JPH08222447A - 巻線部品およびその巻線方法 - Google Patents

巻線部品およびその巻線方法

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JPH08222447A
JPH08222447A JP7025471A JP2547195A JPH08222447A JP H08222447 A JPH08222447 A JP H08222447A JP 7025471 A JP7025471 A JP 7025471A JP 2547195 A JP2547195 A JP 2547195A JP H08222447 A JPH08222447 A JP H08222447A
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lead wire
winding
wire
bobbin
lead
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JP7025471A
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Kuniji Mototani
国次 本谷
Tadashi Sato
匡 佐藤
Toru Hirohashi
徹 広橋
Hisaya Ogami
尚也 大上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイルのリード線に弛みを持たせることで
ストレスによる断線事故を防止する。 【構成】 導線2をボビン1へ巻回して形成される巻
線部品において、前記ボビン1の線引き出し部5にコイ
ルのリード線4を引っ掛け可能とする折断自在の支柱8
を突設した構成とする。又、前記支柱8は線引き出し部
5に形成した陥没部7に突設して構成される。 【効果】 リード線を支柱に引っ掛けて端子部に接続
した後、この支柱を折断・除去すればリード線を弛ませ
ることが可能となり、端子部のストレスによってリード
線が径細りしたり断線する事故が防止され、巻線部品の
信頼性が向上する。又、支柱折断の際に折れ残り基部が
有ってもこれが線引き出し部の基面下となるためリード
線を引っ掛けなくなり、リード線を確実に弛ませること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボビンに導線を巻回し
て形成される巻線部品に関し、特に導線の断線防止構造
とその巻線方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、巻線部品のコイル形成には自
動巻線機による巻回が一般的で、図4に示すように、巻
回された導線の巻端がリード線4としてボビン1に形成
した導線溝6に這わすようにして引き出され、ボビン1
側端面の端子部3に絡げられる。ところが自動巻線機は
所定のテンションで巻回していくため、端子部3に絡げ
られたリード線4は常に引っ張られた状態となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】端子部3に絡げられた
リード線4は最終的に半田付けで固定されるが、上述の
ようにリード線4が張られた状態で固定されていると、
端子部3に矢印方向のストレスPが加わった場合にリー
ド線4には過大な負荷となり、導線が伸びて線径が細く
なったり、或いは断線したりする事故が発生する。特
に、このような事故はストレスの掛かり易い角部(図中
のa、b、cの箇所)に発生し易い。
【0004】本発明の目的は、コイルのリード線4に弛
みを持たせることでストレスによる断線事故を防止した
信頼性の高い巻線部品およびその巻線方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明のうち、巻
線部品の発明では、導線(2)をボビン(1)へ巻回し
て形成される巻線部品において、前記ボビン(1)の線
引き出し部(5)にコイルのリード線(4)を引っ掛け
可能とする折断自在の支柱(8)を突設して構成され
る。
【0006】又、前記支柱(8)は線引き出し部(5)
に形成した陥没部(7)に突設させて構成される。
【0007】又、本発明のうち、巻線部品の巻線方法の
発明では、巻線部品形成のため導線(2)をボビン
(1)へ巻回する方法であって、前記ボビン(1)の線
引き出し部(5)又は該線引き出し部(5)に形成した
陥没部(7)に突設させた折断自在の支柱(8)にコイ
ルのリード線(4)を引っ掛けてくの字型に張り、この
リード線(4)を端子部(3)に接続した後、前記支柱
(8)を前記リード線(4)の引っ掛け側と反対方向に
折断・除去するようにした。
【0008】
【作 用】上記構成により、本発明のうち、巻線部品の
発明では、巻線部品の組み立ては導線をボビンへ巻回
し、コイル端部のリード線を線引き出し部に突設した支
柱に引っ掛けてくの字型に張り、これを端子部に接続し
た後、支柱を手で折断して除去する。このようにする
と、リード線は引っ掛かり部を失って弛むため、端子部
からのストレスがこの弛みに吸収されることとなり、リ
ード線の伸びや断線が防止される。
【0009】又、前記支柱を線引き出し部に形成した陥
没部に設けると、支柱の折断基部は線引き出し部の基面
下となり、支柱を除去した後、この折断基部にリード線
が引っ掛からなくなる。
【0010】又、本発明のうち、巻線部品の巻線方法の
発明では、前記支柱をリード線の引っ掛け側と反対方向
に折断するとリード線に負荷をかけずに支柱の折断・除
去が可能となる。
【0011】
【実施例】図1は本発明による巻線部品の一実施例で、
コイルのリード線の端末処理箇所を示す外観斜視図、図
2はその断面図、図3は平面図である。
【0012】本発明による巻線部品は、図1に示すよう
に樹脂製の角型ボビン1を巻芯に導線2を巻回してコイ
ルを形成し、その巻端をリード線4として引き出し、こ
れをボビン1の側端面に設けた端子部3に接続して構成
される。上記リード線4はボビン1上面の線引き出し部
5に設けた導線溝6内を這わすようにして端子部3に引
き出されているが、この導線溝6内には図2に示すよう
な陥没部7が形成されており、その中央部には丸棒状の
支柱8が突設されている。陥没部7は深さ約0.5mm
程の丸穴で、中央部の支柱8の直径は0.4〜0.5m
m程であるためこの支柱8を手で折断・除去することは
極めて容易である。
【0013】又、上記支柱8はリード線4を引っ掛け可
能とするため、リード線4の引き出し部と接続端子3を
結ぶ線上に並ばないように配置されており、且つ、その
先端部を線引き出し部5の基面5aから僅か(約0.5
mm程度)に突出させてある。
【0014】本巻線部品の構成は以上の通りであり、組
み立ては以下の要領である。コイルは自動巻線機によっ
てボビン1に巻線形成され、例えば高圧トランスの場合
は線径0.05mm程の極めて繊細な導線2が20〜3
0g/cm2 のテンションで巻回される。巻線端部は入
力用、出力用のリード線4として引き出され、ボビン1
の側端面に設けた端子部3に接続されるが、その際にリ
ード線4は一旦支柱8に引っ掛けられ、くの字型に張ら
れた状態で端子部3に絡げられた後、半田付けで固定さ
れる。この時、リード線4は図3(a)に示すように弛
み無く張られている状態であるが、次工程で支柱8を折
断し、これを取り除くことで図3(b)のようにリード
線4を弛ませることができる。
【0015】既述したように、この支柱8の折断は極め
て容易であり、しかも、その基部周囲に陥没部7を形成
して支柱8の折断基部が線引き出し部5の基面5a下と
なるようにしたので、リード線4がこの折断基部の突起
等に引っ掛かる心配はない。
【0016】このようにリード線8を弛ませると、端子
部3に加わるストレスでリード線4が引っ張られても弛
み部分がこれを吸収するため線材に掛かる負荷が大幅に
軽減され、リード線4の径細りや断線等の事故が防止で
きる。尚、この支柱8の折断はリード線4を半田付けす
る前でも後でも良い。又、引っ掛けたリード線4に負荷
が掛からないような方向(図2の矢印方向)に折断する
と良い。
【0017】又、本実施例では、端子部3を1個だけ図
示し、他は省略したが、実際は複数個の端子部3が設け
られており、(例えば、高圧トランスの場合、一次コイ
ル巻線、二次コイル巻線の端子部を有している)それぞ
れリード線4は個々の支柱8によりくの字に張れて所定
の端子部3に絡げられ、最終的に弛みをもたせた状態で
半田付けされる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち巻線
部品の発明によれば、導線をボビンへ巻回して形成する
巻線部品において、前記ボビンの線引き出し部にコイル
のリード線を引っ掛け可能とする折断自在の支柱を突設
したので、リード線を支柱に引っ掛けて端子部に接続し
た後、この支柱を折断し、除去すればリード線が弛みを
持つため端子部のストレスによってリード線が径細りし
たり断線する事故が防止され、巻線部品の信頼性が向上
する。
【0019】又、前記支柱は線引き出し部に形成した陥
没部に突設させたので、支柱折断の際に折れ残り基部が
有っても、これが線引き出し部の基面下となるためリー
ド線を引っ掛けなくなり、リード線を確実に弛ませるこ
とができる。
【0020】更に、本発明のうち、巻線部品の巻線方法
の発明によれば、支柱を除去する際、リード線の引っ掛
け側と反対方向に折断すると、折断時の負荷がリード線
にかからないため断線が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による巻線部品の一実施例を示す部分斜
視図である。
【図2】同、線引き出し部の断面図である。
【図3】同、線引き出し部の平面図で、(a)は支柱に
リード線を引っ掛けてある状態を示し、(b)は支柱を
折断・除去した状態を示す。
【図4】従来の巻線部品を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 ボビン 2 導線 3 端子部 4 リード線 5 線引き出し部 7 陥没部 8 支柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大上 尚也 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導線(2)をボビン(1)へ巻回して
    形成される巻線部品において、 前記ボビン(1)の線引き出し部(5)にコイルのリー
    ド線(4)を引っ掛け可能とする折断自在の支柱(8)
    を突設したことを特徴とする巻線部品。
  2. 【請求項2】 前記支柱(8)は線引き出し部(5)
    に形成した陥没部(7)に突設させて成る請求項1記載
    の巻線部品。
  3. 【請求項3】 巻線部品形成のため導線(2)をボビ
    ン(1)へ巻回する方法であって、 前記ボビン(1)の線引き出し部(5)又は該線引き出
    し部(5)に形成した陥没部(7)に突設させた折断自
    在の支柱(8)にコイルのリード線(4)を引っ掛けて
    くの字型に張り、このリード線(4)を端子部(3)に
    接続した後、前記支柱(8)を前記リード線(4)の引
    っ掛け側と反対方向に折断・除去するようにした巻線部
    品の巻線方法。
JP7025471A 1995-02-14 1995-02-14 巻線部品およびその巻線方法 Expired - Lifetime JP2814944B2 (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007207788A (ja) * 2006-01-30 2007-08-16 Tdk Corp コイル部品の製造方法及び筒状ボビン
JP2014229805A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 株式会社不二工機 電磁コイル
CN105206396A (zh) * 2015-10-12 2015-12-30 格力电器(合肥)有限公司 电感元件、空调器及绕线方法
JP2017073484A (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 Fdk株式会社 巻線部品
JP2020004900A (ja) * 2018-06-29 2020-01-09 株式会社東芝 コイル部品

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