JP6178422B2 - バスリングおよびそれを備える配電用部材 - Google Patents

バスリングおよびそれを備える配電用部材 Download PDF

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Description

本発明は、配電用のバスリングおよびそれを備える配電用部材に関する。
近年、駆動源としてモータを搭載した車両が開発されている。このモータには配電用部材を介して非常に大きな3相の電流が流される。配電用部材には3相の電流が流れる経路として3つのバスリングがそれぞれ設けられる。
特許文献1には、収納溝が径方向に複数設けられた環状の接続導体ホルダと、収納溝にそれぞれ収納される複数の接続導体とが開示される。この接続導体は、断面丸型の導線により形成され、収納溝に収納される環状の収納部と、収納部から外径側に突出して設けられたコイル結線用端子部と、を有する。接続導体は、導線を曲げて形成され、先端部に小径の環状部が形成される。
特開2003−324887号公報
特許文献1に記載の技術では、コイル結線用端子部の環状部を導線を折り曲げて形成するが、環状部とコイルの引き出し線の接合において、環状部の断面が丸型なので引き出し線との接触面積を確保しづらく、ヒュージングでの連結が容易でない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、バスリングの製造コストを抑えつつ、導線部材と容易に連結できるバスリングを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、導電性の線材から形成される配電用のバスリングであって、環状の本体部と、本体部から突出するように屈曲して形成される複数の端子と、を備える。端子は、先端側に形成され、コイルから引き出された導線部材を挿通するための挿通孔を画成する連結部と、本体部側に形成され、連結部を支持する基部と、を有する。連結部は、導線部材の外周面に面接触可能な接触面を有し、その接触面は、線材を扁平化されて形成される。
この態様によると、線材によりバスリングを形成することで製造コストを抑えることができる。また、連結部がコイルの導線部材に面接触可能な接触面を有するため、連結部と導線部材とを面接触させて容易に連結することができる。
また、本発明の別の態様は、導電性の線材から形成される配電用のバスリングと、バスリングを保持する環状のケース部材と、を備える配電用部材である。バスリングは、環状の本体部と、本体部から突出するように屈曲して形成される複数の端子と、を有する。ケース部材は、バスリングを収容する収容部と、収容部を画成する壁部に形成され、複数の端子をそれぞれ出す複数の切欠部と、壁部における切欠部の端部から収容部の内側に突出する突部と、を有する。バスリングは、端子から本体部の一部に亘って、扁平化された線材の部分を屈曲することで形成される。連結部の内周面は、扁平化により平らに形成される。突部は、扁平化がおよぶ本体部に当接する。
本発明によれば、バスリングの製造コストを抑えつつ、導線部材と容易に連結できる。
実施形態に係る配電用部材の斜視図である。 図2(a)は、配電用部材の上面図であり、図2(b)は、配電用部材の側面図である。 第1バスリングの上面図である。 第1バスリングの第1端子について説明するための図である。 第1バスリングの成形について説明するための図である。 ヒュージングによる連結部と導線部材の連結について説明するための図である。 第1変形例のバスリングについて説明するための図である。 扁平化された線材の扁平率について説明するための図である。 第2変形例のバスリングについて説明するための図である。 第3変形例の配電用部材について説明するための図である。 第4変形例のバスリングについて説明するための図である。 第4変形例のバスリングの成形途中の工程について説明するための図である。
図1は、実施形態に係る配電用部材10の斜視図である。配電用部材10は、たとえばハイブリッドの車両に設けられ、回生した電力をモータに給電する。配電用部材10は外部の駆動回路から3相の交流電流をそれぞれ受け取り、各相の交流電流をモータのコイルに供給する。このモータおよび配電用部材10は、エンジンルームのスペースの制約上、薄型に形成されるが、車両を駆動するための電流は非常に大きく、各相の給電経路を適切に絶縁する必要がある。実施形態の配電用部材10ではバスリングに絶縁材料を塗布することで各相の給電経路を絶縁している。径方向外向きに張り出している各端子は、周方向に均等な間隔で配置される。たとえばモータのコイルは周方向に等間隔で複数設けられて径方向内向きに突出する部分を有する。そのコイルに配電用部材のイン・アウトの各端子が接続される。
配電用部材10は、第1バスリング12、第2バスリング14および第3バスリング16を備え、3つのバスリングを組み立てて形成される。また、配電用部材10は、3つのバスリングを収容する収容溝18aを有するケース18と、ケース18の外側から収容溝18aの開口を複数箇所で塞ぐ複数の留め具20と、をさらに備える。このバスリングの構成について別の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
図2(a)は、配電用部材10の上面図であり、図2(b)は、配電用部材10の側面図である。また、図3は、第1バスリング12の上面図である。なお各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。
ケース18は、樹脂部材により環状に形成される。ケース18は、全周に形成されて各バスリングを収容する収容溝18a、ケース18の径方向外側の外周面に形成される第1切欠部18b、第2切欠部18cおよび第3切欠部18dを有する。第1バスリング12の第1端子28は第1切欠部18bから突出し、第2バスリング14の第2端子30は第2切欠部18cから突出し、第3バスリング16の第3端子32は第3切欠部18dから突出する。ケース18には、第1接続部22、第2接続部24および第3接続部26を径方向外側に露出させるための開口がそれぞれ形成される。
第1切欠部18b、第2切欠部18cおよび第3切欠部18dは、それぞれ軸方向の切り欠きの深さが異なるように形成される。第1切欠部18b、第2切欠部18cおよび第3切欠部18dの順に切り欠きの深さは大きくなるように形成される。これにより、各バスリングの軸方向の位置を設定することができる。なお、軸方向とは、ケース18の中心軸に沿う方向である。
図3に示すように、第1バスリング12は、環状の第1本体部34、複数の第1端子28および第1接続部22を有する。複数の第1端子28は、第1本体部34から突出するように屈曲して形成され、周方向に等間隔に配置される。第1本体部34は、絶縁材料が全周に渡って塗布され、第1端子28は電気的に接続されるため、少なくとも先端部分が露出されている。
第2バスリング14は、第2本体部36、第2端子30および第2接続部24を有し、第3バスリング16は、第3本体部38、第3端子32および第3接続部26を有する。第1バスリング12、第2バスリング14および第3バスリング16は、同じ大きさおよび形状に形成されるため、第2バスリング14および第3バスリング16の詳細な説明は省略する。
各バスリングを同形状にすることで、全て同じ工程で製造できるため、異なる形状のバスリングを形成する場合と比べて、製造コストを抑えることができる。各バスリングは、円形断面を有する導電性の線材から形成される。円形断面を有する線材は安価に入手でき、製造コストを抑えることができる。
図4は、第1バスリング12の第1端子28について説明するための図である。図4(a)は、配電用部材10において第1端子28に着目した斜視図であり、図4(b)は、配電用部材10において第1端子28に着目した上面図である。
第1端子28は、先端側に形成され、コイルから引き出された導線部材50を挿通するための挿通孔46を画成する連結部42と、第1本体部34側に形成され、連結部を支持する第1基部40aおよび第2基部40b(これらを区別しない場合、「基部40」という)と、を有する。図4(a)に示すように絶縁材料は、基部40の根元部分まで塗布され、境界44から第1端子28の先端側は露出する。
連結部42は、環状に形成され、コイルの導線部材50に電気的に接続される。第1基部40aは、連結部42の一端から延出され、第1本体部34に連結し、第2基部40bは、連結部42の他端から延出され、第1本体部34に連結する。第1端子28は、屈曲して形成され、第1本体部34から突出するように突起状に形成される。
導線部材50は、コイルの引き出し線であって、断面が矩形の線材により形成される。導線部材50は、連結部42に挿通されてヒュージングにより接合される。ここで、図5を参照しつつ、第1バスリング12の成形について説明する。
図5は、第1バスリング12の成形について説明するための図である。図5(a)は、第1バスリング12の部分上面図であり、図5(b)は、第1バスリング12を成形途中の線材52を示す断面図である。図5(b)に示す線材52は、中心軸を通る断面である。
断面が円形の線材52は、プレスによって部分的に扁平化される。図5(b)に示すように、線材52は扁平部54および円形部56を有する。扁平部54は、平板状であり、表裏に平面を有する。扁平部54の平面の軸方向幅は、円形部56の線径の半分以上の大きさである。軸方向とは、第1本体部34の中心軸方向、または挿通孔46の中心軸方向である。プレスを施した線材52を屈曲させて第1端子28を形成する。線材52は、平らな台座に載せた状態で、所定のプレス器具で押圧する。プレス器具に接触しない面、つまり台座に当接した面は、プレス器具に押圧された面より平らになる。扁平部54は、平面に垂直な方向の剛性が円形部56より低くなる。
図5(b)に示す線材52の点A、点B、点Cは、成形後に図5(a)に示す第1端子28の点A、点B、点Cにそれぞれ位置する。扁平部54の平らな表面および裏面が連結部42の外周面および内周面となる。プレス器具に押圧された面は、連結部42の外周面になる。これにより、連結部42の内周面をいっそう平らにすることができる。また、扁平部54は、円形部56より屈曲しやすく、第1端子28を容易に屈曲形成することができる。
図5(a)に示すように点Cが基部40の中途に位置する。すなわち、基部40は、扁平部54より第1本体部34側に円形部56を有する。基部40の一部は円形断面を有し、基部40の剛性を確保できる。
図6は、ヒュージングによる連結部42と導線部材50の連結について説明するための図である。導線部材50は、挿通孔46に挿入され、ヒュージングにより連結部42の内周面と接合される。連結部42は、挿通孔46に挿通された導線部材50と接触し、線材52を扁平化されて形成された接触面58、すなわち連結部42の内周面を有する。
連結部42の第1外周面42aと、第1外周面42aと平行な第2外周面42bとに一対の電極100を接触させて、電極100を通電させる。通電による熱によって連結部42の内周面と導線部材50の外周面が溶着する。連結部42の内周面と導線部材50の外周面とは、それぞれ平面を有するため面接触をさせやすく、連結部42が薄くなっているため、容易にヒュージングをすることができる。また、連結部42が断面円形である場合と比べて、接触面積を大きくでき接合を強固にすることができる。
図5に戻る。第1基部40aおよび第2基部40bは、連結部42側にて扁平化された扁平部54をそれぞれ有する。扁平部54にて第1基部40aは、平らな第1対向面48aを有し、扁平部54にて第2基部40bは平らな第2対向面48bを有する。第1対向面48aおよび第2対向面48bは、互いに対向し、当接するように形成される。これにより、第1バスリング12の形状を安定させ、製造誤差を少なくすることができる。なお、成形後のスプリングバックにより、当接した第1対向面48aおよび第2対向面48bが微少に離間して、近接した状態となる。第1対向面48aおよび第2対向面48bを当接させることで、基部40を導通させることができる。
図7は、第1変形例のバスリング112を説明するための図である。図7(a)はバスリング112の斜視図であり、図7(b)はバスリング112の上面図である。バスリング112の端子128およびその周辺部分を示しており、図示されていないバスリング112の他の端子128も同様の形状を有する。
第1変形例のバスリング112は、図5(a)に示す第1バスリング12と比べて、端子128の全域が扁平化された線材で形成されている点で異なる。また、第1変形例のバスリング112は、端子128の根元から本体部134の一部に亘って扁平化されている。
端子128は、コイルから引き出された導線部材を挿通するための挿通孔146を画成する連結部142と、本体部134に連設され、連結部142を支持する第1基部148aおよび第2基部148b(これらを区別しない場合「基部148」という)と、を有する。
バスリング112を形成するための線材は、もとは円形断面を有しており、図7(a)に示すように、本体部134の端子128から離れた部分は、円形断面を有する形状である。線材を部分的にプレスして扁平化させ、扁平化された線材の部分を屈曲することで、端子128を形成する。端子128は、少なくとも端子128の全域に亘って、扁平化された線材の部分を屈曲することで形成される。少なくとも端子128の全域に亘って形成されるとは、端子128だけであってよく、端子128および本体部134の一部も含んで形成されてよい。
端子128の連結部142の内周面は、扁平化により平らに形成される。つまり、挿通孔146の軸方向に沿って平面状に形成される。これにより、コイルの導線部材50と連結部142をヒュージングにより接合する際、面接触をさせやすく、接触面積を大きくでき、接合を強固にできる。また、端子128全体を扁平化された線材で形成することで、軸方向に対する端子128の剛性を高めることができる。
コイルの導線部材50は端子128の数に応じて突出しており、それぞれの挿通孔146に通される。その際、いずれかの導線部材50が基部148や連結部142に当たって端子128を軸方向に変形させる可能性がある。端子128の軸方向の剛性を高めることで、複数の端子128の挿通孔146に導線部材50をそれぞれ挿入する際に、端子128の軸方向の変形を抑えることができる。
図7(b)に示すアール端152aは端子128と本体部134の境界であり、端子128の基部148に連設する本体部134の一部も扁平化された線材により形成される。本体部134の外接円156と本体部134の接点が、扁平部分の扁平端154となる。端子128から本体部134の一部に亘って、扁平化された線材の部分を屈曲することで、端子128から本体部134に連なる屈曲部分であるアール152の曲げ加工を容易にできる。
図7(b)では、本体部134の扁平部分134aが、直線状に形成された状態を示すが、この態様に限られず、外接円156に沿って湾曲されてよい。
図7(a)に示すように、扁平化された線材で形成された本体部134の扁平部分134aにおいて、軸方向長さL1は、径方向長さL2より大きくなるように形成される。これにより、連結部142の内周面の面積を大きくでき、導線部材50と接触可能な面積を増すことができる。なお、図7(a)に示す軸方向長さL1を径方向長さL2で割ったものを扁平率L1/L2とする。
図8は、扁平化された線材の扁平率について説明するための図である。図8に示す縦軸は、断面2次モーメントIzを示し、横軸は扁平率L1/L2を示す。
端子128を成形するための線材の扁平率は、断面2次モーメントが所定値Iza以上となるが好ましい。例えば断面2次モーメントの所定値Izaは、扁平化する前の円形断面の線材の断面2次モーメントであり、1.66である。
そこで製造誤差も含めて、扁平率が1.5以上となる線材の部分により、端子128が形成される。これにより、端子128を軸方向に分厚くして端子128の軸方向の剛性を高めることができ、端子128にコイルの導線部材50を挿入する際の端子128の変形を抑えることができる。より好ましくは、扁平率が1.66以上となる線材の部分により、端子128が形成される。また、扁平率は、3以下であってよく、これにより、端子128の径方向の剛性の過剰な低下を抑えることができる。
図9は、第2変形例のバスリング212について説明するための図である。バスリング212は、環状の本体部234と、本体部234から突出するように形成される端子228とを有する。端子228は、連結部242と、第1基部248aおよび第2基部248b(これらを区別しない場合「基部248」という)とを有する。
第2変形例のバスリング212は、図7に示す第1変形例のバスリング112と比べて、基部248と連結部242で軸方向の長さが異なるように形成される。連結部242の軸方向長さL3は、基部248の軸方向長さL1より長くなるように形成される。これにより、連結部242の内周面の面積を大きくでき、挿通孔246に挿入される導線部材50との接触面積を大きくすることができる。
図10は、第3変形例の配電用部材について説明するための図である。第3変形例の配電用部材は、導電性の線材から形成される配電用のバスリング312と、バスリング312を保持する環状のケース118と、を備える。図10では、配電用部材の一部を示すため、バスリング312は一つであるが、ケース118内で積層されてよい。
バスリング312は、環状の本体部334と、本体部334から突出するように屈曲して形成される端子328と、を有する。端子328は 導線部材50を挿通するための挿通孔346を画成する連結部342と、本体部334に連結され、連結部342を支持する第1基部348aおよび第2基部348b(これらを区別しない場合「基部348」という)とを有する。バスリング312は、端子328から本体部334の一部に亘って、扁平化された線材の部分を屈曲することで形成される。扁平端354より端子328側にて、本体部334の一部が扁平化された線材により形成される。
ケース部材118は、バスリング312を収容する収容部164と、収容部164を画成する外壁部160に形成され、複数の端子328をそれぞれ出す複数の切欠部166と、外壁部160における切欠部166の縁部168から収容部164の内側に径方向に突出する突部170と、を有する。
突部170は、扁平化がおよぶ本体部334に当接する。本体部334の一部は、扁平化により収容部164の外壁部160および内壁部162の間隔、つまり溝幅より薄くなっている。そこで突部170により本体部334の径方向の位置規制をし、収容部164で本体部334が変形または移動して端子328が移動することを抑える。これにより、端子328のガタツキを抑え、複数の端子328のそれぞれを複数の導線部材50に挿入する作業を容易にできる。
突部170は径方向内向きに突出する。突部170は、線材の扁平化により本体部334が径方向に薄くなった量だけ突出するように形成されてよい。第3変形例では端子328が本体部334から径方向外向きに突出する態様を示すが、端子328が径方向内向きに突出する場合には、端子328が出る切欠部166は内壁部162に形成され、突部170は、内壁部162の切欠部166の縁部168から径方向外向きに突出する。
図11は、第4変形例のバスリング412について説明するための図である。図11(a)はバスリング412の斜視図であり、図11(b)はバスリング412の上面図であり、図11(c)はバスリング412の拡大部分断面図である。バスリング412の端子428およびその周辺部分を示しており、図示されていないバスリング412の他の端子428も同様の形状を有する。
第4変形例のバスリング412は、図5(a)に示す第1バスリング12と比べて、端子428の全域が扁平化された線材で形成されている点で異なる。また、第4変形例のバスリング412は、端子428の根元から本体部434の一部に亘って扁平化されている。また、第4変形例のバスリング412は、絶縁被膜456が予め施された導電性の線材を用いて形成され、バスリング412の本体部434には絶縁被膜456が施されている。
バスリング412は、環状の本体部434と、扁平化された線材の部分を本体部434から突出するように屈曲して形成される複数の端子428と、を備える。端子428は、コイルから引き出された導線部材を挿通するための挿通孔446を画成する連結部442と、本体部434に連設し、連結部442を支持する第1基部448aおよび第2基部448b(これらを区別しない場合「基部448」という)と、を有する。
バスリング412を形成するための線材は、もとは円形断面を有しており、本体部434の端子428から離れた部分は、円形断面を有する形状である。線材を部分的にプレスして扁平化させ、扁平化された線材の部分を屈曲することで、端子428を形成する。端子428は、端子428の全域に亘って、扁平化された線材の部分を屈曲することで形成される。
端子428の連結部442の内周面は、扁平化により平らに形成される。つまり、挿通孔446の軸方向に沿って平面状に形成される。これにより、コイルの導線部材50と連結部442をヒュージングにより接合する際、面接触をさせやすく、接触面積を大きくでき、接合を強固にできる。また、端子428全体を扁平化された線材で形成することで、軸方向に対する端子428の剛性を高めることができる。
コイルの導線部材50は端子428の数に応じて突出しており、それぞれの挿通孔446に通される。その際、いずれかの導線部材50が基部448や連結部442に当たって端子428を軸方向に変形させる可能性がある。端子428の軸方向の剛性を高めることで、複数の端子428の挿通孔446に導線部材50をそれぞれ挿入する際に、端子428の軸方向の変形を抑えることができる。
図11(b)に示すアール端452aは端子428と本体部434の境界であり、端子428の基部448に連設する本体部434の一部も扁平化された線材により形成される。扁平部分の扁平端454となる。端子428から本体部434の扁平部分434aに亘って、扁平化された線材の部分を屈曲することで、端子428から本体部434に連なる屈曲部分であるアール452の曲げ加工を容易にできる。
また、絶縁被膜456により、バスリング412をそのまま積層して、本体部434同士が接触しても絶縁性が確保される。また、図11(c)に示すように、扁平化された線材で形成された部分は、絶縁被膜456が剥がれて導線部457が露出している。バスリング412において扁平化されていない本体部434の円形断面部分434bは、絶縁被膜456が剥がれていない。円形断面部分434bと扁平部分434aの間には扁平に至る傾斜部分434cが形成される。傾斜部分434cも絶縁被膜456が剥がされて露出する。
図11(a)に示すように、扁平化された線材で形成された本体部434の扁平部分434aにおいて、軸方向長さL1は、径方向長さL2より大きくなるように形成される。これにより、連結部442の内周面の面積を大きくでき、導線部材50と接触可能な面積を増すことができる。なお、図11(a)に示す軸方向長さL1を径方向長さL2で割ったものを扁平率L1/L2とする。
図12は、第4変形例のバスリング412の成形途中の工程について説明するための図である。図12(a)は、バスリング412を形成する前の状態を示し、線材470の中心軸に沿った断面を示す。図12(b)は、線材470に対してプレス加工を施した状態を示す。図12(c)は、線材470の絶縁被膜が剥がされた状態で、屈曲加工前の状態を示す。
図12(a)に示すように、線材470は、導線部457に予め絶縁被膜456が施されたものである。絶縁被膜456がついていな線材を成形して本体部434に絶縁処理を施すコストと比べて、予め絶縁被膜456が施された導線部457を用いることで製造コストを低減できる。
図12(b)に示すように、線材470に対して部分的にプレス加工を行い、線材470を扁平化させて扁平部476が形成される。絶縁被膜456を有する線材470がプレス機により押圧される際、導線部457に傷がつくことを絶縁被膜456により抑えることができる。プレスされない部分は、初期の円形断面のままであり、線材470は、扁平部476と円形断面部478とに区分される。プレス加工の際、所定のプレス機器によってプレス加工と同時に絶縁被膜456に切り込み474が形成される。
切り込み474は、露出させるべき端子428の絶縁被膜456を剥がすために形成され、導線部457を傷つけないように線材470のうち絶縁被膜456に形成される。切り込み474は、扁平部476と円形断面部478の境界部分や、円形断面部478のうち扁平部476の近傍に形成される。扁平部476の両側に切り込み474が形成される。切り込み474は絶縁被膜456の円形断面のうち周方向の一部に形成され、絶縁被膜456が線材470の中心軸方向に部分的に連結してよい。円形断面部478と扁平部476の間には扁平に至る傾斜部480が形成される。傾斜部480も絶縁被膜456が剥がされて露出する。プレス加工工程と同時に絶縁被膜456に剥がすための切り込み474を形成することで、製造コストを抑えることができる。なお、切り込み474はレーザ切断によりプレス加工前に形成されてよい。
図12(c)に示すように、切り込み474間の扁平部476の絶縁被膜456が剥がされている。扁平部476の絶縁被膜456はプレス加工を施すことで、導線部457から部分的に浮いて剥がれやすくなり、切り込み474から容易に剥がすことができる。このように、プレス加工を利用して絶縁被膜456を剥がすことで製造コストを抑えることができる。絶縁被膜456を剥がす工程は、プレス加工工程中にプレス機器を用いて実行してもよく、プレス加工工程後に、所定の治具や人手により実行してもよい。
一部を扁平化して絶縁被膜456を剥がした線材470を用いて、端子428および環状の本体部434を屈曲加工をして、バスリング412を成形する。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。
実施形態では、第1バスリング12の第1端子28が第1本体部34から径方向外向きに突出する態様を示したが、この態様に限られない。例えば、バスリングの第1本体部34から第1端子28を径方向内向きに突出するように形成する。これにより、コイルの端子を内側に配置することができる。
実施形態では、円形断面を有する線材52を扁平化して平面状の接触面58を形成する態様を示したが、この態様に限られない。例えば、連結部42の接触面58は、コイルの導線部材の外周面の形状に応じて形成され、導線部材の外周面に面接触可能に形成される。コイルの導線部材が円形断面を有する場合、接触面58はその導線部材に応じて円筒形状に形成される。
10 配電用部材、 12 第1バスリング、 14 第2バスリング、 16 第3バスリング、 18 ケース、 18a 収容溝、 18b 第1切欠部、 18c 第2切欠部、 18d 第3切欠部、 20 留め具、 22 第1接続部、 24 第2接続部、 26 第3接続部、 28 第1端子、 30 第2端子、 32 第3端子、 34 第1本体部、 36 第2本体部、 38 第3本体部、 40a 第1基部、 40b 第2基部、 42 連結部、 44 境界、 46 挿通孔、 48a 第1対向面、 48b 第2対向面、 50 導線部材、 52 線材、 54 扁平部、 56 円形部、 58 接触面、 100 電極。
本発明は、配電用のバスリングおよびそれを備える配電用部材に関する。

Claims (11)

  1. 絶縁被膜が施された導電性の線材から形成される配電用のバスリングであって、
    環状の本体部と、
    本体部から突出するように屈曲して形成される複数の端子と、を備え、
    前記端子は、
    先端側に形成され、コイルから引き出された導線部材を挿通するための挿通孔を画成する連結部と、
    前記本体部側に形成され、前記連結部を支持する基部と、を有し、
    前記連結部は、前記導線部材の外周面に面接触可能な接触面を有し、
    前記接触面は、前記線材を扁平化されて形成され、
    前記線材の絶縁被膜は、前記線材を扁平化する際のプレス加工により剥がすための切り込みを形成され、
    前記切り込みは、前記線材を扁平化した部分の軸方向両側に形成されることを特徴とするバスリング。
  2. 前記連結部は、前記導線部材の外周面の形状に応じて形成されることを特徴とする請求項1に記載のバスリング。
  3. 前記基部は、前記連結部の一端から延出され、前記本体部に連結する第1基部と、前記連結部の他端から延出され、前記本体部に連結する第2基部と、を有し、
    前記第1基部および前記第2基部は、前記連結部側にて扁平化され、互いに対向する平らな対向面を含む扁平部をそれぞれ有することを特徴とする請求項1または2に記載のバスリング。
  4. 前記第1基部および前記第2基部の対向面は、互いに当接または近接することを特徴とする請求項3に記載のバスリング。
  5. 前記第1基部および前記第2基部は、前記扁平部より前記本体部側に断面が円形に形成される円形部をさらに有することを特徴とする請求項3または4に記載のバスリング。
  6. 前記端子は、少なくとも前記端子の全域に亘って扁平化された前記線材の部分を屈曲することで形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のバスリング。
  7. 前記連結部は、前記挿通孔の軸方向の長さが前記基部より長くなるように形成されていることを特徴とする請求項6に記載のバスリング。
  8. 前記端子から前記本体部の一部に亘って扁平化された前記線材の部分を屈曲することで形成されることを特徴とする請求項6または7に記載のバスリング。
  9. 扁平化された前記線材の部分は、前記線材の絶縁被膜が剥がれていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のバスリング。
  10. 扁平化される前記線材の絶縁被膜は、前記線材を扁平化する際のプレス加工において剥がされることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のバスリング。
  11. 導電性の線材から形成される配電用のバスリングと、
    前記バスリングを保持する環状のケース部材と、を備え、
    前記バスリングは、
    環状の本体部と、
    前記本体部から突出するように屈曲して形成される複数の端子と、を有し、
    前記ケース部材は、
    前記バスリングを収容する収容部と、
    前記収容部を画成する壁部に形成され、複数の前記端子をそれぞれ出す複数の切欠部と、
    前記壁部における前記切欠部の縁部から前記収容部の内側に突出する突部と、を有し、
    前記バスリングは、前記端子から前記本体部の一部に亘って、扁平化された前記線材の部分を屈曲することで形成され、
    前記端子は、コイルから引き出された導線部材を挿通するための挿通孔を画成する連結部を有し、
    前記連結部の内周面は、扁平化により平らに形成され、
    前記突部は、扁平化がおよぶ前記本体部に当接することを特徴とする配電用部材。
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