JP2596526Y2 - モータ用の可撓性プリント基板付コイル - Google Patents

モータ用の可撓性プリント基板付コイル

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JP2596526Y2
JP2596526Y2 JP1993008696U JP869693U JP2596526Y2 JP 2596526 Y2 JP2596526 Y2 JP 2596526Y2 JP 1993008696 U JP1993008696 U JP 1993008696U JP 869693 U JP869693 U JP 869693U JP 2596526 Y2 JP2596526 Y2 JP 2596526Y2
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circuit board
printed circuit
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motor
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Nidec Sankyo Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、可撓性のプリント基板
と一体化したモータ組み込み用のコイルの構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】特願平4−146911号〔特許第27
20241号(特開平5−328652号)〕の出願の
図6において、積層されたコイルの最外層の一部を含め
てコイル端に可撓性プリント基板を接着した構成におい
て、2つのコイルを同じ巻き付け方向のものとして並
べ、中心部で端部を接続した場合、電流の入口側の端子
と出口側の端子とが巻回されたコイルの外側に来るの
で、その一方を電流の入口側とし、他方を出口側として
構成することは容易である。
【0003】しかし、1つのコイルの場合は、電流の入
口側のリード端と出口側のリード端とのうち一方を外側
としたとき、他方は内側に来る。内側のリード端つまり
コイルの巻き始めと、コイルの外側に線接触で接する方
向の平面上の可撓性プリント基板の導電部との接続構成
に関して、従来技術によれば、適切な手段がなかった。
【0004】
【考案の目的】本考案の目的は、モータ組み込み用のコ
イルにおいて、導電性の薄帯体を巻回したコイルの端部
と可撓性プリント基板との組み合わせに良好な構成を提
供することである。
【0005】
【考案の解決手段】上記目的の下に、本考案は、導電性
の薄帯体からなる2つのコイルの側面に1つの可撓性プ
リント基板を接着などにより取り付け、可撓性プリント
基板側のコイル側面で、コイルの巻き始め端および巻き
終わり端を可撓性プリント基板の導電部に導電接続する
とともに、上記2つのコイルを対向するように上記可撓
性プリント基板を折り曲げ、2つのコイルを対向状態と
してモータケース内部に組み込むようにしている。
【0006】
【実施例】図1、図2および図3は、本考案によるモー
タ用の可撓性プリント基板付コイル1の構成を示してい
る。このモータ用の可撓性プリント基板付コイル1は、
ステッピングモータのステータコイルとして構成されて
おり、2つのコイル2と1つの可撓性プリント基板3と
からなっている。
【0007】それぞれのコイル2は、導電性の金属箔例
えば銅箔など絶縁被覆層付の薄帯体4をうず巻き環状に
巻回した構造となっている。この結果、環状体の内側に
薄帯体4の巻き始め端5があり、また環状体の外側に薄
帯体4の巻き終わり端6がある。
【0008】また、1つの上記可撓性プリント基板3
は、全体としてT字状絶縁体製の可撓性基板7の表面に
必要な本数の導電部8を形成し、その上面を絶縁層9で
被ったもので、その一部を露出させて、それぞれのコイ
ル2毎に接続部10や補強板12とともに端子部11を
形成した構成となっている。ここで、導電部8および端
子部11は、1つのコイル2毎に2つ形成されているた
め、全体として4つ形成されている。
【0009】そして、可撓性基板7は、コイル2と組み
合わせる部分で環状部13を形成している。この環状部
13の外径は、コイル2の外径よりもやや大きく、また
その内径は、コイル2の内径よりもやや小さく形成され
ており、この部分に形成されている接続部10は、巻き
始め端5および巻き終わり端6と対応している。
【0010】それぞれのコイル2は、側面で環状部13
に接着などにより取り付けられ、可撓性プリント基板3
と一体化する。ここで、薄帯体4の巻き始め端5および
巻き終わり端6は、適当な導電接続手段例えば半田付け
部14によって、対応の接続部10に接続される。この
ようにして、それぞれのコイル2は、可撓性プリント基
板3と一体化し、導電部8によって、端子部11により
電気的に接続できる状態となる。
【0011】この可撓性プリント基板付コイル1は、図
4に示すように、2つのコア15を挟み込んで、2つの
コイル2を対向するように折り曲げられ、モータケース
として2つのケース16の内部に組み込まれる。この状
態で、コイル2は、コア15およびケース16に形成さ
れた極歯17、18を取り囲んで、ステータ磁気回路を
構成する。なお、ケース16は、左右のヨーク兼用カッ
プ状のものとなっている。そして、可撓性プリント基板
3の一部は、2つのケース16を開口面で固着した後、
ケース16の切り欠き部19から外部に導き出され、外
部の駆動回路に接続できる状態となる。
【0012】
【考案の効果】本考案では、コイルの薄帯体の端部と可
撓性プリント基板の導電部とが半田付けなどの電気的な
導電接続手段によって簡単に接続でき、コイルと外部の
駆動回路との直接接続が可能となること、またこの組み
合わせ状態で、コイルにボビンが必要とされないこと、
さらにコイルと可撓性プリント基板とが一体に組み合わ
せられているので、一体後の取り扱いが容易であり、組
み付け工程も簡略化できしかも巻き始め・巻き終わり端
の接続部に取り扱い中に大きな力がかかりにくいため、
接続部分での断線が少なくなること、1つの可撓性プリ
ント基板の折り曲げにより、2つのコイルが向き合い、
モータケースに組み込まれてステータ磁気回路を構成す
るので、組み付け工程が簡略化できること、などの効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のモータ用の可撓性プリント基板付コイ
ルの平面図である。
【図2】本考案のモータ用の可撓性プリント基板付コイ
ルの側面図である。
【図3】接続部分の拡大断面図である。
【図4】本考案のモータ用の可撓性プリント基板付コイ
ルをステッピングモータなどのステータとして組み立て
る状態の説明図である。
【符号の説明】
モータ用の可撓性プリント基板付コイル 2 コイル 3 可撓性プリント基板 4 導電性の薄帯体 5 巻き始め端 6 巻き終わり端 7 可撓性基板 8 導電部 9 絶縁層 10 接続部 11 端子部 12 補強板 13 環状部 14 半田付け部 15 コア 16 モータケースとしてのケース 17 極歯 18 極歯 19 切り欠き部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性の薄帯体を巻回した2つのコイル
    と、1つの可撓性プリント基板とからなり、上記2つの
    コイルの側面に上記1つの可撓性プリント基板を取り付
    け、前記導電性の薄帯体の巻き始め端と巻き終わり端と
    を前記可撓性プリント基板の導電部に導電接続するとと
    もに、上記2つのコイルを対向するように上記可撓性プ
    リント基板を折り曲げ、2つのコイルを対向状態として
    モータケース内部に組み込んだことを特徴とするモータ
    用の可撓性プリント基板付コイル。
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