JP2021111998A - ステータ - Google Patents

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Abstract

【課題】コイル部のコイル素線とバスバーの導通部との接続が容易なステータを構成する。【解決手段】三相モータに用いられ、軸芯Xを中心とする環状のヨーク部11に複数のティース部12が形成されたステータコア10と、複数のティース部12の各々に巻回されたコイル素線14で構成されるコイル部CLと、複数のコイル部CLのうち、三相モータで同相となるコイル部CLから引き出されたコイル素線14の夫々の端部となる複数のリード線部15に導通状態で接続された3本のバスバー30と、を備えると共に、3本のバスバー30の夫々が、軸芯Xに直交する仮想平面においてヨーク部11の環状部分に配置される導通部30Aと、仮想平面に対して直交する姿勢の導出部30Bとを有し、リード線部15が、導通部30Aに互いに離間して形成された複数箇所の接続部Jに接続されている。【選択図】図2

Description

本発明は、三相モータのコイル部に接続するバスバーを備えたステータに関する。
上記構成のステータに関連する技術として特許文献1には、コイルの導線が接続される端子部を有する金属製の複数のバスバー部材と、これら複数のバスバー部材を支持するバスバーホルダとを備えたバスバーユニットが記載されている。
この特許文献1では、複数のバスバー部材を溶接により接続して一体化し、バスバーの端子部を外方に突出させる形態でリング状のバスバーホルダにインサートし、端子部にコイルの導線を接続する形態で用いられている。
特開2017−201882号公報
三相モータのステータとしてバスバーを備えたものは、環状のステータのヨーク部に巻回された複数のコイル部から引き出されたコイル素線にバスバーが接続される。
しかしながら、特許文献1に記載されたバスバーは、複数のバスバー部材を予め屈曲成形し、夫々を溶接により一体化する工程を必要とし、バスバーの製造に手間が掛かるものであった。また、特許文献1のように一体化した複数のバスバーを樹脂にインサートするにも工程を必要とするものであった。
また、特許文献1に示される複数のバスバー部材は、銅板等の板材を打ち抜き、屈曲する工程を必要としており、特に銅板等の板材を打ち抜く加工では材料の無駄を招くものとなり改善の余地があった。
また、特許文献1に記載されるバスバーユニットは、複数のバスバー部材の端子部が、バスバーホルダの外周面から外方に突出するため、モータの径方向の寸法の拡大に繋がりやすい。この不都合を解消するため、例えば、端子部の突出量を小さく(短く)することも考えられるが、端子部の突出量を小さくした場合には、バスバーとコイル素線とを接続するための熱圧接工法のツールスペースの確保が困難になるものであった。そこで、TIG(Tungsten Inert Gas)溶接や、レーザ溶接等の技術により接続することも考えられるが、これらの接続技術は、加工費の増大に繋がるものであった。
特に、特許文献1のバスバーは複数のバスバー部材を溶接により一体化するため、溶接箇所において電気抵抗値が増大するため、コイルに供給する電源電圧を高く設定することも必要とすることになり、この点にも改善の余地があった。
このような理由から、コイル部のコイル素線とバスバーの導通部との接続が容易なステータが求められる。
本発明に係るステータの特徴構成は、三相モータに用いられ、軸芯を中心とする環状のヨーク部に複数のティース部が形成されたステータコアと、複数の前記ティース部の各々に巻回されたコイル素線で構成されるコイル部と、複数の前記コイル部のうち、前記三相モータで同相となる前記コイル部から引き出された前記コイル素線の夫々の端部となる複数のリード線部に導通状態で接続された3本のバスバーと、を備えると共に、3本の前記バスバーの夫々が、前記軸芯に直交する仮想平面において前記ヨーク部の環状部分に配置される導通部と、前記仮想平面に対して直交する姿勢の導出部とを有し、前記リード線部は、前記導通部に互いに離間して形成された複数箇所の接続部に接続されている点にある。
この特徴構成によると、軸芯に直交する姿勢の仮想平面に沿う姿勢の導通部に対してコイル部のリード線部を接触させることが可能となるため、例えば、バスバーの導通部にコイル素線を抵抗溶接等の手段で接続する場合に、接続に用いるツールを軸芯に沿う方向から接続部まで妨げられずに挿入して容易に接続を行える。また、互いに離間して形成された複数箇所の接続部に対してコイル部のリード線部を接続するため、例えば、単一の接続部にリード線部を接続する構成と比較すると、リード線部の引き出し長さの拡大を招くことなくリード線部と導通部とを接続できる。
従って、コイル部からのコイル素線とバスバーの導通部との接続も容易なステータが構成された。また、この構成では、製造時におけるバスバーの材料の無駄の低減も可能となる。
他の構成として、前記導通部の複数箇所の前記接続部の夫々に2本以上の前記リード線部が接続され、複数箇所の前記接続部のうち隣合うもの同士が近接配置されても良い。
これによると、複数箇所の接続部に対し2本以上のリード線部を纏めて接続することが可能となり、しかも、複数箇所の接続部が近接配置されているため、例えば、溶接等の接続を行うツールを、隣合う位置の2箇所の接続部においてリード線部を、同時に接触させて接続作業を行うことも可能となる。これにより作業工数を低減させることができる。
他の構成として、前記軸芯に沿う方向で見たときに、複数箇所の前記接続部が直線状に並んで配置されても良い。
これによると、複数の接続部が直線状に並んで配置されるため、複数箇所の接続部においてリード線部を溶接等によって接続する場合にも、導通部に対して直交する方向に同時に圧力を作用させて接続を行うことも可能となる。
他の構成として、前記バスバーの前記導通部に対向する位置にクランプ部材が配置され、前記リード線部が、前記クランプ部材と、前記バスバーの前記導通部とで挟まれて接続されても良い。
これによると、リード線部を、導通部とクランプ部材とに挟まれた位置決め状態で接続を行うので、溶接等の接続を行う際にリード線部が接続位置から離れる不都合を招くことがない。また、例えば、抵抗溶接を行う際には、リード線部と、導通部と、クランプ部材とを同時に溶接することで溶接面接を増大させ接続部での電気抵抗値の上昇の抑制も可能となる。
他の構成として、前記クランプ部材が、前記バスバーの前記導通部を挟み込むことにより、前記導通部に保持されるフック部を備えても良い。
これによると、クランプ部材のうちリード線部に接触する面が、バスバーの導通部から離間する方向への変位をフック部が規制するため、クランプ部材と導通部との間にリード線部を挟み込む状態を維持できる。これにより、接続作業を行う以前に、リード線部の位置が決まり、接続部においてリード線部を導通部に接続する作業を容易にする。
他の構成として、前記クランプ部材が、前記導通部が延出する方向において前記フック部を挟む2箇所に前記リード線部を挟み込む接触保持部が形成されても良い。
これによると、フック部を挟む2箇所の接触保持部にリード線部を保持できるため、2箇所の接触保持部においてリード線部を等しい力で挟むことにより、偏りなく圧力を作用させてリード線部を保持できる。
ステータの全体を示す斜視図である。 ステータの分解斜視図である。 バスリングの平面図である。 バスバーが引き出される部位の斜視図である。 ステータコアの平面図である。 複数のコイル部の結線を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔モータ部〕
図1、図2に示すように、軸芯Xを中心とする環状のステータコア10と、ステータコア10に重ね合わせる位置に配置される環状のバスリング20と、バスリング20に支持される3本のバスバー30と、後述するコイル部CLとを備えてステータSが構成されている。図3、図5に示すように、このステータSでは、ステータコア10の内部空間に軸芯Xを中心に回転するロータコア1を備えてオイルポンプを構成するポンプモータが構成される。
オイルポンプは、乗用車等の車両においてブレーキシステム等のオイルを供給するものであり、ポンプモータは、三相モータと共通する構造を有したブラシレスDCモータとして構成されている。
尚、ロータコア1は、磁性鋼板を積層することで全体的に円柱状で、永久磁石(図示せず)を内蔵することにより磁極数が10に設定されている。ステータコア10は、コイル部CLの数(スロット数)が12に設定されている。このように本実施形態に係るポンプモータは、10極12スロットに構成されている。
〔ステータコア〕
図1、図2、図5に示すように、ステータコア10は磁性鋼板を積層することにより軸芯Xを中心として全体的に環状となるヨーク部11を有すると共に、このヨーク部11の内周に複数(実施形態では12個)のティース部12が一体的に形成されている。複数のティース部12の外周に絶縁性の樹脂で成るインシュレータ13を備え、このインシュレータ13の外周に絶縁被膜を有するコイル素線14を巻回することでコイル部CLが形成されている。
図5に示すように12個のコイル部CLが、U相、V相、W相との各相に対応して同図にUc1,Uc2として示す位置、Vc1,Vc2として示す位置、Wc1,Wc2として示す位置に配置されている。また、図6に示すように、U相を構成する4つのコイル部CLと、V相を構成する4つのコイル部CLと、W相を構成する4つのコイル部CLとがデルタ結線されている。
つまり、ステータコア10は、Uc1,Uc2で示すU相のコイル部CLとして、2つのコイル部CLを直列に結線した直列コイル部を2組備えている。これと同様に、ステータコア10は、Vc1,Vc2で示すV相のコイル部CLと、Wc1,Wc2で示すW相のコイル部CLも、直列に結線した直列コイル部を夫々2組備えている。
ステータコア10では、図2、図3に示すように、各相において2組の直列コイル部の夫々のコイル素線14の4本の端部がリード線部15としてステータコア10から外方に引き出されている。このとき、同相の2組の直列コイル部の各組のリード線部15の夫々一方が同じ所に引き出され、夫々の他方が別の同じ所に引き出されている。これにより、三相でステータコア10から外部に12本のリード線部15が引き出される。特に、図5では、U相と、V相と、W相の三相におけるリード線部15が引き出されてバスバー30に接続される3領域を接続エリアJ(接続部の一例)として示している。以後、同じ所に引き出された2本のリード線部15を「一対のリード線部15」と称する。
また、図6に示すデルタ結線を行うため、U相の一対のリード線部15と、V相の一対のリード線部15とを電気的に接続するバスバー30と、図1〜図4に示すクランプ部材32とが用いられる。
これと同様に、U相の一対のリード線部15と、V相の一対のリード線部15とを電気的に接続し、V相の一対のリード線部15と、W相の一対のリード線部15とを電気的に接続するため、バスバー30とクランプ部材32とが用いられている。このように一対のリード線部15をクランプ部材32に接続する工程が、三相モータで同相となるコイル部CLのコイル素線14のリード線部15に導通状態で接続する工程の具体例である。バスバー30とクランプ部材32の詳細は後述する。
〔バスリング〕
図1〜図4に示すように、バスリング20は、絶縁性の樹脂を環状に成形したものである。このバスリング20の外周部には、ステータコア10の外周に形成された複数の溝部10aのうち対応するものに係合する回転規制突起21と、ステータコア10の一部に係合することによりステータコア10に連結する状態を維持する係合保持部22とを備えている。
また、バスリング20のうち、ステータコア10と反対側(図1、図2、図4で上側)には、3本のバスバー30を支持するため複数のバスバー保持部23が一体形成されている。また、一部のバスバー保持部23にはバスバー30が密嵌合可能な溝状構造を有すると共に、脱落を防止する爪状部23aが形成されている。
更に、図3に示すように軸芯Xに沿う方向視において、バスリング20の外周を3等分した位置(軸芯Xを中心に周方向を120度毎に分割した位置)にリード線部15をバスバー30に接続する接続エリアJ(接続部)が設定されている。
3箇所の接続エリアJには、バスリング20の外周から中心方向に向かう領域に図6で示す一対のリード線部15が2組挿入、保持される一対の導入溝24が形成され、一対の導入溝24の中間位置に一対の支持孔部25が形成されている。
〔バスバー〕
3本のバスバー30は、図1、図2に示すように夫々の形状が異なるものであるが、3本のバスバー30とも、断面形状が正方形となる銅材(導体材料の一例)等の良導体からなる角棒材を屈曲することで構成されている。また、3本のバスバー30は、ステータSが組み立てられた状態で、軸芯Xに直交する仮想平面においてヨーク部11の環状部分に配置される導通部30Aと、仮想平面に対して直交する姿勢の導出部30Bとが形成されている。
更に、バスバー30は、導通部30Aの端部位置をプレス加工することにより軸芯Xに沿う方向(バスバー30をバスリング20に支持した状態での方向)の幅を拡大した接続領域30Ajが形成されている。また、バスバー30は、導出部30Bの端部位置をプレス加工することにより厚みを低減したコネクト領域30Bcが形成されている。
導通部30Aは、前述したように軸芯Xに直交する仮想平面においてヨーク部11に沿って配置されるものであるが、導通部30Aを屈曲することでヨーク部11に沿う領域に配置され、接続領域30Ajは直線状に形成されている。
3本のバスバー30の夫々の導通部30Aと導出部30Bとの境界部分は、図4に示すように、各々の間に間隙(絶縁距離)を作り出すように屈曲することで絶縁状態を維持している。図1に示すように、3本のバスバー30の夫々の導出部30Bは、絶縁性の樹脂で成るガイド体31に挿通する状態で保持され、このガイド体31の延出側の端部から3本のコネクト領域30Bcが露出している。また、ガイド体31は、3本のバスバー30の夫々の導出部30Bが互いに離間する位置関係を維持するように3本のバスバー30を保持する。
このようにガイド体31の端部から3つのコネクト領域30Bcが露出することによりガイド体31の端部がコネクタとして構成される。尚、コネクタとして機能するコネクト領域30Bcに対してモータ駆動回路からの電流が供給される。
前述したように、3本のバスバー30の導通部30Aが前述した接続エリアJにおいてリード線部15に導通するように接続されるものであり、図1〜図4に示すように夫々の導通部30Aに対してクランプ部材32が備えられている。
クランプ部材32は、フック部32aと、一対の接触保持部32bと、一対の保持片32cとを銅材等の良導体で成る板材で構成している。クランプ部材32は、バスバー30の接続領域30Ajのうち、リード線部15がバスバー30に接触する面と反対側(裏側)の面に達するようにフック部32aを屈曲しており、このフック部32aの端部を接続領域30Ajの裏側に抵抗溶接等の技術により導通状態で連結固定している。
また、図1〜図3に示すように、おいてフック部32aを挟んで対称となる位置に一対の接触保持部32bが配置され、一対の保持片32cが、バスリング20の3つの接続エリアJの一対の支持孔部25に挿入可能な位置に配置されている。
一対の接触保持部32bと、この一対の接触保持部32bに対向する位置のバスバー30の接続領域30Ajとがリード線部15の接続エリアJ(接続部)における接続構成の具体例である。軸芯Xに沿う方向視で、一対の接触保持部32bは、バスバー30の導通部30Aに沿って直線状に並び、互いに近接する位置に配置されている。また、一対の接触保持部32bは、夫々が2本のリード線部15の挟み込みが可能となるように導通部30Aから離間する方向に膨らむ形状に成形され、一対の接触保持部32bは接続エリアJにおいて近接配置されると共に、直線状に並ぶように配置されている。
〔ステータの組み立て〕
このような構成から、ステータSを組み立てる場合には、ステータコア10のティース部12にインシュレータ13を外嵌し、これにコイル素線14を巻回し、この巻回の後にリード線部15を、接続エリアJに対応する位置に引き出しておく。また、3本のバスバー30の導通部30Aにクランプ部材32のフック部32aを溶接することで、このクランプ部材32をバスバー30に連結固定しておく。
次に、バスリング20のバスバー保持部23で対応する3本のバスバー30を支持し、3本のバスバー30の導出部30Bをガイド体31に挿入した状態で、バスリング20をステータコア10に載置して保持する。このように保持する際には、回転規制突起21をステータコア10の外周の溝部10aに係合させ、係合保持部22をステータコア10に係合させる。
前述したように、バスリング20のバスバー保持部23に対し、対応する3本のバスバー30を支持する際には、クランプ部材32の一対の保持片32cを対応する位置の支持孔部25に挿入することで、クランプ部材32が適正な位置に保持される。
特に、バスリング20をステータコア10で保持する際には、図4に示すように一対のリード線部15を、導入溝24に引き込んでおくことにより、一対のリード線部15がクランプ部材32の接触保持部32bと、バスバー30の接続領域30Aj(導通部30A)とに挟み込むことが可能となる。
尚、バスリング20のバスバー保持部23で対応する3本のバスバー30を支持する工程は、バスリング20をステータコア10に保持した後であっても良い。
次に、クランプ部材32の一対の接触保持部32bに溶接装置の電極を配置し、電極に電流を供給することにより、抵抗溶接、あるいは、ヒュージングにより、クランプ部材32の一対の接触保持部32bと、バスバー30の導通部30Aと、リード線部15の夫々が溶接により接続される。このように接続する際には、1つの接続エリアJに配置される1つのクランプ部材32の一対の接触保持部32bの夫々に一対のリード線部15が挟み込まれているため、1つの接続エリアJにおいて4本のリード線部15がバスバー30の導通部30Aに接続され、一度の溶接により2箇所の接続部が電気的な導通状態に達する。その後、余剰のリード線部15を切除する。
尚、この接続では、溶接時の温度上昇に伴いリード線部15の被覆は取り除かれるため、被覆を除去する作業を不要にしている。
〔実施形態の作用効果〕
このように、バスバー30の導通部30Aの接続領域30Ajとクランプ部材32とが、バスリング20のうちステータコア10の反対側(図1〜図3で上側)に露出するため、接続領域30Ajとクランプ部材32とにリード線部15を溶接により接続する工程では、溶接装置の電極の配置を容易に行わせ、バスバー30と複数のリード線部15との溶接作業を容易に行える。
特に、一対の接触保持部32bは接続エリアJにおいて、接続領域30Ajに沿って直線状に並ぶように近接配置されるため、4本のリード線部15を同時に溶接する際に一対ずつの電極を同じ方向(互いに平行する方向)に圧力を作用させることが可能となり、溶接の回数を増大させることなく、作業工程、作業時間の短縮が可能となる。
また、バスバー30の導通部30Aが、バスバー保持部23で位置が決まり、クランプ部材32が、保持片32cの一対の保持片32cで位置が決まるため、溶接作業を行う以前にバスバー30と複数のリード線部15との位置精度を高めることが可能となる。
更に、バスバー30が、環状のヨーク部11の軸芯Xに直交する姿勢の導通部30Aと、軸芯Xに沿う姿勢の導出部30Bとを有しているため、例えば、棒状の導体材料を屈曲する程度の加工によりバスバー30を作り出すことが可能となり、バスバー30を板材を加工して形成する場合と比べて、用いられる材料の歩留まりを高めることができる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)バスバー30として、断面形状が正方形となるものに限るものではなく、例えば、断面形状が円形や楕円形の丸棒材や、断面形状が多角形の棒材、あるいは、断面形状が矩形や台形のものでも良い。
(b)クランプ部材32は実施形態に示した形状に限るものではなく、単純な板状であっても良い。このように構成する場合、例えば、実施形態に示したフック部32a、あるいは、一対の保持片32cを備えずにクランプ部材32を構成することも考えられる。
(c)クランプ部材32を用いずに、複数のリード線部15を接続領域30Aj(導通部30A)に対して直接的に溶接するように接続形態を設定することも可能である。
(d)複数のリード線部15を接続領域30Aj(導通部30A)に対して接続する手段としてはハンダを用いた、ろう付けでも良い。
本発明は、三相モータのコイル部に接続するバスバーを備えたステータに利用することができる。
10 ステータコア
11 ヨーク部
12 ティース部
14 コイル素線
15 リード線部
30 バスバー
30A 導通部
30B 導出部
32 クランプ部材
32a フック部
32b 接触保持部
CL コイル部
J 接続エリア(接続部)
X 軸芯

Claims (6)

  1. 三相モータに用いられ、軸芯を中心とする環状のヨーク部に複数のティース部が形成されたステータコアと、
    複数の前記ティース部の各々に巻回されたコイル素線で構成されるコイル部と、
    複数の前記コイル部のうち、前記三相モータで同相となる前記コイル部から引き出された前記コイル素線の夫々の端部となる複数のリード線部に導通状態で接続された3本のバスバーと、を備えると共に、
    3本の前記バスバーの夫々が、前記軸芯に直交する仮想平面において前記ヨーク部の環状部分に配置される導通部と、前記仮想平面に対して直交する姿勢の導出部とを有し、
    前記リード線部は、前記導通部に互いに離間して形成された複数箇所の接続部に接続されているステータ。
  2. 前記導通部の複数箇所の前記接続部の夫々に2本以上の前記リード線部が接続され、複数箇所の前記接続部のうち隣合うもの同士が近接配置されている請求項1に記載のステータ。
  3. 前記軸芯に沿う方向で見たときに、複数箇所の前記接続部が直線状に並んで配置されている請求項1又は2に記載のステータ。
  4. 前記バスバーの前記導通部に対向する位置にクランプ部材が配置され、
    前記リード線部が、前記クランプ部材と、前記バスバーの前記導通部とで挟まれて接続されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のステータ。
  5. 前記クランプ部材が、前記バスバーの前記導通部を挟み込むことにより、前記導通部に保持されるフック部を備えている請求項4に記載のステータ。
  6. 前記クランプ部材が、前記導通部が延出する方向において前記フック部を挟む2箇所に前記リード線部を挟み込む接触保持部が形成されている請求項5に記載のステータ。
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