JP6457920B2 - 電動機及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は電動機に係り、特にブラシレス方式の電動機及びこの電動機を用いた電動パワーステアリング装置に関するものである。
一般的な産業機械分野においては、電動機によって機械系制御要素を駆動することが行われているが、最近では電動機の回転速度や回転トルクを制御する半導体素子等からなる電子制御装置を電動機に一体的に組み込む、いわゆる機電一体型の電動駆動装置が採用され始めている。
機電一体型の電動駆動装置の例として、例えば自動車の電動パワーステアリング装置においては、運転者がステアリングホィールを操作することにより回動するステアリングシャフトの回動方向と回動トルクとを検出し、この検出値に基づいてステアリングシャフトの回動方向と同じ方向へ回動するように電動機を駆動し、操舵アシストトルクを発生させるように構成されている。この電動機を制御するため、電子制御装置がパワーステアリング装置に設けられている。そして、このような電動パワーステアリング装置の電動機として、一般的にはインナーロータ型の電動機が使用されている。
インナーロータ型のブラシレス方式の電動機は、円筒状のハウジング内に圧入、固定されたステータと、ハウジングの径方向の中央に配置され、ステータに対して回転自在に支持されたロータとを有している。ロータの外周面には、複数の永久磁石が配設されている。ステータは、略円筒状のステータコアと、このステータコアから径方向内側に突設された複数のティース部とを備えている。
各ティース部には、絶縁材である樹脂製のインシュレータが装着され、このインシュレータを介して巻線が巻装されている。巻線は、例えばU相、V相、W相の3相で構成されている。そして、各相の巻線に順に外部電源からの電力を供給することにより、ステータコアに所定の磁束が形成される。この磁束と永久磁石との間に吸引力や反発力が生じてロータが回転するものである。
ところで、各相の巻線への給電手段として、小型化や組み付け性を向上するために、ユニット化されたバスバーユニットが用いられている。バスバーユニットは合成樹脂製のバスバーモールド体に、金属製の複数のバスバーを互いに絶縁された状態で埋設したものが知られている。例えば、コイルをスター結線方式にて結線する場合にあっては、バスバーモールド体に、各相の巻線に給電を行うための複数のバスバーと、中性点を成すバスバーとが埋設されている。
このようなバスバーモールド体を備えた電動機は、例えば、特開2014−187797号公報(特許文献1)に記載されている。特許文献1の電動機においては、有底筒状のハウジングに圧入や接着等の固定手段にて固定されたステータと、ステータに対して回転自在に設けられたロータと、ステータの巻線の結線を行うための結線部材と、ロータの回転角度を検出するためのレゾルバとを備え、ハウジングの開口部に、これを閉塞するブラケットがボルトによって締結されている。そして、ブラケットとステータの内部空間にはバスバーモールド体が固定、配置されており、バスバーモールド体に埋設されたバスバーによって各巻線に電力が供給される構成になっている
特開2014−187797号公報
特許文献1に記載の電動機においては、ハウジング内部のブラケットとステータの間の空間にバスバーモールド体が配置されているため、ハウジングの軸方向長さを長くしなければならない。このため、ハウジング自体の絞り加工の行程が多くなり加工費が高くなる、また、ハウジングを構成する材料がより多く必要となる、更にハウジング内部にバスバーモールド体を組み込むので組み立てが複雑となるといった理由から、結果的に製品単価が高くなる課題がある。
このような課題を対策するためは、バスバーモールド体をハウジングの軸方向の外側端面に固定することが考えられる。すなわち、電動機の出力軸(回転軸)が位置する反対側のハウジング端面を閉塞し、この閉塞されたハウジング端面の外側面にバスバーモールド体を固定ネジでねじ止めするものである。このようにすれば、バスバーモールド体をハウジングの外側に配置できるので、ハウジングの軸方向長さを短くできるようになる。したがって、ハウジング自体の絞り加工の行程を少なくでき、また、ハウジングを構成する材料も少なくでき、更にハウジング外部にバスバーモールド体を固定するので組み立てが容易となるものである。
ところが、バスバーモールド体を固定ネジによってハウジングの外側端面に固定するため、ねじ止めの時に発生する切粉(固定ネジによって、バスバーモールド体やハウジング端面が削られて発生する)が、ハウジング内部に侵入することがある。このため、切粉がロータとステータの間に挟まってロータの回転が阻害されるといった現象を生じる恐れがある。また、この電動機を電動パワーステアリング装置に適用すると、上記現象によって電動機が停止すると円滑なステアリング操作ができなくなる問題がある。
本発明の目的は、バスバーモールド体をハウジング端面に固定ネジで固定した場合であっても、固定ネジによる切粉がハウジング内部に侵入することが無い新規な電動機及び電動パワーステアリング装置を提供することにある。
本発明の特徴は,ハウジング端面にバスバーモールド体の固定ネジを受容する固定ネジ受容凹部を形成し、この固定ネジ受容凹部をハウジング端面に固定されたベースプレートで覆うと共に、固定ネジ受容凹部が存在する位置でバスバーモールド体をベースプレートに固定ネジで固定する、ところにある。
本発明によれば,固定ネジ受容凹部が存在する位置でバスバーモールド体とベースプレートを固定ネジで固定するので、固定ネジのねじ止めによって生じる切粉が固定ネジ受容凹部に収納、密閉されて切粉がハウジング内部に侵入することを抑制することができる。これによって、電動機のロータの回転が阻害されるのを抑制することができるようになる。
本発明が適用される一例としての操舵装置の全体斜視図である。 機電一体型の電動駆動装置としての電動パワーステアリング装置の全体斜視図である。 電動パワーステアリング装置に使用される電動機の外観斜視図である。 電動機のハウジングの外観斜視図である。 ハウジングにベースプレートを固定した状態の外観斜視図である。 ベースプレートにバスバーモールド体を搭載する前の外観斜視図である。 バスバーモールド体の外観斜視図である。 バスバーモールド体とハウジングの閉塞面の取付状態を説明する断面図である。 ベースプレートにバスバーモールド体を搭載した後の外観斜視図である。 バスバーモールド体とベースプレートの固定部分の断面図である。
次に、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
本発明が適用される一例としての操舵装置の構成、及び機電一体型の電動駆動装置としての電動パワーステアリング装置の構成について図1、図2を用いて簡単に説明する。
まず、自動車の前輪を操舵するための操舵装置について説明する。操舵装置1は図1に示すように構成されている。図示しないステアリングホイールに連結されたステアリングシャフト2の下端には図示しないピニオンが設けられ、このピニオンは車体左右方向へ長い図示しないラックと噛み合っている。このラックの両端には前輪を左右方向へ操舵するためのタイロッド3が連結されており、ラックはラックハウジング4に覆われている。そして、ラックハウジング4とタイロッド3との間にはゴムブーツ5が設けられている。
ステアリングホイールを回動操作する際のトルクを補助するため、電動パワーステアリング装置6が設けられている。即ち、ステアリングシャフト2の回動方向と回動トルクとを検出するトルクセンサ7が設けられ、トルクセンサ7の検出値に基づいてラックにギヤ10を介して操舵補助力を付与する電動機部8と、電動機部8に配置された電動機を制御する電子制御装置(ECU)部9とが設けられている。電動パワーステアリング装置6の電動機部8は、出力軸側の外周部の3箇所が図示しないボルトを介してギヤ10に接続され、電動機部8の出力軸とは反対側に電子制御装置部9が設けられている。
図2に示すように、電動機部8は金属から作られた筒部を有するモータハウジング11A及びこれに収納された図示しない電動機とから構成され、電子制御装置部9は、モータハウジング11Aの軸方向の出力軸とは反対側に配置された、金属で作られたECUハウジング11B及びこれに収納された図示しない電子制御組立体から構成されている。
モータハウジング11AとECUハウジング11Bはその対向端面で固定ボルトによって一体的に固定されている。ECUハウジング11Bの内部に収納された電子制御組立体は、必要な電源を生成する電源回路部や、電動機部8の電動機を駆動制御するMOSFETやIGBT等からなるパワースイッチング素子を有する電力変換回路や、このパワースイッチング素子を制御する制御回路部からなり、パワースイッチング素子の出力端子と電動機の入力端子とはバスバーを介して電気的に接続されている。
ECUハウジング11Bの端面にはコネクタ端子組立体を兼用する合成樹脂製の蓋体12が固定ボルトによって固定されている。蓋体12には電力供給用のコネクタ端子形成部12A、検出センサ用のコネクタ端子形成部12B、制御状態を外部機器に送出する制御状態送出用のコネクタ端子形成部12Cを備えている。そして、ECUハウジング11Bに収納された電子制御組立体は、合成樹脂から作られた蓋体12の電力供給用のコネクタ端子形成部12Aを介して電源から電力が供給され、また検出センサ類から運転状態等の検出信号が検出センサ用のコネクタ形成端子部12Bを介して供給され、現在の電動パワーステアリング装置の制御状態信号が制御状態送出用のコネクタ端子形成部12Cを介して送出されている。
ここで、蓋体12はECUハウジング11Bの開口部の全体を覆うような形状になっているが、各コネクタ端子を小型に形成して、ECUハウジング11Bに形成された挿入孔を挿通して電子制御組立体と接続する構成にしても良いものである。
以上のような構成の電動パワーステアリング装置6においては、ステアリングホイールが操作されることによりステアリングシャフト2がいずれかの方向へ回動操作されると、このステアリングシャフト2の回動方向と回動トルクとをトルクセンサ7が検出し、この検出値に基づいて制御回路部が電動モータの駆動操作量を演算する。この演算した駆動操作量に基づいて電力変換回路部のパワースイッチング素子により電動機が駆動され、電動機の出力軸はステアリングシャフト1を操作方向と同じ方向へ駆動するように回動される。出力軸の回動は、図示しないピニオンからギヤ10を介して図示しないラックへ伝達され、自動車が操舵されるものである。これらの構成、作用は既によく知られているので、これ以上の説明は省略する。
さて、上述したように、電動機の出力軸(回転軸)が位置する反対側のハウジング端面を閉塞し、この閉塞されたハウジング端面の外側にバスバーモールド体を固定ネジでねじ止めするものにおいては、ねじ止めの時に発生する切粉が、ハウジング内部に侵入することがある。このため、切粉がロータとステータの間に挟まってロータの回転が阻害されるといった現象を生じる恐れがある。したがって、バスバーモールド体をハウジング端面に固定ネジで固定した場合において、固定ネジによる切粉がハウジング内部に侵入することが無い構造が要請されている。
そこで、本発明においては、ハウジング端面にバスバーモールド体の固定ネジを受容する固定ネジ受容凹部を形成し、この固定ネジ受容凹部をハウジング端面に固定されたベースプレートで覆うと共に、固定ネジ受容凹部が存在する位置でバスバーモールド体をベースプレートに固定ネジで固定する構造を提案するものである。固定ネジ受容凹部が存在する位置でバスバーモールド体とベースプレートを固定ネジで固定するので、固定ネジのねじ止めによって生じる切粉が固定ネジ受容凹部に収納、密閉されて切粉がハウジング内部に侵入することをなくすことができる。これによって、電動機のロータの回転が阻害されるのを抑制することができるようになる。
以下、本発明の実施形態について図3乃至図10を用いて詳細に説明する。尚、電動機部8の構成は、図2に示すものとは形状が若干異なっているので、新たに参照番号を付して説明する。
図3は電動機と電子制御組立体の接続部部分の構造を示している。電動機は有底円筒状(カップ状)のハウジング13を有しており、そのハウジング13の開口が形成されている方には、前側ブラケット14が開口を塞ぐように嵌合、固定している。前側ブラケット14の反対側には板状のベースプレート15を介してバスバーモールド体16が取り付け、配置されている。ここで、ハウジング13、ベースプレート15は鉄系の金属で作られている。
バスバーモールド体16の短辺側には電動機の巻線と電気的に接続されたターミナル17A,17Bと、電子制御組立体から延びる接続端子を固定するバスバー固定ネジ18が設けられている。図に示したものは、電動機の3相巻線を独立した2系統の巻線とする構成を採用したものであり、6個のターミナル17A,17Bとから成り立っている。
3個の纏まったターミナル17Aが一方の系統を構成し、反対側に配置される3個のターミナル17Bが他方の系統を構成している。そして、正常な状態では両系統の巻線でロータを回転させ、どちらかの系統に異常が生じた場合では、残りの系統でロータを回転できるようにしている。
また、バスバーモールド体16はバスバーモールド固定ネジ19A、19B、19Cでベースプレート15に固定される構造となっている。ベースプレート15には、電子制御組立体の制御基板やパワー素子の放熱用のヒートシンクを固定するための接続シャフト20A、20B、20Cが設けられている。更に、電動機の出力軸の電子制御組立体側には磁極センサ用の永久磁石21が設けられている。永久磁石21は、電子制御組立体側に配置されたGMR素子と協働して出力軸の回転位相を検出している。
このように、バスバーモールド体16をハウジング13の電子制御組立体側の端面の外側に配置することで,バスバーモールド体16の軸方向高さの分だけ,ハウジング13の軸方向長さを短くすることができるようになる。これによって、ハウジング13の絞り加工の工程、バスバーモールド体16の組み込み工程の時間を短縮でき、しかもハウジング13の材料使用量を削減できることから,製品単価を低く抑えることができる。
図3に示す構成は、図2に示す電動機部8を組み上げた状態を示しているが、次にこの電動機8を組み上げていく過程を説明しながら本実施形態を説明する。
図4はハウジング13自体の構成を示したものである。ハウジング13の軸方向の電子制御組立体側のハウジング端面である閉塞端面22の外周側には、電動機の巻線端末が貫通する巻線貫通孔23A、23Bが形成されている。また、閉塞端面22の巻線貫通孔23A、23Bの間には、図3で説明したハウジング13の閉塞端面22に固定されるベースプレート15の位置決めを行うための、ベースプレート位置決め突起部24A、24Bが形成されている。
更に、ハウジング13の閉塞端面22の中央付近には、図示していないがロータに固定された出力軸を軸支するベアリングのベアリングケース25が形成されている。このベアリングケース25の内側にベアリングの外輪が圧入、固定されるようになっている。ベアリングケース25の中央には出力軸が貫通する出力軸貫通孔26が形成されている。
また、閉塞端面22に形成されたベアリングケース26の外周囲には環状の固定ネジ受容凹部27が形成されている。この固定ネジ受容凹部27は、ベアリングケース26の外周面を共用して形成されている。これによって固定ネジ受容凹部27の構成を簡略化することができる。そして、この固定ネジ受容凹部27の外側に、巻線貫通孔23A、23B及びベースプレート位置決め突起部24A、24Bが位置しているものである。尚、固定ネジ受容凹部27は必ずしも環状に形成されている必要はなく、飛び飛びに形成されていても良いものである。
次に、このハウジング13の閉塞端面22にベースプレート15が固定されるものであり、図5にべースプレート15を固定した状態を示している。
ベースプレート15には、ハウジング13の閉塞端面22に設けたベースプレート位置決め突起部24A、24Bで位置決めされる位置決め孔が形成されており、両者によってベースプレート15が閉塞端面22に対して位置決めされる。
そして、ベースプレート15とハウジング13の閉塞端面22とは、溶接部28A、28B、28C、28Dの4ヶ所の溶接部で接合されている。このように、ベースプレート15とハウジング13は、溶接によって固定されているので、固定ネジによる切粉の発生が無いものである。
また、閉塞端面22にはベースプレート15が密着して固定されるので、閉塞端面22に形成した固定ネジ受容凹部27は、ベースプレート15によって覆い隠されるようになる。したがって、固定ネジ受容凹部27は密閉空間となるが、ベースプレート15の中央には開口が形成されて、出力軸貫通孔26をこの開口から臨ませるようになっている。尚、このベースプレート15の中央に形成した開口の円形状の端縁はべアリングケース25まで延びているものである。
更に、ベースプレート15には、電子制御組立体を固定するための接続シャフト20A〜20Cを植立固定する接続シャフト固定孔12A、12B、12Cが形成され、また、後述するバスバーモールド体16の位置決め用孔30A、30Bが形成されている。
ベースプレート15には、バスバーモールド体16が固定ネジによって固定されるが、この固定ネジがねじ込まれる雌ねじ部31A、31B、31Cが円周上で120°等間隔に形成されている。そして、重要なことは、この雌ねじ部31A、31B、31Cは、ハウジング13の閉塞端面22に形成した固定ネジ受容凹部27に対応した位置に形成されていることである。つまり、雌ねじ部31A、31B、31Cは、固定ネジ受容凹部27に臨む位置に形成されている。
また、ベースプレート15には、ハウジング13の閉塞端面22に形成した巻線貫通穴23a、23bが臨む、矩形状の切り欠き開口32A、32Bが形成されている。これによって、巻線端末は図示しないバスバーモールド体16まで延びることが可能となる。
次に、このベースプレート15が固定されたハウジング13に、ステータ及びロータが組み付けられるものであり、図6にその組み付けた状態を示している。
ハウジング13の内部には、巻線が巻かれたステータコア、着磁が終わったロータが組み付けられる。ステータコアの固定は,ステータコアの積厚方向に対してハウジング13と面圧が均一となるように圧入固定されている。これによって、ステータコアとハウジング13の間の隙間精度を均一に確保し,コギングトルクなどのトルク脈動に影響が出にくい構造としている。
巻線の巻線端末33U1、33V1、33W1は閉塞端面22に設けられた巻線貫通孔23Aから突き出し、巻線の巻線端末33U2、33V2、33W2は閉塞端面22に設けられた巻線貫通孔23Bから突き出している。また、電子制御組立体を支持する接続シャフト20a〜20cもこの状態で取り付けられる。また、閉塞端面22の出力軸貫通孔26から出力軸34の端面部が延びて露出されている。
次に、この閉塞端面22に固定されたベースプレート15にバスバーモールド体16が固定ネジによって固定されるものであるが、この固定の説明を行う前にバスバーモールド体16の構成について説明する。
図7はバスバーモールド体16を示し、このバスバーモールド体16が図6のベースプレート15に搭載されるものである。バスバーモールド体16の形状は任意であるが、本実施形態ではベースプレート15の形状に合わせて、四隅が弧状に形成された略長方形の形状に形成されている。バスバーモールド体16にはベースプレート15に設けたバスバーモールド位置決め孔30A、30Bと位置決めする突起(図示せず)がベースプレート15に対向する面側に設けられている。
また、バスバーモールド体16の短辺側には巻線端末が貫通する貫通孔35が、図6の巻線端末の位置に一致するように6ヶ所設けられる。また、バスバーモールド体16にバスバーモールド固定ネジが挿通されるねじ孔部36A、36B、36Cには、環状の金属製スリーブ37A、37B、37Cがインサートモールドされている。
この環状の金属製スリーブ37A、37B、37Cは、バスバーモールド固定ネジによって、バスバーモールド体16を構成する合成樹脂に直接的に軸力がかからないようにするためである。
このねじ孔部36A、36B、36Cの形成位置は、ベースプレート15に形成された雌ねじ部31A、31B、31Cの位置と一致するように、円周上で120°等間隔に形成されている。したがって、バスバーモールド体16のねじ孔部36A、36B、36Cと、ベースプレート15の雌ねじ部31A、31B、31Cは、ハウジング13の閉塞端面22に形成した固定ネジ受容凹部27に対応した位置に形成されていることになる。また、このねじ孔部36A、36B、36Cの内周側には出力軸34に固定される永久磁石21が貫通する貫通孔38が形成されている。
また、バスバーモールド体16の短辺側のベースプレート15側の面には、閉塞端面22に形成した巻線貫通孔23A、23Bによって巻線端末の絶縁被覆が傷つかないように、巻線誘導孔40が形成された端末保護部39U2、39V2、39W2が設けられている。もちろん、図示していないが、他方の短辺側のベースプレート15側の面にも、巻線誘導孔40が形成された端末保護部39U1、39V1、39W1が設けられている。
図8(巻線保護部39U2部分の断面)に示しているように、これらの巻線保護部39U1〜39W2は、外周面が先細形状の傾斜面(テーパ面)に形成されており、閉塞端面22に形成した巻線貫通孔23A、23Bに挿通されて傾斜面で密着して、ハウジング13の内部に埃やごみ等が侵入しないようにする密閉機能を備えている。また、巻線保護部39U1〜、39W2の内部には、巻線端末33U1〜33W2を誘導する誘導孔40が穿孔されており、この誘導孔40は巻線端末33U1〜33W2の先端側に向かって先細形状に形成されている。これによって巻線端末33U1〜33W2の挿通作業を容易にしている。
次に、バスバーモールド体16が、閉塞端面22に固定されたベースプレート15に固定ネジによって固定された状態について図9を用いて説明する。
図9は、図5に示すように閉塞端面22に溶接によって固定されたベースプレート15にバスバーモールド体16を搭載し、バスバーモールド固定ネジ19A,19B、19Cで、バスバーモールド体16をベースプレート15にねじ止めしたものを示している。また、巻線端末33U1〜33W2は、接続ターミナル40U1〜40W2とヒュージング加工によって接続、固定されている。また、出力軸の先端に永久磁石21が搭載、固定されている。
上述した通り、バスバーモールド体16を挟むようにして、バスバーモールド固定ネジ19A〜19Cを、ベースプレート15に設けた雌ねじ部31A〜31Cにねじ込むことでバスバーモールド体15がベースプレート15に固定される。そして、バスバーモールド体16のねじ孔部36A、36B、36Cと、ベースプレート15の雌ねじ部31A、31B、31Cは、ハウジング13の閉塞端面22に形成した固定ネジ受容凹部27に対応した位置に形成されている。
この状態を示す断面を図10(バスバーモールド固定ネジ19C付近の断面)に示している。ハウジング13の閉塞端面22の上面にベースプレート15が溶接によって固定されている。ベースプレート15は、閉塞端面22に形成した固定ネジ受容凹部27の上面を覆い隠すように配置されている。したがって、固定ネジ受容凹部27とベースプレート15の間には切粉収納空間SPが形成される。ベアリングケース25の内側にはべアリング41の外輪が圧入、固定されており、これと反対側に切粉収納空間SPが形成されている。
ベースプレート15の切粉収納空間SPに対応する位置には、雌ねじ部31Cが形成されているが、この雌ねじ部31Cは、ベースプレート15にバーリング加工を行い、このバーリング加工されたバーリング孔42部分に形成されている。したがって、バスバーモールド体16の金属製スリーブ37Cからバスバーモールド固定ネジ19Cをねじ込んでいけば、バスバーモールド体16はベースプレート15にねじ止めされるものである。そして、この時に発生した切粉CNTは、切粉収納空間SPに封じ込められて、ハウジング13内に侵入することがなくなるものである。
以上述べた通り、本発明によれば、ハウジング端面にバスバーモールド体の固定ネジを受容する固定ネジ受容凹部を形成し、この固定ネジ受容凹部をハウジング端面に固定されたベースプレートで覆うと共に、固定ネジ受容凹部が存在する位置でバスバーモールド体をベースプレートに固定ネジで固定する構成とした。
これによれば,固定ネジ受容凹部が存在する位置でバスバーモールド体とベースプレートを固定ネジで固定するので、固定ネジのねじ止めによって生じる切粉が固定ネジ受容凹部に収納、密閉されて切粉がハウジング内部に侵入することを抑制することができる。これによって、電動機のロータの回転が阻害されるのを抑制することができるようになる。
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
13…ハウジング、14…前側ブラケット、15…ベースプレート、16…バスバーモールド体、17A,17B…ターミナル、18…バスバー固定ネジ、19A、19B、19C…バスバーモールド固定ネジ、20A〜10C…接続シャフト、21…永久磁石、22…閉塞端面、23A,23B…巻線貫通孔、24A,24B…ベースプレート位置決め突起部、25…ベアリングケース、26…出力軸貫通孔、27…固定ネジ受容凹部、28A、28B、28C、28D…溶接部、29A、29B、29C…接続シャフト固定孔、30A,30B…位置決め用孔、31A,31B,31C…雌ねじ部、32A,32B…切り欠き開口、33U1、33V1、33W1、33U2、33V2、33W2…巻線端末、34…出力軸、35…貫通孔、36A、36B、36C…ねじ孔部、37A、37B、37C…金属製スリーブ、38…貫通孔、39U1、39V1、39W1…端末保護部、41…ベアリング、42…バーリング孔。

Claims (8)

  1. ステータとロータが収納される円筒状のハウジングの軸方向の一端に形成された閉塞端面に、バスバーモールド体がバスバーモールド固定ネジで固定されていると共に、前記バスバーモールド体のバスバーに前記ハウジングに収納された前記ステータの巻線端末が接続された電動機において、
    前記ハウジングの前記閉塞端面に前記バスバーモールド体の前記バスバーモールド固定ネジを受容する固定ネジ受容凹部が形成され、前記固定ネジ受容凹部を前記閉塞端面に固定されたベースプレートで覆うと共に、前記固定ネジ受容凹部が存在する位置で前記バスバーモールド体が前記ベースプレートに前記バスバーモールド固定ネジで固定されていることを特徴とする電動機。
  2. 請求項1に記載の電動機において、
    前記ハウジングの前記閉塞端面と前記ベースプレートは溶接固定されていることを特徴とする電動機。
  3. 請求項2に記載の電動機において、
    前記閉塞端面の中央部には、前記ロータの出力軸を軸受するベアリングが圧入されるベアリングケースが形成され、前記ベアリングケースの外周面によって前記固定ネジ受容凹部が形成されていることを特徴とする電動機。
  4. 請求項3に記載の電動機において、
    前記ベースプレートは板状であり、前記バスバーモールド固定ネジがねじ込まれる雌ネジ部が、前記ベースプレートに設けたバーリング加工孔に形成されていることを特徴とする電動機。
  5. ステアリングシャフトに操舵補助力を付与する電動機を備えた電動機部と、前記電動機の出力軸とは反対側に配置され前記電動機を制御する電子制御装置とより構成されている電動パワーステアリング装置において、
    前記電動機は、ステータとロータが収納される円筒状のハウジングの軸方向の一端に形成された閉塞端面に、バスバーモールド体がバスバーモールド固定ネジで固定されていると共に、
    前記ハウジングの前記閉塞端面に前記バスバーモールド体の前記バスバーモールド固定ネジを受容する固定ネジ受容凹部が形成され、前記固定ネジ受容凹部を前記閉塞端面に固定されたベースプレートで覆うと共に、前記固定ネジ受容凹部が存在する位置で前記バスバーモールド体が前記ベースプレートに前記バスバーモールド固定ネジで固定されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  6. 請求項5に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記ハウジングの前記閉塞端面と前記ベースプレートは溶接固定されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  7. 請求項6に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記閉塞端面の中央部には、前記ロータの出力軸を軸受するベアリングが圧入されるベアリングケースが形成され、前記ベアリングケースの外周面によって前記固定ネジ受容凹部が形成されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  8. 請求項7に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記ベースプレートは板状であり、前記バスバーモールド固定ネジがねじ込まれる雌ネジ部が、前記ベースプレートに設けたバーリング加工孔に形成されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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