JP7198985B2 - モータ - Google Patents

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Description

本発明は、3相の交流で駆動されるモータに関し、特に、巻線構成がY結線のステータを備えたモータに関する。
従来、このような3相駆動のモータのステータにおいて、巻線作業の効率化や巻線のスロット占積率の向上を図るため、巻線の巻回方法やステータコアへの巻線構成を工夫した手法が提案されている(例えば、特許文献1や特許文献2参照)。
特許文献1では、3相Y結線の中性点を形成するため、中性線の接続構造を工夫し、ステータにおける巻線の結線の容易化を図っている。すなわち、周方向に複数の磁極歯を有するステータにおいて、3相のうちの任意の1相のコイルからの中性線に対して、他の2相のコイルからの中性線をそれぞれ1箇所ずつで接続している。これにより、少ない本数の中性線どうしの接続で中性点を形成し、結線の容易化を図っている。
また、特許文献2では、第1の相巻線の引出部と第2の相巻線の引出部とを線端末とし、第3の相巻線の引出部を引き伸ばし、その引き伸ばした線端末と、前記他の2つの引出部の線端末とを3相Y結線の中性点として電気的に接続している。これにより、巻線作業の容易化を図っている。
特開2000-232745号公報 国際公開第2013/136646号 特開平5-236692号公報 特開2012-34512号公報 特開2006―294486号公報
解決しようとする問題点は、つぎの点である。すなわち、特許文献1および2に記載の手法は、中性点を構成する端子に2本の端末線を電気的に接続している。巻線の線径が細い場合は、2本線でも構成は可能であるが、巻線の線径が太くなると、端子への接続が困難となる。太い線径の巻線を端子に接続するには、端子を大きくせざるを得ないが、軸長方向や径方向に大型化してしまい、電気的接続不良やモータの大型化を招くという課題があった。
本発明のモータは、複数の磁極を有するロータと、ステータコアに巻線を巻回したステータとを備え、3相の交流で駆動される。ステータコアは、ヨーク辺から突出するティースを1つ含むコア片を複数個連結し、コア締結部で締結して形成される。ステータコアは、ティースが回転軸が位置する方向に向かうようにヨーク辺を環状に変形して形成される。巻線は、第1、第2および第3の相巻線に区分され、第1および第2の線で構成される。相巻線のそれぞれは、コイルを形成する複数の巻回部と、相巻線の両端末が引き出された始端部および終端部とを含む。そして、第1の線は、第1の相巻線の始端部から始まり、第1の相巻線の終端部から第2の相巻線の始端部に引き回された中間部を経由し、第2の相巻線の終端部に至り、第2の線は、第3の相巻線の始端部からその終端部に至り、第1の線の中間部と、第2の線の終端部とを、3相Y結線の中性点として電気的に接続している。
さらに、本モータは、第1の線の中間部と電気的に接続されるとともに、中間部を固定する第1の接続部材と、第2の線の終端部と電気的に接続されるとともに、第2の線の終端部を固定する第2の接続部材とをさらに備える。そして、3相Y結線の中性点は、第1の接続部材と第2の接続部材とを電気的に接続することで形成されている。渡り線は、第1の接続部材および第2の接続部材が配置されていない領域で引き回されている。
このような構成によれば、3つの相巻線を2本の線で構成しているため、太い巻線での中性点構成が容易となり、モータ自体の小型化や絶縁性確保が可能となる。また、両接続部材を渡り線の引き回しが存在しない部分に配置することで、絶縁性確保や巻線工数の簡略化が図れる。
本発明によれば、太い巻線での中性点構成が容易となり、モータの小型化や絶縁性確保、および巻線工数の簡略化が可能となる。
図1は、本発明の実施の形態におけるモータの断面図である。 図2は、同、モータのロータとステータとの上面図である。 図3Aは、同、モータの第1の端子ピンの構成例を示す斜視図である。 図3Bは、同、モータの第2の端子ピンの構成例を示す斜視図である。 図4は、同、モータの巻線の引出線に両端子ピンを取り付けた状態を示す上面図である。 図5は、同、モータの巻線展開図である。 図6は、同、モータの他の巻線構成例を示す巻線展開図である。 図7は、同、モータにおける引出線を外した状態での両端子ピンとステータとの配置状態を示す斜視図である。 図8は、本発明の実施の形態におけるステータの組立方法の各ステップを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態におけるモータ10の断面図である。また、図2は、本発明の実施の形態におけるモータ10のロータとステータとの上面図である。本実施の形態では、ステータの内周側にロータを備えたインナーロータ型のブラシレスモータの一例をあげて説明する。また、本ブラシレスモータは、互いに120度位相が異なるU相、V相、W相とする3相の交流で通電駆動されるモータである。さらに、このような3相駆動を行うため、本ブラシレスモータの各相の巻線は、それぞれの巻線端末が中性点として電気的に接続されたY結線としている。
図1および図2に示すように、本実施の形態のモータ10は、ロータ11とステータ12とを備えている。
ロータ11は、略円柱状のロータヨーク13と複数の磁石14と回転軸15とを含み、回転軸15を中心に回転する。磁石14は、例えば立方体形状の永久磁石である。また、ロータヨーク13には、略長方形の複数の孔が、回転軸15の周囲に等間隔で形成されており、それぞれの孔に磁極となる磁石14が挿入されている。そして、回転軸15は、ロータヨーク13を貫通し、回転軸15の中央箇所にロータヨーク13を保持している。なお、以下、回転軸15が延伸する方向を軸方向とし、この軸方向に直交する面において、回転軸15の中心から広がる方向を径方向、中心を周回する方向を周方向として説明する。
このように、ロータ11は、磁石埋込型のロータであり、本実施の形態では、図2に示すように、周方向に10個、磁石14が配置された一例を示している。ロータヨーク13から軸方向に延伸した回転軸15は、図1に示すように、2つの軸受16によってロータ11が回転自在に支持されている。回転軸15の一方は、出力軸として軸受16を貫通し、モータ10本体から突出している。
また、ステータ12は、絶縁体のインシュレータ30を介してステータコア20に巻線40が巻回されている。ステータコア20は、図2に示すように、環状のヨーク21とヨーク21から内周側に突出する複数のティース22とを備えている。それぞれのティース22は、ロータ11に対し径方向に対面するように、周方向に等間隔で配置される。そして、それぞれのティース22には、3相の各相に対応づけて巻線40を巻回している。
本実施の形態では、このようなティース22を12個備えている。また、詳細については以下で説明するが、ステータ12は、いわゆる分割コア型のステータコアを用いて形成している。すなわち、ステータ12は、複数のコア片を基に構成される。各コア片は、ヨーク21の一部を形成するヨーク片と1つのティース22とで構成され、略T字形状を成している。このコア片に巻線40を巻回して1つのコイルを形成し、このようなコイルを12個環状に組み合わせた構成である。また、ステータコア20は、軸方向に関しては、複数枚の磁性鋼板を積層することで構成される。さらに、ステータコア20は、周方向に関しては、直線状に連結されたコア片が並ぶコア組立体(図示せず)を環状に変形させた構成である。具体的には、まず、直線状のコア組立体のティース22それぞれに、3相分の巻線40を巻回して、巻線組立体を形成する。次に、直線状のこの巻線組立体を環状に変形させる。そして、最後に、図2に示すコア締結部28の箇所を溶接などで接続することで、環状構造のステータ12が形成される。
このように、モータ10は、ステータコア20の各々のティース22とロータ11の外周面とが空隙を介して対面するように、ロータ11がステータ12の内周側に配置されている。そして、このようなロータ11とステータ12とが、図1に示すように、筐体17内に配置されてモータ10が構成される。筐体17からは、回転軸15の一端が、負荷を回転駆動するための出力軸として突出している。
また、詳細については以下で説明するが、本実施の形態では、インシュレータ30を、ステータコア20に対して出力軸側の面に装着するインシュレータ30tと、反出力軸側の面に装着するインシュレータ30bとの2種類で構成している。図2では、このインシュレータ30tを装着した側、すなわち、出力軸側の面を示している。さらに、インシュレータ30tには、巻線40の電気的な接続を行うため、金属製の接続部材である第1の接続部材と第2の接続部材とを配置している。本実施の形態では、このような接続部材として、一方の接続部材である第1の端子ピン50(第1の接続部材)と他方の接続部材である第2の端子ピン51(第2の接続部材)との2つの金属製のピンを装着している。
さらに、本実施の形態では、両接続部材に関して、コア締結部28に最も近いコア片とその次に近いコア片との箇所に、これら接続部材を配置している。具体的には、図2に示すように、第2の端子ピン51が、コア締結部28から1つ目の端部コア片に配置され、第1の端子ピン50が、コア締結部28から2つ目、すなわち端部コア片からコア締結部28の反対側に位置するコア片に配置される。
また、上述したように、モータ10は、互いに120度位相が異なるU相、V相およびW相とする3相の交流で巻線40が通電駆動される。このように3相駆動するため、巻線40は、図2に示すように、3相の各相に対応づけて、U相の交流電流を流す相巻線40uと、V相の交流電流を流す相巻線40vと、W相の交流電流を流す相巻線40wとする3つの相巻線で構成される。本実施の形態では、第1の相巻線としてU相の相巻線40uとし、第2の相巻線としてW相の相巻線40wとし、第3の相巻線としてV相の相巻線40vとした例を挙げて説明する。また、相巻線のそれぞれは、所定のティース22を巻回してコイルを形成する巻回部と、相巻線の両端から引出された線端末となる引出部とを含む。なお、以下、適宜、線端末となる巻始め、巻終りの引出部をそれぞれ、始端部、終端部とよび説明する。
図2において、相巻線40uの場合、相巻線40uは、一方の線端末である巻始めUSから他方の線端末である巻終り(以下、適宜、終端部とよぶ)UEまでの1本の巻線40で構成される。より詳細には、相巻線40uは、その巻始めUSの部分として引き出されている引出部41uと、U相の4つのティース22を巻回する4つの巻回部42uと、最後に巻回した巻回部42uから引出され、その相での巻終りUEの部分となる引出部43uとを含む構成である。言い換えると、相巻線40uは、巻始めUSの始端部41uと、4つの巻回部42uと、巻終りUEの終端部43uとを含む。
同様に、相巻線40vは、一方の線端末である巻始めVSから他方の線端末である巻終りVEまでの1本の巻線40で構成される。より詳細には、相巻線40vは、その巻始めVSとしての引出部41vと、V相のティース22を巻回する4つの巻回部42vと、最後に巻回した巻回部42vから引出され、その相での巻終りVEとなる引出部43vとを含む。言い換えると、相巻線40vは、巻始めVSの始端部41vと、4つの巻回部42vと、巻終りVEの終端部43vとを含む。
相巻線40wは、一方の線端末である巻始めWSから他方の線端末である巻終りWEまでの1本の巻線40で構成される。より詳細には、相巻線40wは、その巻始めWSとしての引出部41wと、W相のティース22を巻回する4つの巻回部42wと、最後に巻回した巻回部42wから引出され、その相での巻終りWEとなる引出部43wとを含む。言い換えると、相巻線40wは、巻始めWSの始端部41wと、4つの巻回部42wと、巻終りWEの終端部43wとを含む。なお、図2では、煩雑さを避けるため、巻回部間にまたがって互いを繋ぐ渡り線の部分については省略している。また渡り線を絡げるのに利用するため、インシュレータ30tには、突起部35を設けている。
そして、本実施の形態では、U相の相巻線40uの巻終りUEの引出部43uを切断せずに中間部431として引き回し、W相の引出部41wの巻始めWSとしている。すなわち、具体的には、図2に示すように、引出部43uの延長を引出部41wとしている。そして、その延長箇所となる中間部431を、インシュレータ30tに挿入される第1の端子ピン50にて保持、固定するとともに、第1の端子ピン50と電気的に接続した構造としている。また、相巻線40vの引出部43vは、第2の端子ピン51を電気的に接続している。
図3Aは、この第1の端子ピン50の構成例を示す斜視図であり、図3Bは、この第2の端子ピン51の構成例を示す斜視図である。また、図4は、環状に変形させた巻線組立体において、巻線40の引出線に両端子ピン50、51を取り付けた状態を示す上面図である。第1の端子ピン50は、図3Aに示すように、インシュレータ30に挿入される挿入部53aと、巻線40の引出部を固定する線固定部52aと、第2の端子ピン51との接続に利用する凸部54とを含む。第2の端子ピン51は、図3Bに示すように、インシュレータ30に挿入される挿入部53bと、巻線40の引出部を固定する線固定部52bと、第1の端子ピン50との接続に利用する凹部55とを含む。
このような端子ピン50、51が、上述のように、所定の引出部に接続される。すなわち、図4に示すように、引出部43uから引出部41wまで繋がった状態の箇所である中間部431が、第1の端子ピン50の線固定部52aにて保持、固定される。また、引出部43vが第2の端子ピン51の線固定部52bに固定される。このように、第1の端子ピン50の線固定部52aと、第2の端子ピン51の線固定部52bとは、それぞれ、1本の巻線40の引出部を圧入固定、さらにヒュージングやはんだ付けし、電気的に巻線40を接続している。
さらに、第1の端子ピン50の凸部54と第2の端子ピン51の凹部55は、凸部54を凹部55に嵌めこみ電気的に接続するために設けている。すなわち、ステータコア20を環状に変形させた後、第1の端子ピン50と第2の端子ピン51とを、それぞれの凸部54と凹部55を利用して接続することで、3相Y結線の中性点としている。本実施の形態では、以上のような構成とすることで、中性点を形成するための相巻線同士の接続においても、その容易化を図っている。また、相巻線40uの始端部41uと、相巻線40wの終端部43wと、相巻線40vの始端部41vとは、それぞれU相、V相、W相の交流電流を印加する入力端子(図示せず)に接続される。
さらに、上述したように、U相での巻終りUEの引出部43uは、そのまま中間部431として延長されて、W相での巻始めWSの引出部41wとなっている。すなわち、本実施の形態では、上述のように3つの相巻線として区分するとともに、これら相巻線を具体的には、U相の巻始めUSからW相の巻終りWEまでの第1の線401と、V相の巻始めVSからV相の巻終りVEまでの第2の線402との2本の巻線40で構成している。
すなわち、第1の線401は、U相の巻始めUSから巻終りUEまでの相巻線40uと、W相の巻始めWSから巻終りWEまでの相巻線40wとの2つの相巻線が、1本に繋がった巻線40としている。言い換えると、第1の線401は、U相の相巻線40uの始端部41uから始まり、その巻終りUEである終端部43uからW相の相巻線40wの始端部41wとして引き回された中間部431を経由し、相巻線40wの終端部43wに至る巻線40で構成されている。そして、第2の線402は、V相の巻始めVSから巻終りVEまでの1本の相巻線40vである。言い換えると、第2の線402は、V相の相巻線40vの始端部41vから始まり、その相巻線40vの終端部43vに至る巻線40で構成されている。
本実施の形態では、このように3つの相巻線40u、40v、40wを、2本の線401、402によって構成することでも、中性点を形成するための容易化を図っている。さらに、3本の相巻線に対してこのように2本の巻線40で構成しているため、端子ピンも2個でよい。しかも、1本の巻線40のみを1つの端子ピンが固定するような構成でよい。このため、3つの端子ピンを設けたり1つの端子ピンに複数の巻線を固定したりするような手法に比べて、太い巻線であってもかさばることもなく容易に、線端末の処理を可能としている。
このような構成のモータ10において、U相、V相およびW相の交流電流により、それぞれ相巻線40u、40v、40wを通電すると、ステータ12の各々のティース22とロータ11の磁石14との間に磁気による吸引力と反発力が生じ、回転軸15を中心にロータ11が回転する。
次に、ステータ12にて巻回されている巻線40の詳細な配線構成について説明する。
図5は、本発明の実施の形態におけるモータ10の巻線展開図である。図5は、図2に示す巻線40の配線を展開して示しており、ステータ12での巻線配線をより分かりやすくするために示している。以下、図5を参照しながら、特に、各相巻線の配線処理を中心にステータ12の詳細について説明する。
まず、ステータ12は、12個のティース22を有するとともに、3相駆動される構成である。このため、1つの相あたり4個のティース22、すなわち4個のコイルが割り当てられ、それらコイルが直列に接続される。本実施の形態では、4個のコイルを次のように割り当てている。まず、隣り合う一対のコイルをコイルペアとしている。さらにコイルペアを、コア締結部28から周方向にV相、U相、W相の順に配置している。そして、1つのコイルペアにおいて、巻線40を互いに逆方向となるように巻回している。すなわち、互いに隣接する同じ相のコイルどうしは、巻線40を互いに逆方向になるように巻回している。また、互いに隣接する異なった相のコイルどうしは、巻線40を互いに同方向となるように巻回している。ここで、巻方向は、巻始めから見た方向ではなく、最終的なU相、V相、W相に交流電流を印加する端子から見た巻方向を示すものとする。
具体的には、まず図5に示すように、例えばコイルU1とコイルU1bとを1つのコイルペアとしている。このようなコイルペアをV相(V1b、V1)、U相(U1、U1b)、W相(W1b、W1)、V相(V2、V2b)、U相(U2b、U2)、W相(W2、W2b)の順に配置している。そして、巻始めUS(U相の始端部41u)から巻終りUE(U相の終端部43u)までの相巻線40u、巻始めWS(W相の始端部41w)から巻終りWE(W相の終端部43w)までの相巻線40w、および巻始めVS(V相の始端部41v)から巻終りVE(V相の終端部43v)までの相巻線40vを、次のように引き回している。
U相に対しては、図5に示すように、まず、巻始めUSの引出部41uから最初のティース22に左回りで相巻線40uを巻回して、コイルU1を形成している。次に、コイルU1に隣接するティース22に、右回りで相巻線40uを巻回して、コイルU1bを形成する。次に、渡り線45を介して4つのコイルを渡り、次のU相のコイルペアに行き、右回りのコイルU2bと左回りのコイルU2を形成する。そして、上述したように、本実施の形態では、コイルU2の巻終りUEの引出部43u(U相の終端部43u)を、インシュレータに挿入された第1の端子ピン50に中間部431として絡げた後、W相の巻始めWS(W相の始端部41v)としている。引出部43uから延伸する相巻線40uは、このように、第1の線401として、第1の端子ピン50を通過した後、切断されることなく、そのままW相の巻始めWSの引出部41wとして、最初のティース22に導かれ、コイルW2bを形成している。その後、コイルW2を形成し、渡り線46を介してコイルW1、W1bを形成した後、巻終りWEの引出部43w(W相の終端部43w)としている。
V相に対しては、巻始めVSの引出部41v(V相の始端部41v)から最初のティース22に導かれてコイルV2bを形成し、次に、コイルV2を形成する。さらに、渡り線47を介して、コイルV1、V1bを形成する。そして、巻終りVEの引出部43v(V相の終端部43v)に、第2の端子ピン51を電気的に接続する。これにより、巻線組立体までの組立が完了する。その後、巻線組立体を丸め、環状に変形させて、巻線組立体のコア締結部28を溶接する。それから、第2の端子ピン51を、コア締結部28に接したコイルW2bが配置されているインシュレータ30tに挿入する。これとともに、コイルW2の箇所に配置された第1の端子ピン50の凸部54を、第2の端子ピン51の凹部55に挿入して嵌合させる。さらに、場合によりはんだ処理を行い、電気的に接続することで、3相Y結線の中性点を構成している。
ここで、第1の端子ピン50および第2の端子ピン51は、上述したように、出力軸側のインシュレータ30tに固定される。さらに、本実施の形態では、渡り線45、46、47も、図5に示すように、出力軸側において引き回されるように構成している。そして、上述したように、第1の端子ピン50および第2の端子ピン51は、コア締結部28に最も近いコア片と同方向でその次に近いコア片との2つのコア片の箇所に配置される。すなわち、図5において、第2の端子ピン51は、コア締結部28に最も近いコイルW2bの箇所に配置され、第1の端子ピン50はその次に近いコイルW2の箇所に配置される。一方、渡り線45、46、47は、図5からも明らかなように、第1の端子ピン50および第2の端子ピン51が配置されていない領域で引き回されている。
このように、本実施の形態の巻線構成によると、第1の端子ピン50および第2の端子ピン51が、渡り線45、46、47を妨げないように、巻線40を引き回すことが可能となり、巻線工程のさらなる容易化とともに、電気的不良発生も回避することができる。また、渡り線45などの引き回し処理がインシュレータ30t側、すなわち、出力軸側のみで行うことができるため、モータの大型化を避けることが可能となる。
また、図6は、他の巻線構成例を示す巻線展開図である。図5の巻線構成に限らず、巻線の方向を変えることで、図6のような構成でも同様の効果が得られる。
図7は、第1の端子ピン50と第2の端子ピン51をインシュレータ30tに挿入した図である。第1の端子ピン50と第2の端子ピン51の挿入部53a、53bをそれぞれ、ステータ12に備えられたインシュレータ30tに嵌め込んでいる。さらに、第1の端子ピン50の凸部54が第2の端子ピン51の凹部55に挿入され、第1の端子ピン50と第2の端子ピン51とが電気的に接続される。
図8は、本発明の実施の形態におけるステータ12の組立方法の各ステップを示すフローチャートである。以下、図8のフローチャートに従って、ステータ12の組立方法を説明する。
まず、ステータ12を組立てるにあたり、ステータ12の基礎部分となるコア組立体23を形成する(ステップS100)。すなわち、まず、帯状の磁性鋼板を、所望のコア片が連結された形状に打抜き、コア素材板を形成する。さらに、コア素材板を複数枚積層することで、コア組立体を形成する。
次に、コア組立体の各コア片にインシュレータ30を取り付ける(ステップS102)。具体的には、コア組立体のコア片それぞれに対して、一面側にインシュレータ30tを取り付け、他面側にインシュレータ30bを取り付ける。
次に、図5の巻線パターンに従って、相巻線それぞれを巻始めから巻終り方向へと引き回しながら、各コア片のティース22にインシュレータ30を挿んだ状態で、ティース22それぞれに巻線40を巻回する(ステップS104)。全てのコア片に対する巻回処理が終了すると、相巻線40u、40v、40wの引出部の所定の箇所に対して、絶縁被覆を機械処理やはんだディップ処理で取り除く(ステップS106)。さらに、引出部を所定の長さにカットする(ステップS108)。
なお、上述したように、U相については、その巻終りUEの引出部43uはカットせず、W相の巻始めWSの引出部41wとして、W相の巻回処理を行う。また、V相については、その巻終りVEの引出部43vを、第2の端子ピン51の線固定部52bに引っ掛けた状態とし、線固定部52bのU字形状を閉じるように変形させて、引出部43vを第2の端子ピン51に接続しておく。
次に、インシュレータ30tに第1の端子ピン50を取り付ける(ステップS110)。具体的には、インシュレータ30tの挿入孔に、第1の端子ピン50の挿入部53aを挿入する。そして、U相の巻終りUEの引出部43uを、第1の端子ピン50の線固定部52aに引っ掛けた状態とし、線固定部52aのU字形状を閉じるように変形させて、引出部43uを第1の端子ピン50に固定する。この時点で、コア片に巻線40を巻回したコイルが直線状に一列に並ぶ巻線組立体ができ上がる。
次に、巻線組立体の肉薄な連結部を利用して、巻線組立体を環状となるように塑性変形させる(ステップS112)。そして、巻線組立体の両端部を、溶接やヒュージング(抵抗溶接)などによって、コア締結部28として締結する(ステップS114)。
さらに、インシュレータ30tに対し、引出部43vが接続された第2の端子ピン51を取り付ける(ステップS116)。具体的には、インシュレータ30tの挿入孔に、第2の端子ピン51の挿入部53bを挿入する。
最後に、第1の端子ピン50の凸部54に第2の端子ピン51の凹部55を嵌めこみ、これによって第1の端子ピン50と第2の端子ピン51とが電気的に接続され、中性点となる。
以上のような手順によって、環状構造のステータ12が形成される。
上記の実施の形態は一例に過ぎず、本発明はこれに限定されず、適宜変更することができる。例えば、上記の実施の形態の構成の一部を公知の他の構成に置き換えてもよい。また上記の実施の形態で言及されていない構成は任意であり、例えば公知の構成を適宜選択して本発明に組み合わせることができる。
本発明の利用分野は、特に制限はなく、例えば永久磁石埋込型回転子を備えた電動機として広範囲に利用することができる。
10 モータ
11 ロータ
12 ステータ
13 ロータヨーク
14 磁石
15 回転軸
16 軸受
17 筐体
20 ステータコア
21 ヨーク
22 ティース
23 コア組立体
28 コア締結部
30,30b,30t インシュレータ
35 突起部
40 巻線
40u,40v,40w 相巻線
41u,41v,41w,43u,43v,43w 引出部
42u,42v,42w 巻回部
45,46,47 渡り線
50 第1の端子ピン(第1の接続部材)
51 第2の端子ピン(第2の接続部材)
52a,52b 線固定部
53a,53b 挿入部
54 凸部
55 凹部
431 中間部

Claims (10)

  1. 回転軸を中心に複数の磁極を有するロータと、ステータコアに巻線を巻回したステータとを備え、3相の交流で通電駆動されるモータであって、
    前記ステータコアは、ヨーク辺から突出するティースを1つ含むコア片を複数個連結し、連結した両端部をコア締結部として締結し、前記ティースが前記回転軸が位置する方向に向かうように前記ヨーク辺を環状に変形して形成され、
    前記巻線は、前記3相の各相に対応づけた第1の相巻線と第2の相巻線と第3の相巻線とに区分されるとともに、第1の線と第2の線とで構成され、
    前記相巻線のそれぞれは、前記ティースを巻回してコイルを形成する複数の巻回部と、前記複数の巻回部の間を繋ぐ渡り線と、前記相巻線の両端末が引き出された始端部および終端部とを含み、
    前記第1の線は、前記第1の相巻線の前記始端部から始まり、前記第1の相巻線の前記終端部から前記第2の相巻線の前記始端部として引き回された中間部を経由し、前記第2の相巻線の前記終端部に至り、
    前記第2の線は、前記第3の相巻線の前記始端部から始まり、前記第3の相巻線の前記終端部に至り、
    前記第1の線の前記中間部と、前記第2の線の前記終端部とが、3相Y結線の中性点として電気的に接続され
    前記第1の線の前記中間部と電気的に接続されるとともに、前記中間部を固定する第1の接続部材と、
    前記第2の線の前記終端部と電気的に接続されるとともに、前記第2の線の前記終端部を
    固定する第2の接続部材とをさらに備え、
    前記3相Y結線の前記中性点は、前記第1の接続部材と前記第2の接続部材とを電気的に接続することで形成され
    前記渡り線は、前記第1の接続部材および前記第2の接続部材が配置されていない領域で引き回されているモータ。
  2. 前記渡り線、前記第1の接続部材および前記第2の接続部材は、環状に形成された前記ステータコアの外周側に位置する請求項1に記載のモータ。
  3. 前記第2の接続部材は、前記コア締結部から1つ目となる端部コア片に配置され、前記第1の接続部材は、前記コア締結部から2つ目の前記コア片に配置されている請求項1または2に記載のモータ。
  4. 前記第1の接続部材および前記第2の接続部材は、前記渡り線と交差しないように、前記ステータコアまたは前記ステータコアに装着されたインシュレータに固定されている請求項3に記載のモータ。
  5. 前記第1の接続部材および前記第2の接続部材は、いずれか一方が凸部を有し、他方が凹部を有し、前記凹部と前記凸部とを嵌合せて電気的に接続している請求項1または2に記載のモータ。
  6. 前記第1の接続部材と前記第1の線の前記中間部、および前記第2の接続部材と前記第2の線の前記終端部は、ヒュージング、またははんだにて電気的に接続されている請求項1または2に記載のモータ。
  7. 前記渡り線は、前記ステータコアの一端面側のみに配置されている請求項1に記載のモータ。
  8. 前記第2の線の前記終端部は、前記コア締結部を跨いで前記第2の接続部材に電気的に接続されている請求項1または2に記載のモータ。
  9. 前記第1の相巻線の前記終端部は、前記コア締結部から2つ目の前記コア片に対して周方向の一方側から引き出され、前記第2の相巻線は、前記コア締結部から2つめの前記コア片に対して前記周方向の他方側から引き出されている請求項1または2に記載のモータ。
  10. 前記相巻線のそれぞれは、複数個の前記コイルを直列に接続して構成されている請求項1または2に記載のモータ。
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