JP2020054138A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ケース内の歯車部材を支持するプレートの位置ずれを防止可能なモータを提供する。【解決手段】ステータおよびロータと、歯車部材と、歯車部材を支持するギヤプレートと、これらを収容するケース体と、を備え、ギヤプレートは、歯車部材が支持される面であるギヤ支持面と、該ギヤ支持面から垂直または略垂直に延出した壁状部と、を有し、壁状部の延出方向を上、その反対方向を下とし、上下方向に直交する方向を水平方向としたときに、ケース体は、ケース体の外周面の一部を構成するカバー部材と、ケース体の上面を構成する蓋体と、を有し、壁状部は、カバー部材と蓋体とにより水平方向に挟まれる位置決め部を有するモータにより解決する。【選択図】図6

Description

本発明はモータ技術に関し、特に構成部品の位置決め構造に関する。
下記特許文献1には、減速歯車列(歯車列13)とこれを支持するプレート(支持板15)とがケース体4に収容されたギヤードモータ(モータ1)が開示されている。
特開2013−132091号公報
ケース内の歯車部材をケース体とは別体のプレートで支持する場合、プレートの位置精度はその支持された歯車部材の動作精度にも影響する。上記特許文献1のように、歯車列13を支持するプレート(支持板15)に、リード線19が半田付けされる基板18と歯車列13とを隔てる垂直な壁部である遮断壁部15cが設けられ、基板18に半田付けされたリード線19がまず遮断壁部15c側に延びてからその反対側に折り曲げられる構成では、遮断壁部15cがリード線19に押されて支持板15が傾くおそれがある。
上記問題に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、ケース内の歯車部材を支持するプレートの位置ずれを防止可能なモータを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のモータは、ステータと、前記ステータの内側に配置されるロータと、歯車部材と、前記歯車部材を支持するギヤプレートと、前記ステータ、前記ロータ、前記歯車部材、および前記ギヤプレートを収容するケース体と、を備え、前記ギヤプレートは、前記歯車部材が支持される面であるギヤ支持面と、該ギヤ支持面から垂直または略垂直に延出した壁状部と、を有し、前記壁状部の延出方向を上、その反対方向を下とし、上下方向に直交する方向を水平方向としたときに、前記ケース体は、前記ケース体の外周面の一部を構成するカバー部材と、前記ケース体の上面を構成する蓋体と、を有し、前記壁状部は、前記カバー部材と前記蓋体とにより水平方向に挟まれる位置決め部を有することを要旨とする。
ギヤプレートの壁状部が位置決め部を有し、位置決め部がカバー部材と蓋体とにより水平方向に挟まれることで、ケース体の内部におけるギヤプレートの位置を安定させることができる。
また、本発明のモータは、リード線が半田付けされる接合部を備え、前記接合部は、前記カバー部材の開口部から外部に露出しており、前記壁状部は、前記接合部と前記歯車部材とを隔てていることが好ましい。
カバー部材の開口部から接合部にリード線を半田付けする際に、作業者の指や治工具、またはリード線が壁状部に接触した場合でも、本発明の壁状部はその位置決め部がカバー部材と蓋体とに挟まれることで位置が固定されているため、壁状部(ギヤプレート)の傾きや位置ずれが防止される。
また、前記位置決め部は、前記壁状部の上面から上方に突出した凸部であり、前記壁状部の上面のうち前記凸部を除く部分は前記蓋体の下面に接していることが好ましい。
位置決め部を凸部とし、壁状部の凸部以外の上面を蓋体の下面に当接させることにより、壁状部の水平方向の位置ずれが凸部により阻止され、壁状部の上方への位置ずれが蓋体の下面により阻止される。これによりギヤプレートの位置精度がより高められる。
また、本発明のモータは、前記凸部が平面視略直角三角形に形成されており、その斜辺に相当する面が前記蓋体に接し、他の2辺に相当する面が前記カバー部材に接していることが好ましい。
凸部を平面視略直角三角形に形成し、その斜辺に相当する面が蓋体に接することにより、蓋体の装着時にギヤプレートの位置が僅かにずれていたとしても、蓋体を装着することでギヤプレートが正規の位置に誘導される。これによりモータの組み立て作業が効率化される。
また、前記凸部は、前記壁状部の上面における長手方向の両端にそれぞれ設けられることがより好ましい。
壁状部に位置ずれが生じたときに最も大きく移動する部分を固定することで、壁状部(ギヤプレート)の位置ずれをより効果的に防ぐことが可能となる。
また、本発明のモータは、前記接合部が端子ピンであり、前記端子ピンは、前記リード線の芯線が載置され半田付けされるV字形、U字形、またはコの字形の接合部を有することが好ましい。
端子ピンが、線の芯線を載置可能なV字形、U字形、またはコの字形の接合部を有することにより、リード線の半田付け作業の作業性を高めることができる。
以上のように、本発明のモータによれば、ケース内の歯車部材を支持するプレートの位置ずれを防止することが可能となる。
実施形態にかかるモータの外観を示す斜視図である。 モータの内部構造を示す側面視断面図である。 モータの減速歯車機構を示す平面透視図である。 端子カバーおよびクリップ部材の構造を示す斜視図である。 リード線の折り曲げ構造を示す側面視断面図である。 ギヤプレートの位置決め構造を示す図である。 端子ピンの接合部の形状を示す図である。
[全体構成]
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。本実施形態(以下、「本例」ともいう。)のモータ1は、ロータの回転を減速して出力するギヤードモータである。なお、以下の説明において、「上」および「下」とは、図1に描かれた座標軸表示のZ軸に平行な方向をいい、Z1側を「上」、Z2側を「下」とする。「前」および「後ろ」とは、同座標軸表示のX軸に平行な方向をいい、X1側を「前」、X2側を「後ろ」とする。同様に、「左右」とは同座標軸表示のY軸に平行な方向をいう。また、「水平」とは同座標軸表示のXY平面方向をいう。
図1はモータ1の外観を示す斜視図である。本例のモータ1は、後述するステータ、ステータの内側に配置されるロータや減速歯車列が収容されるケース体10、ケース体10から上方に延出した出力軸44、ケース体10からその前方に引き出された5本のリード線90、および、これらリード線90を固定するクリップ部材60を有している。
ケース体10は、有底筒状の本体部11、本体部11上端の開口に被せられた蓋体12、および、本体部11の外周面の一部を構成するカバー部材である端子カバー50により構成されている。本体部11の外周面には、その前面にあたる部分に、本体部11の面がその上端から下端近傍まで切り欠かれた開口部が形成されており、端子カバー50はその開口部に装着されている。
蓋体12には、出力軸44が挿通されるスリーブ状の開口部12bが形成されている。開口部12bに挿通された出力軸44は、ベアリング44bを介して開口部12bに支持されている。また、蓋体12には、左右に向かって舌片形状に延出した一対の取り付け片12aが設けられている。取り付け片12aは、モータ1をその上位装置などに組み付ける際の連結部である。
図2は、図1のモータ1を矢印S方向に見たときの内部構造を示す側面視断面図である。
本例のモータ1の駆動源は、ステータ20およびロータ30を備える2相ステッピングモータである。ステータ20は、A相ステータおよびB相ステータにより構成されている。A相ステータは、A相コイルボビン21と、A相コイルボビン21に巻回されたA相ステータコイル22と、クローポール形の突極である上側ヨーク23aおよび下側ヨーク23bを有している。B相ステータも同様に、B相コイルボビン26と、B相コイルボビン26に巻回されたB相ステータコイル27と、上側ヨーク28aおよび下側ヨーク28bを有している。なお、B相ステータコイル27の下側ヨーク28bは本体部11の底面の一部が本体部11内に切り起こされることで形成されている。
A相コイルボビン21の前縁には、端子ピン70を保持する端子支持部21aが設けられている。端子ピン70は、その長手方向における両端が上下に折り曲げられたピン端子である。端子ピン70の前側の部分は下方に折り曲げられ、ステータコイル22,27のコイル線の端末が絡げられる絡げ部71を構成している。端子ピン70の後ろ側の部分は上方に折り曲げられ、リード線90の芯線91が半田付けされる接合部72を構成している。接合部72は、端子カバー50に設けられた開口からケース体10の外部に露出しており、接合部72に芯線91が半田付けされたリード線90は、端子カバー50からケース体10の外に引き出されている。
ステータコイル22,27の環内には所定のエアギャップを置いてロータ30が配置されている。ロータ30は、永久磁石であるロータマグネット32と、ロータマグネット32にインサート成形された樹脂製の軸体であるロータサポート31と、により構成されている。ロータサポート31の径方向中心には上下に貫通した軸穴が形成されており、その軸穴には固定軸であるロータ支軸39が挿通されている。ロータ支軸39は、一端は蓋体12に形成された穴に固定され、他端はケース体10に形成された穴に固定されている。ロータ30の下面は板バネであるリーフスプリング35に支持されており、ロータ30はリーフスプリング35により上方に付勢されている。
ステータコイル22,27(正確にはA相ステータコイル22の上側ヨーク23a)の上には、減速歯車列を支持するプレートであるギヤプレート13が配置されている。ギヤプレート13は、水平面であるギヤ支持面13aと、ギヤ支持面13aから上方に延出した壁状部13bと、を有している。ロータサポート31の上端には歯車部であるピニオンギヤ31aが形成されており、ピニオンギヤ31aはギヤプレート13に設けられた貫通孔から上方に突出している。ギヤ支持面13aと蓋体12の下面との間には複数の支軸49が配置されており、支軸49には、ピニオンギヤ31aに連結される第1歯車41等の歯車部材が回転可能に支持されている。また、出力軸44の下端部はギヤ支持面13aに設けられた軸受44cに回転可能に支持されている。ギヤプレート13の壁状部13bは、減速歯車列が配置される空間と端子ピン70の接合部72が配置される空間とを隔てている。
本例では端子ピン70は5本設けられており、これら端子ピン70の絡げ部71には、A相ステータコイル22の2本のコイル線の端末部分と、B相ステータコイル27の2本のコイル線の端末部分と、A相・B相共用のコイル線である1本のコモン線の端末部分と、が絡げられている。なお、各絡げ部71に絡げられるコイル線端末の配置についての詳細な説明は省略するが、これらの配置は適宜変更可能である。
図3はモータ1の減速歯車列の構成を示す平面透視図である。モータ1の減速歯車列を構成する第1歯車41、第2歯車42、および第3歯車43は、それぞれ、ピッチ円径の異なる平歯車が軸線方向に一体化された複合歯車である。ピニオンギヤ31aの回転はこれら第1歯車41、第2歯車42、および第3歯車43を経て減速され、出力軸44に伝達される。具体的には、ピニオンギヤ31aは第1歯車41の大径歯車部41aと噛合しており、第1歯車41の小径歯車部41bは第2歯車42の大径歯車部42aと噛合している。同様に、第2歯車42の小径歯車部42bは第3歯車43の大径歯車部43aと噛合している。そして、第3歯車43の小径歯車部43bは出力軸44に一体化された歯車部44aに噛合している。
[リード線の固定構造]
図4は、端子カバー50およびクリップ部材60の構造を示す斜視図である。本例の端子カバー50およびクリップ部材60は、ケース体10の外に引き出されたリード線90を折り曲げて保持し、リード線90が引っ張られたときの力を分散および吸収することで、リード線90の芯線91と端子ピン70の接合部72とが半田付けされた接合部分(以下、単に「リード線90の接合部分」ともいう。)の損傷を防止する。
(端子カバーの構造)
上でも述べたように、端子カバー50は、本体部11の前面にあたる部分に形成された開口部に装着されており、ケース体10の外周面の一部を構成している。端子カバー50は、本体部11の内側から本体部11の内面に接触する内側嵌合部581,582と、本体部11の外側から本体部11の外面に接触する外側嵌合部59と、を有している。端子カバー50は、これら内側嵌合部581,582および外側嵌合部59で本体部11の開口縁部をその厚み方向に挟むようにして装着される。
また、図3に示すように、内側嵌合部581はA相コイルボビン21の端子支持部21aに係合するフック部を有しており、これにより端子カバー50とA相コイルボビン21との相対的な位置関係が固定される。そして、端子カバー50の上面には上方に突出した平面視矩形状の凸部であるボス57が形成されており、ボス57は、蓋体12の対応する位置に形成されたボス穴121に嵌合される。これにより端子カバー50と蓋体12との相対的な位置関係が固定される。
本例の端子カバー50は、その外面の一部が前方に張り出した張出部51を有しており、リード線90は張出部51に沿って曲線状に折り曲げられる。これにより、リード線90を直線的に屈曲させて折り曲げる場合に比べ、折り曲げに伴うリード線90自体の負担を軽減しつつこれを折り曲げることが可能とされている。
また、端子カバー50は、その上面である支持面51aに、各リード線90の配線路を仕切る板状体である6つの仕切り板52が形成されている。これら仕切り板52は、左右に板面を向けて左右に一列に並べられている。そして、張出部51の支持面51aの反対側の面である下面51bには、各リード線90の配線路である5本の溝部53が形成されている。このように、本例のモータ1では、リード線90の配線をガイドする仕切り板52と溝部53とが張出部51に設けられていることにより、張出部51上のリード線90を予め定められた経路に沿って整然と配線することが可能とされている。
また、図2に示されるように、張出部51の内部には、A相コイルボビン21の端子支持部21aと、端子ピン70の絡げ部71が収容されている。このように、張出部51の内部空間がケース体10の内容物の配置にも利用されていることで、モータ1の小型化が図られている。
(クリップ部材の構造)
クリップ部材60は、端子カバー50から引き出されたリード線90を、端子カバー50の外面に沿うように折り曲げて押さえ付ける枠状体である。
クリップ部材60の端子カバー50側の面には、その上端近傍部における左右両端に、上方に鉤状に突き出した一対の爪部64が設けられており、同面の下端部における左右両端にも、上方に鉤状に突き出した一対の爪部65が設けられている。対して、端子カバー50のクリップ部材60側の面には、クリップ部材60の上側の爪部64に相当する位置に下方に鉤状に突き出した一対の爪部54が設けられており、クリップ部材60の下側の爪部65に相当する位置にも、下方に鉤状に突き出した一対の爪部55が設けられている。クリップ部材60を端子カバー50に取り付けるときには、まずクリップ部材60の上側の爪部64を端子カバー50の上側の爪部54に係合させ、その後、クリップ部材60の下側の爪部65を弾性変形させて端子カバー50の下側の爪部55の奥に嵌め込む。
本例のクリップ部材60は、中央に貫通穴61が設けられた枠状体である。そのため、クリップ部材60により折り曲げられたリード線90は、その保持される範囲の一部が貫通穴61からクリップ部材60の外側に張り出すこととなる(図1参照)。より具体的には、端子カバー50の張出部51の前面に沿って配線された部分が貫通穴61からクリップ部材60の外側に張り出している。クリップ部材60を枠状体とし、リード線90の折り曲げや保持に必須ではない部分を除去することにより、クリップ部材60を装着することに伴うモータ1の外寸の増大が抑えられている。
また、クリップ部材60の上枠60aの下面には、下方に延出したブロック形状の5つの押さえ部62が形成されている。詳しくは後ほど述べるが、押さえ部62は、端子カバー50の支持面50aに設けられた仕切り板52に区画される5つの配線路に置かれたリード線90を上から押さえ付けるための構成である。
(リード線の折り曲げ構造)
図5は、端子カバー50とクリップ部材60によるリード線90の折り曲げ構造を示す側面視断面図である。図5(a)はクリップ部材60が装着される前のリード線90の状態を示す図である。図5(b)はクリップ部材60装着後のリード線90の状態を示す図である。図5も、図2と同様に、図1のモータ1を矢印S方向に見たときの図である。なお、以下の説明では上下方向を「縦方向」、水平方向(モータ1の径方向)を「横方向」ともいう。
図5に示されるように、本例のリード線90は、端子カバー50の開口部から横方向に引き出され(図5(a))、クリップ部材60はこれを縦方向に折り曲げて端子カバー50に押し付ける(図5(b))。
より具体的には、図5(a)に示すように、横方向に引き出されたリード線90の根元部分は張出部51の支持面51a上に折り曲げられることなく支持されている。図5(b)に示すように、クリップ部材60はリード線90の根元部分を支持面51aとの間に押さえ部62で縦方向に挟んでいる。その後クリップ部材60は、リード線90を張出部51の下面51bとの間に下枠60bで縦方向に挟み、そして、端子カバー50の外面との間に下枠60bで横方向に挟んでいる。このように、本例のリード線90は、端子カバー50とクリップ部材60とにより3回折り曲げられて保持されている。
本例のモータ1では、折り曲げられたリード線90の複数箇所がクリップ部材60で押さえ付けられていることにより、リード線90が引っ張られたときにその力に抗する部分が多重化されている。さらに、クリップ部材60に折り曲げられて保持されるリード線90は、リード線90が引っ張られる方向(図5視下方)に対して、これに直交する互いに逆方向となる2方向(図5視前後方向)に延びるように配線されている。これにより、リード線90が引っ張られたときに、リード線90をより確実にクリップ部材60や張出部51に係合させることが可能とされている。
そして、本例のリード線90は、端子ピン70に直接半田付けされている。本例のモータ1では、リード線90が引っ張られたときの力がリード線90の接合部分に伝達されにくいため、リード線90が端子ピン70に直接半田付けされている場合でもリード線90の接合部分の損傷を防止することが可能とされている。
また、上でも述べたように、張出部51の支持面51aはリード線90の根元部分を折り曲げずに支持しており、支持面51a上に配置されたリード線90はクリップ部材60の押さえ部62により縦方向に押さえ付けられている。そして、支持面51a上に配置されたリード線90の根元部分は、リード線90の接合部分に隣接する部位である。このように、本例のモータ1では、リード線90の接合部分に近いその根元部分が、支持面51aとクリップ部材60とにより折り曲げられることなく固定されていることにより、リード線90を折り曲げること自体による接合部分への負担が軽減されている。
なお、本例のクリップ部材60は枠状体とされているが、これをリード線90の保持範囲全体を覆うカバー体とした場合でもリード線90の接合部分の保護効果は同じである。また、リード線90は常に端子ピン70に直接半田付けされる必要はなく、例えば端子ピン70が電気的に接続された基板に半田付けされることも考えられる。また、本例のモータ1ではリード線90が端子カバー50から横方向に引き出されており、クリップ部材60はこれを縦方向に折り曲げて保持しているが、ケース体から縦方向に引き出されたリード線を横方向に折り曲げて保持するものであってもよい。さらに、リード線90は端子カバー50以外の部分からケース体10の外に引き出されていてもよい。
[ギヤプレートの位置決め構造]
図6は、ギヤプレート13の位置決め構造を示す図である。図6(a)は、ギヤプレート13の斜視図である。図6(b)は、モータ1の平面図である。
上でも述べたように、ギヤプレート13は、水平面であるギヤ支持面13aと、ギヤ支持面13aから上方に延出した壁状部13bと、を有している。ギヤ支持面13aには減速歯車列を構成する第1歯車41、第2歯車42、第3歯車43、および出力軸44(歯車部44a)が支持されている。そのため、ケース体10の内部におけるギヤプレート13の位置精度はモータ1の動作精度にも影響する。
本例のギヤ支持面13aには、壁状部13bのほかにも、ギヤ支持面13aの左右の端部から上方に延出し、本体部11の内面と蓋体12の下面とに接する柱状部である一対のポスト部13cが設けられている。これらポスト部13cの上面にはそれぞれ、上方に突出した凸部であるボス132が形成されており、これらボス132は、蓋体12の対応する位置に形成されたボス穴123に嵌合される。
ギヤプレート13の壁状部13bには、その上面における長手方向(本例では左右方向)の両端に、上方に突出した位置決め部である凸部131が形成されている。図6(b)に示されるように、凸部131は、端子カバー50と蓋体12とにより水平方向に挟まれている。そして、壁状部13bの上面のうち凸部131を除く部分は蓋体12の下面に接している。
このように、本例のモータ1では、ギヤプレート13の壁状部13bが凸部131を有し、凸部131が端子カバー50と蓋体12とにより水平方向に挟まれ、壁状部13bの凸部131以外の上面が蓋体12の下面に接していることにより、壁状部13bの傾きや水平方向および上方の位置ずれが阻止されている。さらに、本例の凸部131は、壁状部13b上面の長手方向における両端に設けられている。壁状部13bに位置ずれが生じたときに最も大きく変位する部分が移動不能に固定されていることにより、壁状部13bの傾きや位置ずれが効果的に防止されている。これに加え、本例のギヤプレート13は上述のポスト部13cを備えており、ポスト部13cおよびそのボス132によるギヤプレート13の位置決め作用により、ギヤプレート13の位置精度がさらに高められている。
また、本例の凸部131は平面視直角三角形に形成されている。そして、その斜辺に相当する面は、同面と相補的な形状を有する蓋体12の当接部131に接しており、直角に交差する他の2辺に相当する面は、同面と相補的な形状を有する端子カバー50の当接面56に接している。凸部131を平面視直角三角形に形成し、その斜辺に相当する面が同面と同角度に切り欠かれた蓋体12の当接部131に接していることにより、蓋体12の装着時にギヤプレート13の位置が僅かにずれていたとしても、蓋体12を装着することで結果的にギヤプレート13が正規の位置に補正される。これによりモータ1の組み立て作業が効率化されている。
そして、本例のモータ1では、図2および図3に示されるように、端子ピン70の接合部72と、減速歯車列が収容される空間と、がギヤプレート13の壁状部13bにより隔てられている。端子ピン70の接合部72は、端子カバー50の開口部から外部に露出しており、接合部72にはリード線90の芯線91が直接半田付けされる。
モータ1の組み立て工程では、クリップ部材60とリード線90を除くすべての部品が本体部11に組み付けられた後で、端子カバー50の開口部から端子ピン70の接合部72にリード線90が半田付けされる。そしてその後にクリップ部材60が装着される。
端子カバー50の開口部からリード線90を半田付けする際に、作業者の指や治工具、またはリード線90が壁状部13bに接触した場合でも、本例の壁状部13bはその凸部131により位置が固定されているため、ギヤプレート13の傾きや位置ずれが防止される。
なお、本例のギヤプレート13では、壁状部13bがギヤ支持面13aに対して垂直に起立しているが、壁状部13bはギヤ支持面13aに対して常に垂直である必要はなく、斜め上方に延出していてもよい。また、ギヤプレート13のポスト部13cは必須の構成ではなく、壁状部13bのみで十分な位置決め効果が得られる場合には省略してもよい。そして、壁状部13bの凸部131は、その平面形状が直角三角形でなく例えば円形や矩形であったとしても、本例の凸部131と同等の位置決め効果を得ることができる。また、壁状部13b上面における凸部131の位置や数も本例のものには限られず任意に変更可能である。さらには、壁状部13bの位置決め部の形態も本例の凸部131には限られず、壁状部13b上端の長手方向における全体が端子カバー50と蓋体12とに挟まれる構成としてもよい。この場合、蓋体12の下面に係合する抜け止め部を別途壁状部13bの板面に設けたり、ポスト部13cなどを併用したりすることが望ましい。
[端子ピンの接合構造]
図7は、端子ピン70の接合部72の形状を示す図である。図7(a)は、端子ピン70の接合部72を正面から見たときの形成を示す正面図である。図7(b)は、端子ピン70にリード線90の芯線91が半田付けされたときの様子を示す部分拡大斜視図である。
本例の端子ピン70の接合部72は、上部が開口したU字形状に形成されている。これにより、リード線90の芯線91を接合部に載置して半田付けすることが可能とされており、環状の接合部にリード線90の芯線91を通して半田付けする場合に比べ、半田付けの作業性が高められている。なお、接合部72の形状は、環の上部が欠けた形状であればよく、本例のU字形のほかにも、例えばV字形やコの字形とすることもできる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
1:モータ,10:ケース体,11:本体部,12:蓋体,122:当接部,13:ギヤプレート,13a:ギヤ支持面,13b:壁状部,131:凸部(位置決め部),21:A相コイルボビン,21a:端子支持部,30:ロータ,41:第1歯車(歯車部材),42:第2歯車(歯車部材),43:第3歯車(歯車部材),44:出力軸,44a:歯車部,50:カバー部材,51:張出部51a:支持面,51b:下面,52:仕切り板,53:溝部,56:当接部,60:クリップ部材,60a:上枠,60b:下枠,61:貫通穴,62:押さえ部,70:端子ピン,71:絡げ部,72:接合部,90:リード線,91:芯線

Claims (6)

  1. ステータと、
    前記ステータの内側に配置されるロータと、
    歯車部材と、
    前記歯車部材を支持するギヤプレートと、
    前記ステータ、前記ロータ、前記歯車部材、および前記ギヤプレートを収容するケース体と、を備え、
    前記ギヤプレートは、前記歯車部材が支持される面であるギヤ支持面と、該ギヤ支持面から垂直または略垂直に延出した壁状部と、を有し、
    前記壁状部の延出方向を上、その反対方向を下とし、上下方向に直交する方向を水平方向としたときに、
    前記ケース体は、前記ケース体の外周面の一部を構成するカバー部材と、前記ケース体の上面を構成する蓋体と、を有し、
    前記壁状部は、前記カバー部材と前記蓋体とにより水平方向に挟まれる位置決め部を有することを特徴とするモータ。
  2. リード線が半田付けされる接合部を備え、
    前記接合部は、前記カバー部材の開口部から外部に露出しており、
    前記壁状部は、前記接合部と前記歯車部材とを隔てていることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記位置決め部は、前記壁状部の上面から上方に突出した凸部であり、
    前記壁状部の上面のうち前記凸部を除く部分は前記蓋体の下面に接していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータ。
  4. 前記凸部は、平面視略直角三角形に形成されており、
    前記凸部は、斜辺に相当する面が前記蓋体に接し、他の2辺に相当する面が前記カバー部材に接していることを特徴とする請求項3に記載のモータ。
  5. 前記凸部は、前記壁状部の上面における長手方向の両端にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のモータ。
  6. 前記接合部は端子ピンであり、
    前記端子ピンは、前記リード線の芯線が載置され半田付けされるV字形、U字形、またはコの字形の接合部を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のモータ。

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