JPH10225040A - 回転電機のステータ - Google Patents

回転電機のステータ

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JPH10225040A
JPH10225040A JP1905597A JP1905597A JPH10225040A JP H10225040 A JPH10225040 A JP H10225040A JP 1905597 A JP1905597 A JP 1905597A JP 1905597 A JP1905597 A JP 1905597A JP H10225040 A JPH10225040 A JP H10225040A
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coil winding
stator
winding portion
coil
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Etsuji Noda
悦治 野田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁耐圧の向上を図ること。 【解決手段】 ステータコアには絶縁部材13が装着さ
れており、ステータコアのティース11aは、絶縁部材
13のコイル巻装部18により覆われている。この構成
の場合、コイル巻装部18の隅部を除く部分に凸部15
aが形成され、凸部15aに素線のガイド溝15bが形
成されている。このため、コイル巻装部18の隅部の強
度が向上するので、コイル巻装部18にクラックが生じ
ることが防止される。しかも、素線がコイル巻装部18
の隅部とガイド溝15bの端部との2箇所で曲げられる
ので、素線の絶縁被膜に傷が付き難くなり、総じて絶縁
耐圧が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステータコアに絶
縁部材が装着された構成の回転電機のステータに関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】回転電機のステータに
は、ステータコアに合成樹脂製の絶縁部材を装着するこ
とに伴い、図18および図19に示すように、ステータ
コアの各ティース1の外面を絶縁部材のコイル巻装部2
により覆う構成のものがある。この構成の場合、各コイ
ル巻装部2の隅部に複数のガイド溝2aを形成し、各テ
ィース1にコイル巻装部2の上からコイル3を巻装する
にあたって、最下層の素線3aをガイド溝2a内に挿入
することに伴い、素線3aを整列巻きしている。
【0003】しかしながら、上記従来構成の場合、コイ
ル巻装部2の隅部の肉厚が小さく、コイル巻装部2の強
度が低かったので、素線3aを巻回する際のテンション
等が原因でコイル巻装部2にクラックが生じることがあ
った。これと共に、素線3aがコイル巻装部2の隅部で
急激に曲げられ、素線3aに局部的にテンションが集中
するので、素線3aの絶縁被膜に傷が付き易くなってし
まい、総じて絶縁耐圧が低下する虞れがあった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、絶縁耐圧の低下を防止できる回転電
機のステータを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の回転電機
のステータは、四角柱状をなすティースを有するステー
タコアと、このステータコアに装着され前記ティースの
表面を覆うコイル巻装部を有する樹脂製の絶縁部材と、
前記コイル巻装部の隅部を除く部分に形成されたガイド
溝と、前記ティースに前記コイル巻装部の上から巻装さ
れ素線が前記ガイド溝内に挿入されたコイルとを備え、
前記ガイド溝の底面と前記コイル巻装部の表面との間に
段差が形成されているところに特徴を有する。
【0006】上記手段によれば、コイル巻装部の隅部を
除く部分にガイド溝が形成され、しかも、ガイド溝の底
面とコイル巻装部の表面との間に段差が形成されてい
る。このため、コイル巻装部の隅部の強度が向上するの
で、コイルを巻装する際のテンション等が原因でコイル
巻装部にクラックが生じることが防止される。これと共
に、素線がコイル巻装部の隅部とガイド溝の端部との2
箇所で曲げられるので、素線にテンションが分散して作
用する。このため、素線の絶縁被膜に傷が付き難くなる
ので、総じて絶縁耐圧が向上する。
【0007】請求項2記載の回転電機のステータは、ガ
イド溝の底面が略円弧状をなしているところに特徴を有
する。上記手段によれば、ガイド溝の底面が略円弧状を
なしているので、ガイド溝の挿入始端部および挿入終端
部で素線の折曲り変位が小さくなる。このため、素線が
安定的にガイド溝内に挿入されるので、素線の整列性が
向上する。これと共に、素線にテンションが一層分散し
て作用するので、素線の絶縁被膜が一層傷付き難くな
り、その結果、絶縁耐圧が一層向上する。
【0008】請求項3記載の回転電機のステータは、ガ
イド溝の底面のうち素線の挿入始端部および挿入終端部
に傾斜面部が形成されているところに特徴を有する。上
記手段によれば、ガイド溝の挿入始端部および挿入終端
部に傾斜面部が形成されているので、ガイド溝の両端部
で素線の折曲り変位が小さくなる。このため、素線が安
定的にガイド溝内に挿入されるので、素線の整列性が向
上する。これと共に、素線にテンションが一層分散して
作用するので、素線の絶縁被膜が一層傷付き難くなる。
しかも、ガイド溝の両端部で溝壁部の面積が増えるの
で、素線をガイド溝内に挿入するにあたって、溝壁部に
よる素線の位置規制量が増加する。このため、素線が一
層安定的にガイド溝内に挿入されるので、素線の整列性
が一層向上する。
【0009】請求項4記載の回転電機のステータは、コ
イル巻装部の隅部を除く部分に位置する凸部の表面の全
周にガイド溝が形成されているところに特徴を有する。
上記手段によれば、凸部の全周にガイド溝が形成されて
いるので、ガイド溝の両端部で溝壁部の面積が増加す
る。このため、素線をガイド溝内に挿入するにあたっ
て、溝壁部による素線の位置規制量が増加し、素線が一
層安定的にガイド溝内に挿入されるので、素線の整列性
が一層向上する。
【0010】請求項5記載の回転電機のステータは、ガ
イド溝の底面に凹部が形成されているところに特徴を有
する。上記手段によれば、ガイド溝の底面に凹部が形成
され、コイル巻装部の肉厚の違いが低減されているの
で、コイル巻装部に「ひけ」,「反り」が生じることが
防止される。
【0011】請求項6記載の回転電機のステータは、絶
縁部材のうち凹部の先端外側部に壁部が形成され、この
壁部の幅寸法が前記凹部より小さく設定されているとこ
ろに特徴を有する。上記手段によれば、凹部の先端外側
部に壁部が形成されているので、コイルの巻き崩れが防
止される。
【0012】請求項7記載の回転電機のステータは、コ
イル巻装部の軸方向両端面にガイド溝が形成され、しか
も、コイル巻装部の周方向両側面のうち素線が列渡りす
る側にガイド溝が偏っているところに特徴を有する。上
記手段によれば、素線が傾斜状に整列し、素線の挙動が
不安定になり易いコイル巻装部の周方向一側面におい
て、素線を一方のガイド溝から引出して他方のガイド溝
に挿入し易くなる。このため、素線が安定的に両ガイド
溝内に挿入されるので、素線の整列性が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
ないし図7に基づいて説明する。尚、本実施例は、洗濯
機のパルセータおよび洗濯槽を回転させるアウターロー
タ形DCブラシレスモータのステータに本発明を適用し
たものである。まず、図3において、ステータコア11
は、円弧状をなす3つの単位コア12を連結することか
ら構成されたものであり、四角柱状をなす複数のティー
ス11aを有している。
【0014】ステータコア11には、図1に示すよう
に、絶縁部材13が装着されている。この絶縁部材13
は、図3に示すように、合成樹脂(具体的には、ガラス
フィラーを含有するポリブチレンテレフタレート)製の
絶縁カバー14,14から構成されたものであり、各絶
縁カバー14は、放射状をなす複数の嵌合部15と、こ
れら複数の嵌合部15の内周部を連結する連結部16
と、各嵌合部15の先端部に位置する鍔部17とを有し
ている。
【0015】この場合、各嵌合部15は断面コ字状をな
しており、各ティース11aの外面に軸方向両側から嵌
合部15,15を嵌合すると、図2に示すように、ステ
ータコア11の軸方向中間部で嵌合部15相互間,連結
部16相互間,鍔部17相互間が突合わされる。これに
より、ステータコア11に絶縁カバー14、14が装着
され、各ティース11aの表面が嵌合部15,15によ
り覆われる。尚、符号18は、嵌合部15,15から構
成されたコイル巻装部を示している。
【0016】コイル巻装部18の軸方向両端面(=各嵌
合部15の軸方向端面)には凸部15aが一体形成され
ている。これら各凸部15aは、コイル巻装部18の隅
部を除く周方向中央部に配置されたものであり、周方向
に沿う幅寸法Wがコイル巻装部18より小さく設定さ
れ、図1に示すように、径方向に沿う長さ寸法Lがコイ
ル巻装部18に略等しく設定されている。
【0017】各凸部15aの軸方向端面には複数のガイ
ド溝15bが形成されている。そして、各ガイド溝15
bの底面とコイル巻装部18の軸方向端面との間には段
差が形成され、各ガイド溝15bの底面は、コイル巻装
部18の軸方向端面から突出している。尚、符号15c
は、ガイド溝15bを画定する凸部15aの溝壁部を示
している。
【0018】ステータコア11の各ティース11aに
は、図5に示すように、コイル巻装部18の上からU,
V,W相のコイル19が巻装されている。これら各コイ
ル19は、素線19aを複数層および複数列に整列巻き
してなるものであり、図4に示すように、最下層の素線
19aはガイド溝15b内に挿入され、上層の素線19
aは下層の素線19a相互間に落し込まれている。尚、
各コイル19は、自動巻線機(図示せず)を用いて巻装
されたものであり、この自動巻線機は、1秒間に5列程
度の速度で素線19aをコイル巻装部18に巻回する。
【0019】自動巻線機には、図6に示すように、L字
状をなすフォーマー20が装着されている。このフォー
マー20は、図7に示すように、先端部に案内突部20
a,20aを有するものであり、コイル19を巻装する
にあたっては、案内突部20a相互間に位置する凹部2
0bの内面を凸部15aの外面に挿入する。
【0020】この状態で、フォーマー20を凸部15a
に沿ってピッチPa(=素線19aの直径寸法)ずつ移
動させながら素線19aの巻回を行うことに伴い、図6
に示すように、フォーマー20の先端面により素線19
aを案内してガイド溝15b内に挿入し、最下層の素線
19aを巻回する。次に、フォーマー20を軸方向へ移
動させた後、径方向にピッチPaずつ移動させながら素
線19aの巻回を行うことに伴い、フォーマー20によ
り素線19aを案内し、下層の素線19a相互間に落し
込む。
【0021】上記実施例によれば、コイル巻装部18の
隅部を除く部分にガイド溝15bを形成すると共に、ガ
イド溝15bの底面とコイル巻装部18との間に段差を
形成した。このため、コイル巻装部18の隅部の強度が
向上するので、コイル19を巻装する際のテンション等
が原因でコイル巻装部18にクラックが生じることが防
止される。これと共に、素線19aがコイル巻装部18
の隅部とガイド溝15bの端部との2箇所で曲げられる
ので、素線19aがコイル巻装部18の隅部で急激に曲
げられていた従来に比べ、素線19aにテンションが分
散して作用するようになる。このため、素線19aの絶
縁被膜に傷が付き難くなるので、総じて絶縁耐圧が向上
する。
【0022】また、素線19aを案内するためのフォー
マー20に案内突部20a,20aを形成した。このた
め、特にガイド溝15bの挿入始端部および挿入終端部
(=周方向両端部)において、素線19aの位置安定性
が向上し、素線19aが確実にガイド溝15b内に挿入
されるので、素線19aの整列性が向上する。
【0023】次に本発明の第2実施例を図8に基づいて
説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材に
ついてのみ説明を行う。各ガイド溝15bの底面および
各溝壁部15cの軸方向端面は円弧状に形成されてい
る。
【0024】上記実施例によれば、ガイド溝15bの底
面を円弧状に形成したので、ガイド溝15bの挿入始端
部および挿入終端部で素線19aの折曲り変位が小さく
なる。このため、素線19aが一層安定的にガイド溝1
5b内に挿入されるので、素線19aの整列性が一層向
上する。これと共に、素線19aにテンションが一層分
散して作用するようになるので、素線19aの絶縁被膜
が一層傷付き難くなり、その結果、絶縁耐圧が一層向上
する。
【0025】尚、上記第2実施例においては、各ガイド
溝15bの底面を円弧状に形成したが、これに限定され
るものではなく、要は、ガイド溝15bの周方向両端部
で素線19aの折曲り変位が小さくなる略円弧状であれ
ば良い。
【0026】次に本発明の第3実施例を図9に基づいて
説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材に
ついてのみ説明を行う。各ガイド溝15bの底面には、
素線19aの挿入始端部および挿入終端部(=周方向両
端部)に位置して傾斜面部15dが形成されている。上
記実施例によれば、ガイド溝15bの周方向両端部に傾
斜面部15dを形成したので、ガイド溝15bの周方向
両端部で素線19aの折曲り変位が小さくなる。このた
め、素線19aが一層安定的にガイド溝15b内に挿入
されるので、素線19aの整列性が一層向上する。
【0027】しかも、ガイド溝15bの周方向両端部で
溝壁部15cの面積が増えるので、素線19aをガイド
溝15b内に挿入するにあたって、溝壁部15cによる
素線19aの位置規制量が増加する。このため、素線1
9aがより一層安定的にガイド溝15b内に挿入される
ので、素線19aの整列性がより一層向上する。これと
共に、素線19aにテンションが一層分散して作用する
ようになるので、素線19aの絶縁被膜が一層傷付き難
くなり、その結果、絶縁耐圧が一層向上する。次に本発
明の第4実施例を図10に基づいて説明する。尚、上記
第1実施例と同一の部材については同一の符号を付して
説明を省略し、以下、異なる部材についてのみ説明を行
う。各凸部15aには、軸方向端面および周方向両端面
の全周にガイド溝15bが形成されている。
【0028】上記実施例によれば、凸部15aの全周に
ガイド溝15bを形成したので、ガイド溝15bの周方
向両端部で溝壁部15cの面積が増加する。このため、
素線19aをガイド溝15b内に挿入するにあたって、
溝壁部15cによる素線19aの位置規制量が増加し、
素線19aが一層安定的にガイド溝15b内に挿入され
ようになるので、素線19aの整列性が一層向上する。
【0029】次に本発明の第5実施例を図11および図
12に基づいて説明する。尚、上記第3実施例と同一の
部材については同一の符号を付して説明を省略し、以
下、異なる部材についてのみ説明を行う。まず、図11
において、各ガイド溝15bの底面には、周方向中央部
に位置して凹部15eが形成されており、各コイル巻装
部18の肉厚は、ガイド溝15bの形成部分を除いて略
均一化されている。
【0030】上記第1〜第4実施例の場合、各嵌合部1
5に厚肉で幅広な凸部15aが形成されているため、各
嵌合部15の内面のうち凸部15aの周方向中央部に
「ひけ」が生じ、嵌合部15の周方向両側壁が内側へ反
ってしまう虞れがあった(図11の矢印は反り方向を示
すものである)。すると、絶縁カバー14をステータコ
ア11に装着するにあたって、嵌合部15をティース1
1aに嵌合し難くなる。
【0031】これに対して本実施例では、ガイド溝15
bの底面に凹部15eを形成したので、成形時の「ひ
け」が防止され、成形性が向上する。しかも、「ひけ」
に伴う嵌合部15の反りが防止され、嵌合部15をティ
ース11aに嵌合し易くなるので、絶縁カバー14の装
着作業性が向上する。
【0032】これと共に、図12に示すように、フォー
マー20の凹部20b内に別の案内突部20cを形成
し、凹部15e内の素線19aを案内突部20cにより
案内しながらコイル巻装部18に巻回できる。このた
め、フォーマー20が素線19aをガイド溝15bの挿
入始端部,挿入終端部,中間部の3か所で案内すること
になるので、素線19aがより一層安定的にガイド溝1
5b内に挿入され、その結果、素線19aの整列性がよ
り一層向上する。
【0033】次に本発明の第6実施例を図13ないし図
15に基づいて説明する。尚、上記第5実施例と同一の
部材については同一の符号を付して説明を省略し、以
下、異なる部材についてのみ説明を行う。絶縁カバー1
4の各鍔部17には、図13および図14に示すよう
に、壁部17aが一体形成されている。これら各壁部1
7aはコイル巻装部18および凹部15eの先端外側部
に位置するものであり、周方向に沿う幅寸法Wが凹部1
5eより小さく設定されている。
【0034】上記実施例によれば、凹部15eの先端外
側部に壁部17aを形成したので、コイル19の巻き崩
れが防止される。しかも、壁部17aの幅寸法Wを凹部
15eより小さく設定したので、図15に示すように、
フォーマー20の案内突部20cに凹部20dを形成
し、フォーマー20と壁部17aとの干渉を凹部20d
により回避しつつ(フォーマー20は、ティース11a
の先端部からコイル巻装部18に進入するため、凹部2
0dがないと、フォーマー20が壁部17aに衝突して
しまう)、凹部15e内に位置する素線19aを案内突
部20cにより案内できるので、壁部17aの影響で素
線19aの整列性が低下することが防止される。
【0035】次に本発明の第7実施例を図16に基づい
て説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材について
は同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材
についてのみ説明を行う。各凸部15の内面には凹部1
5fが形成されており、各凸部15aの肉厚はコイル巻
装部18と略同一になっている。
【0036】上記実施例によれば、凸部15aの肉厚を
コイル巻装部18と略同一にしたので、凸部15aに
「ひけ」が生じることが防止される。これと共に、絶縁
カバー14に局部的に厚肉な部分がなくなり、全体の肉
厚が略一定化されるので、成形性が向上する。
【0037】尚、上記第1〜第7実施例においては、コ
イル巻装部18の軸方向両端面にガイド溝15bを形成
したが、これに限定されるものではなく、例えば一端面
のみに形成しても良い。
【0038】次に本発明の第8実施例を図17に基づい
て説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材について
は同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材
についてのみ説明を行う。各凸部15a(各ガイド溝1
5b)は、(b)に示すように、コイル巻装部18の周
方向中央部に対して一方に偏った位置に形成されてお
り、素線19aは、凸部15aの偏り側で列渡りするよ
うに巻回されている。従って、(a)に示すように、コ
イル巻装部18の反列渡り側面では素線19aが垂直に
整列し、(c)に示すように、コイル巻装部18の列渡
り側面では素線19aが傾斜状に整列している。
【0039】上記実施例によれば、コイル巻装部18の
周方向両側面のうち素線19aが列渡りする側に偏って
ガイド溝15bを形成した。このため、素線19aが傾
斜状に整列し、素線19aの挙動が不安定になり易い側
面において、素線19aを一方のガイド溝15bから引
出して他方のガイド溝15bに挿入する作業を行い易く
なる。このため、素線19aが一層安定的に両ガイド溝
15b内に挿入されるので、素線19aの整列性が一層
向上する。
【0040】尚、上記第1〜第8実施例においては、フ
ォーマー20の案内突部20a,20cをコイル巻装部
18の表面に接近させたが、これに限定されるものでは
なく、要は、素線19aにラップする程度の長さ寸法で
あれば良い。
【0041】また、上記第1〜第8実施例においては、
アウターロータ形DCブラシレスモータのステータに本
発明を適用したが、これに限定されるものではなく、例
えばインナーロータ形DCブラシレスモータ,コンデン
サ誘導モータ等、各種モータのステータに適用しても良
い。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の回転電機のステータは次の効果を奏する。請求項1記
載の手段によれば、コイル巻装部の隅部を除く部分にガ
イド溝を形成すると共に、ガイド溝の底面とコイル巻装
部の表面との間に段差を形成した。このため、コイル巻
装部の隅部の強度が向上するので、コイル巻装部にクラ
ックが生じることが防止される。これと共に、素線がコ
イル巻装部の隅部とガイド溝の端部との2箇所で曲げら
れるので、素線の絶縁被膜に傷が付き難くなり、総じて
絶縁耐圧が向上する。しかも、ガイド溝の挿入始端部お
よび挿入終端部で素線をガイドしながら、ガイド溝内に
挿入できるので、素線の整列性が向上する。
【0043】請求項2記載の手段によれば、ガイド溝の
底面を略円弧状に形成したので、素線の折曲り変位が小
さくなる。このため、素線が安定的にガイド溝内に挿入
されるので、素線の整列性が一層向上する。これと共
に、素線の絶縁被膜が一層傷付き難くなるので、絶縁耐
圧が一層向上する。
【0044】請求項3記載の手段によれば、ガイド溝の
挿入始端部および挿入終端部に傾斜面部を形成したの
で、素線の折曲り変位が小さくなる。このため、第1に
素線が安定的にガイド溝内に挿入されるので、素線の整
列性が一層向上する。第2に、素線の絶縁被膜が一層傷
付き難くなるので、絶縁耐圧が一層向上する。しかも、
ガイド溝の両端部で溝壁部の面積が増え、溝壁部による
素線の位置規制量が増大する。このため、素線が一層安
定的にガイド溝内に挿入されるので、素線の整列性が一
層向上する。
【0045】請求項4記載の手段によれば、凸部の表面
の全周にガイド溝を形成したので、ガイド溝の両端部で
溝壁部の面積が増え、溝壁部による素線の位置規制量が
増大する。このため、素線が一層安定的にガイド溝内に
挿入されるので、素線の整列性が一層向上する。
【0046】請求項5記載の手段によれば、ガイド溝の
底面に凹部を形成したので、コイル巻装部の肉厚の違い
が低減される。このため、コイル巻装部に「ひけ」が生
じることが防止されるので、絶縁部材の成形性が向上す
る。これと共に、絶縁部材に「反り」が生じることが防
止されるので、絶縁部材のステータコアに対する装着作
業性が向上する。しかも、ガイド溝の挿入始端部,挿入
終端部,中間部で素線をガイドしながら、ガイド溝内に
挿入できるので、素線の整列性がより一層向上する。
【0047】請求項6記載の手段によれば、凹部の先端
外側部に壁部を形成したので、コイルの巻き崩れが防止
される。しかも、壁部の幅寸法を凹部より小さく設定し
たので、壁部を逃げつつ、ガイド溝の挿入始端部,挿入
終端部,中間部で素線をガイドしながら、ガイド溝内に
挿入でき、その結果、壁部の影響で素線の整列性が悪化
することが防止される。
【0048】請求項7記載の手段によれば、コイル巻装
部の軸方向両端面にガイド溝を形成すると共に、コイル
巻装部の周方向両側面のうち素線が列渡りする側に偏っ
てガイド溝を形成した。このため、素線が傾斜状に整列
しているコイル巻装部の一側面において、素線を一方の
ガイド溝から引出して他方のガイド溝に挿入し易くなる
ので、素線の整列性が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図(要部を示す斜視
図)
【図2】コイル巻装部にコイルが巻装された状態を示す
縦断正面図
【図3】ステータコア,絶縁カバーを示す分解斜視図
【図4】コイルの巻装状態を示す縦断側面図
【図5】全体構成を示す斜視図
【図6】コイルの巻装方法を説明するための図1相当図
【図7】コイルの巻装方法を説明するための部分縦断正
面図
【図8】本発明の第2実施例を示す図(コイル巻装部に
コイルが巻装された状態を示す部分縦断正面図)
【図9】本発明の第3実施例を示す図8相当図
【図10】本発明の第4実施例を示す図8相当図
【図11】本発明の第5実施例を示す図8相当図
【図12】図7相当図
【図13】本発明の第6実施例を示す図1相当図
【図14】図8相当図
【図15】図7相当図
【図16】本発明の第7実施例を示す図8相当図
【図17】本発明の第7実施例を示す図(aはコイル巻
装部にコイルが巻装された状態を示す縦断側面図,bは
縦断正面図,cは縦断側面図)
【図18】従来例を示す図1相当図
【図19】図2相当図
【符号の説明】
11はステータコア、11aはティース、13は絶縁部
材、15aは凸部、15bはガイド溝、15dは傾斜面
部、15eは凹部、17aは壁部、18はコイル巻装
部、19はコイル、19aは素線を示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角柱状をなすティースを有するステー
    タコアと、 このステータコアに装着され、前記ティースの表面を覆
    うコイル巻装部を有する樹脂製の絶縁部材と、 前記コイル巻装部の隅部を除く部分に形成されたガイド
    溝と、 前記ティースに前記コイル巻装部の上から巻装され、素
    線が前記ガイド溝内に挿入されたコイルとを備え、 前記ガイド溝の底面と前記コイル巻装部の表面との間に
    は段差が形成されていることを特徴とする回転電機のス
    テータ。
  2. 【請求項2】 ガイド溝の底面は、略円弧状をなしてい
    ることを特徴とする請求項1記載の回転電機のステー
    タ。
  3. 【請求項3】 ガイド溝の底面には、素線の挿入始端部
    および挿入終端部に位置して傾斜面部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の回転電機のステータ。
  4. 【請求項4】 ガイド溝は、コイル巻装部の隅部を除く
    部分に位置する凸部の表面の全周に形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の回転電機のステータ。
  5. 【請求項5】 ガイド溝の底面には凹部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の回転電機のステー
    タ。
  6. 【請求項6】 絶縁部材には、凹部の先端外側部に位置
    して壁部が形成され、 この壁部の幅寸法は、前記凹部より小さく設定されてい
    ることを特徴とする請求項5記載の回転電機のステー
    タ。
  7. 【請求項7】 ガイド溝は、コイル巻装部の軸方向両端
    面に形成され、しかも、コイル巻装部の周方向両側面の
    うち素線が列渡りする側に偏っていることを特徴とする
    請求項1記載の回転電機のステータ。
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