JP2007049768A - インサータ装置 - Google Patents

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博久 市川
Yuichi Fukuda
雄一 福田
Haruo Nagasaka
晴生 永坂
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Abstract

【課題】相間絶縁紙がコイルエンド部に巻き込まれてしまうことを防止することができるインサータ装置を提供すること。
【解決手段】インサータ装置1は、巻線コイル6V内に挿通して、巻線コイル6Vを保持する固定ブレード(コイル保持部)2と、固定ブレード2に保持した巻線コイル6Vをステータコア8におけるスロット81へ押し出して挿入するためのストリッパ(押出挿入コア)4と、ステータコア8の軸方向端面801から突出した相間絶縁紙7の巻込みを防止するための巻込み防止治具5とを有している。巻込み防止治具5は、相間絶縁紙7と、固定ブレード2及び固定ブレード2に保持した巻線コイル6との間に配置する複数の巻込み防止ガイド52を備えている。
【選択図】図13

Description

本発明は、電線をループ状に巻回してなる巻線コイルを、ステータコアの内周面に形成したスロットに挿入配置するインサータ装置に関する。
例えば、3相モータは、ステータコアにおけるスロットに、U相の巻線コイルを挿入配置し、次いで、このU相の巻線コイルの内周側から所定のスロット数をオフセットしてV相の巻線コイルを挿入配置し、次いで、このV相の巻線コイルの内周側から所定のスロット数をオフセットしてW相の巻線コイルを挿入配置して形成している。そして、各相の巻線コイルにおいては、ステータコアの各軸方向端面からそれぞれ突出した一対のコイルエンド部が形成される。
また、各相の巻線コイル同士の間の絶縁性を向上させるために、U相の巻線コイルにおけるコイルエンド部とV相の巻線コイルにおけるコイルエンド部との間、及びV相の巻線コイルにおけるコイルエンド部とW相の巻線コイルにおけるコイルエンド部との間には、相間絶縁紙を配置している。
ところで、ステータコアに各相の巻線コイルを挿入配置する際には、例えば、特許文献1に開示されたインサータ装置を用いる。そして、このインサータ装置をステータコアの内周側に配置し、インサータ装置に保持した各相の巻線コイルを順次ステータコアにおけるスロットに挿入配置している。
しかしながら、V相の巻線コイルをステータコアにおけるスロットへ挿入配置する際には、U相の巻線コイルのコイルエンド部に被せた相間絶縁紙の内周側の表面を、V相の巻線コイルが移動する。そのため、相間絶縁紙が、V相の巻線コイルのコイルエンド部に巻き込まれてしまうおそれがある。また、W相の巻線コイルをステータコアにおけるスロットへ挿入配置する際にも同様に、V相の巻線コイルのコイルエンド部に被せた相間絶縁紙が、W相の巻線コイルのコイルエンド部に巻き込まれてしまうおそれがある。
特開2004−328817号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、相間絶縁紙がコイルエンド部に巻き込まれてしまうことを防止することができるインサータ装置を提供しようとするものである。
本発明は、電線をループ状に巻回してなる巻線コイルを保持し、該巻線コイルをステータコアの内周面に形成したスロットに挿入配置するインサータ装置であって、
上記巻線コイル内に挿通して、該巻線コイルを保持するコイル保持部と、
該コイル保持部に保持した上記巻線コイルを上記ステータコアにおける上記スロットへ押し出して挿入するための押出挿入コアと、
上記ステータコアの軸方向端面から突出した相間絶縁紙と、上記コイル保持部及び該コイル保持部に保持した上記巻線コイルとの間に配置する巻込み防止ガイドを備えた巻込み防止治具とを有していることを特徴とするインサータ装置にある(請求項1)。
本発明のインサータ装置においては、上記コイル保持部、押出挿入コア及び巻込み防止治具を有しており、押出挿入コアにより巻線コイルをステータコアにおけるスロットへ挿入配置する際に、相間絶縁紙がコイルエンド部に巻き込まれてしまうことを防止する工夫を行っている。
複数相の巻線コイルをステータコアに挿入配置する際には、ステータコアにおけるスロットに1相目の巻線コイルを挿入配置した後には、この1相目の巻線コイルにおけるコイルエンド部に相間絶縁紙を被せる。そして、巻込み防止治具における巻込み防止ガイドを相間絶縁紙の内周側に配置する。
次いで、1相目の巻線コイル及び相間絶縁紙を配置したステータコアと、コイル保持部に2相目の巻線コイルを保持したインサータ装置とを対向させ、押出挿入コアにより、2相目の巻線コイルをステータコアにおけるスロットへ押し出して挿入する。このとき、2相目の巻線コイルは、巻込み防止ガイドの内周側を移動することができる。そのため、2相目の巻線コイルの移動に伴い、相間絶縁紙が、2相目の巻線コイルのコイルエンド部に巻き込まれてしまうことを防止することができる。
それ故、本発明のインサータ装置によれば、相間絶縁紙がコイルエンド部に巻き込まれてしまうことを効果的に防止することができる。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記インサータ装置は、3相モータ用のステータコアに、U相、V相及びW相の巻線コイルを挿入配置するものとすることができる。
この場合には、1台のインサータ装置により、3相の巻線コイルを備えた3相モータ用のステータを組み付けることができる。そして、上記巻込み防止治具により、U相の巻線コイルにおけるコイルエンド部とV相の巻線コイルにおけるコイルエンド部との間に配置する相間絶縁紙が、V相の巻線コイルにおけるコイルエンド部に巻き込まれてしまうことを防止することができる。また、巻込み防止治具により、V相の巻線コイルにおけるコイルエンド部とW相の巻線コイルにおけるコイルエンド部との間に配置する相間絶縁紙が、W相の巻線コイルにおけるコイルエンド部に巻き込まれてしまうことを防止することができる。
また、上記巻線コイルは、上記電線をループ状に巻回してなる単極コイル部を複数連ねてなり、上記コイル保持部は、上記押出挿入コアの外周側において放射状に複数配設してあると共に、当該各コイル保持部は、上記単極コイル部内に挿通して、該巻線コイルをそれぞれ保持するよう構成してあり、上記押出挿入コアは、上記複数のコイル保持部の内周側を進退するよう構成してあり、上記巻込み防止治具は、上記コイル保持部の配設数に対応する数の上記巻込み防止ガイドを有しており、該各巻込み防止ガイドは、上記各コイル保持部の外周面にそれぞれ対向するよう構成してあることが好ましい(請求項2)。
この場合には、押出挿入コアを前進させたときには、複数のコイル保持部にそれぞれ保持した単極コイル部をステータコアにおけるスロットへ同時に挿入配置することができる。また、各巻込み防止ガイドを各コイル保持部の外周面にそれぞれ対向させて、各単極コイル部をスロットへ挿入配置することができる。そのため、相間絶縁紙がコイルエンド部に巻き込まれてしまうことを一層容易に防止することができる。
また、上記押出挿入コアは、上記コイル保持部に保持した上記巻線コイルを上記ステータコアにおける上記スロットへ押し出して挿入する際に、当該巻線コイルを上記巻込み防止ガイドの内周側を移動させるよう構成してあることが好ましい(請求項3)。
この場合にも、相間絶縁紙がコイルエンド部に巻き込まれてしまうことを一層容易に防止することができる。
また、上記巻込み防止治具は、上記インサータ装置に対して着脱又は移動可能であり、上記巻込み防止治具を上記インサータ装置に取り付ける際には、上記ステータコアにおける上記スロットには、他の上記巻線コイルが挿入配置してあると共に、該他の巻線コイルの一部は、上記ステータコアの軸方向端面から突出してコイルエンド部を形成しており、上記巻込み防止治具を上記インサータ装置に取り付けたときには、上記巻込み防止ガイドは、その先端部が、上記ステータコアの軸方向端面よりも下方であって、上記コイルエンド部の下端よりも上方に位置するよう構成してあることが好ましい(請求項4)。
この場合は、上記コイル保持部及び押出挿入コアを上方に向けた状態でインサータ装置を設置した場合である。そして、上記巻線コイルの挿入配置を行う際に、巻込み防止ガイドの先端部を、ステータコアの軸方向端面よりも下方であってコイルエンド部よりも上方に位置させることにより、相間絶縁紙がコイルエンド部に巻き込まれてしまうことを一層容易に防止することができる。
また、上記巻込み防止治具は、上記複数のコイル保持部の外周側に配設するベース部を有しており、上記巻込み防止ガイドは、上記ベース部から当該インサータ装置の中心側に向けて放射状に配設してあると共に、当該インサータ装置の中心軸方向に向けて変形するよう構成してあることが好ましい(請求項5)。
この場合には、巻込み防止治具は、複数の巻込み防止ガイドを、コイル保持部の外周面に当接させて変形させながらインサータ装置に配設することができる。そのため、巻込み防止ガイドを、ステータコアの軸方向端面から突出したコイルエンド部に被せた相間絶縁紙の内周側に容易に配置することができる。
また、上記コイル保持部同士の間には、上記ステータコアにおける上記スロット同士の間に形成したティースに対向する挿入ガイド部が形成してあり、該挿入ガイド部と上記コイル保持部との間には、上記巻線コイルを構成する上記電線の直径の1本分以上2本分未満の大きさの挿入間隙が形成してあることが好ましい(請求項6)。
この場合には、コイル保持部は、挿入ガイド部との間における挿入間隙に、電線を整列して保持することができる。そして、ステータコアにおけるスロットへ巻線コイルを挿入配置する際には、押出挿入コアは、上記挿入間隙からスロットへ電線を1本ずつ順番に整列した状態で押し出して挿入することができる。
以下に、本発明のインサータ装置にかかる実施例につき、図面と共に説明する。
本例のインサータ装置1は、図1〜図4に示すごとく、電線60をループ状に巻回してなる巻線コイル6を保持し、この巻線コイル6をステータコア8の内周面に形成したスロット81に挿入配置するよう構成してある。
このインサータ装置1は、巻線コイル6内に挿通して、この巻線コイル6を保持する固定ブレード(コイル保持部)2と、この固定ブレード2に保持した巻線コイル6をステータコア8におけるスロット81へ押し出して挿入するためのストリッパ(押出挿入コア)4と、ステータコア8の軸方向端面801から突出した相間絶縁紙7の巻込みを防止するための巻込み防止治具5(図5参照)とを有している。
巻込み防止治具5は、図13に示すごとく、ステータコア8の軸方向端面801から突出した相間絶縁紙7と、固定ブレード2及び固定ブレード2に保持した巻線コイル6との間に配置する巻込み防止ガイド52を備えている。
そして、図13〜図16に示すごとく、インサータ装置1は、ストリッパ4を前進させて、固定ブレード2に保持した巻線コイル6をステータコア8におけるスロット81に挿入配置する際に、当該巻線コイル6を巻込み防止ガイド52の内周側を移動させて、相間絶縁紙7が巻線コイル6のコイルエンド部61に巻き込まれてしまうことを防止するよう構成されている。
以下に、本例のインサータ装置1につき、図1〜図16と共に詳説する。
図6、図7に示すごとく、本例のインサータ装置1により巻線コイル6を挿入配置するステータコア8は、3相モータを構成するステータ用のものである。ステータコア8におけるスロット81には、電線60をループ状に巻回してなるU相、V相及びW相の巻線コイル6U、V、Wが、所定のスロット数ずつオフセットして挿入配置してある。また、U相の巻線コイル6Uにおけるコイルエンド部61の内周側にV相の巻線コイル6Vにおけるコイルエンド部61が配置してあり、V相の巻線コイル6Vにおけるコイルエンド部61の内周側にW相の巻線コイル6Wにおけるコイルエンド部61が配置してある。
また、U相の巻線コイル6Uにおけるコイルエンド部61とV相の巻線コイル6Vにおけるコイルエンド部61との間、及びV相の巻線コイル6Vにおけるコイルエンド部61とW相の巻線コイル6Wにおけるコイルエンド部61との間には、それぞれ相間絶縁紙7A、Bが配置してある。
本例のインサータ装置1は、U相、V相及びW相の巻線コイル6U、V、Wを順次保持し、この各相の巻線コイル6をステータコア8におけるスロット81に順次挿入配置するよう構成してある。
また、図13、図16に示すごとく、本例の巻込み防止治具5は、ステータコア8内に挿入配置したU相又はV相の巻線コイル6U、Vにおけるコイルエンド部61に被せた相間絶縁紙7の表面に配置して、この相間絶縁紙7が、V相又はW相の巻線コイル6V、Wにおけるコイルエンド部61に巻き込まれてしまうことを防止するよう構成してある。
図3に示すごとく、各相の巻線コイル6U、V、Wは、電線60をループ状に巻回してなる単極コイル部65を複数連ねてなる。
また、図6に示すごとく、ステータコア8におけるスロット81内に挿入配置された各相の巻線コイル6U、V、Wは、スロット81内に位置する一対の挿入配置部62と、この挿入配置部62をステータコア8の各軸方向端面801から突出した位置においてそれぞれ連結する一対のコイルエンド部61とからなる。
図7〜図9に示すごとく、各相間絶縁紙7A、Bは、ステータコア8におけるスロット81に挿入配置したU相の巻線コイル6U又はV相の巻線コイル6Vにおけるコイルエンド部61をそれぞれ覆う一対の絶縁部71と、この一対の絶縁部71同士を連結し、スロット81に挿入配設される連結脚部72とを有している。
また、図7、図8に示すごとく、第1相間絶縁紙7Aにおける絶縁部71は、U相の巻線コイル6Uにおけるコイルエンド部61の立上り端部611を覆う部分に、一般部711から突出させた突出部712を有している。また、図7、図9に示すごとく、第2相間絶縁紙7Bにおける絶縁部71は、U相及びV相の巻線コイル6U、Vにおけるコイルエンド部61の立上り端部611を覆う部分に、一般部711から突出させた突出部712を有している。
図1〜図3に示すごとく、インサータ装置1においては、固定ブレード2は、ストリッパ4の外周側において放射状に複数配設してあり、ストリッパ4は、複数の固定ブレード2の内周側を進退するよう構成してある。
また、図1、図4に示すごとく、固定ブレード2同士の間には、ステータコア8におけるスロット81同士の間に形成したティース82に対向する可動ブレード(挿入ガイド部)21が形成してある。
図1、図2に示すごとく、複数の固定ブレード2及び可動ブレード21は、土台部10から上方に向けて立設形成してある。また、ストリッパ4は、複数の固定ブレード2及び可動ブレード21の内周側を上方に向けて前進する際に、固定ブレード2に保持した巻線コイル6をステータコア8におけるスロット81に挿入配置するよう構成してある。
なお、図1は、巻線コイル6を保持するインサータ装置1に、巻込み防止治具5を取り付けた状態を示しており、図2は、ストリッパ4を前進させた状態を示している。
図1、図3に示すごとく、各可動ブレード21と各固定ブレード2との間には、巻線コイル6を構成する電線60の直径の1本分以上2本分未満の大きさの挿入間隙22が形成してある。これにより、各固定ブレード2は、可動ブレード21との間における挿入間隙22に、電線60を1本ずつ整列して保持することができる。そして、図4に示すごとく、ステータコア8におけるスロット81へ巻線コイル6を挿入配置する際には、ストリッパ4は、挿入間隙22からスロット81へ電線60を1本ずつ整列した状態で押し出して挿入することができる。
図5に示すごとく、巻込み防止治具5は、複数の固定ブレード2の外周側に配設したベース部51と、このベース部51からインサータ装置1の中心側に向けて放射状に配設した複数の巻込み防止ガイド52とを有している。この巻込み防止ガイド52は、帯形状を有しており、インサータ装置1の中心軸方向に向けて弾性変形するよう構成してある。また、巻込み防止治具5においては、固定ブレード2の配設数に対応する数の巻込み防止ガイド52が配設してある(図1参照)。
そして、インサータ装置1に巻込み防止治具5を取り付けたときには、各巻込み防止ガイド52は、各固定ブレード2の外周面に当接して弾性変形する。また、このときには、巻込み防止ガイド52は、その先端部521が、ステータコア8の軸方向端面801よりも下方であって、コイルエンド部61の下端よりも上方に位置するよう構成してある(図13、図16参照)。こうして、巻込み防止ガイド52により、固定ブレード2と可動ブレード21との間に保持した巻線コイル6をステータコア8におけるスロット81に挿入配置する際に、この巻線コイル6が相間絶縁紙7に接触しないようにすることができる。
また、本例の巻込み防止治具5は、円環形状を有しており、インサータ装置1に対して着脱可能に構成してある。そして、巻込み防止治具5は、インサータ装置1からステータコア8へ巻線コイル6の挿入配置を行う際に、必要に応じて巻込み防止治具5の取付け・取外しを行うことにより、インサータ装置1の製作コストを低減させることができる。
なお、巻込み防止治具5は、インサータ装置1に対して移動可能に構成することもできる。
本例のインサータ装置1は、複数の単極コイル部65が連なった状態の巻線コイル6を形成するコイル形成装置(図示略)から、巻回後の巻線コイル6を受け取るよう構成してある。コイル形成装置は、巻線コイル6における各単極コイル部65をそれぞれ形成するコイル巻枠を複数備えており、インサータ装置1は、図3に示すごとく、その各固定ブレード2に、各コイル巻枠から単極コイル部65を受け取るよう構成してある。
次に、上記インサータ装置1を用いて、ステータコア8におけるスロット81に巻線コイル6を挿入配置する方法につき詳説する。
本例のインサータ装置1は、上記コイル形成装置からU相、V相及びW相の巻線コイル6U、V、Wを順次受け取るよう構成してあり、各相の巻線コイル6を受け取った後、ステータコア8におけるスロット81へ順次挿入配置するよう構成してある。
そして、ステータコア8におけるスロット81に各相の巻線コイル6を挿入配置するに当たっては、まず、図3、図10に示すごとく、インサータ装置1は、コイル形成装置からU相の巻線コイル6Uを受け取る。このとき、U相の巻線コイル6Uにおける各単極コイル部65は、各固定ブレード2に掛けられ、各単極コイル部65を構成する電線60は、固定ブレード2と可動ブレード21との間における挿入間隙22に挿入配置される。また、このとき、ストリッパ4は、下方に後退した位置に待機させておく。
次いで、図4、図11に示すごとく、複数の固定ブレード2及び可動ブレード21の外周側に、ステータコア8を配置する。このとき、各固定ブレード2は、ステータコア8における複数のティース82に跨って対向し、各可動ブレード21は、ステータコア8における1つのティース82に対向する。そして、固定ブレード2と可動ブレード21との間における挿入間隙22は、各スロット81の開口部と対向する。
次いで、図11に示すごとく、ストリッパ4を前進させ、複数の固定ブレード2に跨って保持したU相の巻線コイル6Uを、ステータコア8におけるスロット81へ押し出して挿入配置する。このとき、U相の巻線コイル6Uを構成する電線60は、1本ずつ順番に整列してスロット81内に挿入される。また、ストリッパ4を前進させたときには、複数の固定ブレード2にそれぞれ保持した単極コイル部65をステータコア8におけるスロット81へ同時に挿入配置することができる。
こうして、U相の巻線コイル6Uをステータコア8におけるスロット81に挿入配置する。
なお、図示は省略するが、ストリッパ4を前進させ、U相の巻線コイル6Uを、ステータコア8におけるスロット81へ挿入する際には、ウェッジ(スロット81と巻線コイル6との絶縁性を確保するための絶縁紙)もスロット81へ挿入することができる。このウェッジの挿入は、V相及びW相の巻線コイル6V、Wをスロット81への挿入する際にも同様に行う。
次いで、ステータコア8をインサータ装置1から取り外した後、ステータコア8に挿入配置したU相の巻線コイル6Uにおけるコイルエンド部61を、ステータコア8の径方向外方に向けて変形移動させる。
次いで、U相の巻線コイル6Uを挿入配置したステータコア8に、第1相間絶縁紙7Aを配置する。このとき、第1相間絶縁紙7Aは、その一対の連結脚部72を各スロット81内に配置し、その一対の絶縁部71を、U相の巻線コイル6Uにおけるコイルエンド部61の表面に被せる。
次いで、図3、図10に示すごとく、インサータ装置1は、コイル形成装置からV相の巻線コイル6Vを受け取る。このとき、V相の巻線コイル6Vにおける各単極コイル部65は、各固定ブレード2に掛けられ、各単極コイル部65を構成する電線60は、固定ブレード2と可動ブレード21との間における挿入間隙22に挿入配置される。また、このとき、ストリッパ4は、下方に後退した位置に待機させておく。
次いで、図12に示すごとく、V相の巻線コイル6Vをインサータ装置1に移載した後には、巻込み防止治具5を、インサータ装置1の上方から、複数の固定ブレード2をベース部51内に挿通させるようにしてインサータ装置1に取り付ける。このとき、巻込み防止治具5における各巻込み防止ガイド52は、上方に向けて弾性変形し、各固定ブレード2の外周面に当接して配置される。そのため、各巻込み防止ガイド52を、コイルエンド部61に被せた第1相間絶縁紙7Aの内周側の表面に容易に配置することができる。また、巻込み防止治具5におけるベース部51は、複数の固定ブレード2の外周側に配設した固定用支柱55に固定する(図1、図2参照)。
次いで、図4、図13に示すごとく、複数の固定ブレード2及び可動ブレード21の外周側に、U相の巻線コイル6Uを挿入配置した状態のステータコア8を配置する。このとき、ステータコア8は、上記U相の巻線コイル6Uを挿入配置したときの位置に対して、所定のスロット数周方向に回転させた状態で配置する。
また、ステータコア8をインサータ装置1に配置したときには、U相の巻線コイル6Uにおけるコイルエンド部61に被せた第1相間絶縁紙7Aの内周側の表面には、巻込み防止治具5における巻込み防止ガイド52が対向配置される。
次いで、図14、図15に示すごとく、ストリッパ4を前進させ、複数の固定ブレード2に跨って保持したV相の巻線コイル6Vを、ステータコア8におけるスロット81へ押し出して挿入配置する。このとき、V相の巻線コイル6Vを構成する電線60は、1本ずつ順番に整列してスロット81内に挿入される。
また、ストリッパ4を前進させるときには、V相の巻線コイル6Vは、巻込み防止ガイド52の内周側の表面を移動することができる。そのため、V相の巻線コイル6Vの移動に伴い、第1相間絶縁紙7Aが、V相の巻線コイル6Vのコイルエンド部61に巻き込まれてしまうことを防止することができる。
こうして、V相の巻線コイル6Vを、所定のスロット数オフセットして、U相の巻線コイル6Uの内周側からステータコア8におけるスロット81に挿入配置する。
次いで、ステータコア8をインサータ装置1から取り外した後、ステータコア8に挿入配置したV相の巻線コイル6Vにおけるコイルエンド部61を、ステータコア8の径方向外方に向けて変形移動させる。
次いで、V相の巻線コイル6Vを挿入配置したステータコア8に、第2相間絶縁紙7Bを配置する。このとき、第2相間絶縁紙7Bは、その一対の連結脚部72を各スロット81内に配置し、その一対の絶縁部71を、V相の巻線コイル6Vにおけるコイルエンド部61の表面に被せる。
また、ステータコア8をインサータ装置1から取り外した後には、インサータ装置1から巻込み防止治具5を一旦取り外す。
次いで、図3、図10に示すごとく、インサータ装置1は、コイル形成装置からW相の巻線コイル6Wを受け取る。このとき、W相の巻線コイル6Wにおける各単極コイル部65は、各固定ブレード2に掛けられ、各単極コイル部65を構成する電線60は、固定ブレード2と可動ブレード21との間における挿入間隙22に挿入配置される。また、このとき、ストリッパ4は、下方に後退した位置に待機させておく。
次いで、W相の巻線コイル6Wをインサータ装置1に移載した後には、巻込み防止治具5を、インサータ装置1の上方から、複数の固定ブレード2をベース部51内に挿通させるようにしてインサータ装置1に再び取り付ける。
次いで、図16に示すごとく、複数の固定ブレード2及び可動ブレード21の外周側に、U相及びV相の巻線コイル6U、Vを挿入配置した状態のステータコア8を配置する。このとき、ステータコア8は、上記V相の巻線コイル6Vを挿入配置したときの位置に対して、所定のスロット数周方向に回転させた状態で配置する。
また、ステータコア8をインサータ装置1に配置したときには、V相の巻線コイル6Vにおけるコイルエンド部61に被せた第2相間絶縁紙7Bの内周側の表面には、巻込み防止治具5における巻込み防止ガイド52が対向配置される。
次いで、ストリッパ4を前進させ、複数の固定ブレード2に跨って保持したW相の巻線コイル6Wを、ステータコア8におけるスロット81へ押し出して挿入配置する。
また、ストリッパ4を前進させるときには、W相の巻線コイル6Wは、巻込み防止ガイド52の内周側の表面を移動することができる。そのため、W相の巻線コイル6Wの移動に伴い、第2相間絶縁紙7Bが、W相の巻線コイル6Wのコイルエンド部61に巻き込まれてしまうことを防止することができる。
こうして、W相の巻線コイル6Wを、所定のスロット数オフセットして、V相の巻線コイル6Vの内周側からステータコア8におけるスロット81に挿入配置する。
次いで、ステータコア8をインサータ装置1から取り外した後、ステータコア8に挿入配置したW相の巻線コイル6Wにおけるコイルエンド部61を、ステータコア8の径方向外方に向けて変形移動させる。
こうして、図6に示すごとく、ステータコア8へ、U相、V相及びW相の巻線コイル6U、V、Wを挿入配置して、3相モータ用のステータを形成することができる。
このように、本例のインサータ装置1においては、簡単な構成の巻込み防止治具5により、各相間絶縁紙7A、Bが、V相及びW相の巻線コイル6V、Wのコイルエンド部61に巻き込まれてしまうことを防止することができる。
なお、各相間絶縁紙7A、Bがコイルエンド部61に巻き込まれる状態としては、相間絶縁紙7A、Bの一部がめくれ上がり、コイルエンド部61を構成する電線60同士の間に入ってしまう場合等がある。
それ故、本例のインサータ装置1によれば、簡単な構成の巻込み防止治具5により、各相間絶縁紙7A、Bがコイルエンド部61に巻き込まれてしまうことを効果的に防止することができる。
実施例における、巻込み防止治具を取り付けた状態のインサータ装置を示す斜視説明図。 実施例における、ストリッパ(押出挿入コア)を前進させた状態のインサータ装置を示す斜視説明図。 実施例における、巻線コイルを保持する状態のインサータ装置を示す平面説明図。 実施例における、ステータコア内に挿通した状態のインサータ装置を示す平面説明図。 実施例における、巻込み防止治具を示す斜視説明図。 実施例における、3相の巻線コイルをステータコアに挿入配置してなるステータを示す断面説明図。 実施例における、3相の巻線コイルをステータコアに挿入配置してなるステータを模式的に示す平面説明図。 実施例における、第1相間絶縁紙を示す平面説明図。 実施例における、第2相間絶縁紙を示す平面説明図。 実施例における、巻線コイルを保持するインサータ装置を示す断面説明図。 実施例における、U相の巻線コイルを保持するインサータ装置を、ステータコア内に挿通した状態を示す断面説明図。 実施例における、V相の巻線コイルを保持するインサータ装置に、巻込み防止治具を取り付けた状態を示す断面説明図。 実施例における、V相の巻線コイルを保持するインサータ装置を、ステータコア内に挿通した状態を示す断面説明図。 実施例における、ストリッパを前進させ、インサータ装置からV相の巻線コイルをステータコアにおけるスロットへ挿入配置する状態を示す断面説明図。 実施例における、ストリッパが前進し、インサータ装置からV相の巻線コイルをステータコアにおけるスロットへ挿入配置した状態を示す断面説明図。 実施例における、W相の巻線コイルを保持するインサータ装置を、ステータコア内に挿通した状態を示す断面説明図。
符号の説明
1 インサータ装置
2 固定ブレード(コイル保持部)
21 可動ブレード(挿入ガイド部)
22 挿入間隙
4 ストリッパ(押出挿入コア)
5 巻込み防止治具
51 ベース部
52 巻込み防止ガイド
6U U相の巻線コイル
6V V相の巻線コイル
6W W相の巻線コイル
61 コイルエンド部
62 挿入配置部
65 単極コイル部
7A 第1相間絶縁紙
7B 第2相間絶縁紙
8 ステータコア
801 軸方向端面
81 スロット
82 ティース

Claims (6)

  1. 電線をループ状に巻回してなる巻線コイルを保持し、該巻線コイルをステータコアの内周面に形成したスロットに挿入配置するインサータ装置であって、
    上記巻線コイル内に挿通して、該巻線コイルを保持するコイル保持部と、
    該コイル保持部に保持した上記巻線コイルを上記ステータコアにおける上記スロットへ押し出して挿入するための押出挿入コアと、
    上記ステータコアの軸方向端面から突出した相間絶縁紙と、上記コイル保持部及び該コイル保持部に保持した上記巻線コイルとの間に配置する巻込み防止ガイドを備えた巻込み防止治具とを有していることを特徴とするインサータ装置。
  2. 請求項1において、上記巻線コイルは、上記電線をループ状に巻回してなる単極コイル部を複数連ねてなり、
    上記コイル保持部は、上記押出挿入コアの外周側において放射状に複数配設してあると共に、当該各コイル保持部は、上記単極コイル部内に挿通して、該巻線コイルをそれぞれ保持するよう構成してあり、
    上記押出挿入コアは、上記複数のコイル保持部の内周側を進退するよう構成してあり、
    上記巻込み防止治具は、上記コイル保持部の配設数に対応する数の上記巻込み防止ガイドを有しており、該各巻込み防止ガイドは、上記各コイル保持部の外周面にそれぞれ対向するよう構成してあることを特徴とするインサータ装置。
  3. 請求項1又は2において、上記押出挿入コアは、上記コイル保持部に保持した上記巻線コイルを上記ステータコアにおける上記スロットへ押し出して挿入する際に、当該巻線コイルを上記巻込み防止ガイドの内周側を移動させるよう構成してあることを特徴とするインサータ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記巻込み防止治具は、上記インサータ装置に対して着脱又は移動可能であり、
    上記巻込み防止治具を上記インサータ装置に取り付ける際には、上記ステータコアにおける上記スロットには、他の上記巻線コイルが挿入配置してあると共に、該他の巻線コイルの一部は、上記ステータコアの軸方向端面から突出してコイルエンド部を形成しており、
    上記巻込み防止治具を上記インサータ装置に取り付けたときには、上記巻込み防止ガイドは、その先端部が、上記ステータコアの軸方向端面よりも下方であって、上記コイルエンド部の下端よりも上方に位置するよう構成してあることを特徴とするインサータ装置。
  5. 請求項3又は4において、上記巻込み防止治具は、上記複数のコイル保持部の外周側に配設するベース部を有しており、上記巻込み防止ガイドは、上記ベース部から当該インサータ装置の中心側に向けて放射状に配設してあると共に、当該インサータ装置の中心軸方向に向けて変形するよう構成してあることを特徴とするインサータ装置。
  6. 請求項3〜5のいずれか一項において、上記コイル保持部同士の間には、上記ステータコアにおける上記スロット同士の間に形成したティースの内周面に対向する挿入ガイド部が形成してあり、
    該挿入ガイド部と上記コイル保持部との間には、上記巻線コイルを構成する上記電線の直径の1本分以上2本分未満の大きさの挿入間隙が形成してあることを特徴とするインサータ装置。
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