JP5214150B2 - 回転電機用固定子構造 - Google Patents
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Description
一つは、予め巻線を作っておき、それを磁極同士の隙間から挿入する方式である。この方式は誘導機などで良く用いられる。
もう一つは、ノズルを用いて巻線を固定子鉄心の磁極に直接巻回する方式である。この方式は一般的に、直巻き方式と呼ばれる。この方式はブラシレスモータなどで良く用いられる。
渡り線の処理で重要なのは、必要な絶縁を確保しつつ、かつ作業が煩雑にならないようにすることである。
特許文献1では、スロットインシュレータ(ステータカバー)の端部に渡り線を固定する渡り線保持構造部が一体的に設けられている。この渡り線保持構造部では、渡り線が通過する通路に段差を設け、この段差に渡り線を載せるようにして各渡り線が相互に接触しないようにしている。また、段差に代えて溝を設け、この溝中に渡り線を保持する構造も提案されている。
しかしながら、特許文献1の構造では、振動などで渡り線が段差からはずれやすいという問題がある。
さらに段差に代えて溝を用いる場合でも、巻線導体の線径が太くなると、巻線導体のバネ性が強くなり、単なる巻線導体が溝から出てしまう問題が発生する。
特許文献2では、インシュレータの巻線導体嵌合溝の開口幅寸法が、巻線導体の直径寸法より小さいため、導体が溝からはずれにくいという効果がある。
また、複数の巻線導体嵌合溝が、固定子鉄心に近いものほどその底部の位置が径方向外側に位置するように形成され、固定子鉄心に近いものほど径方向外側に開口する開口部の位置が径方向外側に位置するように形成されている。そのため、巻線導体嵌合溝に巻線導体を嵌合させる際に、隣接する開口部の両側に位置する少なくとも一方の壁部が撓みやすくなっており、巻線導体嵌合溝の開口部よりも大きな径の渡り線を嵌め込むのに困難を生じさせないという効果がある。
また、本発明は、前記ステータカバー(4)の前記磁極部カバー部(41a,42a)のヨーク側の端部の端面および/または側面に、凹溝(45C)を形成し、該凹溝(45C)内壁面によって、前記渡り線ガイド部(45)を構成したことにある。
環状のヨークの内周側に、円周方向に沿って一定間隔で、複数の磁極部を放射状に配設した固定子鉄心と、この固定子鉄心の少なくとも巻線が巻回される各磁極部外面を、外部と絶縁して覆うステータカバーと、前記ステータカバーで覆われた各磁極部周囲に巻回される巻線とを備えた回転電機用固定子構造において、前記磁極部の外面を覆う前記ステータカバー(4)の磁極部カバー部(41a,42a)の前記ヨーク側近傍に、前記ステータカバー(4)の半径方向に対する渡り線(6)の動きを係止する渡り線ガイド部(45)を設けるとともに、前記ステータカバー(4)の前記磁極部カバー部(41a,42a)の外周側に軸方向に突設したフランジ壁面(46)を設け、該フランジ壁面(46)と前記渡り線ガイド部(45)との間に前記巻線の渡り線(6)を通す間隙(α)を設け、前記ステータカバー(4)の互いに隣接する磁極部カバー部(41a,42a)に、円周方向に沿って順次渡る前記渡り線(6)を、前記ステータカバー(4)の軸方向の一方側と他方側の前記磁極部カバー部(41a,42a)の外側の巻線部を交互に通過させるように経由させて、前記渡り線ガイド部(45)と前記ステータカバー(4)の外周側フランジ壁面(46)との間を挿通させたので、巻線機による渡り線の処理が可能になる。したがって、その作業の煩雑さのため、従来人手に頼ったり、専用の装置を必要としていた渡り線処理が、従来の巻線機のみによって処理できるようになった。また、渡り線は、モータケースなどの筺体との絶縁距離がすでに確保されている巻線部を渡らせているため、渡り線単独での絶縁距離を確保する必要がない。そのため、モータをよりコンパクトにすることができる。絶縁部品の追加も不要であるため、コストを低減できる。さらに、渡り線がステータカバーの外径側に配置されることから渡り線がステータカバーの中心側にずれて巻線ノズルの動作を妨げる虞がない。したがって、巻線が巻線ノズルによって断線する虞がない。
前記ステータカバー(4)の前記磁極部カバー部(41a,42a)のヨーク側の端部の端面および/または側面に、凹溝(45C)を形成し、該凹溝(45C)内壁面によって、前記渡り線ガイド部(45)を構成したので、巻線の邪魔にならず、渡り線を保持することができる。
図3は、図2のA−A線断面図である。導線の断面のうち、一番右下のひとつだけが渡り線で、他は全て巻線である。渡り線6は前記ガイド用フランジ部45によってその位置が固定されている。
巻線機7は固定子鉄心1の中心に配置し、巻線ノズル7aを、図1の矢印で示すノズル軌跡Xのように、編み込みながら任意の位置まで渡り線6を渡らせる。例えば磁極部カバー部41a,42aの上方を円周方向に移動させて、上方から磁極部カバー部41a,42a相互間の間隙を通してスロット内に挿入する。巻線ノズル7aは磁極部3相互間を上下に移動操作され、巻線ノズル7aの先端から渡り線6をガイド用フランジ部45と筒状体41b,42bの壁面46との間隙αに挿通する(図4参照)。
次に、磁極部カバー部41a,42aで覆われた磁極部3の周囲に巻線ノズル7aを回転させて、磁極部3の周囲に巻線5を巻回する。そして、所定の巻線5を巻回してから、巻線ノズル7aを、磁極部3相互間を通して下方に移動した(図5参照)後、巻線機7を一定角度、回転させて、巻線ノズル7aを隣の磁極部3の下方を通し、隣の磁極部3の下方側のガイド用フランジ部45と筒状体41b,42bの壁面46との間隙αに挿通する。そして、次の磁極部カバー部41a,42aで覆われた磁極部3の周囲に巻線5を巻回し、今度は、巻線ノズル7aを上方に移動させ、スロット内を通過させて、磁極部3の上方位置に巻線ノズル7aを回動させて移動させる。こうして、順次、円周方向に移動させながら、順次隣の磁極部3に渡り線6を移動させながら巻線5を巻回していく。渡り線6の両端は、ステータカバー4の筒状体41b,42bの壁面46の外側に設けられたピンに巻き付けて固定する。
ガイド用フランジ部45は、ステータカバー4の磁極部カバー部41a,42aの位置の最も外径側に設けられているので、渡り線6が内径側に寄るのを防止することができる。
上記実施の形態では、ステータカバー4の磁極部カバー部41a,42aの位置に渡り線6を通すので、渡り線6とモーターケース4との間の絶縁確保が不要である。
磁極部カバー部41a,42aで覆われた磁極部3に巻線5を巻回する際、渡り線6を渡した後に巻線5を巻回することも可能であり、巻線5を巻回した後に渡り線6を渡らせることもできる。
巻線5が先で渡り線6が後の場合は、渡り線6は巻線5の外周を渡らせることになるので、ガイド用フランジ部45は、本来の用途すなわち渡り線ガイドとしては用いられない。
このため渡り線6の位置が多少不安定になるが、すでに巻線5を巻回した後なので、巻回時の巻線ノズルと接触する恐れはない。
図6Aは、渡り線ガイド部としてのガイド用フランジ部45Aとして、ステータカバー4の磁極部カバー部41a,42a周囲に沿って端面および側面全域に突起部を設けたものである。これによって、渡り線6を入れやすく、かつ外れ易くすることができる。
図6Bは、渡り線ガイド部としてのガイド用フランジ部45Bとして、図6Aのガイド用フランジ部45Aの高さを高くしたものである。ガイド用フランジ部45Bを大きくすることで、巻線5と渡り線6を分離させることが可能である。この変形例では、渡り線6と巻線5との絶縁を確保することができる。
図6Cは、渡り線ガイド部として、図2のガイド用フランジ部45に変えて、凹溝45Cを形成したものである。凹溝45Cの内壁面によって、渡り線6の半径方向への動きを係止するものである。
図6Dは、渡り線ガイド部としてのガイド用フランジ部45Dとして、図2のガイド用フランジ部45を、ステータカバー4の磁極部3の端面の一部に形成したものである。
図6Eは、渡り線ガイド部としてのガイド用フランジ部45Eとして、図6Dのガイド用フランジ部45Dを端面の中央部分に形成したものである。
2 ヨーク
3 磁極部
4 ステータカバー
5 巻線
6 渡り線
7 巻線機
7a 巻線ノズル
41,42 カバー本体
41a,42a 磁極部カバー部
41b,42b 筒状体
44 ストッパ用フランジ部
45 ガイド用フランジ部
45A,45B,45D、45E ガイド用フランジ部
45C 凹溝
46 壁面
Claims (2)
- 環状のヨークの内周側に、円周方向に沿って一定間隔で、複数の磁極部を放射状に配設した固定子鉄心と、この固定子鉄心の少なくとも巻線が巻回される各磁極部外面を、外部と絶縁して覆うステータカバーと、前記ステータカバーで覆われた各磁極部周囲に巻回される巻線とを備えた回転電機用固定子構造において、
前記磁極部の外面を覆う前記ステータカバー(4)の磁極部カバー部(41a,42a)の前記ヨーク側近傍に、前記ステータカバー(4)の半径方向に対する渡り線(6)の動きを係止する渡り線ガイド部(45)を設けるとともに、前記ステータカバー(4)の前記磁極部カバー部(41a,42a)の外周側に軸方向に突設したフランジ壁面(46)を設け、該フランジ壁面(46)と前記渡り線ガイド部(45)との間に前記巻線の渡り線(6)を通す間隙(α)を設け、
前記ステータカバー(4)の互いに隣接する磁極部カバー部(41a,42a)に、円周方向に沿って順次渡る前記渡り線(6)を、前記ステータカバー(4)の軸方向の一方側と他方側の前記磁極部カバー部(41a,42a)の外側の巻線部を交互に通過させるように経由させて、前記渡り線ガイド部(45)と前記ステータカバー(4)の外周側フランジ壁面(46)との間を挿通させたことを特徴とする回転電機用固定子構造。 - 前記ステータカバー(4)の前記磁極部カバー部(41a,42a)のヨーク側の端部の端面および/または側面に、凹溝(45C)を形成し、該凹溝(45C)内壁面によって、前記渡り線ガイド部(45)を構成したことを特徴とする請求項1に記載の回転電機用固定子構造。
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