JP2004007899A - モータ - Google Patents

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Ikuo Uematsu
上松 郁夫
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Abstract

【課題】モータの小型化に対応することのできる端子部を備えたモータを提供すること。
【解決手段】モータにおいて、第1のボビン5Aの第1の端子部50Aは、第2のボビン5Bの外周側に位置する一方、第2のボビン5Bの第2の端子部50Bは、第1のボビン5Aの外周側に位置し、かつ、第1の端子部50Aと第2の端子部50Bとがモータ軸線方向において部分的に重なった状態にある。また、第1の端子部50Aに固着された第1の端子ピン6Aと、第2の端子部50Bに固着された第2の端子ピン6Bとはモータ軸線方向で重なった位置にある。また、巻線は、各端子部50A、50Bの巻線ガイド溝51を通って胴部58とは反対側を経由して端子ピン6A、6Bに引き回されている。
【選択図】   図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、巻線が巻回されたボビンに端子ピンが固着された端子部を備えたモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ステッピングモータなどでは、図7に示すように、胴部158に巻線が巻回されたボビン105に対して、端子ピン106が固着された端子部150が形成されている。ここで、端子部150には、複数の端子ピン106が一列に並んで固着されており、各端子ピン106に対して巻線の端末が絡げられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、モータに対しては、その径寸法の小型化が図られているのに対して端子ピン106を一列に並べると、モータ本体の径寸法を小型化しても端子部150がはみ出てしまうという問題点がある。かといって、端子ピン106の間隔を狭めると、端子ピン106へのフレキシブル基板のはんだ付けが難しくなる。
【0004】
そこで、2つのボビンのいずれについても外周側に端子部が位置するように構成し、2つのボビンをモータ軸線方向で重ねたときに端子部が軸線方向で重なるように形成して、端子ピンが2列に並ぶように構成することが考えられる。このような構成であれば、端子部の幅寸法を短くすることができるので、モータ本体の小型化に対応することができる。
【0005】
しかしながら、このような構成では、ボビンの胴部から端子ピンまでの距離が短いため、胴部から端子ピンに向かう巻線に急に立ち上がって浮いた構成になるので、モータケースにおいて端子部を露出させている開口部の縁と接触しやすくなってしまうなどの問題点がある。
【0006】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、モータの小型化に対応することのできる端子部を備えたモータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、巻線が巻回された胴部を備えた環状の第1のボビンと第2のボビンとがモータ軸線方向に重ねて配置されているとともに、前記第1のボビンおよび前記第2のボビンは各々、前記胴部の外周側に備える端子部に固着されている端子ピンに対して前記巻線の端末が絡げられたモータにおいて、前記第1のボビンは、前記端子部として、前記第2のボビン側に延設されて当該第2のボビンの半径方向外側に位置する第1の端子部を備え、かつ、当該第1の端子部に前記端子ピンとして複数本の第1の端子ピンが固着され、前記第2のボビンは、前記端子部として、前記第1のボビン側に延設されて当該第1のボビンの半径方向外側において前記第1の端子部とモータ軸線方向で重なる第2の端子部を備え、かつ、当該第2の端子部に前記端子ピンとして複数本の第2の端子ピンが固着され、前記第1の端子部、および前記第2の端子部は、前記第1の端子ピンと前記第2の端子ピンがモータ軸線方向で重なるように配置されていることを特徴とする。
【0008】
本発明では、第1のボビンの端子部(第1の端子部)が第2のボビン側に延設されて第2のボビンの半径方向外側に位置し、第2のボビンの端子部(第2の端子部)が第1のボビン側に延設されて第1のボビンの半径方向外側において第1の端子部とモータ軸線方向で重なり、かつ、第1の端子ピンと第2の端子ピンがモータ軸線方向で重なっている。このため、端子ピンが複数列、かつ、軸線方向で重なっているため、端子部の幅寸法(周方向における寸法)を短くすることができ、モータ本体の小型化に対応することができる。また、第1のボビンにおいて第1の端子部が第2のボビン側に延設され、第2のボビンにおいて第2の端子部が第1のボビン側に延設されているため、いずれのボビンにおいても胴部から端子ピンまでの距離が長い。従って、胴部から端子ピンに向かう巻線を浮かせることなく引き回すことができるので、巻線を弛ませた場合、あるいは巻線が不用意に弛んだ場合でも、モータケースにおいて端子部を露出させている開口部の縁と接触することがない。
【0009】
本発明において、前記第1のボビン、および前記第2のボビンは各々、前記巻線が前記端子部に対して前記胴部と反対側を経由して端末が前記端子ピンに絡められていることが好ましい。このように構成すると、いずれのボビンにおいても胴部から端子ピンに向かう巻線を端子部に沿った状態に引き回すことができるので、巻線を弛ませた場合、あるいは巻線が不用意に弛んだ場合でも、モータケースにおいて端子部を露出させている開口部の縁と接触することがない。
【0010】
本発明において、前記第1のボビン、および前記第2のボビンは各々、前記端子部の側面部に前記巻線の端末を前記端子部に対して前記胴部とは反対側まで導く巻線ガイド溝が形成されていることが好ましい。このように構成すると、巻線を所定の位置に止めておけるので、巻線の引き回し部分に弛みをもたせても、あるいは巻線が不用意に弛んだ場合でも、巻線がモータケースと接触するおそれがない。
【0011】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
【0012】
図1(A)、(B)はそれぞれ、本発明を適用したモータの縦断面図、および底面図である。図2(A)、(B)、(C)、(D)、(E)はそれぞれ、図1に示すモータに用いた第1のボビンの平面図、正面図、底面図、その端子部の側面図、および端子部の背面図である。図3(A)、(B)、(C)、(D)、(E)はそれぞれ、図1に示すモータに用いた第2のボビンの平面図、正面図、底面図、その端子部の側面図、および端子部の背面図である。図4(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)はそれぞれ、図1に示すモータに用いた第1のボビンの平面図、その端子部の側面図、端子ピンの平面図、第1のボビンに端子ピンを装着する様子を示す正面図、端子ピンに巻線の端末を絡げた様子を示す正面図、および巻線に弛みをもたせた様子を示す正面図である。図5(A)、(B)、(C)、(D)、(E)は、第1のボビンと第2のボビンとを軸線方向に重ねた様子を示す平面図、正面図、底面図、その端子部の側面図、および端子部の背面図である。なお、本形態では、胴部に巻回された巻線の端末は、巻線ガイド溝に通されるが、図4には、巻線の様子がわかりやすいように端子部の外側を引き回されたように表わしてある。また、図5において、下方に位置する第1のボビンについては、上方に位置する第2のボビンと区別しやすいように斜線を付してある。
【0013】
図1(A)、(B)において、本形態のモータ1は、ステッピングモータであり、モータケース2内には、環状の第1のボビン5Aと、第2のボビン5Bとがモータ軸線方向に重ねて配置されている。第1のボビン5Aおよび第2のボビン5Bが構成するロータ配置穴3には、ステータの複数の極歯4が周方向に並んだ構成になっている。ロータ7は、回転軸71の周りにロータマグネット72が固着されており、このロータマグネット72は、ロータ配置穴3内において、ステータの極歯4と所定の間隙を介して対向している。第1のボビン5Aおよび第2のボビン5Bのうち、回転軸71の出力側に位置する第2のボビン5Bには取り付け板8が固着されており、この取り付け板8に保持されているラジアル軸受け81に回転軸71が支持されている。回転軸71は、第1のボビン5Aの側で保持されたスラスト軸受け82に支持され、かつ、このスラスト軸受け82は、板バネ83によって回転軸71に向けて押圧されている。
【0014】
第1のボビン5Aおよび第2のボビン5Bの半径方向外側には、後述する端子部50A、50Bが構成されており、これらの端子部50A、50Bの端子ピン6A、6Bに巻線の端末が処理されるようになっている。ここで、モータケース2は、下側ケース21と、上側ケース22とから構成され、これらのケース21、22に形成された開口部20から端子部6A、6Bが突出している構造になっている。
【0015】
本形態において、第1のボビン5Aおよび第2のボビン5Bは、図2および図3に示すように、端子部が形成されている向きが互いに対称である点を除けば、同様な構造を有している。すなわち、第1のボビン5Aおよび第2のボビン5Bは、まず、巻線が巻回される胴部58の両側に第1のフランジ部56および第2のフランジ部57を備えている。
【0016】
また、第1のボビン5Aには、図1および図2に示すように、第2のボビン5Bと隣接するように配置される第1のフランジ部56から半径方向外側にわずかに張り出した後、モータ軸線に沿って第2のボビン5Bの外周側位置まで延設された第1の端子部50Aが形成されている。第1の端子部50Aは、第1のボビン5Aと第2のボビン5Bとをモータ軸線方向で重ねて配置するときの基準位置(一点鎖線L2で示す)からみてやや反時計周りCCWの方向にずれた位置から半径方向に外側に張り出した後、時計周りCWの方向に屈曲したL字形の平面形状を有している。
【0017】
ここで、第1の端子部50Aには、反時計周りCCWの側に位置する側面部52に、モータ軸線方向に貫通する巻線ガイド溝51が形成されている。
【0018】
また、第1の端子部50Aには、下端面から上端面に向けてモータ軸線方向における途中位置まで溝54が形成され、この溝54からは、上端面で開口するピン装着孔55が続いている。このため、ピン装着孔55のピン差込口550は、第1の端子部5Aのモータ軸線方向における途中位置でモータ軸線方向に向いて開口している。なお、溝54において半径方向外側は開放状態にある
これに対して、第2のボビン5Bは、図1および図3に示すように、第1のボビン5Aと隣接するように配置される第1のフランジ部56から半径方向外側にわずか張り出した後、モータ軸線に沿って第1のボビン5Aの外周側位置まで延設された第2の端子部50Bが形成されている。第2の端子部50Bは、第1のボビン5Aと第2のボビン5Bとをモータ軸線方向で重ねて配置するときの基準位置(一点鎖線L2で示す)からみてやや時計周りCWの方向にずれた位置から半径方向に外側に張り出した後、反時計周りCCWの方向に屈曲したL字形の平面形状を有している。
【0019】
ここで、第2の端子部50Bには、時計周りCWの側に位置する側面部52に、モータ軸線方向に貫通する巻線ガイド溝51が形成されている。
【0020】
また、第2の端子部50Bには、上端面から下端面に向けてモータ軸線方向における途中位置まで溝54が形成され、この溝54からは、下端面で開口するピン装着孔55が続いている。このため、ピン装着孔55のピン差込口550は、第1の端子部5Aのモータ軸線方向における途中位置でモータ軸線方向に向いて開口している。なお、溝54において半径方向外側は開放状態にある。
【0021】
このように構成したボビン5A、5Bを用いてモータ1を製造する際、巻線の端末を処理するにあたっては、第1のボビン5Aを例に説明すると、まず、図4(A)、(B)に示す第1の端子部50Aのピン装着孔55に対して、図4(C)に示す端子ピン6Aを装着する。
【0022】
ここで、端子ピン6Aは、モータ軸線方向に延びる基部61と、半径方向外側に向けて屈曲した端末保持部62とを備えており、まずは、図4(D)に矢印Aで示すように、基部61をピン装着孔55に対して胴部58の側から浅く差し込む。
【0023】
その結果、図4(E)に示すように、第1の端子ピン6Aは、第1の端子部5Aのモータ軸線方向における途中位置から端末保持部62が半径方向外側に突き出た状態となる。次に、胴部58に巻回されている巻線を巻線ガイド部51を通して第1の端子部50Aに対してモータ軸線方向における反対側まで引き回した後、第1の端子部50Aの半径方向外側の側面部に沿って第1の端子ピン6Aの端末保持部62まで緊張した状態のまま導き、第1の端子ピン6Aの端末保持部62に巻線の端末9を絡げる。
【0024】
次に、図4(E)に矢印Bで示すように示すように、第1の端子ピン6Aの基部61に相当する部分をピン装着孔55に向けて深く押し込む。その結果、図4(F)に示すように、第1の端子ピン6Aの端末保持部62が第1の端子部50Aにおいてモータ軸線方向における胴部58と反対側(巻線の端末9が導かれてきた側)にわずか移動する。このため、巻線は、第1の端子部50Aに対して胴部58とは反対側でわずかに弛むことになる。そして、第1の端子ピン6Aを接着剤などで完全に固定する。
【0025】
なお、図示および詳細な説明を省略するが、第2のボビン5Bの側においても、同様な方法で、胴部58と反対側(巻線の端末9が導かれてきた側)でわずかに弛ませた状態で第2の端子ピン6Bに絡ませる。
【0026】
このように本形態では、モータの製造工程において、第1の端子ピン6Aおよび第2の端子ピン6Bに巻線の端末9を絡げる際には、第1の端子ピン6Aおよび第2の端子ピン6Bの基部61をピン装着孔55に浅く嵌め込んだ状態で端末保持部62に巻線の端末9を絡げ、しかる後に、巻線が弛むように第1の端子ピン6Aおよび第2の端子ピン6Bの基部のピン装着孔55への嵌め込み深さを調整する。それ故、本形態では、第1の端子部50Aおよび第2の端子部50Bについては、モータ半径方向に厚くしなくても、あるいはコストのかかるインサート成形を行わなくても、第1の端子ピン6Aおよび第2の端子ピン6Bを確実に固定することができる。また、第1の端子部50Aおよび第2の端子部50Bについては、モータ半径方向に厚くしなくて、第1第1の端子ピン6Aおよび第2の端子ピン6Bの基部61をピン装着孔55に嵌め込む度合いを変えることができるので、モータの半径方向における小型化を妨げることなく、巻線に適度な弛みを確実に付与することができる。
【0027】
このようにして巻線の処理を終えた第1のボビン5Aと第2のボビン5Bとをモータ軸線方向に重ねるにあたって、第1のボビン5Aでは、第1の端子部50Aがモータ軸線に沿って第2のボビン5Bの外周側位置まで延設され、かつ、第1の端子部50Aは、時計周りCWの方向に屈曲したL字形の平面形状を有している。これに対して、第2のボビン5Bでは、第2の端子部50Bがモータ軸線に沿って第1のボビン5Aの外周側位置まで延設され、かつ、第2の端子部50Bは、反時計周りCCWの方向に屈曲したL字形の平面形状を有している。
【0028】
そこで、第1のボビン5Aと第2のボビン5Bとを、第1の端子部50Aと第2の端子部50Bとが周方向にずれた位置となるように重ねた後、第1のボビン5Aについては時計周りCWの方向に回す一方、第2のボビン5Bについては反時計周りCCWの方向に回す。その結果、図5に示すように、第1の端子部50Aと第2の端子部50Bは干渉することなく、第1の端子部50Aが第2のボビン5Bの外周側に位置する一方、第2の端子部50Bは、第1のボビン5Aの外周側に位置し、かつ、第1の端子部50Aと第2の端子部50Bとがモータ軸線方向において部分的に重なった状態となる。この状態で、第1の端子部50Aに固着された第1の端子ピン6Aと、第2の端子部50Bに固着された第2の端子ピン6Bとはモータ軸線方向で重なった位置となる。
【0029】
従って、図7に示すように、4本の端子ピンを一直線に並べた構成と違って、第1の端子部50Aおよび第2の端子部50Bが占める幅寸法が短くて済む。また、第1の端子ピン6Aと第2の端子ピン6Bとが軸線方向で並んでいるので、第1の端子部50Aおよび第2の端子部50Bが占める幅寸法が短くて済む。それ故、モータを小型化しても、第1の端子部50Aおよび第2の端子部50Bがモータ本体からはみ出ることがない。
【0030】
また、第1のボビン5Aにおいて第1の端子部50Aが第2のボビン5B側に延設され、第2のボビン5Bにおいて第2の端子部50Bが第1のボビン5A側に延設されているため、いずれのボビンにおいても胴部58から端子ピン6A、6Bまでの距離が長い。従って、胴部58から端子ピン6A、6Bに向かう巻線を浮かせることなく引き回すことができるので、巻線を弛ませた場合、あるいは巻線が不用意に弛んだ場合でも、モータケース2において端子部50A、50Bを露出させている開口部20の縁に巻線が接触することがない。
【0031】
また、第1のボビン5Aに巻回した巻線については、第2のボビン5Bの半径方向外側に位置する第1の端子部50Aで第1の端子ピン6Aに絡め、かつ、その胴部58から第1の端子ピン6Aへの引き回し部分ついては、第1の端子部50Aに形成されている巻線ガイド溝51を通して胴部58とは反対側を通している。同様に、第2のボビン5Bに巻回した巻線については、第1のボビン5Aの半径方向外側に位置する第2の端子部50Bで第2の端子ピン6Bに絡め、かつ、その胴部58から第2の端子ピン6Bへの引き回し部分ついては、第2の端子部50Bに形成されている巻線ガイド溝51を通して胴部58とは反対側を通している。このため、巻線を浮かせることなく端子部50A、50Bに沿って引き回すことができるので、巻線を弛ませた場合、あるいは巻線が不用意に弛んだ場合でも、巻線とモータケース2の開口部20の内縁との間に十分な距離を確保でき、巻線とモータケース2とが接触するおそれはない。
【0032】
しかも、第1のボビン5A、および第2のボビン6Bのいずれにおいても、巻線の端末9を巻線ガイド溝51に通しているので、巻線を所定の位置に止めておける。それ故で、巻線を弛ませた場合、あるいは巻線が不用意に弛んだ場合でも、、巻線がモータケース2と接触するおそれがない。
【0033】
なお、上記形態では、ピン装着孔55は、端子ピン6A、6Bの基部61を胴部58の側から嵌め込むように形成されていたので、端子ピン6A、6Bをピン装着孔55に浅く嵌め込んだ状態で巻線の端末9を絡げ、しかる後に端子ピン6A、6Bをピン装着孔55に深く嵌め込んだが、図6に示すように、ピン装着孔55が端子ピン6の基部61を胴部58とは反対側から嵌め込むように形成されている場合には、端子ピン6の基部61をピン装着孔55に深く嵌め込んだ状態で端子ピン6の端末保持部62まで巻線を緊張した状態で引き回して端末保持部62に巻線の端末9を絡げ、しかる後に、矢印Cで示すように、端子ピン6を少し引き抜いて基部61がピン装着孔55に浅く嵌まった状態とすればよい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、第1のボビンの第1の端子部が第2のボビン側に延設されて第2のボビンの半径方向外側に位置し、第2のボビンの第2の端子部が第1のボビン側に延設されて第1のボビンの半径方向外側において第1の端子部とモータ軸線方向で重なり、かつ、第1の端子ピンと第2の端子ピンがモータ軸線方向で重なっている。このため、端子ピンが複数列、かつ、軸線方向で重なっているため、端子部の幅寸法(周方向における寸法)を短くすることができ、モータ本体の小型化に対応することができる。また、第1のボビンにおいて第1の端子部が第2のボビン側に延設され、第2のボビンにおいて第2の端子部が第1のボビン側に延設されているため、いずれのボビンにおいても胴部から端子ピンまでの距離が長い。従って、胴部から端子ピンに向かう巻線を浮かせることなく引き回すことができるので、巻線を弛ませた場合、あるいは巻線が不用意に弛んだ場合でも、モータケースにおいて端子部を露出させている開口部の縁と接触することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)はそれぞれ、本発明を適用したモータの縦断面図、および底面図である。
【図2】(A)、(B)、(C)、(D)、(E)はそれぞれ、図1に示すモータに用いた第1のボビンの平面図、正面図、底面図、その端子部の側面図、および端子部の背面図である。
【図3】(A)、(B)、(C)、(D)、(E)はそれぞれ、図1に示すモータに用いた第2のボビンの平面図、正面図、底面図、その端子部の側面図、および端子部の背面図である。
【図4】(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)はそれぞれ、図1に示すモータに用いた第1のボビンの平面図、その端子部の側面図、端子ピンの平面図、第1のボビンに端子ピンを装着する様子を示す正面図、端子ピンに巻線の端末を絡げた様子を示す正面図、および巻線に弛みをもたせた様子を示す正面図である。
【図5】(A)、(B)、(C)、(D)、(E)は、第1のボビンと第2のボビンとを軸線方向に重ねた様子を示す平面図、正面図、底面図、その端子部の側面図、および端子部の背面図である。
【図6】本発明を適用したモータに用いた別のボビンの端子部に対して端子ピンを取り付けた構造を示す説明図である。
【図7】従来のモータに用いたボビンの説明図である。
【符号の説明】
1 モータ
2 モータケース
4 ステータの極歯
5A 第1のボビン
5B 第2のボビン
6A 第1の端子ピン
6B 第2の端子ピン
7 ロータ
9 巻線の端末
21 下側ケース
22 上側ケース
50A 第1の端子部
50B 第2の端子部
51 巻線ガイド溝
55 ピン装着孔
56 ボビンの第1のフランジ部
57 ボビンの第2のフランジ部
58 ボビンの胴部
61 端子ピンの基部
62 端子ピンの端末保持部
71 回転軸
72 ロータマグネット
550 ピン差込口

Claims (3)

  1. 巻線が巻回された胴部を備えた環状の第1のボビンと第2のボビンとがモータ軸線方向に重ねて配置されているとともに、前記第1のボビンおよび前記第2のボビンは各々、前記胴部の外周側に形成された端子部に固着されている端子ピンに対して前記巻線の端末が絡げられたモータにおいて、
    前記第1のボビンは、前記端子部として、前記第2のボビン側に延設されて当該第2のボビンの半径方向外側に位置する第1の端子部を備え、かつ、当該第1の端子部に前記端子ピンとして複数本の第1の端子ピンが固着され、
    前記第2のボビンは、前記端子部として、前記第1のボビン側に延設されて当該第1のボビンの半径方向外側において前記第1の端子部とモータ軸線方向で重なる第2の端子部を備え、かつ、当該第2の端子部に前記端子ピンとして複数本の第2の端子ピンが固着され、
    前記第1の端子部、および前記第2の端子部は、前記第1の端子ピンと前記第2の端子ピンがモータ軸線方向で重なるように配置されていることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1において、前記第1のボビン、および前記第2のボビンは各々、前記巻線が前記端子部に対して前記胴部と反対側を経由して端末が前記端子ピンに絡められていることを特徴とするモータ。
  3. 請求項2において、前記第1のボビン、および前記第2のボビンは各々、前記端子部の側面部に前記巻線の端末を前記端子部に対して前記胴部とは反対側まで導く巻線ガイド溝が形成されていることを特徴とするモータ。
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