JP5968258B2 - 電機子鉄心、電機子、回転電機、及び電機子の製造方法 - Google Patents

電機子鉄心、電機子、回転電機、及び電機子の製造方法 Download PDF

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この発明は、磁極ティースの先端が外側を向いた構造の電機子鉄心、上記電機子鉄心を用いた電機子及び回転電機、並びに上記電機子の製造方法に関するものである。
近年、回転電機の小型軽量化、高効率化を実現するために、電機子鉄心に巻回されたコイル線を高密度化できる分割鉄心を用いた手法が提案されている。分割鉄心ではない一体化した鉄心にコイル線を巻線する場合は、各磁極ティース間のスロット内に巻線ノズルを挿入して巻回する必要があり、高速かつ高密度にコイル線を巻回することが困難であった。分割鉄心を使用する場合は、個々の分割鉄心の磁極ティースに予め高密度にコイル線を巻回した後、分割鉄心を組み立てることで、高密度なコイルが装着された電機子鉄心を得ることができる。
磁極ティースの先端が外側を向いた構造の電機子において分割鉄心を採用した例としては、下記の特許文献1及び特許文献2の技術があった。特許文献1では、固定子コアを円周方向に磁極毎に分割する構造とし、分割した複数個の分割コア片のそれぞれの内周側に凹部又は凸部を設け、その分割コア片の内周部に配置されるハウジングに各分割コア片と嵌合可能な凸部又は凹部を設け、各分割コア片とハウジングを嵌合するものが示されている。
また、特許文献2では、磁石が円環状に配設されてなる外側回転子と、外側回転子の内側に配設され、各々に巻線が巻回された複数の極部が外側へ放射状に突設されてなる内側固定子とを備える回転機であって、内側固定子は、所定の極部毎に分割された分割固定子が円環状に配設され、隣接する分割固定子が、少なくとも周方向の密接状態を維持するように係合されてなるものが示されている。
特開2004−56932号公報(図1) 特開2007−159170号公報(図1)
しかしながら、上記特許文献1においては分割された複数の分割コア片、上記特許文献2においては分割された複数の分割固定子、をバラバラの状態で搬送やハンドリングを行う必要があり、取り扱い及び作業工程が煩雑となる問題があった。また、磁極ティース間を連続して巻線することは困難であり、そのため、コイル端末を接続する工程が別途付加され、工数や接続部材が余分にかかり、製品コストが上昇する問題があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、コイル線を高密度に巻線でき、分割鉄心の固着一体化が容易であり、また、搬送やハンドリングが容易で、コイル線を切らずに連続した巻線が可能になる電機子鉄心、電機子鉄心を用いた電機子及び回転電機、並びに電機子の製造方法を提供する。
この発明に係る電機子鉄心は、リング状の第1バックヨーク体と、上記第1バックヨーク体を周方向に沿い所定間隔を空けて磁極数個に分割した第2バックヨーク体と、を交互に積層して固着したバックヨーク体と、
磁極数個に分割され、その先端部が外側を向き、その基端部が上記第1バックヨーク体の外周部に当接する第1磁極ティース体と、磁極数個に分割され、その先端部が外側を向き、その基端部が隣接する上記第2バックヨーク体の間隔を通って上記バックヨーク体の内周部まで延びると共に、上記バックヨーク体の外周方向に引き出すことができる第2磁極ティース体と、を交互に積層して固着した磁極ティース体と、
上記バックヨーク体の内周部に設置され、上記第2磁極ティース体の基端部を上記バックヨーク体の内周側に固定する固定体を備えている。
この発明に係る電機子の製造方法は、リング状の第1バックヨーク体と、上記第1バックヨーク体を周方向に沿い所定間隔を空けて磁極数個に分割した第2バックヨーク体と、を交互に積層して固着したバックヨーク体と、
磁極数個に分割され、その先端部が外側を向き、その基端部が上記第1バックヨーク体の外周部に当接する第1磁極ティース体と、磁極数個に分割され、その先端部が外側を向き、その基端部が隣接する上記第2バックヨーク体の間隔を通って上記バックヨーク体の内周部まで延びると共に、上記バックヨーク体の外周方向に引き出すことができる第2磁極ティース体と、を交互に積層して固着した磁極ティース体と、
上記バックヨーク体の内周部に設置され、上記第2磁極ティース体の基端部を上記バックヨーク体の内周側に固定する固定体を備えた電機子鉄心を有する電機子の製造方法であって、
上記各磁極ティース体を外周方向に引き出してコイル線を巻回してコイルを形成すると共に、上記コイルが形成された上記全磁極ティース体を外周方向に引き出す工程と、
上記全磁極ティース体を同時に中心方向に押圧する工程と、
上記全磁極ティース体を中心方向に押圧した状態で上記固定体により上記全磁極ティース体を固定する工程とを有する。
この発明の電機子鉄心によれば、コイル線を高密度に巻線でき、分割鉄心の固着一体化が容易であり、また、搬送やハンドリングが容易で、コイル線を切らずに連続した巻線が可能になる。
この発明の電機子の製造方法によれば、コイルが巻回された全ての磁極ティース体を中心方向に押圧することにより、コイルの膨らみを同時に矯正することができるため、コイル形状を成形する工程が容易となり、また、コイルに対して周方向に押圧できるため、コイル同士の擦れが少なくコイル線の被膜ダメージの少ない成形が可能となり、より高密度の巻線を施した電機子を提供することができる。
この発明の実施の形態1による電機子鉄心の構成部品を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による磁極ティース体及びバックヨーク体を構成する磁性板の形状を示す平面図である。 この発明の実施の形態1による磁極ティース体をバックヨーク体から外周方向に引き出した状態の磁性板の形状を示す平面図である。 この発明の実施の形態1による磁極ティース体とバックヨーク体とを組み合わせて電機子本体を構成した斜視図である。 この発明の実施の形態1による固定体を構成する固定板の平面形状を示す。 この発明の実施の形態1による電機子鉄心本体にコイル線を巻線している状態を示す図である。 この発明の実施の形態1による電機子鉄心の組立の様子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2による磁極ティース体及びバックヨーク体を構成する磁性板の形状を示す一部拡大平面図である。 この発明の実施の形態2による電機子鉄心の組立の様子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3による磁極ティース体、バックヨーク体、及び固定体を構成する磁性板の形状を示す平面図である。 この発明の実施の形態3による電機子鉄心の組立の様子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4による電機子鉄心を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4の電機子鉄心を用いたブラシ付き直流モータを示す図である。 この発明の実施の形態5による電機子鉄心を示す斜視図である。 この発明の実施の形態5による磁極ティース体及びバックヨーク体を構成する磁性板の形状を示す平面図である。 この発明の実施の形態6による回転電機を示す図である。 この発明の実施の形態7による電機子の製造方法を示す平面図である。 この発明の実施の形態7による他の例の電機子の製造方法を示す平面図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による電機子鉄心の構成部品を示す斜視図である。
本実施の形態1による電機子鉄心は、図1(a)に示す電機子鉄心本体30と、図1(b)に示す固定体40を備える。
図1(a)に示す電機子鉄心本体30は、その先端部が外周側を向きコイル線が巻回される磁極ティース体10と、磁極ティース体10の内周部に配置され、磁極ティース体10を通過する磁束が折り返す通路となるバックヨーク体20を備える。図1(b)に示す固定体40は、電機子鉄心本体30の内周部に装着され、磁極ティース体10とバックヨーク体20を固定する役割を果たす。
後述するように、磁極ティース体10は、第1磁極ティース体11及び第2磁極ティース体12を積層して固着することにより構成され、バックヨーク体20は、第1バックヨーク体21及び第2バックヨーク体22を積層して固着することにより構成されている。
一般に、電機子鉄心は、薄板状の磁性板(一般的には電磁鋼板)を精密なプレスにより金型で鉄心形状に打ち抜き、打ち抜かれた磁性板を上記金型内で積層することにより製作する。本実施の形態の電機子鉄心も、同様に、薄板状の磁性板(一般的には電磁鋼板)をプレスにより金型で打ち抜き、打ち抜かれた磁性板を積層することにより製作する。
図2は、磁極ティース体10の第1磁極ティース体11及び第2磁極ティース体12、及びバックヨーク体20の第1バックヨーク体21及び第2バックヨーク体22を構成する4種類の磁性板の形状を示す。
図2(a)は、第1磁極ティース体11を構成する第1磁極ティース板11aの形状と、第1バックヨーク体21を構成する第1バックヨーク板21aの形状を示す。第1磁極ティース板11aは、磁極数個(図2の場合、18個)に分割され、先端部は外周側を向いており、基端部は第1バックヨーク板21aの外周部と当接している。第1バックヨーク板21aは、分割されていない1枚のリング形状を成している。また、第1バックヨーク板21aの内周部には磁極数個の凸形状の係合部23が設けられている。
図2(b)は、第2磁極ティース体12を構成する第2磁極ティース板12aの形状と、第2バックヨーク体22を構成する第2バックヨーク板22aの形状を示す。第2磁極ティース板12aは、バックヨークの一部を含む形で磁極数個(図2の場合、18個)に分割されており、磁極ティース幅を維持したまま第2バックヨーク板22aの内周側に延長され、その基端部に凸形状の係合部13を有する。第2バックヨーク板22aは、第1バックヨーク板21aを周方向に沿い所定間隔を空けて磁極数個(図2の場合、18個)に分割された形状を成しており、第2磁極ティース板12a間に配置される。
本実施の形態では、1枚の帯状の磁性板(一般的には電磁鋼板)から、図2(a)の第1磁極ティース板11a及び第1バックヨーク板21aを金型により同時に打ち抜き、また、図2(b)の第2磁極ティース板12a及び第2バックヨーク板22aを金型により同時に打ち抜く。
そして、打ち抜かれた第1磁極ティース板11a及び第1バックヨーク板21aを複数枚積み重ねると共に、積み重ねた第1磁極ティース板11a及び第1バックヨーク板21aをそれぞれの表裏面に設けたカシメ用の凹凸部11b及び21bにより一体化し、磁極数個の第1磁極ティース体11と円筒状の第1バックヨーク体21を製作する。
また、打ち抜かれた第2磁極ティース板12a及び第2バックヨーク板22aを複数枚積み重ねると共に、積み重ねた第2磁極ティース板12a及び第2バックヨーク板22aをそれぞれの表裏面に設けたカシメ用の凹凸部12b及び22bにより一体化し、磁極数個の第2磁極ティース体12と磁極数個の第2バックヨーク体22を製作する。
さらに、積層一体化された第1磁極ティース体11及び第2磁極ティース体12を交互に積み重ね、それぞれの表裏面に設けたカシメ用の凹凸部11b及び12bにより一体化して、磁極ティース体10を構成すると共に、積層一体化された第1バックヨーク体21及び第2バックヨーク体22を交互に積み重ね、それぞれの表裏面に設けたカシメ用の凹凸部21b及び22bにより一体化して、バックヨーク体20を構成する。
上記のように、第1磁極ティース体11及び第2磁極ティース体12を交互に積み重ねて磁極ティース体10を構成すると共に、第1バックヨーク体21及び第2バックヨーク体22を交互に積み重ねてバックヨーク体20を構成した場合に、第1バックヨーク板21aの内周部に設けられた係合部23と、第2磁極ティース板12aの基端部に設けられた係合部13とは、同じ形状を成しかつ周方向に同じ位置になるように形成されている。なお、図2の場合、係合部13及び23はアリ状の凸形状を成している。
図3(a)、(b)は、第1磁極ティース体11及び第2磁極ティース体12を交互に積み重ねて磁極ティース体10を構成すると共に、第1バックヨーク体21及び第2バックヨーク体22を交互に積み重ねてバックヨーク体20を構成した後に、第1磁極ティース体11(第1磁極ティース板11a)及び第2磁極ティース体12(第2磁極ティース板12a)を外周方向に引き出した状態を示す平面図である。第1磁極ティース体11(第1磁極ティース板11a)及び第2磁極ティース体12(第2磁極ティース板12a)が、第1バックヨーク体21(第1バックヨーク板21a)及び第2バックヨーク体22(第2バックヨーク板22a)から離れて同一面状で外周方向に移動できるようにするために、第2磁極ティース体12(第2磁極ティース板12a)の基端部の係合部13は磁極ティースの幅の範囲内で形成され、第2バックヨーク体22(第2バックヨーク板22a)に干渉しない形状とする。
図4は、第1磁極ティース体11及び第2磁極ティース体12を一体化した磁極ティース体10と、第1バックヨーク体21及び第2バックヨーク体22を一体化したバックヨーク体20とを組み合わせて、電機子鉄心本体30を構成したところを示す斜視図である。図4に示すように、各磁極ティース体10は、当該磁極ティース体10を構成する第2磁極ティース体12がバックヨーク体20との重なりを維持しながら、外周方向に引き出すことができる。
図5は、固定体40を構成する固定板40aの平面形状を示す。固定板40aは中空のリング形状の薄板であり、その外周部に磁極数と同数の凹形状の係合部41を有している。この凹形状の係合部41は、第1バックヨーク板21aの内周部の凸形状の係合部23及び第2磁極ティース板12aの基端部の凸形状の係合部13と嵌合できる形状となっている。特に図5の場合、固定板40aの係合部41は、第1バックヨーク板21a及び第2磁極ティース板12aのアリ形状の係合部23及び13に対応したアリ溝形状の凹形状となっている。そして、複数枚の固定板40aを係合部41の位置を同じくして積層し、それぞれの表裏面に形成した凹凸状のカシメ42を用いて一体化することにより固定体40を構成している。なお、固定板40aは、図2に示す第1磁極ティース板11a、第1バックヨーク板21a、第2磁極ティース板12a及び第2バックヨーク板22aを打ち抜いた同一の磁性板(電磁鋼板)から、打ち抜くことができる。
図6は、本実施の形態1による電機子鉄心本体30にコイル線を巻線している状態を示す図である。上記のように構成された電機子鉄心本体30においては、図6に示すように、各磁極ティース体10をバックヨーク体20から外周方向に引き出すことができるので、隣接する磁極ティース体10に干渉しない位置でコイル線50を巻回することができる。そのため、高速に回転する巻線アーム51を用いてコイル線50を正確に磁極ティース体10の所定位置に正確に高密度のコイル52を形成することができる。磁極ティースを引き出せない従来の一体化電機子鉄心の場合、磁極ティースの先端部の隙間から巻線ノズルを挿入し、複雑な軌跡を描いて巻線する必要があったため、巻線速度を早められず、また、正確に位置決めした高密度のコイルを得ることが難しい問題があった。しかし、本実施の形態で提案した電機子鉄心では、巻線速度を高めて生産性を向上することができるとともに、高密度なコイルを形成した電機子鉄心を製作することができる。
また、引き出した磁極ティース体10はバックヨーク体20と完全に離れずに、磁極ティース体10の一部がバックヨーク体20と重なりを維持した状態で巻線することができるため、巻線後は容易に磁極ティース体10を元の位置に押し戻すことができる。そのため、コイル線50を切らずに引き続き他の磁極ティース体10に対して連続して巻線することが可能である。コイル線50を切断することは、後工程において被膜の剥離や、ろう付け等のコイル線50の接続処理が必要であり、工程数や新たな設備が増えて、製品のコストが上昇する問題があった。なお、図6では表記していないが、実際は磁極ティース体10の表面に樹脂製のインシュレータや絶縁紙が装着され、コイル線50と磁極ティース体10を絶縁した状態で巻線する。
図7は、実施の形態1による電機子鉄心の組み立ての様子を示す斜視図である。コイル線の巻線を終えた磁極ティース体10をバックヨーク体20の方向に戻した状態の電機子鉄心本体30に対して、その内周部に設けた係合部13及び23に固定体40の係合部41が嵌合するように、固定体40を軸方向から圧入する。
このように、本実施の形態の電機子鉄心の構造によれば、技能を要する溶接プロセスを使用せずに、簡易な圧入作業のみにより電機子鉄心を組み立てることができるため、生産性に優れ、かつ歪の少ない精度のよい電機子鉄心を得ることができる。
また、磁極ティース体10及びバックヨーク体20を構成する同じ薄板状の磁性板(電磁鋼板)から固定体40を構成することができるため、電機子鉄心の組立に別部材を必要とせず、低コストの電機子鉄心が得られる。
また、電機子鉄心本体30は、磁極ティース体10をバラバラにすることなく、磁極ティース体10の一部がバックヨーク体20と重なり合った状態で搬送やハンドリングすることができるため、搬送性やハンドリング性に優れ、生産性の向上を図ることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、コイル線を高密度に巻線でき、分割鉄心の固着一体化が容易であり、また、搬送やハンドリングが容易で、コイル線を切らずに連続した巻線が可能な電機子鉄心を提供することができる。
なお、上記説明では、第1バックヨーク体21及び第2磁極ティース体12の内周部の係合部23及び13としてアリ形状の凸部を、固定体40の外周部の係合部41としてアリ溝形状の凹部を形成したが、反対に、第1バックヨーク体21及び第2磁極ティース体12の内周部にアリ溝形状の凹部を、固定体40の外周部にアリ形状の凸を形成しても良く、電機子鉄心本体30に対して固定体40を軸方向から圧入できる係合部の形状であるならば、同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、上記説明では、磁性板から打ち抜かれた第1磁極ティース板11a及び第1バックヨーク板21aを複数枚積み重ねて、第1磁極ティース体11及び第1バックヨーク体21を製作し、さらに磁性板から打ち抜かれた第2磁極ティース板12a及び第2バックヨーク板22aを複数枚積み重ねて、第2磁極ティース体12及び第2バックヨーク体22を製作していたが、第1磁極ティース板11a及び第1バックヨーク板21aと、第2磁極ティース板12a及び第2バックヨーク板22aとを、1枚ずつ交互に積み重ねることにより、第1磁極ティース体11及び第1バックヨーク体21と、第2磁極ティース体12及び第2バックヨーク体22を製作しても良い。この場合、1枚の第1磁極ティース板11a及び第1バックヨーク板21aが、第1磁極ティース体11及び第1バックヨーク体21に相当し、1枚の第2磁極ティース板12a及び第2バックヨーク板22aが、第2磁極ティース体12及び第2バックヨーク体22に相当することになる。
また、第1磁極ティース体11及び第1バックヨーク体21と、第2磁極ティース体12及び第2バックヨーク体22を、ブロックの磁性体で構成しても良い。
実施の形態2.
図8(a)、(b)は、この発明の実施の形態2による第1磁極ティース板11a及び第2磁極ティース板12a及び第1バックヨーク板21a及び第2バックヨーク板22aを示す一部拡大平面図である。
実施の形態2の電機子鉄心が、実施の形態1(図2)と相違するのは、第1バックヨーク板21aの内周部に設けた係合部の形状である。すなわち、図8(b)に示す第2磁極ティース板12aの基端部の係合部13aの形状は、図2(b)に示す係合部13の形状と同様にアリ状の凸形状をしているが、図8(a)に示す第1バックヨーク板21aの内周部の係合部23aの形状は、図2(a)に示す係合部23の形状と相違し、アリ状の凸形状ではなく矩形の凸形状とし、固定体40のアリ溝状の係合部41とは、若干の隙間を持って軸方向から嵌め合うことができるように設計されている。
図9は、コイル線が巻線された電機子鉄心本体30(ただし、図9ではコイルを図示していない)の各磁極ティース体10を固定化するために、固定体40を軸方向から圧入する様子を示す。固定体40の係合部41は、第2磁極ティース体12のアリ状の係合部13aに圧入により嵌め合うことができるようにアリ溝状に設計している。
実施の形態2においては、固定体40を電機子鉄心本体30に圧入する場合、第1バックヨーク板21aの係合部23aと固定体40の係合部41の間では圧入力を発生させないため、実施の形態1と比較して全体の圧入力を軽減することができる。そのため、軸長の長い電機子鉄心や、より多くの磁極を有する電機子鉄心の場合でも、多大な圧入力により電機子鉄心が変形することを避けることができ、また、多大な圧入力を必要とするプレス装置が必要でなくなる利点がある。
なお、第1バックヨーク板21aの係合部23aと固定体40の係合部41の係合においては、若干の隙間が発生する。バックヨーク体20として磁束を流す領域に隙間が生じた場合、モータの磁気特性に影響があり、トルクが下がる等、回転電機の性能を劣化させる場合がある。その場合は、例えば、磁極ティース体及びバックヨーク体の係合部を回転電機の中心に近い内周部に配置する設計に変更したり、また、第1バックヨーク板21aの係合部23aの形状を矩形状でなく、実施の形態1と同様のアリ形状として、締め代を第2磁極ティース板12aの係合部13aに比べて小さく設定することで、圧入力を下げると共に、隙間を生じさせない設計とすることができる。
なお、本実施の形態2では、電機子鉄心本体30の内周側に設けた係合部13a及び23aの形状を変化させて圧入力を低減したが、第2磁極ティース板12aの係合部13aと固定体40の係合部41が嵌め合っていたならば、他の係合部同士は圧入されていなくとも、分割した磁極ティース体10をバックヨーク体20に一体化することは可能である。磁気特性に影響を与えない範囲内ならば、例えば、固定体40の外周部に設けた係合部41の上記嵌め合う層以外の一部の層の形状を変えることで同様の圧入力の低減の効果を得ることが可能である。
実施の形態3.
図10はこの発明の実施の形態3による磁極ティース体、バックヨーク体、及び固定体を構成する磁性板の形状を示す平面図である。すなわち、図10(a)、(b)は、磁極ティース体10を構成する第1磁極ティース板11a及び第2磁極ティース板12a、並びにバックヨーク体20を構成する第1バックヨーク板21a及び第2バックヨーク板22aを示す一部拡大平面図である。また、図10(c)、(d)は、固定体40を構成する第1固定体45の第1固定板45a、及び第2固定体46の第2固定板46aを示す平面図である。
本実施の形態の固定体40は、第1固定板45aを所定枚数積層して構成した第1固定体45と、第2固定板46aを所定枚数積層して構成した第2固定体46とを交互に積み重ねて形成している。第1固定体45の積層高さは、固定体40を電機子鉄心本体30に圧入した場合に、同じ層となる第1バックヨーク体21の積層高さと同じになるように、また、第2固定体46の積層高さは、同じく圧入した場合に、同じ層となる第2磁極ティース体12の積層高さと同じになるように形成されている。
図10(a)に示すように、第1バックヨーク板21aの内周部には係合部を設けず、円周形状23bとしている。また、図10(c)に示すように、第1バックヨーク板21aと同じ層となる第1固定板45aの外周部には係合部を設けず、円周形状45bとしている。一方、図10(b)に示すように、第2磁極ティース板12aの基端部の係合部13bの形状は、図2(b)に示す係合部13の形状と同様にアリ状の凸形状をしている。また、図10(d)に示すように、第2磁極ティース板12aと同じ層となる第2固定板46aの外周部には、第2磁極ティース板12aの係合部13bに圧入する係合部46bとして一対の突起部を磁極数個設けている。
図10(a)に示す第1バックヨーク板21aの内周部の半径raは、図10(d)に示す第2固定板46aの外周部の係合部46bの最外径rdより大きく設定する。また、図10(c)に示す第1固定板45aの外周部の半径rcは、図10(b)に示す第2磁極ティース板12aの内周部の係合部13bの最内径rbより小さく設定する。そして、図10(d)に示すように、第2固定板46aの係合部46bである一対の突起部の間隔は第2磁極ティース板12aの係合部13bが嵌合する長さとし、隣り合う係合部46bの間は、第2磁極ティース板12aの係合部13bの幅hbより大きい幅hdを有する凹部48を有している。
図11(a)〜(c)は実施の形態3による電機子鉄心の組立の様子を示す斜視図である。まず、図11(a)に示すように、固定体40を電機子鉄心本体30に対して電機子鉄心の中心回りに少し回転位相をずらして、第2磁極ティース体12の内周部の係合部(アリ状の凸部)13bと第2固定体46の外周部の係合部(一対の突起部)46bが干渉することなく、つまり係合部13bが係合部46bの間の凹部47を通過するように、固定体40を電機子鉄心本体30の内周部に挿入する。
次に、図11(b)に示すように、固定体40を電機子鉄心本体30の最後まで挿入するのではなく、その途中で固定体40の回転位相を元の位置に戻し、嵌合すべき第2磁極ティース体12の内周部の係合部(アリ状の凸部)13bと、固定体40の外周部の係合部(一対の突起部)46bの位置を合わせる。
最後に、図11(c)に示すように、固定体40に対して軸方向から圧入力を加えて、第2磁極ティース体12の内周部の係合部13bと、固定体40の外周部の係合部46bの嵌合を行う。
本実施の形態の電機子鉄心によれば、上記のような組み立てにより、固定体40と電機子鉄心本体30との圧入に必要なストロークが短くなり、圧入の際の係合部13bと46b同士の擦れる距離が短くなるため、固定体40と電機子鉄心本体30とが摩耗して電機子鉄心の形状精度が悪化することを防止することができる。
実施の形態4.
図12は、この発明の実施の形態4による電機子鉄心を示す斜視図である。
本実施の形態の電機子鉄心の特徴は、固定体40の中央部にシャフト5を圧入する軸穴47を設けたことにある。なお、図12において、各磁極ティース体10にはコイル線が巻線されている。その他の構成は、実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
上記実施の形態1〜3で説明したように、各磁極ティース体10を電機子鉄心本体30に固定するために固定体40を軸方向から圧入するが、本実施の形態によるシャフト5の固定体40の軸穴47への圧入は、各磁極ティース体10を固定する工程の前後どちらでもよい。固定体40の中央部にシャフト5を固定することにより、磁極ティース体10の先端が外周方向を向いた回転子として用いることができる。
図13は本実施の形態の電機子鉄心を用いたブラシ付き直流モータを示す図であり、図(a)はモータの側面断面図、図(b)はB−B線断面図である。
図13において、コイル6が巻線された複数の磁極ティース体10が固定体40によりバックヨーク体20に固定されており、固定体40の軸穴47にシャフト5が圧入されている。シャフト5はフレーム100に設けられた軸受101により回転自在に支持され、シャフト5の回転とともに電機子鉄心が回転する。フレーム100の内周部には永久磁石102が設置されており、この永久磁石102は磁極ティース体10の先端部と対向する位置に所定のギャップを介して配置されている。また、シャフト5には、磁極ティース体10に装着したコイル6に電流を流すための整流子110が圧入固定され、整流子110にはコイル6の端末部が接続されている。整流子110の外周にはブラシ111が設置され、ブラシ111から直流電流が整流子110に供給され、コイル6に流れる電流が回転と共に切り替えられて回転が続けられる。
以上のように、本実施の形態によれば、磁極ティースの先端が外側を向いた電機子鉄心を回転子として備えた回転電機を製作することができる。
実施の形態5.
図14は、この発明の実施の形態5による電機子鉄心を示す斜視図である。
本実施の形態の電機子鉄心の特徴は、磁極ティース体10に対してコイル線を巻線した後、磁極ティース体10の基端部から内周側から突出した係合部を樹脂材40Bにより一体成形する。この場合、シャフト5も同時に一体成形させることができる。その他の構成は、実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
磁極ティース体10を樹脂材40Bにより固定する場合、磁極ティース体10に形成した係合部が樹脂材40Bにより強く固着するためには、図15に示す形状を有する磁性板により電機子鉄心本体を構成することが好ましい。
図15(a)、(b)は、本実施の形態による磁極ティース体10の第1磁極ティース体11及び第2磁極ティース体12、並びにバックヨーク体20の第1バックヨーク体21及び第2バックヨーク体22を構成する4種類の磁性板の形状を示す。
図15(b)は、第2磁極ティース体12を構成する第2磁極ティース板12aの形状と、第2バックヨーク体22を構成する第2バックヨーク板22aの形状を示す。図において、第2磁極ティース板12aの基端部には、鉤形状の係合部13cが形成されている。その他の構成は図2(b)と同様である。第2磁極ティース板12aの鉤形状の係合部13cの奥部に樹脂材40Bが回り込んで強く固着される。
また、図15(a)は、第1磁極ティース体11を構成する第1磁極ティース板11aの形状と、第1バックヨーク体21を構成する第1バックヨーク板21aの形状を示す。図において、第1バックヨーク板21aの内周部には係合部を設けず、円周形状23cとしている。このように構成すれば、図15(b)に示す第2磁極ティース板12aの鉤形状の係合部13cの周りを樹脂材40Bで覆うことができる。
実施の形態6.
図16は、この発明の実施の形態6による回転電機を示す図であり、図(a)は回転電機の側面断面図、図(b)はC−C線断面図である。
図16において、コイル6が巻線された複数の磁極ティース体10が固定体40によりバックヨーク体20に固定されており、固定体40は回転電機の固定ベース210に固着されている。一方、シャフト5Aには回転ベース200が装着されており、回転ベース200の内周部であって磁極ティース体10の先端部と対向する位置には、永久磁石202が配置されている。シャフト5Aは固定ベース210に軸受201を介して回転自在に支持されている。図6は、外転型回転子構造(アウターロータ型)の回転電機と呼ばれるものであり、コイル6に流れた電流が発生する磁界と永久磁石202が発生する静磁界の間の相互作用により、固定ベース210に対して回転ベース200が回転する。
このように、上記実施の形態で説明した電機子鉄心を外転型回転子構造(アウターロータ型)の回転電機に適用することができる。
また、実施の形態5で説明した樹脂材40Bを用いて電機子鉄心の各磁極ティース体10を固定する方法を、図16に示す回転電機に採用することができる。すなわち、固定ベース210を樹脂材で構成する場合は、固定ベース210の樹脂成形と同時に電機子鉄心の各磁極ティース体10を樹脂成形で固定することができる。この場合、回転電機の製造工程を簡略化及び削減することができ、また固定体を準備する必要がなくなるため、電機子鉄心を製造する金型を安価にすることができる。
実施の形態7.
図17は、この発明の実施の形態7による電機子の製造方法を示すものであり、上記実施の形態の電機子鉄心を用いた新しい電機子鉄心の製造方法である。
図17では、実施の形態1による電機子鉄心を用いた製造方法について説明する。
まず、図17(a)に示すように、各磁極ティース体10を外周方向に引き出してコイル線を巻回してコイル6を形成すると共に、コイル6が形成された全磁極ティース体10を外周方向に引き出す。
次に、図17(b)、(c)に示すように、コイル6を形成した全磁極ティース体10を同時に中心方向に押圧する。各磁極ティース体10にコイル6を巻回したとき、コイル6の外周方向に膨らみが発生する。コイル6を巻回した各磁極ティース体10を順次個々に中心方向に押し戻そうとすると、隣り合う磁極ティース体10に巻回されたコイル6が干渉して、引き出した磁極ティース体10が完全に元に戻らない場合がある。また、磁極ティース体10を無理に押し戻すとコイル6同士が擦れてコイル6の被膜等にダメージが発生する。コイル6の膨らみによる上記影響を減らすために、巻線数を減らしたり、コイル線径を細くする等、回転電機の性能を落として対応することが考えられる。しかしながら、本実施の形態の電機子鉄心の製造方法によると、全磁極ティース体10を同時に中心方向に押圧し、隣り合うコイル6の膨らみ同士をその周方向から互いに押圧することにより、コイルの膨らみを矯正することができる。
最後に、図17(d)に示すように、全磁極ティース体10を中心方向に押圧した状態で固定体40を軸方向から圧入して、分割した磁極ティース体10をバックヨーク体20に固定する。
本実施の形態の電機子の製造方法によれば、コイルが巻回された全ての磁極ティース体を中心方向に押圧することにより、コイルの膨らみを同時に矯正することができるため、コイル形状を成形する工程が容易となり、また、コイルに対して周方向に押圧できるため、コイル同士の擦れが少なくコイル線の被膜ダメージの少ない成形が可能となり、より高密度の巻線を施した電機子を提供することができる。
また、図17では、各磁極ティース体10に集中巻きされたコイル6を形成した場合を説明した。本実施の形態の製造方法は、複数の磁極ティース体に渡って巻かれる分布巻きされたコイルに対しても同様に適用することが可能となる。
図18は、上記実施の形態で説明した磁極ティース体10の先端が外側を向いた構造の電機子鉄心に対して、分布巻きのコイルを巻線する工程を示す図である。
まず、図18(a)に示すように、全ての磁極ティース体10を若干引き出してスロットの面積を増す。
次に、図18(b)に示すように、巻線ガイド60を巻線を行う磁極ティース体10の外周に配置して、巻線アーム51aを回転させ巻線ガイド60に沿ってコイル線50をスロット内に導いて巻線する。
そして、図17(b)〜(d)と同様に、分布巻きを実施した全磁極ティース体10を同時に中心方向に押圧し、固定体40を軸方向から圧入して分割した磁極ティース体10をバックヨーク体20に固定する。
図18に示すように、分布巻きコイルが巻回された電機子の製造方法においても、分布巻きコイルが巻回された全ての磁極ティース体を中心方向に押圧することにより、コイルの膨らみを同時に矯正することができるため、コイル形状を成形する工程が容易となり、また、コイルに対して周方向に押圧できるため、コイル同士の擦れが少なくコイル線の被膜ダメージの少ない成形が可能となり、より高密度の巻線を施した電機子を提供することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することができる。
5 シャフト、6 コイル、10 磁極ティース体、11 第1磁極ティース体、
11a 第1磁極ティース板、12 第2磁極ティース体、
12a 第2磁極ティース板、20 バックヨーク体、21 第1バックヨーク体、
21a 第1バックヨーク板、22 第2バックヨーク体、
22a 第2バックヨーク板、30 電機子鉄心本体、40 固定体、
45 第1固定体、45a 第1固定板、46 第2固定体、46a 第2固定板、
13 係合部、23 係合部、41 係合部 102 永久磁石、202 永久磁石。

Claims (10)

  1. リング状の第1バックヨーク体と、上記第1バックヨーク体を周方向に沿い所定間隔を空けて磁極数個に分割した第2バックヨーク体と、を交互に積層して固着したバックヨーク体と、
    磁極数個に分割され、その先端部が外側を向き、その基端部が上記第1バックヨーク体の外周部に当接する第1磁極ティース体と、磁極数個に分割され、その先端部が外側を向き、その基端部が隣接する上記第2バックヨーク体の間隔を通って上記バックヨーク体の内周部まで延びると共に、上記バックヨーク体の外周方向に引き出すことができる第2磁極ティース体と、を交互に積層して固着した磁極ティース体と、
    上記バックヨーク体の内周部に設置され、上記第2磁極ティース体の基端部を上記バックヨーク体の内周側に固定する固定体を備えた電機子鉄心。
  2. 上記第2磁極ティース体の基端部に凹凸状の第1係合部を設け、上記固定体の外周部に上記第1係合部と嵌合する凸凹状の第2係合部を設けた請求項1に記載の電機子鉄心。
  3. 上記第1バックヨーク体の内周部に、上記固定体の上記第2係合部に嵌合する凹凸状の第3係合部を設けた請求項2に記載の電機子鉄心。
  4. 上記第1バックヨーク体の上記第3係合部と上記固定体の上記第2係合部とは、その間に一部隙間を有して嵌合している請求項3に記載の電機子鉄心。
  5. 上記固定体は第1固定体と第2固定体を積層して成り、上記第1固定体の軸方向高さは同層となる上記第1バックヨーク体の高さと同じで、上記第2固定体の軸方向高さは同層となる上記第2磁極ティースの高さと同じで、上記第2磁極ティース体の基端部に凸状の係合部を設け、上記第2固定体の外周部に上記凸状の係合部と嵌合する一対の突起部を設け、上記第1バックヨーク体の内周部は上記第2固定体の上記一対の突起部と干渉しない円周形状であり、上記第1固定体の外周部は上記第2磁極ティース体の凸状の係合部と干渉しない円周形状であり、
    上記固定体を上記バックヨーク体に軸方向から挿入する場合に、上記第2磁極ティース体の上記凸状の係合部が上記第2固定体の上記一対の突起部と干渉しないように通過できるようにした請求項1に記載の電機子鉄心。
  6. 上記第2磁極ティース体の基端部に係合部を設け、上記固定体として樹脂材を使用し、上記樹脂材の樹脂成形により上記第2磁極ティース体の基端部を上記バックヨーク体の内周側に固定する請求項1に記載の電機子鉄心。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電機子鉄心の上記磁極ティース体にコイル線が巻線されている電機子。
  8. 請求項7に記載の電機子を回転子とし、上記電機子の外周に固定子が配置された回転電機。
  9. 請求項7に記載の電機子を固定子とし、上記固定子の外周に回転子が配置された回転電機。
  10. リング状の第1バックヨーク体と、上記第1バックヨーク体を周方向に沿い所定間隔を空けて磁極数個に分割した第2バックヨーク体と、を交互に積層して固着したバックヨーク体と、
    磁極数個に分割され、その先端部が外側を向き、その基端部が上記第1バックヨーク体の外周部に当接する第1磁極ティース体と、磁極数個に分割され、その先端部が外側を向き、その基端部が隣接する上記第2バックヨーク体の間隔を通って上記バックヨーク体の内周部まで延びると共に、上記バックヨーク体の外周方向に引き出すことができる第2磁極ティース体と、を交互に積層して固着した磁極ティース体と、
    上記バックヨーク体の内周部に設置され、上記第2磁極ティース体の基端部を上記バックヨーク体の内周側に固定する固定体を備えた電機子鉄心を有する電機子の製造方法であって、
    上記各磁極ティース体を外周方向に引き出してコイル線を巻回してコイルを形成すると共に、上記コイルが形成された上記全磁極ティース体を外周方向に引き出す工程と、
    上記全磁極ティース体を同時に中心方向に押圧する工程と、
    上記全磁極ティース体を中心方向に押圧した状態で上記固定体により上記全磁極ティース体を固定する工程とを有する電機子の製造方法。
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