JP6004641B2 - モータ - Google Patents

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Description

本発明は、駆動用コイルに電流を供給するための基板およびリード線を備えるモータに関する。
従来、ステッピングモータ本体と、ステッピングモータ本体の動力を減速して伝達する歯車減速機構と、ステッピングモータ本体と歯車減速機構とが収容されるモータケースとを備えるモータが知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のモータでは、ステッピングモータ本体を構成するステータは、駆動用コイルと、駆動用コイルの端部が接続される端子部とを備えている。端子部には、基板が固定され、基板には、駆動用コイルに電流を供給するためのリード線が接続されている。基板は、モータの軸方向と略平行に配置されている。リード線は、モータの径方向の外側から基板に直交するように基板に半田付けされて固定されており、モータの径方向の外側に引き出されている。
また、特許文献1に記載のモータでは、端子部を配置するための切欠き部がモータケースに形成されている。この切欠き部には、端子部および基板が配置されている。モータケースには、端子部および基板を覆うとともに切欠き部を塞ぐように、カバーが取り付けられている。
実開平3−14970号公報
上述のように、特許文献1に記載のモータでは、リード線は、モータの径方向の外側から基板に直交するように基板に半田付けされて固定されており、モータの径方向の外側に引き出されている。そのため、このモータでは、リード線が引っ張られると、リード線が引っ張られたときの引張り力が、リード線と基板との接続部分(すなわち、半田付け部分)に直接、作用して、基板からリード線が外れる可能性が高くなる。
そこで、本発明の課題は、端子部に固定された基板に接続されるリード線が引っ張られたときの、基板からのリード線の外れを抑制することが可能なモータを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のモータは、回転軸と回転軸に固定される駆動用磁石とを有するロータと、駆動用コイルと駆動用コイルの端部が接続される端子部とを有するステータと、回転軸の軸方向における一端が開口するとともに端子部を配置するための切欠き部が形成されロータおよびステータが収容されるケース体と、軸方向におけるケース体の一端を塞ぐように軸方向におけるケース体の一端に固定される端板と、端子部に固定される基板と、基板に接続されるリード線と、端子部および基板を覆うようにケース体に取り付けられるカバー部材とを備え、軸方向におけるカバー部材の一端側には、リード線を回転軸の径方向の外側へ引き出すためのカバー側切欠き部と、径方向の内側に向かって突出する突出部とが形成され、カバー側切欠き部は、軸方向におけるカバー部材の一端から他端側に向かって切り欠かれるように形成され、突出部は、軸方向におけるカバー側切欠き部の他端から径方向の内側に向かって突出するように形成され、軸方向における基板の一端面は、軸方向において、突出部に当接可能となっており、端板には、リード線を径方向の外側へ案内するための案内部が径方向の外側へ突出するように形成され、リード線は、リード線の、基板への接続部から軸方向の一端側へ伸びる第1部分と、軸方向における第1部分の一端に繋がるとともに案内部に沿ってカバー側切欠き部から径方向の外側へ伸びる第2部分とを備えることを特徴とする。
本発明のモータでは、軸方向におけるカバー部材の一端側に、リード線を回転軸の径方向の外側へ引き出すためのカバー側切欠き部が形成され、軸方向におけるケース体の一端に固定される端板に、リード線を径方向の外側へ案内するための案内部が径方向の外側へ突出するように形成されている。また、本発明では、基板に接続されるリード線は、リード線の、基板への接続部から軸方向の一端側へ伸びる第1部分と、軸方向における第1部分の一端に繋がるとともに案内部に沿ってカバー側切欠き部から径方向の外側へ伸びる第2部分とを備えている。そのため、本発明では、リード線が引っ張られると、リード線はカバー部材や端板に接触する。したがって、本発明では、リード線が引っ張られたときの引張り力が、リード線と基板との接続部分に直接、作用しにくくなる。その結果、本発明では、リード線が引っ張られたときの、基板からのリード線の外れを抑制することが可能になる。
また、本発明では、軸方向におけるカバー部材の一端側に、径方向の内側に向かって突出する突出部が形成され、軸方向における基板の一端面は、軸方向において、突出部に当接可能となっているため、リード線が引っ張られたときの引張り力を、突出部で受けることが可能になり、その結果、リード線が引っ張られたときの、基板からのリード線の外れを効果的に抑制することが可能になる。
また、本発明では、カバー側切欠き部は、軸方向におけるカバー部材の一端から他端側に向かって切り欠かれるように形成され、突出部は、軸方向におけるカバー側切欠き部の他端から径方向の内側に向かって突出するように形成されているため、リード線が引っ張られたときの引張り力を、径方向における突出部の内側端で受けることが可能になる。また、カバー側切欠き部から径方向の外側へ引き出されるリード線を、突出部を利用して、径方向の外側へ適切に案内することが可能になる。
本発明において、カバー部材は、たとえば、ケース体に係合する第1係合部と、端板に係合する第2係合部とを備えている。この場合には、第1係合部と第2係合部とによって、ケース体および端板へカバー部材を確実に取り付けることが可能になる。また、この場合には、ケース体と第1係合部の係合状態を解除するとともに、端板と第2係合部との係合状態を解除することで、ケース体からカバー部材を容易に取り外すことが可能になる。
本発明において、モータは、複数の歯車によって構成され回転軸に連結される歯車列と、歯車を回転可能に支持する支持軸が固定されるまたは歯車とともに回転する支持軸が回転可能に支持される支持板とを備え、支持板には、基板を保持する基板保持部が径方向の外側に向かって伸びるように形成されていることが好ましい。このように構成すると、支持板を用いて基板を保持することができる。したがって、基板を保持するための部材を別途設ける場合と比較して、モータの構成を簡素化することが可能になる。また、このように構成すると、たとえば、端子部に基板を半田付けして固定する際に、基板保持部で基板を保持して、基板の位置決めを行うことが可能になる。したがって、基板保持部を利用して、端子部からの基板の浮きを防止することが可能になり、その結果、端子部への基板の半田付け作業がやりやすくなる。
本発明において、端子部は、基板が半田付けされて固定されるとともに径方向と軸方向とに略直交する方向に一列に配置される複数の端子ピンを備え、基板は、複数の端子ピンと、基板保持部とによって保持されていることが好ましい。このように構成すると、基板の固定強度を高めることが可能になる。
本発明において、モータは、複数の歯車によって構成され回転軸に連結される歯車列と、歯車を回転可能に支持する支持軸が固定されるまたは歯車とともに回転する支持軸が回転可能に支持される支持板とを備え、歯車列は、軸方向における支持板の一端側に配置され、支持板は、軸方向におけるステータの一端側に配置され、切欠き部は、軸方向におけるケース体の一端から他端側に向かって切り欠かれるように形成され、支持板には、切欠き部の一部を塞ぐ遮断壁部が軸方向の一端側に向かって立ち上るように形成され、リード線は、遮断壁部に沿って、軸方向の一端側へ引き回されていることが好ましい。このように構成すると、遮断壁部を用いて、軸方向の一端側へリード線を適切に引き回すことが可能になる。また、このように構成すると、軸方向の一端側へ引き回されるリード線と複数の歯車との干渉を遮断壁部によって防止することが可能になる。
以上のように、本発明のモータでは、端子部に固定された基板に接続されるリード線が引っ張られたときの、基板からのリード線の外れを抑制することが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるモータの平面図である。 図1に示すモータの内部構造を説明するための縦断面図である。 図1のモータを側面から説明するための部分断面図である。 図1に示すモータからカバー部材を取り外した状態の側面図である。 (A)は、図1に示すケース体の平面図であり、(B)は、(A)のE−E方向からケース体を示す図である。 図1に示すモータからロータ、駆動用コイル、歯車列、端板およびカバー部材等を取り外した状態を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。 (A)は、図2に示す支持板の平面図であり、(B)は、図2に示す支持板の側面図である。 図3に示すカバー部材を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は底面図、(D)は(B)のF−F断面の断面図である。 図3のG部の拡大図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(モータの概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるモータ1の平面図である。図2は、図1に示すモータ1の内部構造を説明するための縦断面図である。図3は、図1のモータ1を側面から説明するための部分断面図である。図4は、図1に示すモータ1からカバー部材20を取り外した状態の側面図である。図5(A)は、図1に示すケース体4の平面図であり、図5(B)は、図5(A)のE−E方向からケース体4を示す図である。
本形態のモータ1は、減速機付きのステッピングモータであり、図2に示すように、モータ本体部2と、モータ本体部2の動力を減速して伝達する減速歯車部3と、モータ本体部2および減速歯車部3が収容されるケース体4とを備えている。モータ本体部2は、回転軸6と回転軸6に固定される駆動用磁石7とを有するロータ8と、駆動用磁石7の外周面に対向配置される極歯9と極歯9の外周側に配置される駆動用コイル10とを有するステータ11とを備えている。減速歯車部3は、複数の歯車によって構成され回転軸6に連結される歯車列13と、歯車列13を構成する各歯車を回転可能に支持する支持軸14が固定される支持板(中地板)15とを備えている。
なお、以下の説明では、回転軸6の軸方向(図2〜図4の上下方向、Z方向)を「上下方向」とする。また、上下方向のうち、モータ1の出力側(図2〜図4の上側)を「上」側、モータ1の反出力側(図2〜図4の下側)を「下」側とする。また、回転軸6の径方向を「径方向」とし、回転軸6の周方向を「周方向」とする。本形態では、上側は、軸方向における一端側であり、下側は、軸方向における他端側である。
ケース体4は、図5に示すように、底部4aと筒部4bとを有する略有底円筒状に形成されており、ケース体4の上端が開口し、ケース体4の下端に底部4aが配置されている。筒部4bには、ステータ11を構成する後述の端子部28を配置するための切欠き部4cが形成されている。切欠き部4cは、筒部4bの上端から下側に向かって切り欠かれるように形成されている。本形態の切欠き部4cは、上下方向において、底部4aの近傍まで形成されている。また、切欠き部4cは、径方向から見たときの形状が上下方向に長い略長方形状となるように形成されている。なお、底部4aには、後述の固定軸22の下端側が挿通されてカシメ固定される貫通孔が形成されている(図5では、図示省略)。また、底部4aには、複数の極歯9のうちのいくつかの極歯9が上側へ立ち上るように形成されている(図5では、図示省略)。
また、モータ1は、ケース体4の上端を塞ぐようにケース体4の上端に固定される端板17と、後述の端子部28に固定される基板18と、基板18に接続される複数のリード線19と、後述の端子部28および基板18を覆うようにケース体4に取り付けられるカバー部材20とを備えている。
径方向における回転軸6の中心には、上下方向に貫通する貫通孔6aが形成されており、貫通孔6aには、固定軸22が挿通されている。固定軸22の下端は、ケース体4の底部4aに支持されている。具体的には、底部4aに形成される貫通孔に固定軸22の下端側が挿通されてカシメ固定されている。また、固定軸22の上端は、端板17に支持されている。回転軸6は、固定軸22に回転可能に支持されている。回転軸6の下端(具体的には、後述の磁石取付部6bの下端)には、板バネ23が当接しており、板バネ23の付勢力で回転軸6は、上側へ付勢されている。
回転軸6の下端側には、駆動用磁石7が取り付けられる磁石取付部6bが形成されている。磁石取付部6bの外周面には、略円筒状に形成される駆動用磁石7が固定されている。駆動用磁石7の外周面は、上下方向において、異なる2つの磁極が形成されるように着磁されている。また、回転軸6の上側部分は、ステータ11から突出している。回転軸6の上端側には、歯車6cが形成されている。
ステータ11は、駆動用磁石7の外周側に配置される2個の駆動用コイル10を備えている。2個の駆動用コイル10は、上下方向で重なるように配置されている。駆動用コイル10は、絶縁性の樹脂によって鍔付きの円筒状に形成されるボビン24、25を介して極歯9の外周面に巻回されている。ボビン24、25には、径方向の外側に向かって突出する突出部24a、25aが形成されている。突出部24aと突出部25aとは、上下方向で当接するように形成されており、突出部24aと突出部25aとによって、端子台26が構成されている。端子台26は、上下方向におけるステータ11の略中心位置に配置されている。上下方向と径方向とに直交する一方向(図1等のX方向、以下、この方向を「X方向」とする)における端子台26の幅は、X方向における切欠き部4cの幅と略等しくなっており、端子台26は、切欠き部4cを通過して、ケース体4の外周面よりも径方向の外側へ突出している。
端子台26には、6本の端子ピン27が固定されている。図2に示すように、端子ピン27は、端子台26からモータ1の外周側に突出している。また、6本の端子ピン27は、X方向に一列に配置されている。本形態では、1個の駆動用コイル10は、2本の導線によって構成されており、6本の端子ピン27のうちの3本の端子ピン27には、2個の駆動用コイル10のうちの一方の駆動用コイル10を構成する2本の導線の端部が電気的に接続されて固定されている。具体的には、2本の導線のうちの一方の導線の巻き始め側の端部が1個の端子ピン27に電気的に接続されて固定され、2本の導線のうちの一方の導線の巻き終わり側の端部と他方の導線の巻き始め側の端部とが他の1個の端子ピン27に電気的に接続されて固定され、他方の導線の巻き終わり側の端部が残りの1個の端子ピン27に電気的に接続されて固定されている。また、6本の端子ピン27のうちの残りの3本の端子ピン27には、2個の駆動用コイル10のうちの他方の駆動用コイル10を構成する2本の導線の端部が、一方の駆動用コイル10を構成する2本の導線の端部と同様に、電気的に接続されて固定されている。本形態では、端子台26と6本の端子ピン27とによって、駆動用コイル10の端部が接続される端子部28が構成されている。
支持板15は、ステータ11の上端面に当接するように配置されている。支持軸14は、支持板15から上側へ突出するように、支持板15に固定されている。すなわち、支持軸14に回転可能に支持される複数の歯車によって構成される歯車列13は、支持板15の上側に配置されている。歯車列13を構成する入力歯車は、回転軸6に形成される歯車6cと噛み合っており、歯車列13を構成する出力歯車は、モータ1の出力軸29に形成される歯車29aに噛み合っている。また、歯車列13は、入力歯車と出力歯車との間に配置される複数の中間歯車を備えている。本形態では、歯車列13を構成する各歯車は、樹脂によって形成されている。具体的には、歯車列13を構成する各歯車は、ポリアセタール(POM)によって形成されている。支持板15の詳細な構成については、後述する。
端板17は、平板状に形成されている。端板17には、出力軸29を回転可能に支持する軸受部17aと、固定軸22を支持する軸支持部17bとが形成されている。また、端板17には、モータ1を各種の機器に取り付けるための2個の取付用突部17cがケース体4の外周側へ突出するように形成されている。さらに、端板17には、後述のように、リード線19を径方向の外側へ案内するための案内部17dが形成されている。
本形態の端板17は、鋼板等の金属板で形成されるとともに、プレスによる抜き加工で形成されており、端板17の一方の面は、バリが生じているカエリ側の面となり、端板17の他方の面は、ダレ側の面となっている。端板17は、リード線19を傷つけないように、カエリ側の面を上にしてケース体4の上端に固定されている。なお、端板17に、バリ取り用の研磨加工等が施される場合には、端板17は、カエリ側の面を下にしてケース体4の上端に固定されても良い。
案内部17dは、径方向の外側へ突出する略矩形状に形成されている。X方向における案内部17dの幅は、X方向における切欠き部4cの幅と略等しくなっており、案内部17dは、切欠き部4cの上端部分を通過して、ケース体4の外周面よりも径方向の外側へ突出している。案内部17dには、上下方向で端板17を貫通する2個の貫通孔17eが形成されている。2個の貫通孔17eは、X方向に所定の間隔をあけた状態で形成されている。上下方向から見たときの貫通孔17eの形状は、長方形状となっている。
周方向における案内部17dの根元の両側には、周方向に向かって窪む凹部17fが形成されている。凹部17fには、図1に示すように、ケース体4の切欠き部4cの縁が嵌まっている。凹部17fに切欠き部4cの縁が嵌まることで、ケース体4に対する端板17の回転が防止されている。
基板18は、ガラスエポキシ基板等の剛性基板であり、長方形の平板状に形成されている。この基板18は、上下方向と略平行になるように配置されている。具体的には、基板18は、上下方向(Z方向)とX方向とから形成されるZX平面と略平行になるように配置されている。基板18には、径方向の内側から6本の端子ピン27が挿通されており、基板18は、6本の端子ピン27に半田付けされて固定されている。なお、基板18は、支持板15に形成される後述の基板保持部15bにも保持されている。
リード線19は、基板18の上端側に半田付けされて固定されている。リード線19の一端部は、基板18に形成される貫通孔に径方向の内側から挿通されており、リード線19は、径方向における基板18の内側から引き出されている。本形態では、5本のリード線19が基板18に固定されている。
カバー部材20は、上述のように、ケース体4の筒部4bの外周面よりも径方向の外側へ突出する基板18および端子部28を覆うようにケース体4に取り付けられている。また、カバー部材20は、ケース体4の切欠き部4cを覆うように、ケース体4に取り付けられている。カバー部材20の詳細な構成については、後述する。
(支持板の構成)
図6は、図1に示すモータ1からロータ8、駆動用コイル10、歯車列13、端板17およびカバー部材20等を取り外した状態を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。図7(A)は、図2に示す支持板15の平面図であり、図7(B)は、図2に示す支持板15の側面図である。
支持板15は、樹脂によって形成されている。具体的には、支持板15は、歯車列13を構成する各歯車と同じ材質で形成されている。すなわち、支持板15は、ポリアセタール(POM)によって形成されている。この支持板15は、支持軸14が固定される軸固定部15aと、基板18を保持する基板保持部15bと、ケース体4の切欠き部4cの上端側を塞ぐ遮断壁部15cと、端板17を支持する2個の支持突起15dとを備えている。
軸固定部15aは、上下方向に略直交する略円形の平板状に形成されている。軸固定部15aの中心には、回転軸6が挿通される軸挿通孔15eが形成されている。また、軸固定部15aには、支持軸14が固定される4個の固定孔15sと、出力軸29を支持する支持孔15tとが形成されている。軸固定部15aは、ステータ11の上端面に当接している。
基板保持部15bは、軸固定部15aから径方向の外側に向かって伸びるブロック状に形成されている。X方向における基板保持部15bの幅は、X方向における切欠き部4cの幅と略等しくなっており、基板保持部15bは、切欠き部4cを通過して、ケース体4の外周面よりも径方向の外側へ突出している。X方向における基板保持部15bの両端には、X方向の両側から基板18を保持するための腕部15fが形成されている。2本の腕部15fの間には、径方向における基板18の内側の面(内側面)18aが当接する当接部15gが形成されている。
2本の腕部15fは、互いに略平行に形成されるとともに、モータ1の外周側へ伸びるように形成されている。腕部15fの先端側には、基板18を保持するための保持溝15hおよび保持突起15jが形成されている。保持溝15hは、X方向における腕部15fの内側面からX方向の外側へ窪むように形成されており、X方向における基板18の端部が保持溝15hに嵌まっている。保持突起15jは、腕部15fの先端部分を構成しており、保持溝15hに繋がるように形成されている。また、保持突起15jは、径方向の内側に向かうにしたがって、X方向の内側へ広がるように形成されている。保持突起15jの径方向内側端面15k(図7(A)参照)は、径方向における基板18の外側の面(外側面)18bに当接している。X方向における径方向内側端面15kの内側端15mは、図7(A)に示すように、X方向において、腕部15fの、保持溝15hおよび保持突起15jが形成されていない部分15nよりも内側に配置されている。
当接部15gは、径方向の外側へ突出する略直方体のブロック状に形成されている。基板18の内側面18aは、当接部15gの先端面15pに当接している。すなわち、基板18は、径方向において、保持突起15jの径方向内側端面15kと、当接部15gの先端面15pとの間に挟まれている。
遮断壁部15cは、軸固定部15aの外周端から上側に向かって立ち上るように形成されている。具体的には、遮断壁部15cは、歯車列13を構成する複数の歯車の上端よりも遮断壁部15cの上端が上側に配置されるように軸固定部15aから上側に向かって立ち上がっている。上下方向から見たときの遮断壁部15cの形状は、略円弧状となっている。具体的には、上下方向から見たときの遮断壁部15cの形状は、ケース体4の筒部4bの曲率中心と遮断壁部15cの曲率中心とが略一致し、かつ、筒部4bの曲率半径と遮断壁部15cの曲率半径とが略等しくなる略円弧状となっている。また、周方向における遮断壁部15cの幅は、周方向における切欠き部4cの幅と略等しくなっている。本形態では、遮断壁部15cの上端は、端板17の下面に当接しており、遮断壁部15cは、切欠き部4cの、軸固定部15aよりも上側部分の全体を塞いでいる。
2個の支持突起15dは、軸固定部15aの外周端から上側に向かって立ち上るように形成されている。また、2個の支持突起15dは、周方向において、180°ピッチで形成されている。支持突起15dの上面は、端板17の下面に当接している。また、支持突起15dの上面には、周方向における端板17の位置決めを行うための突起15qが上側へ突出するように形成されている。この突起15qは、端板17に形成される貫通孔(図示省略)に挿通されている。
(カバー部材の構成)
図8は、図3に示すカバー部材20を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は底面図、(D)は(B)のF−F断面の断面図である。図9は、図3のG部の拡大図である。
カバー部材20は、全体として、径方向の内側および上側が開口する略直方体の箱状に形成されており、径方向に直交する平板状のベース部20aと、X方向におけるベース部20aの両端に繋がるとともにX方向に略直交する平板状の2個の側面部20bと、ベース部20aの下端および2個の側面部20bの下端に繋がるとともに上下方向に略直交する平板状の下面部20cとを備えている。ベース部20aは、径方向におけるカバー部材20の外側面を構成し、2個の側面部20bは、X方向におけるカバー部材20の両側面を構成し、下面部20cは、カバー部材20の下端面を構成している。
ベース部20aの上端側には、カバー部材20に覆われる基板18に接続されたリード線19を径方向の外側へ引き出すためのカバー側切欠き部としての切欠き部20dが形成されている。また、ベース部20aの上端側には、径方向の内側に向かって突出する突出部20eと、端板17の案内部17dに形成される貫通孔17eに係合する第2係合部としての2個の係合部20fとが形成されている。
切欠き部20dは、ベース部20aの上端から下側に向かって切り欠かれるように形成されている。また、切欠き部20dは、X方向におけるベース部20aの中心位置に形成されている。径方向から見たときの切欠き部20dの形状は、略長方形状となっている。上下方向における切欠き部20dの幅は、リード線19の外径よりも大きくなっている。また、X方向における切欠き部20dの幅は、X方向に並んで配置される5本のリード線19が通過可能な大きさとなっている。
突出部20eは、図8(B)に示すように、切欠き部20dの下端から径方向の内側に向かって突出するように形成されている。また、突出部20eは、上下方向に略直交するとともに上下方向から見たときの形状が略長方形状となる平板状に形成されている。この突出部20eは、基板保持部15bおよび端子部28に保持される基板18の上端面18cよりも上側に配置されている。
図9に示すように、径方向における突出部20eの内側端20gは、径方向において、基板18の内側面18aよりも内側に配置されており、径方向において、突出部20eは、基板18の上端面18cを完全に覆うように形成されている。そのため、基板保持部15bおよび端子部28に保持される基板18が仮に上側へ動いた場合には、突出部20eの下面20hに基板18の上端面18cが当接可能となっている。
係合部20fは、ベース部20aの上端から径方向の内側に向かって突出するように形成されている。2個の係合部20fは、X方向における切欠き部20dの両側のそれぞれに形成されている。係合部20fの先端部には、案内部17dの貫通孔17eの中に入り込んで貫通孔17eに係合する係合凸部20jが形成されている。係合凸部20jは、上側へ突出するように形成されている。径方向における係合凸部20jの外側面20kは、上下方向に略平行な平面状に形成され、径方向における係合凸部20jの内側面20mは、下方向へ向かうにしたがって径方向内側へ傾斜する平面状に形成されている。係合部20fの、係合凸部20jを除いた部分の上端面は、端板17の案内部17dの下面に当接している。
径方向におけるベース部20aの内側の面には、図9に示すように、基板18とリード線19との半田付け部分31、および、基板18と端子ピン27との半田付け部32と、ベース部20aとの干渉を防止するための凹部20nが径方向の外側へ窪むように形成されている。
径方向における側面部20bの内端面20pは、ケース体4の筒部4bの外周面に当接可能となるように、曲面状に形成されている。すなわち、図8(A)、(C)に示すように、上下方向から見たときの内端面20pの形状は、略円弧状となっている。具体的には、上下方向から見たときの内端面20pの形状は、筒部4bの外周面の曲率中心と内端面20pの曲率中心とが略一致し、かつ、筒部4bの外周面の曲率半径と内端面20pの曲率半径とが略等しくなる略円弧状となっている。
また、径方向における下面部20cの内端面20qも、ケース体4の筒部4bの外周面に当接可能となるように、曲面状に形成されている。すなわち、図8(A)、(C)に示すように、上下方向から見たときの内端面20qの形状は、筒部4bの外周面の曲率中心と内端面20qの曲率中心とが略一致し、かつ、筒部4bの外周面の曲率半径と内端面20qの曲率半径とが略等しくなる略円弧状となっている。
下面部20cには、ケース体4の切欠き部4cに係合する第1係合部としての2個の係合部20rが形成されている。係合部20rは、周方向における内端面20qの両端部のそれぞれに形成されている。また、係合部20rは、径方向の内側へわずかに突出するように形成されている。係合部20rの先端部(径方向内側端部)20sは、下側に向かってわずかに折れ曲がるように形成されている。係合部20rは、切欠き部4cの下端の縁の角部4d(図5参照)に係合している。
径方向における係合部20rの先端部20sの外側面20tは、ケース体4の筒部4bの内周面に当接可能となるように、曲面状に形成されている。すなわち、図8(C)に示すように、上下方向から見たときの外側面20tの形状は、筒部4bの内周面の曲率中心と外側面20tの曲率中心とが略一致し、かつ、筒部4bの内周面の曲率半径と外側面20tの曲率半径とが略等しくなる略円弧状となっている。また、図8(A)、(C)に示すように、径方向における係合部20rの先端部20sの内側面20uも曲面状に形成されている。
本形態では、端板17の貫通孔17eに係合部20fが係合し、かつ、切欠き部4cの下端の縁の角部4dに係合部20rが係合することで、カバー部材20は、ケース体4に取り付けられている。カバー部材20は、上述のように、基板18および端子部28を覆うとともにケース体4の切欠き部4cを覆っている。
(リード線の引き回し)
上述のように、リード線19は、基板18の上端側に半田付けされて固定されており、径方向における基板18の内側から引き出されている。径方向における基板18の内側から引き出されたリード線19は、図9に示すように、支持板15の遮断壁部15cと基板18との間、および、遮断壁部15cとカバー部材20の突出部20eとの間を遮断壁部15cに沿って上側に引き回されている。
また、上側に引き回されたリード線19は、径方向の外側へ略直角に折り曲げられた後、カバー部材20の切欠き部20dを通過して、径方向の外側へ引き出されている。すなわち、上側に引き回されたリード線19は、径方向の外側へ略直角に折り曲げられた後、切欠き部20dから径方向の外側へ引き出されている。このときには、リード線19は、カバー部材20の突出部20eの上面と、端板17の案内部17dの下面の間を通過しており、突出部20eと案内部17dとによって、径方向の外側へ案内されている。
なお、突出部20eの上面と案内部17dの下面との距離は、リード線19の外径よりも大きくなっており、図9に示すように、リード線19は、突出部20eの上面と案内部17dの下面とによって挟み込まれていない。そのため、通常使用時には、リード線19に、突出部20eからの力および案内部17dからの力は作用しない。また、径方向のおける遮断壁部15cと突出部20eの内側端20gとの最短距離は、リード線19の外径よりも大きくなっており、図9に示すように、リード線19は、遮断壁部15cと突出部20eの内側端20gとによって挟み込まれていない。そのため、通常使用時には、リード線19に、遮断壁部15cからの力および突出部20eの内側端20gからの力は作用しない。
(モータの組立手順)
以上のように構成されたモータ1では、まず、ロータ8を組み立てるとともに、ステータ11を組み立てて、ケース体4の内部に配置する。その後、支持軸14が固定されている支持板15をステータ11の上側に配置して、歯車列13を構成する各歯車を支持軸14に取り付ける。その後、端板17をケース体4の上端に固定する。この状態では、歯車列13は、ケース体4の筒部4b、支持板15の遮断壁部15cおよび端板17によって、完全に覆われている。
その後、リード線19が固定された基板18に端子ピン27を挿通するとともに、基板保持部15bに基板18を保持させる。具体的には、基板18に端子ピン27を挿通した状態で、周方向の外側から腕部15fの保持溝15hに基板18を嵌め込む。支持板15は樹脂で形成されており、弾性変形可能となっているため、腕部15fの保持溝15hに基板18を嵌め込む際には、2本の腕部15fは、互いに離れる方向へ一旦、開いた後、元の状態へ戻る。
この状態で、基板18を端子ピン27に半田付けする。その後、カバー部材20をケース体4に取り付ける。このときには、支持板15の遮断壁部15cと基板18との間および遮断壁部15cとカバー部材20の突出部20eとの間を遮断壁部15cに沿ってリード線19を上側へ引き回した後、リード線19を径方向の外側へ略直角に折り曲げ、端板17の案内部17dに沿って、カバー部材20の切欠き部20dから径方向の外側へリード線19を引き出す。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、リード線19は、上側へ引き回されて折り曲げられた後、端板17の案内部17dに沿って、カバー部材20の切欠き部20dから径方向の外側へ引き出されている。そのため、本形態では、リード線19が引っ張られると、リード線19は、端板17やカバー部材20に接触する。具体的には、リード線19が引っ張られると、リード線19は、案内部17dの下面や突出部20eの内側端20gに接触して、その移動が規制される。したがって、本形態では、リード線19が引っ張られたときの引張り力が、基板18とリード線19との接続部分に直接、作用しにくくなる。その結果、本形態では、リード線19が引っ張られたときの、基板18からのリード線19の外れを抑制することが可能になる。
また、本形態では、カバー部材20の突出部20eは、径方向において、基板18の上端面18cを完全に覆うように形成されており、上述のように、基板保持部15bおよび端子部28に保持される基板18が仮に上側へ動いた場合には、突出部20eの下面20hに基板18の上端面18cが当接可能となっている。そのため、本形態では、リード線19が引っ張られたときの引張り力を、突出部20eの下面20hで受けることが可能になり、リード線19が引っ張られたときの、基板18からのリード線19の外れを効果的に抑制することが可能になる。
本形態では、端板17の貫通孔17eに係合部20fが係合し、かつ、切欠き部4cの下端の縁の角部4dに係合部20rが係合することで、カバー部材20は、ケース体4に取り付けられている。そのため、本形態では、係合部20fと係合部20rとによって、ケース体4および端板17へカバー部材20を確実に取り付けることが可能になる。また、本形態では、貫通孔17eと係合部20fとの係合状態を解除するとともに、角部4dと係合部20rとの係合状態を解除することで、ケース体4からカバー部材20を容易に取り外すことが可能になる。
本形態では、支持板15に、基板18を保持する基板保持部15bが形成されており、支持軸14が固定される支持板15を用いて基板18を保持することができる。そのため、本形態では、基板18を保持するための部材を別途設ける場合と比較して、モータ1の構成を簡素化することが可能になる。
本形態では、基板18は、6本の端子ピン27に固定されるとともに、基板保持部15bによって保持されている。そのため、本形態では、基板18の固定強度を高めることが可能になる。また、本形態では、基板保持部15bに基板18を保持させた状態で、端子ピン27に基板18を半田付けしているため、端子ピン27に基板18を半田付けする際に、基板保持部15bによって基板18を位置決めすることができる。したがって、本形態では、基板保持部15bを利用して、端子ピン27からの基板18の浮きを防止することが可能になり、その結果、端子ピン27への基板18の半田付け作業がやりやすくなる。
本形態では、支持板15に、ケース体4の切欠き部4cの上端側を塞ぐ遮断壁部15cが形成されている。そのため、本形態では、ケース体4の内部に支持板15を配置すれば、切欠き部4cが遮断壁部15cに塞がれる。すなわち、本形態では、支持板15をステータ11の上側に配置して、歯車列13を構成する各歯車を支持軸14に取り付けたときには、歯車列13の径方向外側は、ケース体4の筒部4bおよび遮断壁部15cに囲まれている。
したがって、本形態では、ケース体4の中に支持板15を配置して歯車列13を取り付けた後に、カバー部材20をケース体4に取り付けても、モータ1の組立時に、ケース体4内の歯車列13が配置された部分へゴミ等の異物が入り込むのを防止することが可能になる。すなわち、本形態では、ケース体4の中に支持板15を配置して歯車列13を取り付ける前に、カバー部材20をケース体4に取り付けなくても、モータ1の組立時に、ケース体4内の歯車列13が配置された部分へ異物が入り込むのを防止することが可能になる。たとえば、歯車列13を構成する各歯車を支持軸14に取り付けた後に、基板18の半田付け作業を行う場合であっても、基板18の半田付け作業時に、歯車列13が配置されている部分に異物が入り込むのを防止することが可能になる。その結果、本形態では、モータ1の組立時に、ケース体4内の歯車列13が配置された部分へ異物が入り込むのを防止しつつ、モータ1の組立工程の自由度を高めることが可能になる。また、本形態では、歯車列13を構成する各歯車を支持軸14に取り付けた後に、基板18の半田付け作業を行う場合であっても、基板18の半田付け作業時に、歯車列13が配置されている部分にゴミ等の異物が入り込むのを防止することが可能になるため、ゴミ等の異物に起因する歯車列13の損傷を防止することが可能になる。
また、本形態では、歯車列13を構成する各歯車を支持軸14に取り付けて、端板17をケース体4の上端に固定した後に、リード線19付きの基板18を取り付けているため、歯車を支持軸14に取り付ける際や端板17をケース体4の上端に固定する際に、リード線19が作業の支障とはならない。したがって、本形態では、モータ1の組立作業が容易になる。
本形態では、リード線19は、支持板15の遮断壁部15cと基板18との間および遮断壁部15cとカバー部材20の突出部20eとの間を遮断壁部15cに沿って上側へ引き回されている。そのため、本形態では、遮断壁部15cを用いて、リード線19を上側へ適切に引き回すことが可能になる。また、本形態では、遮断壁部15cを用いて、上側へ引き回されるリード線19と歯車列13との干渉を防止することができる。
本形態では、上下方向から見たときの遮断壁部15cの形状は、ケース体4の筒部4bの曲率中心と遮断壁部15cの曲率中心とが略一致し、かつ、筒部4bの曲率半径と遮断壁部15cの曲率半径とが略等しくなる略円弧状となっている。そのため、本形態では、遮断壁部15cが切欠き部4cを塞ぐ平板状に形成されている場合と比較して、歯車列13の配置スペースを確保することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、基板18は、上下方向と略平行になるように配置されている。この他にもたとえば、基板18は、上下方向に対して傾くように配置されても良い。また、上述した形態では、カバー部材20に、突出部20eが形成されているが、カバー部材20に、突出部20eが形成されていなくても良い。また、上述した形態では、支持板15に、基板保持部15bが形成されているが、支持板15に、基板保持部15bが形成されなくても良い。また、支持板15に、遮断壁部15cが形成されているが、支持板15に、遮断壁部15cが形成されなくても良い。
上述した形態では、歯車列13を構成する各歯車を回転可能に支持する支持軸14が支持板15に固定されている。この他にもたとえば、歯車列13を構成する各歯車とともに回転する支持軸(回転軸)が支持板15に回転可能に支持されても良い。また、上述した形態では、支持板15は、樹脂によって形成されているが、支持板15は、金属によって形成されても良い。
上述した形態では、上下方向から見たときの遮断壁部15cの形状は、ケース体4の筒部4bの曲率中心と遮断壁部15cの曲率中心とが略一致し、かつ、筒部4bの曲率半径と遮断壁部15cの曲率半径とが略等しくなる略円弧状となっている。この他にもたとえば、遮断壁部15cは、切欠き部4cを塞ぐ平板状に形成されても良い。すなわち、上下方向から見たときの遮断壁部15cの形状は、切欠き部4cの縁同士を繋ぐ略直線状となっていても良い。
1 モータ
4 ケース体
4c 切欠き部
6 回転軸
7 駆動用磁石
8 ロータ
10 駆動用コイル
11 ステータ
13 歯車列
14 支持軸
15 支持板
15b 基板保持部
15c 遮断壁部
17 端板
17d 案内部
18 基板
18c 上端面(軸方向における基板の一端面)
19 リード線
20 カバー部材
20d 切欠き部(カバー側切欠き部)
20e 突出部
20f 係合部(第2係合部)
20r 係合部(第1係合部)
27 端子ピン
28 端子部
Z 軸方向

Claims (5)

  1. 回転軸と前記回転軸に固定される駆動用磁石とを有するロータと、駆動用コイルと前記駆動用コイルの端部が接続される端子部とを有するステータと、前記回転軸の軸方向における一端が開口するとともに前記端子部を配置するための切欠き部が形成され前記ロータおよび前記ステータが収容されるケース体と、前記軸方向における前記ケース体の一端を塞ぐように前記軸方向における前記ケース体の一端に固定される端板と、前記端子部に固定される基板と、前記基板に接続されるリード線と、前記端子部および前記基板を覆うように前記ケース体に取り付けられるカバー部材とを備え、
    前記軸方向における前記カバー部材の一端側には、前記リード線を前記回転軸の径方向の外側へ引き出すためのカバー側切欠き部と、前記径方向の内側に向かって突出する突出部とが形成され、
    前記カバー側切欠き部は、前記軸方向における前記カバー部材の一端から他端側に向かって切り欠かれるように形成され、
    前記突出部は、前記軸方向における前記カバー側切欠き部の他端から前記径方向の内側に向かって突出するように形成され、
    前記軸方向における前記基板の一端面は、前記軸方向において、前記突出部に当接可能となっており、
    前記端板には、前記リード線を前記径方向の外側へ案内するための案内部が前記径方向の外側へ突出するように形成され、
    前記リード線は、前記リード線の、前記基板への接続部から前記軸方向の一端側へ伸びる第1部分と、前記軸方向における前記第1部分の一端に繋がるとともに前記案内部に沿って前記カバー側切欠き部から前記径方向の外側へ伸びる第2部分とを備えることを特徴とするモータ。
  2. 前記カバー部材は、前記ケース体に係合する第1係合部と、前記端板に係合する第2係合部とを備えることを特徴とする請求項記載のモータ。
  3. 複数の歯車によって構成され前記回転軸に連結される歯車列と、前記歯車を回転可能に支持する支持軸が固定されるまたは前記歯車とともに回転する支持軸が回転可能に支持される支持板とを備え、
    前記支持板には、前記基板を保持する基板保持部が前記径方向の外側に向かって伸びるように形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のモータ。
  4. 前記端子部は、前記基板が半田付けされて固定されるとともに前記径方向と前記軸方向とに略直交する方向に一列に配置される複数の端子ピンを備え、
    前記基板は、複数の前記端子ピンと、前記基板保持部とによって保持されていることを特徴とする請求項記載のモータ。
  5. 複数の歯車によって構成され前記回転軸に連結される歯車列と、前記歯車を回転可能に支持する支持軸が固定されるまたは前記歯車とともに回転する支持軸が回転可能に支持される支持板とを備え、
    前記歯車列は、前記軸方向における前記支持板の一端側に配置され、
    前記支持板は、前記軸方向における前記ステータの一端側に配置され、
    前記切欠き部は、前記軸方向における前記ケース体の一端から他端側に向かって切り欠かれるように形成され、
    前記支持板には、前記切欠き部の一部を塞ぐ遮断壁部が前記軸方向の一端側に向かって立ち上るように形成され、
    前記リード線は、前記遮断壁部に沿って、前記軸方向の一端側へ引き回されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のモータ。
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