内突部20a相互間に位置する凹部2
0bの内面を凸部15aの外面に挿入する。
に沿ってピッチPa(=素線19aの直径寸法)ずつ移
動させながら素線19aの巻回を行うことに伴い、図6
に示すように、フォーマー20の先端面により素線19
aを案内してガイド溝15b内に挿入し、最下層の素線
19aを巻回する。次に、フォーマー20を軸方向へ移
動させた後、径方向にピッチPaずつ移動させながら素
線19aの巻回を行うことに伴い、フォーマー20によ
り素線19aを案内し、下層の素線19a相互間に落し
込む。
うち角部を除く部分にガイド溝15bを形成した。この
ため、コイル巻装部18の角部の強度が向上するので、
コイル19を巻装する際のテンション等が原因でコイル
巻装部18にクラックが生じることが防止される。しか
も、ガイド溝15bの底面がコイル巻装部18の表面か
ら突出するように段差を形成した。このため、素線19
aがコイル巻装部18の角部とガイド溝15bの端部と
の2箇所で曲げられるので、素線19aがコイル巻装部
18の角部で急激に曲げられていた従来に比べ、素線1
9aにテンションが分散して作用するようになる。従っ
て、素線19aの絶縁被膜に傷が付き難くなるので、総
じて絶縁耐圧が向上する。
マー20に案内突部20a,20aを形成した。このた
め、特にガイド溝15bの挿入始端部および挿入終端部
(=周方向両端部)において、素線19aの位置安定性
が向上し、素線19aが確実にガイド溝15b内に挿入
されるので、素線19aの整列性が向上する。
説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材に
ついてのみ説明を行う。各ガイド溝15bの底面および
各溝壁部15cの軸方向端面は円弧状に形成されてい
る。
面を円弧状に形成したので、ガイド溝15bの挿入始端
部および挿入終端部で素線19aの折曲り変位が小さく
なる。このため、素線19aが一層安定的にガイド溝1
5b内に挿入されるので、素線19aの整列性が一層向
上する。これと共に、素線19aにテンションが一層分
散して作用するようになるので、素線19aの絶縁被膜
が一層傷付き難くなり、その結果、絶縁耐圧が一層向上
する。
溝15bの底面を円弧状に形成したが、これに限定され
るものではなく、要は、ガイド溝15bの周方向両端部
で素線19aの折曲り変位が小さくなる略円弧状であれ
ば良い。
説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材に
ついてのみ説明を行う。各ガイド溝15bの底面には、
素線19aの挿入始端部および挿入終端部(=周方向両
端部)に位置して傾斜面部15dが形成されている。上
記実施例によれば、ガイド溝15bの周方向両端部に傾
斜面部15dを形成したので、ガイド溝15bの周方向
両端部で素線19aの折曲り変位が小さくなる。このた
め、素線19aが一層安定的にガイド溝15b内に挿入
されるので、素線19aの整列性が一層向上する。
溝壁部15cの面積が増えるので、素線19aをガイド
溝15b内に挿入するにあたって、溝壁部15cによる
素線19aの位置規制量が増加する。このため、素線1
9aがより一層安定的にガイド溝15b内に挿入される
ので、素線19aの整列性がより一層向上する。これと
共に、素線19aにテンションが一層分散して作用する
ようになるので、素線19aの絶縁被膜が一層傷付き難
くなり、その結果、絶縁耐圧が一層向上する。次に本発
明の第4実施例を図10に基づいて説明する。尚、上記
第1実施例と同一の部材については同一の符号を付して
説明を省略し、以下、異なる部材についてのみ説明を行
う。各凸部15aには、軸方向端面および周方向両端面
の全周にガイド溝15bが形成されている。
ガイド溝15bを形成したので、ガイド溝15bの周方
向両端部で溝壁部15cの面積が増加する。このため、
素線19aをガイド溝15b内に挿入するにあたって、
溝壁部15cによる素線19aの位置規制量が増加し、
素線19aが一層安定的にガイド溝15b内に挿入され
ようになるので、素線19aの整列性が一層向上する。
12に基づいて説明する。尚、上記第3実施例と同一の
部材については同一の符号を付して説明を省略し、以
下、異なる部材についてのみ説明を行う。まず、図11
において、各ガイド溝15bの底面には、周方向中央部
に位置して凹部15eが形成されており、各コイル巻装
部18の肉厚は、ガイド溝15bの形成部分を除いて略
均一化されている。
5に厚肉で幅広な凸部15aが形成されているため、各
嵌合部15の内面のうち凸部15aの周方向中央部に
「ひけ」が生じ、嵌合部15の周方向両側壁が内側へ反
ってしまう虞れがあった(図11の矢印は反り方向を示
すものである)。すると、絶縁カバー14をステータコ
ア11に装着するにあたって、嵌合部15をティース1
1aに嵌合し難くなる。
bの底面にコイル19の素線19aを架設するように凹
部15eを形成したので、成形時の「ひけ」が防止さ
れ、成形性が向上する。しかも、「ひけ」に伴う嵌合部
15の反りが防止され、嵌合部15をティース11aに
嵌合し易くなるので、絶縁カバー14の装着作業性が向
上する。
マー20の凹部20b内に別の案内突部20cを形成
し、凹部15e内の素線19aを案内突部20cにより
案内しながらコイル巻装部18に巻回できる。このた
め、フォーマー20が素線19aをガイド溝15bの挿
入始端部,挿入終端部,中間部の3か所で案内すること
になるので、素線19aがより一層安定的にガイド溝1
5b内に挿入され、その結果、素線19aの整列性がよ
り一層向上する。
15に基づいて説明する。尚、上記第5実施例と同一の
部材については同一の符号を付して説明を省略し、以
下、異なる部材についてのみ説明を行う。絶縁カバー1
4の各鍔部17には、図13および図14に示すよう
に、壁部17aが一体形成されている。これら各壁部1
7aはコイル巻装部18および凹部15eの先端外側部
に位置するものであり、周方向に沿う幅寸法Wが凹部1
5eより小さく設定されている。
側部に壁部17aを形成したので、コイル19の巻き崩
れが防止される。しかも、壁部17aの幅寸法Wを凹部
15eより小さく設定したので、図15に示すように、
フォーマー20の案内突部20cに凹部20dを形成
し、フォーマー20と壁部17aとの干渉を凹部20d
により回避しつつ(フォーマー20は、ティース11a
の先端部からコイル巻装部18に進入するため、凹部2
0dがないと、フォーマー20が壁部17aに衝突して
しまう)、凹部15e内に位置する素線19aを案内突
部20cにより案内できるので、壁部17aの影響で素
線19aの整列性が低下することが防止される。
て説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材について
は同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材
についてのみ説明を行う。各凸部15の内面には凹部1
5fが形成されており、各凸部15aの肉厚はコイル巻
装部18と略同一になっている。
コイル巻装部18と略同一にしたので、凸部15aに
「ひけ」が生じることが防止される。これと共に、絶縁
カバー14に局部的に厚肉な部分がなくなり、全体の肉
厚が略一定化されるので、成形性が向上する。
イル巻装部18の軸方向両端面にガイド溝15bを形成
したが、これに限定されるものではなく、例えば一端面
のみに形成しても良い。
て説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材について
は同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材
についてのみ説明を行う。各凸部15a(各ガイド溝1
5b)は、(b)に示すように、コイル巻装部18の周
方向中央部に対して一方に偏った位置に形成されてお
り、素線19aは、凸部15aの偏り側で列渡りするよ
うに巻回されている。従って、(a)に示すように、コ
イル巻装部18の反列渡り側面では素線19aが垂直に
整列し、(c)に示すように、コイル巻装部18の列渡
り側面では素線19aが傾斜状に整列している。
周方向両側面のうち素線19aが列渡りする側に偏って
ガイド溝15bを形成した。このため、素線19aが傾
斜状に整列し、素線19aの挙動が不安定になり易い側
面において、素線19aを一方のガイド溝15bから引
出して他方のガイド溝15bに挿入する作業を行い易く
なる。このため、素線19aが一層安定的に両ガイド溝
15b内に挿入されるので、素線19aの整列性が一層
向上する。
ォーマー20の案内突部20a,20cをコイル巻装部
18の表面に接近させたが、これに限定されるものでは
なく、要は、素線19aにラップする程度の長さ寸法で
あれば良い。
アウターロータ形DCブラシレスモータのステータに本
発明を適用したが、これに限定されるものではなく、例
えばインナーロータ形DCブラシレスモータ,コンデン
サ誘導モータ等、各種モータのステータに適用しても良
い。
の回転電機のステータは次の効果を奏する。請求項1記
載の手段によれば、コイル巻装部のうち角部を除く部分
にガイド溝を形成した。このため、コイル巻装部の角部
の強度が向上するので、コイル巻装部にクラックが生じ
ることが防止される。しかも、ガイド溝の底面がコイル
巻装部の表面から突出するように段差を形成した。この
ため、素線がコイル巻装部の角部とガイド溝の端部との
2箇所で曲げられるので、素線の絶縁被膜に傷が付き難
くなり、総じて絶縁耐圧が向上する。しかも、ガイド溝
の挿入始端部および挿入終端部で素線をガイドしなが
ら、ガイド溝内に挿入できるので、素線の整列性が向上
する。
底面を略円弧状に形成したので、素線の折曲り変位が小
さくなる。このため、素線が安定的にガイド溝内に挿入
されるので、素線の整列性が一層向上する。これと共
に、素線の絶縁被膜が一層傷付き難くなるので、絶縁耐
圧が一層向上する。
挿入始端部および挿入終端部に傾斜面部を形成したの
で、素線の折曲り変位が小さくなる。このため、第1に
素線が安定的にガイド溝内に挿入されるので、素線の整
列性が一層向上する。第2に、素線の絶縁被膜が一層傷
付き難くなるので、絶縁耐圧が一層向上する。しかも、
ガイド溝の両端部で溝壁部の面積が増え、溝壁部による
素線の位置規制量が増大する。このため、素線が一層安
定的にガイド溝内に挿入されるので、素線の整列性が一
層向上する。
の全周にガイド溝を形成したので、ガイド溝の両端部で
溝壁部の面積が増え、溝壁部による素線の位置規制量が
増大する。このため、素線が一層安定的にガイド溝内に
挿入されるので、素線の整列性が一層向上する。
底面に凹部を形成したので、コイル巻装部の肉厚の違い
が低減される。このため、コイル巻装部に「ひけ」およ
び「反り」が生じることが防止される。しかも、ガイド
溝の挿入始端部,挿入終端部,中間部で素線をガイドし
ながら、ガイド溝内に挿入できるので、素線の整列性が
より一層向上する。
外側部に壁部を形成したので、コイルの巻き崩れが防止
される。しかも、壁部の幅寸法を凹部より小さく設定し
たので、壁部を逃げつつ、ガイド溝の挿入始端部,挿入
終端部,中間部で素線をガイドしながら、ガイド溝内に
挿入でき、その結果、壁部の影響で素線の整列性が悪化
することが防止される。
部の軸方向両端面にガイド溝を形成すると共に、コイル
巻装部の周方向両側面のうち素線が列渡りする側に偏っ
てガイド溝を形成した。このため、素線が傾斜状に整列
しているコイル巻装部の一側面において、素線を一方の
ガイド溝から引出して他方のガイド溝に挿入し易くなる
ので、素線の整列性が一層向上する。
図)
縦断正面図
面図
コイルが巻装された状態を示す部分縦断正面図)
装部にコイルが巻装された状態を示す縦断側面図,bは
縦断正面図,cは縦断側面図)
材、15aは凸部、15bはガイド溝、15dは傾斜面
部、15eは凹部、17aは壁部、18はコイル巻装
部、19はコイル、19aは素線を示す。
Claims (7)
- 【請求項1】 四角柱状をなすティースを有するステー
タコアと、前記ステータコアに設けられ、 前記ティースの表面を覆
うコイル巻装部を有する樹脂製の絶縁部材と、 前記コイル巻装部の表面うち角部を除く部分に形成さ
れ、ガイド溝を有する凸部と、 前記ティースに前記コイル巻装部の上から巻装され、素
線が前記ガイド溝内に挿入されたコイルとを備え、 前記ガイド溝の底面は、前記コイル巻装部の表面と前記
ガイド溝の底面との間に段差が形成されるように前記コ
イル巻装部の表面から突出している ことを特徴とする回
転電機のステータ。 - 【請求項2】 ガイド溝の底面は、略円弧状をなしてい
ることを特徴とする請求項1記載の回転電機のステー
タ。 - 【請求項3】 ガイド溝の底面には、素線の挿入始端部
および挿入終端部に位置して傾斜面部が形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の回転電機のステータ。 - 【請求項4】 ガイド溝は、凸部の表面の全周に形成さ
れていることを特徴とする請求項1記載の回転電機のス
テータ。 - 【請求項5】 ガイド溝の底面には、コイルの素線を架
設するように凹部が形成されていることを特徴とする請
求項1記載の回転電機のステータ。 - 【請求項6】 コイル巻装部には、凹部の先端外側部に
位置して壁部が形成され、 この壁部の幅寸法は、前記凹部より小さく設定されてい
ることを特徴とする請求項5記載の回転電機のステー
タ。 - 【請求項7】 ガイド溝は、コイル巻装部の軸方向両端
面に形成され、且つ、コイル巻装部の周方向両側面のう
ち素線が列渡りする側に偏っていることを特徴とする請
求項1記載の回転電機のステータ。
Priority Applications (1)
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JPH10225040A JPH10225040A (ja) | 1998-08-21 |
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