JP2019022311A - モータ製造方法及びモータ - Google Patents

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Koji Tange
宏司 丹下
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信 河合
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    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/46Fastening of windings on the stator or rotor structure
    • H02K3/50Fastening of winding heads, equalising connectors, or connections thereto

Abstract

【課題】モータの組立ての自動化を促進する。【解決手段】モータの製造方法において、中心軸を中心として回転可能であるロータと、ロータと径方向に対向するステータと、ステータから上側に引き出される複数のコイル引出線71と、コイル支持部材50とを備えるモータを製造する。コイル支持部材50は、コイル引出線71を通す複数の引出線貫通部53aを含み、絶縁性の材料からなる。モータの製造方法は、コイル引出線71の先端部に、引出線貫通部53aの内面により案内されることが可能な第1ガイド部71cを形成する工程と、コイル引出線71を引出線貫通孔53aに通す工程と、を含む。【選択図】図4A

Description

本発明は、モータ製造方法及びモータに関する。
特許文献1には、制御基板に接続されるコイル引出線を支持するシール部材をモータケースの上面に配置するモータが開示される。特許文献1に記載のモータでは、シール部材は、コイル支持部材として、コイル引出線を通す貫通孔を有する。シール部材は、絶縁性の材料からなり、コイル引出線とモータの他の部分とを電気的に絶縁する。
特開2015−144507号公報
近年、モータの組立て工程において、コイル支持部材とコイル引出線との組立ての自動化が進められている。しかし、コイル引出線をコイル支持部材の貫通孔に通す際に、コイル引出線が貫通孔に対して位置がずれていた場合、コイル引出線が貫通孔に入らなかったり貫通孔内部でコイル線の先端部が引っかかるケースがあった。そのため、モータの組立てが困難であった。
本発明は、上記問題に鑑み、モータの組立てを容易にするモータの製造方法及びモータを提供する。
本願の例示的な一実施形態のモータ製造方法は、中心軸を中心として回転可能であるロータと、ロータと径方向に対向するステータと、ステータから上側に引き出される複数のコイル引出線と、コイル支持部材とを備えるモータを製造する方法である。コイル支持部材は、コイル引出線を通す引出線貫通部を含み、絶縁性の材料からなる。モータ製造方法は、コイル引出線の先端部に、引出線貫通部の内面により案内されることが可能な第1ガイド部を形成する工程と、コイル引出線を引出線貫通部に通す工程と、を含む。
本願の例示的な実施形態によれば、コイル引出線をコイル支持部材に通すことが容易になる。そのため、モータの組立てを容易にすることができる。
図1は、実施形態1におけるモータの断面図である。 図2は、実施形態1におけるモータの内部を一部省略して示す斜視図である。 図3は、実施形態1におけるコイル支持部材とコイル引出線とを示す模式図である。 図4Aは、実施形態1におけるコイル支持部材の一部を示す断面図である。 図4Bは、実施形態1におけるコイル引出線の側面図である。 図5は、実施形態1におけるモータの製造工程を示すフローチャートである。 図6は、実施形態1の変形例におけるコイル支持部材の一部とコイル引出線とを示す模式図である。 図7は、実施形態1の別の変形例におけるコイル支持部材の一部とコイル引出線とを示す模式図である。 図8は、実施形態1のさらに別の変形例におけるコイル支持部材の一部とコイル引出線とを示す模式図である。 図9は、実施形態2におけるコイル引出線の側面図である。 図10は、実施形態2におけるコイル支持部材の一部とコイル引出線とを示す模式図である。 図11は、実施形態2の変形例におけるコイル支持部材の一部とコイル引出線とを示す模式図である。 図12は、その他実施形態におけるコイル支持部材の一部を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
以下の説明においては、モータにおけるロータの回転の中心軸をCとする。中心軸Cが延びる方向を軸方向とする。また、軸方向に沿った一方を上側、他方を下側とする。ただし、本明細書における上下方向は、位置関係を特定するために用い、実際の方向や位置関係を限定しない。重力方向は必ずしも下方向ではない。また、本明細書では、モータの回転軸に直交する方向は「径方向」と呼ぶ。モータの回転軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」と呼ぶ。
以下の説明で用いる図面は、特徴部分を強調する目的で、便宜上特徴となる部分を拡大して示す場合がある。よって、各構成要素の寸法及び比率は実際のものと必ずしも同じではない。また、同様の目的で、特徴とならない部分を省略して図示する場合がある。
<1.実施形態1>
<1−1.モータ>
図1及び図2に示すように、モータ10は、ハウジング11、ベアリングホルダ13、ロータ20、ステータ30、コイル支持部材50、バスバー60、及びコイル線70を備える。
<ハウジング>
ハウジング11は、中心軸Cを中心とするほぼ有底円筒形状である。ハウジング11は、内部にロータ20、ステータ30、ベアリングホルダ13等を収容する。ベアリングホルダ13は、上側ベアリング15を支持する。なお、ハウジング11の形状は、有底円筒形状以外にも、直方体、又は直方体と円筒とを組み合わせた形状等であってもよく、特に限定されない。ハウジング11は、例えば、アルミニウムのダイカスト加工により形成されるが、切削加工、鍛造、樹脂を用いた塑性加工、又はその他の方法でも形成される。ハウジング11の材料は、アルミニウム以外にも、鉄等の他の金属材料であってもよく、特に限定されるものではない。
<ベアリングホルダ>
図2に示すように、ベアリングホルダ13は、ステータ30の上側に配置される。ベアリングホルダ13は、円盤形状であり、中心軸Cの周囲に開口部13aを有する。開口部13aは、シャフト21が貫通する孔である。ベアリングホルダ13はさらに、周方向に沿って複数の貫通部13bを有する。貫通部13bは、軸方向に貫通する孔である。貫通部13bには、後述するコイル支持部材50の円筒部53が挿入される。
図1に示すように、ベアリングホルダ13は、上側ベアリング15を支持する。上側ベアリング15はベアリングホルダ13に保持される。下側ベアリング16は、ハウジング11の底部に保持される。上側ベアリング15及び下側ベアリング16は、ロータ20を回転可能に支持する。
<ロータ>
図1に示すように、ロータ20は、シャフト21と、ロータコア23と、を含む。シャフト21は、中心軸Cを中心とする略円柱形状である。ロータコア23は、シャフト21に固定される。ロータコア23は、シャフト21の径方向外側を包囲する。ロータコア23は、シャフト21とともに回転する。
<ステータ>
図1に示すように、ステータ30は、ロータ20の径方向外側を包囲する。ステータ30は、ステータコア31と、コイル線70と、を含む。
ステータコア31は、図示は省略するが、周方向に複数配置されたコアバックとティース部とを有する。複数のコアバックは、全体として、中心軸Cと同心の筒状である。ティース部は、コアバックの内側面から径方向内側に向かって延びる。ティース部は、複数設けられ、周方向にスロットを形成する。
コイル線70は、インシュレータ(図示省略)を介して各ティース部に巻き付けられる。
本実施形態におけるモータ10においては、コイル線70は、U相、V相及びW相の組を2組有する2系統で構成される。なお、この系統数は変更可能である。すなわち、モータ10は1系統の構成とすることも可能であるし、3系統以上の構成とすることも可能である。
<コイル引出線>
コイル引出線71は、ステータ30に巻き付けられたコイル線70から引き出された導線である。コイル引出線71は、ステータ30の上方に配置されるコイル支持部材50の内部を軸方向に通され、バスバー60に接続される。なお、コイル引出線71は、コイル支持部材50の内部を軸方向に通され、回路基板(図示省略)に接続されてもよい。
コイル引出線71は、図4Bに示すように、軸方向に延びる第1部分71aと、第1部分に対して直交する方向に延びる第2部分71bとを含む。第1部分71a及び第2部分71bとはL字状屈折部を形成する。コイル引出線71はさらに、第1部分71aの先端に第1ガイド部71cを形成する。第1ガイド部71cは、軸方向に対して傾斜する面である。第1ガイド部71cは、コイル引出線71の先端部を斜めに切断することにより形成される。
コイル引出線71は、第1ガイド部71cの傾斜面により、後述するコイル支持部材50内を円滑に通過することができる。
<コイル支持部材>
図1及び図2に示すように、コイル支持部材50は、ステータ30の上部に配置される。コイル支持部材50は、絶縁材料で形成され、ステータ30とベアリングホルダ13とを電気的に絶縁する。図3に示すように、コイル支持部材50は、平板状基部51と、複数の円筒部53と、環状壁55と、支持部57とを備える。
平板状基部51は、中心軸Cを中心とする環状である。平板状基部51は、中心軸に直交する方向に平たい形状である。円筒部53は、平板状基部51の周方向に沿って設けられ、平板状基部51から上方へ突出する。図4Aに示すように、円筒部53は、内部に引出線貫通孔53aを有する。引出線貫通孔53aの上端部の断面は円形である。引出線貫通孔53aの上端部の直径は、コイル引出線71の線径より大きい、又は、一致する。引出線貫通孔53aの直径とコイル引出線71との線径が一致する場合、コイル引出線71はコイル支持部材50にしっかりと固定され、コイル引出線71の位置を安定させることができる。
平板状基部51は、また、引出線貫通孔53aに連通し下方に開口する引出線挿入孔51aを有する。引出線挿入孔51aは、図4Aに示すように、上端部の直径よりも下端部の直径が大きい。
コイル引出線71は、引出線挿入孔51aから挿入され、図4Aに示すように、引出線貫通孔53aを通って上方へ引き出される。
平板状基部51はさらに、軸方向において均一の厚みを有する。平板状基部51の肉厚を略一定とすることで、モータ10の薄型化を実現できる。特に、コイル支持部材50の下方には、ステータ30に巻かれたコイル線70や、コイル線70同士を接続する渡り線(図示省略)が配置される。このため、コイル支持部材の軸方向の厚みを薄くすることがモータの薄型化に直結する。また、コイル支持部材を樹脂成型する場合、ヒケの発生を抑制することができる。
環状壁55は、引出線貫通孔53aの外端よりも径方向内側に配置され、平板状基部51より下方に突出する。環状壁55は、径方向内側に位置するベアリングホルダ13に対向して配置される。
環状壁55は、コイル支持部材50の強度の観点から設けられる。一方、バスバー60やその他の部材の配置のため、引出線貫通孔53aはコイル支持部材50の径方向内側に配置する必要がある。したがって、環状壁55と引出線貫通孔53aとは近接して配置せざるを得ない。このため、環状壁55はコイル引出線71が干渉しやすい位置にある。しかし、コイル引出線71の先端部に第1ガイド部71cが形成されるため、コイル引出線71の先端部を引出線貫通孔53aに円滑に案内することができる。
支持部57は、平板状基部51の径方向外端から下方に突出する。支持部57は、ステータ30の周縁部上に配され、コイル支持部材50を支持する。
<バスバー>
バスバー60は、図1に示すように、ベアリングホルダ13の上方に配され、バスバーホルダ61により保持される。バスバー60は、導電性の部材である。バスバー60は、コイル線70と外部接続端子18とを接続し、電流を供給する。なお、コイル線70は、バスバー60に代えて、回路基板(図示省略)を介して、外部接続端子18と接続されてもよい。
本実施形態におけるモータ10は、コイル引出線71の先端部に、軸方向に対して傾斜する面である第1ガイド部71cを有する。このため、コイル引出線71の先端部は、円滑にコイル支持部材50の引出線挿入孔51aに挿入され、引出線貫通孔53aを通って挿入方向に案内される。よって、コイル引出線71の先端部がコイル支持部材50内で引っかかることが少なくなり、モータ10の組立てが容易になる。そのため、モータ10の自動組立てがより簡単になる。
また、コイル支持部材50は、引出線挿入孔51aを囲む内周面及び同内周面の下縁が軸方向に対して傾斜する面である第2ガイド部51bを有する。引出線挿入孔51aは、下端部の直径が上端部の直径より大きい。このため、コイル引出線71を円滑に挿入することができる。また、第2ガイド部51bをコイル支持部材50の下側に設けることで、円筒部53内に設ける場合と比較して円筒部53の直径方向及び軸方向の長さを短くすることができる。その結果、モータ10全体として薄型化することができる。
また、モータ10において、ベアリングホルダ13は、上側ベアリング15をベアリングホルダ13の上面よりも下方で保持する。また、ベアリングホルダ13は、コイル支持部材50上に配置されたとき、軸方向におけるコイル支持部材50の位置と上側ベアリング15の位置とは、少なくとも一部が重なる。さらに、ベアリングホルダ13は、軸方向に延びる複数の貫通部13bを有する。図2に示すように、コイル支持部材50の円筒部53は貫通部13bに挿入され、内部に配置される。このため、モータの薄型化を実現できる。
<1−2.モータの製造方法>
図5を参照しながら、上述したコイル支持部材50を含むモータ10の製造方法について説明する。ステータ30から延びるコイル引出線71を切断し、コイル引出線71の先端部に傾斜面である第1ガイド部71cを形成する(S101)。
次に、コイル支持部材50が供給され、コイル引出線71をコイル支持部材50の引出線挿入孔51aに挿入し、引出線貫通孔53aに通す(S102)。コイル引出線71の先端部がコイル支持部材50へ挿入されるとき、第1ガイド部71cは、図4Aに示す環状壁55の外側面55aに沿って引出線挿入孔51aへ案内される。コイル引出線71は、L字状屈曲部を形成する際や、第1ガイド部71cを形成する際の加工誤差等により、各引出線貫通孔53aに軸方向に対向した位置からずれた位置に第1ガイド部71cが位置している場合がある。しかし、第1ガイド部71cの傾斜面が、環状壁55の外側面55a、引出線挿入孔51aの内周面、及び引出線貫通孔53aの内周面に接触しても、コイル引出線71を挿入方向に円滑に案内する。従って、コイル引出線71がコイル支持部材50内で引っかかることが少なくなる。さらに、引出線挿入孔51aは傾斜する内周面を有するため、コイル引出線71の先端部は、円滑に挿入方向に案内される。
コイル引出線71の挿入が完了すると、コイル引出線71は、バスバー60に接続される(S103)。具体的には、コイル引出線71とバスバー60とを溶接する。又は、バスバー60に形成されたフック部(図示省略)を塑性変形させることにより、コイル引出線71はバスバー60に接続される。その後、コイル引出線71の先端部を切断することにより、第1ガイド部71cを切除する(S104)。このコイル引出線71の先端部の切断工程は、バスバー60への接続後に行われるため、新たな工程を追加することなく、不要となった第1ガイド部71cの切除ができる。なお、コイル引出線71の先端部の第1ガイド部71cを切除することにより、コイル引出線71の先端部が他の部材と干渉することを防止できる。また、バスバー60よりも大きく上方へ突出することがないため、モータ10を薄型化できる。
本実施形態におけるモータの製造方法においては、コイル支持部材50の設計自由度を損なうことなく、コイル引出線71を引出線貫通孔53aに通すことが容易になる。そのため、モータ10の組立てを容易にできる。また、モータ10の組み立ての自動化を容易にできる。
また、本実施形態におけるモータの製造方法においては、コイル支持部材50の円筒部53は、図2に示すように、ベアリングホルダ13の貫通部13bに挿入される。このとき、図1に示すように、軸方向におけるコイル支持部材50の位置と上側ベアリング15の位置とは、少なくとも一部が重なる。このため、モータ10の軸方向における薄型化を実現することができる。
なお、上記モータの製造方法においては、コイル引出線71がバスバー60に接続された後、コイル引出線71の先端部を切除する工程(S104)を実行しなくてもよい。すなわち、コイル引出線71の第1ガイド部71cは残した状態で、モータ10を製造してもよい。
<1−3.変形例>
上記実施形態1においては、例えば、以下の変形例を適用可能である。
コイル引出線71の第1ガイド部71cは、軸方向に対して複数の傾斜面を備える円錐状であってもよい。また、第1ガイド部71cは、曲面により形成してもよい。すなわち、第1ガイド部71cは、コイル支持部材50へのコイル引出線71の挿入時に、環状壁55の外側面55a、引出線挿入孔51aの内周面、及び引出線貫通孔53aの内周面に接触した際に、円滑に挿入方向に案内可能な面であればよい。
図6に示すコイル支持部材501では、引出線挿入孔511aには第2ガイド部は形成されない。この例であっても、コイル引出線71は、第1ガイド部71cの傾斜面により、引出線貫通孔53a内を円滑に通すことができる。
図7に示すコイル支持部材502では、円筒部532は、引出線貫通孔532aを囲む内周面が軸方向に対し傾斜する。引出線貫通孔532aは、下端部の直径が上端部の直径よりも大きい。このため、コイル引出線71は、引出線貫通孔532aに通されるときも、円筒部532内の傾斜面に円滑に案内される。
図8に示すコイル支持部材503では、環状壁551は、下端部の外側面に、第3ガイド部551bを有する。第3ガイド部551bは、軸方向に対して傾斜する面であり、コイル引出線71の第1ガイド部71cに対向する傾斜面である。このため、コイル引出線71は、挿入開始直後に環状壁551に接触しても、第3ガイド部551bにより円滑に挿入方向に案内される。
図8に示すコイル支持部材503は、図4Aに示す第2ガイド部51bをさらに備えていてもよい。また、コイル支持部材503は、図7に示す引出線貫通孔532aを備えてもよい。
環状壁55は、図4Aに示された位置よりも径方向内側に形成されていてもよい。このとき、環状壁55と引出線挿入孔51aの下端部との間には段部が形成され、コイル引出線71の先端部が引っかかるおそれがある。よって、この場合、環状壁55から引出線挿入孔51aの下端部にかけて軸方向に対し傾斜する傾斜面を形成してもよい。これにより、コイル引出線71の先端部は引出線貫通孔53a内へ案内されやすくなる。
<2.実施形態2>
以下、実施形態1と同様の構成又は機能を有する構成要素については、同じ符号を付し、その説明は省略する。実施形態2においては、図9及び図10に示すように、コイル引出線271は、傾斜面を形成せず、先端部が矩形である。一方、コイル支持部材50は、図4Aに示すコイル支持部材50と同じである。すなわち、本実施形態におけるモータ10においては、コイル支持部材50は、引出線挿入孔51aを囲む内周面及び同内周面の下縁に軸方向に対して傾斜する面である第2ガイド部51bを有し、引出線挿入孔51aは、上端部の直径よりも下端部の直径が大きい。
図10に示すように、コイル引出線271の先端部は、傾斜面がなくても、第2ガイド部51bの傾斜面に接触しながら引出線挿入孔51aに円滑に挿入され、引出線貫通孔53aに通すことができる。
本実施形態におけるモータ製造方法は、第2ガイド部51bを有するコイル支持部材50を供給する工程と、コイル引出線271を引出線挿入孔51aから引出線貫通孔53aに通す工程とを含む。このため、コイル引出線271の先端部は、第2ガイド部51bにより引出線挿入孔51aに円滑に挿入される。また、第2ガイド部51bをコイル支持部材50の下側に設けることで、円筒部53内に設ける場合と比較して円筒部53の直径方向及び軸方向の長さを短くすることができる。その結果、モータ10の全体を薄型化できる。
上記実施形態2においては、例えば、以下の変形例を適用可能である。
図11に示すコイル支持部材503は、図8に示すものと同じである。コイル引出線271の先端部は、挿入開始直後に環状壁551に接触しても、第3ガイド部551bの傾斜面により円滑に挿入方向に案内される。
なお、コイル支持部材503は、図10に示す第2ガイド部51bをさらに備えてもよい。コイル支持部材503はさらに、図7に示す引出線貫通孔532aを備えてもよい。
<3.その他実施形態>
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明を行った。本発明の範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
図12に示すコイル支持部材504は、図1の円筒部53に代えて突出部534を備える。突出部534は、外壁部534bと、引出線貫通溝534aとを有する。外壁部534bは、平板状基部514から上方に延び、軸方向に直交する断面がU字状である。引出線貫通溝534aは、軸方向に延び、外壁部534bに囲まれる。平板状基部514は、引出線貫通溝534aの下端部と連通する引出線挿入溝514aを有する。平板状基部514は、引出線挿入溝514aを囲む内面及び同内面の下縁に、軸方向に対して傾斜する面である第2ガイド部514bを有する。引出線挿入溝514aは、下端部の溝幅が上端部の溝幅よりも大きい。コイル引出線71は、引出線挿入溝の514aの下端部から挿入され、引出線貫通溝534aに通される。コイル支持部材504は、突出部534が径方向に開口するため、コイル引出線71を引出線貫通溝534aに通しやすくなる。また、引出線挿入溝の514aも径方向に開口するため、コイル引出線71を引出線挿入溝514aに挿入しやすくなる。
コイル支持部材504は、実施の形態1及び2と同様に、平板状基部514の径方向内側に、平板状基部より下方に突出する環状壁を形成してもよい。
コイル支持部材504の外壁部534bの内面は、軸方向に対し傾斜する面を有し、引出線貫通溝534aは、下端部の溝幅を上端部の溝幅よりも大きく形成してもよい。これにより、コイル引出線71は、引出線貫通溝534aに通されるときも、突出部534内の傾斜面に円滑に案内される。
コイル支持部材504の外壁部534bのU字部の開口は、コイル引出線71が突出部534から外れない程度に狭く形成されていてもよい。
10…モータ、11…ハウジング、13…ベアリングホルダ、13a…開口部、13b…貫通部、15…上側ベアリング、16…下側ベアリング、18…外部接続端子、20…ロータ、21…シャフト、23…ロータコア、30…ステータ、31…ステータコア、50,501,502,503,504…コイル支持部材、51,514…平板状基部、51a,511a…引出線挿入孔、51b,514b…第2ガイド部、53,532…円筒部、53a,532a…引出線貫通孔、55,551…環状壁、55a…外側面,551b…第3ガイド部、57…支持部、60…バスバー、61…バスバーホルダ、70…コイル線、71,271…コイル引出線、71a…第1部分、71b…第2部分、71c…第1ガイド部、514a…引出線挿入溝、534…突出部、534a…引出線貫通溝、534b…外壁部

Claims (20)

  1. 中心軸を中心として回転可能であるロータと、
    前記ロータと径方向に対向するステータと、
    前記ステータから上側に引き出される複数のコイル引出線と、
    前記コイル引出線を通す引出線貫通部を含み、絶縁性の材料からなるコイル支持部材と、
    を備えるモータの製造方法であって、
    前記コイル引出線の先端部に、前記引出線貫通部の内面により案内されることが可能な第1ガイド部を形成する工程と、
    前記コイル引出線を前記引出線貫通部に通す工程と、
    を含む、モータの製造方法。
  2. 前記第1ガイド部を形成する工程は、前記コイル引出線の前記先端部を切断し、軸方向に対して傾斜する面を形成する工程を含む、
    請求項1に記載のモータの製造方法。
  3. 前記コイル引出線を前記引出線貫通部に通す工程の後に、前記コイル引出線を他の部材に電気的に接続し、前記第1ガイド部を前記コイル引出線から切除する工程を含む、
    請求項1又は2に記載のモータの製造方法。
  4. ベアリングを保持するベアリングホルダを前記ステータの上側に配置する工程を含み、
    軸方向における前記コイル支持部材の位置と前記ベアリングの位置とは、少なくとも一部が重なる、
    請求項1から3のいずれかに記載のモータの製造方法。
  5. 前記コイル支持部材は、上方に延びる複数の円筒部又は突出部を備え、
    前記ベアリングホルダは、前記軸方向に延びる複数の貫通部を有し、
    前記円筒部又は前記突出部は、前記複数の貫通部の内部に配置される、
    請求項4に記載のモータの製造方法。
  6. 前記引出線貫通部は、上方に延びる複数の円筒部であり、
    前記引出線貫通部は、各円筒部の内周面に囲まれる引出線貫通孔を有する、
    請求項1から5のいずれかに記載のモータの製造方法。
  7. 前記引出線貫通部は、上方に延びる複数の突出部であり、
    各突出部は、軸方向に直交する方向の断面がU字状である外壁部を有し、
    前記引出線貫通部は、前記軸方向に延び前記外壁部に囲まれる引出線貫通溝を有する、
    請求項1から5のいずれかに記載のモータの製造方法。
  8. 前記コイル支持部材は、
    前記中心軸を中心とする環状であって、前記引出線貫通孔の下端部と連通する引出線挿入孔を含む平板状基部と、
    前記平板状基部の径方向内側に配置され、前記平板状基部より下方に突出する環状壁と、
    を含み、
    前記平板状基部は、前記引出線挿入孔を囲む内周面及び前記内周面の下縁に、軸方向に対して傾斜する面である第2ガイド部を有し、
    前記引出線挿入孔は、下端部の直径が上端部の直径よりも大きく、
    前記コイル引出線を前記引出線挿入孔の下端部から挿入する工程を含む、
    請求項6に記載のモータの製造方法。
  9. 前記コイル支持部材は、
    前記中心軸を中心とする環状であって、前記引出線貫通溝の下端部と連通する引出線挿入溝を含む平板状基部と、
    前記平板状基部の径方向内側に配置され、前記平板状基部より下方に突出する環状壁と、
    を含み、
    前記平板状基部は、前記引出線挿入溝を囲む内面及び前記内面の下縁に、前記軸方向に対して傾斜する面である第2ガイド部を有し、
    前記引出線挿入溝は、下端部の溝幅が上端部の溝幅よりも大きく、
    前記コイル引出線を前記引出線挿入溝の下端部から挿入する工程を含む、
    請求項7に記載のモータの製造方法。
  10. 前記環状壁は、前記引出線挿入孔又は前記引出線挿入溝の径方向内側に近接して設けられた、
    請求項8又は9に記載のモータの製造方法。
  11. 前記平板状基部は、前記軸方向において均一の厚みを有する、
    請求項8から10のいずれかに記載のモータの製造方法。
  12. 前記コイル引出線は、前記軸方向に延び前記先端部を含む第1部分と、前記第1部分に対して直交する方向に延びる第2部分とを含むL字状屈折部を含み、
    前記第2部分は、前記コイル支持部材の平板状基部の下方に配される、
    請求項8から11のいずれかに記載のモータの製造方法。
  13. 前記引出線貫通孔の上端部の直径、又は前記引出線貫通溝の上端部の溝幅は、前記コイル引出線の線径よりも大きい又は前記コイル引出線の線径と一致する、
    請求項6又は7に記載のモータの製造方法。
  14. 前記複数の円筒部は、前記内周面に、軸方向に対し傾斜する面を有し、
    前記引出線貫通孔は、下端部の直径が上端部の直径よりも大きい、
    請求項6に記載のモータの製造方法。
  15. 前記複数の突出部は、前記外壁部の内面に、前記軸方向に対し傾斜する面を有し、
    前記引出線貫通溝は、下端部の溝幅が上端部の溝幅よりも大きい、
    請求項7に記載のモータの製造方法。
  16. ベアリングを保持するベアリングホルダを前記ステータの上側に配置する工程を含み、
    前記ベアリングホルダは、前記環状壁と径方向に対向する部分を有する、
    請求項8又は9に記載のモータの製造方法。
  17. 前記環状壁は、下端部に、前記軸方向に対して傾斜する面である第3ガイド部を有する、
    請求項8又は9に記載のモータの製造方法。
  18. 請求項1から17のいずれかに記載の製造方法で製造されたモータ。
  19. 中心軸を中心として回転可能であるシャフトを含むロータと、
    前記ロータと径方向に対向するステータと、
    前記ステータから上側に引き出される複数のコイル引出線と、
    前記コイル引出線を通す引出線貫通部を含み、絶縁性の材料からなるコイル支持部材と、
    を備え、
    前記コイル引出線の先端部は、軸方向に対して傾斜する面である第1ガイド部を有する、
    モータ。
  20. ベアリングと、
    上面を有し、前記ベアリングを前記上面よりも下方で保持するベアリングホルダと、
    前記ベアリングホルダの上方に設けられたバスバーホルダ又は回路基板と、
    を備え、
    前記軸方向における前記コイル支持部材の位置と前記ベアリングの位置とは、少なくとも一部が重なる、
    請求項19に記載のモータ。
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