JP3542318B2 - コイル素子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソレノイド等に組込まれるコイル素子に係る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コイル素子としては、例えば、図5に示すものが知られている。
【0003】
この従来のコイル素子Cは、ボビンBとボビンに捲回される線材Wとからなる。ボビンBは、線材Wが捲回される筒形の軸部Baの端部に捲回された線材Wの巻装崩れを防止するフランジBbが形成されてなる。
【0004】
この従来のコイル素子Cでは、ボビンBの軸部Baに捲回された線材Wの捲回表面に絶縁シートSが貼着され、絶縁シートSの上にリード線Rの外皮Raを剥離した芯線Rbとが沿わされて載せられ、線材Wの巻始端末,巻終端末がそれぞれからげられて半田付けで接続され、接続部分を含めて線材Wの捲回表面にプロテクトテープTが巻付けられる。そして、リード線Rは、中継コネクタN,N’を介して本リード線R’に接続されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来のコイル素子では、リード線のための部材点数(リード線R,本リード線R’,中継コネクタN,N’)が多くなるため、製造コストが嵩むという問題点がある。また、接続部分であるリード線Rの芯線Rb,線材Wの巻始端末,巻終端末を線材Wの円弧面からなる不安定な捲回表面に集合させて接続しなければならないため、接続の作業性が悪いという問題点がある。また、使用中にリード線R,本リード線R’に引張力が掛かった場合に、接続部分が揺動して導通不良等を引起こすことがあるという問題点がある。
【0006】
本発明は、このような問題点を考慮してなされたもので、製造コストが安価で接続部分の接続の作業性が良好であり、しかも使用中に導通不良が引起こされることのないコイル素子を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本発明に係るコイル素子は、次のような手段を採用する。
【0008】
即ち、請求項1では、ボビンの線材が捲回される軸部の端部に正面略方形状のフランジを設け、このフランジにリード線のコネクタが接続される固定コネクタを設け、固定コネクタに内蔵された端子の一部をからげ用端子となしてこれをフランジの軸部側の上辺に露出させ、フランジの上辺に線材の中途部が引っ掛けられる突起部を設けるようにしたコイ ル素子において、上記からげ用端子は、フランジの側辺と直交する横向きに突出されるとともに、突出先端がフランジ側辺より内側に引っ込み位置し、上記横向きの突出によりからげ端子の下側に対向したフランジの上辺にからげ端子の基部分からフランジの側辺に向かって順次斜降するテーパー面を形成したことを特徴とする。
【0009】
この手段では、固定コネクタがボビンに設けられるだけで部材点数が削減されるため、製造コストが安価になる。また、線材を固定コネクタから露出している端子に接続すればよいため、接続部分の接続の作業性が良好になる。また、固定コネクタにリード線のコネクタが接続され接続部分に引張力が掛からなくなるため、使用中に導通不良が引起こされることがなくなる。
また、この手段では、ボビンの軸部から引出された線材が突起部に引掛けられてから端子に接続され、テーパ部によって、端子の周囲に線材の接続作業のためにスペースが確保される。
【0010】削除
【0011】削除
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るコイル素子の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0013】
図1,図2に示すように、コイル素子Cは、ボビンBを構成する軸部Baと正面略方形
状のフランジBbを有し、軸部Baと反対側の一方のフランジBbはほぼ軸方向へ延びた固定コネクタ1を備えている。
【0014】
固定コネクタ1は、合成樹脂材によりボビンBと一体成形されてなるもので、ボビンBの軸部Baと反対側へコ字形に開口された雌ブロック体からなるケーシング1aと、ケーシング1aに内蔵された2本の端子1bとからなる。ケーシング1aには、リード線Rに接続されたコネクタPの雄ブロック体からなるケーシングPaが嵌合接続される。端子1bには、リード線RのコネクタPのケーシングPaに内蔵された端子受Pbが挿通接続される。なお、端子1bは、導通性のある丸棒形の金属線をL字形に屈曲し1片に加圧変形させた圧入部分1b’,抜止部分1b”が設けられてなるもので、ケーシング1aに貫通された取付孔1a’に圧入部分1b’,抜止部分1b”が設けられた片がボビンBの軸部Ba側から圧入固定され、他方の片がケーシング1aから露出されてボビンBのフランジBbとほぼ平行に外側へ延びる(図4参照)。従って、固定コネクタ1は、ケーシング1aへの端子1bの圧入固定によって簡単に組立てられる。
【0015】
この固定コネクタ1の構成に伴って、ボビンBを構成するフランジBbに改良が加えられている。
【0016】
フランジBbの上辺の固定コネクタ1付近には、線材Wの巻始端末,巻終端末をボビンBの軸部Baから固定コネクタ1の端子1bに配線する線材Wの中途部を引掛けるための突起部2,3が相対するように設けられている。また、ボビンBのフランジBbの縁端面には、一方の突起部2から軸部Baにかけて線材Wの巻装を崩さないようにして巻始端末を配線する配線用逃溝4が刻設されている。また、上記フランジBbの上辺には、固定コネクタ1の端子1bの一部をからげ用端子となしてこれをフランジBbの側辺と直行する横向きに突出させ、突出先端はフランジBbの側辺より引っ込み位置されている。又上記横向きの突出により端子の下側に対向したフランジの上辺は、からげ用端子の基部分がフランジBbの側辺に向かって順次斜降する端子1bとの間の隙間を拡大するテーパ部5が設けられている。
【0017】
この実施の形態によると、固定コネクタ1の端子1bの露出している部分に線材Wの巻始端末,巻終端末をからげて、端子1bの突出端でマイクロアーク溶接により溶接固定する。この溶接の熱がボビンBの軸部Baに捲回された線材Wに及ぶことはない。なお、ボビンBのフランジBbに設けられた突起部2,3は、線材Wが緩んでボビンBの軸部Baへの捲回が解けるのを防止するとともに、端子1bへの線材Wのからげの作業性を容易にする。また、ボビンBのフランジBbに設けられたテーパ部5は、線材Wの固定コネクタ1の端子1bへのからげや溶接固定の作業を容易にする。
【0018】
従って、固定コネクタ1のケーシング1aに支持され安定した姿勢で露出しているからげ用端子1bに線材Wの巻始端末,巻終端末を接続すればよいため、接続部分の接続の作業性が良好になる。
【0019】
また、固定コネクタ1とリード線RのコネクタPとを接続すればリード線の接続が完了する。
【0020】
従って、固定コネクタ1がボビンBに設けられるだけで、前述の従来例に比して部材点数が削減されることになる。この結果、製造コストが安価になる。
【0021】
また、リード線Rに係る引張力は、機械的係合で結合している固定コネクタ1,コネクタPで受けられる。
【0022】
従って、固定コネクタ1のからげ用端子1bと線材Wの巻始端末,巻終端末との接続部分に引張力が掛からなくなって、使用中に導通不良が引起こされることがなくなる。
【0023】
以上、図示した実施の形態の外に、固定コネクタ1のからげ用端子1bにからげた線材Wの巻始端末,巻終端末を半田付け等の他の手段で固定することも可能である。
【0024】
さらに、固定コネクタ1の端子1bの材料として、導通性のある角形の金属線を選択することも可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るコイル素子は、固定コネクタがボビンに設けられるだけで部材点数が削減されるため、製造コストが安価になる効果がある。
【0026】
また、線材を固定コネクタに支持されて安定した姿勢で露出しているからげ用端子に接続すればよいため、接続部分の接続の作業性が良好になる。
【0027】
また、固定コネクタにリード線のコネクタが接続され端子,線材の接続部分に引張力が掛からなくなるため、使用中に導通不良が引起こされることがなくなる。
【0028】
また、端子,線材の接続部分がボビンに捲回された線材から離れているため、接続に半田付け以外の高熱を伴う固定手段を採用することが可能になる。
【0029】
また、ボビンの軸部から引出された線材が突起部に引掛けられてからからげ用端子に接続されるため、接続された線材が緩んでボビンの軸部への捲回が解けるのが防止される。
【0030】
また、からげ用端子の周囲に線材の接続作業のためにスペースが確保されるため、線材の端子への接続作業が容易になる効果がある。
【0031】削除
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコイル素子の実施の形態を示す正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1のX−X線断面図である。
【図4】図1の要部の組立例を示す拡大図である。
【図5】従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 固定コネクタ
2,3 突起部
4 配線用逃溝
5 テーパ部
B ボビン
Ba 軸部
Bb フランジ
P コネクタ
R リード線
W 線材
Claims (1)
- ボビンの線材が捲回される軸部の端部に正面略方形状のフランジを設け、このフランジにリード線のコネクタが接続される固定コネクタを設け、固定コネクタに内蔵された端子の一部をからげ用端子となしてこれをフランジの軸部側の上辺に露出させ、フランジの上辺に線材の中途部が引っ掛けられる突起部を設けるようにしたコイル素子において、
上記からげ用端子は、フランジの側辺と直交する横向きに突出されるとともに、突出先端がフランジ側辺より内側に引っ込み位置し、上記横向きの突出によりからげ端子の下側に対向したフランジの上辺にからげ端子の基部分からフランジの側辺に向かって順次斜降するテーパー面を形成したことを特徴とするコイル素子。
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JP2000196862A JP3542318B2 (ja) | 2000-06-29 | 2000-06-29 | コイル素子 |
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