JP3437927B2 - コイルボビン - Google Patents
コイルボビンInfo
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- JP3437927B2 JP3437927B2 JP16182498A JP16182498A JP3437927B2 JP 3437927 B2 JP3437927 B2 JP 3437927B2 JP 16182498 A JP16182498 A JP 16182498A JP 16182498 A JP16182498 A JP 16182498A JP 3437927 B2 JP3437927 B2 JP 3437927B2
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- Japan
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- winding
- coil bobbin
- flange
- cylindrical surface
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- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Description
り、特に、フランジを両側に有する円筒体の外円筒面
に、巻線機を用いて巻線を巻回する小型電動機用コイル
ボビンに関する。
造を示す正面図(a)、同側断面図(b)であって、図
示するように、ボビン1は、中空円筒体の両側端に鍔状
のフランジを全周に備えた形状を有しており、このボビ
ン1の外円筒面1bに巻線を多重に巻回して巻線部4を
形成する。図6は、ボビン1に巻線を正しく巻回した状
態を示す図である。同図(a)に示すように、巻始め引
出線3をボビン1のフランジ内面1aに沿って密着する
ようにして巻回すると、同図(b)に示すように両フラ
ンジ内面1a、1aの間の外円筒面1b上に規則正しく
整列して巻線部4を形成することができる。
に示すように、ボビン1に対し巻線を角度θで導入し、
ボビン1のフランジ内面1aよりやや離れた位置から引
張られた状態のまま外円筒面1bに巻回が開始される
と、図7(b)に示すように、巻始め引出線3はボビン
1のフランジ内面1aに沿って密着せず、以後、巻線は
連続して巻回され、巻始め引出線3と交叉して巻線部4
の密度が局部的に高くなり、このため巻回に伴って発生
する巻線同士の摩擦力により絶縁被膜が損傷し、レアー
ショート不良や、過度の引張応力による断線不良が発生
するという問題点があった。しかし、ボビン1のフラン
ジの外径と外円筒面の直径との比率が一定でないことも
あり、フランジ内面1aに密着して巻始めを開始するこ
とは容易ではない。本発明は、簡易な構造によって、巻
線を規則正しく巻回するコイルボビン1の形状の改善を
図るもので、巻始め引出線3をフランジ内面1aに沿っ
て巻回するに好適なコイルボビンを提供することを目的
としている。
めの手段は、特許請求の範囲に記載されている。すなわ
ち、本発明は、フランジを両側に有する直円筒体の直円
筒面に巻線を巻回するコイルボビンにおいて、前記直円
筒面に、この直円筒面上の所定位置から前記フランジの
一方の内側面まで所定の下り勾配により形成した勾配溝
を前記直円筒体の一方側に設けたことを特徴とするコイ
ルボビンである。また、前記勾配溝は、前記フランジの
一方の内側面から前記直円筒面全幅寸法の10%〜50
%の位置を起点として、前記フランジの一方の内側面ま
で、下り勾配角10°〜60°により形成されている。
また、前記勾配溝は、前記直円筒面全円周の、少なくと
も1/4以上の円周角をもって形成されており、さら
に、前記勾配溝のコイルボビンの軸方向断面が、凸面ま
たは凹面に形成されている。
いて説明する。 〈実施の形態1〉図1(a)、(b)は本発明のコイル
ボビンの実施の形態1を示す図である。すなわち、本発
明のボビン11は、従来のボビン1と異なり、フランジ
内面11aと外円筒面11bとの間に勾配溝12を形成
したものである。図2(a)、(b)は、本発明のボビ
ン11に巻線を巻回して巻線部14を形成する状態を示
す図である。ボビン11に対して巻線の巻回を開始する
とき、図2(a)に示すように、巻始め引出線3は、こ
の勾配溝12に沿って誘導される結果、フランジ内面1
1aに密着して位置決めされるようになり、以後、図2
(b)に示すように、巻線は順次積層して巻回され巻線
部14を形成するから、第7図(a)、(b)に示した
従来のボビン1のように、巻始め引出線3に近接する巻
線部4の部分密度が他の部分より高くなり、このため巻
回に伴って発生する巻線同士の摩擦力により、絶縁被膜
が損傷して絶縁不良をおこしたり、過度の引張応力によ
る断線不良が生じたりする弊害を防止することができ
る。
円筒面11bの幅をD、勾配溝12の幅をWとすると
き、W/D≒0.2〜0.3の位置と、外円筒面からフ
ランジの内側面に向かう下り勾配の角度をβとすると
き、β≒10°〜30°の勾配を有するものが一般には
好適であるが、ボビン11のフランジの外径と外円筒面
の直径との比率や、巻線機の構造、巻線の線径、巻回張
力、ボビンの材質などによっては、請求項に記載の範囲
内で調整選択することが必要である。なお、本発明の勾
配溝とは、図4(b)に示すような曲線(凸または凹)
の勾配溝12’も含むものとする。
ビンの実施の形態2を示す図である。本発明は、巻始め
引出線3との交叉部分をできるだけ少なくして、ボビン
に巻線を巻回することを目的とするものであるから、本
実施の形態の勾配溝12は、図示するように、外円筒面
11bの全周に形成するのでなく、巻始め引出線3が外
円筒面11bとの接触開始後、90°〜120°の範囲
の円弧上に、部分的に勾配溝12を設定することによ
り、ボビン11の薄肉部を少なくしてモールド成型時の
湯流れを良好にすることが可能となる。本実施の形態
も、実施の形態1と同様に巻始め引出線3に続く巻線を
フランジ内面11aに沿わせるごとく位置規制すること
が可能である。
は、巻始め引出線と交叉して巻線部の巻線密度が局部的
に高くなり、このため巻回に伴って発生する巻線同士の
摩擦力により絶縁被膜が損傷したり、絶縁不良、レアー
ショート不良や、過度の引張応力による断線不良が生じ
たりする弊害を防止することができる。
(a)、(b)である。
線部を形成する状態を示す図(a)、(b)である。
である。
(a)、(b)である。
ある。
状態を示す図(a)、(b)である。
状態を示す図(a)、(b)である。
Claims (4)
- 【請求項1】フランジを両側に有する直円筒体の直円筒
面に巻線を巻回するコイルボビンにおいて、 前記直円筒面に、この直円筒面上の所定位置から前記フ
ランジの一方の内側面まで所定の下り勾配により形成し
た勾配溝を前記直円筒体の一方側に設けたことを特徴と
するコイルボビン。 - 【請求項2】前記勾配溝は、前記フランジの一方の内側
面から前記直円筒面全幅寸法の10%〜50%の位置を
起点として、前記フランジの一方の内側面まで、下り勾
配角10°〜60°により形成されていることを特徴と
する請求項1記載のコイルボビン。 - 【請求項3】前記勾配溝は、前記直円筒面全円周の、少
なくとも1/4以上の円周角をもって形成されているこ
とを特徴とする請求項1記載のコイルボビン。 - 【請求項4】前記勾配溝のコイルボビンの軸方向断面
が、凸面または凹面に形成されていることを特徴とする
請求項1記載のコイルボビン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16182498A JP3437927B2 (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | コイルボビン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16182498A JP3437927B2 (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | コイルボビン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11355995A JPH11355995A (ja) | 1999-12-24 |
JP3437927B2 true JP3437927B2 (ja) | 2003-08-18 |
Family
ID=15742618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16182498A Expired - Fee Related JP3437927B2 (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | コイルボビン |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3437927B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
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-
1998
- 1998-06-10 JP JP16182498A patent/JP3437927B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH11355995A (ja) | 1999-12-24 |
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