JP3432698B2 - コイルボビン - Google Patents

コイルボビン

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JP3432698B2
JP3432698B2 JP10492997A JP10492997A JP3432698B2 JP 3432698 B2 JP3432698 B2 JP 3432698B2 JP 10492997 A JP10492997 A JP 10492997A JP 10492997 A JP10492997 A JP 10492997A JP 3432698 B2 JP3432698 B2 JP 3432698B2
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JP
Japan
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winding
coil
flange
notch
wire
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JP10492997A
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弘和 前原
武史 杉山
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁ソレノイド
を巻回するためのコイルボビンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5ないし図7は従来のコイルボビンと
これを使用したコイルの端末処理を示すもので、図5は
ボビンの上面図、図6はボビンの側面図、図7はコイル
の端末処理の説明図である。図において、1はコイルを
巻線するための巻胴、2及び3はコイルの両端位置を規
制するフランジで、フランジ3にはコイルの巻始め導線
10を収納するスリット4とコイル巻始め導線10をコ
イルの巻線スペース6から分離絶縁する隔壁5とが設け
られ、スリット4は開口部4aによりコイル巻線スペー
ス6に連通している。7はフランジ3に設けられ、ター
ミナル8及び9を有するボス部で、ターミナル8及び9
にはコイルの巻始め導線10と巻終わり導線11がそれ
ぞれ接続される。
【0003】このように構成されたボビンを使用してコ
イルを巻線するとき、コイルの巻始め導線10はターミ
ナル8に例えばハンダにより接続され、スリット4の中
を通って開口部4aから巻胴1の外周まで導かれ巻胴1
の外周に巻線される。また、巻終わり導線11はコイル
の最外層においてフランジ3側に寄せられ、隔壁5のコ
イル巻線スペース6側を通ってターミナル9に導かれ、
接続されて巻線が完了する。このように、コイルに通電
時、最も大きな電位差の加わる巻始め導線10と巻終わ
り導線11との間には隔壁5が介在し、巻始め導線10
とコイル上層部との間にも隔壁5が介在するため、巻線
時の応力や機械的振動あるいは熱などによる導線の絶縁
皮膜の劣化があっても導線間に電気的短絡が発生しない
構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
コイルボビンではスリット4と隔壁5とを有するため、
短絡事故が発生しない信頼性の高い構成となっている
が、ソレノイド自体を小型化するためにはフランジ3の
厚さを大きくすることができず、そのためにスリット4
の幅や隔壁5の厚さを充分な寸法にすることが困難であ
り、樹脂成形によりボビンを製作するに当たり、スリッ
ト4を形成するための金型の厚みを極めて薄く構成する
必要があり、成形金型製作の困難性と型寿命の短命化を
避けることができなかった。また、隔壁5の厚さが充分
でないことによる成型不良など、歩留まりの悪化にも問
題を有するものであった。
【0005】この発明は以上のような課題を解決するた
めになされたもので、ソレノイドの小型化と高い信頼性
と巻線時の生産性を確保しながら成形金型の製作が容易
であり、成形不良などの発生の少ないコイルボビンを得
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるコイル
ボビンは、コイルを巻線するための巻胴、この巻胴の両
端に設けられたフランジ、このフランジの一方に設けら
れたボス部、このボス部に設けられたターミナル固定部
に固定されコイルの巻始めと巻終わり導線が接続される
一対のターミナル、ボス部を有する側のフランジ外周部
の巻終わり用ターミナルの近傍に設けられた第一の切り
欠き、この第一の切り欠きよりフランジ外周上の略半周
離れた位置に設けられた第二の切り欠き、ボス部とフラ
ンジとの間に設けられ第一の切り欠きと第二の切り欠き
の間に配置された巻終わり導線を収納する溝を備えたも
のである。
【0007】また、ターミナル固定部に巻始め導線及び
巻終わり導線を保持する案内溝を設けたものである。ま
た、巻終わり導線を保持する案内溝の外側壁部をフラン
ジ内面近くまで延長することにより、ボビンの成形性を
損なわずに巻線の端末処理の作業性を改善したものであ
る。さらにまた、フランジに巻始め導線を収納する溝を
設けることにより、成形性を損なうことなく巻始め導線
とコイル巻線部とを隔離し、信頼性の確保を可能にした
ものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1ないし図4はこの発明の実施の形態
1のコイルボビンを示すもので、図1はその上面図、図
2は側面図、図3および図4はコイルの端末処理を示す
説明図であり、上記従来例と同一部分には同一符号を付
している。図において、1はコイルを巻線するための巻
胴、2及び3はコイルの両端位置を規制するフランジ、
7はフランジ3に設けられたボス部で、ボス部7のター
ミナル固定部18にはコイルの巻始め導線10が接続さ
れるターミナル8と巻終わり導線11が接続されるター
ミナル9が取り付けられ、ボス部7とフランジ3の間に
は溝7aが設けられている。12はフランジ3の巻終わ
り用ターミナル9の近傍のフランジ外周に設けられた第
一の切り欠き、13は第一の切り欠き12からフランジ
3の外周上を略半周近く離れた位置に設けられた第二の
切り欠き、14及び15はターミナル固定部18に設け
られた案内溝、16はフランジ3のコイル巻線部6側に
設けられた巻始め導線10の収納溝、17は巻終わり用
ターミナル9の固定部に設けられた案内溝15の外側壁
部で、案内溝15の外側壁部17はほぼフランジ3の内
面近くにまで延長されている。
【0009】以上のように構成されたこの発明のコイル
ボビンを使用してコイルを巻線するとき、巻始め導線1
0はターミナル8に例えばハンダにより接続された上、
案内溝14により位置保持され、収納溝16に収納され
てコイル巻線部との短絡が予防されて巻胴1に巻回され
る。コイルが所定の巻数巻かれた後、巻終わり導線11
は巻終わり用ターミナル9から離れた第二の切り欠き1
3を通してフランジ3の外側に導出され、溝7aを通っ
て第一の切り欠き12から案内溝15に導入され位置保
持された上ターミナル9に接続される。このとき、第二
の切り欠き13が第一の切り欠き12に対し、所定値以
上離れていることにより巻終わり導線11はフランジ3
の外側にてボス部7との間に設けられた溝7aに安定し
て保持することができる。また、案内溝15の外側壁部
17がフランジ内面近くまで延長されているため、フラ
ンジ3の外側より内側に再度導入される巻終わり導線1
1を安定して案内溝15に保持し、端末処理時に巻終わ
り導線11が案内溝15から脱落するのを防止して作業
性を安定させる。
【0010】
【発明の効果】以上に述べたように、この発明のコイル
ボビンによれば、従来のコイルボビンと同様にコイル巻
き始め導線とコイル巻線上層部、あるいはコイル巻始め
導線とコイル巻終わり導線との間の接触による電気的短
絡事故の防止ができる構成をとりながら、従来例のよう
にフランジにスリットや隔壁を設ける必要がなく、浅い
溝と低い壁部とで構成したのでボビン成形金型の製作が
容易となり、また、成形金型の長寿命化が可能となるば
かりでなく、ボビン成型時の成形不良の発生が低下して
製品歩留まりが著しく向上するものである。更に、巻始
め導線をスリットに通す手間がなく、巻終わり導線は案
内溝と延長された壁部に引っかけるだけの単純な作業で
処理ができるので、生産性の向上も可能になるなど優れ
た効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の構成を示す上面図
である。
【図2】 この発明の実施の形態1の構成を示す側面図
である。
【図3】 この発明の実施の形態1の端末処理の説明図
である。
【図4】 この発明の実施の形態1の端末処理を説明す
る上面図である。
【図5】 従来のコイルボビンの構成を示す上面図であ
る。
【図6】 従来のコイルボビンの構成を示す側面図であ
る。
【図7】 従来のコイルボビンの端末処理の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 巻胴、2、3 フランジ、7 ボス部、7a 溝、
8、9 ターミナル、10 巻始め導線、11 巻終わ
り導線、12 第一の切り欠き、13 第二の切り欠
き、14、15 案内溝、16 収納溝、17 外側壁
部、18 ターミナル固定部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 5/02 H01F 7/06 H01F 27/28 H01F 27/32 H01F 37/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルを巻線するための巻胴、この巻胴
    の両端に設けられたフランジ、このフランジの一方に設
    けられたボス部、このボス部に設けられたターミナル固
    定部に固定されコイルの巻始めと巻終わり導線が接続さ
    れる一対のターミナル、前記ボス部を有する側のフラン
    ジ外周部の巻終わり用ターミナルの近傍に設けられた第
    一の切り欠き、この第一の切り欠きよりフランジ外周上
    の略半周離れた位置に設けられた第二の切り欠き、前記
    ボス部とフランジとの間に設けられ前記第一の切り欠き
    と第二の切り欠きの間に配置された巻終わり導線を収納
    する溝を備えたことを特徴とするコイルボビン。
  2. 【請求項2】 ターミナル固定部は、巻始め導線及び巻
    終わり導線を保持する案内溝を有することを特徴とする
    請求項1記載のコイルボビン。
  3. 【請求項3】 巻終わり導線を保持する案内溝の外側壁
    部を、ほぼフランジの内側面まで延長したことを特徴と
    する請求項2記載のコイルボビン。
  4. 【請求項4】 フランジの内側面に、巻始め導線を収納
    する溝を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項
    3のいずれか一項記載のコイルボビン。
JP10492997A 1997-04-22 1997-04-22 コイルボビン Expired - Lifetime JP3432698B2 (ja)

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JP4981609B2 (ja) * 2007-10-04 2012-07-25 株式会社ケーヒン コイル巻線方法及びコイル巻線体
JP5155681B2 (ja) * 2008-02-08 2013-03-06 株式会社ケーヒン コイル巻線方法及びコイル巻線体
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