JP2006101664A - コイル装置及びステッピングモータ - Google Patents
コイル装置及びステッピングモータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006101664A JP2006101664A JP2004287191A JP2004287191A JP2006101664A JP 2006101664 A JP2006101664 A JP 2006101664A JP 2004287191 A JP2004287191 A JP 2004287191A JP 2004287191 A JP2004287191 A JP 2004287191A JP 2006101664 A JP2006101664 A JP 2006101664A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- terminal
- terminal pin
- coil device
- stepping motor
- coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】基体を厚くせずとも端子ピンの抜き耐力を大幅増強できる端子台を備えたコイル装置の提供。
【解決手段】コイル装置の端子台20は、差込み突部W,Wに嵌める央孔22aを備えた基板部22とこの基板部22の一方面から起立した4本の角柱状端子ピン部23とを一体的に有する金属芯材(鉄又はアルミニウム製)を備え、端子ピン部23の基端は基板部22に一体連結している。金属芯材の表面全体、即ち、基板部22の金属芯材の表裏面、央孔22aの内面、及び端子ピン部23の金属芯材の4側面は、耐熱性且つ電気絶縁性の塗膜24で被覆されている。
【選択図】 図2
【解決手段】コイル装置の端子台20は、差込み突部W,Wに嵌める央孔22aを備えた基板部22とこの基板部22の一方面から起立した4本の角柱状端子ピン部23とを一体的に有する金属芯材(鉄又はアルミニウム製)を備え、端子ピン部23の基端は基板部22に一体連結している。金属芯材の表面全体、即ち、基板部22の金属芯材の表裏面、央孔22aの内面、及び端子ピン部23の金属芯材の4側面は、耐熱性且つ電気絶縁性の塗膜24で被覆されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、端子台付きコイル装置に関し、特にその端子台の改良に関する。
従来、小形ステッピングモータは、図4及び図5に示す如く、永久磁石1にシャフト2を圧入し若しくは接着剤にて固定(組み付け)したPM形(永久磁石形)インナーロータ3と、A相コイルボビン4aに捲線を巻回してA相コイル5aを形成したA相コイル装置6aと、B相コイルボビン4bに捲線を巻回してB相コイル5bを形成したB相コイル装置6bと、A相コイル装置6aの内周面に添って相反方向から互い違いに極爪(極歯)Kを差し込んだA相インナーヨーク7a及びA相アウターヨーク8aと、B相コイル装置6bの内周面に添って相反方向から互い違いに極爪(極歯)Kを差し込んだB相インナーヨーク7b及びB相アウターヨーク8bと、第1の軸受けメタル9aを持つ第1のケース半体10aと、第2の軸受けメタル9bを持つ第2のケース半体10bとを有する。
第1のケース半体10a及び第2のケース半体10bには切欠きSがそれぞれ形成されている。A相インナーヨーク7a及びB相インナーヨーク7bの鍔部の一所には差込み突部Wがそれぞれ形成されている。2つの差込み突部W,Wは重なって切欠きS,Sを介してケース外周面から若干突出している。これらの差込み突部W,Wには端子台11の絶縁性基体12の央孔12aが嵌っており、その基体12に植設した4本の金属製端子ピン13には、A相コイル装置6a及びB相コイル装置6bから引き出された捲線(図示せず)が絡げられて半田付けされている。このステッピングモータの使用段階では、図6に示す端子台11の金属製端子ピン13にはコネクタ(図示せず)が差し込まれてA相コイル5aとB相コイル5bに給電される。
ステッピングモータの実装時や調整作業時などにおいては、一旦装着したコネクタを金属製端子ピン13から引き抜く必要があり、その引き抜き操作の際、基体12のピン穴12bから金属製端子ピン13も引き抜かれてしまう不具合が発生する。これは端子ピン13の抜き耐力が弱いためであるから、ピン穴12bを深く形成すればその抜き耐力を増強できる。しかしながら、その分、基体12を厚く形成しなければならず、基体12の厚み部分がケース外周面から徒に突出し、ステッピングモータの径が太くなるという欠点がある。
そこで、上記問題点に鑑み、本発明の課題は、基体を厚くせずとも端子ピンの抜き耐力を大幅増強できる端子部材を備えたコイル装置及びステッピングモータを提供することにある。
第1の本発明は、コイルから引き出された捲線を絡げて外部接続するための複数の端子ピンを持つ端子部材を備えるコイル装置において、端子部材は、基体部とこの基体部の一方面から起立した端子ピン部とを一体的に有する金属芯材を備え、少なくとも端子ピン部の表層が耐熱性且つ電気絶縁性の被覆層であることを特徴とする。
斯かる構成において、各端子ピン部にコイルから引き出された捲線を絡げて半田付けを行った状態では、端子ピン部の被覆層が耐熱性であるので溶融熱によっても被覆層が損傷して金属芯材が露出する事無く、また各端子ピン部は電気絶縁性の被覆層で互いに電気絶縁されているため、相互短絡を防止できる。端子ピン部に差し込んだコネクタを引き抜いても、端子ピン部の金属芯材が基体金属に一体的に連結しているため、基体部を厚くせずとも、抜き耐力を端子ピン部の引っ張り破壊強度にまで高めることができる。
この被覆層としては、簡便性から例えば塗膜とすることができる。この塗膜は複層膜(2重膜,多層膜)でも構わない。下層側を電気絶縁性に富む塗膜とし、上層側を耐熱性に富む塗膜としても良い。
第2の本発明は、コイルから引き出された捲線を絡げて外部接続するための複数の端子ピンを持つ端子部材を備えるコイル装置において、端子部材は、基体部とこの基体部の一方面から起立した端子ピン部とを一体的に有する耐熱性の電気絶縁性樹脂材であることを特徴とする。
斯かる構成においても、各端子ピン部にコイルから引き出された捲線を絡げて半田付けを行った状態では、端子ピン部が耐熱性樹脂材であるので溶融熱によっても損傷せず、また各端子ピン部は電気絶縁性樹脂材で互いに電気絶縁されているため、相互短絡を防止できる。端子ピン部に差し込んだコネクタを引き抜いても、端子ピン部が基体部に一体的に連結しているため、基体部を厚くせずとも、抜き耐力を端子ピン部の引っ張り破壊強度にまで高めることができる。
上記の端子部材はコイル装置に適用できるものであるが、端子部材を側面に備えるステッピングモータにも適用でき、小径のステッピングモータを実現できる。
本発明によれば、基体を厚くせずとも端子ピンの抜き耐力を大幅増強できる端子部材を備えたコイル装置を提供できる。
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例に係るステッピングモータの半分を切断して示す外観図である。
本例のステッピングモータも、端子台20の構成を除いて図4及び図5の構成と同様であり、永久磁石1にシャフト2を圧入し若しくは接着剤にて固定(組み付け)したPM形(永久磁石形)インナーロータ3と、A相コイルボビン4aに捲線を巻回してA相コイル5aを形成したA相コイル装置6aと、B相コイルボビン4bに捲線を巻回してB相コイル5bを形成したB相コイル装置6bと、A相コイル装置6aの内周面に添って相反方向から互い違いに極爪(極歯)Kを差し込んだA相インナーヨーク7a及びA相アウターヨーク8aと、B相コイル装置6bの内周面に添って相反方向から互い違いに極爪(極歯)Kを差し込んだB相インナーヨーク7b及びB相アウターヨーク8bと、第1の軸受けメタル9aを持つ第1のケース半体10aと、第2の軸受けメタル9bを持つ第2のケース半体10bとを有する。第1のケース半体10a及び第2のケース半体10bには切欠きSがそれぞれ形成されている。A相インナーヨーク7a及びB相インナーヨーク7bの鍔部の一所には差込み突部Wがそれぞれ形成されている。2つの差込み突部W,Wは重なって切欠きS,Sを介してケース外周面から若干突出している。
本例の端子台20は、図2に示す如く、差込み突部W,Wに嵌める央孔22aを備えた基体部22とこの基体部22の一方面から起立した4本の角柱状端子ピン部23とを一体的に有する金属芯材(鉄又はアルミニウム製)を備え、端子ピン部23の金属芯材の基端は基体部22の金属材に一体連結している。金属芯材の表面全体、即ち、基板部22の金属芯材の表裏面、央孔22aの内面、及び端子ピン部23の金属芯材の4側面は、耐熱性且つ電気絶縁性の塗膜24で隈なく被覆されている。
各端子ピン部23にコイル5a又は5bから引き出された捲線を絡げて半田付けを行った状態では、端子ピン部23の塗膜24が耐熱性であるので溶融熱によっても塗膜24が損傷して金属芯材が露出する事無く、また各端子ピン部23は電気絶縁性の塗膜24で互いに電気絶縁されているため、相互短絡を防止できる。端子ピン部23に差し込んだコネクタ(図示せず)を引き抜いても、端子ピン部23の金属芯材が基板部22の金属に一体的に連結しているため、基板部22を厚くせずとも、抜き耐力を端子ピン部23の引っ張り破壊強度にまで高めることができる。このため、小径のステッピングモータを実現できる。
図3は別の端子台30を示す。この端子台30は、基板部32とこの基体部32の一方面から起立した4本の角柱状端子ピン部33とを一体的に有する耐熱性の電気絶縁性樹脂材であり、端子ピン部33の基端は基板部32に一体連結している。
斯かる耐熱性で電気絶縁性樹脂製の端子台30においても、各端子ピン部33にコイル5a又は5bから引き出された捲線を絡げて半田付けを行った状態では、端子ピン部33が耐熱性樹脂材であるので溶融熱によっても損傷せず、また各端子ピン部33は電気絶縁性樹脂材で互いに電気絶縁されているため、相互短絡を防止できる。端子ピン部33に差し込んだコネクタ(図示せず)を引き抜いても、端子ピン部33が基体部32に一体的に連結しているため、基板部32を厚くせずとも、抜き耐力を端子ピン部33の引っ張り破壊強度にまで高めることができる。このため、小径のステッピングモータを実現できる。
なお、上記各端子台20,30はステッピングモータ以外のモータや発電機は勿論のこと、ソレノイド装置などのコイル装置一般にも適用できる。
1…永久磁石
2…シャフト
3…PM形(永久磁石形)インナーロータ
4a…A相コイルボビン
4b…B相コイルボビン
5a…A相コイル
5b…B相コイル
6a…A相コイル装置
6b…B相コイル装置
7a…A相インナーヨーク
7b…B相インナーヨーク
8a…A相アウターヨーク
8b…B相アウターヨーク
9a…第1の軸受けメタル
9b…第2の軸受けメタル
10a…第1のケース半体
10b…第2のケース半体
12…基体
12b…ピン穴
13…金属製端子ピン
11,20…端子台
22,32…基体部
12a,32a…央孔
23,33…角柱状端子ピン部
24…耐熱性且つ電気絶縁性の塗膜
30…耐熱性で電気絶縁性樹脂製の端子台
K…極爪(極歯)
S…切欠き
W…差込み突部
2…シャフト
3…PM形(永久磁石形)インナーロータ
4a…A相コイルボビン
4b…B相コイルボビン
5a…A相コイル
5b…B相コイル
6a…A相コイル装置
6b…B相コイル装置
7a…A相インナーヨーク
7b…B相インナーヨーク
8a…A相アウターヨーク
8b…B相アウターヨーク
9a…第1の軸受けメタル
9b…第2の軸受けメタル
10a…第1のケース半体
10b…第2のケース半体
12…基体
12b…ピン穴
13…金属製端子ピン
11,20…端子台
22,32…基体部
12a,32a…央孔
23,33…角柱状端子ピン部
24…耐熱性且つ電気絶縁性の塗膜
30…耐熱性で電気絶縁性樹脂製の端子台
K…極爪(極歯)
S…切欠き
W…差込み突部
Claims (4)
- コイルから引き出された捲線を絡げて外部接続するための複数の端子ピンを持つ端子部材を備えるコイル装置において、
前記端子部材は、基体部とこの基体部の一方面から起立した端子ピン部とを一体的に有する金属芯材を備え、少なくとも前記端子ピン部の表層が耐熱性且つ電気絶縁性の被覆層であることを特徴とするコイル装置。 - 請求項1において、前記被覆層は塗膜であることを特徴とするコイル装置。
- コイルから引き出された捲線を絡げて外部接続するための複数の端子ピンを持つ端子部材を備えるコイル装置において、
前記端子部材は、基体部とこの基体部の一方面から起立した端子ピン部とを一体的に有する耐熱性の電気絶縁性樹脂材であることを特徴とするコイル装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、前記端子部材をケースの周面に備えていることを特徴とするステッピングモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004287191A JP2006101664A (ja) | 2004-09-30 | 2004-09-30 | コイル装置及びステッピングモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004287191A JP2006101664A (ja) | 2004-09-30 | 2004-09-30 | コイル装置及びステッピングモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006101664A true JP2006101664A (ja) | 2006-04-13 |
Family
ID=36240937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004287191A Pending JP2006101664A (ja) | 2004-09-30 | 2004-09-30 | コイル装置及びステッピングモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006101664A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006191724A (ja) * | 2005-01-05 | 2006-07-20 | Tokyo Micro:Kk | 小型ステッピングモータ及びその製造方法 |
JP2008035648A (ja) * | 2006-07-31 | 2008-02-14 | Nidec Sankyo Corp | モータ及びその製造方法 |
US9985362B2 (en) | 2015-10-22 | 2018-05-29 | Carlisle Interconnect Technologies, Inc. | Arc resistant power terminal |
US10164348B2 (en) | 2009-02-16 | 2018-12-25 | Carlisle Interconnect Technologies, Inc. | Terminal/connector having integral oxide breaker element |
-
2004
- 2004-09-30 JP JP2004287191A patent/JP2006101664A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006191724A (ja) * | 2005-01-05 | 2006-07-20 | Tokyo Micro:Kk | 小型ステッピングモータ及びその製造方法 |
JP2008035648A (ja) * | 2006-07-31 | 2008-02-14 | Nidec Sankyo Corp | モータ及びその製造方法 |
US10164348B2 (en) | 2009-02-16 | 2018-12-25 | Carlisle Interconnect Technologies, Inc. | Terminal/connector having integral oxide breaker element |
US9985362B2 (en) | 2015-10-22 | 2018-05-29 | Carlisle Interconnect Technologies, Inc. | Arc resistant power terminal |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11150904A (ja) | ステータ用接続端子 | |
WO2019142289A1 (ja) | 電動機及び空気調和機 | |
JP5849827B2 (ja) | 端子金具およびこの端子金具を備えたモータ | |
JP4914618B2 (ja) | ステータ | |
JP2004088944A (ja) | 回転電機 | |
JP2005341640A (ja) | 電動機のステータ | |
JP2004320824A (ja) | ステータコア | |
JP7473320B2 (ja) | 電動機の電磁ブレーキ | |
JP2930432B2 (ja) | 小型モーターのボビン構造 | |
JP2006101664A (ja) | コイル装置及びステッピングモータ | |
JPH07135745A (ja) | 電動機のコア | |
US11677290B2 (en) | Motor | |
JP2006325318A (ja) | 整流子、モータ、及びモータの製造方法 | |
WO2014057745A1 (ja) | 電動機、空気調和機、及び電動機の製造方法 | |
JP4939183B2 (ja) | 磁石式発電機のステータ | |
JP2004208464A (ja) | 電動機の巻線構造 | |
JPH10271795A (ja) | ステッピングモータ | |
JP2020127362A (ja) | モータ | |
JP2017139838A (ja) | 固定子およびその固定子を備えた回転電機 | |
JP2001045691A (ja) | モータの絶縁構造 | |
JP2021111999A (ja) | モータ | |
US6737950B2 (en) | Winding structure of starter | |
JP4349684B2 (ja) | モータ | |
WO2023106321A1 (ja) | ステータおよび回転電機 | |
JP2001045690A (ja) | モータの絶縁構造 |