JP2598744B2 - 電気巻線部品の製造方法 - Google Patents

電気巻線部品の製造方法

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豊 池田
徹也 鈴木
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富士電気化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インバータ機器や高圧
放電回路等に使用されるトランスやチョークコイルの如
く、細線の巻線が行なわれる電気巻線部品の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、トランスやチョークコイルの巻線
の端末処理はボビンに形成されたピンにからげることに
より行っている。そして、生産効率の向上を図るために
自動巻線機によりボビンに電線を巻き付け、端末処理を
行うことがある。しかし、係る自動巻線の場合には、電
線に対して所定のテンションをかけた状態で各種の処理
を行うため、巻線の終わりからピンまではピンと張った
状態で延び、その途中でボビン鍔部のエッジに所定の圧
力で接触する。
【0003】従って、製造後に振動・熱膨脹等の外部応
力によって電線、特にボビン鍔部との接触部位や、カラ
ゲピンに巻き付けた部位などの端末処理された部分に応
力が加わる。すると細線の場合には、係る応力に負けて
切れてしまうおそれが高い。そこで、この対策として、
線経を太くする、細線を2重,3重にする、カラ
ゲピン径を太くする等があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
,の対策では細線ではなくなり、本来の細線の使用
目的を達成できず本末転倒となる。また、のカラゲピ
ンの径を太くしたとしても、ボビン鍔部のエッジ接触部
では、いぜん切断されるおそれがあり、上記の対
策では十分ではない。
【0005】そこで、ボビン巻線部とボビン鍔部のカラ
ゲ部との間の電線にたるみを付与することが考えられる
が、係るたるみ付けには、現在の自動巻線機では行えな
いために、手巻き線でたるみ付けを行なうことになる。
すると、工数がかかり、価格アップにつながる。
【0006】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、ボビン巻線部とボビ
ン鍔部との間の電線に容易にたるみを持たせ得るトラン
ス,チョークコイル等の電気巻線部品の製造方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の電気巻線部品の製造方法は、ボビン巻線部
とボビン鍔部のピンとの間の電線にたるみを持たせるた
め、ボビン巻線部とボビン鍔部のピンとの間に上記電線
に交差する方向に予め線を張っておき、巻線を行ない、
巻線終了後にボビン巻線部とボビン鍔部のピントとの間
に位置する上記線を抜き去って上記電線にたるみを付与
するようにした。
【0008】具体的には、ボビン鍔部に一対の突起部を
設け、この突起部間にたるみ付け用線を張っておき、通
常の巻線を行なって巻線端部をボビン鍔部のピンにくく
り付けた後、たるみ付け用線を抜き去って上記電線にた
るみを付与することができる。
【0009】また、他の方法としては、ボビン鍔部のボ
ビン軸に沿った面とボビン軸と交差する端面とにピンを
突出させ、ボビン軸に沿った面におけるピンの最外ピン
間にたるみ付け用線を張っておき、通常の巻線を行なっ
てボビン軸と交差する端面のピンに巻線端部をくくり付
けた後、たるみ付け用線を抜き去って上記電線にたるみ
を付与することもできる(請求項3)。
【0010】
【作用】ボビン巻線部とボビン鍔部のピンとの間に、巻
線部からの電線に交差するように予め線を張っていて、
通常通り巻線を行ない、巻線終了後にボビン巻線部とボ
ビン鍔部のピンとの間に位置する上記線を抜き去って上
記電線にたるみを付与するものである。従って、たるみ
を付与することの意識を持つ必要なしに自動的にたるみ
が付与される。このため自動巻線機においては特に有利
となる。
【0011】そして、たるみ付け用線を張るためにボビ
ンに2個の突起部を作った場合には、この突起部にたる
み付け用線を張っておき、通常の巻線を行ない、巻線終
了後、たるみ付け用線をぬいて、たるみを作る。従っ
て、突起部の作成及びこの突起部にたるみ付け用線を張
り後に除去するという最小限の工程変更のみで、既存の
設備を殆どそのまま利用して製造することが可能とな
る。そして、係る突起部は、製造後は本部品を回路基板
上に実装する時の付き当て部(電線が回路基板上に接触
するのを防止するために、所定距離だけ浮かせるための
脚部)として機能する。
【0012】また、ボビン鍔部の所定部位に溝(端末処
理された電線が入り込む)が形成されたタイプの場合に
は、たるみ付け用線はボビンのボビン軸に沿った面の最
外ピンにからげて張っておき、通常の巻線を行ない、巻
線終了後、たるみ付け用線をぬいて、たるみを作る。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る電気巻線部品の製造方法
の好適な実施例を添付図面を参照にして詳述する。図1
及び図2は、この発明に係るトランスの電線のからげ方
法を実施した状態を示す。図中1は、平面略H状をなす
トランスボビンであり、その中間部はボビン巻線部、そ
の両側はボビン鍔部であり、このボビン鍔部のボビン軸
に沿った上縁面部は厚肉の端末処理用縁枠部2として形
成されており、その縁枠部2には複数本のピン3が植設
されている。この端末処理用縁枠部2には、更に、その
複数本のピン3より内側で且つ最外ピン3a,3bより
も外側において、2個の突起部4,5が設けられ、ボビ
ン巻線部と端末処理用縁枠部2のピン3との間に上記電
線に交差する方向に予めたるみ付け用線6を張ることが
できるようになっている。本実施例では、突起部4,5
は、端末処理用縁枠部2の最も内側縁の両端に設けられ
ている。
【0014】本発明では、端末処理する巻線にたるみを
付与するために、図1及び図2に示すように、まず、た
るみ付け用線6が2個の突起部4,5にからげられ、両
突起部4,5間に張られる。そして、ボビン1の中間巻
線部には、例えば0.1mmといった細線からなる巻線
7が通常通り巻回され、この巻線7の電線端部8は、端
末処理用縁枠部2のピン3に巻付けられる。
【0015】この時、電線端部8は、突起部4,5間に
張られているたるみ付け用線6上に支持される形でこれ
を乗り越える。従って、図3(A)に示すように、電線
端部8は、端末処理用縁枠部2の表面より若干離れた高
さ位置に、たるみ付け用線6により保持されることにな
る。
【0016】そこで、上記巻線終了後にたるみ付け用線
6を抜き去ると、これによって電線端部8には所望のた
るみが作られる。なお、比較用として、上記突起部4,
5及びたるみ付け用線6のない従来の場合を図3(B)
に示す。
【0017】上記製造方法によれば、端末処理の前にた
るみ付け用線6を張ると共に、端末処理の後に係る線6
を抜き去る以外は、通常の巻線処理,端末処理を行うこ
とができ、自動巻線機によりテンションをかけながら各
種処理を行ったとしても、電線端部はたるみ付け用線6
に対して所定の圧力で接触するものの、その線6と端末
処理用縁枠部2表面との間には所定の空間があるため、
その線6を抜きとったならばその空間のためにからげ部
分にたるみを生じさせることができる。よって製造後に
ピン部、巻線部等に外部応力が加わった場合であって
も、端末処理された電線に直接張力が加わらず、細線で
あっても切断されるおそれがない。
【0018】図4〜図6は、本発明の他の実施例を示す
ものである。ボビン1の両側鍔部の端末処理用縁枠部2
における上縁面部、つまりボビン鍔部のボビン軸に沿っ
た面部に、複数本のピン3が植設されている点は上記し
た実施例と同じである。しかし、この実施例が上記と相
違する点は、それらのピン3間を横切る形で、端末処理
用縁枠部2には溝9が形成されていること、また、この
端末処理用縁枠部2の側面部、つまりボビン軸と交差す
る端面部にも、上記ピン3と同じ導体から成る複数本の
ピン13が突出している点である。
【0019】この実施例では、まず、たるみ付け用線6
はボビン2の最外ピン3a,3bにからげて張ってお
き、通常の巻線を行なう。即ち、ボビン1の中間巻線部
には、巻線7が通常通り巻回され、この巻線7の電線端
部8は、端末処理用縁枠部2の上面ピン3a,3b間を
抜けて側面ピン3に巻付けられる。巻線終了後、たるみ
付け用線をぬいてたるみを作る。
【0020】このとき、電線端部8は、ピン3a,3b
間に張られているたるみ付け用線6上に支持される形
で、これを乗り越えている。従って、図6(B)に示す
ように、電線端部8は、端末処理用縁枠部2の表面より
若干離れた高さ位置に、たるみ付け用線6により保持さ
れることになる。たるみ付け用線6が端末処理用縁枠部
2の表面と同じ高さに張られている場合でも、これを溝
9の底面から見た場合、ピン3a,3b間の溝9上方に
たるみ付け用線6が張られており、このたるみ付け用線
6上に支持される形で電線端部8が存在している。
【0021】従って、上記巻線終了後、たるみ付け用線
6を抜き去ると、これによって電線端部8には、溝9の
底面から見て所望のたるみが作られる。なお、図6
(A)のように溝9内に電線端部8が隠れても、同じた
るみが作られる。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明に係る製造方法によ
れば、巻線のピンからげ部に、極めて容易に、たるみを
付けることが可能となる。上記たるみ付けにより、振動
(外部応力)に強くなり、トランス・チョークコイル等
の信頼性が向上する。その結果、線経を細くできる
(費用減)、ツイストの必要がなくなる(工数減)、
ピン径を細くできる(費用減)等、コストダウンが図
れる。
【0023】そして請求項2の製造方法によれば、簡易
に本製造方法を導入することができる。また、請求項3
の製造方法によれば、溝の深さを調整することにより請
求項2に比べてより多くのたるみを付与することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の製造方法を示すトランスボ
ビン部の斜視図である。
【図2】図1のボビン鍔部を示した部分拡大図である。
【図3】図1のボビン鍔部の端面を示した部分拡大図で
ある。
【図4】本発明の他の実施例の製造方法を示すトランス
ボビン部の斜視図である。
【図5】図4のボビン鍔部を示した部分拡大図である。
【図6】図4のボビン鍔部の端面を示した部分拡大図で
ある。
【符号の説明】
1 ボビン 2 端末処理用縁枠部 3 ピン 3a,3b 最外ピン 4,5 突起部 6 たるみ付け用線 7 巻線 8 電線端部 9 溝 13 ピン 13a,13b 最外ピン

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビン巻線部とボビン鍔部のピンとの間
    の電線にたるみを持たせるため、ボビン巻線部とボビン
    鍔部のピンとの間に上記電線に交差する方向に予め線を
    張っておき、巻線を行ない、巻線終了後にボビン巻線部
    とボビン鍔部のピンとの間に位置する上記線を抜き去っ
    て上記電線にたるみを付与することを特徴とする電気巻
    線部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 ボビン鍔部に一対の突起部を設け、この
    突起部間にたるみ付け用線を張っておき、通常の巻線を
    行なって巻線端部をボビン鍔部のピンにくくり付けた
    後、たるみ付け用線を抜き去って上記電線にたるみを付
    与することを特徴とする請求項1記載の電気巻線部品の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 ボビン鍔部のボビン軸に沿った面とボビ
    ン軸と交差する端面とにピンを突出させ、ボビン軸に沿
    った面におけるピンの最外ピン間にたるみ付け用線を張
    っておき、通常の巻線を行なってボビン軸と交差する端
    面のピンに巻線端部をくくり付けた後、たるみ付け用線
    を抜き去って上記電線にたるみを付与することを特徴と
    する請求項1記載の電気巻線部品の製造方法。
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CN105206396A (zh) * 2015-10-12 2015-12-30 格力电器(合肥)有限公司 电感元件、空调器及绕线方法
CN113192753B (zh) * 2021-04-23 2022-01-25 郴州市铂荣电子有限公司 绕线电子元件可调式绷紧结构及贴片变压器绕线机

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