JP3450041B2 - 電動機のリード線固定機構 - Google Patents

電動機のリード線固定機構

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JP3450041B2 JP01811494A JP1811494A JP3450041B2 JP 3450041 B2 JP3450041 B2 JP 3450041B2 JP 01811494 A JP01811494 A JP 01811494A JP 1811494 A JP1811494 A JP 1811494A JP 3450041 B2 JP3450041 B2 JP 3450041B2
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安旦 御代田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型電動機の固定子に
巻装した固定子コイルのマグネットワイヤからリード線
を機外に引出すための電動機のリード線固定機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、出力0.75kW以下の小型電
動機においては、固定子コイルを形成するエナメル被覆
されたマグネットワイヤと、電気的および機械的に十分
な強度をもつようにリード線を密着結合し、前記小型電
動機の外部の電源などと接続するものである。このリー
ド線は、前記結合部の機械的強度を保持して固定子コイ
ルに固定することが重要であって、例えば、図10に示
すように結束バンド17ないし結束糸18を用いて固定
子コイル2に強固に縛り付けるか、または特開昭63−
56145号公報に開示された技術は、図11に示すよ
うに、固定子コア2の一部に端子台19、端子20を設
け、端子受け21と結合するなどの手段が用いられてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記前者の従来技術
は、固定子コイルのマグネットワイヤとリード線との接
続部分は、コイルエンド部を締結糸で固く縛り付ける作
業を伴うため、薄い絶縁膜で被覆されたマグネットワイ
ヤが損傷し易く、損傷しないように電気絶縁性を確保す
るには作業工数も多く掛り、後者の従来技術の端子台な
どを設けることは、絶縁保持に十分な寸法を確保すると
容積が増加し小型化の障害になり、また、固定子コイル
の占積率の低下や、材料費の増加によって経済的な負担
が増すなど、何れの従来技術にも問題点があった。本発
明は上記の問題点に鑑み、簡易な構造によってコイルエ
ンド部のマグネットワイヤのエナメル被覆を損傷するお
それがなく、マグネットワイヤとリード線とを安全確実
に固定接続するに好適で絶縁信頼性が優れ、また、特願
平5−114625号に係る本発明の先願技術をさらに
改良したもので、結束材の省略も可能であり、接続部分
の自動化にも有効な電動機のリード線固定機構を提供す
ることを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するためになされ、特許請求の範囲に記載されてい
るように、電動機固定子コアと略同外径のC形板状のリ
ード線固定部材を装着した電動機のリード線固定機構で
あって、前記リード線固定部材は、絶縁性のC形板状弾
性体で、これと同一平面の両端部は係止突端を形成して
おり、前記C形板状弾性体の板状一平面には、直角に立
設され、かつ、U溝を備えた突起を複数個有し、該複数
個の突起のU溝は、それぞれ前記C形板状弾性体の外形
曲線と平行の方向に形成されており、前記リード線固定
部材の平面と、前記電動機固定子コアの一平面とが、互
いに密着するよう装着し、電動機のリード線を前記複数
個の突起のU溝に固定することを特徴とする電動機のリ
ード線固定機構である。
【0005】
【作用】上記の構成により、電動機の固定子外形近傍の
空間を有効に利用すると共に、リード線を予め複数個の
U溝内に固定したC形板状のリード線固定部材を、固定
子コイルと固定子コアの一端面に沿って挿入し、C形両
先端に設けた係止突端を対向する2個所のスロットに嵌
合固定したのち、固定子コイルのマグネットワイヤとリ
ード線とを接続すればよく、これにより接続作業が容易
になり、固定子コイルのマグネットワイヤにはリード線
との接続時に無用の外部荷重が付加されることなく、エ
ナメル被膜線の損傷やレヤーショートのおそれもない。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図面によって説明する。 〈実施例1〉図1は、本発明の電動機のリード線固定機
構の実施例1を示す正面図、図2は同側面図である。図
1、図2において固定子1は、多数枚の固定子コア2を
重積してなり、各固定子コア2は薄板の円環状磁性体で
内径側に放射状のスロット3を多数穿設したものであ
る。スロット3の内面にスロット絶縁体6を挿入し、エ
ナメル被覆されたマグネットワイヤ9をスロット3の中
に所定回数巻装し固定子コイル5を形成している。スロ
ット絶縁体6は、固定子コア2と固定子コイル5の間を
電気的に絶縁する。また、スロット絶縁体6の端部は固
定子コア2の端面から突出して突出部6aを形成し、固
定子コイル5の両端は、突出部6aよりさらに外方に突
出してコイルエンド7を形成している。コイルエンド7
は、固定子コア2に対する固定子コイル5の巻装終了時
に巻線の乱れや変形により、回転子(図示せず)との接
触を防止するために整形される。
【0007】実施例1のリード線固定部材11は図3、
図4に示すように、樹脂などの絶縁性材料を用いた概ね
C形の板状体であって、C形の両先端は円形の係止突端
16を形成している。係止突端16と係止突端16の間
の開き角度θはθ>180°であることが好ましい。ま
たリード線固定部材11の厚さ方向の片面には、直角方
向に突出した複数個のU溝付き突起13が放射状に分散
して設けられ、U溝は前記C形の円弧に沿う方向に形成
されている。リード線固定部材11の外径は電動機の固
定子コア2の外径より僅かに小さく、リード線固定部材
11の内径は固定子コア2のスロット3の外径と概ね等
しい寸法を有する。
【0008】本実施例のU溝付き突起13は、図3、図
4に示すように、その外形が円筒状に形成され円筒の直
径方向にU溝を穿設したものを示したが、外形は必ずし
も円筒状に限定するものではない。
【0009】図5は、実施例1のリード線固定部材11
にリード線を装着した状態を示す正面図、図6は図5の
A−A矢視断面図である。図5に示すように、架橋ポリ
エチレンなどで被覆されたリード線12は、リード線固
定部材11に沿ってU溝付挟持突起13内に予め挟持固
定され、その端部は接続部14を形成し、マグネットワ
イヤ9と接続するために、絶縁被覆が剥がされて導線部
材が露出している。このように、所定本数だけ用意され
たリード線12をU溝付き突起13内に挟持固定したリ
ード線固定部材11を、前記のように巻装を終了した固
定子コイル5の固定子1の側端面に図2に示したように
装着する。
【0010】すなわち、固定子1の一端面のスロット絶
縁物6の突出部に突き当たるまで挿入し固定子コア2の
端面に沿って密着させればよい。このときリード線固定
部材11のC形両先端に設けた係止突端16は、対応す
る2個のスロット3の間に係合し確実に固定子コア2に
固定することができる。
【0011】上記のように、リード線固定部材11を固
定子コア2に嵌着したのち、接続端14にマグネットワ
イヤ9の4つの端部を各リード線の4つの端部と結合す
ることにより、リード線と固定子コア2の接続作業を終
了するが、図1、図2に示すように、コイルエンド7の
外周に沿って複数本のリード線を一個所にまとめて結束
バンド15を用いて結束してもよい。なお、前記リード
線12とマグネットワイヤ9との接続は一般的にはハン
ダ付けが用いられる。
【0012】図7は、本実施例の結線図であって、固定
子コイル5は、主コイル5aと補助コイル5bとからな
り、主コイル5aの両端部および、補助コイル5bの一
端部は直接に、補助コイル5bの他端部はコンデンサ8
を介して、何れもエナメル被覆されたマグネットワイヤ
9によって引出された4本のリード線12を介して電源
4と接続されている。
【0013】〈実施例2〉図8は、本発明に係る実施例
2のリード線固定部材11′の正面図、図9は、同側面
図である。図示のように、本実施例は、実施例1のU溝
付き挟持突起13を挟んで、円弧状のU溝付き挟持突起
13′を配設した実施例であって、隣接するU溝付き挟
持突起13を、リード線固定部材11′のC形外形に沿
って密接する円弧状に形成したU溝付き挟持突起13′
と、実施例1で示したU溝付き挟持突起13とが混在し
たものと理解すればよい。これにより適宜の長さの円弧
状に形成されたU溝付き挟持突起13′は、リード線固
定部材11′のC形の外形に沿って引出したリード線1
2を安定的に挟持固定することが容易となり、リード線
12の相互間はU溝付き挟持突起13の部分で接続され
る。U溝付き挟持突起13とU溝付き挟持突起13′の
個数並びに配列は、リード線12の配置条件などによっ
て、任意に設定されるべきである。実施例2のリード線
固定部材11′に対するリード線12の装着について
は、実施例1の図5に準じて実施することができる。
【0014】上記実施例1、実施例2により、U溝付き
挟持突起13内に予めリード線12を挟持固定したリー
ド線固定部材11を、固定子コア2の一端面に密着して
嵌着したのち、固定子コイル5から引き出したマグネッ
トワイヤ9とリード線12をリード線固定部材11上
で、安全確実に接続固定することにより、接続作業を含
む自動化の推進にも有効な電動機のリード線固定機構を
提供することができ、従来技術のように、固定子コア2
の外側に端子台や端子受けを設けたり、接続作業に手間
を要することなく、コイルエンド7に結束材を用いてリ
ード線を縛り付けないから、マグネットワイヤ9のエナ
メル被覆を損傷する危険性を避けることができる。
【0015】
【発明の効果】本発明の電動機のリード線固定機構によ
れば、リード線の固定に際して結束材を用いてコイルエ
ンド7に縛り付ける必要がないため、作業性が著しく向
上し作業の自動化推進に有効であり、固定子コイルのマ
グネットワイヤに無用な外力を付加してマグネットワイ
ヤ9のエナメル被覆を損傷することがないから、レヤー
ショートやこれに起因する電動機の焼損を防止すること
ができ、さらに、本発明のリード線固定機構によって固
定子近傍の占有容積を増加させないから、電動機の小型
化に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動機のリード線固定機構の実施例1
を示す正面図である。
【図2】本発明の電動機のリード線固定機構の実施例1
を一部断面で示した側面図である。
【図3】本発明に係る実施例1のリード線固定部材の正
面図である。
【図4】本発明に係る実施例1のリード線固定部材の側
面図である。
【図5】本発明に係る実施例1のリード線固定部材にリ
ード線を装着した状態を示す正面図である。
【図6】図5のA−A矢視断面図である。
【図7】本発明に係る一実施例の電動機のリード線固定
機構の結線図である。
【図8】本発明に係る実施例2のリード線固定部材の正
面図である。
【図9】本発明に係る実施例2のリード線固定部材の側
面図である。
【図10】従来の電動機のリード線固定機構を示す図で
ある。
【図11】従来の別の電動機のリード線固定機構を示す
図である。
【符号の説明】
1…固定子 2…固定子コア 3…スロット 4…電源 5…固定子コイル 5a…主コイル 5b…補助コイル 6…スロット絶縁物 7…コイルエンド 8…コンデンサ 9…マグネットワ
イヤ 10…端部 11、11′…リ
ード線固定部材 12…リード線 13、13′…U
溝付き挟持突起 14…接続部 15…結束バンド 16…係止突端 17…結束バンド 18…結束糸 19…端子台 20…端子 21…端子受け

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機固定子コアと略同外径のC形板状の
    リード線固定部材を装着した電動機のリード線固定機構
    であって、 前記リード線固定部材は、絶縁性のC形板状弾性体で、
    これと同一平面の両端部は係止突端を形成しており、 前記C形板状弾性体の板状一平面には、直角に立設さ
    れ、かつ、U溝を備えた突起を複数個有し、 該複数個の突起のU溝は、それぞれ前記C形板状弾性体
    の外形曲線と平行の方向に形成されており、 前記リード線固定部材の平面と、前記電動機固定子コア
    の一平面とが、互いに密着するよう装着し、電動機のリ
    ード線を前記複数個の突起のU溝に固定する ことを特徴
    とする電動機のリード線固定機構。
  2. 【請求項2】 前記C形板状弾性体は、その板状の一平面
    に直角に立設された複数個の円筒状体突起、または、複
    数個の円弧状体突起の、少なくとも何れか一方を備えて
    なることを特徴とする請求項1記載の 電動機のリード線
    固定機構。
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